JP2007503289A - 外科用方向付け器機と方法 - Google Patents
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Abstract
基準平面に対する角度位置の変化を検出し測定する装置は、外科処置法で様々な器具、補綴物、インプラントを解剖学的ランドマークに対して方向付けるのに有用である。この器機の一実施形態では、3つの直交のレート・センサ(32、34、36)や、積分器(48)とアベレージャ(50)を使用して、変化レート情報を用いて角度位置の変化を決定する。ディスプレイ(40)は基準位置からの位置の変化を提供する。様々な位置合せガイド(308)は、外科用器具共に使用して基準平面を得るのに有用である。
Description
(関連出願の相互引用)
本出願は、参照によりその全体を本明細書に組み込む、2003年6月9日に出願の米国仮出願第60/476,998号の恩典を主張するものである。
本出願は、参照によりその全体を本明細書に組み込む、2003年6月9日に出願の米国仮出願第60/476,998号の恩典を主張するものである。
本発明は、医療用の方向付け器機と位置付け器機に関し、詳細には、外科用器具、用具、インプラント、補綴物、解剖学的構造を方向付ける器機に関する。
外科処置で使用される外科用器具とインプラントを患者の解剖学的構造に対して正確に位置付けることは、好結果を得るための重要な要因である。人工股関節全置換術(THR)または関節形成術、人工膝関節全置換術(TKA)、脛骨高位骨切り術(HTO)、肩関節全置換術(TSR)など幾つかの整形法の移植処置では、たとえば外科用インプラントの最適の方向付けによってインプラントの初期機能と長期の運動性が向上する。たとえば、寛骨臼の補綴用ソケットのずれが、股関節脱臼、関節動きの低下、関節痛を招き、インプラントの破損を早めることがある。
補綴用インプラントの良好な方向付けと位置付けを行うことは、整形外科術では難しい作業である場合が多い。現在、方向付けと位置付けの一技法は、解剖学的ランドマークに基づいて、完全な機械的器具と手順を用いて行われている。たとえば、寛骨臼内での寛骨臼カップ用補綴物のための望ましい前傾は、患者の骨盤に関連した外部ランドマークを使用して行われる。しかしこの方法は、こうした外部ランドマークの変動により、ずれが生じやすい。こうした変動は、たとえば患者の骨盤を手術台上の中立位置と想定される位置に方向付け損なうことによって生じることがある。他の方向付け技法と位置付け技法は、高度なコンピュータ・イメージング・システムを含むため、通常、コストが高く、使用が難しい。
多様な成形法による修復と置換処置中に外科用器具とインプラントの正確な方向付けを行うことができる改良型器機と方法が、当技術分野で求められている。また、操作が単純で簡単な器機も求められている。
本発明は、一実施態様によれば、患者の寛骨臼内での寛骨臼の補綴用ソケットの正確な方向付けを行う際に外科医の助けとなる外科用器具である。この器具は、寛骨臼の補綴用ソケットを支持するように構成された支持軸、支持軸にしっかりと結合された3次元電子方向付け器機、それぞれ臼蓋窩縁に接触する十分な長さを有する少なくとも3本のアームを持つ臼蓋窩位置合せガイドを備える。
本発明の他の実施態様によれば、本発明は、基準に対する角度位置を測定し、表示する装置である。この装置は、最初に基準に対して位置付けられ、その基準に対する角度位置の変更レートを測定し、角度位置の変更レートに比例するレート信号を提供するように動作するレート・センサを備える。この装置は、レート・センサに選択的に接続され、レート信号を積分し、レート・センサの相対角度位置を示す積分信号を提供するように動作する積分器も備える。この装置はさらに、レート・センサに選択的に接続され、レート信号を平均し、レート・センサを示す平均信号を提供するように動作するアベレージャも備える。最後に、この装置は、レート・センサに接続され、レート信号を(i)動きが検出されない場合はアベレージャに、(ii)動きが検出された場合は積分器に切り替えるように動作する動き検出器を備える。
本発明は、他の実施態様によれば、位置合せ器具を使用して補綴物を移植部位に位置合わせする方法である。この方法は、基準位置からの角度位置の変化を測定することができる3次元測定システムを備えた器具を用い、移植部位と接触するための位置合せガイドを使用して器具を移植部位に対する基準位置に配置し、位置合せガイドが移植部位と接触しかつ基準位置にある間に測定システムをゼロに合わせ、位置合せガイドを補綴用インプラント部材と置換し、補綴物を移植部位に位置合わせする測定システムを使用して器具を基準位置に対する所望の配向角度に位置付けることを含む。
複数の実施態様を開示したが、本発明の他の実施態様も、本発明の例示の実施態様を図示し記載した以下の詳細な説明から当業者には明らかであろう。理解されるように、本発明の範囲と精神から全て逸脱することなく、本発明には様々な明らかな側面での修正が可能である。したがって、図面と詳細な説明は、本質的に例とみなされるべきであり、限定的なものではない。
本発明は多様な修正形態と変形形態に修正可能であるが、特定の実施形態を図面に一例として示し、以下に詳細に記載する。しかし、本発明は記載した特定の実施形態に限定されないものとする。反対に、本発明は、全ての修正形態、等価のもの、および変更形態を頭記の特許請求の範囲に記載されたように本発明の範囲内に包含するものとする。
図1は、本発明の一実施形態による、外科用方向付け器機10を示す斜視図である。図1で示したように、器機10は、ハウジング12、電源スイッチ14、ディスプレイ18、零ボタン20、表示灯22、24、26を備える。ハウジング12は、器機の操作に必要な電子回路と構成要素を備える。ハウジング12は、外科分野または患者の治療環境で使用するのに適した任意の材料から作成することができる。器機10は、使い捨てでも再使用可能なものでもよい。
ディスプレイ18は、図1で示した実施形態では、ロール・ディスプレイ18a、ピッチ・ディスプレイ18b、ヨー・ディスプレイ18cを備える。こうしたディスプレイ18は、3次元で器機の配向角度を表示して、器機が3次元ゴニオメータとして機能することができるようにする。ディスプレイ18は、(たとえば、アナログ計、ディジタル・ディスプレイ、カラー・バー、熱電対計など)任意のタイプのゲージでもよく、ハウジングまたは個別の独立型器機の一部に統合することもできる。表示灯は、待機/準備完了またはラン表示器22、電池電力低下表示器24、オーバーレンジまたはエラー表示器26を含む。例示の一実施形態では、表示灯(たとえばLED)はハウジングに統合されて、角度など対象の位置特性に到達した、かつ/または到達しない、かつ/または超過したときを示す。
一実装形態では、器機10はさらに、ハウジング12に連結された取付けストラップ28を備える。ストラップ28は、器機10を外科用器具、インプラント、または人工器官に取り付けることができるように構成されている。一実施形態では、ストラップ28は、1つまたは複数の外科用器具に結合するように構成されたクリップと置換される。器機10は、1つまたは複数のインプラント・システム内で器具から器具に移すことができ、または1つの器具での使用専用にすることもできる。一実施形態では、以下でさらに詳細に論じるように、器機10は、追加または代替として、センサとディスプレイを備えて、直線位置情報を提供することができる。また、器機10は、ロール、ピッチ、ヨー・ディスプレイ18のうちの1つまたは2つだけ並びに関連回路を備えることもできる。
一実施形態では、器機は、以下に詳細に記載するように、位置および方向信号を提供するためのセンサを含む。センサは、たとえば、ハウジング12の本体に直接組み込み、またはハウジング12の本体上に取り付けることができる。センサは、ハウジング12に付着し、ハウジング12の内部に配置することができ、または、たとえば気相成長(CVD)またはスパッタリングによってハウジング12上にシリコン層を析出し、次いで半導体またはMEMS処理の技術分野に共通の、またはそれから導出される技法を使用して、このシリコン層中で器機を組み立てることによって、ハウジング12の表面上に直接作成することができる。
他の実施形態では、器機10は、方向と位置信号を外部器機に配置されたセンサから受信するように構成される。器機10は、こうした外部器機を直接ケーブルまたはRFやIRなど無線通信機能を介して取り付けるためのレセプタクルを有することができる。この実施形態では、こうした外部器機が外科用器具または補綴物に取り付けられ、器機10は外科医によってインターフェースとして使用される。こうした一実施形態では、センサは無線および/または有線接続を介してコンピュータまたは他の電子機器に接続され、それによってセンサの測定値(たとえば温度)を記録または表示することができ、少なくとも部分的にセンサを制御し評価することができる。たとえば、補助コンピュータまたは他の電子機器は、たとえばセンサ校正の実行、センサからのデータに関する実時間統計解析の実行、またはセンサからのデータに関する実行エラーの検出と訂正アルゴリズムの実行によって、センサを少なくとも部分的に制御することができる。
