JP2007505232A - 少なくとも二つの上層横糸間の面差で定まるポケット区域をもつ多層製紙機械布 - Google Patents

少なくとも二つの上層横糸間の面差で定まるポケット区域をもつ多層製紙機械布 Download PDF

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【課題】上層の成形面が上層の少なくとも二つの横糸(400,410)間に面差をもつ多層のティッシュ成形布の提供。
【解決手段】面差、すなわち、隣接する二つの横糸間の高さの差は、ゼロよりも大きい。この発明では、少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形の横糸を用い、それらを成形面の同じ等高を示す部分に位置させることによって、ティッシュ成形布の成形側に面差を作り出し、ポケット区域を定める。ポケット区域は、ティッシュペーパー、生理用ナプキン、あるいはタオル紙の成形シート(460)に厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる。
【選択図】図4

Description

この発明は、製紙技術に関し、具体的には、製紙機械の成形部分に用いる成形布に関する。
発明の背景
製紙プロセスにおいて、セルロースを含む繊維状のウェブは、製紙機械の成形部分を移動する成形布上に繊維状のスラリー、つまりセルロース繊維の水性分散液を堆積させることによって形作る。スラリーからは成形布を通して多量の水が排水され、成形布の表面に
セルロースを含む繊維状のウェブを残す。
新しく作られたセルロースを含む繊維状のウェブは、成形部分からプレス部分へと移る。プレス部分には、連続したプレスニップがある。セルロースを含む繊維状のウェブは、プレス布、あるいは、しばしばはそのようなプレス布の2つの間に支持されたプレスニップを通って行く。プレスニップにおいて、セルロースを含む繊維状のウェブは、圧縮力を受けて水を搾り出し、さらに、ウェブ中のセルロース繊維を互いに付着し、セルロースを含む繊維状のウェブを紙シートに変える。一枚あるいは複数枚のプレス布が水を受け入れ、理想的には、水を紙シートに戻すことがない。
紙シートは、最後に乾燥部分に移る。乾燥部分には、少なくとも一連続の回転乾燥ドラムあるいはシリンダがあり、それらのドラムあるいはシリンダの内部はスチームで加熱される。新しく作られた紙シートは、乾燥布によって連続したドラムのそれぞれの周りを順次曲がりくねるようにして進む。乾燥布は、紙シートをドラム表面に密着させるように保持する。加熱ドラムは、蒸発によって紙シートの水分量を低減し、好ましいレベルにする。
成形、プレス、乾燥の布は、すべて製紙機械上で無端ループの形態であり、コンベヤのように働くことを理解されたい。さらに、紙の製造は、かなりの速度で進行する連続的なプロセスであることを理解されたい。すなわち、繊維状のスラリーは、成形部分の成形布上に連続的に堆積し、また同時に、新しく作られた紙シートは、乾燥部分から出た後、ロールに連続的に巻き取られる。
意図する目的に用いるとき、特に、セルロースを含む繊維製品が、顔面あるいは化粧ティッシュ、ペーパータオル、生理用ナプキンあるいは紙おむつである場合、吸収性、強度(耐久力)、柔軟さおよび美的な外観の諸特性が、多くの製品にとって重要である。
これらの製品は、いろいろな処理を用いて製造することができる。一般の製造機械には、一つの成形布上あるいは二つの成形布の間にセルロースを含む繊維の懸濁液を送り出す部分がある。ある程度排水したこのシートは、次にプレス布に移される。プレス布は、シートからさらに排水し、大きなヤンキードライヤの表面にシートを移す。充分に乾燥したシートは、ヤンキードライヤの表面から取り除くとき、しわが付いているか(クレープ紙)あるいは付いていないかのいずれかである。そうしたシートは、次の処理のためにロール上に巻かれる。
代わりの処理は、通し風乾(TAD、through air drying)ユニットを備えている。このユニットは、上のプレス布を他の織り布に置き換え、置き換えたその布がシートを成形布から通し風乾ユニットに運ぶ。シートを通し風乾ユニットに運ぶこの布は、セルロースを含む湿ったシートを通して熱風を吹き、シートの乾燥ならびにシートの厚さおよび柔軟さの増大を同時に行う。
