JP2007334648A - Ncデータ入力装置及び方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ハードウェアを必要とせず、紙テープ方式のNC装置に対してNCデータの入力を確実に行うことができ、低コストなNCデータ入力装置を提供すること。
【解決手段】パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ入力装置であって、NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ入力装置であって、NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、NCデータ入力装置にかかり、特に、紙テープからNCデータを読み取って作動する機能を有するNC装置に対してNCデータを入力する装置に関する。また、NCデータ入力方法及びNCデータ入力用プログラムに関する。
入力された制御データにて動作が制御され、機械加工を行うNC旋盤、NCフライスなどのNC装置は、従来は、紙テープ上にパンチされたNCデータを読み取る紙テープリーダが搭載されているものが主流であった。そして、現在におけるNC装置は、NCデータの入力はパソコンなどから行うものに移行しているが、NC装置は高価であるため、依然として紙テープ方式のものが利用されているか、あるいは、捨てられずに存在している。
これに対し、下記特許文献1には、上述した紙テープ方式のNC装置の有効利用を図るべく、コンピュータからNCデータを入力する装置が開示されている。具体的には、コンピュータのRS232Cインタフェースと、NC装置のパラレルインタフェースである紙テープリーダインタフェースと、を接続するインタフェースボードを、NC装置や当該NC装置とコンピュータとの間に装着する構成を採っている。これにより、コンピュータのシリアルポートからNCデータを出力することで、当該NCデータがインタフェースボードにて8ビットパラレル信号に変換され、NC装置の紙テープリーダインタフェースに入力され、NC装置を制御することができる。
しかしながら、上記従来例では、コンピュータにインタフェースボードといったハードウェアを用いるため、これに莫大なコストがかかり、また、ボード装着のスペースが必要となり、さらには、手間がかかる、という問題があった。
また、上記従来例におけるインタフェースボードでは、具体的なNCデータの変換処理方法が開示されていないため、紙テープ特有のデータ伝送を実現できているかどうか、さらには、NC装置側で適切に読み取ることができているかどうか、といったことが不明である。また、上記文献には、旧来はコンピュータからパラレルデータ伝送していたことが記載されているが、データ伝送手法が開示されていないため、上記同様に、実際に実現できているか否か不明である。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、コンピュータからNC装置に対する信号伝送用のハードウェアを必要とせず、紙テープ方式のNC装置に対してNCデータの入力を確実に行うことができ、低コスト、かつ、利用が容易であるNCデータ入力装置を提供すること、をその目的とする。
そこで、本発明の一形態は、
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ入力装置であって、
NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、
NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、
列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、
を備えたことを特徴としている。
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ入力装置であって、
NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、
NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、
列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、
を備えたことを特徴としている。
そして、上記列識別データは、紙テープに形成される送り穴が紙テープリーダにて読み取られるときのデータに対応するデータである、ことを特徴としている。また、データ出力手段は、NC装置から送信されパラレルインタフェースに入力されるデータ読取信号に応じて列データを出力する、ことを特徴としている。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータに、
NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、
NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、
列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、
を実現させる、ことを特徴としている。
