JP2007336713A - 端子 - Google Patents
端子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007336713A JP2007336713A JP2006166235A JP2006166235A JP2007336713A JP 2007336713 A JP2007336713 A JP 2007336713A JP 2006166235 A JP2006166235 A JP 2006166235A JP 2006166235 A JP2006166235 A JP 2006166235A JP 2007336713 A JP2007336713 A JP 2007336713A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- power line
- varnish
- terminal
- caulking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
【課題】バスバーとの接続部分にワニスが付着することを防止できる端子を提供する。
【解決手段】端子20は、ワニス8が固着されるコイル2を有する回転電機30の電力線11の端部11eに接続される端子20であって、長手方向に延びるスリーブ部22を備える。スリーブ部22は、電力線11が挿入されて電力線11をかしめて固定するかしめ部223と、かしめ部223の両側に位置し、電力線11を受入れる第一開口部221および第二開口部222を有し、かしめ部223よりも回転電機30に近い側に位置する第一開口部221の長手方向の長さAはかしめ部223よりも回転電機30から遠い側に位置する第二開口部222の長手方向の長さBよりも長い。
【選択図】図1
【解決手段】端子20は、ワニス8が固着されるコイル2を有する回転電機30の電力線11の端部11eに接続される端子20であって、長手方向に延びるスリーブ部22を備える。スリーブ部22は、電力線11が挿入されて電力線11をかしめて固定するかしめ部223と、かしめ部223の両側に位置し、電力線11を受入れる第一開口部221および第二開口部222を有し、かしめ部223よりも回転電機30に近い側に位置する第一開口部221の長手方向の長さAはかしめ部223よりも回転電機30から遠い側に位置する第二開口部222の長手方向の長さBよりも長い。
【選択図】図1
Description
この発明は、端子に関し、より特定的には、回転電機に接続される端子に関するものである。
従来、端子の構造は、たとえば特開2005−65440号公報(特許文献1)、特開2005−143182号公報(特許文献2)、特開2002−247811号公報(特許文献3)、特開2005−229753号公報(特許文献4)、特開2005−229755号公報(特許文献5)、特開2002−343528号公報(特許文献6)、特開2004−350357号公報(特許文献7)、特開2004−274946号公報(特許文献8)、特開2002−136019号公報(特許文献9)に開示されている。
特開2005−65440号公報
特開2005−143182号公報
特開2002−247811号公報
特開2005−229753号公報
特開2005−229755号公報
特開2002−343528号公報
特開2004−350357号公報
特開2004−274946号公報
特開2002−136019号公報
従来の技術において、たとえば特許文献1ではステータの巻線と端子台との接続部にワニスが侵入するのを防止するためにゴムチューブを介在させる技術が開示されている。しかしながら、ゴムチューブとケーブルの間からワニスが漏れてきた場合に、このワニスが端子のうちバスバーなどと接続される部分に付着する恐れがあった。端子のうちバスバーなど他の部分に接続される部分とワニスが付着すると、その部分で接続不良が起こる。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、接続不良の発生を防止できる端子を提供することを目的とする。
この発明に従った端子は、ワニスが固着されるコイルを有する回転電機の電力線の端部に接続される端子であって、長手方向に延びるスリーブ部を備え、スリーブ部は、電力線が挿入されて電力線をかしめて固定するかしめ部と、かしめ部の両側に位置し、電力線を受入れる第一および第二開口部とを有し、かしめ部よりも回転電機に近い側に位置する第一開口部の長手方向の長さはかしめ部よりも回転電機から遠い側に位置する第二開口部の長手方向の長さより長い。
この場合、第一開口部の長さが第二開口部の長さより長くなるため、電力線を伝って端子側へ流れてきたワニスは第一開口部に溜められる。その結果、それ以下のかしめ部および第二開口部側へ流れることがなく、第二開口部側を用いて接続等を行なえば、良好な接続特性を有する端子を得ることができる。