一実施形態では、器機10は、たとえばコンピュータ生成画像再構成システムなど、他の機器と対話するための通信機能を含む。器機10は、たとえば、GermanyのBrainLab、inc.から入手可能なVectorVision、GermanyのAesculap、Inc.から入手可能なOrthoPilot、Pittsburgh、PAのCasurgica、Incから入手可能なHipNav、Austin、TX、のOrthosoft−Centerpulse Orthopedicsから入手可能なNavitrackなど、コンピュータ支援型外科用ナビゲーション・システムと共に使用するために組み込むことができる。こうした一実施形態では、センサから受信されたデータは、インプラントの位置を制御かつ/または修正するためにコンピュータ・システムによって使用される。コンピュータまたは他の電子機器を、センサから受信されるデータに基づいて必要に応じて適した制御装置または器機を起動するように構成することができる。手動の調整もセンサから受信されるデータに応答して行うことができる。他のこうした実施形態では、センサからのデータを位置付け要素を備えたフィードバック・ループで(コンピュータまたは他の電子機器を介して直接、あるいは手動制御によって)使用して、方向付けまたは位置付けなど所望の特性を維持することができる。
器機10を外科用器具に取り付けると、たとえば外科医など操作者は、器機10を使用して3次元の方位情報を得ることができる。器機10と外科用器具のこの組合せは、外科処置の助けとして有用であり、1つの解剖学的部分が他の解剖学的部分に対して望ましく位置合わせされる。たとえば、肢と胴の間の関節の置換(たとえばTHRまたはTSR)を行う場合、その中にインプラント(寛骨臼カップなど)を移植すべき解剖学的部分(寛骨臼など)に対してインプラントを方向付けて、インプラントが適切に位置付けられることが望ましい。THRでは、寛骨臼カップは、寛骨臼面に対して望ましく位置合わせされる。本発明は、器機が寛骨臼面と物理的に位置合わせするように器機を位置付けし、次いで器機が寛骨臼面と位置合わせされて基準面が確立されたときにディスプレイをゼロに合わせることによって、外科医が寛骨臼面と一致する基準面を確立することができるようにする。その後、器機が基準面に対して角度的に移動するに従って、器機は3次元の角度情報(ロール、ピッチ、ヨー)を外科医に提供する。図2〜13は、器機10の回路を示すブロック図と概略図である。図14〜20は、関節置換処置で本発明を使用する方法と共に、所望の基準面を確認するために使用される位置合せガイドを示す図である。
図2を参照すると、位置情報は、角度測定とディスプレイ・システム30を使用して得られる。システム30は、角度の変化レートを測定し、それぞれロール、ピッチ、ヨー情報をシステム電子回路ブロック38に転送する3つのレート・センサ・ブロック32、34、36を有することが好ましい。システム電子回路ブロックは、角度変化レートを角度位置情報に変換し、ディスプレイ・ブロック40を使用してロール、ピッチ、ヨー情報を人間が読取り可能な形で、また追加あるいは代替として、データ・ロガー(図示せず)など他のシステムで使用される電子フォームで提供する。図2では、上述の通信機能を示す任意選択のブロック41が示されている。ブロック41は通信リンクを表しており、この通信リンクは電線など簡単なものでもよく、または有線あるいは無線でもよいインターフェースを含むことができ、電気、音波(好ましくは超音波)、無線周波数、あるいは光通信技術を含むことができ、その全てが本明細書で使用される用語「電子」に含まれるものと考えられる。理解されるように、ブロック41は、機械可読(たとえばコンピュータ可読)形式で使用可能になされる配向角度と(任意選択の)直線位置情報の出力を表し、ブロック40は、視覚的に知覚可能な形式の出力情報の人間が読取り可能なディスプレイを有する。
次に図3を参照すると、たとえばロール・チャネル42など1つのチャネルを示すより詳細なブロック図を見ることができる。理解されるように、他の2つの(ピッチとヨー)チャネルは、ロール・チャネル42と同一であることが好ましい。図3では、破線38が、ロール・チャネル42用のシステム電子回路38の一部を形成するこれらのブロックを取り囲んでいる。さらに、理解されるように、図3のディスプレイ40はこのチャネル用の表示機能を指す。すなわち、ディスプレイ40はロール角度情報の表示を含むものである。
このチャネルでは、レート・センサ32は好ましくは、角度変化レート情報をスイッチ・ブロック44と動き検出器/遅延ブロック46に提供する、MEMS(超小型電気機械システム)器機である。スイッチ・ブロック44は、コマンド情報を動き検出器/遅延ブロック46から受信し、変化レート情報を積分器ブロック48またはアベレージャ・ブロック50に向ける。零ブロック52は、積分器48を記載の方法で零出力にリセットできるようにする。
次にやはり図4を参照すると、より詳細なブロック図54で、(ロール・チャネル42が一例として使用されている)1つのチャネルのさらなる詳細が、システム電子回路38の追加の支持機能と共に示されている。各チャネルは、動き検出器/遅延機能ブロック46内に動き検出器ブロック56と、動き保留遅延ブロック58とを含み、動き検出器/遅延機能ブロック46は、積分と平均機能を切り替えるためのスイッチ機能ブロック44内の継電器型スイッチ60の動作を制御する。
オーバーレンジ検出器ブロック62は、積分器ブロック48の出力が(システム30が測定可能な位置を超えた角度位置に相当する)オーバーレンジ状態に達したかどうかを監視する。オーバーレート検出器ブロック64は、レート・センサ・ブロック32の出力を監視し、レートがシステム30の測定可能な範囲を超えた場合にエラー表示する。それぞれブロック62、64は、エラー・ラッチ・ブロック66に結合され、エラー・ラッチ・ブロック66は、零ブロック52によってリセットされるまで(範囲またはレート、あるいはその両方に関係する)エラー状態を保持する。起動制御ブロック70は、電源ブロック72と動き持続遅延ブロック58を監視し、ラン表示器22で待機/準備完了信号を提供する。電池電力低下検出器ブロック74は電源72に接続され、電池電力低下表示器24を制御する。
次に図5、6、7を参照すると、図5は、図6、7で示した電気回路図の関係を示しており、これらは理解されるように線78で接合される。一点鎖線80は、ロール・チャネル42をピッチ・チャネル84から分けている。一点鎖線82は、ピッチ・チャネル84をヨー・チャネル86から分けている。構成要素と相互接続は各チャネル42、84、86に対して同じであるため、ロール・チャネル42だけを記載するが、理解されるように、他の各チャネルにも同じ記載が適用される。
ロール・センサ32(およびピッチとヨー・センサ)は、それぞれ好ましくは、Analog Devices、One Technology Way、P.O.Box9106、Norwood、MA02062−9106から入手可能なMEMS技術の単一チップ上のADXRS150 150度/秒角速度センサ(ジャイロスコープ)である。理解されるように、ロール、ピッチ、ヨー・センサは、従来の直交3次元(x−y−z)方向に取り付けられる。各センサは、それぞれセンサの回転の各速度に比例する出力電圧レートアウトを生成する。出力電圧は通常、零回転に対して、2.5ボルトである。零回転出力(またはゼロ)電圧は、器機によって変化し、時間や温度によっても変化する。レートアウト電圧は、それぞれ正、負の回転動きに対してゼロより上下に変わる。レートアウト換算係数は、通常、1秒当たり150度に相当するフル・スケールで1秒当たり1度当たり12.5ミリボルトである。ロール・センサ・レートアウト信号もロール・レート信号と同一とされる。理解されるように、各センサは、一平面だけに対応するため、3つの別々のセンサが互いに垂直に取り付けられて、3本の従来の互いに垂直の(x、y、z)軸全てに対応できるようになされている。
センサのゼロ電圧の変化と、小さい回転レートの正確な処理要件には、自動自己調整ゼロ基準を確立することが望ましい。システムが、3本のx、y、z軸のどれの周りも物理的に回転しない場合、レートアウト信号はスイッチ・ブロック44を通って低域フィルタに接続されてレートアウト電圧の平均化表示が生成される。これはゼロ電圧であり、長期にわたりセンサの変動を調整する。角度の動きが3本のx、y、z軸のうちの1つまたは複数で検出された場合、(図8を参照のブロック58からの[線140上の]積分信号に応答して)スイッチ・ブロックのレートアウト信号がアベレージャ50から積分器48に切り替えられる。