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータに、
NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、
NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、
列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、
を実現させる、ことを特徴としている。
さらに、本発明の他の形態であるNCデータ入力方法は、
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータにて、NC装置にNCデータを入力する方法であって、
NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付工程と、
NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換工程と、
データ変換工程の後、あるいは、データ変換工程中に、列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力工程と、
を有することを特徴としている。
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータにて、NC装置にNCデータを入力する方法であって、
NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付工程と、
NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換工程と、
データ変換工程の後、あるいは、データ変換工程中に、列識別データが付加された列データを、各列毎にパラレルインタフェースから出力するデータ出力工程と、
を有することを特徴としている。
上記発明によると、まず、NCデータ入力装置となるコンピュータに、NC装置を制御するためのNCデータが、人間にて認識できる形式でオペレータから入力されたり、あるいは、記憶媒体から読み出されることで入力される。そして、コンピュータでは、入力されたNCデータの各文字を、NC装置にて読取可能な8ビットの列データが複数羅列された紙テープデータ形式(一列8ビット)に変換する。このとき、紙テープ上における各列を表す列識別データ、つまり、紙テープに形成された送り穴が紙テープリーダに読み取られたときのデータに対応するスプロケット信号を、上記変換した一列8ビットの列データに、各列毎に付加する。そして、この8ビットデータである列データとスプロケット信号とを、紙テープ1列に対応するデータとして、パラレルインタフェースから出力する。すると、このデータが所定のケーブルを介してNC装置に装備されたパラレルインタフェースである紙テープインタフェースに入力され、NC装置では紙テープから読み取った信号と同様に認識することができる。
また、本発明では、
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ蓄積装置であって、
NC装置に格納され、所定のビット数の列データの羅列からなり、各列データに列であることを表す列識別データがそれぞれ付加された紙テープデータ形式の制御データを、NC装置から紙テープリーダ用パラレルインタフェースを介して受け付ける制御データ受付手段と、
制御データを、列識別データに基づいて列データ毎に文字形式のNCデータに変換するデータ変換手段と、
この変換されたNCデータを所定の記憶装置に蓄積する蓄積処理手段と、
を備えた、NCデータ蓄積装置を提供している。
パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ蓄積装置であって、
NC装置に格納され、所定のビット数の列データの羅列からなり、各列データに列であることを表す列識別データがそれぞれ付加された紙テープデータ形式の制御データを、NC装置から紙テープリーダ用パラレルインタフェースを介して受け付ける制御データ受付手段と、
制御データを、列識別データに基づいて列データ毎に文字形式のNCデータに変換するデータ変換手段と、
この変換されたNCデータを所定の記憶装置に蓄積する蓄積処理手段と、
を備えた、NCデータ蓄積装置を提供している。
さらに、本発明では、上記NCデータ蓄積装置をコンピュータにて実現するためのプログラムをも提供している。
