JP2007328728A - 請求金額計算方法、請求金額計算装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】請求金額計算装置10は、基本料金と、顧客が所定期間に利用する予定且つ販売側が供給可能なエネルギー消費量である基準消費量とを記憶する。請求金額計算装置10は、顧客が所定期間に利用したエネルギーの消費量である実績消費量を取得し、基本料金に、基準消費量と実績消費量の差の累積量に応じた金額を加減算したり、実績消費量が基準消費量よりも大きい場合には実績消費量と基準消費量との差に応じた金額をさらに加算したりして請求金額を算出する。
【選択図】図7
Description
この場合、消費量が所定の基準を超えると超えたエネルギー量分の基本料金を加算することになるため、結果として基準を超過したエネルギー量に対する料金は、従量制による金額が請求金額に加算されることになる。したがって、エネルギーの供給者にとっては、固定費では賄うことのできないエネルギー供給について、フルコストを加算した(基本料金部分を加算した)従量制による料金単価で供給したエネルギー料金を請求できるため、顧客への請求金額を増やすことができるので、エネルギー供給に係る利益率を下げることなく、適切な価格でエネルギーの供給を行うことができる。一方顧客にとっては、エネルギーを所定の基準量以上使用した場合であっても、超えた分についての基本料金部分を加算した料金単価に基づいて請求が行われるため、エネルギー調達のコストを一定とすることができる。したがって、エネルギーに係るコストの変動を抑え、顧客のコスト管理の手間を軽減することができ、また、エネルギーを供給する側にとっては、エネルギー供給に関する固定的なコストを確実に回収できる。
この場合、累積量が所定値より大きい場合、すなわち顧客が過去に基準消費量よりも多くエネルギーを利用していた場合、基準消費量よりも少ない実績供給量であったときには、累積量に応じて固定料金が減額される。これにより、対価として支払う基本料金のうち、実際には消費していないエネルギーの分について、過去に基準供給量よりも多く消費していた実績を考慮した値引きが行われることになる。したがって、当該年に実際に消費していないエネルギーに対して支払う対価を低減することができる。よって、エネルギーの消費量が変動する場合でも、エネルギーコストを安定させることができる。
この場合、累積差分量が所定より小さい場合、すなわち顧客が過去に基準消費量よりも少ないエネルギーしか消費していなかった場合、処理の時期に基準供給量よりも多い実績消費量であったときには、前記実績消費量と前記基準消費量との差の絶対値が、前記累積量の絶対値よりも大きければその差分のみ固定料金に加算し、前記絶対値の比較で累積量の方が大きければ固定料金は加算しない。これにより、過去において実際には消費していないエネルギーに対して支払われた対価に応じた金額を限度として、基準消費量よりもエネルギー消費量が多い年において、当該超過消費エネルギー量の対価として固定料金に加算すべき請求額から減額することができる。よって、当該期間までの基準消費量の累積量と比較して実際に消費していないエネルギーに対して支払った対価を減額することで、エネルギーの消費量が変動する場合でも、エネルギーの単価を安定させることができる。
この場合、累積量が所定より小さい場合、すなわち顧客が過去に基準消費量よりも少ないエネルギーしか消費していなかった場合、処理の時期に基準供給量よりも少ない実績消費量であったときには、固定料金は一切加減算されない。これによりエネルギーを供給する側は、処理の時期までに基準供給量の累積量が基準値を下回っている場合でも、基準値に相当する固定料金を確実に回収することができる。
時間当たり供給量は、1時間当たりに供給可能なエネルギー量の年間の平均値である。なお、本実施形態では、エネルギーの供給業者から供給されたエネルギーの供給量と、顧客が消費したエネルギーの消費量とは同じ値となるものとする。
基準供給量は、顧客に提供すべきエネルギーの量である。基準供給量は、エネルギー供給業者によるエネルギー供給が予定されている時間(すなわち、年間総時間から基準制限中止時間率により求められる時間を減算した時間)に、時間当たり供給量を乗じて算出される。