このとき、アベレージャ50への入力は開回路であるため、アベレージャ回路50は、「保留」モードに入り、最近の前のゼロ電圧を保持し、動作の継続中そのゼロ電圧を基準として使用する。ロール・チャネル42のゼロ電圧は、演算増幅器88によってローにされ、ロールS/H信号として転送される。積分器回路とアベレージャ回路48、50内の演算増幅器集積回路88は、好ましくはAnalog Devicesから入手可能なAD8606型演算増幅器である。アベレージャ回路50では、2メグオームの抵抗体90と0.47マイクロファラッドのコンデンサ92からなる低域フィルタが使用され、時定数1秒が得られ、それが良好に作用することが判明している。しかし理解されるように、他の部分値や他の時定数を使用することもできるが、それも本発明の範囲内である。コンデンサ92は、漏れ係数と損失係数が小さいことが好ましい。
角度位置は、回転レートの時間積分である。動きが検出された場合、スイッチ・ブロックによりレートアウト信号が積分器回路48に転送されて角度位置が計算される。ロール積分器48の出力は、ロール積分信号として使用可能である。積分器回路48では、2.7メグオームの抵抗体94と0.47マイクロファラッドのコンデンサ96が使用されて積分が行われる。積分器の基準はそのチャネルでの無動作ゼロ電圧である。コンデンサ96は、漏れ係数と損失係数が小さいことが好ましい。積分抵抗体94はコンデンサ96と共に+120度を超えるフル・スケール範囲を提供する。
積分器48は、コンデンサ96を放電することによって零にリセットされる。零ボタン20が押されると、継電器116が端子118(図8を参照)上の零信号によって付勢される。継電器116はコンデンサ96を10オームの抵抗体120を介して放電して放電電流を制限する。
次に最も具体的には図7を参照すると、ロール・チャネル42では、集積回路コンパレータ98は、好ましくはNational Semiconductor Corporation、2900 Semiconductor Drive、P.O.Box58090、Santa Clara、California、95052−8090から入手可能なLM393型の低電力、低オフセット電圧のコンパレータである。センサ32の回転が速すぎると、センサの出力が飽和状態になり、表示が不正確になる。同様に、センサの回転角度が大きすぎると、積分器が飽和状態になり、表示が不正確になる。オーバーレート検出器64とオーバーレンジ検出器62が設けられて、こうしたエラーの1つまたは両方が生じた場合に操作者に警告が与えられる。ロール、ピッチ、ヨー・チャネル42、84、86に対応する各軸x、y、zごとに一対の3つのオーバーレート検出器と3つのオーバーレンジ検出器が存在する。各チャネルは、オーバーレンジ検出器とオーバーレート検出器ごとにウィンドウ・コンパレータ回路を有する。オーバーレート回路64のコンパレータ98は、端子100上でオーバーレート信号を提供し、オーバーレンジ回路62のコンパレータ98は、端子102上でオーバーレンジ信号を提供する。回路64のコンパレータ98は、ロール・レートアウト信号を監視し、それを固定レベルと比較し、回路62のコンパレータ98はロール積分器回路48の出力を固定レベルと比較する。レートアウト信号が正または負に所定レベルを超えた場合、オーバーレート回路64のコンパレータ98からなるウィンドウ・コンパレータは、システムがオーバーレート・エラー状態であることを決定する。閾値は電圧分割ストリング122のタップによって1秒当たり約150度に設定される。
ロール積分器回路48の出力は、ロール部分またはオーバーレンジ回路62のチャネルの集積回路コンパレータ98からなる他のウィンドウ・コンパレータに送信される。積分器回路出力(ロール積分)が所定の閾値を超えた場合、回路62のロール・チャネル部分は、システムがオーバーレンジ・エラー状態であることを決定する。閾値は電圧分割ストリング122のタップによって約120度に設定される。回路62、64の12のコンパレータがオープン・コレクタ出力を有する。(端子100でのロール・オーバーレート出力を含む)6つのオーバーレート出力が(端子102でのロール・オーバーレンジ出力を含む)6つのオーバーレンジ出力と共に収集される。端子100と102の両方(すなわち12のコンパレータ出力全て)がエラー・ラッチ回路66の端子104に接続され(図8参照)、オーバー信号を形成する。オーバー信号は、12のコンパレータのどれか1つがエラー状態を感知した場合は常にローになる。端子104は、Fairchild Semiconductor Corporation、82 Running Hill Road、South Portland、ME04106から入手可能なタイプ74HC74D型フリップ・フロップ150を設定するアクティブ・ロー信号としてオーバー信号を受信する。フリップ・フロップ150は、セット−リセットメモリ要素として構成される。「Q」出力によってエラー表示器26が駆動される。エラー表示器26は赤LEDが好ましい。フリップ・フロップ150は端子118上の零信号によってリセットされる。
動き検出器回路56のコンパレータ98は、ロール・レート・センサ32の出力を固定レベルと比較して、ロール・レート・センサ32が動きを感知したかどうかを表す動き信号を提供する。回転動きが検出された場合、レートアウト信号がゼロまたは無動作電圧からそれる。レートアウト信号は、動き検出器回路56のコンパレータ98からなる「ウィンドウ」コンパレータに送信される。レートアウト信号が所定の量または(正または負の)閾値によってゼロ電圧からそれた場合、ウィンドウ・コンパレータは回転動きを検出する。1秒当たり1度の閾値が好ましいことが判明しているが、理解されるように、代替として他の値を使用することも本発明の範囲内である。
電圧分割ストリング122のタップによってロール・コンパレータ動作閾値が設定される。分割器122は+5A124と共通回路126の間に接続され、その中点はゼロ電圧(ロールS/H)線128に接続される。これによって、閾値がゼロ電圧を基準とし、ドリフトと器機間の変動がゼロ電圧で補償される。動き信号は動き検出器回路56の端子106上に出現し、動き保留遅延回路58の対応する動作端子106に接続される(図8参照)。各回路56、62、64には、ロール・チャネル42の一対のコンパレータ98が設けられて、2極性(+/−)コンパレータ機能が提供される。チャネル42、84、86の(ロール・チャネル・コンパレータ98を含む)6つの動作コンパレータは全て動作端子または線106を介して共に接続されたオープン・コレクタ出力を有する。理解されるように、動作線106上の信号は、6つのコンパレータのどれかが動きを感知した場合にロー状態になる。次にやはり図8を、より具体的には回路58を参照すると、端子106上の動き信号がローになるとと、1マイクロファラッドのコンデンサ130が14.8キロオームの抵抗体132を介して放電し、コンパレータ134が線136にハイ出力を出す。これによって、IRFD110型FETトランジスタ138がターン・オンされ、FETトランジスタ138は積分線140をローにする。IRFD110型FETトランジスタは、233Kansas St.El Segundo、CA90245USAのInternational Rectifierから入手可能である。
コンパレータ134はLM393型が好ましい。積分線140がローになると、スイッチ・ブロック44の継電器60は、システムを「平均」モードから「積分」モードに移す。一対の143キロオームの抵抗体142、144は、コンパレータ134用の閾値電圧を設定し、100キロオームの抵抗体146はヒステリシスを提供する。
角動きが停止すると、レートアウト信号はゼロ電圧に戻る。ウィンドウ・コンパレータは、オープン・コレクタ状態に戻り、コンデンサ130を1メグオームの抵抗体148を介してゆっくりと充電する。システム30は、コンデンサ130が十分充電されてコンパレータ134を切り替えるまで、約0.7秒間「積分」モードのままである。それによって、システム30は、操作者が全体の動きの最後に生じる小さい動きも全て記録することができる。さもなければ、こうした小さい動きは動き検出器回路56を起動させるには十分でない。
0.7秒遅れた後、コンパレータ134が切り替えられ、積分線がハイになり、「積分」モードが終了する。この点で、継電器60が釈放され、釈放の機械的衝撃がセンサの少なくとも1つによって感知され、1つまたは複数のレートアウト線に雑音出力が生じる。この雑音出力は、動き検出器回路56を再起動させるほど大きい可能性があり、その結果、継電器60のサイクリングが継続される。こうした望ましくないサイクリングは、抵抗体132が、継電器の釈放によって生じる過度的な雑音が通り過ぎるまでコンデンサ130の放電を遅らせることによって防止される。あるいは、継電器60に緩衝器を取り付けてもよい。
