JP2007323729A - Disk player - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、CDやDVD等のディスクに情報を記録および/または再生するディスクプレーヤに係り、特に、共通の駆動モータによってディスクのローディング動作とピックアップの移送動作を行うようにしたディスクプレーヤに関するものである。 The present invention relates to a disc player that records and / or reproduces information on a disc such as a CD or a DVD, and more particularly to a disc player that performs a disc loading operation and a pickup transport operation by a common drive motor. is there.
車載用等のディスクプレーヤには、ディスクをイジェクト位置とプレイ位置との間で自動搬送させるディスク搬送機構や、ピックアップをディスクの半径方向へ移送させるピックアップ移送機構等が備えられているが、従来より、これらディスク搬送機構とピックアップ移送機構を共通の駆動モータによって動作させるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。 In-vehicle disc players are equipped with a disc transport mechanism that automatically transports a disc between an eject position and a play position, a pickup transport mechanism that transports a pickup in the radial direction of the disc, and the like. A technique is known in which the disc transport mechanism and the pickup transport mechanism are operated by a common drive motor (see, for example, Patent Document 1).
図11は上記特許文献1に開示された従来技術を説明するための要部平面図であり、同図に示すディスクプレーヤでは、駆動モータ100から出力される動力が動力切り換え機構101を介して第1の歯車列102と第2の歯車列103のいずれか一方に選択的に伝達されるようになっている。動力切り換え機構101は、駆動モータ100の出力軸に減速歯車列を介して連結された太陽歯車104と、太陽歯車104に噛合する遊星歯車105を軸支する回動アーム106と、遊星歯車105の移動途中に配設された中継部材107等によって構成されており、遊星歯車105は第1の歯車列102の歯車102aおよび第2の歯車列103の歯車103aと係脱可能になっている。回動アーム106は太陽歯車104の軸心を中心として矢印A−B方向へ揺動可能であるが、図示せぬ第1および第2のロック部材によって揺動方向の末端位置に拘束されるようになっている。中継部材107には太陽歯車104の軸心を中心とする内歯車の一部をなす歯部107aが刻設されており、この中継部材107はゴム等の弾性素材からなる支持部材108によって揺動可能に支持されている。第1の歯車列102には図示せぬディスク搬送機構の構成部材であるローラやスライダ等が連結されており、駆動モータ100の動力が動力切り換え機構101の遊星歯車105から第1の歯車列102の最初段の歯車102aに伝達されると、第1の歯車列102によりディスク搬送機構が動作されてディスクを挿入方向または排出方向へ自動搬送するようになっている。また、第2の歯車列103の最終段歯車にはピックアップ移送機構の構成部材であるリードスクリュー109が連結されており、駆動モータ100の動力が動力切り換え機構101の遊星歯車105から第2の歯車列103の最初段の歯車103aに伝達されると、第2の歯車列103によりリードスクリュー109が回転して図示せぬピックアップをディスクの半径方向へ移送するようになっている。
FIG. 11 is a plan view of the main part for explaining the prior art disclosed in the above-mentioned
図11はディスクが挿入されていない待機状態を示しており、この待機状態では回動アーム106が第1のロック部材によって矢印A方向の末端位置に拘束されているため、遊星歯車105は第1の歯車列102の最初段の歯車102aとの噛合を維持している。この状態からディスクを挿入して駆動モータ100が一方向へ回転すると、駆動モータ100の動力が動力切り換え機構101の太陽歯車104から遊星歯車105を介して第1の歯車列102の歯車102aに伝達されるため、第1の歯車列102によってローラが回転してディスクが挿入方向へ自動搬送される。そして、ディスクがプレイ位置の上方まで搬送されると、スライダが第1の歯車列102によって後退位置から手前方向へ移動開始し、このスライダによってディスクのクランプ動作が行われると共に、第1のロック部材が駆動されて回動アーム106の拘束が解除される。その結果、回動アーム106が歯車102aを回転させようとする遊星歯車105からの反力を受けて矢印B方向へ揺動し、この回動アーム106に軸支された遊星歯車105が太陽歯車104に噛合したまま矢印B方向へ移動開始する。
FIG. 11 shows a standby state in which no disc is inserted. In this standby state, the rotating
このとき、遊星歯車105は、歯車102aから離れる直前で中継部材107の歯部107aに噛み合って移動支持され、この状態を保ったまま第2の歯車列103の最初段の歯車103aに噛み合うため、駆動モータ100の動力が第1の歯車列102から第2の歯車列103側へ確実に切り換えられる。そして、第2の歯車列103によってリードスクリュー109が一方向へ回転し始め、このリードスクリュー109によって図示せぬピックアップがディスクの半径方向外側へ移動させられると、ピックアップが図示せぬ第2のロック部材を駆動して回動アーム106を矢印B方向の末端位置に拘束し、遊星歯車105と歯車103aの噛合が維持されてプレイ状態となる。このプレイ状態では、駆動モータ100を正逆両方向へ回転することによってピックアップがディスクの半径方向の外側と内側へ移送され、ディスクに対する情報の記録および/または再生が行われる。
