JP2007334561A - 実車ボタンの押忘れ防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の実車ボタンの押忘れ防止装置は、お客が車内に乗り込んだときやドアを閉めたときに、音や光で実車ボタンを押すように注意を促す。しかしながら、お客が目的地や道順を告げているときに音が発生したり、光が点灯したりするので、目的地や道順を聞く妨げになるという問題がある。
【解決手段】 同乗者を検知すると、乗車信号を出力する第1センサと、ドア閉め後の発進準備操作を検知して、発進準備信号を出力する第2センサと、音を発生する音発生部と、乗車信号、実車ボタンが押されてない旨の信号及び発進準備信号が入力されたときに、前記音発生部を所定時間駆動するとともに、実車ボタンが押された旨の信号が入力されたときに、前記音発生部の駆動を停止する制御部とで構成し、実車ボタンを押さずに発進しようとすると音で注意を促すが、お客が目的地や道順を告げるときには前記音は発生しない。
【選択図】 図9
【解決手段】 同乗者を検知すると、乗車信号を出力する第1センサと、ドア閉め後の発進準備操作を検知して、発進準備信号を出力する第2センサと、音を発生する音発生部と、乗車信号、実車ボタンが押されてない旨の信号及び発進準備信号が入力されたときに、前記音発生部を所定時間駆動するとともに、実車ボタンが押された旨の信号が入力されたときに、前記音発生部の駆動を停止する制御部とで構成し、実車ボタンを押さずに発進しようとすると音で注意を促すが、お客が目的地や道順を告げるときには前記音は発生しない。
【選択図】 図9
Description
本発明は、タクシーメーターに設けられた実車ボタンの押忘れ防止装置に関する。
タクシーメーターにはお客が乗車したときに押す実車ボタンが設けられており、この実車ボタンが押されると、前記タクシーメーターは作動して、走行距離に応じた料金と、一定時速以下のときにかかる時間料金とを合算した運賃を液晶パネルに表示する。お客は液晶パネルの運賃表示に基づいて、金銭を支払う。ところで、前記実車ボタンを押すタイミングは運転手に委ねられているから、個々の運転手によりまちまちであるが、車に乗り込んだお客が運転手の応答や態度が気に入らないと発進する前に車から降りることがあるため、運転手がお客に告げられた目的地や道順を復唱して了承を得た後に、実車ボタンを押すのが一般的である。
しかしながら、交通量の多い交差点付近でお客を乗せる場合や、お客を乗せている最中に後続車にクラクションをなされた場合には、交通の妨げにならないようにと、早く車を発進させなければと焦ってしまう。このようなときにお客に告げられた目的地が記憶に無く理解できないような場合には、頭が混乱してしまい、実車ボタンを押し忘れて発進し、しばらく走行してから押し忘れに気がつくことがある。この場合にはタクシーメーターの作動が遅れた分、安い運賃となり、運転手と会社は損をするという問題がある。また実車ボタンを押し忘れてお客を乗せて走行し、指導員の取り締まりに会うとタクシーメーター不正使用として処理され、運転手だけでなく、運転手が属する会社も重いペナルティが課せられるという問題がある。これらの問題を解決するために、
実開昭61−78368号公報記載のタクシー等に於ける料金メーター押し忘れ防止装置は、押し忘れ防止灯と、賃走押し忘れ防止回路と、ドアースイッチとからなり、ドアーの開閉に連動して押し忘れ防止灯を点灯させ、実車ボタンの押し忘れを防止させるようにしている。しかしながら、交通量の多い交差点付近でお客を乗せたときや、後続車にクラクションをなされたときには、車を早く発進させなければと焦っており、運転手の視線は安全確認をするため車外の前後左右に向いているから、車内の押し忘れ防止灯に目を向ける余裕がなく、押し忘れ防止灯の点灯に気がつかないという問題が生じる。
押し忘れ防止灯の光量を強くすればよいが、ドアーの開閉タイミングは外気の温度や天候に左右されてまちまちであり、例えば外気の温度が非常に低かったり、高かったりするとき、又は雨天のとき等はお客が乗り込んだと同時に行われ、この後、お客が目的地や道順を告げ、運転手が目的地や道順を復唱し、この復唱にお客が了承し、実車ボタンが押されるが、この間、押し忘れ防止灯の光が煩わしくなるという問題が生じる。この問題を解決するために、
特開平8−77409号公報記載のタクシー及びハイヤーのコミニケーションシステムは、車両の天井に反射型赤外線センサを設け、乗客を感知したときに「御乗車ありがとうございます」という音声を発生させており、走行する前に実車ボタンを押すように、運転手に注意を促すようにしている。しかしながら、車を道端に止めて休憩しているときに、同僚等の運転手が後部座席に乗り込んで雑談しようとすると、「御乗車ありがとうございます」の音声が繰り返し発生するので煩わしい。またお客から目的地や道順を告げられて、運転手が目的地や道順を復唱している間に「御乗車ありがとうございます」の音声が繰り返し発生するので、お互いの声が聞きにくくなり、聞き間違いが生じるという問題が生じる。
また乗客が目的地や道順を告げているときに、運転手の応答や態度が気に入らないと発進する前にお客が車から降りたり、前記雑談後に運転手が車から降りたりしても、賃走又は割増ボタンを押さないと、「御乗車ありがとうございます」の音声を止められない。このため、会社に売上げ金を納金するときに運転手は余計な金銭を納めなくてならないという問題が生じる。この問題をタコメーターの実車記録を見て解決しようとすると、管理が面倒になる。
実開昭61―78368号
特開平8−77409号
