JP2007330281A - Knuckle device for vehicle seat - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、車両シートのシートクッションとシートバックの間に設けられて該シートバックの傾倒姿勢の調整を行なうナックル装置に関するものである。 The present invention relates to a knuckle device that is provided between a seat cushion and a seat back of a vehicle seat and adjusts the tilting posture of the seat back.
車両シート用ナックル装置としては、従来から種々構造のものが提案されており、その一つに、シートバック側のブラケットに、内歯状のセクターギヤを備えた第1円板体を取付ける一方、シートクッション側のブラケットに、上記セクターギヤと噛合可能なロックギヤを備えた第2円板体を、その内周面を上記第1円板体の外周面に近接対向させた状態で取付け、該第1円板体と第2円板体を相対回転させることでシートバックの傾倒姿勢の調整を可能としたものが知られている(例えば、特許文献1,2 参照)。
Various knuckle devices for vehicle seats have been proposed in the past, and one of them is to attach a first disc body with an internal tooth-shaped sector gear to a bracket on the seat back side, A second disc body provided with a lock gear capable of meshing with the sector gear is attached to a bracket on the seat cushion side with its inner peripheral surface being closely opposed to the outer peripheral surface of the first disc body, It is known that the tilting posture of the seat back can be adjusted by relatively rotating the one disc body and the second disc body (for example, see
ところで、このように第1円板体と第2円板体を、該第1円板体の外周面に第2円板体の内周面を近接対向させて構成されるナックル装置においては、これら両者を相対回転させる構成上、該第1円板体の外周面と第2円板体の内周面の間に所定の環状隙間を確保することが必要である。 By the way, in the knuckle device that is configured such that the first disk body and the second disk body are opposed to the outer peripheral surface of the first disk body in close proximity to the inner peripheral surface of the second disk body, In view of the configuration in which both are rotated relative to each other, it is necessary to secure a predetermined annular gap between the outer peripheral surface of the first disc body and the inner peripheral surface of the second disc body.
ところが、この環状隙間の存在は、例えば、車両の走行振動等によって上記第1円板体と第2円板体がその径方向に相対変位すること(即ち、径方向にガタつくこと)を不可避的に可能とするものであり、その結果、これら両者がガタつきによって衝突し、その衝突音が車両の乗員に耳障りな異音として感知され、延いては、ナックル装置としての商品価値が損なわれることになる。 However, the presence of the annular gap inevitably causes the first disc body and the second disc body to be relatively displaced in the radial direction (that is, rattling in the radial direction) due to, for example, running vibration of the vehicle. As a result, both of them collide due to rattling, and the collision sound is perceived as an irritating noise by the vehicle occupant, which in turn impairs the commercial value of the knuckle device. It will be.
そこで、本願発明は、相対回転可能に嵌合された第1円板体と第2円板体を備えて構成されるナックル装置において、これら両者のガタつきに起因する衝突音の音圧レベルを、簡単且つ安価な構成によって可及的に小ならしめることを目的としてなされたものである。 Therefore, the present invention relates to a knuckle device configured to include a first disk body and a second disk body fitted so as to be capable of relative rotation. The purpose of this is to make it as small as possible with a simple and inexpensive configuration.
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。 In the present invention, the following configuration is adopted as a specific means for solving such a problem.