織り布は、多くのいろいろな形態である。たとえば、無端の織りもあるし、あるいはフラット織りの後で縫合で無端の形態にすることもある。
この発明は、特に、成形部分で用いる成形布に関する。成形布は、紙の製造プロセスの中で重大な役割を演じる。役割の一つは、上に暗示したように、製造されつつある製紙用製作物を成形し、プレス部分に運ぶことである。
しかし、成形布を設計するとき、水を除去することおよびシート組織(地合)を抑制することに取り組むことが必要である。すなわち、成形布は、水が通り抜けるように(つまり、排水速度のコントロール)し、しかも同時に繊維や他の固形物が水と一緒に通り抜けないように設計されるべきである。もしも排水が速すぎたり遅すぎたりすれば、シートの特性や製造効率を損なう。排水をコントロールするため、成形布の内部に排水のための空所(通常、空隙体積という)を適正に作らなければならない。
現代の成形布は、製造すべき紙の品質に応じて、取り付けるべき製紙機械の要求に適合するように広範囲な多様性をもって製造される。一般に、それらの成形布は、モノフィラメントで織ったベース布を備え、また、それらは、単一の層あるいは多層である。糸は、通常、たとえばポリアミドやポリエステル樹脂のような合成樹脂の一つから押出し成形され、製紙機械の布技術の分野の当業者がこの目的で用いる。
さらに、成形布を設計するときには、必要とする繊維支持性と布安定性との間のバランスを考慮しなければならない。布のメッシュが細かければ、好ましい紙表面および繊維支持特性を得ることができる。しかし、そのような設計では、必要とする安定性に欠き、布寿命を短くする。それとは反対に、布のメッシュが粗ければ、安定性と長寿命を得ることができるが、繊維支持性および模様付けに難点がある。設計上の問題を最小限にし、しかもまた、支持性と安定性とを最適化するために、多層の布が開発された。たとえば、2層あるいは3層の布において、形成面について支持性を良くするように、また、着用面について安定性を良くするようにする。
この分野の当業者であれば、織りによって布を作ること、およびそのような布の織りパターンが、縦糸つまり縦方向(MD)および横糸つまり横方向(CD)の繰り返しであることを理解するであろう。また、結果として得る布が、見たところ均一であること、すなわち、織りパターン中に急な変化(このような変化は、成形紙シートに好ましくない特性を生じる)がないことをも理解するであろう。織りパターンがもつ繰り返し性のため、共通の織物不足が布に独特な綾パターンを生じる。その上、成形ティッシュに付与するパターン模様が紙の特徴となるであろう
紙シートに厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じさせるため、布を構成するとき、上面に糸間の面差が出るようにする。たとえば、面差は、一般的には、形成面における二つの隣接する横糸(横方向)ストランド間の高さの差である。厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性の各特性は、ティッシュ、生理用ナプキン、およびタオル紙を製造するときに特に重要である。そこで、ティッシュ成形布は、成形側(あるいは形成側)に面差が出るようにするのが好ましい。
米国特許第5,456,293号が、面差を得る一つの試みをしている。その‘293特許は、単層のTAD布を示し、MD糸を織り込むことによって、ジグザグ効果を生じるようにしている。しかし、‘293特許のアブストラクトが述べているように、パターンは、その幅方向に交互に斜めに伸びる多数のポケットをもつ。‘293特許のパターンはそれらのポケットを分散させてはいるが、現れるポケットパターンの影響を最小限にするのが好ましい。
さらに、他のいくつかの特許(たとえば、米国特許第5,806,569号、米国特許第5,839,478号、および米国特許第5,853,547号)が面差をもつ単層布を示している。それらの特許はすべてが成形側に面差がある布を示しているが、それらの単層の設計では、多層布が提供するような支持性と安定性との間の最適なバランスを得ることができない。
