JP2007506318A - 光位相ロックドループ用の光電圧制御発振器 - Google Patents

光位相ロックドループ用の光電圧制御発振器 Download PDF

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ガウディノ・ロベルト
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Abstract

ロックさせる光信号()とロックされた光信号()を入力として受信し、ロックさせる光信号()とロックされた光信号()との間に存在する位相シフトを示す電気誤差信号(VPD)を出力として提供する光位相検出器(2)と、電気誤差信号(VPD)を受信し、フィルタリングされた電気誤差信号(VPDF)を出力する電気ループ・フィルタ(3)と、入力としてフィルタリングされた電気誤差信号(VPDF)を受信し、ロックされた光信号()を出力する光電圧制御発振器(4)とを備える光位相ロックドループ(1)。光電圧制御発振器(4)は、入力としてフィルタリングされた電気誤差信号(VPDF)を受信し、変調電気信号(VEVCO)を出力する電圧制御発振器(8)と、光搬送波(SOC)を提供する外部キャビティ半導体レーザ源(9)と、入力として光搬送波(SOC)と変調電気信号(VEVCO)を受信し、光搬送波(SOC)を変調電気信号(VEVCO)で振幅変調して得られるロックされた光信号()を出力するマッハツェンダー光振幅変調器(10)とを備える。

Description

本発明は、光位相ロックドループ用の光電圧制御発振器に関する。
光位相ロックドループ(OPLL)は、光通信システムでの周波数合成およびコヒーレント復調で使用され、周波数と位相とが入力信号の周波数と位相とを追跡する光信号を局所的に生成する光デバイスである。
特に、OPLLは、本質的に、光位相検出器と、電気ループ・フィルタと、光電圧制御発振器(OVCO)とにより構成される。
特に、位相検出器は、入力として、ロックさせる光信号と、OVCOによって提供されるロックされた光信号、すなわち、周波数と位相とが入力光信号の周波数と位相に対して「ロックされた」光信号とを受信し、入力光信号間に存在する位相差を示す電気誤差信号を出力する。
位相検出器2によって生成された電気誤差信号は、ループ・フィルタに送信される。ループ・フィルタは、低域通過機能を有し、OVCOへの入力として与えられたフィルタリングされた電気誤差信号を出力し、OVCOは、瞬間周波数がフィルタリングされた電気信号の振幅に比例する上記のロックされた光信号を出力する。
OVCOは、過去には使用されていたが、挿入されるOPLLの使用に大きな影響を与えるいくつかの欠点を有する固体チューナブル・レーザまたは直接変調半導体レーザを用いて通常製造される。
特に、固体レーザの低減された線幅に由来するスペクトル効率および機能(非直線効果への不感受性)に関して疑いがない強度を有するが、固体レーザに基づくOVCOを使用するOPLLの光通信システムへの適応は依然として困難である。その理由は、ITU(国際電気通信連合)が規定する周波数グリッドで動作する固体レーザを見つけることは極めて困難であり、それらのレーザは極めて容積が大きくかさばり、動作に多くの電力を要し、半導体レーザに基づくOVCOを使用するOPLLより大幅に高価であるためである。
しかし、後者は、固体レーザ・ベースのOVCOを使用するOPLLよりも大幅にコスト安ではあるが、直接制御半導体レーザの大きい線幅とこれらのデバイスの非理想的な動作による極めて大きい注入電流のために、順に広帯域帰還電子回路の使用を必要とする分散帰還(DFB)技術を利用しなければならない。
ますます速くなるデータ伝送速度への絶え間ない市場の要求によって、高いスペクトル効率とOPLLの非直線効果への不感受性は、次世代光通信システムの必須の要素になっている。
現在の伝送システムでの継続的な進化を観察すると、「非ゼロ復帰」(NRZ)または「ゼロ復帰」(RZ)フォーマットに基づく標準的な強度変調・直接検出(IM−DD)伝送システムの性能は、スペクトル効率および非直線効果への不感受性に関して論理的な限界にさらに近づきつつあることは容易に理解することができる。