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、タクシー車両に同乗者が乗り込んだことを検知すると、乗車信号を出力する第1センサと、ドア閉め後に行われる発進準備操作を検知して、発進準備信号を出力する第2センサと、音を発生する音発生部と、前記乗車信号と発進準備信号とが出力されているときに、タクシーメーターから実車ボタンが押された旨の信号が出されていない場合には、前記音発生部を所定時間駆動するとともに、前記タクシーメーターから実車ボタンが押された旨の信号が出された場合には、前記音発生部の駆動を停止する制御部と、この制御部の駆動を停止させるスイッチとで構成した。
また請求項2記載の発明では、タクシー車両に同乗者が乗り込んだことを検知すると、乗車信号を出力する第1センサと、ドア閉め後に行われる発進準備操作を検知して、発進準備信号を出力する第2センサと、音を発生する音発生部と、前記乗車信号と発進準備信号とが出力されているときに、タクシーメーターに連動する回転表示灯が第1モードを表示している旨の信号が出力されている場合には、前記音発生部を所定時間駆動するとともに、前記回転表示灯が第2モードを表示している旨の信号が出力されている場合には、前記音発生部の駆動を停止する制御部とで構成した。
請求項3記載の発明では、発進準備操作を車がこれから発進することを後方に知らせる合図操作と、全ての制動が解除されたときに行われた最後の制動解除操作としたものである。また請求項4記載の発明では音発生部を音声合成部と、スピーカーと、メモリとで構成し、駆動時には「実車ボタンを押して下さい。」の合成音を繰り返し発生するようにしたものである。更にまた請求項5記載の発明では、前記制御部は車のエンジンキーがONされたときに駆動され、エンジンキーがOFFされたときに駆動が停止されるようにしたものである。
請求項1記載の実車ボタンの押忘れ防止装置(以下、単に防止装置という)によれば、お客を乗せて実車ボタンを押し忘れて発進しようとすると、ドア閉め後に行われる発進準備操作時に実車ボタンが押されてないことを音で知らせ、走行する前に実車ボタンを押すことができるから、実車ボタンの押し忘れを防止することができるので、実車ボタンの押し忘れによる運賃の減少分の不利益を運転手がこうむるのを防止することができる。また同僚等の運転手が後部座席に座り雑談していても、音がなることがないから、会話が妨げられることがない。更に雑談中に誤って発進準備操作が行われて音がなっても、メインスイッチを操作することで、これを停止することができ、更にまたメインスイッチを操作しなくても、音は所定時間が経過すると自動的に停止する。
雑談が終わり同僚等の運転手が車から降りたり、またお客が座席に座り目的地や道順を告げている途中に、気が変わって車から降りたりした後に、すぐに発進しても音がなることがない。またタクシーを貸切で使用する場合には、メインスイッチをOFFにしておけばお客が乗って発進しても、音が発生することがない。
請求項2記載の防止装置によれば、お客を乗せて実車ボタンを押し忘れて発進しようとすると、音で知らせるから実車ボタンを押し忘れることがない。また実車ボタンが押されたかどうかを判定する信号をタクシーメーターから取らずに、回転表示灯を介して取るようにしたから、タクシーメーターに負担がかからないので、防止装置の取り付けによるタクシーメーターの誤動作が生じることがない。更に回転表示灯で設定する貸切モードに対し、新たなスイッチを設けて、これを操作しなくてもよく、回転表示灯の表示を貸切に切替えるだけで、お客を乗せて発進しても音がなることがない。
更に請求項3記載の防止装置によれば、ウインカー操作時に実車ボタンの押し忘れを音で知らせるようにしたので、走行するまでに時間的な余裕があるから、ゆとりを持って実車ボタンを押すことができる。 またウインカー操作はお客から目的地や道順を告げられて、運転手が車の進行方向を理解した後に行われるので、運転手が目的地や道順を聞くときには音がなることがないから、発生音の妨げによる聞き間違いが生じることがない。またうっかりしてウインカーを操作しないで発進しようとしても、全ての制動が解除されたときに行われる最後の制動解除操作がされたときに、実車ボタンが押されてないと音がなるからから、実車ボタンの押し忘れを防止することができる。
更に請求項4記載の防止装置によれば、スピーカーから「実車ボタンを押して下さい。」と合成音を発生するようにしたから、直接的でわかりやすい。更にまた請求項5記載の防止装置によれば、車のエンジンキーをOFFすると制御部の駆動が停止するから、車内の清掃時に座席を倒したり、座席に物を置いたりした状態で、ウインカーレバーやブレーキペダル等を動かしても音がなることがない。
以下、本発明の防止装置の第1実施例を図1から図7に基づいて説明する。
図1は本発明の防止装置の第1実施例を示すものであり、この防止装置2は直方体の形状をしており、その前面中央部に小さな透孔3が複数形成されている。この透孔3は防止装置2に内臓されたスピーカー(図示省略)からの音を外部に導くものである。この防止装置2は車の運転席側のダッシュボード上面等に固定され、後述する回転表示灯を介して、タクシーメーター(以下、単にメーターという)にコードを介して接続されている。なお、この実施例では防止装置2を直方体にしたが、球体または立方体でもよく、更には内部構造だけにして、これを回転表示灯内に組み込んでもよい。
前記メーター7は図2に示すように、運賃や累積データ等を表示する液晶パネル8と、お客が乗車したときに押される実車ボタン9、目的地に着いたときに押される支払ボタン10、お客が降りたときに押される空車ボタン11、お客を迎えに行くときに押される迎車ボタン12、迎えに行った先で待たされるときに押される迎車待ボタン13、累積データを液晶パネル8に表示するときに押される累計ボタン14等が設けられている。これら各種ボタン9〜14は運転手により操作されるため、またお客が液晶パネル8の運賃表示を見やすいようにするため、前記メーター7はダシュボードの中央部に取り付けられている。