次にやはり図8を参照すると、起動制御回路70、電源回路72、電池電力低下検出器回路74を見ることができる。起動制御回路70は4つの機能を有する。この回路は、マスタ・リセット・パルスを生成して、電源を入れたときにシステムを開始する。この回路は、センサに3分のウォームアップ期間を与える。それによって、センサがウォームアップ期間の最後に(「無動作」基準に設定するための)10秒間動作しない要件が実施される。またそれによって、ユーザに、システム状況についてのフィードバックがラン表示器22の待機/準備完了状況によって与えられる。
LM393型コンパレータ172は、マスタ・リセット・パルスを生成する。このパルスは、1マイクロファラッドのコンデンサ174と475キロオームの抵抗体176によって決定される、パルス幅約0.6秒のアクティブ・ローである。パルス幅は、(ダイオード180と1キロオームの抵抗体182を介して)10マイクロファラッドのコンデンサ178を完全に放電し、(ダイオード186と1キロオームの抵抗体188を介して)390マイクロファラッドのコンデンサ184を少なくとも部分的に放電するのに十分な長さであるように選択される。コンデンサ178、184の放電は、システム30がターンオフされてから即時にまたターンオンされる状況に対処する必要がある。1N5817型ダイオード190は、コンパレータ172を保護し、電力が切られたときにコンデンサ174を迅速に放電する。15.0キロオームの抵抗体192と34.8キロオームの抵抗体194は、コンパレータ172用の基準電圧を提供し、475キロオームの抵抗体196はヒステリシスを提供する。
マスタ・リセット・パルスは、好ましくは74HC74型Dフリップ・フロップである待機/準備完了フリップ・プロップ198もクリアする。フリップ・フロップ198は、ウォームアップまたは待機期間中にクリアされ、システム30が準備完了状態に入ったときにセットされる。フリップ・フロップ198は、ラン表示器22を駆動する。このラン表示器22は、器機198のピン5、6でのQおよびQでない出力によって異なって駆動される黄/緑の2色LEDが好ましい。表示器22は、待機またはウォームアップ期間中は、黄色に照明され、システムが準備完了モードに入ったときに緑の照明に切り替えられることが好ましい。392オームの抵抗体200は、ラン表示器22を制限する電流を提供する。
フリップ・フロップ198のQ出力(ピン5)に接続された10キロオームの抵抗体202は、継電器60用の継電器ドライバとして働くFETトランジスタ138への入力を提供する。システムが待機モードまたはウォームアップ期間にある場合、抵抗体202を介して提供される入力は、Q出力がウォームアップ期間中はローのままであるため、センサをアベレージャ増幅器に接続することによってシステムを平均モードにする。
LM393コンパレータ204は、ウォームアップ・タイマである。221キロオームの抵抗体206とコンデンサ184は、ウォームアップ期間の長さを設定する。ウォームアップ期間の最後に、コンパレータ204の(ピン7での)出力はオープン・コレクタ状態になる。これによって、ウォームアップ期間の最後に動作がない10秒間が経過したと仮定されて、待機/準備完了フリップ・フロップ198を準備完了状態にクロックする。
10秒間の「無動作」要件は、LM393型コンパレータ208を使用する10秒タイマによって実施される。10秒タイマは、(他のLM393型コンパレータ210によって緩衝された)線106上の動き信号を監視する。センサのどれかが動きを検出した場合、ダイオード212、475オーム抵抗体214を介して作動するコンデンサ178はコンパレータ210によって放電される。どのセンサも動きを検出しない場合、コンデンサ178は1.00メグオーム抵抗体216を介して充電を開始する。10秒間にわたって動きが検出されない場合、コンパレータ208の(ピン1での)出力はオープン状態になり、フリップ・フロップ198の(ピン3での)クロック入力が解除される。その結果、待機/準備完了フリップ・フロップは、ウォームアップ期間が経過し、かつシステム30が10秒間動きを検出しなかった後にのみセットされる。
電源回路72は、好ましくはNational Semiconductor Corporationから入手可能なLM2931型の2つの集積回路電圧調整器110を使用する。調整器110、112は、それぞれ調整済み+5ボルト直流電力を図で示した様々な回路に供給する。調整器110は、(「+5D」で示した)システム30内のディジタル回路に電力を供給し、調整器112は、アナログ回路(特に「+5A」で示した増幅器88)に電力を供給する。センサ(ロール・センサ32を含む)は、アナログとディジタルの両方の電力を必要とする。別々のアナログ回路とディジタル回路の共通経路または「接地」トレースは、アナログとディジタルの電源電流を分離するために使用される。ただし例外として、ディジタル電流はセンサ内で低電流であるため、アナログ接地だけが、上にセンサが搭載される1つまたは複数の印刷回路板(図示せず)に接続される。9ボルト電池272(図9を参照)は、調整器110、112、(図10で示したように)コンパレータ98、A/D変換器114など他の様々な構成要素とサブ回路にも電力を供給する。ダイオード152は、電池の極性の逆転を防ぐ。
LM393型コンパレータ154は、電池電力低下検出器74用に使用される。電池電圧が約6.8ボルト未満に低下した場合、コンパレータ154は切り換えて、電池電力低下2端子156上の信号をローに駆動して、好ましくは赤LEDの電池電力低下表示器24をターン・オンする。LEDは392オームの抵抗体158を介して提供される。精密電圧基準ダイオード160は、基準電圧をコンパレータ154の(ピン2での)「−」入力で1.2ボルトに設定する。100キロオームの抵抗体162と21.5キロオームの抵抗体164は、電池電圧が6.8ボルトの場合、コンパレータ154の(ピン3での)「+」入力で電圧を1.2ボルトに設定する。10マイクロファラッドのコンデンサ166は、コンパレータ154のピン2での基準電圧の上昇を遅らせて、電源が入ったときに電池電力低下2端子156でコンパレータ出力電圧がハイになるように強制する。ダイオード168と57.6キロオームの抵抗体170はヒステリシスを提供して、電池電力低下状態が検出された後に出力156をロー状態に固定する。それによって、電池電力低下表示器24が電池272の変動する電流要求に呼応してオンとオフを繰り返し、電池電圧が6.8ボルトより上下に変動するのが防止される。
図8は、零ブロックまたは回路52の詳細も含む。CD4093型NAND Schmitt Trigger集積回路は、零関数で継電器116(図6を参照)を付勢するIRFD110型FETトランジスタ220を駆動するNANDゲート218を有する。NANDゲート218の(ピン9の)1つの入力部は待機/準備完了フリップ・フロップ198の(ピン5の)Q出力部に接続される。それによってシステム30がウォームアップ期間中に零状態またはコンディションに保持される。システムが準備完了モードに入った場合、零状態がクリアされ、積分器回路48が使用可能になる。手動の零は、共通回路(「GND」)とNANDゲート218上のピン8の入力部の間に接続された零スイッチ224(図9を参照)を閉鎖することによって行われる。零ボタンを押すとスイッチ224が閉鎖され、NANDゲート218のピン8入力部が共通回路に接続され、そのときNANDゲート218がトランジスタ220をターン・オンする。スイッチ224が解除されて開き、0.33マイクロファラッドのコンデンサ228の750キロオームの抵抗体230を介した充電が可能になり、少なくとも250ミリ秒の零パルスが生成される。
システム30が動きを検出した場合、緑の照明でラン表示器22を点滅することによって、ユーザに可視的フィードバックが与えられる。(やはりCD4093型の)NANDゲート232、234は、約50ミリ秒間にわたり方形波発振器を形成する。動きが検出された場合、発振器がコンパレータ134によって使用可能になり、ゲート232のピン1での入力がハイになるようにする。発振器の(ゲート234のピン4の)出力によって、IRFD110型FETトランジスタ236が駆動される。トランジスタ236がオンになると、392オームの抵抗体238を介して共通回路に経路を提供することによってラン表示器LED22の電流が増加する。トランジスタ236は50ミリ秒ごとにオンとオフにターンされ、システムが動きを検出し、システム30が動きを感知していることを示す可視的に知覚可能なフィードバックまたは表示をユーザに提供する。