上記発明によると、NCデータ蓄積装置は、基本的には、上述したNCデータ入力装置と逆の手順で作動する。具体的には、まず、NC装置には、NC加工を行うため用いられた、8ビットデータの列データとスプロケット信号とを有する紙テープデータ形式の制御データが蓄積されており、この制御データが、NC装置からパラレルインタフェースを介して出力され、NCデータ蓄積装置にて受け付けられる。続いて、NCデータ蓄積装置では、受け付けた制御データに含まれるスプロケット信号に基づいて各列を認識し、当該各列における8ビットの列データを、順番に、対応する文字に変換する。そして、この変換された文字データを、NCデータとして記憶手段に蓄積する。従って、紙テープにパンチされたNC加工用の制御データを、文字形式のプログラム状に変換して電子データとして記憶することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、コンピュータに入力されたNCデータを、紙テープ上にパンチされ紙テープリーダにて読み取られたときの信号と完全に同一の信号に変換することができるため、特別なハードウェアを用いることなく、コンピュータから直接NC装置に入力することができ、確実な動作を実現できる。また、上記同様の装置にて、逆に、紙テープにしか残されていないNC装置内に読み込まれたデータを、文字形式の電子データとして蓄積することができる。従って、低コストにて紙テープ方式のNC装置の活用を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明では、紙テープリーダ用のパラレルインタフェースを有するNC装置に対して、紙テープ上のデータと同一形式のデータを入力することに特徴を有する。以下、具体的な構成及び動作について説明する。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施例における全体構成を示す概略図であり、図2は、NCデータ入力装置となるパソコンの構成を示す機能ブロック図である。図3は、紙テープのデータ例を示す図である。図4は、NCデータ入力装置の動作を示すフローチャートである。
[構成]
まず、NC装置3は、機械加工を行うNC旋盤、NCフライスなどのNC装置であり、紙テープ上にパンチされたNCデータを読み取る紙テープリーダ(図示せず)が搭載されていたものである。従って、NC装置3のNCコントローラ2には、紙テープリーダに接続されていたパラレルインタフェース20(NC側パラレルインタフェース(紙テープリーダ用パラレルインタフェース))が装備されている。
まず、NC装置3は、機械加工を行うNC旋盤、NCフライスなどのNC装置であり、紙テープ上にパンチされたNCデータを読み取る紙テープリーダ(図示せず)が搭載されていたものである。従って、NC装置3のNCコントローラ2には、紙テープリーダに接続されていたパラレルインタフェース20(NC側パラレルインタフェース(紙テープリーダ用パラレルインタフェース))が装備されている。
そして、本実施例では、このパラレルインタフェース20に、パラレルケーブル4を介して、NCデータ入力装置としてのパソコン1が接続されている。このパソコン1には、パラレルインタフェース10(PC側パラレルインタフェース)が搭載されており、これによって、パラレルケーブル4にて、NC側パラレルインタフェース20と相互に接続されている。なお、図1では、パソコン1の一例としてノートパソコンを図示しているが、デスクトップ型やサーバ型など、他の情報処理装置であってもよい。
また、本実施例におけるパソコン1のCPUといった演算装置(図示せず)には、所定のプログラムが組み込まれることにより、図2に示すように、NCデータ入力受付処理部11と、データ変換処理部12と、データ出力処理部13と、が構築されている。また、ハードディスクドライブなどの記憶装置(図示せず)には、NCデータ記憶部14が形成されている。以下、さらに詳述する。
NCデータ入力受付処理部11(NCデータ入力受付手段)は、オペレータから入力された、あるいは、CD−ROMなどの記憶媒体から読み出されて入力された、NC装置を制御するためのNCデータを受け付けて、NCデータ記憶部14に格納する機能を有する。このときのNCデータは、例えば、人間が作成したデータであり、人間にて認識できるようなプログラム形式で表されている。
データ変換処理部12(データ変換手段)は、NCデータ記憶部14に格納されているNCデータを、図3に示すような複数列からなる紙テープデータ形式に変換する機能を有する。具体的には、NCデータを一文字ずつ、8ビットデータ(図3にて、一列上でチャンネル1〜8に割り当てられたデータ)に変換する(以下、この8ビットデータを、「列データ」と言う)。そして、さらに、データ変換手段12は、変換後の各8ビットデータ(列データ)に、各列を表す列識別データを付加する(以下、この列識別データを、「スプロケット信号」と言う)。このとき、付加されるスプロケット信号は、1ビットの2値データであり、紙テープに形成される送り穴が紙テープリーダにて読み取られるときのデータに対応するデータである。従って、データ変換処理部12では、NCデータを、一文字ごとに、データ1〜8からなる列データとスプロケット信号とを組み合わせた9ビットのデータに変換する。なお、以下では、この一文字に対応する列データとスプロケット信号とを組み合わせた紙テープ上では一列のデータを、「変換データ」と言うこととする。そして、データ変換処理部12は、後述するデータ出力処理部12に対して、変換データを渡す。ここで、データ変換処理部12は、NCデータをまとめて変換して蓄積しておいたものをデータ出力処理部13に渡してもよく、あるいは、後述するデータ出力処理部13からのデータ変換依頼に応じて一文字ずつ変換して、当該データ出力処理部13に渡してもよい。
