JP2007330024A - 充電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して充電できるようにする。
【解決手段】本発明は、外部機器となる携帯電話機MPが接続された場合、複数のシリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第1充電電圧Aにより携帯電話機MPを充電するのに対し、携帯電話機MPが接続されていない場合、内蔵2次電池31だけの負荷に応じて決まる第2充電電圧V2Bにより電界効果トランジスタFETを介して当該内蔵2次電池31を充電するように切り換えることができるので、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して充電制御することができる。
【選択図】図5
【解決手段】本発明は、外部機器となる携帯電話機MPが接続された場合、複数のシリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第1充電電圧Aにより携帯電話機MPを充電するのに対し、携帯電話機MPが接続されていない場合、内蔵2次電池31だけの負荷に応じて決まる第2充電電圧V2Bにより電界効果トランジスタFETを介して当該内蔵2次電池31を充電するように切り換えることができるので、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して充電制御することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、充電装置に関し、例えば手巻き回転操作による自家発電可能な携帯型ラジオ等の電子機器に適用して好適なものである。
従来、自家発電可能な携帯型ラジオにおいては、ハンドルに対する回転操作により発電器を介して本体ケース内の蓄電池を充電することが出来ることに加えて、接続コードを介して接続された携帯電話機のバッテリに対しても充電することが出来るようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3093545号公報
ところでかかる構成の自家発電可能な携帯型ラジオにおいては、本体ケース内の蓄電池を充電する際の充電電圧(約2.4V)と、外部接続された携帯電話機のバッテリを充電する際の充電電圧(約4V〜5V)とが異なっているため、自家発電により発生させた電圧を抵抗分割によって分圧したり、或いは昇圧回路を用いて昇圧することにより、2種類の充電電圧に対応させるようにしているが、抵抗分割による分圧は効率が悪く、昇圧はDC−DCコンバータを必要とする等の構成が複雑になるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して充電し得る充電装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、電子機器に設けられた発電機と、発電機に接続された整流回路と、整流回路の出力によって充電される2次電池と、電子機器と外部機器とを接続するための外部機器接続端子と、外部機器接続端子と2次電池との間に接続されたスイッチング素子と、外部機器接続端子と2次電池との間で直列接続された複数のダイオードと、外部機器接続端子を介して外部機器が接続された場合、複数のダイオードによる負荷及び2次電池の負荷に応じて決定される第1充電電圧により外部機器を充電し、外部機器接続端子を介して外部機器が接続されていない場合、2次電池の負荷だけに応じて決定される第2充電電圧によりスイッチング素子を介して当該2次電池を充電するように切り換える切換回路とを設けるようにする。
これにより、外部機器が接続された場合、複数のダイオードによる負荷及び2次電池の負荷に応じて決まる第1充電電圧よりも昇圧された第2充電電圧により外部機器を充電するのに対し、外部機器が接続されていない場合、2次電池の負荷によってのみ決まる第2充電電圧によりスイッチング素子を介して当該2次電池を充電するように切り換えることができるので、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して2次電池又は外部機器を充電することができる。
本発明によれば、外部機器が接続された場合、複数のダイオードによる負荷及び2次電池の負荷に応じて決まる第1充電電圧よりも昇圧された第2充電電圧により外部機器を充電するのに対し、外部機器が接続されていない場合、2次電池の負荷によってのみ決まる第2充電電圧によりスイッチング素子を介して当該2次電池を充電するように切り換えることができるので、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して2次電池又は外部機器を充電することができるので、簡易な構成で2種類の充電電圧を生成して2次電池又は外部機器を充電制御し得る充電装置を実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)手動発電機付きラジオ受信機の全体構成