本願の第1の発明では、内歯状のセクターギヤ12を備え且つシートバック側に固定配置される第1円板体1と、上記セクターギヤ12と噛合可能なロックギヤ13を備え且つ上記第1円板体1の径方向外側に該第1円板体1の外周面1aにその内周面2aを近接対向させた状態でシートクッション側に取付けられた第2円板体2を備えて構成される車両シート用ナックル装置において、上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2aの間に、薄板状の嵌装体5を、その外周面5aを上記第2円板体2の内周面2aに密着させるとともに、その内周面5bと上記第1円板体1の外周面1aの間に環状隙間15を確保した状態で嵌合固定したことを特徴としている。
In the first invention of the present application, the
本願の第2の発明では、内歯状のセクターギヤ12を備え且つシートバック側に固定配置される第1円板体1と、上記セクターギヤ12と噛合可能なロックギヤ13を備え且つ上記第1円板体1の径方向外側に該第1円板体1の外周面1aにその内周面2aを近接対向させた状態でシートクッション側に取付けられた第2円板体2を備えて構成される車両シート用ナックル装置において、上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2aの間に、薄板状の嵌装体5を、その内周面5bを上記第1円板体1の外周面1aに密着させるとともに、その外周面5aと第2円板体2の内周面2aの間に環状隙間15を確保した状態で嵌合固定したことを特徴としている。
In the second invention of the present application, the
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る車両シート用ナックル装置において、上記嵌装体5を環状形体で構成したことを特徴としている。
The third invention of the present application is characterized in that, in the vehicle seat knuckle device according to the first or second invention, the
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係る車両シート用ナックル装置において、上記嵌装体5を弧状形体とし且つこれを周方向に複数個配置したことを特徴としている。
According to a fourth invention of the present application, in the knuckle device for a vehicle seat according to the first or second invention, the
本願発明では次のような効果が得られる。 In the present invention, the following effects can be obtained.
(a) 本願の第1の発明に係る車両シート用ナックル装置によれば、上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2aの間に、薄板状の嵌装体5を、その外周面5aを上記第2円板体2の内周面2aに密着させるとともに、その内周面5bと上記第1円板体1の外周面1aの間に環状隙間15を確保した状態で嵌合固定しているので、上記環状隙間15の存在によって上記第1円板体1と第2円板体2が車両振動等によってその径方向へガタつき、該第1円板体1の外周面1aと第2円板体2の内周面2aが衝突して衝突音が発生するが、この発明では上記嵌装体5が設けられているので、実際的には、上記第1円板体1の外周面1aと上記嵌装体5の内周面5bが衝突し、この衝突部位において衝突音が発生することになる。
(A) According to the knuckle device for a vehicle seat according to the first invention of the present application, a thin plate shape is provided between the outer
ここで発生した衝突音、即ち、振動波は、その一方では、上記第1円板体1内を伝播して外部へ放散される。また、他方では、上記嵌装体5から上記第2円板体2へ伝播して外部へ放散される。そして、上記第1円板体1側から放散される衝突音と上記第2円板体2側から放散される衝突音の合算したものが、耳障りな異音としてシート着座者に感知され、延いてはナックル装置Zの商品価値の低下を招来することになる。
On the other hand, the collision sound generated here, that is, the vibration wave, propagates in the
ところが、この場合、この発明では、上記嵌装体5がその外周面5aを上記第2円板体2の内周面2aに密着させた状態で嵌合固定されているので、上記嵌装体5側から上記第2円板体2側へ振動波が伝播する場合、これら両者の境界面部分において振動波が大きく減衰され、上記第2円板体2側に伝播される振動波の振動レベル(即ち、振動波の振幅)が可及的に小ならしめられ、従って、該第2円板体2を伝播して外部へ放散される衝突音の音圧レベルが小さく抑えられる。
However, in this case, in the present invention, the
この結果、ナックル装置Z全体としてみた場合、上記嵌装体5を備えるという簡単且つ安価な構成でありながら、上記嵌装体5及び第2円板体2側における振動波の減衰分だけ、耳障りな衝突音の音圧レベルが低減され、延いてはナックル装置Zの商品価値の向上が期待できるものである。
As a result, when the knuckle device Z is viewed as a whole, although it is a simple and inexpensive configuration including the