データ出力処理部13(データ出力手段)は、NCコントローラ2からデータ読取信号を受信する毎に、これに対応して、上記変換データ(列データ(データ1〜8)+スプロケット信号)を、一文字ごと(各列ごと)にPC側パラレルインタフェース10から出力する。つまり、少なくとも9ビットを同時に出力する。なお、データ出力処理部13は、NCコントローラ2からデータ読取信号を受信するたびにデータ変換処理部12に対してNCデータの一文字変換を依頼し、これに応じて変換された変換データを受け取って出力してもよい。
[動作]
次に、上記NCデータ入力装置であるパソコン1の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、パソコン1には、オペレータから直接入力されたNCデータや、CD−ROMなどから読み出されたNCデータが受け付けられて、記憶されている(NCデータ受付工程)。
次に、上記NCデータ入力装置であるパソコン1の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、パソコン1には、オペレータから直接入力されたNCデータや、CD−ROMなどから読み出されたNCデータが受け付けられて、記憶されている(NCデータ受付工程)。
その後、NC装置3を稼働させると、パソコン1は、格納されているNCデータを読み取り(ステップS1)、NCデータをNC装置3に対して送信する準備を行う。そして、NC装置3(NCコントローラ2)からは、紙テープリーダに対するNCデータの読取要求信号がNC側パラレルインタフェース20に出力されるが、この読取要求信号は、NC側パラレルインタフェース20に接続されているPC側パラレルインタフェース20に出力され、パソコン1にて受け付けられる(ステップS2にてイエス)。
そして、NC装置から読取要求信号を受信したパソコン1は、NCデータの一文字をデータ1〜8にて表される8ビットデータである列データに変換し(ステップS3)、この列データに、スプロケット信号を付加して(ステップS4)、9ビットからなる変換データを生成する(データ変換工程)。
そして、この生成された変換データ(「列データ(データ1〜8)」+「スプロケット信号」)を、PC側パラレルインタフェース10から少なくとも9ビットの信号として同時に出力する(データ出力工程)。すると、NCコントローラ2は、NC側パラレルインタフェース20にて受け付ける。このとき、NCコントローラ2では、変換データにスプロケット信号が含まれているため、受け付けた変換データをあたかも紙テープリーダから読み取ったように受け付ける。そして、スプロケット信号を同期信号として用いることができ、当該スプロケット信号と同時に受け付けた8ビットの列データ(データ1〜8)を、一文字のデータとして認識することができる。
その後は、NCデータが終了するまで、パソコン1は、NCコントローラ2からの読取要求信号に応じて、NCデータを順番に一文字ずつ変換して出力し、これにより、NCコントローラ2に入力される(ステップS6にてノーの後、ステップS2〜S5)。
なお、上記ステップS3〜S4にて示したデータ変換工程では、NCコントローラ2から読取要求信号を受信するしないに関係なく、事前に全てのNCデータを変換して蓄積しておいてもよい。そして、その後、NCコントローラ2からの読取要求信号を受信する毎に、変換されたデータを一文字ずつ出力してもよい(データ出力工程)。つまり、ステップS3,S4の処理を、ステップS2に先立って実行してもよい。
このようにすることにより、NCデータ上の各文字が、順番に、スプロケット信号を含めてNCコントローラ2に入力されるため、紙テープ上から各列データを順番に読み取っているようにNCコントローラ2にて認識されうる。従って、紙テープ対応のNC装置3であっても、パソコン1にて確実に制御することができ、また、特別なハードウェアを用いることなく、ソフトウェアにて実現することができる。その結果、低コストにて紙テープ方式のNC装置の活用を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施例を、図5乃至図6を参照して説明する。図5は、NCデータ蓄積装置となるパソコンの構成を示す機能ブロック図であり、図6は、パソコンの動作を示すフローチャートである。
[構成]
まず、パソコン101は、上記実施例1と同様に、パラレルインタフェース110を備え、NC装置に搭載されているNCコントローラ102の紙テープリーダが接続されていたNC側パラレルインタフェース20に接続されている。
まず、パソコン101は、上記実施例1と同様に、パラレルインタフェース110を備え、NC装置に搭載されているNCコントローラ102の紙テープリーダが接続されていたNC側パラレルインタフェース20に接続されている。
そして、パソコン101の演算装置(図示せず)には、所定のプログラムが組み込まれることにより、図5に示すように、データ受付処理部111と、データ変換処理部112と、蓄積処理部113と、が構築されている。また、ハードディスクドライブなどの記憶装置(図示せず)には、NCデータ記憶部114が形成されている。以下、さらに詳述する。
