JP2007324217A - 電波吸収体 - Google Patents

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敏夫 工藤
Kazuyuki Kashiwabara
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Abstract

【課題】機械的強度や耐久性を向上させることができると共に良好な電波吸収特性を有する電波吸収体を提供することを目的とする。
【解決手段】金属製の反射板1と、導電材料及び/又は磁性材料を有する損失層2と、同一平面状に独立して配設された多数個の導体素子6を有する共振層3とを、順次積層し、さらに、低誘電率のスペーサ層4と、保護層5とを、順次積層したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波吸収体に関する。
不要電波を吸収する電波吸収体として、電波入射側から順に、導電材料や磁性材料を有する第1損失層と、十字形やY字形の多数個の導体素子を付着(印刷)した樹脂シートと、上記第1損失層と同じ形成材料から成る第2損失層と、金属製の反射板とを、積層したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−203717号公報
高速道路等の有料道路の料金自動収受(ETC)システムにおいて、不要な電波による機器の誤作動を無くすために、上記のような電波吸収体を不要な電波が反射する箇所に付設することが考えられている。そして、電波吸収体を屋外等に設置するために、上記電波吸収体の第1損失層に代えて、(耐候性や不燃性等を有する)保護シート(保護層)を、導体素子の上に直接積層する試みがなされた。
しかし、この場合、導体素子の共振特性が(誘電率の低くない)保護シートの影響を受け電波吸収特性(反射減衰量特性)が悪化するといった問題がある。
そこで、本発明は、機械的強度や耐久性(耐候性)を向上させることができると共に良好な電波吸収特性を有する電波吸収体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電波吸収体は、金属製の反射板と、導電材料及び/又は磁性材料を有する損失層と、同一平面状に独立して配設された多数個の導体素子を有する共振層とを、順次積層し、さらに、低誘電率のスペーサ層と、保護層とを、順次積層したものである。
また、上記スペーサ層の誘電率を2.3 以下にすることが好ましい。
また、上記スペーサ層の厚さ寸法を0.2mm 以上に形成することが好ましい。
また、上記スペーサ層は不織布であると共に、該不織布の表面にレジスト処理をして上記導体素子を付着させて、上記共振層とスペーサ層とを一体化したものであってもよい。
また、上記スペーサ層は一面にスキン層を有する発泡樹脂シートであると共に、上記導体素子を該スキン層に付着させて、上記共振層とスペーサ層とを一体化したものであってもよい。
また、上記スペーサ層はポリエチレンシートであると共に、該ポリエチレンシートの表面に上記導体素子を付着させて、上記共振層とスペーサ層とを一体化したものであってもよい。
また、上記保護層を耐候性材料又は不燃性材料としたものである。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る電波吸収体によれば、導体素子を有する共振層と保護層との間に低誘電率のスペーサ層を介装したことにより、導体素子の共振特性への(誘電率の低くない)保護層の影響を極端に少なくすることができる。言い換えれば、導体素子の共振特性にほとんど影響を与えない位置まで保護層を遠ざけて配設(積層)することができる。さらに、スペーサ層は低誘電率の部材から形成されているので、導体素子と直接接触しても導体素子の共振特性にはほとんど影響を与えない。従って、導体素子の共振特性の低下を高度に抑止することができ、良好な電波吸収特性(反射減衰量特性)を維持することができる。