(b) 本願の第2の発明に係る車両シート用ナックル装置によれば、内歯状のセクターギヤ12を備え且つシートバック側に固定配置される第1円板体1と、上記セクターギヤ12と噛合可能なロックギヤ13を備え且つ上記第1円板体1の径方向外側に該第1円板体1の外周面1aにその内周面2aを近接対向させた状態でシートクッション側に取付けられた第2円板体2を備えて構成される車両シート用ナックル装置において、上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2aの間に、薄板状の嵌装体5を、その内周面5bを上記第1円板体1の外周面1aに密着させるとともに、その外周面5aと第2円板体2の内周面2aの間に環状隙間15を確保した状態で嵌合固定しているので、上記環状隙間15の存在によって上記第1円板体1と第2円板体2が車両振動等によってその径方向へガタつき、該第1円板体1の外周面1aと第2円板体2の内周面2aが衝突して衝突音が発生するが、この発明では上記嵌装体5が設けられているので、実際的には、上記第2円板体2の内周面2aと上記嵌装体5の外周面5aが衝突し、この衝突部位において衝突音が発生する。
(B) According to the vehicle seat knuckle device according to the second invention of the present application, the
ここで発生した衝突音、即ち、振動波は、その一方では、上記第2円板体2内を伝播して外部へ放散される。また、他方では、上記嵌装体5から上記第1円板体1へ伝播して外部へ放散される。そして、上記第1円板体1側から放散される衝突音と上記第2円板体2側から放散される衝突音の合算したものが、耳障りな異音としてシート着座者に感知され、延いてはナックル装置Zの商品価値の低下を招来することになる。
On the other hand, the collision sound generated here, that is, the vibration wave, propagates in the
ところが、この場合、この発明では、上記嵌装体5がその内周面5bを上記第1円板体1の外周面1aに密着させた状態で嵌合固定されているので、上記嵌装体5側から上記第1円板体1側へ振動波が伝播する場合、これら両者の境界面部分において振動波が大きく減衰され、上記第1円板体1側に伝播される振動波の振動レベル(即ち、振動波の振幅)が可及的に小ならしめられ、従って、該第1円板体1を伝播して外部へ放散される衝突音の音圧レベルが小さく抑えられる。
However, in this case, in the present invention, the
この結果、ナックル装置Z全体としてみた場合、上記嵌装体5を備えるという簡単且つ安価な構成でありながら、上記嵌装体5及び第1円板体1側における振動波の減衰分だけ、耳障りな衝突音の音圧レベルが低減され、延いてはナックル装置Zの商品価値の向上が期待できるものである。
As a result, when the knuckle device Z is viewed as a whole, although it is a simple and inexpensive configuration including the
(c) 本願の第3の発明に係る車両シート用ナックル装置によれば、前記(a)又は(b)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記嵌装体5を環状形体で構成しているので、上記第1円板体1と上記第2円板体2のガタつきによってこれら両者がその周方向の何れの位置において衝突しても確実に振動波の減衰効果を得ることができ、上記(a)記載の効果がより確実ならしめられる。
(C) According to the knuckle device for a vehicle seat according to the third invention of the present application, in addition to the effects described in (a) or (b), the following specific effects can be obtained. In other words, in the present invention, the
また、上記第1円板体1又は第2円板体2への上記嵌装体5の装着作業が容易であり組付工数の低減が図れる。
Moreover, the mounting work of the
(d) 本願の第4の発明に係る車両シート用ナックル装置によれば、前記(a)又は(b)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記嵌装体5を弧状形体とし且つこれを周方向に複数個配置しているので、例えば、該嵌装体5を環状形体とする場合に比して、該嵌装体5の軽量化、低コスト化が図れる。
(D) According to the knuckle device for a vehicle seat according to the fourth invention of the present application, in addition to the effects described in (a) or (b), the following specific effects can be obtained. That is, in the present invention, since the
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
A:第1の実施形態
図1〜図3には、本願発明の第1の実施形態に係る車両シート用のナックル装置Z1を示している。このナックル装置Z1は、対向状態で嵌合配置される次述の第1円板体1と第2円板体2を備えて構成される。
Hereinafter, the present invention will be specifically described based on preferred embodiments.