データ受付処理部111(制御データ受付手段)は、NCコントローラ102からNC側パラレルインタフェース120を介して送信されるデータを受け付ける機能を有する。具体的に、受け付けるデータは、NCコントローラ102に設けられたメモリ121に蓄積された紙テープデータ形式の制御データであり、例えば、紙テープから図示しない紙テープリーダにて読み出されて、NC装置制御に用いられたものである。このとき、制御データは、紙テープから読み取られた状態の紙テープデータ形式であることから、上述したように、図3に示すような8ビットデータである「列データ」と、各列を表す列識別データである「スプロケット信号」と、が組み合わせられた状態の複数列から成るデータである。なお、スプロケット信号は、1ビットの2値データであり、紙テープに形成される送り穴が紙テープリーダにて読み取られるときのデータに対応するデータである。このように、データ受付処理部111は、上述した実施例1のデータ出力処理部13とは逆に作動し、NC装置から送信されるデータを受け付ける。
データ変換処理部112(データ変換手段)は、データ受付処理部111にて受け付けたNC装置からの制御データを、文字形式にて表されたプログラムデータに変換し、蓄積処理部113に渡す。具体的には、まず、上記紙テープデータ形式の制御データを、スプロケット信号を検出して一列ごと認識する。そして、一列のデータからスプロケット信号を除いた他の8ビットからなる列データを、対応する文字に変換する。そして、かかる変換処理を、順番に各列ごとに行う。このように、データ変換処理部112は、上述した実施例1のデータ変換処理部12とは逆に作動し、紙テープデータ形式から文字形式に変換する。
蓄積処理部113(蓄積処理手段)は、データ変換処理部112から渡された文字形式に変換されたデータを、NCデータ記憶部114に蓄積する。この蓄積されるデータは、複数の文字が連なることで人間が認識できるプログラム形態となり、NCデータとして蓄積される。
[動作]
次に、上記構成のNCデータ蓄積装置としてのパソコン101の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。まず、NC装置には、NC加工を行うために用いられた、8ビットデータの列データとスプロケット信号とを有する紙テープデータ形式の制御データが蓄積されているが、かかるデータが、一列ごとにNC装置からパラレルインタフェースを介して出力され、パソコン101にて受け付けられる(ステップS11)。
次に、上記構成のNCデータ蓄積装置としてのパソコン101の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。まず、NC装置には、NC加工を行うために用いられた、8ビットデータの列データとスプロケット信号とを有する紙テープデータ形式の制御データが蓄積されているが、かかるデータが、一列ごとにNC装置からパラレルインタフェースを介して出力され、パソコン101にて受け付けられる(ステップS11)。
続いて、パソコン101では、スプロケット信号を検出すること出各列を認識し、一例に含まれるスプロケット信号を取り除いた8ビットの列データを、順番に対応する文字に変換する(ステップS12,S13)。その後、この変換された文字データを、NCデータとして記憶手段に蓄積する(ステップS14)。
そして、NC装置からは、一列毎にデータが送信されるため、上記変換及び蓄積を繰り返すことで(ステップS15にてイエスの後、ステップS11〜S14を繰り返す)、変換された文字データが連続的に蓄積され、制御指令として意味を成すプログラム形式に表され、NCデータとしてNCデータ記憶部14に蓄積される。
以上のように、本実施例では、紙テープにパンチされたNC加工用の制御データを、文字形式の電子データとして記憶することができる。このとき、上述した実施例1にて説明したNCデータ入力装置としてのパソコン1を、ほぼ逆の手順で作動させることで、上記動作を実現することができる。従って、同一の装置で、低コストにて、紙テープ方式のNC装置の有効活用を図ることができる。
本発明は、紙テープ方式のNC装置の動作を制御するために利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
1 パソコン(NCデータ入力装置)
2,102 NCコントローラ
3 NC装置
4 ケーブル
10,110 PC側パラレルインタフェース
11 NCデータ入力受付処理部
12 データ変換処理部
13 データ出力処理部
14 NCデータ記憶部
20,120 NC側パラレルインタフェース
101 パソコン(NCデータ蓄積装置)
111 データ受付処理部
112 データ変換処理部
113 蓄積処理部
2,102 NCコントローラ
3 NC装置
4 ケーブル
10,110 PC側パラレルインタフェース
11 NCデータ入力受付処理部
12 データ変換処理部
13 データ出力処理部
14 NCデータ記憶部
20,120 NC側パラレルインタフェース
101 パソコン(NCデータ蓄積装置)
111 データ受付処理部
112 データ変換処理部
113 蓄積処理部
Claims (7)
- パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ入力装置であって、
前記NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、
前記NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、
