JP2007503140A - レート分割多元接続(rdma)方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レート分割多元接続(RDMA)方式を提供すること。
【解決手段】 本発明は、複数のユーザ装置および単一のアクセス・ポイント装置を有するマルチユーザ通信システムでの伝送信号による通信方法および通信システムに関する。伝送信号、あるいはレート分割多元接続(RDMA)信号と称される信号は、マルチユーザ通信、識別、センサまたはローカライズのための効率的なシステムおよびネットワークを実現可能にする。伝送信号u(t)を使用して通信するマルチユーザ通信システムは、複数のユーザ装置から伝送信号u(t)を受信するアクセス・ポイント装置を有し、各伝送信号は、Tをパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、定められたパルスレート1/Tを有する。このマルチユーザ通信システムは、第1のパルスレート1/Tを使用してアクセス・ポイント装置との通信を行う第1のユーザ装置と、i=1,2,3,...Mおよびm≠iとして、使用する互いのパルスレート1/Tとは異なる別のパルスレート1/Tを使用してアクセス・ポイント装置との通信を行う別の各ユーザ装置とを更に有する。ここで、アクセス・ポイント装置は、受信済み伝送信号s(t)のパルスレート1/Tに基づいて、複数のユーザ装置を識別する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のユーザ装置および単一のアクセス・ポイント装置を有するマルチユーザ通信システムでの伝送信号による通信方法および通信システムに関する。伝送信号、あるいはレート分割多元接続(RDMA)信号と称される信号は、マルチユーザ通信、識別、センサまたはローカライズのための効率的なシステムおよびネットワークを実現可能にする。更に、マルチユーザ通信用の伝送信号の生成方法を提供する。RDMA信号の特定の組によって、例えば帯域が3.1GHzから10.6GHzまでの超広帯域(UWB)無線チャネルを利用する新規なマルチユーザ・システムおよびネットワークの構築が可能である。
無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)スペース、無線パーソナル・エリア・ネットワークおよび無線ボディ・エリア・ネットワーク(WPANおよびWBAN)において、短距離無線技術が急増し続けている。同様に、様々なセンサおよび/または識別タグを接続する有線および無線、更にそれらの混合ネットワークが、かつてない将来的な市場の潜在力を見込まれて展開され始めている。これら従来のシステムは、一般的に、狭い指定された無線周波数帯域内においてライセンス・フリーで動作している。近年米国では、急速なユーザ数および装置数の増加による将来の帯域不足の恐れを軽減するため、並びに、無線データ伝送や資産のローカライズおよび追跡機能を導入した新たなアプリケーションを有効化するために、追加の無線帯域として超広帯域(UWB)無線チャネルが3.1GHzから10.6GHzまでの範囲で利用可能となった。
同様に、光通信およびセンサ・ネットワークが更に増加し続けており、高度道路交通システムといった新たなアプリケーションの領域へと移行している。通常、光チャネルは非常に広帯域であり、また、光通信システムは何らかのパルス変調を用いて情報を伝送する。したがって、パルス変調された光信号もまた、マルチユーザ・アクセス機構や、センシングおよびローカライズ機能を提供するために潜在的に利用可能である。
超広帯域の無線または光周波数チャネルで動作する次世代の無線周波数または光通信システムの開発における重要な側面は、同時に動作中である非常に多数の装置をサポートするチャネル固有の機能である。したがって、マルチユーザ通信は、両方のタイプのチャネルにとって極めて重要であり、現在知られているものより効率的なマルチユーザ・チャネル・アクセス方法に対する必要性が生じている。
従来技術及び問題の説明
超広帯域無線技術(UWB−RT)を導入した通信、認証またはローカライズシステムおよびネットワークの設計者は、UWB−RTの利点を活用するだけでなく、規定条件を満たしうる最良のマルチユーザ・アクセス方式を選択しなければならないという問題に直面している。マルチユーザ問題が発生するシナリオは2種類あり、それぞれ、a)(部分的に)共在する類似ネットワーク(例えば、ピコネットと呼ばれるネットワーク)への、あるいはその間におけるユーザアクセス、b)シングルセル・ネットワーク(例えば、パーソナル・エリア・ネットワーク)内におけるマルチユーザまたは装置アクセスが挙げられる。これらすべてのシナリオにおいて、効率的なチャネル・アクセス方法が必要とされている。一般的に、システム設計者は、4種類の既知の多元接続(MA)方法のうち、一つあるいは二つの組み合わせを使用している。これら既知の方法について、以下に、知られている特徴、およびUWB−RTを導入した端末を有するネットワークに応用された場合の適合性について簡潔に説明する。
周波数分割多元接続(FDMA)
FDMAは、参加ユーザまたは端末に対して異なるスペクトル帯域を割り当て、それぞれ対応する無線信号を送受信できるようにする。FDMAは、端末が重複した異なるピコネットにアクセスする必要がある(例えば、各端末において複数のパルス発生器およびフィルタが必要になるといった)場合、非常に複雑な実装を要求する。また、チャネル分離性が低いため、隣接する帯域間においてスペクトル・サイドローブの重複が起き、場合によってはシステム性能を低下させてしまう。更に、複数の帯域を導入することで、連邦通信委員会によって当初推進された単一の帯域を使用する手法と比較して電力減少を余儀なくされ(例えば、7.5GHzの帯域幅まで利用可能な場合、3つの帯域を使用することで、単一の帯域を使用するシステムと比較して送信電力を5dBほど低減させてしまうように)、この電力減少により、マルチパス状況下での頑強性などの、UWB−RTの主たる利点が損なわれてしまう。
時分割多元接続(TDMA)
TDMAは、参加ユーザまたは端末に対して異なるタイムスロットを割り当て、それぞれ対応する無線信号を送受信できるようにし、この時分割は、パケットレベルで(すなわち、連続する予約タイムスロットが全データパケットを保持するように)、あるいは、シンボルレベルで(例えば、交互配置された予約タイムスロットが全パルスのみ保持するように)行うことが可能である。パケットレベルでは、非競合または競合(すなわち、CSMA、キャリア検知多重アクセス)方式を実装可能であり、同様に、インターリーブTDMAでは、タイムスロットを同期的または非同期的に割り当てるという選択肢がある。同期または競合システム内で動作する端末が共通の時間基準を必要とする一方で、非同期および非競合システム内の端末は、信号衝突オーバーヘッドの増大により障害を受ける可能性がある。TDMAは、単一のピコネット内で動作する端末を比較的容易に調整できるが、複数種のピコネットに適用される場合には、これらのネットワーク間において付加的な調整が必要になるので、複数種のピコネットに対して好適な選択肢とは考え難い。最後に、TDMAは、端末数が多いほど対応し難くなるという欠点がある。
符号分割多元接続(CDMA)