A: First Embodiment FIGS. 1 to 3 show a knuckle device Z1 for a vehicle seat according to a first embodiment of the present invention. The knuckle device Z1 includes a
上記第1円板体1は、その外周縁部に内歯状のセクターギヤ12を備えた略皿状の断面形状をもつ板状部材であって、シートバックの下端部側に設けられた第1ブラケット3に、その開口側をシートバック幅方向の外方側へ向けた状態で固定されている。
The
上記第2円板体2は、上記第1円板体1よりも大径の略皿状の断面形状をもつ板状部材であって、その開口側を上記第1円板体1の開口側に対向させるとともに、その外周縁部に設けた内周面2aを上記第1円板体1の外周面1aに対してその径方向外側から近接対向させるようにして、上記第1円板体1と同軸上に位置において、嵌合配置される。
The
そして、図2及び図3に示すように、径方向において対向する上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2aとの間には、次述の嵌装体5が嵌合固定されている。
And as shown in FIG.2 and FIG.3, between the outer
即ち、図4及び図5に示すように、上記嵌装体5は、薄帯板(たとえば、板厚0.05mm程度)を環状に成形して構成されるものであって、その内周面5bを上記第2円板体2の内周面2aに密着嵌合させた状態で取付けられている。そして、この取付状態において、上記嵌装体5の内周面5bと上記第1円板体1の外周面1aとの間には、所定の隙間寸法をもつ環状隙間15が確保されており、該環状隙間15の存在によって上記第1円板体1と第2円板体2は相対回転可能とされる。
That is, as shown in FIGS. 4 and 5, the
上記第2円板体2の内側底面には、図2及び図3に示すように、その中心を径方向に挟んで対向する二位置には、所定間隔をもって対向する一対のガイドピース14a,14aで構成されるガイド14が、それぞれ設けられている。そして、上記各ガイド14、14の一対のガイドピース14a,14a間には、次述のロックプレート6がそれぞれ移動可能に配置されている。
2 and 3, a pair of
上記ロックプレート6は、その外側端面に上記セクターギヤ12に噛合するロックギヤ13を備える一方、その内側端面にはカム面16を備えている。そして、これら各ロックプレート6,6は、これが上記ガイド14にガイドされて径方向へ移動することで、上記ロックギヤ13が上記セクターギヤ12に対して噛合又は噛合離脱されるようになっている。これら各ロックプレート6,6の噛合又は噛合離脱を行なうために、次述のカムプレート7及び操作軸8が備えられている。
The
上記カムプレート7は、図2及び図3に示すように、その中心を径方向へ挟んだ二位置にそれぞれカム7a,7aを備えるとともに、その中心部を貫通して配置された操作軸8の回動操作によって一方側(矢印B方向)へ回動操作可能とされている。また、上記カムプレート7は、左右一対のバネ9,9によって、常時他方側(矢印A方向)へ回動付勢されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
そして、図2に示すように、上記カムプレート7が上記各バネ9,9の付勢力によって矢印A方向へ回動付勢された状態では、該カムプレート7によって上記各ロックプレート6,6が径方向外側へ押し出され、そのロックギヤ13が上記第1円板体1側の上記セクターギヤ12に噛合し、これによって上記第1円板体1と第2円板体2の相対回動が規制される(ロック状態である)。
As shown in FIG. 2, when the
これに対して、図3に示すように、上記操作軸8をハンドル11の操作によって、上記各バネ9,9の付勢力に抗して、矢印B方向へ回動させることで、上記カムプレート7による上記各ロックプレート6,6に対する押圧作用が解除され、上記各ロックプレート6,6は、上記第1円板体1側に設けたキックプレート10のカム作用によって径方向内側寄りへ引き戻され、そのロックギヤ13が上記第1円板体1側の上記セクターギヤ12から噛合離脱され、これによって上記第1円板体1と第2円板体2の相対回動が許容され(アンロック状態である)、シートバックの傾倒姿勢の変更調整が可能とされる。
On the other hand, as shown in FIG. 3, the
以上が上記ナックル装置Z1の具体的な構成及び作用である。 The above is the specific configuration and operation of the knuckle device Z1.