したがって、斜めにポケットパターンがはっきり出るという悪影響を最小限にする一方、ティッシュペーパーに厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じさせるため、成形側に面差をもつティッシュ成形布が要望される。
さらには、布の幅方向の収縮を防ぎ、シートの成形および外観を改善し、寿命を延ばすようにするために、より大きな横(幅)方向の安定性および剛性を与える布が要望される。
この発明は、成形側に面差を得るために、異なる径、大きさ、あるいは形の横糸をもつ多層のティッシュ成形布である。この発明は、シート繊維支持性および布安定性を良好に維持しつつ、面差をもつ布パターンを得る上での問題を解決するものである。
発明のサマリー
そこで、この発明は、製紙機械の成形、プレスおよび乾燥部分に用いることができる多層成形布である。
この発明は、シート繊維支持性および布安定性を良好に維持しつつ、成形面に面差をもつ多層布である。それらの特性を得るため、成形面の同じ等高を示す部分に少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形の横糸を用いる。それによって、ティッシュ成形布の成形側の面差を作り出す。成形側のこの面差は、その布で形成するティッシュペーパーのシートに厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる。
この発明の第1実施例は、ティッシュ、生理用ナプキン、およびタオル紙を製造するための多層の成形布である。その布は、横方向(CD)の横糸から作った上層と、CD横糸から作った下層と、それらの横方向糸の上下層を織り込む縦方向(MD)糸の系とを備える。上層は、少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形の横糸をもつ。それらの横糸は、層の同じ等高を示す部分に位置し、布の成形面に面差を作り出す。成形側のこの面差は、その布で形成するティッシュペーパーのシートに厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる。CD横糸で作った上層が布の成形側を形作り、CD横糸で作った下層が布の着用側を形作る。上層は、ポケットパターンが原因する典型的な問題を大きく減らす、成形面模様を生み出す。
布のこの実施例において、好ましくは、上層の各MD糸を小径なCD横糸上、隣り合う大径なCD横糸および次の小径なCD横糸の下、そして次の大径なCD横糸の上を通してから、下層とパターンを織り込むように交差させると良い。上層のCD横糸は、下層のCD横糸に上下に積み重なることになろう。
この発明は、また、上層と下層との間に位置し、MD糸の系と織り込まれるCD横糸で作った中間層を含ませることができる。あるいはまた、それらの中間層CD横糸を下層のCD横糸に上下に積み重ね、TTS(三重重ねのシュート二重層)布を形作ることができる。ここで、用語「シュート」および「横糸」は、入れ替えることができる。
この発明の他の実施例は、製紙布である。その製紙布は、同じ等高を示す部分に位置し、縦糸の系と織り込まれる横糸が少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形をもつものから構成される上層と、縦糸の系と織り込まれる横糸から構成される下層とを備える。横糸および縦糸は、上層の表面にポケット区域を定める。上層は、最も大きな径の横糸と縦糸との間の面差によって生じる少なくとも三つのレベルをもつ。それらのレベルが、ポケット区域に対応するポケット深さを定める。
この発明のさらに他の実施例は、別の製紙布である。その製紙布は、同じ等高を示す部分に位置し、縦糸の系と織り込まれる横糸が少なくとも三つの異なる径、大きさ、あるいは形をもつものから構成される上層と、縦糸の系と織り込まれる横糸から構成される下層と、上層と下層とを結びつけるバインダー横糸とを備える。より大きい二つの径をもつ横糸と縦糸とが、上層の表面に大きなポケット区域を定める。また、最も小さな径の横糸、バインダー横糸、および横糸が、上層の表面に小さなポケット区域を定める。上層は、最も大きな径の横糸と縦糸との間の面差によって生じる少なくとも三つのレベルをもつ。それらのレベルが、大きなポケット区域および小さなポケット区域に対応する各ポケット深さを定める。