CDMAは、符号系列に基づいており、ネットワーク内またはピコネット間における複数ユーザの同時アクセスを可能にする。符号系列は、通常、相互相関および自己相関が最良になるように、加えて、放射された信号スペクトルの形状を制御できるように設計される。CDMAは、比較的高い負荷サイクルの信号を使用するときには、低電圧集積回路(IC)プロセス技術に準拠している(すなわち、得られる平均電力と瞬時最大電力との比が小さい)ので、UWB−RTを導入した装置に対しては一般的に好適な選択肢と言える。また、CDMAは、マルチアクセス干渉(MAI)またはチャネル間干渉(ICI)のいずれかの存在下において同等に優れた性能を発揮する。更に、CDMAは、高い総合データ転送速度に対応しており、高いチップ速度で動作する傾向があるので、データシンボル毎に複数のパルス(別名「チップ」)を使用することにより効果を発揮する。しかし、処理の増加を実現するためにはシンボル毎に非常に多くのパルスを伝送する必要性があり、それが、高いデータ速度を得る場合に不利に働いてしまう。CDMAは、ICIが十分長い符号においてガウスプロセスとして現れ、インターリーブTDMA信号に基づくICIが高いデータ速度においてガウス分布とならないので、優れた総合データ転送速度の拡張性を提供可能である。
特許文献1には、第1の入力信号を対応する相互相関が弱い第1の符号で変調して、第1のチップ速度において変調信号の第1の組を取得することにより、共通通信リンクを介して多重信号を通信する方法が記載されている。第2の入力信号は、第1の入力信号より速いデータ速度であり、第2の符号は、第1の符号より高次元である。単一または複数の第2の入力信号は、互いに対して、あるいは第1の符号に対して相互相関が弱い第2の符号でそれぞれ変調され、その結果、第2のチップ速度において、変調信号の第1の組および第2の組間でスペクトルの重複が存在するような変調信号の第2の組が得られる。変調信号の第1および第2の組は、それぞれのスペクトルを拡散するために異なる雑音信号で変調されることが好ましい。実施形態では、第1および第2の符号は、異なる次元のウォルシュ符号である。特許文献1には、自由に使用できる直交性の高い符号をごく限られた数しか持たない従来のCDMAシステムの欠点を低減する改良型のCDMAシステムが記載されている。しかし、特許文献1に記載された方法は、通常のCDMAと同じ基本的な欠点、例えば、処理の増加を実現するためにシンボル毎に複数のパルスを伝送する必要があり、それが、高いデータ速度を得る場合に不利に働くといった欠点を有する。
光符号分割多元接続(OCDMA)
非特許文献1に記載されているように、OCDMAは、ローカル・アクセス・ネットワークにおいて光通信接続を提供するのに最適な技術である。しかし、OCDMAの原理は長年知られているにも関わらず、未だにその潜在力は発揮されていない。非特許文献1には、OCDMAの成功の妨げとなる主な問題点と障害が記載されている。著者は、多数のユーザが大きな総容量で動作する高性能OCDMAシステムの構築を可能にするため、差動検波と組み合わせた2次元の波長−時間符号などの、多次元符号の使用を含む解決策を提案している。しかし、これらの解決策によって所望の性能向上を提供できる一方で、光アクセス・ネットワークはより複雑で高コストになってしまう。実際、OCDMAシステムの設計者は、CDMA無線システムを設計する際に直面する問題と同様の問題に対処しなければならない。
概要を上述した4種類の多元接続技術のうち、CDMAに基づく方法は、UWB−RTを導入したシステムにとって好ましい場合が多い。例えば、CDMA形態では、複数のピコネットが比較的独立して動作可能である。文献において盛んに論じられているマルチユーザ通信を可能にするUWBインパルス無線(UWB−IR)の変調方式は、時間ホッピング(TH)パルス位置変調(PPM)であり、以下TH−PPMと略す。これらの信号は時間軸上の特定の位置に配置されたパルスから成り、特定のパルス位置は、ユーザのペイロード・データおよびユーザ固有の擬似乱数列(PRS)に依存する。PRSは、ユーザを識別可能にすること、および、放射された信号スペクトルを白色化することを目的としている。TH−PPMの追加の特徴として、連続するN個のパルスの位置は単一のデータシンボルによって決定可能なので、N回の繰り返し符号化の一種を導入することになる。この手法は、誤り率の算出性能の向上を図るため、受信側が対応する受信信号の電力をデータシンボル毎に増大可能であるという利点を提供するものであり、通常、Nの値として1千かそれ以上の値までが提案されている。しかし、達成可能なデータ速度が低減されることが、このバージョンのTH−PPMにおいて認識されている欠点である。
従来のTH−PPM技術について、ここ最近多くの説明および分析がなされており、例えば、非特許文献2が挙げられる。このいわゆるディザTH−PPM方法は、ユーザ固有の擬似乱数TH列(PR−THS)を割り当てることにより、受信側において異なる送信ユーザの識別を可能にする。その結果、対応する受信側における送信側データの正確な検出は、受信側回路が対応するPR−THSに固定されている場合のみ遂行可能になる。したがって、TH−PRSの同期化の取得およびその維持は、本質的に複雑な処理となり、高速な同期化手順を実施した場合、重大な処理の遅延および/または過度のハードウェア要件を招く可能性がある。更に、上述のディザTH−PPM信号の時間位相の取得にはロング・プリアンブルが必要となり、大きなパルスレートを使用する場合、データを検出する間の時間位相の追跡が困難または不確かになる可能性がある。
一方、長い極性ランダム化符号を使用することで、ディザTH−PPMのスペクトル線が除去されるとともに、複合信号のスペクトルと基本パルスのスペクトルとの同等性が保証される。しかし、マルチアクセスを目的としてUWB無線信号を設計する場合、伝送信号のスペクトル特性のみが基準となるわけではない。長い符号語または拡散シーケンスの使用により、スペクトル設計を簡略化できる一方で、CDMAに基づくシステムにおける多数の構成要素、2、3例を挙げれば、イコライザ、符号取得および追跡、マルチユーザ検出などの設計を複雑化してしまう。
米国特許第6,088,347号 L.R.Chen著、「Optical code division multiple access:challenges and solutions」、Proc.SPIE−Int.Soc.Opt.Eng.(米国)(カナダ・ケベック州ケベック市において2002年6月1〜6日に開催されたApplications of Photonic technology国際会議の会報)、2002年、Vol.4833、p1159〜68 M.Z.WinおよびR.A.Scholtz著、「Ultra−Wide Bandwidth Time−Hopping Spread−Spectrum Impulse Radio for Wireless Multiple Access Communications」、IEEE Transactions on Communications、2000年4月
上述したことから、当該技術分野ではマルチユーザ通信の改良が依然として必要であるということになる。また、信号方式によって、効率的なマルチユーザ・アクセスまたは通信システムを実装可能にする必要性がある。