図1において1は全体として本実施の形態における手動発電機付きラジオ受信機を示し、略直方体形状でなる本体部2の正面上方にラジオ選局用の表示部2Aが設けられると共に、その下方右側にスピーカSPが設けられ、下方左側には内蔵された発電機により充電を行うための引き出し式充電用ハンドル3(以下、これを単に充電用ハンドル3と呼ぶ)が設けられている。
図1において1は全体として本実施の形態における手動発電機付きラジオ受信機を示し、略直方体形状でなる本体部2の正面上方にラジオ選局用の表示部2Aが設けられると共に、その下方右側にスピーカSPが設けられ、下方左側には内蔵された発電機により充電を行うための引き出し式充電用ハンドル3(以下、これを単に充電用ハンドル3と呼ぶ)が設けられている。
また手動発電機付きラジオ受信機1では、本体部2の右側面上端部に選局ダイヤル4が設けられると共に、右側下端部に音量ダイヤル5が設けられ、更に右側中央部に電源・バンドスイッチ6が設けられている。
この電源・バンドスイッチ6は、ラジオオフ状態でかつ外部接続される携帯電話機に対する充電可能状態を示す「ラジオ切(携帯充電)」位置と、AMラジオ又はFMラジオにバンドを切り換えるための「AM」位置及び「FM」位置とを有し、自在に切り換えられるように設定されている。
さらに手動発電機付きラジオ受信機1は、本体部2の上端部左側部分にライト切換スイッチ7が設けられており、「ソフト」位置に切換スイッチ7が切換えられたときは、上端部のソフトライト8を点灯させ、「スポット」位置に切換えられたときは、左側端部上方に設けられたスポットライト9を点灯させるようになされている。
一方、図2に示すように手動発電機付きラジオ受信機1は、本体部2の背面側において、上端部にロッドアンテナANTが当該本体部2の長手方向へ沿うように取り付けられており、必要に応じて引き出されるようになされている。
また手動発電機付きラジオ受信機1は、その本体部2の背面側における左側下方に乾電池を取り付けるための乾電池収納室10が設けられていると共に、充電用ハンドル3の回転操作によって充電される内蔵2次電池(図示せず)によってラジオ機能をオン状態に設定させるときと、若しくは乾電池によってラジオ機能をオン状態に設定させるときとを切換えるための電源切換スイッチ11が設けられている。
従って手動発電機付きラジオ受信機1では、この電源切換スイッチ11を介して「乾電池」位置に切り換えられた場合、乾電池収納室10の乾電池から供給される電力によって動作し、「充電池(手回し充電)」位置に切り換えられた場合、内蔵2次電池から供給される電力によって動作するようになされている。
なお手動発電機付きラジオ受信機1は、「充電池(手回し充電)」位置に切り換えられた場合であって、本体部2に対して携帯電話機が外部接続された場合、充電用ハンドル3の回転操作に応じて当該携帯電話機のバッテリを充電し得、本体部2に対して携帯電話機が外部接続されていない場合、充電用ハンドル3の回転操作に応じて内蔵2次電池を充電し得るようになされている。
さらに手動発電機付きラジオ受信機1は、スポットライト9の下方に端子カバー12が取り付けられており、その端子カバー12の内側に外部接続される携帯電話機を充電するための携帯充電端子とイヤホン端子とが設けられている。
ここで図3に示すように手動発電機付きラジオ受信機1では、充電用ハンドル3が矢印A方向へ引き起こされた後、ユーザの指先でつまみ3Aが保持され、矢印B方向又は矢印C方向へ手動で回転操作されることにより、本体部2の内蔵2次電池や外部接続される携帯電話機のバッテリを充電し得るようになされている。
特に、手動発電機付きラジオ受信機1は、図4に示すように、外部の携帯電話機MPと接続する際、接続手段として用いられるプラグ付コード23の一方にある接続プラグ23Aを端子カバー12の内側にある外部機器接続端子としての携帯充電端子T2に差込み、他方にある充電プラグアダプタ23Bを携帯電話機MPの充電端子に差込むことにより、当該携帯電話機MPに対して充電電流をプラグ付コード23経由で流し込むようになされている。
因みにプラグ付コード23の他方に設けられた充電プラグアダプタ23Bは、携帯電話機の種類に対応して交換することが可能であり、端末の種類やキャリアに拘わらず充電することが出来るように考慮されている。
実際上、手動発電機付きラジオ受信機1では、プラグ付コード23を介して携帯電話機MPと電気的に接続した後、電源・バンドスイッチ6(図1)を「ラジオ切(携帯充電)」位置に合わせてラジオ機能をオフ状態に設定すると共に、電源切換スイッチ11を「充電池(手回し充電)」位置に合わせて、携帯電話機MPのバッテリを充電し得るようになされている。