そのほかに、この発明は、MD糸およびCD糸としてモノフィラメント糸が好ましいという考え方を含む。また、MD糸およびCD糸の少なくともいくつかは、ポリエステル、ポリアミド、あるいは成形布の分野の当業者に知られた他の高分子物質であることが好ましい。MD糸およびCD糸は、円形断面形状、矩形断面形状あるいは非円形断面形状にすることができる。糸が、たとえば矩形のような非円形断面形状であるとき、より大きな寸法(CD寸法におけるMD/CD縦横比がより大きい)がいつも同じ方向に向くように、つまり、糸がねじれないようにする。この発明の一つの形態では、糸を織られるままにねじり(撚り)、そのねじりによって布にランダム(不規則)な外観を添える。換言すると、撚り糸がランダムな模様となる織り布を作り出す。
以下、図面をしばしば参照しながら、この発明についてさらに詳しい説明をしよう。
好適な実施例の詳細な説明
図1は、この発明の技術による布パターンのCD(横方向)における断面図解図である。そこに示すように、この発明は、多層のティッシュ成形布であり、その布の上層の成形面が上層の二つの横糸間に面差をもつ表面差を備えている。面差、すなわち、隣接する二つの横糸間の差は、ゼロよりも大きい。この発明では、少なくとも二つの異なる径のCD横糸100,110を用い、それらを成形面の同じ等高を示す部分に位置させることによって、ティッシュ成形布の成形側に面差を作り出す。成形面における面差は、ティッシュペーパー、生理用ナプキン、あるいはペーパータオルのシートに厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる。この発明は、好ましくは、二重層あるいは三重重ねのシュート(TSS)二重層の布にすると良い。しかし、この発明は、二重層、二重層サポート(重ね)シュート(DLSS)、TSSおよび三重層の布を含む多層布のいずれのものにも適用することができる。
図1の好ましい実施例において、各MD糸120は、成形側の小径な横糸140の上、隣り合う大径な横糸および次の小径な横糸の下、そして次の大径な横糸150の上を通してから、下層横糸130とパターンを織り込む下層に交差させる。
図2は、図1の布の成形側(上面)の図解図である。縦方向が水平である。図1が示すように、各MD糸は、成形側の小径な横糸240の上、隣り合う大径な横糸および次の小径な横糸の下、そして次の大径な横糸250の上を通してから、下層に交差する。MD糸は、図に示すように互い違いであり、パターン中8番目ごとに繰り返す。このパターンは、この発明の一つの実施例にすぎない。この発明は、この例のパターンに限定されるものではない。
図3は、この発明の技術による布パターンのMD(縦方向)における二つの断面図解図である。上部の図が大径な上層CD横糸300を示し、その糸300は下層CD横糸330の上に垂直の方向に積み重なっている。完全な一つのパターン中、単一のMD糸350が一個所で両方のCD横糸の上を通っている。このナックル(こぶしの角)350は、図1のナックル150および図2のナックル250に相当する。図3の下部の図は、小径な上層CD横糸310を示す。完全な一つのパターン中、単一のMD糸340が一個所で小径なCD横糸310の上を通っている。このナックル340は、図1のナックル140および図2のナックル240に相当する。繰り返しになるが、この発明は、図に示す実施例パターンに限定されるものではない。
図4は、布パターン例の上層のCDにおける断面を誇張して示す図であり、4a)が従来例、4b)がこの発明の場合である。図4bは、ティッシュペーパー460の形成を示し、同じ等高に位置する異なる大きさの二つのCD横糸400,410が生じる布形成面の面差によって形作られている。それに対し、図4aの従来例では、径の異なる二つのCD横糸400,410が異なる等高に位置し、それら二つのCD横糸が同じ面に整列し均一な形成面を生じている。前に述べたように、成形面における面差は、ティッシュ、生理用ナプキン、あるいはペーパータオルのシートに厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる。