以下に、ここではレート分割多元接続(RDMA)信号とも称される伝送信号を使用して、マルチユーザ通信を改良するマルチユーザ・アクセス方法およびシステムについて記載する。また、これより、レート領域に基づく一般的な多元接続方式をレート分割多元接続(RDMA)として表す。
本発明によれば、複数のユーザ装置およびアクセス・ポイント装置を有するマルチユーザ通信システムにおいて伝送信号u(t)を使用する通信方法が提供される。各伝送信号は、Tをパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、定められたパルスレート1/Tを有する。この通信方法は、第1のユーザ装置に対して第1のパルスレート1/Tを使用してアクセス・ポイント装置と通信を行うステップと、別のユーザ装置の各々に対して、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを使用してアクセス・ポイント装置と通信を行うステップとを含む。Mは、ユーザ装置の最大数に相当する。
実施形態では、少なくとも3つのユーザ装置間において伝送信号u(t)を使用するマルチユーザ通信は、第1のユーザ装置に対して第1のパルスレート1/Tを選択するステップと、第2のユーザ装置に対して第1のパルスレート1/Tとは異なる第2のパルスレート1/Tを選択するステップと、別のユーザ装置の各々に対して、すでに選択されたパルスレートとは異なる別のパルスレートを選択するステップとを含むことができる。
複数のユーザ装置の伝送信号は、アクセス・ポイント装置において、受信済み伝送信号s(t)のパルスレート1/Tに基づいて識別可能である。これにより、装置アドレスを受信または認識する以前に、多種のユーザ装置を検出および識別できる効果を奏する。
i≠mであり、整数値Nが他の周期数Nの素因数の組においてユニークである少なくとも1つの素因数を有するように、基準周期Tと周期数Nとも称される整数値Nとの積となるパルス周期Tを選択することは、いずれかの伝送信号と目的とする別の伝送信号との最大衝突確率を限定することを保証するので効果的である。
また、各整数値Nが素因数(PF)の組を有し、少なくとも2つの素因数の組同士が共通の素因数を持たないようにすることができる。これにより、目的とする信号間の最大衝突確率を更に低減することが可能である。
別の実施形態では、新規整数値Nの素因数は、当該素因数を更新された素因数リスト(LPF)内の素因数と異なるように選択することにより生成可能である。これは、互いに素である素数Nを生成する、つまり、適当なパルス周期T=NTを生成するアルゴリズムによって実装することができ、効果的なレート分割多元接続システム(RDMA)の設計を可能にする。
本発明の別の態様によれば、マルチユーザ通信用の伝送信号u(t)を生成する方法が提供される。伝送信号は、Tをパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有する。この伝送信号を生成する方法は、第1のユーザ装置に対して第1のパルスレート1/Tを有する第1の伝送信号u(t)を生成するステップと、別のユーザ装置の各々に対して、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを有する伝送信号u(t)を更に生成するステップとを含む。
ここで、各ユーザ装置に対して、少なくとも2つの異なるパルスレート、例えば1/Tm,1および1/Tm,2を有する伝送信号u(t)を生成することは更に効果的である。したがって、同等性の理由から、各ユーザ装置毎の平均データ速度または処理能力はほぼ同一となる。
本発明の更に別の態様によれば、Tをパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、各々が、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有する伝送信号u(t)を複数のユーザ装置から受信するアクセス・ポイント装置が提供される。このアクセス・ポイント(AP)装置は、第1のパルスレート1/Tを使用する第1のユーザ装置と、各々が、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/T、を使用する別のユーザ装置とを、受信済み伝送信号s(t)から検出する受信機を有する。更に、このアクセス・ポイント(AP)装置は、各ユーザ装置と通信を行うために、個別のパルスレート1/Tを生成する送信機を有することができる。これにより、ユーザ装置固有のパルスレートを使用して、アクセス・ポイント(AP)装置および各ユーザ装置間において双方向通信が可能になる。
更に、送信機は、受信手段が実装された複数のユーザ装置のそれぞれによって受信可能な共通のパルスレート1/TAPを有する伝送信号を生成することができる。その結果、すべてのユーザ装置が到達可能な放送モードの構築が可能になる。
また、別の態様によれば、ユーザ装置Uは、伝送信号u(t)を生成して送信する。
伝送信号は、Tを特定のパルス周期とし、mを1,2,3,...Mの要素として、特定のパルスレート1/Tを有する。このユーザ装置は、アクセス・ポイント(AP)装置と通信を行うために、特定のパルスレート1/Tを生成する送信機を有する。アクセス・ポイント(AP)装置は、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、特定のパルスレート1/Tを使用するユーザ装置Uと、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを使用する別の各ユーザ装置Uとを、受信済み伝送信号s(t)から検出するようにされる。
更に、本発明の別の態様によれば、伝送信号u(t)を使用して通信するマルチユーザ通信システムが提供される。このマルチユーザ通信システムは、Tをパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有する伝送信号u(t)を複数のユーザ装置から受信するアクセス・ポイント装置を有する。また、このマルチユーザ通信システムは、第1のパルスレート1/Tを使用してアクセス・ポイント装置と通信を行う第1のユーザ装置と、各々が、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを使用してアクセス・ポイント装置と通信を行う別のユーザ装置とを更に有する。アクセス・ポイント装置は、受信済み伝送信号s(t)のパルスレート1/Tに基づいて、i番目のユーザ装置を識別する。
マルチユーザ通信システムは、通信、識別またはローカライズに使用でき、特に、UWB‐RTの原理を利用する超広帯域(UWB)無線システムまたは赤外線技術の原理を利用する赤外線(IR)通信システムと共に使用することができる。
このマルチユーザ通信システムは、FDMA、TDMAおよびCDMA方式に基づく既知のシステムにおける主な欠点を軽減する改良型の機能を提供する。RDMA信号を通信しおよび生成する本発明に係る方法およびシステムは、UWB無線チャネルでのRDMA信号の送受信に適している。例えば、この種のRDMA信号に基づいて、各ユーザ装置は、好ましくは低い負荷サイクルでバイナリ対蹠信号を送信し、この信号は、適切でユニークなユーザ固有のパルスレートの選択または少なくとも2つのユーザ固有のパルスレートの組み合わせにより、目的とする受信機において識別される。