前記実車ボタン9が押されるとメーター7は実車モードになり、走行料金と時間料金とを合算した現時点の運賃を液晶パネル8に表示する。迎車ボタン12が押されるとメーター7は迎車モードとなり、この迎車モード中は設定された迎車距離を超えて走行しても、設定された料金を超えることがない。迎車待ボタン13が押されるとメーター7は迎車待モードとなり、この迎車モード中は実車モード時とは異なる時間料金の加算が行われる。ところで、この時間料金は一定距離、例えば250メートル走行すると、加算分がリセットされる。支払ボタン10が押されるとメーター7は支払モードになり、時間料金の加算が停止する。空車ボタン11が押されるとメーター7は空車モードになり、上述した各種モードのデータ及び液晶パネル8の表示をクリアする。なお、前記支払モード、空車モード、迎車モード、迎車待モード、及び後述する回送モードを第1モードとし、実車モード及び後述する貸切モードを第2モードとする。
このメーター7は車外にいて、これから利用しようとするお客には見えにくいため、上述した各種ボタン9〜13が押されたときに、メーター7は各種モードに対応したモード信号、例えば実車モード信号、支払モード信号、空車モード信号、迎車モード信号、迎車待モード信号を図3に示す回転表示灯15にそれぞれ出力し、この回転表示灯15を介してメーター7のモードを車外に表示する。
前記回転表示灯15は液晶パネル16を車のフロントガラス方向に向けて、ダッシュボードの助手席側上面に固定されている。前記液晶パネル16は、メーター7から出力される各種モード信号に基づいて、各種モードを例えば、実車、支払、空車、迎車、迎車待等の文字で表示する。なお、この実施例では実車モードのときに、液晶パネル16に実車の文字を表示をしたが、他のモードと識別しやすいように文字を表示しなくてもよい。また回転表示灯15の裏面にはモード切替えスイッチ(図示省略)が設けられている。このモード切替えスイッチを操作すると、メーター7で選択できない貸切モードと回送モードとを選択でき、液晶パネル16に貸切と回送の文字を表示することができる。
回転表示灯15の液晶パネル16が、支払、空車、迎車、迎車待、回送の文字を表示するときを第1モードとし、また回転表示灯15の液晶パネル16が、実車、貸切の文字を表示するときを第2モードとする。貸切モードはタクシーの時間貸し営業のときに使用され、液晶パネル16に貸切の文字を表示する。この貸切モードは一般営業中ではほとんど使用されることがない。また回送モードはガススタンドや営業所に向かうときに使用され、液晶パネル16に回送の文字を表示する。このため、モード切替えスイッチは貸切モードのときに貸切モード信号を、また回送モードのときに回送モード信号を出力する。
図4は防止装置2の電気的構成を示す。防止装置2のCPU19にはAND回路22の出力端子が接続され、このAND回路22の3個の入力端子にはCPU19の出力端子と、AND回路23の出力端子と、OR回路26の出力端子とがそれぞれ接続されている。前記CPU19の出力端子からは、回転表示灯15が第1モードを表示しているときには第1モード信号が、また回転表示灯15が第2モードを表示しているときには第2モード信号がそれぞれ出力される。第1モード信号はハイレベル信号(以下、単にH信号という)で、第2モード信号はローレベル信号(以下、単にL信号という)である。
前記AND回路23の2個の入力端子には、車に人が乗り込んだことを検出する第1センサとして、重量センサ24と赤外線反射型センサ25とが接続されている。重量センサ24は座席に人が座った場合に、座席に加わる荷重を感知して、H信号を出力する。また赤外線反射型センサ25は車の天井、例えばルームランプカバーや、助手席の後部等に設けられ、後部座席に向けて赤外線を照射し、人で反射した赤外線を受光して、人の有無を検出し、人がいるときにH信号を出力する。
このAND回路23の出力端子から出力されるH信号を乗車信号とする。この乗車信号はお客が車から降りたときに途絶える。この実施例では第1センサを重量センサ24と赤外線反射型センサ25とで構成したが、第1センサを重量センサ24または赤外線反射型センサ25の何れかで構成してもよい。またAND回路23をOR回路に代え、このOR回路の出力端子から出力されるH信号を乗車信号としてもよい。
前記OR回路26の入力端子にはウインカー操作したときにH信号(以下、単にウインカー信号という)を出力するウインカーセンサ27と、NOR回路28の出力端子とが接続されている。前記ウインカーセンサ27は、ウインカーレバーが操作され、ウインカーランプが間欠点灯(以下、単に点灯という)から消灯、消灯から点灯するタイミングで、OR回路26にウインカー信号を出力する。前記NOR回路28の3個の入力端子にはフットブレーキランプの端子、メーターパネルのハンドブレーキランプの端子、セレクタのパーキングランプの端子がそれぞれ接続され、これら各端子からフットブレーキ信号、ハンドブレーキ信号、パーキング位置信号がOR回路26の各端子にそれぞれ出力される。
フットブレーキ信号はフットブレーキペダルが踏み込まれて(以下、単に制動操作という)、フットブレーキランプが点灯したときにH信号となり、ペダルから足を上げて(以下、単に制動解除操作という)、フットブレーキランプが消灯したときにL信号となる。ハンドブレーキ信号はハンドブレーキのレバーが引かれて(以下、単に制動操作という)、ハンドブレーキランプが点灯したときにH信号となり、レバーを開放して(以下、単に制動解除操作という)、ハンドブレーキランプが消灯したときにL信号となる。パーキング位置信号はオートマチック車のシフトレバーがパーキング位置にシフトされて(以下、単に制動操作という)、パーキングランプを点灯したときにH信号となり、シフトレバーが他の位置にシフトされて(以下、単に制動解除操作という)、パーキングランプが消灯したときにL信号となる。