図5は、この発明の技術で織った布の成形側の図および成形側の模様である。布の印象によって、斜めのパターンをできるだけ少なくしたポケットができていることに注目されたい。これは、従来のティッシュ成形布に勝るこの発明の布パターンの利点である。
この発明は、また、布の成形加工面における糸パターンによるポケット区域にも特徴がある。布層の同じ等高に異なる径の横糸を整列させること、および適切な織りパターンを選択することによって、ポケットの深さ、範囲、体積を最小限にすることができる。それに加え、二以上の径、大きさ、あるいは形の糸を用いることによって、多様な深さレベルおよび大きさをもつポケットを定める。それらのポケットは、別にいうと、異なる大きさおよび深さをもつ成形面のマルチフレームと表現することができる。
多層式ポケットの深さおよび大きさによって、境界がはっきりしない大きな表面を生じる。この発明のこの実施例は、(横糸が生じる)多層の布組織に対し、布の成形面にいろいろな高さおよび大きさの微小ポケットを生じている。それは、成形するティッシュ、生理用ナプキン、あるいはタオルのシートに全体的な厚み(嵩)を与えることができる。これはまた、ティッシュの紙シートに幅方向引っ張りおよび柔軟性を保持しつつ、吸収力を増す。
この発明の他の実施例では、ティッシュ成形布の紙側表面を、上面が(各上層横糸と隣接する縦糸との間の面差として)三あるいはそれ以上の面差をもつように構成している。ポケット(の四角区域)は、基準となる縦糸および横糸を選択し、ポケット区域を定める隣り合う横糸の中で最も遠いものを見つけることによって定める。
図6は、この発明の技術によるポケット区域を示す成形側の図である。図6において、描き加えた矩形によって、ポケット区域の輪郭を表している。ポケット区域の境界を定めるため、基準となる縦糸ナックルC1をまず選択する。この基準ナックルC1から、隣接する横糸の最初の浮糸部分にまで(点C2およびC2a)縦糸を縦方向に(図の上下方向に)たどる。それから、横方向に進み、より大きなポケット区域を生じる方向に他の縦糸ナックルが現れるまで(点C3およびC3a)、その横糸をたどる。それゆえ、点C2から折れのない長い横糸の浮糸部分が左から右へと進み、点C2aから折れのない長い横糸の浮糸部分が右から左へと進む。そしてまた、ポケットの端が、隣り合う次の縦糸ナックルに到達するまで(つまり、点C3およびC3a)、折れのない長い横糸に沿って進む。点C3およびC3aからは、ポケットの端が点C1とC2(あるいは点C1とC2a)との行程と反対方向に引かれ、隣接する横糸の最も近い浮糸部分に達する(点C4およびC4a)。ポケットは、基準の点C1と点C4あるいはC4aを結ぶ線によって囲まれる。図に示すように、上部ポケット区域は、ほとんどが横糸610,620および630によって定まる。
ポケットの表面区域に加えて、ポケット深さが最善の状態になる。ポケットの面積と深さとの組み合わせによってポケットの体積が定める。布は固有の織り特性をもつため、各ポケットは、布の表面下の特定の深さ部分に一または二以上の縦糸を含むことになろう。好ましくは、ポケットの同じ面に主要素をなす縦糸があり、それら主要素をなす縦糸が布の表面下にできるだけ深いところに位置するのが良い。それによって、大きな体積のポケットを提供することができる。
図7は、成形側の図であり、ポケット内部の主要素をなす縦糸を示している。図に示すように、描き加えた矩形がポケット区域の境界(端)に相当する。このポケットの内部には、二つの主要素をなす縦糸710,720がある。ポケットの体積を最適化することによって(ポケットの大きさと深さとをコントロールすることによって)、成形するティッシュ、生理用ナプキン、あるいはタオルシートの特性を高めることができる。
図10は、図6および図7に対応する布パターンについて、異なる大きさのCD横糸を横切るティッシュペーパーの形成を示す。この図は、図4の4b)に類似しており、4a)の従来例に対比することができる。