前記列識別データが付加された前記列データを、各列毎に前記パラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、
を備えたことを特徴とするNCデータ入力装置。 - 前記列識別データは、紙テープに形成される送り穴が紙テープリーダにて読み取られるときのデータに対応するデータである、ことを特徴とする請求項1記載のNCデータ入力装置。
- 前記データ出力手段は、前記NC装置から送信され前記パラレルインタフェースに入力されるデータ読取信号に応じて前記列データを出力する、ことを特徴とする請求項1又は2記載のNCデータ入力装置。
- パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータに、
前記NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付手段と、
前記NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換手段と、
前記列識別データが付加された前記列データを、各列毎に前記パラレルインタフェースから出力するデータ出力手段と、
を実現させるためのプログラム。 - パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータにて、前記NC装置にNCデータを入力する方法であって、
前記NC装置の動作を制御するNCデータの入力を受け付けて記憶するNCデータ入力受付工程と、
前記NCデータを、紙テープデータ形式に対応するよう所定のビット数からなる列データの羅列に変換すると共に、変換された各列データに列であることを表す列識別データをそれぞれ付加するデータ変換工程と、
前記データ変換工程の後、あるいは、前記データ変換工程中に、前記列識別データが付加された前記列データを、各列毎に前記パラレルインタフェースから出力するデータ出力工程と、
を有することを特徴とするNCデータ入力方法。 - パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたNCデータ蓄積装置であって、
前記NC装置に格納され、所定のビット数の列データの羅列からなり、各列データに列であることを表す列識別データがそれぞれ付加された紙テープデータ形式の制御データを、前記NC装置から前記紙テープリーダ用パラレルインタフェースを介して受け付ける制御データ受付手段と、
前記制御データを、前記列識別データに基づいて前記列データ毎に文字形式のNCデータに変換するデータ変換手段と、
この変換されたNCデータを所定の記憶装置に蓄積する蓄積処理手段と、
を備えたことを特徴とするNCデータ蓄積装置。 - パラレルインタフェースを装備し、このパラレルインタフェースがNC装置に装備された紙テープリーダ用パラレルインタフェースに所定のケーブルを介して接続されたコンピュータに、
前記NC装置に格納され、所定のビット数の列データの羅列からなり、各列データに列であることを表す列識別データがそれぞれ付加された紙テープデータ形式の制御データを、前記NC装置から前記紙テープリーダ用パラレルインタフェースを介して受け付ける制御データ受付手段と、
前記制御データを、前記列識別データに基づいて前記列データ毎に文字形式のNCデータに変換するデータ変換手段と、
この変換されたNCデータを所定の記憶装置に蓄積する蓄積処理手段と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006165994A JP2007334648A (ja) | 2006-06-15 | 2006-06-15 | Ncデータ入力装置及び方法並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006165994A JP2007334648A (ja) | 2006-06-15 | 2006-06-15 | Ncデータ入力装置及び方法並びにプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104722908A (zh) * | 2013-12-23 | 2015-06-24 | 罗伯特·博世有限公司 | 工具识别系统 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6237707A (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-18 | Mitsubishi Electric Corp | 数値制御装置の計算機リンク装置 |
JPS63136107A (ja) * | 1986-11-27 | 1988-06-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Ncデ−タ入力制御装置 |
-
2006
- 2006-06-15 JP JP2006165994A patent/JP2007334648A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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