なお、この実施例では3個の入力端子を有するNOR回路28を用いて、3種の制動解除操作を検出したが、フットブレーキの制動解除操作を検出してもよく、この場合には、NOR回路28を省いて、フットブレーキ信号をOR回路26にインバーターを介して入力すればよい。また、この実施例ではこれから車を発進することを後方に知らせる合図操作をウインカー操作としたが、ハザード操作例えば、ハザードランプを点灯から消灯する操作にしてもよい。更にまた、ウインカーとハザードは同じランプを共用しているので、ウインカー操作と、上述したハザード操作とをワンセットにしてもよい。更にこの実施例では、発進準備操作の検出をウインカー操作したときと、全ての制動解除を行ったときの2回行ったが、後者の制動解除は発進しようとするときには必ず行われるので、発進準備操作の検出を1回にするときには、全ての制動解除操作時に行うとよい。
フットブレーキ、ハンドブレーキ及びシフトレバーの全てが制動解除操作されて、フットブレーキ信号、ハンドブレーキ信号、パーキング位置信号の全てがL信号になると、NOR回路28の出力端子からH信号が出力される。このH信号を制動解除信号とする。この制動解除信号または前記ウインカー信号がOR回路26に入力されると、その出力端子からH信号が出力される。このH信号を発進準備信号とする。
なお、この実施例では、フットブレーキ信号をフットブレーキランプの端子から、ハンドブレーキ信号をハンドブレーキランプの端子から、パーキング位置信号をパーキングランプの端子からそれぞれ出力させたが、フットブレーキ信号をフットブレーキの可動部に設けたセンサから、ハンドブレーキ信号をハンドブレーキの可動部に設けたセンサから、パーキング位置信号をシフトレバーの可動部に設けたセンサから、それぞれ出力させてもよい。
この発進準備信号と、上述した第1モード信号と、乗車信号とがAND回路22に同時に出力されたときに、このAND回路22からCPU19にH信号が出力され、このH信号を駆動開始信号とする。なお、この実施例では、防止装置2をオートマチック仕様のタクシー車両に装備して説明したが、マニュアル仕様のタクシー車両には、図8に示すようにNOR回路28の2個の入力端子に、フットブレーキ信号とハンドブレーキ信号を入力するとよい。
CPU19には、スピーカー30とメモリ31とが音声合成部32を介して接続されている。 またCPU19にはクロックパルスを発生するクロック発生部33と、所定時間を設定するパルス数と、音声データを格納したメモリ31とが接続されている。前記AND回路22から駆動開始信号が出力されると、CPU19は駆動開始信号の立ち上がりで、クロックパルスのカウントを開始するとともに、音声合成部32に駆動信号を出力し、これを駆動する。音声合成部32はメモリ31の音声データを読み出して、音声信号を合成してスピーカー30に出力する。前記音声信号は駆動信号が出力されている間、スピーカー30に繰り返し出力される。このスピーカー30は「実車ボタンを押して下さい」の合成音を繰り返し発生する。
更にまたCPU19にはエンジンキーのスイッチに接続されており、スイッチがONされて、キースイッチ信号が入力されると、制御部20は駆動し、スイッチがOFFされて、キースイッチ信号が途絶えると、制御部20は駆動を停止する。なお、この実施例では、音声合成部32とスピーカー30とメモリ31とを設け、メモリ31に格納された音声データから、音声信号を合成してスピーカー30に合成音を発生させたが、これらの代わりにブザーを設け、ブザー音を発生させてもよい。
図5はメーター7と回転表示灯15の電気的構成を示す。メーター7のCPU40には、SW1を介して実車ボタン9が、SW2を介して支払ボタン10が、SW3を介して空車ボタン11が、SW4を介して迎車ボタン12が、SW5を介して迎車待ボタン13がそれぞれ接続されている。実車ボタン9が押されるとSW1がONになって実車モード信号が、支払ボタン10が押されるとSW2がONになって支払モード信号が、空車ボタン11が押されるとSW3がONになって空車モード信号が、迎車ボタン12が押されるとSW4がONになって迎車モード信号が、迎車待ボタン13が押されるとSW5がONになって迎車待モード信号がCPU40にそれぞれ出力される。これらSW1からSW5は、1個のSWがONになると、他のSWは全てOFFとなる。
またCPU40には、タイヤの回転を検出し、回転数に応じたパルス数を出力するタイヤセンサ41が接続されている。更にCPU40には実車ボタン9が押されたときに、運賃を表示する液晶パネル8がドライバ43を介して接続されている。更にまた、CPU40には、売上げ等のデータや数字のフォント等を格納するメモリ44、クロックパルスを出力するクロック発生部45が接続されている。
回転表示灯15のCPU50には、メーター7のCPU40と防止装置2のCPU19とがそれぞれ接続されている。またCPU50にはドライバ51を介して液晶パネル16が接続されている。更にCPU50には、上述した回送モード、貸切モードを設定するとともに、回送モード信号、貸切モード信号を出力するモード切替えスイッチ53と、実車、支払、空車、迎車、迎車待、回送、貸切等の文字データを格納したメモリ54とが接続されている。
前記CPU50はCPU40から実車モード信号、支払モード信号、空車モード信号、迎車モード信号、迎車待モード信号がそれぞれ出力されたときに、メモリ54から実車、支払、空車、迎車、迎車待の文字データをそれぞれ読み出し、各種データに対応した実車データ信号、支払データ信号、空車データ信号、迎車データ信号、迎車待データ信号をドライバ51を介して液晶パネル16にそれぞれ出力して、これに実車、支払、空車、迎車、迎車待の文字を表示する。またCPU50はモード切替えスイッチ53から回送モード信号、貸切モード信号がそれぞれ出力されると、メモリ54から回送、貸切の文字データをそれぞれ読み出し、回送データ信号、貸切データ信号をドライバ51を介して液晶パネル16にそれぞれ出力し、これに回送、貸切の文字をそれぞれ表示する。