特定のアプリケーションでは、1つ以上の上述した既知のマルチアクセス方法と、RDMAの機能および利点とを組み合わせることが効果的な場合がある。
ある一定レベルのマルチアクセス干渉(MAI)、すなわち、チャネル間干渉(ICI)が存在し、RDMAパルスレートがそれに応じて選択されている場合、異なるユーザにより放射されたRDMA信号が衝突することで特定の受信位置において互いに干渉しあう平均確率は、同じ条件下で放射および受信される従来のTH−PPM信号の衝突確率と数値的に同一とすることができる。所定のユーザ固有のパルスレートからの偏差に対するこれらの衝突確率の感度に基づけば、RDMAは十分に頑強であることが分かる。更に、RDMA方式に基づくマルチユーザ無線システムは、特定のアプリケーションまたは規制基準に応じて、電力制御有り、または無しで実装することが可能である。
提示されたRDMAの原理に基づいて設計され、各非同期ユーザがユーザ固有のパルスレートを有するバイナリ対蹠パルス変調信号を送信するマルチユーザ、あるいは複数ユーザ通信システムおよびネットワークに関して、これより特に着目する。提示されたRDMAに応じて各ユーザ装置のパルスレートが選択された場合、異なるユーザ装置により放射されたRDMA信号が特定の受信位置において衝突する確率は、ユーザ装置間の同期状況に関わらず、最小限になるのが理想的である。単一ユーザまでのRDMA原理の引き下げは、2相位相変調(BPSK)としても知られるバイナリ対蹠信号伝達に基づく2地点間通信リンクを生み出す。そのような信号の電力スペクトル密度(PSD)は、変調データ・シーケンスが無相関である限りスペクトル線を含まず、この条件は、適当なデータ・スクランブラまたはランダマイザを使用することで実際に常時任意の程度まで達成できる。
通常、共在する類似ネットワーク(例えば、ピコネットと呼ばれるネットワーク)またはシングルセル・ネットワーク(例えば、パーソナル・エリア・ネットワーク)内のマルチユーザ・アクセスに関する問題を解決する場合、提示されたRDMAにより、従来技術と比較して以下の特性および利点が提供される。
特にユーザ端末が異なるピコネットへのアクセスを必要とする場合、(例えば、各端末が複数のパルス発生器およびフィルタを必要とする)既知のFDMA方式とは対照的に、RDMA方式は実装の複雑性を低減する。
RDMAシステム用に設計された単一帯域UWB送信機は、連邦通信委員会によって推進された送信電力レベルを潜在的により活用することができる(一方FDMA方式では、例えば、7.5GHzの帯域幅まで利用可能な場合、3つの帯域を使用することで、単一の帯域を使用するシステムと比較して送信電力を5dBほど低減させてしまう)。
TDMAシステムが、共通の時間基準を使用する厳密に同期の、あるいは競合ベースのアクセス機構においてのみ最適に機能するのに対して、RDMAシステムは、共通の時間基準が不必要であるとともにユーザ間の同期状況に関わらず、最良の衝突確率算出機能を提供する。
また、TDMAシステムとは対照的に、RDMA方式は、シングルセル・ネットワークおよび複数の重複するピコネットに基づくアプリケーションに対しても同等に適している。
RDMA方式もまたCDMAシステムと同様に、シングルセル・ネットワーク内のマルチユーザ・アクセスまたは重複するピコネット間のマルチユーザ・アクセスをサポートするのに適している。しかし、RDMAシステムは、特に受信信号の取得、同期化および追跡において、潜在的により簡略な回路実装でこの機能を実現することができる。
RDMAを導入した装置もまたCDMA装置と同様に、比較的高い負荷サイクルの信号を使用する場合、(例えば、低い平均電力と瞬時最大電力との比を取得する)低電圧集積回路(IC)処理技術に準拠している。しかし、CDMAとは対照的に、RDMAは、シンボル毎に複数のパルスを送信する必要性がないので、対応するCDMAのチップ速度と比較してより少ないパルスレートでより高いデータ速度を提供することができる。
全面的に改良されたマルチアクセス(MA)方式を獲得するためにRDMA信号の組を使用する概念は、上記に概略を述べたMA技術のいずれとも組み合わせることができる。UWB‐RTを導入したMAシステムおよび装置では、基本的なRDMAの原理をPRSまたはCDMA型のシーケンスの原理と組み合わせることが特に有効である。例えば、アプリケーションをサポートするのに比較的遅いデータ速度で足りる場合、RDMA信号により基本的なMA機構を提供できる一方で、重ね合わせPRSまたはCDMA型のシーケンスを活用することにより、MAIまたはICIに対する頑強性の分野において更なる改良を追加可能である。
TH‐PRSの取得および時間同期化が本質的に複雑である(例えば、大規模な回路およびそれに伴う多大な電力消費を必要とする)TH‐PPM方式と比較して、RDMAに基づくMA方式では、大きなパルスレートに対して、より簡略で高い性能を実現可能である。
伝送されるRDMA信号のスペクトル特性は、CDMA信号の特性と原理上同一にすることが可能であるが、RDMAシステム内の多数の構成要素の設計は、CDMAシステム内の構成要素よりも非常に簡略である。
RDMA方式を導入したマルチユーザ無線システムは、特定のアプリケーションの必要条件に応じて、電力制御有り、または無しで実装することが可能である。
これより、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態の詳細を一例として説明する。
以下、無線周波数と共に使用するレート分割多元接続(RDMA)信号を用いたマルチユーザ・アクセス・システムについて説明する。便宜上、UWB無線チャネルを利用するシステムについてのみ述べるが、光(赤外線)信号に対しても適用可能である。
第1の例として、図1に示すマルチユーザ通信システム1について考察するが、このマルチユーザ通信システム1は、本願において「ユーザ」またはユーザ装置10とも称されるM個の送信機10、および、以下「受信機」または単一アクセス・ポイント受信機16とも称されるM個の異なるユーザのいずれでも受信可能な単一アクセス・ポイント装置16を有する。各ユーザの伝送開始時刻は、任意に選択され、何ら調整されておらず、この動作モードは「非同期」動作とも称される。M個の異なるユーザによって送信されたデータ・シーケンスは、確率論的に独立とされる。ユーザは、数値m∈M={1,2,...,M}で索引付けされ、目的とするユーザは索引m=iにより識別される。異なるユーザによって放射された信号は、独立したデータ・シーケンスを有し、ユーザの送信機アンテナ13(給電点)および受信機アンテナ14の(給電点)間に定められた個別の無線インターフェース・チャネル12を伝播し、受信機では受信信号が全て重畳される(加算される)。受信機のタスクは、図1に示すユーザiによって送信されたデータなど、目的とするユーザによって送信されたデータ・シーケンスを検出し複製することである。残りは、単一の通信セル4内で動作し、M個のユーザ(送信機)と、APと付された、M個のユーザのいずれでも受信可能なアクセス・ポイント受信機16とを有する典型的なマルチユーザ通信ネットワーク2を示す。
説明の中で、同一参照番号または記号は、同一部分や同様な箇所を示すために使用される。