次に図9を参照すると、様々な部分をシステム30の起動制御70と零ブロック52に接続する配線図を見ることができる。理解されるように、図で示した接続は図8の右側の一番下の接続に相当する。電源スイッチ14を使用して、システム30のオン−オフ制御をもたらすことができる。電池272は9ボルト電池であることが好ましい。零スイッチ224は、通常はオフであり、一時的にオンになるバネで戻る押しボタン型スイッチであることが好ましい。
次に図10を参照すると、ロール・チャネル42用のディスプレイ・ブロック40の一部240を見ることができる。ロール積分器ブロックと回路48の出力部は、ロールINT端子または線242上に設けられている。ロール・アベレージャ・ブロックと回路50の出力部は、ロールS/H端子または線244上に設けられている。ロールINTとロールS/H信号は、A/D変換集積回路114に提供される。このA/D変換集積回路114は、2355West Chandler Blvd.、Chandler、AZ85224−6199のMicrochip Technology、Inc.から入手可能なTC7106型3 1/2ディジットA/D変換器が好ましい。A/D変換器114は、アナログからディジタルへの変換に必要とされる回路を全て含み、3 1/2ディジットLCDディスプレイ用の復号出力も提供する。ロールS/H信号は、A/D変換器114の(−)アナログ入力部に提供され、ロールINT信号は(+)入力部に提供される。したがって、A/D入力部は、ゼロ基準電圧と積分出力部の間に異なって接続されているところが見える。A/D変換器は、好ましくは、機械的回転度で出力を表示するようにスケールされる。最下位桁出力は1度の10分の1であるが、それは使用されない。3つの最上位桁出力は、それぞれ「数度、数十度、100度」を提供する。A/D変換器からのディジタル復号出力は、可視的に知覚可能なディジタル・ディスプレイ18aに接続される。このディジタル・ディスプレイ18aは、好ましくは、290East Helen Road、Palatine、IL60067のLumex、Inc.から入手可能なS401C39TR型LCDディスプレイである。ディジタル・ディスプレイ18aは、数度、数十度、100度、零の状態または位置からの回転方向を示す正または負の記号を同時に表示する。10キロオーム電位差計248は、ロール・チャネル42用の単一システム校正調整を提供する。
次に図11、12を参照すると、ディスプレイ・ブロック40がロール部分240と本質的に同一であるピッチ部分250とヨー部分260を見ることができ、それぞれ独自のA/D変換器252、262やLCDディスプレイ18b、18cを備える。理解されるように、ディスプレイ・ブロック40は、ロール、ピッチ、ヨー・ディスプレイ18a、18b、18cを備え、この実施形態では、A/D変換器114、252、262も備える。
理解されるように、ロール、ピッチ、ヨー・データを(アナログまたはディジタル形式で)ディスプレイ・ブロック40の他に(または代替形態として)他の回路とシステム(図示せず)に転送することができる。たとえば、基準平面に対して選択された最終ロール、ピッチ、ヨー角度を表すディジタル・データを、所望の場合は、データ・ロガー(図示せず)によって記録することができる。さらに、理解されるように、従来の回路を使用して、データをシリアル形式またはパラレル形式で提供して、アナログ値またはパラレル・ディジタル値からシリアル・ディジタル・データを生成することができる。
次に図13を参照すると、ソフトウェア・ブロック図280で、本発明の代替の一実施形態を見ることができる。この実施形態では、レート・センサ32は、(A/D変換器114と同じでも異なるものでもよい)A/D変換器282によって即時にディジタル形式に変換される出力を有する。このA/D変換器の出力は、次いで、マイクロプロセッサベースのシステム284に提供され、システム284は、ロール、ピッチ、ヨー情報をディスプレイ286に転送する。ディスプレイ286はディスプレイ40と同じものでも異なるものでもよい。この実施形態は、ロール、ピッチ、ヨー情報を他の回路またはシステム(図示せず)に提供することもできる。
加速度計を備える本発明の一実施形態では、器機10を独立してまたはジャイロスコープあるいは他のセンサと併せて使用して、骨きり術、茎内へのねじの配置、総合関節の関節形成術中の骨切断/調整、ディスク置換、靭帯/腱修復のためのトンネルの位置付けなどの応用例での角度変化を伴った、または伴わない3次元の位置方向付けを提供することができる。ジャイロ・センサと組み合わせて、または独立して使用される加速度計として有用な1つのセンサは、Analog Devices型ADXL103加速度計であり、これを器機32の代わりに使用して直線加速度を検出し、それを積分して、(x、y、z軸に沿った3本の直交チャネルに置換することができる)直線位置を得ることができる。ADXL103型器機では、ジャイロ型のレート・センサでよく起こる器機間の誤差をなくすために、本明細書で図示し記載した動きを検出し平均する態様を含むことが好ましいと考えられる。理解されるように、加速度計を使用して直線位置情報を得るには、(加速度から速度、速度から位置への)2つの積分が必要である。
他の実施形態では、器機10はさらに、材料の硬度、剛性、および/または密度の決定、かつ/または材料の物質の流量および/または粘性の決定、かつ/または材料中の物質または組織の温度の決定を含む、医療または外科手術の診療に使用される生物学的組織や他の材料の特性を測定するための、温度、超音波、圧力センサなど追加のセンサを備える。具体的には、こうした追加のセンサでは、たとえば、皮質骨と海綿骨の間の縁部を確認し、海綿骨の厚さを決定し、インプラントを固定するためのセメントの温度を監視し、髄核と脊髄の円板の環とを区別することができる。また、こうしたセンサでは、ペディクルねじの交換、骨の中へのねじの固定、THA中の大腿インプラントなどインプラントの配置中に骨の亀裂/骨折を確認し、組織と神経の縁部を確認して神経の近接部を決定することができる。
図14は、本発明の一実施形態による、患者の寛骨臼に対する補綴用寛骨臼のソケットの所望の方向付けを得るために使用される寛骨臼位置合せ器具300を示す。THRなど整形股関節処置のためのこうした器具の使用は、当技術分野で周知である。こうした器具は、たとえば、参照により本明細書に組み込む米国特許第6743235号に開示されている。器具300は、THR処置法の調整器具を含む、寛骨臼の構成要素の配置と方向付けに周知の任意の器具でもよい。
図14で示したように、器具300は、ハンドル302、補綴用支持軸304、方向付け軸306、外科用方向付け器機10、解剖学的標線位置合せガイド308を備える。図で示したように、外科用方向付け器機10は、支持軸304にしっかりと取り付けられて、器機10が支持軸304と一致して動くようになっている。図14でより詳細に示すように、方向付け軸306は方向付けガイド310を備えており、外科医がインプラントまたは補綴物を手動で方向付けるために使用される。一実施形態では、器具300は、方向付けガイド310を含まない。支持軸304は、遠位端に外側ねじ山314を有する。ねじ山314は、位置合せガイド308上の対応する内側ねじ山316とかみ合って、位置合せガイドが支持軸304に取外し可能に取付け可能であるように構成されている。
図15は、位置合せガイド308の頂部または遠位面を示す平面図である。図で示したように、位置合せガイド308は、本体部分318と、全般的に同じ平面内に配置された羽またはアーム320a、320b、320cを備える。本体部分318は、支持軸304とかみ合うための内側ねじ山316を備える。一実施形態では、アーム320は、本体部分318の円周の周りでピボット軸324a、324b、324cによって120度離れた点に固定されている。ピボット軸324は、必要に応じてアーム320のわずかな平面内回転を可能にして、たとえば、寛骨臼唇など解剖学的変形との接触を回避する。他の実施形態では、アーム320は本体部分318に固定されて、ピボット回転できないようになされている。他の実施形態では、ピボット軸324はアーム320に沿った任意の位置に配置される。
さらに詳細に図で示すように、アーム320は内側アーム326と外側アーム328を備えており、これらは互いに結合されて、外側アーム328が内側アーム326に対して入れ子式になり、または拡張することができるようになされている。この入れ子式動作によって、外科医が、特定の患者の寛骨臼の径に基づいてアーム320の長さを調節することができる。他の実施形態では、アーム320は単体片から作成されるため、長さの調節には対応できない。アーム320の遠位端は、位置合せガイド308の外径を決める。一実施形態では、アーム320の長さは約40〜約70mmであり、各アーム320は同じ長さである。アームの長さは、特定の患者の寛骨臼径によって決まり、位置合せガイドの外径が寛骨臼径よりもわずかに(たとえば1〜3mm)大きくなるようになされている。様々な例示の実施形態では、アーム320の長さは、48、52、56、60、または64mmである。一実施形態では、アーム320の幅は、約2から約5mmであり、厚さは、約1から約3mmである。一実施形態では、アームの幅は約3.5mm、厚さは約2mmである。