ところで、上述のように、上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2a上に嵌合固定された上記嵌装体5の内周面5bとの間には、該第1円板体1と第2円板体2の相対回転を許容するために、上記環状隙間15が確保されているが、この環状隙間15の存在は、一方では上述の相対回動を実現するために不可欠な機能を提供するものの、他方では上記第1円板体1と第2円板体2の径方向におけるガタつきを幇助する負の機能を提供するものである。この結果、例えば、車両走行時の振動等によって上記第1円板体1と第2円板体2が径方向にガタつき、上記第1円板体1の外周面1aと上記嵌装体5の内周面5bが衝突し、この衝突部位において衝突音が発生することになる。
By the way, as described above, the outer
ここで発生した衝突音、即ち、振動波は、その一方では、上記第1円板体1内を伝播して外部へ放散される。また、他方では、上記嵌装体5から上記第2円板体2へ伝播して外部へ放散される。そして、上記第1円板体1側から放散される衝突音と上記第2円板体2側から放散される衝突音の合算したものが、耳障りな異音としてシート着座者に感知され、延いてはナックル装置Z1の商品価値の低下を招来する恐れがあることは既述の通りである。
On the other hand, the collision sound generated here, that is, the vibration wave, propagates in the
ところが、この実施形態では、上記第2円板体2の内周面2a上に、上記嵌装体5がその外周面5aを上記内周面2aに密着させた状態で嵌合固定されているので、上記嵌装体5から上記第2円板体2側に伝播する衝突音は、該嵌装体5と第2円板体2の境界面部分において振動波が大きく減衰され、その振動波の振動レベル(即ち、振動波の振幅)が可及的に小ならしめられる。従って、上記第2円板体2を伝播して外部へ放散される衝突音の音圧レベルが小さく抑えられ、その結果、ナックル装置Z1全体としてみた場合、上記嵌装体5を備えるという簡単且つ安価な構成でありながら、上記嵌装体5及び第2円板体2側における振動波の減衰分だけ、耳障りな衝突音の音圧レベルが低減され、延いてはナックル装置Z1の商品価値の向上が期待できるものである。
However, in this embodiment, the
尚、この場合、この実施形態では、上記嵌装体5を環状形体で構成しているので、上記第1円板体1と上記第2円板体2のガタつきによってこれら両者がその周方向の何れの位置において衝突しても確実に振動波の減衰効果を得ることができ、上記効果がより確実となる。
B:第2の実施形態
図6には、本願発明の第2の実施形態に係る車両シート用のナックル装置Z2の要部(第1の実施形態における図4に対応するもの)を示している。このナックル装置Z2は、その基本構造を上記第1の実施形態に係るナックル装置Z1と同じにするものであって、これと異なる点は、上記第1の実施形態に係るナックル装置Z1では上記嵌装体5を上記第2円板体2の内周面2a上に密接嵌合させたものであるのに対して、この実施形態のナックル装置Z2では、上記嵌装体5を上記第1円板体1の外周面1a上に密接嵌合させた点である。
In this case, in this embodiment, since the
B: Second Embodiment FIG. 6 shows a main part (corresponding to FIG. 4 in the first embodiment) of a knuckle device Z2 for a vehicle seat according to a second embodiment of the present invention. . The knuckle device Z2 has the same basic structure as that of the knuckle device Z1 according to the first embodiment. The knuckle device Z2 is different from the knuckle device Z1 according to the first embodiment. Whereas the
従って、上記以外の構成及び作用効果については、上記第1の実施形態における該当説明を援用し、以下においては上記相違点に関してのみ説明する。 Accordingly, the configuration and operational effects other than those described above are referred to the corresponding description in the first embodiment, and only the differences will be described below.