これらの理由で、光通信システムの性能を拡大するために利用できる唯一の解決策は、例えば、送信時に、PSK(位相シフト・キーイング)、FSK(周波数シフト・キーイング)、QAM(直交振幅変調)などの位相、周波数、振幅変調とその任意の組み合わせを使用し、受信時に、コヒーレント・ホモダイン検出を用いる、伝送システムの構造の大幅な変更である。
例えば、ホモダイン・コヒーレント検出を行うバイナリPSK伝送システムは、NRZフォーマットの標準IM−DD伝送システムよりも3.5dBだけ感度が優れている。この利点を用いて各伝送チャネルに必要な平均送信光電力を約3.5dB低減することができる。したがって、ピーク電力では、約6.5dBの低減が得られ、この結果、性能の低下の一因であるファイバの非直線効果が大幅に低減される。
さらなる例として、4PSK伝送システムのスペクトル占有は、NRZフォーマットの標準バイナリ伝送システムに対して半分になる。
本発明の目的は、上記従来のOPLLの欠点を少なくとも部分的に克服することができるOPLL用のOVCOを提供することである。
本発明によれば、請求項1に記載の電気的に制御される光発振器が提供される。
さらに本発明によれば、請求項8に記載の光位相ロックドループも提供される。
本発明をよりよく理解するために、単に非限定的な例として、本発明に係わる光位相ロックドループのブロック図を示す添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を以下に説明する。
特に、添付の図面では、参照番号1が、基本的に、光位相検出器2、電気ループ・フィルタ3、OVCO4および光偏光制御装置5を備える本発明に係わるOPLLを示す。
光位相検出器2は、入力として、ロックさせる光信号とOVCO4によって提供されるロックされた光信号を受信し、結合光信号を出力する光結合器6を備える。
特に、分かりやすくするため、単色信号について扱うと仮定し、以下の式で示す。
Figure 2007506318
ここで、
、S:電磁場およびの振幅
ω、ωおよびの光角周波数
φ、φおよびの光位相
^S、^Sおよびの光偏光、
光結合器6によって出力される結合光信号は、以下の一般式で表される。
Figure 2007506318
ここで、
Figure 2007506318
そして、
、k:光結合器によって導入される電磁場およびの振幅の減衰係数
φ’、φ’:光結合器によって導入される位相シフト
^S’、^S’:光結合器の出力でのおよびの光偏光
、M:結合器6の偏光効果を示すおよびの偏光回転行列(2×2)
Figure 2007506318
光結合器6の一例は、理想的な3dB結合器によって示すことができる。ここで、
Figure 2007506318
標準の2×1または2×2光結合器の他に、光結合器6の追加の例は、以下の一般式で表される光信号と光信号とをそれぞれ提供する2つの光出力を有する2×2光デバイスである理想的な90°ハイブリッド結合器によって表すことができる。
Figure 2007506318
ここで、
Figure 2007506318
そして、
1_out1、k2_out1:光結合器の第1の出力で導入される電磁場およびの振幅の減衰係数
1_out2、k2_out2:光結合器の第2の出力で導入される電磁場およびの振幅の減衰係数
φout1、φout1:光結合器の第1の出力で導入される位相シフト
φout2、φout2:光結合器の第2の出力で導入される位相シフト
^Sout1、^Sout1:光結合器の第1の出力でのおよびの光偏光
^Sout2、^Sout2:光結合器の第2の出力でのおよびの光偏光
1_out1、M2_out1:光結合器の第1の出力でのおよびの光偏光の回転行列(2×2)
1_out2、M2_out2:光結合器の第2の出力でのおよびの光偏光の回転行列(2×2)
位相検出器2は、入力として、光結合器6によって生成された結合された光信号を受信し、ロックさせる光信号とロックされた光信号との間に存在する位相差を示す電圧誤差信号VPDを出力する光検出器7をさらに備える。
次に、電気誤差信号は、電気ループ・フィルタ3に入力として提供される。電気ループ・フィルタ3は、電気位相ロックドループで一般に使用される種類の低域通過フィルタであり、フィルタリングされた電気誤差信号VPDFを出力する。