図2は、マルチユーザ通信システム1のより正式なブロック図モデルであり、以下RDMA方式について説明するために使用する。
ユーザmは、データ・シーケンスam,k∈{−1,+1}を、信号
Figure 2007503140
を生成する差分パルスのシーケンスへ変調し、Tは、m番目のユーザのパルス周期であるとともにパルスレート1/Tを決定し、ユーザmによって送信されたデータ・シーケンスを受信機が識別できるようにする。ユーザ固有のパルス周期の順序は、一般性を喪失することなくT≦T≦...≦Tと定義される。時間シフトτは非同期遅延とも称され、ユーザmの伝送開始時刻とユーザiの伝送開始時刻との間の相対遅延時間の要因であるので、τ=0となる。最悪の状態を考慮するとともに簡略化の目的で、m≠iである非同期遅延τは間隔[0,T]において均等に分布した確率変数であると仮定し、相対信号伝搬遅延は暗に各τに含まれるものと仮定する。信号u(t)は、パルス波形g(t)で送信フィルタを通過し、対応する送信機アンテナ13へ送られ、そこからインパルス応答が{b(t),m=1,2,...,M}である個別のチャネル12を伝播する。また、バイナリ対蹠変調パルスの場合に
Figure 2007503140
がパルス毎の送信エネルギーになるように、パルス・エネルギー‖g(t)‖は単一であると仮定する。同様に、パルス毎の受信エネルギーは、
Figure 2007503140
と定義され、α=‖b(t)‖はm番目のチャネルのゲインである。
受信機アンテナの給電点において、m=1,2,...,Mである信号s(t)=h(t)*u(t)が重畳され、両側電力スペクトル密度N/2を有する白色ガウス雑音信号n(t)が加算されるが、ここでh(t)は受信パルス波形h(t)=b(t)*g(t)であり、「*」は畳み込み演算子である。したがって、雑音を伴う受信信号は下式のとおりである。
Figure 2007503140
受信機は、単位エネルギーを含むインパルス応答がf(t)である受信フィルタを有し、この受信フィルタの出力信号q(t)=f(t)*y(t)は、kが整数であるところの時刻t=k(τ=0と仮定)において、パルスレート1/Tでサンプリングされる。また、サンプリング・ユニットは、対応するユーザ信号と完全に同期していると仮定する。便宜上、簡略式
Figure 2007503140
を定義するが、この式は、和
Figure 2007503140
として表され、サンプリングされた目的の信号
Figure 2007503140
、qi,m(t)=f(t)*s(t)である競合ユーザ干渉項
Figure 2007503140
、および加法性雑音項
Figure 2007503140
から構成される。シーケンス項
Figure 2007503140
は、受信フィルタのインパルス応答f(t)のサポートがTより小さい場合は無相関になる。サンプリングされた信号
Figure 2007503140
は、2分決定式
Figure 2007503140
を生成する「スライサ」とも称される閾値検出器へ送られる。ここで、最適な受信フィルタf(t)は、競合ユーザ干渉項
Figure 2007503140
が無相関でガウス分布した場合のみ、整合フィルタh(−t)と等価になることに留意されたい。特に電力制御がない状況では、通常このことが当てはまらないことは明白である。
前提としてユーザ数Mが与えられた場合、対応するRDMAシステムの演算を定義する際の関連因子は、受信機がユーザiを検出した場合にできるだけ低いビット誤り率(BEP)でマルチユーザ通信を可能にするパルスレート{1/T,m=1,2,...,M}、あるいはパルスレートに同等なパルス周期{T,m=1,2,...,M}の最適の組の生成である。BEPは、サンプリング時刻t=kにおける競合ユーザ干渉項
Figure 2007503140
の統計によって決定される。競合ユーザ項の統計は、多数のシステム変数、中でも受信パルス波形h(t)に依存することが式(1)および(5)から推定される。また、受信機から送信機(ユーザ)へのフィードバック・チャネルがない可能性があるので、先験的に知られているシステム特性のみがパルスレートの最適の組を決定する方法に影響を与えることができる、と仮定する。つまり、受信パルス波形{h(t)}および現存の受信パルス波形に適合しうる受信フィルタのインパルス応答f(t)は、ユーザ固有のパルスレートの最適化に直接考慮され得ないということである。
単一ユーザによる衝突
ユーザ固有のパルスレートの最適値を求めるのに適した方法は、1)パルス
Figure 2007503140

Figure 2007503140
において
Figure 2007503140
となり、tの値がそれ以外の場合は0となるような固定支援Δを有すると仮定し、2)時刻t=kにおける目的ユーザiの信号および少なくとも1つの干渉ユーザj≠iの信号間における衝突確率P(i)を最小化するが、この衝突は、時刻kにおけるユーザjの信号が0でない場合に限り発生する。時刻kにおいて最小の衝突確率を有することに加えて、後続のサンプリング時刻(k+1)Tにおいてユーザjがユーザiと衝突しないこと、例えばクラスタ内で衝突が発生しないことが望ましく、すなわち、以下の条件
Figure 2007503140
を満たす必要があることを示しており、ここで、Mは整数{1,2,3,...,M}を表す。これらの条件に基づいて確率分析法を使用することで、パルス周期{T}を決定する以下の設計ステップが導出される。
ステップ1:時間ベースの周期Tとしてできる限り短い実数値を選択するが、実際には、Tの最小値は(例えば、利用可能なクロック周期の最小値などの)利用可能な技術によって制約を受ける。
ステップ2:整数値Nが与えられている場合、NおよびNが互いに素で、|N−N|≧Δ/Tとなり、i≠j、i,j∈Mとなるような整数値Nを選択する。
ステップ3:{T=NT,j∈M}となるパルス周期の組を決定する。
これらの設計ルールにより、以下のシステム特性が導出される。
1)衝突確率の最大値
Figure 2007503140
が最小化される。
2)衝突確率は、非同期遅延τおよびパルス支援幅Δのバリエーション(トレランス)に対して頑強である。
3)衝突クラスタは発生しない。
与えられたRDMAシステムのユーザ固有のパルスレートの組、例えば、{1/T,m=1,2,...,M}が任意要素xですべてのパルスレートに対して拡張可能でなければならない場合、以前は周期数とも呼ばれていた相対素数{N}の新規の組が与えられた倍率xに対して通常必要になる。この条件は、すでにTが設計ルールのステップ1に従って可能な限り小さく設計され、通常はそれ以上小さくできないという理由で生じる。したがって、パルスレートを調整するために通常使用できる変数は、相対素数{N}のみである。しかし、xが実数でx>1であれば、相対素数{N}の新規の組を提供するよりも的確な解決策によって、時間基準Tはスケール調整された時間基準T’=xTに置き換えられる。その際、Tの最小値を要求する第1の設計ルールは維持されない。したがって、結果として生じる相対衝突確率の最大値は、
Figure 2007503140
によって上に有界となり、
Figure 2007503140
は、すべての非同期遅延に対して平均化された衝突確率、および
Figure 2007503140