図8は、布のMDにおける断面図であり、主要素をなす縦糸1100,1200が布表面から所定の深さをもつ同じ等高部分に位置する。このポケット区域に対する基準ナックル1001は、図6に示す基準ナックルC1と同様である。表面の横糸浮き部分1010が、成形面の折れのない長い横糸浮き部分である。横糸1010の径を大きくすることによって、その横糸の上部とポケットの下部との垂直方向の距離を大きくすることができる。しかし、横糸1010の径を余り大きくし過ぎると、横糸の厚さによってポケットの面積を縮小し始め、それによってポケット深さの増加分を減少してしまう。
余りに大きな横糸1010は、また、全体の織りパターンをゆがめる。そのようなゆがみを避けたりできるだけ小さくする方法の一つは、用いる糸の特性を異ならせることである。たとえば、高分子モノフィラメントを硬い材料あるいは柔らかい材料から作ることができる。柔らかい横糸材料は縦糸の周りを容易に曲がり、それによって、硬い横糸材料よりも高いナックルを生じる。この場合、より柔らかいモノフィラメントを用いることによって、織りパターンをゆがめることなく、ポケット深さをさらに最適にすることができる。
この発明は、他の形態において、織りパターンを選択することによって微小および大きなポケットを定める。そのような場合、微小なポケットおよび大きなポケットの両方が、表面の特徴及び成形ティッシュシート特性を増進する。図9は、この発明の他の実施例の成形側の図であり、微小なポケット区域および大きなポケット区域が形作られている。その実施例では、異なる径の横糸を用いることによって、微小な形および大きな形を生み出している。
図9に示すように、この発明の布は、成形(フォーミング)横糸W1,W2,W3と、バインダー糸群Cと、微小ポケットA1と、大きなポケットA2とを含む。バインダー糸群Cの各糸を成形横糸W2と同じ径にするのに対し、成形横糸W1,W2,W3については、異なる径にするのが好ましい。成形およびバインダーの糸のこの構成によって、図6に示したポケット区域と同様な微小ポケットA1を生み出す。この構成は、また、微小ポケットに比べてかなり大きな表面積をもつ大ポケットA2を生み出す。この表面積の違いによって、大ポケットは、微小ポケットとは異なる仕上げシート面をもたらす。たとえば、微小ポケットがシート成形に用いる長さの短い繊維を満たすことができる小さな大きさであるのに対し、大ポケットは、シート成形に用いる長さのより長い繊維を満たすであろう。微小ポケットとは異なって、大ポケットの深さを決めるのは、径あるいは大きさが最も大きい横糸と径あるいは大きさが最も小さい横糸との間の面差である。また、それぞれの大ポケットがいくつかの微小ポケットを包含することにも注意されたい。この特徴によって、各ポケットタイプがもつ効果を混ぜ合わせるように働く。
図11および12は、二つの実施例の布パターンについて、異なる大きさのCD糸を横切るティッシュペーパーの形成を示し、それぞれが図8および図9に示す布に対応する。繰り返しになるが、これらの図は、図4の4b)に類似しており、4a)の従来例に対比することができる。
以上のように、図に示す実施例は三層の布であるが、この発明はそれらに限定されない。当業者が認識するように、この発明の多層布としては、二重層、二重層サポートシュート、通常のCDバインダーを伴う三重層、CDバインダー対を伴う三重層、通常の縦糸バインダーを伴う三重層、縦糸バインダー対を伴う三重層、および多層布織りパターンのその他のものがある。
さらに、この発明の成形布において、バインダー横糸、バインダー縦糸、あるいは一体化した縦糸あるいは横糸のバインダーによって、各布の上層および下層を結合することができる。
この発明による布は、好ましくは、モノフィラメントの糸だけで構成するのが良い。特に、糸は、ポリエステル、ポリアミドあるいは他の高分子モノフィラメントで構成することができる。CD糸およびMD糸について、1またはそれ以上の数の異なる径をもつ円形断面形状にすることができる。さらに、円形断面形状に加えて、糸の中の1またはそれ以上の数のものについて、たとえば、矩形断面形状あるいは他の非円形な断面形状など、他の断面形状にすることができる。
いわゆる当業者にとって、以上に述べたことに対して、この発明の考え方の範囲内においていろいろな変形をすることができることは自明である。そのような変形は、特許請求の範囲に定める考え方の範囲内にある。