フィルタリングされた電気誤差信号VPDFは、次に、OVCO4への入力として提供される。OVCO4は、周波数がフィルタリングされた電気誤差信号VPDFの振幅に正比例して変動する、上記のロックされた光信号を出力する。
偏光制御装置5は、ロックさせる光信号が受信される光結合器6の入力に位置し、知られている、それ故、本明細書では詳述しない方法で、ロックさせる光信号とロックされた光信号の光偏光が光検出器7の入力で互いに平行になるように、ロックさせる光信号の光偏光を変える。
本発明の一態様によれば、OVCO4は、本質的に、電圧制御発振器8(EVCO)と、連続波レーザ源9と、マッハツェンダー光振幅変調器10とを備える。
EVCO8は、自由発振周波数が設計段階で定義可能で、その出力が自由発振周波数に関連する周波数偏差が入力で提供される電気信号の振幅に比例する正弦波信号である発振器である。具体的には、EVCO8は、入力として電気ループ・フィルタ3によって提供されるフィルタリングされた電気誤差信号VPDFを受信し、周波数がフィルタリングされた電気誤差信号VPDFの振幅の関数である正弦波電圧によって構成される変調電気信号VEVCOを出力する。
連続波レーザ源9は、市場で一般に入手可能な種類の外部キャビティ半導体レーザ源によって構成され、DWDMアプリケーションに固有のDFB技術で構築され、「ほぼ理想的な」正弦プロファイルと調整可能な光周波数とを備えた光電磁場を有する光搬送波SOC、すなわち、ほぼ単色の光信号を生成する。
マッハツェンダー光変調器10は、光入力で、レーザ源9によって生成される光搬送波SOCを受信し、電気入力で、EVCO8によって生成される(光変調器用のドライバによって増幅できる)(正弦波)変調電気信号VEVCOを受信し、光出力で、位相および周波数が以下に述べる理由でEVCO8によって生成される変調電気信号VEVCOの関数である上記のロックされた光信号を提供する。
OPLL1の動作について、OVCO4の動作から始めて、OVCO4自体の以下の動作条件が満たされたものとして以下に説明する。
a)マッハツェンダー変調器10の停止状態の(すなわち、変調信号がない状態の)動作点は、よく知られているように、理想的には、最大値と通常ゼロに近い最小値との間で変動する印加電圧Vの関数としての二乗余弦周期的プロファイルを有する変調器の電気光学伝達関数F(V)(出力光電力と入力印加電圧の割合として定義されている)の極小値の1つに位置する。以下にさらに容易に明らかになるように、これによって、OVCO4は、EVCO8が出力した正弦波変調信号のおかげでいわゆる抑圧搬送波および副搬送波発生モードで動作できる(副搬送波光位相ロックドループ − SC−OPLL)。
b)マッハツェンダー変調器10の消光比ERは十分に大きくすべきである(例えば、ER>15dB)。前記消光比ERは、以下のように定義される。
Figure 2007506318
c)マッハツェンダー変調器10に提供される変調電気信号VEVCOの振幅は、マッハツェンダー変調器自体の電気光学伝達関数F(V)の最大点と最小点との間のマッハツェンダー変調器の印加電圧Vの差として定義される電圧Vπ以下である。
レーザ源9によって生成される光搬送波SOCの光周波数をFLASERと呼び、EVCO8によって生成される変調電気信号VEVCOの電気周波数をFEVCOと呼ぶと、マッハツェンダー変調器10の出力信号の電力スペクトル(パワースペクトル)は、以下を含む。
周波数FLASER−FEVCOおよびFLASER+FEVCO(副搬送波)の2本の主スペクトル線、
変調器の消光比によって主として決定される因子の2本の主スペクトル線に対して減衰される周波数FLASERのスプリアス・スペクトル線、
周波数FLASER−n・FEVCOおよびFLASER+n・FEVCO(nは1より大きい整数)の追加スプリアス・スペクトル線。
この方法の場合、マッハツェンダー変調器10の出力で、光周波数と位相とがEVCO8の電気駆動信号に正比例する主スペクトル線(副搬送波)を有する光信号が得られ、したがって、抑圧搬送波および副搬送波生成機能を有する前述の光電圧制御発振器の名前が得られる。