因みに、手動発電機付きラジオ受信機1は、本体部2の内蔵2次電池を充電する場合、電源・バンドスイッチ6(図1)を「AM」バンド位置又は「FM」バンド位置に合わせてラジオ機能をオン状態に設定すると共に、電源切換スイッチ11を「充電池(手回し充電)」位置に合わせて、内蔵2次電池を充電し得るようになされている。
(2)手動発電機付きラジオ受信機の回路構成
図5に示すように手動発電機付きラジオ受信機1は、充電用ハンドル3(図1)と接続された発電機GENから供給される3相の交流電圧を、整流ダイオードD11及びノイズ除去用コンデンサC11からなる第1の整流素子、整流ダイオードD12及びノイズ除去用コンデンサC12からなる第2の整流素子、整流ダイオードD13及びノイズ除去用コンデンサC13からなる第3の整流素子、整流ダイオードD14及びノイズ除去用コンデンサC14からなる第4の整流素子、整流ダイオードD15及びノイズ除去用コンデンサC15からなる第5の整流素子、整流ダイオードD16及びノイズ除去用コンデンサC16からなる第6の整流素子がブリッジ接続された3相全波整流回路32へ供給する。
図5に示すように手動発電機付きラジオ受信機1は、充電用ハンドル3(図1)と接続された発電機GENから供給される3相の交流電圧を、整流ダイオードD11及びノイズ除去用コンデンサC11からなる第1の整流素子、整流ダイオードD12及びノイズ除去用コンデンサC12からなる第2の整流素子、整流ダイオードD13及びノイズ除去用コンデンサC13からなる第3の整流素子、整流ダイオードD14及びノイズ除去用コンデンサC14からなる第4の整流素子、整流ダイオードD15及びノイズ除去用コンデンサC15からなる第5の整流素子、整流ダイオードD16及びノイズ除去用コンデンサC16からなる第6の整流素子がブリッジ接続された3相全波整流回路32へ供給する。
3相全波整流回路32は、発電機GENから供給される3相の交流電流を第1の整流素子〜第6の整流素子によって直流電圧に変換し、直流阻止用に設けられたカップリングコンデンサC1を介して出力し得るようになされている。
ここで本体部2に内蔵されているニッケル水素の内蔵2次電池31(例えば使用電圧V0=2.4[V])は、ラジオ接続端子T1及びグランド間に端子T3及びT4を介して接続され、かつ当該端子T1及びスイッチ回路SW1のスイッチSW1Aを介してラジオ受信機RJに接続されている。
このスイッチ回路SW1は、本体部2の電源・バンドスイッチ6における切換え操作に連動して動作するようになされており、その電源・バンドスイッチ6が「AM」位置又は「FM」位置に合わせられた場合、スイッチSW1Aがオン状態になり、電源・バンドスイッチ6が「ラジオ切(携帯充電)」位置に合わせられた場合、スイッチSW1Aがオフ状態に切換えられる。
従って手動発電機付きラジオ受信機1は、スイッチ回路SW1のスイッチSW1Aがオン状態に接続されると、内蔵2次電池31から供給される電力に基づいてラジオ受信機RJを動作させ、当該ラジオ受信機RJによってアンテナANTから受信した放送信号を復調及び復号した後、ラジオ番組の音声としてスピーカSPから出力するようになされている。
また手動発電機付きラジオ受信機1では、携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間に、電界効果トランジスタFET及び逆流防止用ダイオードD0が直列接続され、携帯充電端子T2及びグランド間にバイポーラトランジスタTRが接続され、かつ電界効果トランジスタFETのゲートとバイポーラトランジスタTRのコレクタとが接続されている。
因みに、電界効果トランジスタFETにはゲート抵抗R1が接続され、バイポーラトランジスタTRにはベース抵抗R2が接続されており、電界効果トランジスタFET及びバイポーラトランジスタTRを安定動作させるようになされている。
さらに手動発電機付きラジオ受信機1では、携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間に、シリコンダイオードD1〜D4が直列接続されており、その結果、電界効果トランジスタFET及び逆流防止用ダイオードD0と、シリコンダイオードD1〜D4とが携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間で互いに並列接続された関係を有している。
このシリコンダイオードD1〜D4は、発電すると携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間でそれぞれに順方向電圧VF1〜VF4(例えば0.6[V])が生じるので、合計約2.4[V]の電圧降下が携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間に発生する。