図16は、本発明の一実施形態による、器機10を支持軸304に取り付けるための取付けベース332を示す斜視図である。図16で示したように、取付けベース332は本体334とブレース336を備える。本体332は、器機10のハウジング12の寸法と全般的に一致する寸法である。一実施形態では、本体334は、ハウジング12と一致し、取付けベース332に対して器機10の位置を固定するための取付けタブ338を備える。一実施形態では、本体334は、支持軸304の外面と一致するように形状付けられた溝339を含む。この構成によって、取付けベース332と支持軸304の間の表面接触が増すため、2つの構成要素の固定がよりしっかりしたものになる。一実施形態では、本体334は、ひも、ワイヤ、バネ・ワイヤ、ストラップ、面ファスナ、または任意の他のファスナなどファスナを受け入れるための穴340を含む。ファスナは、本体334を支持軸304に固定するために使用される。ブレース336は、方向付け軸306の外面を受けるように構成された湾曲部342を含む。取付けベース332は、本体334を支持軸304上に配置し、ブレース336の湾曲部342を方向付け軸306に接触するように配置することによって、器具300に取り付けられる。ブレース336は、この位置で、取付けベース332の支持軸304の円周の周りでの回転を阻止する。
図17は、使用中の器具300を示す。図で示したように、器具300は、骨盤骨350の一部と接触している。具体的には、位置合せガイド308が寛骨臼354の寛骨臼縁352と接触している。図で示したように、アーム320は、寛骨臼縁352に到達するのに十分な長さを有する。図18で示したように、支持軸304も、補綴用寛骨臼のソケット362を支持するために使用されるボール支持部360とかみ合うように構成される。
図19は、位置合せ器具300を使用して補綴用寛骨臼のソケット362を方向付けるための寛骨臼位置合せプロセス370を示す流れ図である。図で示したように、プロセス370は、電源スイッチ14を使用して器機の電源をオンにし、器機を位置合せ器具300の軸に取り付けることを含む(ブロック372)。次いで、適切な径を有する位置合せガイド308を、支持軸304の端部に取り付ける(ブロック374)。標準処置に従った外科部位の調整の後、器具300を外科部位内に配置して、位置合せガイド308を、寛骨臼354の縁352上に静置させる(ブロック376)。一実施形態では、位置合せガイド308の中心は、寛骨臼354の中心と全般的に心合せされ、アームは寛骨臼354の縁352上に以下の通りに配置される。第1のアームは寛骨臼の最上位点に配置され、第2のアームは坐骨の寛骨臼溝の最低点に配置され、第3のアームは腸恥隆起と恥骨上行枝の交会におけるサドルポイントに配置される。かなりの寛骨臼縁が存在しない場合、上記の解剖学的ランドマークを使用して寛骨臼面を確認することができる。
一実施形態によれば、上述のように、アーム320は入れ子式動作を使用して外科医によって長さが調節される。他の実施形態では、外科医はアーム320をピボット回転させて、寛骨臼354の縁352上の骨棘または他の表面の変形を回避しなければならないこともある。位置合せガイド308が寛骨臼の縁352上に正確に位置付けられた後、外科医は零ボタン20を押して基準平面を設定する(ブロック378)。
器機10をゼロに合わせた後、外科医は器具300を外科の患者の身体から取り出す。次いで、位置合せガイドを取り外し、ボール支持部360と補綴用寛骨臼のソケット362を支持軸304に取り付ける(ブロック380)。次いで外科医は、器具300を使用して補綴用ソケット362を寛骨臼354内に配置する(ブロック382)。次いで外科医は、器機10が所望の方向を示すまで、器具300を使用して、寛骨臼354内で補綴用ソケット362の方向付けを操作する(ブロック384)。一実施形態では、たとえば、外科医は器機上のディスプレイ18が前傾25度を示すまで、器具300を操作する。この実施形態では、ロール・ディスプレイ18aが「25」を、ピッチ・ディスプレイ18bとヨー・ディスプレイ18cが零を示している。次に、補綴用ソケット362を寛骨臼354に固定する(ブロック386)。
他の実施形態では、器機10を他の寛骨臼用の器具上で使用して、前に設定された寛骨臼面に対する器具の方向付けを確認する。インプラントが中立位置にある場合、器機によって提供される情報は、たとえば、回転、外転、回転角度などの情報を確認するための角測定の形でもよい。加速度計または直線位置情報を提供する他のセンサを備える本発明の一実施形態では、器機10は、挿入の深さと回転の中心の変化などの特性を確認するための長さ寸法の位置変化に関する情報も提供する。器機10を備える器具300は、骨盤に対する位置と角度を監視するために、1ミリメートル未満と1度未満の正確さを提供することができる。器具300は、カップの外転と屈曲角度の連続測定値を提供することができる。こうした角度を調整器具の配置とインプラントの挿入中に、その配置後に、また必要に応じて補助ねじの配置後に提供することができる。
図20は、大腿インプラントを近位大腿骨の大転子や小転子と位置合わせするための大腿インプラント器具400を示す。この器具400は、たとえば大腿インプラント挿入器具、大腿ラスプ、または大腿ブローチング器具でもよい。図20で示したように、器具400は、ハンドル404、ラスプまたはブローチ408、大腿位置合せガイド430、器機10を備える。器具400は、近位大腿骨414の管を取り囲む海綿骨を除去し形状付けるために使用される。ブローチ408は、ハンドル404に取外し可能に結合されて、外科医がブローチ408を様々なサイズの1つに簡単に変えることができるようになされている。図20では、大腿骨414に埋め込まれた切断セグメントを有するブローチ408が示されている。一実施形態では、器具400は、Arlington、TennesseeのWright Medical Technology、Inc.から入手可能なBroach Handle#4700−RH02など、大腿部ローチング器具である。他の実施形態では、ブローチ408は、当技術分野で周知の任意の他のラスプまたはブローチである。図で示したように、ガイド430は、本体404上の所望の基準点に配置され、係止機構432を使用して取り付けられる。以下により詳細に説明するように、外科医は、ガイド430を大腿骨414の近位端で大転子418と小転子422と位置合わせして使用することができる。
図21A、21Bは、大腿位置合せガイド430を示す平面図と側面図である。図で示したように、ガイド430は、取付けリング432、小転子位置合せアーム434、大転子位置合せアーム436を備える。位置合せアーム434、436は、取付けリング432から全般的に反対方向に延びている。図21Bで示したように、位置合せアーム434、436は、それぞれ角端438、440を含む。角端438、440は、外科医がガイド430を患者の解剖学的構造に対して位置合わせするのに有用である。取付けリング432は、ガイド430を器具400に固定するための係止ねじ442を備える。例示の一実施形態では、大転子位置合せアーム436は、小転子位置合せアーム434の長さの約40パーセントの長さ(l2)を有する。一実施形態では、小転子位置合せアーム434の長さ(l1)は、約85から約105mmである。一実施形態では、位置合せアーム434の長さ(l1)は約95mmである。一実施形態では、取付けリング432の内径(β)は約35から45mmである。位置合せガイドの特定の寸法は、ハンドル404および患者の近位大腿骨414のサイズに依存する。
大腿位置合せガイド430は、大腿骨の近位端の大転子と小転子を基準にすることによって、大腿インプラントを位置合わせするために使用される。ガイド430を使用して、小転子または大転子あるいは外科医によってマークされた任意の他の点をマークし、調整器具またはインプラントの所定の/測定された角度を固定することもできる。次いで外科医は、選択した前傾の自分の測定を中断せずに大腿骨を移動することができる。一実施形態では、ガイド430は大腿ブローチング器具に取り付けられる。ガイド430は所望の角度で配置され、器機10は目盛り零に設定される。たとえば、一実施形態では、ガイド430は大転子418と小転子422の中心と全般的に心合せされる。次いで外科医は、器機10のロール・ディスプレイ18aを使用して、器具400を所望の前傾に(たとえば10度)回転する。次いで外科医は、ガイド430を緩め、それを回転させて、アーム434、436が大転子418と小転子422と再び全般的に位置合わせされるようにし、ガイド430をハンドル404に固定する。次いで外科医は、器具400をこの方向付けで管内に入れ、必要に応じてガイド430を使用して比較的大きいブローチ408と共にこの手順を繰り返して所望の位置合せを達成する。