上記の説明に基づいて、本発明は、市場で一般に入手可能な部品を用いて、チューナブル固体レーザまたは半導体レーザを用いて製造される従来のOVCOと同じ機能性を有するOVCO4を得ることができることは容易に理解することができる。OVCO4によって提供される光信号は、2本の主スペクトル線(副搬送波)によって構成される光スペクトルを有する。2本の主スペクトル線は、周波数と位相とがEVCO8と入力が一致するOVCO4に入力されるフィルタリングされた電気誤差信号VPDFによって直接制御される。
全体としてのOPLL1の動作は、チューナブル固体レーザまたは半導体レーザを用いて得られる従来のOVCOを用いて得られる従来のOPLLの動作と全く同じである。
光信号の2本の主スペクトル線(以後、便宜上、ロックドラインと呼ぶ)の一方が選択された(すなわち、光フィルタを用いて)と仮定すると、光信号の位相と位相検出器2によって提供される光信号のロックドラインの位相との差はEVCO8を制御するための誤差信号を表し、EVCO8は、周波数がその誤差に比例する正弦波電圧VEVCOを出力する。
したがって、光信号のロックドラインの位相は、マッハツェンダー変調器10によって出力される光電力スペクトル内の2本の主スペクトル線の一方の位相に対応するという事実のおかげで、また後者は、EVCO8によって出力される正弦波信号VEVCOの周波数FEVCOの関数であるため、OPLL1の動作状態は、光信号と光信号のロックドラインとの間に存在する位相誤差を打ち消すように発展する。
ロックドラインとしてマッハツェンダー変調器10の出力電力スペクトルの第2の主スペクトル線(FLASER+FEVCO)を使用し、正弦波出力電圧周波数が入力で提供される制御信号に正比例するEVCO8を使用すると仮定して、光信号の周波数(または位相)が増加傾向にある場合、光信号の周波数(または位相)と光信号のロックドライン(FLASER+FEVCO)の周波数(または位相)との差も増加傾向にある。したがって、EVCO8の制御信号の振幅も増加傾向にあり、その結果、EVCO8によって出力される正弦波電圧VEVCOの周波数FEVCOが増加し、光信号の周波数(または位相)と光信号のロックドライン(FLASER+FEVCO)の周波数(または位相)との差の増加と対照をなす。
ロックドラインがマッハツェンダー変調器10の出力電力スペクトルの第1の主スペクトル線(FLASER−FEVCO)の場合、同様のことが言えることは明らかである。
本発明の別の態様によれば、マッハツェンダー変調器10の出力電力スペクトルの2本の主スペクトル線のどちらをロックドラインとして用いるかの選択は、ロックドラインの周波数が光信号の周波数FINPUTに可能な限り近くなる、すなわち、OPLL1の同期帯域内にあるように、外部キャビティ半導体レーザ9によって提供される光搬送波SOCの光周波数FLASERを調整することで実行できる。
例えば、周波数FLASERがマッハツェンダー変調器10の出力電力スペクトルの第2の主スペクトル線の周波数FLASER+FEVCOに近いと仮定すると、マッハツェンダー変調器10によって生成される、すなわち、周波数FLASER、FLASER−n・FEVCOおよびFLASER+n・FEVCO(n≧1)のスペクトル線から合成される光信号と、光信号との結合後に、光検出によって導入される光信号の周波数(すなわち、FINPUT)と、光信号のスペクトルの3つの主要な周波数(すなわち、FLASER、FLASER−FEVCOおよびFLASER+FEVCO)との間のうなりによって、ベース・バンド・スペクトル線(OPLL1がロックしていれば、正確に0Hzのところ)と周波数±n・FEVCOの他のスプリアス・スペクトル線とを含む異なる周波数の一連のスペクトル線が生成される。電気ループ・フィルタ3を適当に設計することで、これらのスプリアス・スペクトル線は、そのフィルタリングと、場合によっては光検出器7によって導入されるフィルタリングのおかげとで除かれる。
したがって、電気ループ・フィルタ3によって導入されるフィルタリング後には、ロックドラインとして選択された主スペクトル線とロックさせる信号との間のうなりだけがバンドベースに残っている。このうなりは、EVCO8を駆動するために使用されるフィルタリングされた電気誤差信号VPDFを表す。
本発明によるSC−OPLLの主要な利点は、以下の通りである。