好ましくは、第一開口部の面積は第二開口部の面積よりも大きい。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態に従った端子が用いられる回転電機の接続構造を示す図である。図1を参照して、回転電機30は端子20によりバスバー50と接続される。回転電機30はステータ3と、ステータ3の内周側に設けられたロータ7とを有する。ステータ3は、ステータコア1にコイル2が巻かれた形状を有し、コイル2の表面にはワニス8が塗布されている。ステータコア1は電磁鋼板を積層した構造、または磁性粉末を圧縮成形した構造が採用される。ステータコア1に巻かれるコイル2は電力線(導線)の集合である。コイル2はステータコア1に分布巻きされていてもよく、集中巻きされていてもよい。
ワニス8はコイル2の表面に塗布される。ワニス8は巻かれたコイル2を固めるために用いられ、ワニス8が塗布されることで電力線(導線)により構成されるコイルがばらけることを防止できる。
ロータ7は回転軸としてのシャフト6と、シャフト6の周りに設けられたロータコア4と、ロータコア4に埋込まれた永久磁石5とを有する。ステータ3のコイル2が発生させる磁界の力を永久磁石5が受けることでロータ7が回転する。なお、この実施の形態ではロータ7に永久磁石5を用いた三相交流モータを示しているが、これに限られず単相交流モータを採用してもよい。また、直流モータを採用してもよい。
さらに、回転電機30はモータとして機能するだけでなく、ジェネレータとして機能していてもよい。
コイル2から電力線11が引き出されている。電力線11は、回転電機30がモータとして用いられる場合にはコイル2に電力を供給する。回転電機30がジェネレータとして作用する場合には電力線11はコイル2から電力の供給を受ける。電力線11は端子20に接続され、端子20を経由してバスバー50と接続される。
電力線11にはワニス8が浸透している。ワニス8は電力線11を伝って端子20側へ伝わる。
端子20は、筒状のスリーブ部22と、スリーブ部22に接続されてかつバスバー50と接触する高圧接続部21とを有する。スリーブ部22のうち、最も回転電機30に近い側が第一開口部221であり、最も回転電機30から遠い側が第二開口部222であり、第一開口部221と第二開口部222との間にかしめ部223が配置される。
端子20はアルミニウムや銅などの導電性に優れた金属から構成されている。端子20のうちスリーブ部22は電力線11を受入れている。スリーブ部22の一部分が縮径されて電力線11と直接接触している。電力線11の端部11eはスリーブ部22から出て高圧接続部21まで延びている。第一開口部221の長手方向の長さAは第二開口部222の長手方向の長さBよりも大きい。第一開口部221は円筒形であり、その円筒内部に電力線11が嵌合している。円筒と電力線11との間には隙間があるためこの隙間にワニス8が入り込む。かしめ部223は金属を塑性変形させることでスリーブ部22と電力線11とを機械的に接合させ、これによりスリーブ部22と電力線11とが電気的に接続している。かしめ部223は第一開口部221および第二開口部222よりも径が小さい。かしめ部223は、スリーブ部22の一部分をたとえば工具を用いてかしめることで形成される。
第二開口部222は電力線11を受入れている。なお、この実施の形態では電力線11の端部11eが第二開口部222からはみ出した位置となっているが、第二開口部222内に端部11eが存在するような形状とされてもよい。この実施の形態では第二開口部222の外径は第一開口部221の外径よりも小さく書かれているが、これに限られず、第一開口部221の径よりも第二開口部222の径が大きくされるか、または等しくされてもよい。
スリーブ部22と一体に構成される高圧接続部21は板形状であり、ボルト51を用いてバスバー50と接続される。バスバー50はインバータまたはコンバータなどの電気機器と接続され、バスバー50から端子20を経由して回転電機30に電力が供給されるか、または回転電機30から端子20を経由してバスバー50へ電力が供給される。
なお、この実施の形態では端子20が高圧接続部21を有することを示しており、高圧接続部21が長手方向に延びているが、この高圧接続部21の延びる方向は必ずしも端子20の長手方向である必要はない。すなわち、高圧接続部21が「L」字形に折れ曲がっていてもよく、高圧接続部21が湾曲していてもよい。
図2は、図1中のII−II線に沿った断面図である。図2を参照して、第一開口部221ではスリーブ部22が円筒形状であり、その円筒内に電力線11が嵌め合わせられている。電力線11の間には局所的にワニス8が存在する。このワニス8は図1で示すようにコイル2に塗布したものが流れてきたものである。
ワニス8は第一開口部221内に留まる。第一開口部221はワニス8を受ける、バッファ領域として作用しており、その長手方向の長さAが大きくされることでワニス8を受入れる量が大きくなる。
なお、この実施の形態では第一開口部221は円筒形状とされているが、円筒に限られず、第一開口部221は角筒形状、または楕円筒形状とされていてもよい。さらに、不均等な形状とされてもよい。