At this time, the
また、プレイ状態で図示せぬイジェクト釦が投入されると、駆動モータ100が他方向へ回転して上記と逆の動作が行われる。すなわち、まずリードスクリュー109の回転によってピックアップがディスクの半径方向内側へ移動させられると、このピックアップによって第2のロック部材が駆動されるため、第2のロック部材による回動アーム106の拘束が解除される。その結果、回動アーム106が歯車103aを回転させようとする遊星歯車105からの反力を受けて矢印A方向へ揺動し、遊星歯車105は太陽歯車104に噛合したまま回動アーム106と共に矢印A方向へ移動開始する。このときも遊星歯車105は歯車103aから離れる直前で中継部材107の歯部107aに噛み合って移動支持され、この状態を保ったまま第1の歯車列102の歯車102aに噛み合うため、駆動モータ100の動力は第2の歯車列103から第1の歯車列102側へ確実に切り換えられる。そして、第1の歯車列102によってスライダが前進位置から後退方向へ移動開始すると、まず第1のロック部材が駆動されて回動アーム106が矢印A方向の末端位置に拘束され、次いでディスクのクランプ動作が解除された後、第1の歯車列102によってローラが逆回転してディスクが排出方向へ自動搬送される。
Further, when an unillustrated eject button is inserted in the play state, the
なお、他の従来技術として、駆動モータの動力をディスク搬送機構側の第1の歯車列とピックアップ移送機構側の第2の歯車列に選択的に伝達する動力切り換え機構として、回動アームに軸支された遊星歯車を第1の歯車列に対してのみ係脱可能となし、この回動アームの揺動動作に伴って太陽歯車に常時噛合する別の歯車を第2の歯車列に対して係脱可能となしたディスクプレーヤも知られている(例えば、特許文献2参照)。この動力切り換え機構も遊星歯車の移動途中に配設された中継部材を備えており、遊星歯車が第1の歯車列の最初段歯車から離れる直前または該歯車に噛合する直前に中継部材の歯部に噛み合って移動支持されることにより、駆動モータの動力が第1の歯車列と第2の歯車列との間で確実に切り換えられるようになっている。
前述した従来技術のうち特許文献1に開示されたディスクプレーヤでは、遊星歯車の移動途中に配設された中継部材をゴム等の弾性素材からなる支持部材によってシャーシ上に揺動可能に支持しているため、駆動モータの動力切り換え時に回転している遊星歯車の歯先が中継部材の歯先に一致した位置で飛び込んだとしても、中継部材を揺動方向に撓ませて両者の歯先どうしの食い付きを防止することができる。しかしながら、中継部材をゴム等からなる支持部材に一体化してシャーシ上に支持する必要があるため、これら中継部材と支持部材が全体的に大きくなってしまい、太陽歯車や遊星歯車を含む多数の歯車を有する動力切り換え機構の限られたスペース内に中継部材と支持部材を配置するのが困難になるという問題があった。
In the disk player disclosed in
これに対して特許文献2に開示されたディスクプレーヤでは、遊星歯車の移動途中に配設された中継部材がシャーシ上に直接固定されているため、中継部材をシャーシに一体形成して構造を簡略化できるという利点があるものの、回転している遊星歯車の歯先が中継部材の歯先に一致した位置で飛び込むと、両者の歯先どうしが歯幅方向の全面で当接して乗り上げてしまうことがあり、その結果、移動途中の遊星歯車が中継部材の歯部に食い付いて停止してしまったり、両者の歯先が破壊するという問題があった。
On the other hand, in the disc player disclosed in
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、単一の駆動モータの動力を簡単な構成でディスク搬送機構とピックアップ移送機構に確実に伝達することができるディスクプレーヤを提供することにある。 The present invention has been made in view of the actual situation of the prior art, and an object of the present invention is to reliably transmit the power of a single drive motor to the disk transport mechanism and the pickup transport mechanism with a simple configuration. To provide a disc player.
本発明は、駆動モータの動力が遊星歯車列を有する動力切り換え機構を介してディスク搬送機構側の第1の歯車列とピックアップ移送機構側の第2の歯車列に選択的に伝達されるようになし、この動力切り換え機構の構成部材である遊星歯車の移動途中に配設した中継部材の歯部をその歯丈寸法が歯幅方向に沿って漸次小さくなるように傾斜させることとした。 In the present invention, the power of the drive motor is selectively transmitted to the first gear train on the disk transport mechanism side and the second gear train on the pickup transfer mechanism side via a power switching mechanism having a planetary gear train. None, the tooth portion of the relay member disposed during the movement of the planetary gear, which is a component of the power switching mechanism, is inclined so that the tooth height dimension gradually decreases along the tooth width direction.