このように構成された防止装置2について各種モード時における作用を、図6及び図7に示すフローチャートを参照して説明する。空車モードにおいて、フットブレーキを制動操作して車を停止させてドアを開ける。そして、お客がタクシー車内に乗り込むと、赤外線反射型センサ25がお客を感知して、H信号を出力する。その後、お客が後部座席に座ると、重量センサ24が重さを感知して、H信号を出力する。これらH信号がAND回路23に入力されると、その出力端子から乗車信号が出力される。
話がまとまらずに発進しようとする前に、お客が降りた場合には、AND回路23から乗車信号が出力されないので、この直後にウインカー等を操作して発進しても、AND回路22から駆動開始信号が出力されることはない。このため、音声合成部32が駆動しないので、スピーカー30から合成音が発生することがない。そして、制御部20は次回のお客の検出と発進信準備操作の検出に備えることになる。
話がまとまり、お客を乗せて発進することになると、運転手は先ず実車ボタン9を押す。このときにはAND回路23からAND回路22に既に乗車信号が出力されている。また回転表示灯15にメーター7から実車モード信号が出力されると、回転表示灯15から防止装置2に実車データ信号が出力される。これにより、CPU19からAND回路22に第2モード信号が出力されるので、以後、ウインカーの操作等が行われて、ウインカーセンサ27からウインカー信号が出力されて、OR回路26からAND回路22に発進準備信号が出力されても、AND回路22からCPU19に駆動開始信号が出力されることはない。このため、音声合成部32が駆動しないので、スピーカー30から合成音が発生することがない。
ところで、お客を乗せ、実車ボタン9を押し忘れて発進しようとすると、メーター7は空車モードであるから、回転表示灯15にメーター7から空車モード信号が出力されている。このため、防止装置2には回転表示灯15から空車データ信号が出力されているので、AND回路22にはCPU19から第1モード信号が出力されている。このとき、AND回路22には乗車信号が既に出力されているから、この後、ウインカーの操作が行われて、AND回路22に発進準備信号が出力されると、AND回路22からCPU19に駆動開始信号が出力される。CPU19は駆動開始信号の立ち上がりで、クロック発生部33で発生するクロックパルスのカウントを開始するとともに、音声合成部32に駆動信号を出力し、これを駆動する。
音声合成部32はメモリ31から音声データを読み出して音声信号を合成し、これをスピーカー30に出力する。スピーカー30は「実車ボタンを押して下さい」の合成音を繰り返し発生する。運転手が合成音に気がついて実車ボタン9を押すと、回転表示灯15から防止装置2に実車データ信号が出力される。このタイミングで、CPU19は駆動信号の出力を停止して、合成音声部32の駆動を停止するので、スピーカー30の合成音の発生が停止する。更にCPU19はクロックパルスのカウントを停止するとともに、そのカウント値を「0」にリセットする。なお、前記合成音の音量は可変抵抗等を用いて音声信号の出力を調節して、大きくしたり、小さくしたりするとよい。
音声合成部32が駆動しているときに、実車ボタン9を押さない場合には、CPU19がカウントするクロックパルス数が、メモリ31に書き込まれたパルス数に達する所定時間が経過すると、CPU19は前記駆動信号の出力を停止し、音声合成部32の駆動を停止する。以後、スピーカー30から合成音が発生することがない。なお、この実施例では、駆動信号の出力時間を、クロックパルスを用いて決定したが、抵抗とコンデンサーを組み合わせたタイマーで決定してもよい。前記所定時間は「実車ボタンを押して下さい」を数回例えば、3回から5回繰り返し発生するのに要する時間に設定するとよい。
うっかりしてウインカーの操作をしなかったり、また道路のセンターライン側の位置で信号待ちをしているときに、横断歩道を渡ってきたお客を乗せたときや、ホテルのタクシー乗り場からお客を乗せたときにはウインカーの操作をしないで、発進することがある。これらの場合には乗車信号は出力されるが、ウインカー信号が出力されることがない。
この場合には、ウインカーの操作に代わる発進準備操作として、全ての制動が解除されたときに行われた最後の制動解除操作、例えばフットブレーキとハンドブレーキとが制動を行っていて、ハンドブレーキ、フットブレーキの順に制動が解除されたときには、フットブレーキの制動解除操作が該当し、これが行われたときに、フットブレーキ信号、ハンドブレーキ信号、パーキング位置信号の全てがL信号となる。これにより、NOR回路28からOR回路26に制動解除信号が出力されると、OR回路26から発進準備信号が出力される。
この発進準備信号がAND回路22に出力されたときに、実車ボタン9が押されていないと、CPU19はAND回路22に第1モード信号を出力しているので、AND回路22からCPU19に駆動開始信号が出力される。CPU19は音声合成部32に駆動信号を出力し、これを駆動してスピーカー30から合成音を発生させる。この合成音に運転手が気がつき実車ボタン9を押すと、合成音の発生が停止される。しかし、前記発進準備信号が出力されたときに、実車ボタン9が押されていると、CPU19は第2モード信号をAND回路22に出力するので、音声合成部32は駆動されないから、合成音が発生されることがない。