請求金額出力要求入力部112は、顧客に対するエネルギーの請求金額を出力するように指示するコマンド(以下、請求金額出力要求という。)の入力を受け付ける。本実施形態では、エネルギー利用料金は毎月請求するものとし、請求金額出力要求には請求の対象となる月(以下、処理対象月という。)が設定される。
基本料金は、顧客に課されるエネルギーの基本料金である。上述したように、基本料金は、基準供給量にエネルギー基本料金単価を乗じて算出される。
精算額は、制限中止時間率が上述の基準制限中止時間率を超えた場合に行われる、基本料金精算額と基本料金との差分に応じた金額である。精算額は、精算金額算出部115により算出される。なお、精算金額算出部115による精算処理の詳細については後述する。
請求金額出力部114は、料金管理情報や調整量算出部113が算出した調整量に応じた金額を基本料に加減算して請求金額を算出し、算出した請求金額を出力装置105に出力する。
101 CPU
102 メモリ
103 記憶装置
104 入力装置
105 出力装置
111 設定情報入力部
112 請求金額出力要求入力部
113 調整量算出部
114 請求金額出力部
115 精算金額算出部
116 精算金額出力部
151 設定情報記憶部
152 料金管理データベース
Claims (11)
- エネルギーの消費に対して顧客に課すべき請求金額の計算方法であって、
CPUとメモリとを備えるコンピュータが、
前記エネルギーの所定の固定料金を前記メモリに記憶し、
前記顧客が所定期間に利用する予定の前記エネルギーの消費量である基準消費量を前記メモリに記憶し、
前記顧客が過去の前記所定期間に利用した前記エネルギーの消費量と前記基準消費量との差の累積量を前記メモリに記憶し、
前記顧客が前記所定期間に利用したエネルギーの消費量である実績消費量を取得し、
前記累積量に応じて前記固定料金を加減して前記請求金額を算出すること、
を特徴とする請求金額計算方法。 - 請求項1に記載の請求金額計算方法であって、
前記コンピュータは、
前記実績消費量が前記基準消費量よりも大きく、前記累積量が所定値より大きい場合には、前記固定料金に前記実績消費量と前記基準消費量との差に応じた金額を加算すること、
を特徴とする請求金額計算方法。 - 請求項1に記載の請求金額計算方法であって、
前記コンピュータは、前記実績消費量が前記基準消費量より小さく、前記累積量が所定値より大きい場合、前記固定料金から、前記実績消費量及び前記基準消費量の差と前記累積量との差に応じた金額を減算すること、
を特徴とする請求金額計算方法。 - 請求項1に記載の請求金額計算方法であって、
前記コンピュータは、前記実績消費量が前記基準消費量より大きく、前記累積量が所定値より小さい場合、前記固定料金から、前記実績消費量及び前記基準消費量の差と前記累積量との差に応じた金額を加算すること、
を特徴とする請求金額計算方法。 - 請求項1に記載の請求金額計算方法であって、
前記コンピュータは、前記実績消費量が前記基準消費量より小さく、前記累積量が所定値より小さい場合、前記固定料金を加減しないこと、
を特徴とする請求金額計算方法。 - 請求項1に記載の請求金額計算方法であって、
前記所定期間は1年であり、
前記コンピュータは、
前記固定料金を12等分して月額の請求金額を算出し、
会計年度の終了月を除く月と前記月額とを出力し、
前記実績消費量が前記基準消費量よりも大きく、前記累積量が所定値より大きい場合には、前記固定料金に前記実績消費量と前記基準消費量との差に応じた金額を前記月額に加算し、
前記実績消費量が前記基準消費量より小さく、前記累積量が所定値より大きい場合には、前記実績消費量及び前記基準消費量の差と前記累積量との差に応じた金額を前記月額から減算し、
前記実績消費量が前記基準消費量より大きく、前記累積量が所定値より小さい場合には、前記実績消費量及び前記基準消費量の差と前記累積量との差に応じた金額を前記月額に加算し、
前記実績消費量が前記基準消費量より小さく、前記累積量が所定値より小さい場合には、前記月額を加減せず、
前記会計年度の終了月と前記月額とを出力すること、
を特徴とする請求金額計算方法。 - 請求項1に記載の請求金額計算方法であって、
前記コンピュータは、前記所定期間において前記エネルギーを提供すべき時間である提供予定時間を前記メモリに記憶しており、前記固定料金は、前記エネルギーの時間当たりの基本料金単価に、前記提供予定時間を乗じて算出されたものであり、
前記コンピュータが、