本発明は、TSR処置法でも外科医の助けとして有用である。肩関節置換術では、ステップの1つは、関節のインプラントを患者の肩甲骨の関節中に配置することである。1つのこうした関節インプラントが、参照により本明細書に組み込む、米国特許第6679916号に記載されている。TSR処置法の他のステップは、上腕骨インプラントの配置である。本発明の器機10は、外科医が関節インプラントの関節円蓋に対する適切な方向付けを行う際に、また上腕骨インプラントの適切な方向付けを行うための助けとなるので有用である。たとえば、器機10を関節用かんなと共に外科医によって一般に使用されるTハンドルまたはドリルに取り付けることができる。他の実施形態では、器機10を上腕骨管のリーミングに使用されるテーパ付きリーマまたは上腕頭切断ガイドに取り付けることができる。
図22Aは関節インプラントの方向付けに使用される関節インプラント挿入器具500を示す側面平面図である。図で示したように、挿入器具500は、軸504と位置合せガイド510を備える。図22Bは、位置合せガイド510を示す正面平面図である。図で示したように、位置合せガイド510は、ハブ520に取り付けられた、上方アーム512、下方アーム514、前方アーム516、後方アーム518を備える。アームは、特定の患者の関節縁にわたるサイズである。
図23は、インプラント挿入器具500を使用して関節インプラントを方向付けるための関節インプラント位置合せプロセス550を示す流れ図である。図で示したように、プロセス550は、器機10をインプラント挿入器具500または関節平滑化器具の軸にしっかりと取り付けることを含む(ブロック554)。位置合せガイド510は、関節インプラントが通常取り付けられる器具の端部に取り付けられる(ブロック556)。ガイド510は、関節の縁部に配置されて、上方アームが縁部の最上位位置に配置され、前方と後方アームが上位/後方関節の中心と全般的に心合せされる(ブロック558)。やはり、アームを調節してかなりの骨棘を避けることができる。次いで「零」スイッチが押されて、器機10上のディスプレイ18の目盛りが零に設定され、それによって基準平面が設定される(ブロック560)。位置合せガイド510が取り除かれ、関節インプラントが挿入器具500に取り付けられる(ブロック562)。最後に、外科医は器機10上のディスプレイ18を使用して、関節インプラントの所望の方向付けかつ/または位置付けを行う(ブロック564)。次いで外科医は、関節インプラントを所望の位置に固定する。
他の実施形態では、器機10は外科医によってTKAを容易にするために使用される。TKAでは、器機10を通常外科医によって使用される最初のガイドに取り付けることによって、既存のガイドで提供されるよりもさらに正確な位置合せが可能になる。様々な例示の実施形態では、器機10を切断ブロックに固定して、より正確な回転位置合せ、内反もしくは外反の位置合せ、切除のレベルを提供することができる。器機10を当技術分野で周知でありTKA処置法で通常使用される任意の他の器具に固定することもできる。
方向付けおよび/または位置付け情報を提供するセンサを備える上述の器具に関して、センサは、器具またはインプラントの上または中の複数の位置での少なくとも1つの特性に関連する測定を行うように構成されたセンサを含むことができる。一実施形態によれば、センサは、複数のセンサまたは一列のセンサを備えて、複数の点、角度、距離、領域、またはそれらの任意の組合せで1つまたは複数の特性を測定する。
本発明の範囲から逸脱することなく、論じた例示の実施形態に様々な変更や追加を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、本発明の等価のものと共に特許請求の範囲内にあるものとして、こうした変更形態、修正形態、変形形態を全て包含する。
Claims (65)
- 医療用補綴物を患者の解剖学的位置に位置合わせするための装置であって、
レート・センサの角度位置の変化レートに比例するレート信号を提供するレート・センサと、
前記レート・センサの動きの有無を感知する動き検出器と、
動きがない場合に前記レート・センサの出力を平均して平均信号を提供するアベレージャと、
動きが感知された場合に前記レート信号を積分して前記レート・センサが経験した相対角度位置を示す積分信号を提供する積分器と、
ユーザに前記レート・センサの変化の表示として前記積分信号と前記平均信号の差を示すディスプレイと
を備える装置。 - 前記積分信号を零にするための前記ユーザが使用可能な帰零入力部をさらに備える請求項1に記載の装置。
- 前記装置の初期起動時に前記積分信号を自動的に零にする起動回路をさらに備える請求項1に記載の装置。
- 前記レート・センサを前記解剖学的位置に対して方向付けるための位置合せガイドをさらに備える請求項1に記載の装置。
- 前記レート・センサの前記位置合せガイドに対する方向付けを決定するための軸をさらに備える請求項1に記載の装置。
- 医療用補綴物を患者の解剖学的位置に位置合わせするための装置であって、前記装置は基準位置からの角度位置の変化を測定することができる3次元測定システムを備えており、その測定システムが、
a.それぞれロール、ピッチ、ヨー次元で基準に対する角度位置の変化レートを感知し、それぞれロール、ピッチ、ヨー次元のレート・センサの角度位置の変化レートに比例するレート信号である出力を提供する1組の3つのレート・センサと、
b.前記レート・センサのどれかの動きの有無を感知する動き検出器と、
c.それぞれレート・センサの動きがない場合に前記各レート・センサの出力をそれぞれ平均して、レート・センサ全ての動きがない場合の前記それぞれのレート・センサの出力を表す1組の3つの平均信号を提供する1組のアベレージャと、
d.前記動き検出器によって動きが感知された場合に前記それぞれのレート信号を積分して前記それぞれのレート・センサが経験した相対角度位置を示す1組の3つの積分信号を提供する1組の積分器と、
e.各ロール、ピッチ、ヨー次元で前記レート・センサの位置の変化を示す、積分信号と平均信号の差に相当する1組のロール、ピッチ、ヨー値をユーザに示すディスプレイと
を備える装置。 - それぞれ3つの積分信号を零にするためのユーザが使用可能な帰零入力部をさらに備える請求項6に記載の装置。
- 前記装置の初期起動時に前記積分信号を自動的に零にする起動回路をさらに備える請求項6に記載の装置。
- それぞれ前記レート・センサを前記解剖学的位置に対して方向付けるための位置合せガイドをさらに備える請求項6に記載の装置。
- 前記レート・センサの前記位置合せガイドに対する方向付けを決定するための軸をさらに備える請求項6に記載の装置。
- 補綴用支持構造を有するタイプの、医療用補綴物を患者の解剖学的位置に位置合わせするための器具における、前記器具の前記補綴用支持構造に関連する電子ゴニオメータを含む改良であって、前記電子ゴニオメータが、
前記補綴用支持構造が配置される位置の少なくとも1つの角度値のディジタル・ディスプレイと、
ディジタル・ディスプレイの前記角度値を零にする手段と
を含む改良。 - 前記ディジタル・ディスプレイがロール、ピッチ、ヨー次元の角度値を含む請求項11に記載の改良。
- 前記ディジタル・ディスプレイが0・1度までの角度値を表す請求項11に記載の改良。
- 前記ディジタル・ディスプレイが基準位置からの角変位の方向を示す符号付き番号として角度値を表す請求項11に記載の改良。
- 外科医が患者の寛骨臼に寛骨臼の補綴用ソケットを正確に方向付けるのを助ける外科用器具であって、
前記寛骨臼の補綴用ソケットを支持するように構成された支持軸と、
前記支持軸にしっかりと結合された3次元電子方向付け器機と、
それぞれ寛骨臼縁に接触するのに十分な長さを有する少なくとも3本のアームを持つ寛骨臼位置合せガイドとを備える外科用器具。 - 前記方向付け器機が、軸の周りでの前記器具の角度位置の変化を示すレート信号を提供するレート・センサを備える請求項15に記載の器具。
- 前記方向付け器機が、それぞれ直交軸の周りに配置された、第1のレート・センサ、第2のレート・センサ、第3のレート・センサを備える請求項16に記載の器具。
- 前記方向付け器機が、角度位置の変化の表示するためのディジタル・ディスプレイを備える請求項15に記載の器具。
- 基準に対する角度位置を測定し表示するための装置であって、