即ち、この実施形態に係るナックル装置Z2では、図6に示すように、径方向において対向する上記第1円板体1の外周面1aと上記第2円板体2の内周面2aとの間に、上記嵌装体5を、その内周面5bを上記第1円板体1の外周面1aに密着嵌合させた状態で取付ける一方、上記嵌装体5の外周面5aと上記第2円板体2の内周面2aとの間には、所定の隙間寸法をもつ環状隙間15を確保している。
That is, in the knuckle device Z2 according to this embodiment, as shown in FIG. 6, the outer
従って、この実施形態のナックル装置Z2においては、上記第1の実施形態のナックル装置Z1の場合と同様に、上記環状隙間15の存在によって上記第1円板体1と第2円板体2の径方向におけるガタつきが幇助され、例えば、車両走行時の振動等によって上記第1円板体1と第2円板体2が径方向にガタつき、上記第2円板体2の内周面2aと上記嵌装体5の外周面5aが衝突し、この衝突部位において衝突音が発生することになる。
Therefore, in the knuckle device Z2 of this embodiment, as in the case of the knuckle device Z1 of the first embodiment, the presence of the
ここで発生した衝突音、即ち、振動波は、その一方では、上記第2円板体2内を伝播して外部へ放散される。また、他方では、上記嵌装体5から上記第1円板体1へ伝播して外部へ放散される。そして、上記第1円板体1側から放散される衝突音と上記第2円板体2側から放散される衝突音の合算したものが、耳障りな異音としてシート着座者に感知され、延いてはナックル装置Z2の商品価値の低下を招来する恐れがあることは既述の通りである。
On the other hand, the collision sound generated here, that is, the vibration wave, propagates in the
ところが、この実施形態では、上記第1円板体1の外周面1a上に、上記嵌装体5がその内周面5bを上記外周面1aに密着させた状態で嵌合固定されているので、上記嵌装体5から上記第1円板体1側に伝播する衝突音は、該嵌装体5と第1円板体1の境界面部分において振動波が大きく減衰され、その振動波の振動レベル(即ち、振動波の振幅)が可及的に小ならしめられる。従って、上記第1円板体1を伝播して外部へ放散される衝突音の音圧レベルが小さく抑えられ、その結果、ナックル装置Z2全体としてみた場合、上記嵌装体5を備えるという簡単且つ安価な構成でありながら、上記嵌装体5及び第1円板体1側における振動波の減衰分だけ、耳障りな衝突音の音圧レベルが低減され、延いてはナックル装置Z2の商品価値の向上が期待できるものである。
C:第3の実施形態
図7には、本願発明の第3の実施形態に係る車両シート用のナックル装置Z3の要部(第1の実施形態における図4に対応するもの)を示している。このナックル装置Z3は、その基本構造を上記第1の実施形態に係るナックル装置Z1と同じにするものであって、これと異なる点は、上記第1の実施形態に係るナックル装置Z1では上記嵌装体5を環状形体に構成し、且つこれを上記第2円板体2の内周面2a上に密接嵌合させたものであるのに対して、この実施形態のナックル装置Z3では、上記嵌装体5を弧状形体とし且つこれを周方向に複数個配置した点である。
However, in this embodiment, the
C: Third Embodiment FIG. 7 shows a main part (corresponding to FIG. 4 in the first embodiment) of a knuckle device Z3 for a vehicle seat according to a third embodiment of the present invention. . The knuckle device Z3 has the same basic structure as that of the knuckle device Z1 according to the first embodiment, and differs from the knuckle device Z1 in the knuckle device Z1 according to the first embodiment. The
このような構成とすることで、例えば、上記嵌装体5を環状形体とする場合に比して、該嵌装体5の軽量化、低コスト化が図れることになる。
By setting it as such a structure, the weight reduction and cost reduction of this
尚、上記以外の構成及び作用効果については、上記第1の実施形態における該当説明を援用する。 In addition, about the structure and effect other than the above, the corresponding description in the said 1st Embodiment is used.