お客を乗せて、実車モードで目的地に到着すると、支払ボタン10を押す。この支払ボタン10が押されると、メーター7が支払モードになり、CPU40から回転表示灯15に支払モード信号が出力される。回転表示灯15の表示が支払になると、CPU50は支払データ信号を防止装置2に出力する。このときにCPU19はAND回路22に第1モード信号を出力する。
この後、運賃の精算がなされてお客が降りると、重量センサ24と赤外線反射型センサ25と出力がそれぞれL信号となり、AND回路23から乗車信号の出力が停止する。そして、空車ボタン11を押すと、メーター7からCPU50に空車モード信号を出力し、回転表示灯15の表示を空車にする。このときに、防止装置2にCPU50から空車データ信号が出力されるので、CPU19はAND回路22に第1モード信号を出力する。この状態で、制御部20はお客と発進準備操作の検出に備える。
ところで、前記支払モードのときに、お客の全員が降りずに乗車を継続して新たな目的地に向かうことがある。この場合は支払モードから実車モードにするため、実車ボタン9を押すことになるが、このとき、実車ボタン9を押し忘れて発進しようとすると、AND回路23から乗車信号が、CPU19から第1モード信号がそれぞれAND回路22に出力されていて、更にOR回路26からAND回路22に発進準備信号が出力されるので、AND回路22から駆動開始信号がCPU19に出力される。これにより、CPU19は音声合成部32を駆動するから、スピーカー30から合成音が流れる。この合成音に運転手が気がつき、実車ボタン9を押すと合成音は停止する。
次に迎車モードと迎車待モードにおける防止装置2の作用について、迎車モード、迎車待モードの順に説明する。指定された場所にお客を迎えに行くときに、迎車ボタン12を押すと、メーター7からCPU50に迎車モード信号が出力されて、回転表示灯15の表示を迎車にする。CPU50は防止装置2に迎車データ信号を出力すると、CPU19はAND回路22に第1モード信号を出力する。このとき、お客は乗ってないので、AND回路23から乗車信号が出力されないから、AND回路22から駆動開始信号が出力されない。このため、音声合成部32は駆動しないので、スピーカー30から合成音が発生することがない。
回転表示灯15に迎車の表示がなされていると、お客が指定した場所まで迎えに行くときに、他のお客が乗るのを防止することができる。指定した場所に到着し、車を停車してお客を待つ。お客が現れて車に乗り込むと、AND回路23からAND回路22に乗車信号が出力される。このときには既にCPU19からAND回路22に第1モード信号が出力されているが、発進準備操作が行われてないから、スピーカー30から合成音が発生することはない。お客に目的地や道順を告げられると、運転手は先ず実車ボタン9を押す。この実車ボタン9が押されると、CPU19から第2モード信号がAND回路22に出力されるから、ウインカー等の操作を行って発進しても、スピーカー30から合成音が発生することがない。
ところで、実車ボタン9を押し忘れて迎車モードのまま、発進しようとしてウインカー等の操作を行うと、OR回路26からAND回路22に発進準備信号が出力される。このときにはAND回路22に乗車信号と第1モード信号とが既に入力されているので、このタイミングでAND回路22からCPU19に駆動開始信号が出力される。これにより、CPU19は音声合成部32を駆動して、合成音を発生させる。この合成音に気づいた運転手が、実車ボタン9を押すと合成音は停止する。
指定した場所で車を停車してお客を待つが、指定時間にお客が現れないときに、迎車待ボタン13を使用する。迎車待ボタン13を押すと、メーター7は迎車モードから迎車待モードになり、回転表示灯15からCPU19に迎車待データ信号が出力される。CPU19はAND回路22に第1モード信号を出力する。このとき、お客は乗ってないので、AND回路23から乗車信号が出力されないから、AND回路22から駆動開始信号が出力されない。このため、音声合成部32は駆動しないので、スピーカー30から合成音が発生することがない。
この後、お客が現れて車に乗り込んで目的地や道順を告げると、運転手は実車ボタン9を押して発進する。このときには実車ボタン9が押されているので、スピーカー30から合成音が発生することがない。しかし、実車ボタン9を押し忘れて発進しようとすると、CPU19は音声合成部32を駆動して、スピーカー30から合成音を発生させる。この合成音に気づいた運転手が、実車ボタン9を押すと合成音は停止する。
次に回転表示灯15で選択する回送モードと貸切モードおける防止装置2の作用について、回送モード、貸切モードの順に説明する。回送モードは営業所やガススタンドに向かうときに使用されるため、お客を乗せないから、空車モードのときにモード切替えスイッチ53を操作して、回送モードに切替える。この後に発進してもAND回路23から乗車信号が出力されないので、CPU19からAND回路22に第1モード信号が、またOR回路26からAND回路22に発進準備信号が出力されても、AND回路22から駆動開始信号が出力されない。このため、音声合成部32が駆動しないから、スピーカー30から合成音が発生することがない。
ところで、営業所やガススタンドから出るときに、回送モードから空車モードに切替えるのを忘れてしばらく走行し、回送モードのままお客を乗せて発進しようとすると、AND回路22には第1モード信号と乗車信号とが入力されていて、ウインカー等の操作が行われてAND回路22に発進準備信号が入力されると、AND回路22から駆動開始信号が出力されるから、スピーカー30から合成音が発生する。この合成音に気がつき運転手が実車ボタン9を押すと、合成音の発生が停止される。なお、ウインカーを操作する前に実車ボタン9を押したときには、AND回路22から駆動開始信号が出力されることがないから、合成音が発生することがない。