図3は、図1中のIII−III線に沿った断面図である。図3を参照して、第二開口部222では、スリーブ部22が楕円筒形状に構成されている。図2で示す第一開口部221の直径をD1とし、図3で示す第二開口部222の長径をD2とし、短径をD3とした場合、直径D1が一番大きく、短径D3が一番小さい。なお、この関係に限られず、D1、D2およびD3はさまざまに変形することが可能である。
なお、図3では断面が楕円形状で示されているが、これに限られるものではなく、角形または円形の第二開口部222を用いてもよい。第二開口部222では、第一開口部221よりも電力線11の密度が大きい。これは、第一開口部221および第二開口部222のいずれであっても電力線11の本数は等しいのに対し、電力線11を収納する空間の面積が第二開口部222では第一開口部221よりも小さいためである。
第二開口部222にはワニス8が存在しないか、存在してもごく僅かである。これは、第一開口部221にワニス8が溜められ、この第一開口部221に溜められたワニス8が電力線11を介して第二開口部222まで伝わることが困難だからである。第二開口部222は図1で示すように高圧接続部21に隣接しているため、第二開口部222にワニスが存在しなければ高圧接続部21へワニスが伝達しないため、高圧接続部21におけるバスバー50の接続を確実に行なうことができる。
図4は、図1中のIV−IV線に沿った断面図である。かしめ部223は角形とされており、第一開口部221、第二開口部222よりも断面積が小さい。かしめ部223では角形のスリーブ部22内に電力線11が密集して存在している。この実施の形態では、かしめ部223は四角形状に構成されているが、かしめ部223の断面形状は四角だけでなく、三角または六角などの多角形であってもよい。また、丸形または楕円形などの形状であってもよい。かしめ部223を広い面積で作っておき、その広い面積のかしめ部223に電力線11を挿入した後、かしめ部223をかしめて縮径する。この縮径によりかしめ部223が電力線11と密着し、電力線11とかしめ部223との電気的な接続が図られることとなる。かしめ部223では電力線11が高密度に配置されているため、第一開口部221内のワニス8が電力線11を伝って第一開口部221から第二開口部222へ伝わることを防止できる。かしめ部223および第二開口部222に切欠部が設けられていてもよい。
図5は、図1で示す端子の斜視図である。図5を参照して、端子20は長手方向に延びるスリーブ部22と、スリーブ部22の端部に接続された板状の高圧接続部21とを有する。スリーブ部22からは電力線11の端部11eが露出している。スリーブ部22は、高圧接続部21に近い順に第二開口部222、かしめ部223および第一開口部221を有する。第一開口部221側から電力線11が差し込まれており、この電力線が第二開口部222まで到達している。第一開口部221が最も径が大きく、かしめ部223で最も径が小さくなっている。この実施の形態では、高圧接続部21にボルトによりバスバーが止められるが、高圧接続部21に差し込まれるような形状のバスバーも採用してもよい。
本発明に従えば、ワニス含浸時に電力線11を伝って端子20側へ流れ込むワニス8を、第一開口部221を構成する丸端子のかしめリングに溜めることで、先端部である高圧接続部21へのワニス8の接触を防止することができる。
すなわち、かしめリングにおいて、かしめに必要な長さよりも長くスリーブ部22を構成する。かしめが不要な第一開口部221では空間を確保でき、電力線11を伝わって流れ込むワニス8を溜めることができる。これにより高圧接続部21へのワニスの伝達を防止している。
この発明に従った端子20は、ワニス8が固着されるコイル2を有する回転電機30の電力線11の端部11eに接続される端子20であって、長手方向に延びるスリーブ形状のスリーブ部22を含む筐体を備え、その筐体の形状は、電力線11が挿入されて電力線11をかしめて固定するかしめ部223と、かしめ部223の両側に位置し、電力線11を受入れる第一開口部221および第二開口部222を有し、かしめ部223よりも回転電機30に近い側に位置する第一開口部221の長手方向の長さAは、かしめ部223よりも回転電機30から遠い側に位置する第二開口部222の長手方向の長さBよりも長い。
さらに、第一開口部221の面積は第二開口部222の面積よりも大きい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ステータコア、2 コイル、3 ステータ、4 ロータコア、5 永久磁石、6 シャフト、7 ロータ、8 ワニス、11 導線、20 端子、21 高圧接続部、22 スリーブ部、221 第一開口部、222 第二開口部、223 かしめ部。
Claims (2)
- ワニスが固着されるコイルを有する回転電機の電力線の端部に接続される端子であって、
長手方向に延びるスリーブ部を備え、
前記スリーブ部は、
前記電力線が挿入されて前記電力線をかしめて固定するかしめ部と、
前記かしめ部の両側に位置し、電力線を受入れる第一および第二開口部を有し、