なおバイポーラトランジスタTRは、そのベースがスイッチ回路SW2のオン端子と接続されており、スイッチ回路SW2がオン状態のとき、バイポーラトランジスタTRがオフ状態になると共に電界効果トランジスタFETがオフ状態になり、スイッチ回路SW2がオフ状態のとき、バイポーラトランジスタTRがオン状態になると共に電界効果トランジスタFETがオン状態になる。
手動発電機付きラジオ受信機1は、電源・バンドスイッチ6(図1)が「ラジオ切(携帯充電)」バンド位置に合わせられ、電源切換スイッチ11が「充電池(手回し充電)」位置に合わせられた場合、スイッチ回路SW1のスイッチSW1Aがオフ状態となり、ここでスイッチ回路SW2がオン状態になると、バイポーラトランジスタTR及び電界効果トランジスタFETが共にオフ状態になり、シリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて携帯電話機MPに対する第1充電電圧V2Aが決まる。
この場合、手動発電機付きラジオ受信機1では、次式
によって、約4.8[V]の第1充電電圧V2Aが携帯充電端子T2から出力されるようになされている。
この場合、手動発電機付きラジオ受信機1は、携帯充電端子T2からプラグ付コード23を介して接続される携帯電話機MPのバッテリ(充電電圧4[V])に対して、携帯充電端子T2から第1充電電圧V2Aに応じた充電電流を流し込むことにより充電し得るようになされている。
これに対して手動発電機付きラジオ受信機1は、電源・バンドスイッチ6(図1)が「AM」位置又は「FM」位置に合わせられ、電源切換スイッチ11が「充電池(手回し充電)」位置に合わせられた状態で、充電用ハンドル3がユーザによってハンドル操作されると内蔵2次電池31を充電するようになされている。
この場合、手動発電機付きラジオ受信機1のスイッチ回路SW1では、スイッチSW1Aがオン状態に接続されることになり、その結果スイッチSW1Bがオン状態で、さらにスイッチ回路SW2がオフ状態となると、バイポーラトランジスタTR及び電界効果トランジスタFETが共にオン状態へ切り換わる。
従って手動発電機付きラジオ受信機1は、逆流防止ダイオードD0及び内蔵2次電池31の負荷に応じて当該内蔵2次電池31に対する第2充電電圧V2Bが決まり、その第2充電電圧V2Bに応じた充電電流を内蔵2次電池31に流し込むことにより充電し得るようになされている。
実際には、充電用ハンドル3が高速に回転操作されたとしても、内蔵2次電池31の仕様により当該内蔵2次電池31の電圧レベルが最大3[V]程度までしか上昇することがないので、逆流防止ダイオードV0の順方向電圧V0(0.6[V])と合わせても約3.6[V]程度の第2充電電圧V2Bが携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間に発生するに留まり、携帯充電端子T2を介して接続された携帯電話機MPのバッテリ(充電電圧4[V])を優先して充電することはなく、内蔵2次電池31を充電し得るようになされている。
このように手動発電機付きラジオ受信機1は、結果的に、内蔵2次電池31をリミッターとして用いることになり、充電用ハンドル3がユーザによって高速度に回転操作されたとしても、携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間に発生する第2充電電圧V2Bを所定電圧レベル以下に抑え得るようになされている。
このとき手動発電機付きラジオ受信機1は、あたかも図6に示すように、電源Pに対してダイオードD0及び内蔵2次電池31が直列接続された回路と等価になり、電源Pから逆流防止ダイオードD0及び内蔵2次電池31によって決まる第2充電電圧V2Bに応じた充電電流により内蔵2次電池31を充電する。
一方、手動発電機付きラジオ受信機1は、携帯電話機MPのバッテリを充電する際、シリコンダイオードD1〜D4と内蔵2次電池31によって決まる第1充電電圧V2Aによって充電するので、図7に示すように、電源Pに対してシリコンダイオードD1〜D4及び内蔵2次電池31が直列接続された回路と等価になり、電源PからシリコンダイオードD1〜D4及び内蔵2次電池31によって決まる第1充電電圧V2Aに応じた充電電流により携帯電話機MPのバッテリを充電する。
(3)動作及び効果
以上の構成において、手動発電機付きラジオ受信機1は、ラジオ機能を停止して、スイッチ回路SW2をオン状態にした場合、シリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第1充電電圧V2Aを携帯電話機MPに対して用いることができる。
以上の構成において、手動発電機付きラジオ受信機1は、ラジオ機能を停止して、スイッチ回路SW2をオン状態にした場合、シリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第1充電電圧V2Aを携帯電話機MPに対して用いることができる。