この発明の技術による布パターンのCD(横方向)における断面図解図である。 この発明の技術で織った布の成形側(上面)の図解図である。 この発明の技術による布パターンのMD(縦方向)における二つの断面図解図である。 異なる大きさのCD横糸を横切るティッシュペーパーの形成を示し、4a)が従来例、4b)がこの発明の場合である。 この発明の技術で織った布の成形側の図および成形側の模様である。 この発明の技術によるポケット区域を示す成形側の図である。 この発明の技術によるポケット区域の中の主要素となる縦糸を示す成形側の図である。 この発明の技術による布のMDにおける断面図である。 この発明の技術による大小ポケット区域を示す成形側の図である。 図6および図7に対応する布パターンについて、異なる大きさのCD横糸を横切るティッシュペーパーの形成を示す。 図8および図9に対応する布パターンについて、異なる大きさのCD横糸を横切るティッシュペーパーの形成を示す。 図8および図9に対応する他の布パターンについて、異なる大きさのCD横糸を横切るティッシュペーパーの形成を示す。
符号の説明
100,110 CD横糸
120 MD糸
130 下層横糸
140,240 小径な横糸
150,250 大径な横糸
300,310 上層CD横糸
330 下層CD横糸
350 MD糸
400,410 CD横糸
460 ティッシュペーパー
610,620,630 横糸
710,720 縦糸
1100,1200 縦糸
C1,1001 基準ナックル
A1 微小ポケット
A2 大ポケット
W1,W2,W3 横糸

Claims (38)

  1. 次の各構成を備える製紙布。
    ・横方向の(CD)横糸で作った上層であり、その上層は、同じ等高に少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形の横糸を含み、布の成形面に面差を生み出す
    ・CD横糸で作った下層
    ・CD横糸で作った前記上層および下層と織り交ぜる縦方向(MD)の縦糸の系
    ・前記上層が成形面に好適なポケット状のパターン模様を生み出すという特徴
  2. CD横糸の前記上層が布の成形側を構成し、CD横糸の前記下層が布の着用側を構成する、請求項1の製紙布。
  3. 前記布が、ティッシュ、生理用ナプキン、およびタオル紙を製造するための成形布である、請求項1の製紙布。
  4. 前記上層の面差が、前記布で成形する紙シートに、厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる、請求項1の製紙布。
  5. 各MD糸は、小径なCD横糸の上、隣り合う大径なCD横糸および次の小径なCD横糸の下、そして次の大径なCD横糸の上を通して前記上層に織り込んでから、前記下層に交差しパターンを織る、請求項1の製紙布。
  6. 前記MD糸およびCD横糸がモノフィラメント糸である、請求項1の製紙布。
  7. 前記MD糸の少なくともいくつかが、ポリエステル糸、ポリアミド糸、あるいは他の高分子糸の中の一つである、請求項1の製紙布。
  8. 前記CD横糸の少なくともいくつかが、ポリエステル糸、ポリアミド糸、あるいは他の高分子糸の中の一つである、請求項1の製紙布。
  9. 糸の少なくともいくつかが、硬い材料あるいは柔らかい材料の糸である、請求項1の製紙布。
  10. 前記MD縦糸および/またはCD横糸が、円形断面形状、矩形断面形状あるいは非円形断面形状である、請求項1の製紙布。
  11. 前記矩形断面形状糸あるいは非円形断面形状糸が撚られている、請求項10の製紙布。
  12. 前記布が、二重層あるいは二重層サポートシュート布である、請求項1の製紙布。
  13. 前記上層と前記下層との間に位置し、MD糸の系と織り込まれるCD横糸の中間層をさらに備える、請求項1の製紙布。
  14. 前記少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形の横糸が、前記上層に交互に繰り返している、請求項1の製紙布。
  15. 前記中間層のCD横糸が、前記下層のCD横糸に上下に積み重なっている、請求項13の製紙布。
  16. 前記布が三重重ねのシュート(TTS)布である、請求項15の製紙布。