また、保護層を有することにより、電波吸収体の機械的強度や耐久性(耐候性)が向上する。そして、電波吸収体を屋外等に設置しても損傷の虞れが少なく、良好な電波吸収特性を長期にわたって維持することができる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に於て、本発明に係る電波吸収体は、金属製の反射板1と、導電材料及び/又は磁性材料を有する損失層2と、同一平面状に独立して配設された多数個の導体素子6を有する共振層3とを、順次積層し、さらに、低誘電率のスペーサ層4と、保護層5とを、順次積層して構成されている。
また、図1に於て、上側が電波入射側であり、電波吸収体を構成する上記各部材の電波入射側の面を上面とし、それと反対側の面を下面として以下説明する。
図2は本発明の第1の実施形態を示す説明用の分解斜視図である。この場合、スペーサ層4は(誘電率3.2 の)ポリエチレンテレフタレート(PET)製の不織布である。このように、スペーサ層4の材質としては、誘電率が一層低くなる内部に空気層がある部材を適用することが好ましい。
共振層3を形成する導体素子6は、十字形の金属製の良電導体(人工媒質)であり、スペーサ層4の下面に多数個独立して付着されている。
図3は、この不織布(スペーサ層)4と、その下面に付着した導体素子6等を示す要部拡大図である。図3に於て、導体素子6の不織布4への付着の仕方を説明すると、まず、不織布4の一面に(次工程に於て付着させる導電塗料の)しみ込み防止用のポリエステル系UV(紫外線)硬化型塗料を付着して、レジスト処理を行う。そして、レジスト処理をした不織布4の下面(一面)には、多数個独立して配設された正方形の付着面部9が形成される(図2参照)。
次に、付着面部9に銀系の導電塗料を十字形に付着(印刷)して導体素子6を形成する。このようにして、多数個の導体素子6を有する共振層3と、不織布から成るスペーサ層4とを、一体化している。
なお、導体素子6及び付着面部9は、本来厚さ寸法がほとんどない極薄のものであるが、図1では説明のために厚さ寸法を大きくして示している。
また、図4に示すように、内部に空気層を有するスペーサ層4として、一面にスキン層7を有する発泡樹脂シートを適用し、これを本発明の第2の実施形態としてもよい。発泡樹脂シート4は、発泡層8と、滑面部を有するスキン層7とを、一体状に有する。そして、スキン層7に導電塗料を十字形に直接印刷して導体素子6を形成し、多数個の導体素子6を有する共振層3と、スペーサ層4とを、一体化して成形する。
保護層5は、耐候性材料や不燃性材料から形成されていることが好ましく、保護層5は、例えば、FRP又はポリカーボネート等から成るシート部材である。
損失層2は、カーボン粉等の導電材料(導電粒子)・フェライト粉等の磁性材料(磁性粒子)の少なくとも一方を樹脂中に配合して成形したものである。また、損失層2を軽量かつ難燃性を有するものとする場合は、断熱材の発泡炭酸カルシウムボードに誘電損失材のカーボンブラックと難燃剤を配合したものを適用するとよい。
また、反射板1に使用する金属は、アルミニウム・銅・鉄等である。
なお、上記発泡炭酸カルシウムボードの成分は、ニトリルゴム(100phr)、炭酸カルシウム(400phr)、水酸化アルミ(100phr)、ケッチェンブラック(40phr )、イソシアネート(600phr)である。
そして、これらの材料をミキサーで混合し、金型に入れて150 ℃で20分間加熱する。次に、加熱後、混合物を80℃の温水槽に24時間浸漬させると、混合物中のイソシアネートが加水分解し、そのとき発生するガスにて発泡させて発泡炭酸カルシウムボードが製造される。
反射板1、損失層2、導体素子6を付着(印刷)したスペーサ層4、保護層5の各部材の間には粘着層が介在し相互に接着されているが、図1に於て粘着層は省略している。なお、この粘着層として、例えば(誘電率0.26の)アクリル系の粘着剤を使用し、その厚さ寸法は約70μmと極薄である。このため、粘着層と導体素子6とが密着していても、導体素子6の共振特性には粘着層の影響がほとんど及ばず無視することができる。