また、上記嵌装体5の上記第2円板体2の内周面2aへの取付けは、例えば、接着とかスポット溶接等の手段によって行なわれる。
The
さらに、この実施形態では、弧状形体の嵌装体5を上記第2円板体2の内周面2a上に取付けル用にしているが、他の実施形態では、上記嵌装体5を上記第1円板体1の外周面1a上に取付けることもできる。
Further, in this embodiment, the arcuate shaped fitting 5 is mounted on the inner
1 ・・第1円板体
2 ・・第2円板体
3 ・・第1ブラケット
4 ・・第2ブラケット
5 ・・嵌装体
6 ・・ロックプレート
7 ・・カムプレート
8 ・・操作軸
9 ・・バネ
10 ・・キックプレート
11 ・・ハンドル
12 ・・セクターギヤ
13 ・・ロックギヤ
14 ・・ガイド
15 ・・環状隙間
16 ・・カム面
Z、Z1〜Z3 ・・ナックル装置
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上記第1円板体(1)の外周面(1a)と上記第2円板体(2)の内周面(2a)の間に、薄板状の嵌装体(5)が、その外周面(5a)を上記第2円板体(2)の内周面(2a)に密着させるとともに、その内周面(5b)と上記第1円板体(1)の外周面(1a)の間に環状隙間(15)を確保した状態で嵌合固定されていることを特徴とする車両シート用ナックル装置。 A first disc body (1) having an internal tooth-shaped sector gear (12) and fixed to the seat back side, a lock gear (13) meshable with the sector gear (12), and the first circle A second circle attached to the seat cushion side with the inner peripheral surface (2a) being closely opposed to the outer peripheral surface (1a) of the first disc body (1) on the outer side in the radial direction of the plate (1). A knuckle device for a vehicle seat configured to include a plate body (2),
Between the outer peripheral surface (1a) of the first disc body (1) and the inner peripheral surface (2a) of the second disc body (2), a thin plate-like fitting body (5) is provided on the outer peripheral surface. (5a) is in close contact with the inner peripheral surface (2a) of the second disc body (2), and between the inner peripheral surface (5b) and the outer peripheral surface (1a) of the first disc body (1). A knuckle device for a vehicle seat, which is fitted and fixed in a state in which an annular gap (15) is secured.
上記第1円板体(1)の外周面(1a)と上記第2円板体(2)の内周面(2a)の間に、薄板状の嵌装体(5)が、その内周面(5b)を上記第1円板体(1)の外周面(1a)に密着させるとともに、その外周面(5a)と第2円板体(2)の内周面(2a)の間に環状隙間(15)を確保した状態で嵌合固定されていることを特徴とする車両シート用ナックル装置。 A first disc body (1) having an internal tooth-shaped sector gear (12) and fixedly arranged on the seat back side, a lock gear (13) that can mesh with the sector gear (12), and the first disc The second attached to the seat cushion side in a state where the inner peripheral surface (2a) is closely opposed to the outer peripheral surface (1a) of the first disc body (1) on the outer side in the radial direction of the disc body (1). A knuckle device for a vehicle seat configured to include a disk body (2),
Between the outer peripheral surface (1a) of the first disc body (1) and the inner peripheral surface (2a) of the second disc body (2), a thin plate-like fitting body (5) is provided. The surface (5b) is brought into close contact with the outer peripheral surface (1a) of the first disc body (1), and between the outer peripheral surface (5a) and the inner peripheral surface (2a) of the second disc body (2). The vehicle seat knuckle device is fitted and fixed in a state in which the annular gap (15) is secured.
上記嵌装体(5)が、環状形体であることを特徴とする車両シート用ナックル装置。 In claim 1 or 2,
The vehicle seat knuckle device, wherein the fitting body (5) has an annular shape.
上記嵌装体(5)が、弧状形体であって周方向に複数個配置されていることを特徴とする車両シート用ナックル装置。 In claim 1 or 2,
A knuckle device for a vehicle seat, wherein the fitting body (5) has an arcuate shape and is arranged in a plurality in the circumferential direction.
Priority Applications (1)
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JP2006161748A JP2007330281A (en) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | Knuckle device for vehicle seat |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006161748A JP2007330281A (en) | 2006-06-12 | 2006-06-12 | Knuckle device for vehicle seat |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007330281A true JP2007330281A (en) | 2007-12-27 |
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Cited By (1)
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CN108622192A (en) * | 2017-03-15 | 2018-10-09 | 现代自动车株式会社 | Knuckle mechanism for vehicle suspension system |
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2006
- 2006-06-12 JP JP2006161748A patent/JP2007330281A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108622192A (en) * | 2017-03-15 | 2018-10-09 | 现代自动车株式会社 | Knuckle mechanism for vehicle suspension system |
CN108622192B (en) * | 2017-03-15 | 2022-02-15 | 现代自动车株式会社 | Knuckle mechanism for vehicle suspension system |
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