・外部光変調器とEVCOの使用によって、EVCOの特性によってのみ制限されるというポイントまで光周波数の合成の極めて高い精度を達成できる。現在、市販のEVCOは、極めて高い周波数(50〜60GHz)と比較的広い同調範囲(数GHz)を備えたものが入手可能である。上述した別の解決策(固体レーザまたは半導体レーザを含むEVCO)は、代わりに、直接変調半導体レーザのバイアス電流を制御する際に極めて高い精度を必要とする。これは達成することが困難である。
・OVCOの提案された構成によって、印加電圧の関数としての直線性が、EVCOの直線性によってのみ制限され、使用する光構成部品によっては制限されないほぼ理想的な周波数変換が可能になる。さらなる利点は、振幅がその動作範囲にわたって一定であるEVCOの出力信号のおかげで、周波数変換がいかなるスプリアス振幅変調によっても影響を受けないということから得られる。半導体レーザの直接制御に基づくその他の解決策では、周波数変換は、必ず専用の電気または光回路によって補償しなければならないスプリアス振幅変調を常に伴う。
・その組み合わせがOVCOと等価であるEVCOと外部光変調器に基づくSC−OPLLの提案された設計は、電気的なPLLに関するよく知られている長い間発展してきた理論を活用して実行できる。その他の解決策は、代わりに、使用する直接変調レーザの特性に基づく特定の設計が必要である。
・局部発振器としてのレーザは、変調されていない(連続波、CW)ので、波長が低速で同調可能な外部キャビティ半導体レーザを使用することができる。この解決策は、OVCOのおかげで限られた周波数範囲で高速同調が可能で、あらゆる市販のチューナブル・レーザで利用可能なパラメータの直接制御のおかげで、広い波長範囲で低速同調が可能であるという両方の利点を有する。その他の解決策は、これと対照的に、市販でないレーザ源を特別に開発する必要がある。
最後に、この中で記述し図示したSC−OPLLおよびOVCOは、添付の特許請求の範囲で規定する本発明の範囲を逸脱することなく、修正し変更することができることは明らかである。
例えば、マッハツェンダー変調器10の停止状態の動作点が変調器の電気光学伝達関数F(V)の最小にあるべきであるという動作条件は、OVCO4の適正な動作には厳密に必要なものではない。前記条件が満たされず、それ故、マッハツェンダー変調器10の停止状態の動作点が変調器の電気光学伝達関数の最小になかったとすれば、マッハツェンダー変調器10の出力信号の電力スペクトルは、振幅が2本のスペクトル線(副搬送波)に対して無視できない周波数FLASERのスペクトル線を含むことになる。しかし、このスペクトル線は、電気ループ・フィルタ3によっておよび場合によっては光検出器7によって実行されるフィルタリング動作によって、いずれにせよ解消される。
さらに、ロックさせる光信号とロックされた光信号との光偏光を光検出器7の入力で相互に平行に保つ偏光制御装置5を、ロックさせる光信号が到達する光結合器6の入力のところに配置する必要は必ずしもなく、ロックさせる光信号とロックされた光信号との光偏光を光検出器7の入力で平行に保つように動作可能なOPLL1の他の任意の点、例えば、光変調器10の出力に配置することができる。
さらに、光変調器は、マッハツェンダー変調器である必要はなく、他のタイプの光振幅変調器を使用することができる。
最後に、EVCO8の出力信号の周波数が高ければ高いほど、光振幅変調器10の出力電力スペクトルのスペクトル線の周波数分離は大きくなり、光検出によって導入されるうなりの周波数分離も大きくなり、OVCO4の性能も向上するので、EVCO8自体の自由発振周波数を高周波に向けて変換することで、EVCO8からより高い周波数の出力信号が得られる。
変換は、EVCO8の自由発振周波数よりもはるかに高い周波数の局部発振器を用いて極めて簡単な方法で得ることができる。特に、例えば、簡単な周波数逓倍器を用いて、自由発振周波数FFOを有するEVCO8の出力信号と周波数FLOを有する局部発振器の出力信号との間に相互うなりを発生させることで、うなりは、それぞれ周波数FLO−FFOとFLO+FFOに2本のスペクトル線を作成する。次いで適当な帯域通過フィルタを通して低い周波数線をフィルタリングすることで、EVCO8の周波数よりはるかに高い周波数を有する電気信号が得られ、次に、この電気信号を光振幅変調器の入力に提供して、外部キャビティ半導体レーザによって提供される光搬送波を変調することができる。