貸切モードでは1時間当たり、いくらの時間貸し契約でメーター7を作動させないで、お客を乗せて走行する。このため、メーター7は空車モードで、お客を乗せて走行することとなる。走行中に他のお客を乗せないために、モード切替えスイッチ53を操作して、回転表示灯15の表示を貸切にする。貸切モードになると、CPU50から貸切データ信号がCPU19に出力される。このとき、CPU19はAND回路22に第2モード信号を出力するから、AND回路22から駆動開始信号が出力されることがない。これにより、貸切モード中にお客が乗り、発進準備操作を行っても合成音は発生することがない。
またモード切替えスイッチ53が操作されて、回転表示灯15の表示が貸切モード以外になると、CPU50から貸切データ信号が途絶えるから、制御部20は図6及ぶ図7に示す制御を開始する。エンジンキーをOFFすると、CPU19にキースイッチ信号が入力されると、制御部20の電源ラインがOFFされ、制御部20の駆動が停止する。以上本発明の防止装置2の作用について説明したが、ウインカー操作や全て制動解除操作は発進しようとする前にだけでなく、走行しているときにも行われるが、お客が乗っていない場合や実車ボタン9が押されているときにはスピーカー30から合成音は発生することはないが、お客を乗せて実車ボタン9を押さないときには、ウインカー操作や全て制動解除操作を行うたびに、合成音が所定時間発生するので、故意によるメーターの不正使用をも防止することができる。
以下、本発明の防止装置の第2実施例について図9から図11を参照して説明する。図9に示す防止装置60には、メインスイッチ61が設けられている。この防止装置60の構成は略第1実施例の防止装置2と同じであるから、異なるところについて説明する。CPU19には防止装置60の駆動をON、OFFするメインスイッチ61が接続されている。またCPU19は図11に示すように、メーター7のCPU40が接続されている。CPU40から支払モード信号、空車モード信号、迎車モード信号、迎車待モード信号がそれぞれ出力されると、CPU19は、図10に示すAND回路22にH信号を出力する。またCPU40から実車モード信号がCPU19に出力されると、AND回路22にL信号を出力するとともに、駆動信号を音声合成部32に出力しているときには、駆動信号の出力を停止する。
これにより、CPU19からH信号が出力されているときには、AND回路22に乗車信号と発進準備信号とが出力されると、CPU19は音声合成部32を駆動し、スピーカー30から合成音を発生させる。またCPU19からL信号が出力されているときには、AND回路22に乗車信号と発進準備信号とが出力されても、CPU19は音声合成部32を駆動しないから、スピーカー30から合成音が発生することがない。
以下、メーター7で選択する各種モードと、回転表示灯15で選択する各種モードにおける防止装置60の作用について説明する。支払モード、空車モード、迎車モード、迎車待モードの各種モードでは、CPU19からAND回路22にH信号が出力されている。お客が乗り、実車ボタン9を押し忘れて発進しようとすると、AND回路22にH信号と乗車信号とが入力されていて、ウインカー等の操作が行われて発進準備信号がAND回路22に出力されると、AND回路22から駆動開始信号が出力される。このタイミングで、CPU19は音声合成部32に駆動信号を出力して、これを駆動し、スピーカー30から合成音を発生させる。この合成音に気づいた運転手が、実車ボタン9を押すと合成音は停止する。
これに対し、実車モードは、CPU19からAND回路22にL信号が出力されるので、AND回路22に乗車信号と発進準備信号とが入力されても、AND回路22からCPU19に駆動開始信号が出力されることがない。このため、CPU19は音声合成部32を駆動しないから、スピーカー30から合成音が発生することがない。
次に回転表示灯15で選択する回送モードと貸切モードにおける防止装置60の作用について説明する。まずは回送モードについて、空車モードにおいてモード切替えスイッチ53を操作して、回送モードに切替える。この回送モードは営業所やガススタンドに向かうときに使用されるため、お客を乗せないから、AND回路23から乗車信号が出力されることがない。これにより、AND回路22にCPU19からH信号が、そしてAND回路22にOR回路26から発進準備信号が出力されても、AND回路22から駆動開始信号が出力されないので、音声合成部32が駆動せず、スピーカー30から合成音が発生することがない。
ところで、ガススタンドから出てモード切替えスイッチ53を操作するのを忘れて、回送モードのままお客をのせて、発進しようとすると、AND回路22にCPU19からH信号が、AND回路23から乗車信号がそれぞれ出力されていて、この後、ウインカー等の操作が行われて、AND回路22にOR回路26から発進準備信号が入力されると、AND回路22から駆動開始信号が出力されるから、スピーカー30から合成音が発生される。この合成音に気がつき運転手が実車ボタン9を押すと、合成音の発生が停止される。
次に貸切モードにおける作用について説明する。貸切モードでは1時間当たり、いくらの時間貸し契約でメーター7を作動させないで、お客を乗せて走行する。このため、メーター7は空車モードで、お客を乗せて走行することとなる。走行中に他のお客を乗せないために、モード切替えスイッチ53を操作して、回転表示灯15の表示を貸切にする。