また、スペーサ層4の誘電率は1以上2.3 以下であることが好ましく、厚さ寸法Tは0.2mm 以上7mm以下であることが望ましい。スペーサ層4の誘電率が2.3 を越える場合は、導体素子6がスペーサ層4の影響を受けて良好な電波吸収特性を維持できず、また、スペーサ層4の厚さ寸法Tが0.2mm 未満の場合は、導体素子6が保護層5の影響を受けて良好な電波吸収特性を維持することができないからである。
図5は本発明の第3の実施形態を示す。第3の実施形態では、上記第1・第2の実施形態とスペーサ層4(図1参照)の材質が異なり、この場合、スペーサ層4は(誘電率2.3 の)ポリエチレンシートである。
そして、要部拡大図である図6に示すように、ポリエチレンシート4の一面(下面)に導電塗料を直接印刷して多数個の十字形の導体素子6を形成する。このようにして、導体素子6を有する共振層3と、ポリエチレンシートから成るスペーサ層4とを、一体化して形成している。
なお、第3の実施形態について、上記説明した第1と第2の実施形態との差異点以外は、第1と第2の実施形態と同様の構成であるので説明を省略する。
また、図7と図8に示すのは、本発明の第4の実施形態である。図7に於て、下側から順に、反射板1、損失層2、被着層10、同一平面状に独立して配設された多数個の導体素子6を有する共振層3、スペーサ層4、保護層5とを、積層して電波吸収体が構成されている。なお、図に於て、上側が電波入射側である。
被着層10は樹脂製のシート(フィルム)部材であり、図8に示すように、被着層10の(電波入射側の)上面に導電塗料を直接印刷して十字形の導体素子6を形成する。そして、スペーサ層4が不織布である場合は、導体素子6を付着(印刷)した被着層10の上面に不織布を接着すればよく、不織布に上述したレジスト処理をする必要はない。
即ち、第4の実施形態では、上記第1〜3の実施形態と違って、共振層3とスペーサ層4とが一体化しておらず、共振層3と被着層10とが一体化している。また、スペーサ層4は低誘電率の部材であれば、不織布以外のものであっても構わない。
なお、第4の実施形態について、上記説明した第1〜3の実施形態との差異点以外は、第1〜3の実施形態と同様の構成であるので説明を省略する。
また、導体素子6の形状や配置の仕方は吸収する電波の周波数等に応じて変更自由である。例えば、図9の(a)に示すように、導体素子6を線状(短線状)に形成し、スペーサ層4(又は被着層10)の一面にそれぞれランダムな向きに配置したり、(b)に示す如く、線状の導体素子6を一方向に揃えて配置してもよい。さらに、(c)に示すように、円形の導体素子6を等ピッチに配置したり、これら以外の形状・配置であっても自由である。
また、導体素子6は、金属をメッキした樹脂、或いは、カーボン繊維等であってもよい。
図10は、(i)〜(vi)の6種類の電波吸収体を作製し、それぞれの電波吸収特性(反射減衰量特性)の測定試験を行った結果を示すグラフ図である。図10の横軸は、各電波吸収体に入射した電波の周波数(単位をGHzとする)を示し、縦軸は、反射減衰量(単位をdBとする)を示す。
各電波吸収体の構成について以下説明する。
(i)は、反射板1と、損失層2と、共振層3(導体素子6)とを順次積層して形成されている。つまり、導体素子6の上面にはスペーサ層4と保護層5が積層されていない従来の電波吸収体である。
(ii)は、反射板1と、損失層2と、共振層3と、保護層5とを順次積層して形成した。つまり、スペーサ層4を有さず、例えば、保護層5の下面に導体素子6が印刷されている。
(iii)は、反射板1と、損失層2と、共振層3と、スペーサ層4と、保護層5とを順次積層して形成され、スペーサ層4として厚さ寸法0.3mm のPET(ポリエチレンテレフタレート)シートを用いた。
(iv)は、(iii)のスペーサ層4に厚さ寸法0.1mm のPE(ポリエチレン)シートを用いたものである。それ以外は(iii)と同様の構成である。
(v)は、(iii)のスペーサ層4に厚さ寸法0.22mmのPET不織布を用いた。それ以外は(iii)と同様の構成である。
(vi)は、(iii)のスペーサ層4に厚さ寸法0.3mm のPEシートを用いた。それ以外は(iii)と同様の構成である。