この場合、手動発電機付きラジオ受信機1は、シリコンダイオードD1〜D4の直列接続によって、これを用いない場合の第2充電電圧V2BよりもシリコンダイオードD1〜D4を直列接続した分だけ昇圧した第1充電電圧V2Aを生成することが出来るので、当該携帯電話機MPの充電電圧レベルに対応させることができる。
また手動発電機付きラジオ受信機1は、ラジオ機能を動作させて、スイッチ回路SW2をオフ状態にした場合、逆流防止ダイオードD0及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第2充電電圧V2Bを内蔵2次電池31に対して用いることができるので、このときは携帯電話機MPではなく内蔵2次電池31の充電電圧レベルに対応させることが出来る。
すなわち手動発電機付きラジオ受信機1は、従来のように、抵抗分割によって分圧したり、昇圧回路を用いて昇圧することなく、電源・バンドスイッチ6の切換え操作だけで、内蔵2次電池31及び携帯電話機MPのバッテリに合わせた2種類の充電電圧を効率的に生成することができ、かくして簡易な構成で2種類の充電電圧を効率良く生成して携帯電話機MP又は内蔵2次電池31を充電することができる。
なお手動発電機付きラジオ受信機1は、携帯電話機MPのバッテリを充電する場合、シリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第1充電電圧V2Aを携帯電話機MPに対して用いるようになされており、このことは発電機GENによる電圧レベルに加えて内蔵2次電池31の電圧レベルをも携帯電話機MPのバッテリ充電用に使用することを意味する。
従って手動発電機付きラジオ受信機1は、携帯電話機MPを充電する際、内蔵2次電池31の電圧レベルについても併用することが出来るため、ユーザが発電機GENの充電用ハンドル3を回転操作させる際の負荷を大幅に軽減し、短時間で携帯電話機MPを充電することができる。
その際、手動発電機付きラジオ受信機1は、シリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決定される第1充電電圧V2Aが携帯電話機MPに対して用いられることになり、その内蔵2次電池31をリミッターとして機能させることにもなるので、例え充電用ハンドル3がユーザによって高速度に回転操作されたとしても、第1充電電圧V2Aの電圧レベルを内蔵2次電池31の電圧レベルよりも遥かに高くなることがなく、携帯電話機MPのバッテリを過充電してしまうことを防止することができる。
さらに手動発電機付きラジオ受信機1は、携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間の逆流防止ダイオードD0に対して電界効果トランジスタFETを直列接続するようにしたことにより、バイポーラトランジスタを直列接続するよりも電界効果トランジスタFETの方がその構造的に電流を流し易く(ドレインーソース間の内部抵抗が低い)、内蔵2次電池31を効率良く充電することができる。
以上の構成によれば、手動発電機付きラジオ受信機1は、シリコンダイオードD1〜D4による負荷及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第1充電電圧V2Aと、逆流防止用ダイオードD0及び内蔵2次電池31の負荷に応じて決まる第2充電電圧V2Bとが電源・バンドスイッチ6と連動したスイッチ回路SW1及びSW2の動作に応じて切り換わるようにしたことにより、簡易な構成で内蔵2次電池31又は携帯電話機MPに対する2種類の充電電圧を効率良く生成して充電することができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間にシリコンダイオードD1〜D4を直列に4個接続するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯充電端子T2を介して外部接続される携帯電話機MPのバッテリに対する充電電圧に合わせてその他種々の個数のシリコンダイオードを直列に接続するようにしても良い。
なお上述の実施の形態においては、携帯充電端子T2及びラジオ接続端子T1間にシリコンダイオードD1〜D4を直列に4個接続するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯充電端子T2を介して外部接続される携帯電話機MPのバッテリに対する充電電圧に合わせてその他種々の個数のシリコンダイオードを直列に接続するようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、ラジオ機能を動作させて内蔵2次電池31を充電するときの経路中に逆流防止用ダイオードD0を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、逆流防止用ダイオードD0を用いることなく3相全