前記かしめ部よりも回転電機に近い側に位置する前記第一開口部の長手方向の長さは前記かしめ部よりも回転電機から遠い側に位置する前記第二開口部の長手方向の長さよりも長い、端子。 - 前記第一開口部の面積は前記第二開口部の面積よりも大きい、請求項1に記載の端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006166235A JP2007336713A (ja) | 2006-06-15 | 2006-06-15 | 端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006166235A JP2007336713A (ja) | 2006-06-15 | 2006-06-15 | 端子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007336713A true JP2007336713A (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=38935636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006166235A Withdrawn JP2007336713A (ja) | 2006-06-15 | 2006-06-15 | 端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007336713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012080747A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Toshiba Corp | 保護スリーブ、保護スリーブを備えた回転電機、保護スリーブの製造方法および保護スリーブを備えた回転電機の製造方法 |
-
2006
- 2006-06-15 JP JP2006166235A patent/JP2007336713A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012080747A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Toshiba Corp | 保護スリーブ、保護スリーブを備えた回転電機、保護スリーブの製造方法および保護スリーブを備えた回転電機の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9419491B2 (en) | Motor connecting member and motor device | |
CN110798001B (zh) | 电动机 | |
JP3997208B2 (ja) | コネクタの固定構造 | |
JP4609190B2 (ja) | 車両用回転電機 | |
JP5334817B2 (ja) | 車両用接続構造 | |
CN105900318B (zh) | 磁体式发电机 | |
JP5967765B2 (ja) | シールドコネクタ構造 | |
JP5519808B2 (ja) | ステータおよびこのステータを備える回転電機 | |
JP6051054B2 (ja) | ポンプ装置 | |
EP2182614A2 (en) | Wiring component for motor coil | |
JP6771537B2 (ja) | アキシャルギャップ型回転電機 | |
EP2053706A2 (en) | Electric motor commutator | |
US20140306562A1 (en) | Motor connecting member and motor device | |
CN112202262B (zh) | 配电部件 | |
WO2023272728A1 (zh) | 电机定子和电机 | |
US6288462B1 (en) | Stator of alternating current generator | |
CN115548707A (zh) | 用于无刷电机的连接结构和无刷电机 | |
JP4816149B2 (ja) | 接続線の押え付け構造 | |
US10715004B2 (en) | Wiring component | |
JP2007336713A (ja) | 端子 | |
JP2009104875A (ja) | 導体の接続方法および接続構造 | |
JP2007318923A (ja) | 集中配電部品 | |
WO2018173784A1 (ja) | 導電線 | |
JP2002335652A (ja) | ブラシ装置 | |
KR20170067507A (ko) | 구동모터의 고정자 및 그의 코일 결선 유닛 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090901 |