は、すべての非同期遅延に対して最大化された衝突確率である。更に、衝突確率が非同期遅延τに依存すればするほど、パルスレートが小さくなり、すなわちxが大きくなるが、xがDより小さい限りこの影響は無視できるものである。
マルチユーザによる衝突
前項では、2ユーザのみのMAシステムから導出され、P(i,j)で示す衝突確率について述べた。以下では、一般的なMAシステムの衝突確率P(i)が与えられ、少なくとも1つのユーザj(j∈M、j≠i)の信号が目的ユーザiの信号と衝突することとする。j≠j’、j,j’∈M、およびj,j’≠iの関係を有するユーザjおよびユーザj’がユーザiと衝突するイベントは統計的に独立しているという事実によって、分析は簡略化される。この特性に基づき更なる分析を行うことにより、衝突の平均確率
Figure 2007503140
は、式
Figure 2007503140
によって与えられることが推定できる。
ユーザ独立型処理能力を有するRDMA
上述したRDMA固有の特性は、m∈Mであるm個の各ユーザが、それぞれの信号を受信機において識別するために、異なるパルスレート1/T、m=1,2,...,M、すなわちパルス周期T、m=1,2,...,Mで送信することである。したがって、ユーザ同士は同一のパルスレートで動作できないという制約の下で、処理能力に対するユーザの要求に応じて、合致するパルスレートが各ユーザに割り当てられる。しかし、一部のアプリケーションでは、全ユーザに対して同一の、または、少なくともほぼ同一の平均パルスレートを取得することが望ましい場合がある。以下では、各ユーザmに対して同一、または、ほぼ同一の平均処理能力を取得する方法を開示する。
各ユーザの平均処理能力をほぼ同一にする1つの方法として、(パケットとも呼ばれる)データ・シーケンスをブロックとして分割した後、奇数ブロックを小さなパルスレートで送信し、偶数ブロックを大きなパルスレートで送信することで、結果として導出される各ユーザに対する平均パルスレートが同一またはほぼ同一になるようにすることが挙げられる。ここで、Nm,2>Nm,1の関係で、小さなパルスレートは数値Nm,1を使用し、大きなパルスレートは数値Nm,2を使用することで取得できる。数値Nm,1および数値Nm,2は特定の制約を受けるので、ユーザmに対する平均パルスレート
Figure 2007503140

Figure 2007503140
となるように、奇数ブロックに対する同一の平均パルスレートは、対応するブロック・サイズBm,1を選択し、偶数ブロックに対する同一の平均パルスレートは、対応するブロック・サイズBm,2を選択することにより取得される。
受信機は、受信機の同期化ユニットが正確なサンプリング時刻を追跡できるように、適当なパケットのヘッダに含有されて送信される情報に基づいて、周期数Nm,1、Nm,2、および対応するブロック・サイズBm,1、Bm,2を推測的に識別する。衝突確率に対する効果の1つとして、多数のユーザが大きなパルスレートで送信する場合は衝突確率が高くなり、小さなパルスレートで送信する場合は衝突確率が低くなることが挙げられ、衝突確率は時間と共に変化する。一方で、多数のユーザが動作中であるが同期化されていない場合、平均化効果が生じて衝突確率が時間と共にほぼ一定になる。短いブロック長を使用すれば、あるパルスレートから他のパルスレートへの切り替えがより頻繁に生じ、パルスレートの遷移中に生じる効果が問題となる場合がある。例えば、データ・ブロックがシングルビットのみで構成されている極端な場合、奇数または偶数で索引されているパルス間の距離は、全ユーザがほぼ同一の平均パルスレートを有するのと同様に、全ユーザにわたってほぼ同じである。この極端な状況では、適当なRDMA信号の組が生成されないので、実用的なシステム設計において回避すべきである。長いブロック長または大きなブロック・サイズを使用すれば、パルスレートの遷移頻度が低いので望ましく、過度の衝突を回避することが可能である。ユーザ固有の周期数Nm,1およびNm,2は、(例えば、周期数の組における多重度が1になるように)排他的に使用されるので、任意の最大公約数を持つことができる一方で、他のユーザの周期数Nm,xと公約数を共有してはならないことに留意されたい。第2の極端な場合では、例えば、奇数パケットが周期数Nm,1を用いて送信され、偶数パケットが周期数Nm,2を用いて送信されるように、ユーザmによって連続的に送信されるパケットに対して異なる周期数の選択的使用を伴う。
図3は、アクセス・ポイント受信機16においてサンプリングされる直前に取得される、ユーザ2と関連付けられた信号q(t)の構成要素として理想的な3つのパルス化されたRDMA信号q2,1(t)、q2,2(t)およびq2,3(t)の一例を示すものであり、この例(τ=0)では、第2のユーザからの信号を基準信号と見なす。
図4は、図3に示した対応する受信信号を導く種類の伝送信号を生成する装置40の好適な実施形態を示し、装置40は、ユーザ固有の周期数(相対素数)Nのソースを有する。装置40は、マルチプレクサ44、プリアンブル/フレーム・データ・ソース部43および周期数ソース部45に接続されるコントローラ41を有する。ペイロード・データ・ソース部42は、ユーザデータ{a}を入力として受け取る。マルチプレクサ44は、プリアンブル/フレーム・データ・ソース部43からの入力またはペイロード・データ・ソース部42からの入力のいずれかを、コントローラ41の制御により切り替えて出力し、マルチプレクサ44からの出力はパルス発生器・変調器50へ送られる。発振器49は、周波数f=1/Tをコントローラ41およびサイクル・カウンタ48へ提供する。周期数ソース部45は、ユーザ固有の周期数(相対素数)Nを選択する選択部46に接続される。固有の周期数(相対素数)Nは、図示されるとおり、サイクル・カウンタ48からの入力を受け取ってNの対数係数を算出する対数係数計算器47へ送られる。対数係数計算器47の出力信号は、サイクル・カウンタ48へフィードバックされるとともに、パルス発生器・変調器50により伝送信号u(t)を生成するために使用される。
図5は、一定またはほぼ一定の平均レートのRDMA信号を取得するために、どのようにRDMA信号を合成可能であるかを示す図である。図示された例は2つのユーザ信号u(t)およびu(t)に適用されるが、説明のため、各データ・ブロックはB1,1=B2,1=B1,2=B2,2=7のように7つのパルスを有し、例えば、バイナリ変調パルスでは7ビットに対応する。第1のユーザuの2つの周期数は、{N1,1,N2,1}={10,20}であり、第2のユーザuの2つの周期数は、{N1,2,N2,2}={13,17}である。この例では、両ユーザは、ブロック長またはブロック・サイズが同じであり、例えば、N1,1+N2,1=N1,2+N2,2=30のように、それぞれに対応する周期数の和が互いに等しいので、例えば、
Figure 2007503140
のように、同一の平均パルスレートを取得することができる。
図6は、図5に示す種類の信号を生成する装置60の好適な実施形態を示し、装置60は、ユーザ固有の周期数の適合ペア{Nm,1;Nm,2}を生成するためのソースを有する。装置60の構成は、供給されるブロック・サイズ(Bm,1;Bm,2)に基づいてユーザ固有の周期数の適合ペア{Nm,1;Nm,2}を修正係数計算器67へ出力する変更選択部66以外は、図4を参照して説明した装置40と同一である。修正係数計算器67は、x=1,2であるmod Nm,xを算出する。