貸切モードのときには、回転表示灯15の表示は貸切であるが、メーター7は空車モードである。この状態でお客が乗せて発進しようとすると、AND回路22にCPU19からH信号が、AND回路23から乗車信号が、更にAND回路22にOR回路26から発進準備信号がそれぞれ出力されると、CPU19は音声合成部32を駆動し、スピーカー30から合成音を発生させてしまう。このため、メインスイッチ61をOFFにして防止装置60の駆動を停止させ、H信号、乗車信号及び発進準備信号の有無にかかわらず、合成音が発生することがない。貸切営業の終了後にメインスイッチ61をONにする。
以上、本発明の防止装置について説明したが、AND回路22から出力される駆動開始信号を合成音を発生させるトリガとしたが、これをメーター7に戻して実車モード信号のトリガとして利用すると、運転手が実車ボタン9を押さなくても、お客を乗せて発進しようとすると、自動的に実車モードとして作動するメーターを製作することができる。
2,60 防止装置
9 実車ボタン
20 制御部
24 重量センサ
25 赤外線反射型センサ
30 スピーカー
9 実車ボタン
20 制御部
24 重量センサ
25 赤外線反射型センサ
30 スピーカー
Claims (5)
- タクシー車両に同乗者が乗り込んだことを検知すると、乗車信号を出力する第1センサと、ドア閉め後に行われる発進準備操作を検知して、発進準備信号を出力する第2センサと、音を発生する音発生部と、前記乗車信号と発進準備信号とが出力されているときに、タクシーメーターから実車ボタンが押された旨の信号が出力されていない場合には、前記音発生部を所定時間駆動するとともに、タクシーメーターから実車ボタンが押された旨の信号が出力された場合には、前記音発生部の駆動を停止する制御部と、この制御部の駆動を停止するスイッチとからなることを特徴とする実車ボタンの押忘れ防止装置。
- タクシー車両に同乗者が乗り込んだことを検知すると、乗車信号を出力する第1センサと、ドア閉め後に行われる発進準備操作を検知して、発進準備信号を出力する第2センサと、音を発生する音発生部と、前記乗車信号と発進準備信号とが出力されているときに、タクシーメーターに連動する回転表示灯が第1モードを表示している旨の信号が出力された場合には、前記音発生部を所定時間駆動するとともに、前記回転表示灯が第2モードを表示している旨の信号が出力された場合には、前記音発生部の駆動を停止する制御部とからなることを特徴とする実車ボタンの押忘れ防止装置。
- 前記発進準備操作は、車がこれから発進することを後方に知らせる合図操作と、全ての制動が解除されたときに行われた最終の制動解除操作であることを特徴とする請求項1ないし2記載の実車ボタンの押忘れ防止装置。
- 前記音発生部は音声合成部と、スピーカーと、メモリとからなり、駆動時には「実車ボタンを押して下さい。」と繰り返し発声することを特徴とする請求項1から3の記載の実車ボタンの押忘れ防止装置。
- 前記制御部は車のエンジンキーがONされたときに駆動され、エンジンキーがOFFされたときに駆動が停止されることを特徴とする請求項1から4記載の実車ボタンの押忘れ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006164595A JP2007334561A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 実車ボタンの押忘れ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006164595A JP2007334561A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 実車ボタンの押忘れ防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007334561A true JP2007334561A (ja) | 2007-12-27 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006164595A Pending JP2007334561A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 実車ボタンの押忘れ防止装置 |
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JP (1) | JP2007334561A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039468A1 (ja) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | エイディシーテクノロジー株式会社 | 車両 |
JP2020060854A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | タクシーメータ |
-
2006
- 2006-06-14 JP JP2006164595A patent/JP2007334561A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012039468A1 (ja) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | エイディシーテクノロジー株式会社 | 車両 |
JP2020060854A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | タクシーメータ |
JP7144268B2 (ja) | 2018-10-05 | 2022-09-29 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | タクシーメータ |
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