さらに、EVCO8は、上記のタイプとは異なったタイプでもよく、特に、電圧制御電気発振器の代わりに電流制御電気発振器であってもよい。したがって、後者の場合、OVCO4は、同様に電流制御光学発振器になる。
最後に、レーザ源9および光変調器10は、2つの別々のデバイスまたは単一の光デバイスの一部であってもよい。
本発明に係わる光位相ロックドループを示すブロック図である。
符号の説明
2 光位相検出器
3 電気ループ・フィルタ
4 OVCO
6 光結合器
7 光検出器
8 EVCO
9 外部キャビティ半導体レーザ
10 光振幅変調器

Claims (12)

  1. 電気的に制御される光発振器(4)であって、
    電気制御信号(VPDF)を受信する入力と、周波数(FEVCO)が前記電気駆動信号(VPDF)に関連づけられた変調電気信号(VEVCO)を提供する出力とを有する電気的に制御された電気発振手段(8)と、
    光搬送波(SOC)を提供するレーザ源(9)と、
    前記光搬送波(SOC)を受信する光入力と、前記変調電気信号(VEVCO)を受信する電気入力と、前記光搬送波(SOC)を前記変調電気信号(VEVCO)で振幅変調して得られる変調された光信号()を提供する光出力とを有する光振幅変調手段(10)と、を有することを特徴とする電気的に制御された光発振器。
  2. 前記光振幅変調手段が、マッハツェンダー光振幅変調器(10)である請求項1に記載の電気的に制御された光発振器。
  3. 前記マッハツェンダー変調器(10)の停止状態の動作点が、前記マッハツェンダー変調器(10)自体の電気光学伝達関数の最小のところに位置する請求項2に記載の電気的に制御された光発振器。
  4. 前記レーザ源(9)が連続波レーザ源である請求項1から3の何れか1項に記載の電気的に制御された光発振器。
  5. 前記レーザ源(9)が外部キャビティ半導体レーザである請求項1から4の何れか1項に記載の電気的に制御された光発振器。
  6. 前記変調された光信号()が、前記光搬送波(SOC)の光周波数(FLASER)と前記変調電気信号(VEVCO)の電気周波数(FEVCO)の差と合計とにそれぞれ関連する周波数の第1の副搬送波と第2の副搬送波とを含む電力スペクトルを有する請求項1から5の何れか1項に記載の電気的に制御された光発振器。
  7. 前記光源(9)と前記光振幅変調手段(10)とが単一の光デバイスの一部である請求項1から6の何れか1項に記載の電気的に制御された光発振器。
  8. 光位相ロックドループ(1)であって、
    ロックさせる光信号()を受信する第1の光入力と、ロックされた光信号()を受信する第2の光入力と、前記ロックさせる光信号()と前記ロックされた光信号()との位相差を示す電気誤差信号(VPD)を提供する電気出力とを有する光位相検出手段(2)と、
    前記電気誤差信号(VPD)に相関する電気駆動信号(VPDF)を受信する電気入力と、前記ロックされた光信号()を提供する光出力とを有する電気的に制御された光発振手段(4)とを備え、前記電気的に制御された光発振手段(4)が請求項1から7の何れか1項に記載された光発振器である光位相ロックドループ。
  9. 前記光位相検出手段(2)が、
    前記ロックさせる光信号()を受信する第1の光入力と、前記ロックされた光信号()を受信する第2の光入力と、結合光信号()を提供する光出力とを有する光結合手段(6)と、
    前記結合光信号()を受信し、前記電気誤差信号(VPD)を提供する光検出手段(7)とを備える請求項8に記載の光位相ロックドループ。
  10. 前記光結合手段(6)が3dB結合器を備える請求項9に記載の光位相ロックドループ。
  11. 前記光結合手段(6)がハイブリッド90°光結合器を備える請求項9に記載の光位相ロックドループ。
  12. 前記光位相検出手段(2)と前記電気的に制御された光発振手段(4)との間に挿入されたループ電気フィルタリング手段(3)をさらに備える請求項8〜11の何れか1項に記載の光位相ロックドループ。
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