  17. 次の各構成を備える製紙布。
    ・同じ等高に少なくとも二つの異なる径、大きさ、あるいは形を含み、縦糸の系と織り込まれる横糸で作った上層
    ・縦糸の前記系と織り込まれる横糸で作った下層
    ・前記横糸および縦糸が前記上層にポケット区域を定める
    ・最大の径、大きさ、あるいは形の横糸と前記縦糸との間の面差によって生じる少なくとも三つのレベルをもち、前記レベルが前記ポケット区域に対応するポケット深さを定める上層
  18. 前記上層が前記布の成形側を構成し、前記下層が前記布の着用側を構成する、請求項17の製紙布。
  19. 前記布が、ティッシュ、生理用ナプキン、およびタオル紙を製造するための成形布である、請求項17の製紙布。
  20. 前記上層における前記ポケット区域およびポケット深さが、前記布で成形する紙シートに、厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる、請求項17の製紙布。
  21. 各ポケット区域が、同じレベルに少なくとも二つの主要素をなす縦糸を含む、請求項17の製紙布。
  22. 前記横糸および縦糸がモノフィラメント糸である、請求項17の製紙布。
  23. 前記横糸および縦糸が、ポリエステル糸、ポリアミド糸、あるいは他の高分子糸の中の一つである、請求項17の製紙布。
  24. 糸の少なくともいくつかが、硬い材料あるいは柔らかい材料の中の一つである、請求項17の製紙布。
  25. 前記横糸および/または縦糸が、円形断面形状、矩形断面形状あるいは非円形断面形状である、請求項17の製紙布。
  26. 前記矩形断面形状糸あるいは非円形断面形状糸が撚られている、請求項25の製紙布。
  27. 前記上層と前記下層との間に位置し、縦糸の前記系と織り込まれる横糸の中間層をさらに備える、請求項17の製紙布。
  28. 次の各構成を備える製紙布。
    ・同じ等高に少なくとも三つの異なる径、大きさ、あるいは形を含み、縦糸の系と織り込まれる横糸で作った上層
    ・縦糸の前記系と織り込まれる横糸で作った下層
    ・バインダー横糸、バインダー縦糸、または一体化した縦糸あるいは横糸バインダーであって、前記上層と下層とを結合し布を構成するもの
    ・より大きい二つの径、大きさ、あるいは形をもつ横糸、および縦糸であって、前記上層の表面に大ポケットを定めるもの
    ・最小の径をもつ横糸、バインダー横糸、および前記縦糸であって、前記上層の表面に微小なポケット区域を定めるもの
    ・最大の径をもつ横糸と縦糸との面差が生じる少なくとも三つのレベルをもち、それらのレベルが前記大ポケット区域および微小なポケット区域に対応するポケット深さを定める上層
  29. 前記上層が前記布の成形側を構成し、前記下層が前記布の着用側を構成する、請求項28の製紙布。
  30. 前記布が、ティッシュ、生理用ナプキン、およびタオル紙を製造するための成形布である、請求項28の製紙布。
  31. 前記上層における前記大ポケット区域および微小なポケット区域が組み合わさって、前記布で成形する紙シートに、厚み(嵩)、幅方向引っ張り、吸収性、および柔軟性を生じる、請求項28の製紙布。
  32. 各ポケット区域が、同じレベルに少なくとも二つの主要素をなす縦糸を含む、請求項28の製紙布。
  33. 前記横糸、縦糸、およびバインダー糸がモノフィラメントである、請求項28の製紙布。
  34. 前記横糸および縦糸が、円形断面形状、矩形断面形状あるいは非円形断面形状である、請求項28の製紙布。
  35. 前記矩形断面形状糸あるいは非円形断面形状糸が撚られている、請求項34の製紙布。
  36. 前記上層と前記下層との間に位置し、縦糸の前記系と織り込まれる横糸の中間層をさらに備える、請求項28の製紙布。
  37. 前記CD横糸の少なくともいくつかが、ポリエステル糸、ポリアミド糸、あるいは他の高分子糸の中の一つである、請求項28の製紙布。
  38. 糸の少なくともいくつかが、硬い材料あるいは柔らかい材料の中の一つである、請求項28の製紙布。
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