RDMAシステムに対する相対素数の生成方法
RDMAシステムが正常に動作するためには、例えばM個までのユーザをサポートするの組{N,m=1,2,...,M}のような、適当な周期数の組が最小限使用できなければならない。
相対素数Nの基本の組を生成する好適なアルゴリズム的方法を図7のフロー図に示す。ボックス70に示すように、第1の(最小の)周期数N、最短距離Dminおよび数値Mが選択される。また、m=1が初期化されるとともに、第1の周期数Nが素因数(PF)へ分解される。素因数(PF)は、単位多重度で素因数リスト(LPF)に記載される。ボックス71には、1)m←m+1、2)N←Nm−1+Dminという更新を行うことが示されている。次に、ボックス72に示すようにNの素因数(PF)が決定され、現在の素因数リスト(LPF)内に存在する素因数と比較される。続く判断記号73に示すように、比較結果はYESまたはNOのいずれかである。比較結果がYESである場合、Nがボックス74において1だけ増加された後、アルゴリズムはボックス72に戻る。ここで、比較結果がNOである場合、ボックス75に示すように、素因数(PF)は、単位多重度で現在の素因数リスト(LPF)に記載される。更に、判断記号76に示すように数値mおよびMが比較され、アルゴリズムは、m=Mの場合は終了し、m≠Mの場合はボックス71に戻る。このアルゴリズム的方法により、N<N<...<N<Nm+1<...<NおよびN+Dmin≦Nm+1となるようにM個の相対素数Nが昇順で生成され、連続する数値間の差異(距離)Nm+1−Nは、すべてのmに対してNm+1−N≧Dminという制約の下、最小化される。最小の周期数Nおよび最短距離Dminは、図7に示すアルゴリズムへの入力変数である。
一定またはほぼ一定の平均レートを有するRDMAシステムの相対変数の生成方法
一定またはほぼ一定の平均レートを有するRDMAシステムが正常に動作するためには、相互に関連する周期数の2の組、例えば{Nm,1,m=1,2,...,M}および{Nm,2,m=1,2,...,M}が使用される。
適当な周期数の組を生成する好適なアルゴリズム的方法を図8のフロー図に示す。ボックス80に示すように、平均周期数N、最短距離Dminおよびユーザ数Mは、アルゴリズムの入力変数である。更に、m=1およびNm,1=Nm,2=Nが初期化されるとともに、Nm,1が素因数(PF)へ分解される。素因数(PF)は、単位多重度で素因数リスト(LPF)に記載される。ボックス81には、1)m←m+1、2)Nm,1←Nm−1,1−Dminおよび3)Nm,2←Nm−1,2+Dminという更新を行うことが示されている。次に、ボックス82に示すようにNm,1の素因数(PF)が決定され、現在の素因数リスト(LPF)内に存在する素因数と比較される。続く判断記号83に示すように、比較結果はYESまたはNOのいずれかである。比較結果がYESである場合、ボックス84に示すようにNm,1がNm,1←Nm,1−1のように更新された後、アルゴリズムはボックス82に戻る。ここで、比較結果がNOである場合、ボックス85に示すように、Nm,2の素因数(PF)が決定され、現在の素因数リスト(LPF)内に存在する素因数と比較される。続く判断記号86に示すように、この比較結果はYESまたはNOのいずれかである。比較結果がYESである場合、ボックス87に示すようにNm,2がNm,2←Nm,2+1のように更新された後、アルゴリズムはボックス85に戻る。ここで、比較結果がNOである場合、ボックス88に示すように、Nm,1およびNm,2の素因数(PF)は、単位多重度で現在の素因数リスト(LPF)に記載される。更に、判断記号89に示すように数値mおよびMが比較され、アルゴリズムは、m=Mの場合は終了し、m≠Mの場合はボックス81に戻る。ここでは、アルゴリズムにより、各数列がM個の相対素数で構成され、初期値がN1,1=N1,2=Nとなるように、数列{Nm,1,m=1,2,...,M}が降順で、また、数列{Nm,2,m=1,2,...,M}が昇順で生成され、Nは、平均周期数に(ほぼ)一致する。このアルゴリズムにより生成された昇順数列および降順数列の双方の要素は、同一の索引mを持つ要素以外は共通の素数を持たない。同一の索引mを有するパルスレートは異なる時刻において交互に使用されるので、このことは、周期数を決定する設計ルールに準拠している。周期数列において、連続する2つの要素間の距離は少なくともDminである。理想的には、和Nm,1+Nm,2≒2Nがmに依存しないことであり、この特性により、例えばDm,1=Dm,2の場合、平均化されたデータ・ブロック・サイズに対して一定の平均パルスレートが保証される。平均周期数N、最短距離Dminおよびユーザ数Mは、図8に示すアルゴリズムへの入力変数である。
図9は、図1を参照して説明したシステムと同様のマルチユーザ通信システムを示す。図示するように、アクセス・ポイント(AP)装置16は、RXと付される受信機17に加えて、TXと付される送信機18を有し、両方で送受信機を形成する。受信機17は、M個のユーザのいずれでも受信および識別可能である。送信機18は、各ユーザMと個別に通信するため、個々のパルスレート1/Tmを生成可能である。つまり、各ユーザ装置10は、アクセス・ポイント(AP)装置16によりユーザ固有のパルスレートを使用して個別にアドレス指定または到達されるので、ユーザ固有のパルスレートを有する伝送信号を使用した双方向性オペレーションまたは通信が可能になる。別の実施形態では、送信機18は、複数のユーザ装置10によって受信可能な共通のパルスレート1/TAPを有する伝送信号を生成する。ユーザ装置10には、例えば、共通のパルスレート1/TAPを有する信号を受信および解釈するために、ユーザ装置受信機などの受信手段が実装されているものとする。これにより、チャネル12を介してすべての個別ユーザ装置10への放送が可能になり、各ユーザ装置10は、アクセス・ポイント(AP)装置16によって、ユーザ固有のパルスレートを有する伝送信号を介して到達可能になる。また、別の実施形態では、個々のユーザ装置10は、固有のパルスレートで相互に通信する。更に別の実施形態では、アクセス・ポイント(AP)装置16は、ユーザ固有のパルスレートを制御するとともに、個々のユーザ装置10に対して割り当てる。
以下の表1に、A)異なるユーザ・パルスレート、B)ほぼ一定の(平均)パルスレートを有するRDMAシステムに関して、以下の設計変数の数値の一例を提供する。
ユーザ数:M=32、時間基準:T=1ns、受信およびフィルタされたパルス支援:全てのmに対してΔ=Δ=50ns、最短距離:Dmin=Δ/T=50、1/T=200’000パルス/秒、N=T/T=5’000。
Figure 2007503140
開示された実施形態は、いずれも図示および/または記載した1つ、あるいは複数の別の実施形態と組み合わせることができる。これは、実施形態の1つ以上の特性に関しても可能である。本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。