a.基準に対して最初に位置付けられ、前記基準に対する角度位置の変化のレートを測定し、前記角度位置の変化レートに比例するレート信号を提供するように動作するレート・センサと、
b.前記レート・センサに選択的に結合され、前記レート信号を積分し、前記レート・センサの相対角度位置を示す積分信号を提供するように動作する積分器と、
c.前記レート・センサに選択的に接続され、前記レート信号を平均し、前記レート・センサを示す平均信号を提供するように動作するアベレージャと、
d.前記レート・センサに接続され前記レート信号を
i.動きが検出されない場合は前記アベレージャに、
ii.動きが検出された場合は前記積分器に切り替えるように動作する動き検出器とを備える装置。 - 前記基準が基準位置である請求項19に記載の装置。
- 前記基準が基準平面である請求項19に記載の装置。
- e.前記積分器に接続され、前記レート・センサの相対角度位置の変化の視覚的に知覚可能な表示するように動作するディスプレイをさらに備える請求項19に記載の装置。
- 前記ディスプレイが前記アベレージャにも接続され、前記相対角度位置変化の前記表示が前記積分信号と前記平均信号の差を得ることによって決定される請求項22に記載の装置。
- f.電子形式で前記角度位置情報を示すように動作する通信リンクをさらに備える請求項19に記載の装置。
- f.前記積分信号の選択的帰零のための帰零回路をさらに備える請求項19に記載の装置。
- 前記相対角度位置の変化が、前記積分信号を零にした後に生じる絶対位置変化として示される請求項25に記載の装置。
- g.初期起動時に前記積分信号を自動的に零にする起動回路をさらに備える請求項25に記載の装置。
- 前記動き検出器が遅延回路をさらに備え、動作停止後に所定の期間にわたって前記積分器に接続される前記レート信号を保留する請求項19に記載の装置。
- 前記所定の期間が約0.7秒である請求項28に記載の装置。
- g.前記動き検出器によって駆動され、前記レート信号の切替えを行うように動作するスイッチをさらに備える請求項19に記載の装置。
- 前記スイッチが継電器を備える請求項30に記載の装置。
- 前記動き検出器がコンパレータを備える請求項30に記載の装置。
- 前記動き検出器が前記アベレージャにも接続されて、前記レート・センサの出力と前記アベレージャの出力を比較して、その差を感知することによって動きを検出する請求項19に記載の装置。
- h.前記積分器に接続されて、前記積分器が所定の最大値を超えた場合にエラー状態を検出するオーバーレンジ検出器をさらに備える請求項19に記載の装置。
- 前記レート信号が検出された動きの方向の表示を含む請求項19に記載の装置。
- 前記積分信号が検出された動きの方向の表示を含む請求項35に記載の装置。
- 補綴物を移植部位に位置合わせするための位置合せ器具の使用方法であって、
a.前記器具に基準位置からの角度位置の変化を測定することができる3次元測定システムを提供するステップと、
b.前記器具を前記移植部位と接触するための位置合せガイドを使用して前記移植部位に対する基準位置に配置するステップと、
c.前記位置合せガイドが前記移植部位と接触し前記基準位置にある間に前記測定システムをゼロに合わせるステップと、
d.前記位置合せガイドを補綴用インプラント部材と置換するステップと、
e.前記補綴物を移植部位に位置合わせする測定システムを使用して、前記器具を前記基準位置に対する所望の配向角度に位置付けるステップとを含む方法。 - 前記位置合せガイドが本体部分から全般的に半径方向に延在する複数のアームを備え、ステップb.が前記移植部位に前記複数のアームを接触させるステップを含む請求項37に記載の方法。
- 前記位置合せ器具が寛骨臼位置合せ器具であり、前記補綴用インプラント部材が補綴用ソケットであり、前記移植部位が寛骨臼である請求項38に記載の方法。
- ステップe.が、前記器具を所定の配向角度に位置付けるステップをさらに含む請求項39に記載の方法。
- 前記所定の配向角度が所定の前傾角度である請求項40に記載の方法。
- 前記前傾が約25度である請求項41に記載の方法。
- ステップb.が、前記位置合せガイドを寛骨臼縁上に静置するステップをさらに含む請求項37に記載の方法。
- 前記位置合せ器具が関節インプラント挿入器具であり、前記補綴用インプラント部材が関節インプラントであり、前記移植部位が関節円蓋である請求項37に記載の方法。
- 前記位置合せガイドが本体部分から全般的に半径方向に延びる複数のアームを備え、ステップb.が前記寛骨臼縁に前記複数のアームを接触させるステップを含む請求項43に記載の方法。
- 前記複数のアームが3本のアームを備え、ステップb.が第1のアームを前記寛骨臼の最上位点に配置するステップを含む請求項45に記載の方法。
- ステップb.が第2のアームを坐骨の寛骨臼溝の最低点に配置するステップをさらに含む請求項46に記載の方法。
- ステップb.が第3のアームを腸恥隆起と上位恥骨枝の交会におけるサドルポイントに配置するステップをさらに含む請求項47に記載の方法。
- 医療用補綴物を患者の解剖学的位置に位置合わせするための器具を方向付ける方法であって、前記器具は補綴用支持構造を有するタイプであり、改良が、
a.電子ゴニオメータを前記器具の前記補綴用支持構造に関連付けるステップと、
b.前記器具の前記補綴用支持構造を補綴物を移植すべき解剖学的部位と接触している基準位置に位置付けるステップと、
c.前記支持構造が前記基準位置にある間に前記電子ゴニオメータのディジタル・ディスプレイをゼロに合わせるステップと、
d.前記ディジタル・ディスプレイを観察することによって前記支持構造を所望の角度に移動させ、前記支持構造を前記解剖学的部位に接触状態に維持して前記補綴物を前記解剖学的部位に所望の角度で位置付けるステップとを含む方法。 - ステップb.が、前記解剖学的部位に接触するための前記補綴用支持構造に取外し可能に取り付けられた位置合せガイドを使用するステップをさらに含む請求項49に記載の方法。
- ステップc.の後、かつステップd.の前に、追加のステップc1.であって、
c1.前記位置合せガイドを前記補綴用支持構造から取り除き、前記補綴物を前記支持構造に前記位置合せガイドの代わりに取り付けるステップをさらに含む請求項50に記載の方法。 - ステップd.の前に、追加のステップd0.であって、
d0.前記補綴物を前記支持構造に関連付けるステップをさらに含む請求項49に記載の方法。 - 角度位置の変化を決定する方法であって、
a.レート・センサの動きの有無を感知するステップと、
b.前記レート・センサを使用して基準に対する角度位置の変化レートを感知し、前記レート・センサの角度位置の変化レートに比例するレート信号である出力を提供するステップと、
c.前記レート・センサの動きがない場合に前記レート・センサの出力を平均して、前記レート・センサの動きがない場合の前記レート・センサの出力を表す平均信号を提供するステップと、
d.動きが感知された場合に前記レート信号を積分して、前記レート・センサが経験した相対角度位置を示す積分信号を提供するステップと、
e.前記レート・センサの位置の変化の表示として前記積分信号と前記平均信号の差を示すステップとを含む方法。 - 前記積分信号がステップd.の前に零にされる請求項53に記載の方法。
- 前記差が前記積分信号を零にした後に生じる絶対位置変化として表示される請求項54に記載の方法。
- ステップe.が、前記差を視覚的に知覚可能な形式で示すステップをさらに含む請求項53に記載の方法。
- ステップe.が、前記差を電子形式で示すステップをさらに含む請求項53に記載の方法。
- a0.初期起動時に前記積分信号を自動的に零にする追加のステップをさらに含む請求項53に記載の方法。
- f.動き停止後に所定の期間にわたり前記レート信号の積分を継続する追加のステップをさらに含む請求項53に記載の方法。
- b1.前記レート・センサの出力と前記平均信号の差が所定の差を超える場合を決定することによって動きがあったことを検出する追加のステップをさらに含む請求項53に記載の方法。
- ステップb1.が、前記レート・センサの出力と前記平均信号の差が所定の差未満の場合を決定することによって動きがなかったことを検出するステップをさらに含む請求項60に記載の方法。
- g.前記積分信号が所定の最大値を超えた場合にエラー状態を検出する追加のステップをさらに含む請求項53に記載の方法。
- ステップa.が、検出された動きの方向の表示するステップを含む請求項53に記載の方法。
- ステップd.が、検出された動きの方向の表示するステップを含む請求項53に記載の方法。
- 各ステップが、それぞれ3つの互いに直交の次元に対して行われるステップを含む請求項53に記載の方法。
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