なお、(ii)〜(vi)に用いられる保護層5はFRP製であり、その誘電率は3.1 である。また、PEシートの誘電率は2.3 、PETシートの誘電率は3.2 である。なお、上記PEシートやPETシートは、不織布等の内部に空気層を有するものではなく、密に詰まって形成されたものである。
図10のグラフ図より、以下のことがわかる。
保護層5を有さない(i)の反射減衰量のピーク値は約−32dBを示す。これに対し、共振層3の上に保護層5を直接積層した(ii)では、反射減衰量のピーク値が約−18dBとなり、(i)より悪くなっている。これは、(ii)は導体素子6の共振特性が保護層5の影響を受けて悪化したためである。
また、(iii)はその反射減衰量のピーク値が約−16dBとなっており、良好な電波吸収特性を示してはいない。(iii)では、スペーサ層4に誘電率の高いPETシートを使用したため、導体素子6の共振特性が誘電率の高いPETシートの影響を受けて悪化している。また、(iii)の反射減衰量が(ii)よりも少し悪くなったのは、(iii)のPETシートの誘電率が(ii)の保護層5の誘電率よりも高いためである。
(iv)の反射減衰量のピーク値は約−22dBを示し、(ii)(iii)の場合に比べ電波吸収特性は多少改善されている。(iv)では、導体素子6と保護層5との間に低誘電率のPEシートを介装して、保護層5を導体素子6から少し遠ざけて配設したため、保護層5の導体素子6の共振特性への影響が少し緩和されている。しかし、PEシートの厚さ寸法が薄いため、保護層5を導体素子6から十分に遠ざけて配設(積層)することができず、反射減衰量は大きく改善されてはいない。
(v)は、反射減衰量のピーク値が約−36dBとなっており、(ii)〜(iv)に比べて反射減衰量が大幅に改善され良好な電波吸収特性を示している。このように大幅に反射減衰量が改善された理由としては、(v)はスペーサ層4の厚さ寸法を(iv)よりも厚く形成し、保護層5を導体素子6に影響をほとんど与えない位置まで遠ざけて積層(配設)していることが挙げられる。さらに、(iii)と比較すればわかるように、同じPET製のスペーサ層4でも、(v)では内部に空気層を有する不織布とすることで、その誘電率を著しく低くし、導体素子6の共振特性に悪影響を与えないようにしている。
(vi)の反射減衰量のピーク値は約−39dBとなっている。(ii)〜(iv)の場合と比べ、その反射減衰量が大幅に改善され良好な電波吸収特性を示している。反射減衰量が大幅に改善された理由は、(v)と同様に、導体素子6に保護層5の影響がほとんど及ばないくらいにスペーサ層4の厚さ寸法を設定し、かつ、スペーサ層4の材質に低誘電率のPEシートを使用したことである。なお、(vi)の反射減衰量が(v)より良いのは、(vi)のスペーサ層4の厚さ寸法を(v)より厚くし、保護層5を導体素子6から一層遠ざけて配設したことによる。
上記図10に示す試験結果から、良好な電波吸収特性を得るためには、スペーサ層4に適用する部材の誘電率は低い方が好ましく、さらに、スペーサ層4の厚さ寸法が厚い方が好ましい。保護層5を備えかつ良好な電波吸収特性を有することを目的とした本発明の電波吸収体の実施例としては、(v)の実施例や(vi)の実施例を適用することが望ましい。
以上のように、本発明の電波吸収体は、金属製の反射板1と、導電材料及び/又は磁性材料を有する損失層2と、同一平面状に独立して配設された多数個の導体素子6を有する共振層3とを、順次積層し、さらに、低誘電率のスペーサ層4と、保護層5とを、順次積層したので、導体素子6の共振特性への(誘電率の低くない)保護層5の影響を極端に少なくすることができる。言い換えれば、導体素子6の共振特性にほとんど影響を与えない位置まで保護層5を遠ざけて配設(積層)することができる。さらに、スペーサ層4は低誘電率の部材から形成されているので、導体素子6と直接接触しても導体素子6の共振特性にはほとんど影響を与えない。従って、導体素子6の共振特性の低下を高度に抑止することができ、良好な電波吸収特性(反射減衰量特性)を維持することができる。
また、保護層5を有することにより、電波吸収体の機械的強度や耐久性(耐候性)が向上する。そして、電波吸収体を屋外等に設置しても損傷の虞れが少なく、良好な電波吸収特性を長期にわたって維持することができる。