波整流回路32から供給される直流電流によって内蔵2次電池31を充電するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、手動発電機付きラジオ受信機1に対して充電対象の外部接続される電子機器として携帯電話機MPを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯型のポータブルミュージックプレーヤー等のその他種々の電子機器を外部接続して充電するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、2次電池としてニッケル水素からなる内蔵2次電池31を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、リチウムイオンやその他種々の構造でなる内蔵2次電池31を用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、切換回路としてスイッチ回路SW1及びSW2を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スイッチ回路SW1におけるスイッチSW1Bとスイッチ回路SW2とを一体化させて用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、複数のシリコンダイオードD1〜D4を直列接続することによって第2充電電圧V2Bよりも昇圧した第1充電電圧V2Aを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数のツェナーダイオードを直列接続することによって第2充電電圧V2Bよりも昇圧した第1充電電圧V2Aを生成するようにしても良い。この場合、シリコンダイオードD1〜D4が温度上昇により順方向電圧が減少し易いのに対して、温度変化に対して電圧変化が少ない安定した第1充電電圧V2Aを生成することができる。
さらに上述の実施の形態においては、複数のシリコンダイオードD1〜D4を介して内蔵2次電池31に充電電流を流し込むか否かを切り換えるためのスイッチング素子として電界効果トランジスタFETを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、バイポーラトランジスタを用いるようにしても良い。
本発明の充電装置は、例えば手巻き回転操作による自家発電可能な携帯型のオーディオプレーヤ等に適用することができる。
1……手動発電機付きラジオ受信機、2……本体部、3……充電用ハンドル、4……選局ダイヤル、5……音量ダイヤル、6……電源・バンドスイッチ、7……ライト切換スイッチ、8……ソフトライト、9……スポットライト、11……電源切換スイッチ、12……端子カバー、23……プラグ付コード、31……内蔵2次電池、32……3相全波整流回路、T1……ラジオ接続端子、T2……携帯充電端子、SW1、SW2……スイッチ回路、D1〜D4……シリコンダイオード、FET……電界効果トランジスタ、TR……バイポーラトランジスタ。
Claims (4)
- 電子機器に設けられた発電機と、
上記発電機に接続された整流回路と、
上記整流回路の出力によって充電される2次電池と、
上記電子機器と外部機器とを接続するための外部機器接続端子と、
上記外部機器接続端子と上記2次電池との間に接続されたスイッチング素子と、
上記外部機器接続端子と上記2次電池との間で直列接続された複数のダイオードと、
上記外部機器接続端子を介して上記外部機器が接続された場合、上記複数のダイオードによる負荷及び上記2次電池の負荷に応じて決定される第1充電電圧により上記外部機器を充電し、上記外部機器接続端子を介して上記外部機器が接続されていない場合、上記2次電池の負荷だけに応じて決定される第2充電電圧により上記スイッチング素子を介して当該2次電池を充電するように切り換える切換回路と
を具えることを特徴とする充電装置。 - 上記2次電池は、上記発電機に対する高速度の手回し操作によって発電されたときの上記第2充電電圧を所定レベルに抑制するリミッターの役割を担う
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 上記スイッチング素子は、電界効果トランジスタである
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 上記発電機は、手回し発電用の発電機である
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2006
- 2006-06-07 JP JP2006158683A patent/JP2007330024A/ja active Pending
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