図1は、M個のユーザのいずれでも、例えば、ユーザi(U)を受信および識別可能な受信機を持つ単一のアクセス・ポイント(AP)へ信号を送信する送信機を持つM個のユーザ端末を有し、単一の通信セル内で動作する典型的なマルチユーザ通信ネットワークを示すものである。 図2は、M個のユーザ端末(送信機)と、M個のユーザのいずれでも、例えば、ユーザiを受信および識別可能な単一のアクセス・ポイント(受信機)とを有する図1に示す典型的なマルチユーザ通信セルにおけるユーザからAPへの(上流への)伝送を示すブロック図モデルである。 図3は、ユーザ1、2および3に由来する理想的な3つのパルス化RDMA信号の、目的とするユーザ2の受信機フィルタの出力における一例を示すものである。 図4は、一般的なユーザm用にパルス化RDMA信号、ユーザ固有の周期数(相対素数)Nを生成する装置の好適な実施形態を示すブロック図である。 図5は、ユーザ1および2に由来し、図6に示す装置により生成される一定またはほぼ一定の平均速度を有する2つのRDMA信号であって、それぞれが所定数のパルス(この例では7つのパルス)の後に交互に変更される2つの対応する周期数に基づいた信号の一例を示すものである。 図6は、一般的なユーザm用に一定またはほぼ一定の平均速度を有するRDMA信号、ユーザ固有の周期数の適合ペア{Nm,1;Nm,2}を生成する装置の好適な実施形態を示すブロック図である。 図7は、周期数とも称される相対素数の基本の組{N,m=1,2,...,M}を生成する方法(アルゴリズム)を定義する論理フロー図である。 図8は、周期数とも称される相対素数の適合ペアの組{(Nm,1;Nm,2),m=1,2,...,M}を生成する方法(アルゴリズム)を定義する別の論理フロー図である。 図9は、1)M個のユーザのいずれでも受信および識別し、2)M個のユーザのいずれか、または個別のユーザに対して送信する送受信機を有するアクセス・ポイント(AP)装置を有し、双方向に動作する典型的なマルチユーザ通信ネットワークを示すものである。

Claims (15)

  1. 複数のユーザ装置(10)と、アクセス・ポイント装置(16)とを有するマルチユーザ通信システム(1)において、Tをパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有する伝送信号(u(t))を介して通信する方法であって、
    第1のユーザ装置(U)に対して第1のパルスレート1/Tを使用して前記アクセス・ポイント装置(16)と通信を行うステップと、
    別のユーザ装置(U)の各々に対して、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを使用して前記アクセス・ポイント装置(16)と通信を行うステップと、
    を含む通信方法。
  2. 前記アクセス・ポイント装置(16)において、受信済み伝送信号(s(t))のパルスレート(1/T)に基づき、前記複数のユーザ装置(10)の伝送信号を識別するステップを更に含む、請求項1に記載の通信方法。
  3. 整数値Nが他の整数値Nの素因数の組の中でユニークである少なくとも1つの素因数を有するように、基準周期Tと前記整数値Nとの積となるパルス周期Tを選択するステップを更に含む、請求項1または2に記載の通信方法。
  4. 整数値Nがそれぞれ素因数(PF)の組を有し、少なくとも2つの素因数の組同士は共通の素因数を持たない、請求項3に記載の通信方法。
  5. 新規整数値Nの素因数は、更新された素因数リスト(LPF)内の素因数と異なるように選択することにより生成される、請求項3または4に記載の通信方法。
  6. をパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有するマルチユーザ通信用の伝送信号(u(t))を生成する方法であって、
    第1のユーザ装置(U)に対して第1のパルスレート(1/T)を有する第1の伝送信号(u(t))を生成するステップと、
    別のユーザ装置(U)の各々に対して、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを有する伝送信号(u(t))を更に生成するステップと、
    を含む、伝送信号を生成する方法。
  7. 整数値Nが他の整数値Nの素因数の組においてユニークである少なくとも1つの素因数を有するように、基準周期Tと前記整数値Nとの積となるパルス周期Tを選択するステップを更に含む、請求項6に記載の伝送信号の生成方法。
  8. 整数値Nはそれぞれ素因数(PF)の組を有し、少なくとも2つの素因数の組同士は共通の素因数を持たない、請求項7に記載の伝送信号の生成方法。
  9. 各ユーザ装置(U)に対して、少なくとも2つの異なるパルスレート(1/Tm,1、1/Tm,2)を有する伝送信号(u(t))を生成するステップを更に含む、請求項6から8のいずれかに記載の伝送信号の生成方法。
  10. 伝送信号(u(t))を使用して通信するマルチユーザ通信システム(1)であって、
    をパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、各々が、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有し、伝送信号(u(t))を複数のユーザ装置(10)から受信するアクセス・ポイント装置(16)と、
    第1のパルスレート1/Tを使用して前記アクセス・ポイント装置(16)と通信を行う第1のユーザ装置(U)と、
    各々が、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを使用して前記アクセス・ポイント装置(16)と通信を行う別のユーザ装置(U)と、
    を有し、
    前記アクセス・ポイント装置(16)は、受信済み伝送信号(s(t))のパルスレート1/Tに基づいて前記複数のユーザ装置(10)を識別する、マルチユーザ通信システム。
  11. 請求項10に記載のマルチユーザ通信システムを含む超広帯域(UWB)無線システム。
  12. 請求項10に記載のマルチユーザ通信システムを含む赤外線(IR)通信システム。
  13. をパルス周期とし、m=1,2,3,...Mとして、各々が、定められたパルスレート1/Tをそれぞれ有し、伝送信号(u(t))を複数のユーザ装置(10)から受信するアクセス・ポイント装置(16)であって、
    第1のパルスレート1/Tを使用する第1のユーザ装置(U)と、各々が、i=1,2,3,...Mとし、m≠iとして、使用されるパルスレート1/Tが互いに異なる別のパルスレート1/Tを使用する別のユーザ装置(U)とを、受信済み伝送信号(s(t))から検出する受信機(17)を有する、アクセス・ポイント装置(16)。
  14. 前記ユーザ装置(10)のそれぞれと通信を行うために、個別のパルスレート1/Tを生成する送信機(18)を更に有する、請求項13に記載のアクセス・ポイント装置(16)。
  15. 前記送信機(18)は、受信手段が実装された前記複数のユーザ装置(10)によって受信可能な共通のパルスレート(1/TAP)を有する伝送信号を生成する、請求項14に記載のアクセス・ポイント装置(16)。
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