また、スペーサ層4の誘電率を2.3 以下にしたので、導体素子6の共振特性へのスペーサ層4の影響を一層少なくすることができ、良好な電波吸収特性を維持することができる。
また、スペーサ層4の厚さ寸法Tを0.2mm 以上に形成したので、保護層5を導体素子6の共振特性にほとんど影響を与えない位置まで十分に遠ざけて配設(積層)することができ、良好な電波吸収特性を維持することができる。
また、スペーサ層4は不織布であると共に、不織布の表面にレジスト処理をして導体素子6を付着させて、共振層3とスペーサ層4とを一体化したので、簡易な構成となり生産性を向上させることができる。
また、スペーサ層4が内部に空気層を有する不織布であるので、スペーサ層4の誘電率を一層低くすることができる。従って、導体素子6の共振特性へのスペーサ層4の影響を一層少なくすることができる。また、軽量化を図れる。
また、スペーサ層4は一面にスキン層7を有する発泡樹脂シートであると共に、導体素子6をスキン層7に付着させて、共振層3とスペーサ層4とを一体化したので、簡易な構成となり生産性を向上させることができる。
また、スペーサ層4が内部に空気層を有する発泡樹脂シートであるので、スペーサ層4の誘電率を一層低くすることができる。従って、導体素子6の共振特性へのスペーサ層4の影響を一層少なくすることができる。また、軽量化を図れる。
また、スペーサ層4はポリエチレンシートであると共に、ポリエチレンシートの表面に導体素子6を付着させて、共振層3とスペーサ層4とを一体化したので、簡易な構成となり生産性を向上させることができる。
また、ポリエチレンシートは誘電率が低いものであるので、導体素子6の共振特性にほとんど影響を与えない。
また、保護層5を耐候性材料としたので、屋外での使用が十分可能となり、良好な電波吸収特性を長期にわたって維持できる。
また、保護層5を不燃性材料としたので、ビル等の屋内に設置しても安全に使用することができる。
本発明の電波吸収体の第1の実施形態を示す断面図である。 説明用の分解斜視図である。 要部拡大断面図である。 第2の実施形態を示す要部拡大断面図である。 第3の実施形態を示す説明用の分解斜視図である。 要部拡大断面図である。 第4の実施形態を示す断面図である。 説明用の分解斜視図である。 導体素子の形状パターンを示す平面図であって、(a)は他の実施の形態を示す平面図、(b)は別の実施形態を示す平面図、(c)はさらに別の実施形態を示す平面図である。 グラフ図である。
符号の説明
1 反射板
2 損失層
3 共振層
4 スペーサ層
5 保護層
6 導体素子
7 スキン層
T 厚さ寸法

Claims (7)

  1. 金属製の反射板(1)と、導電材料及び/又は磁性材料を有する損失層(2)と、同一平面状に独立して配設された多数個の導体素子(6)を有する共振層(3)とを、順次積層し、さらに、低誘電率のスペーサ層(4)と、保護層(5)とを、順次積層したことを特徴とする電波吸収体。
  2. 上記スペーサ層(4)の誘電率を2.3 以下にした請求項1記載の電波吸収体。
  3. 上記スペーサ層(4)の厚さ寸法(T)を0.2mm 以上に形成した請求項1又は2記載の電波吸収体。
  4. 上記スペーサ層(4)は不織布であると共に、該不織布の表面にレジスト処理をして上記導体素子(6)を付着させて、上記共振層(3)とスペーサ層(4)とを一体化した請求項1,2又は3記載の電波吸収体。
  5. 上記スペーサ層(4)は一面にスキン層(7)を有する発泡樹脂シートであると共に、上記導体素子(6)を該スキン層(7)に付着させて、上記共振層(3)とスペーサ層(4)とを一体化した請求項1,2又は3記載の電波吸収体。
  6. 上記スペーサ層(4)はポリエチレンシートであると共に、該ポリエチレンシートの表面に上記導体素子(6)を付着させて、上記共振層(3)とスペーサ層(4)とを一体化した請求項1,2又は3記載の電波吸収体。
  7. 上記保護層(5)を耐候性材料又は不燃性材料とした請求項1,2,3,4,5又は6記載の電波吸収体。
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