前記所定期間の長さに対する前記提供予定時間の割合を示す提供予定時間率を算出し、算出した前記提供予定時間率を前記メモリに記憶し、
前記所定期間において実際に前記エネルギーが顧客に支障なく提供された時間である提供実績時間の前記所定期間の長さに対する割合を示す提供実績時間率を算出し、
前記提供実績時間率が前記提供予定時間率を下回る場合に、前記固定料金に前記提供実績時間率を乗じた値を前記提供予定時間率で割って前記請求金額を算出すること、
を特徴とする請求金額計算方法。 - エネルギーの消費に対して顧客に課すべき請求金額を計算する装置であって、
CPUとメモリと、
前記エネルギーの所定の固定料金を記憶する固定料金記憶部と、
前記顧客が所定期間に利用する予定の前記エネルギーの消費量である基準消費量を記憶する基準消費量記憶部と、
前記顧客が過去の前記所定期間に利用した前記エネルギーの消費量と前記基準消費量との差の累積量を記憶する累積量記憶部と、
前記固定料金を前記顧客への請求金額として記憶する請求金額記憶部と、
前記顧客が前記所定期間に利用したエネルギーの消費量である実績消費量を取得する実績消費量取得部と、
前記累積量に応じて前記固定料金を加減して前記請求金額を算出する請求金額算出部と、
を備えることを特徴とする請求金額計算装置。 - 請求項8に記載の請求金額計算装置であって、
前記所定期間において前記エネルギーを提供すべき時間である提供予定時間を記憶する提供予定時間記憶部を備え、
前記固定料金は、前記エネルギーの時間当たりの基本料金単価に、前記提供予定時間を乗じて算出されたものであり、
前記所定期間の長さに対する前記提供予定時間の割合を示す提供予定時間率を算出する提供予定時間率算出部と、
前記提供予定時間率を記憶する提供予定時間率記憶部と、
前記所定期間において実際に前記エネルギーが顧客に支障なく提供された時間である提供実績時間の前記所定期間の長さに対する割合を示す提供実績時間率を算出する提供実績時間率算出部と、を備え、
前記請求金額算出部は、前記提供実績時間率が前記提供予定時間率を下回る場合に、前記固定料金に前記提供実績時間率を乗じた値を前記提供予定時間率で割って前記請求金額を算出すること、
を特徴とする請求金額計算装置。 - エネルギーの消費に対して顧客に課すべき請求金額を計算するためのプログラムであって、
CPUとメモリとを備えるコンピュータに、
前記エネルギーの所定の固定料金を前記メモリに記憶するステップと、
前記顧客が所定期間に利用する予定の前記エネルギーの消費量である基準消費量を前記メモリに記憶するステップと、
前記顧客が過去の前記所定期間に利用した前記エネルギーの消費量と前記基準消費量との差の累積量を前記メモリに記憶するステップと、
前記顧客が前記所定期間に利用したエネルギーの消費量である実績消費量を取得するステップと、
前記累積量に応じて前記固定料金を加減して前記請求金額を算出するステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 請求項10に記載のプログラムであって、
前記コンピュータは、前記所定期間において前記エネルギーを提供すべき時間である提供予定時間を前記メモリに記憶しており、前記固定料金は、前記エネルギーの時間当たりの基本料金単価に、前記提供予定時間を乗じて算出されたものであり、
前記コンピュータに、
前記所定期間の長さに対する前記提供予定時間の割合を示す提供予定時間率を算出し、算出した前記提供予定時間率を前記メモリに記憶するステップと、
前記所定期間において実際に前記エネルギーが顧客に支障なく提供された時間である提供実績時間の前記所定期間の長さに対する割合を示す提供実績時間率を算出するステップと、
前記提供実績時間率が前記提供予定時間率を下回る場合に、前記固定料金に前記提供実績時間率を乗じた値を前記提供予定時間率で割って前記請求金額を算出するステップと、
をさらに実行させるためのプログラム。
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JP2005266846A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Osaka Gas Co Ltd | 平準化料金課金システム |
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