本発明のディスクプレーヤは、駆動モータの動力が遊星歯車列を有する動力切り換え機構を介してディスク搬送機構側の第1の歯車列とピックアップ移送機構側の第2の歯車列に選択的に伝達されるようになし、この動力切り換え機構の構成部材である遊星歯車の移動途中に配設した中継部材の歯部をその歯丈寸法が歯幅方向に沿って漸次小さくなるように傾斜させたので、駆動モータの動力切り換え時に回転している遊星歯車の歯先が中継部材の歯先に一致した位置で飛び込んだとしても、両者の歯先どうしは歯幅方向で点接触するだけであるため、遊星歯車は中継部材の歯部に乗り上げることなく正常に噛み合うことになる。したがって、遊星歯車と中継部材の歯先どうしの衝突音や歯先の破壊といった不具合は発生せず、単一の駆動モータの動力を簡単な構成でディスク搬送機構とピックアップ移送機構に確実に伝達することができる。 In the disc player of the present invention, the power of the drive motor is selectively transmitted to the first gear train on the disc transport mechanism side and the second gear train on the pickup transfer mechanism side via a power switching mechanism having a planetary gear train. Since the tooth portion of the relay member disposed during the movement of the planetary gear that is a constituent member of the power switching mechanism is inclined so that the tooth height dimension gradually decreases along the tooth width direction, Even if the tip of the planetary gear rotating at the time of switching the power of the drive motor jumps in at the position that coincides with the tip of the relay member, the tips of the two are only point-contacted in the tooth width direction. The gear meshes normally without riding on the teeth of the relay member. Therefore, there is no problem such as collision noise between the planetary gear and the tooth tip of the relay member or destruction of the tooth tip, and the power of the single drive motor is reliably transmitted to the disk transport mechanism and the pickup transport mechanism with a simple configuration. be able to.
本発明は、駆動モータと、この駆動モータの回転によって動作される遊星歯車列を有する動力切り換え機構と、前記遊星歯車列の出力側に第1の歯車列を介して連結されたディスク搬送機構と、前記遊星歯車列の出力側に第2の歯車列を介して連結されたピックアップ移送機構とを備え、前記駆動モータの動力が前記遊星歯車列を介して前記第1の歯車列と前記第2の歯車列のいずれか一方に選択的に伝達されるようになっているディスクプレーヤにおいて、前記動力切り換え機構が前記遊星歯車列の遊星歯車の移動途中に配設された中継部材を含んでおり、この中継部材に前記遊星歯車列の太陽歯車の軸心を中心とする内歯車の一部を構成する歯部が刻設されていると共に、該中継部材の歯部をその歯丈寸法が歯幅方向に沿って漸次小さくなるように傾斜させる構成とした。 The present invention includes a drive motor, a power switching mechanism having a planetary gear train operated by the rotation of the drive motor, and a disk transport mechanism connected to the output side of the planetary gear train via a first gear train. A pickup transfer mechanism connected to the output side of the planetary gear train via a second gear train, and the power of the drive motor is connected to the first gear train and the second gear via the planetary gear train. In the disc player configured to be selectively transmitted to any one of the gear trains, the power switching mechanism includes a relay member disposed during the movement of the planetary gears of the planetary gear train, The relay member is engraved with a tooth portion constituting a part of the internal gear centered on the axis of the sun gear of the planetary gear train, and the tooth height of the relay member is determined by the tooth width dimension. Gradually smaller along the direction And configured to be inclined so that.
このように構成されたディスクプレーヤによれば、駆動モータの動力切り換え時に回転している遊星歯車の歯先が中継部材の歯先に一致した位置で飛び込んだとしても、両者の歯先どうしは歯幅方向で点接触するだけであるため、遊星歯車は中継部材の歯部に乗り上げることなく正常に噛み合うことになる。したがって、遊星歯車と中継部材の歯先どうしの衝突音や歯先の破壊といった不具合は発生せず、単一の駆動モータの動力を簡単な構成でディスク搬送機構とピックアップ移送機構に確実に伝達することができる。 According to the disc player configured as described above, even if the tooth tip of the planetary gear rotating at the time of switching the power of the drive motor jumps in a position where it coincides with the tooth tip of the relay member, the tooth tips of both the gear teeth Since only the point contact is made in the width direction, the planetary gear meshes normally without riding on the teeth of the relay member. Therefore, there is no problem such as collision noise between the planetary gear and the tooth tip of the relay member or destruction of the tooth tip, and the power of the single drive motor is reliably transmitted to the disk transport mechanism and the pickup transport mechanism with a simple configuration. be able to.
上記の構成において、遊星歯車を第1の歯車列と第2の歯車列に対してそれぞれ係脱可能としてもよいが、ピックアップ移送機構がピックアップをガイドシャフトに沿ってディスクの半径方向へ駆動する移送部材を有すると共に、この移送部材に刻設されたラックと遊星歯車列の太陽歯車に常時噛合するピニオンとで第2の歯車列を構成し、遊星歯車列の出力が第1の歯車列に伝達されるときに、遊星歯車を第1の歯車列に噛合させると共にピニオンとラックとの噛み合いを解除し、遊星歯車列の出力が第2の歯車列に伝達されるときに、ピニオンをラックに噛合させると共に遊星歯車と第1の歯車列の噛み合いを解除するようにすると、本発明による動力切り換え機構をピニオンとラックを用いたピックアップ移送機構に適用できて好ましい。 In the above configuration, the planetary gear may be detachable from the first gear train and the second gear train, but the pick-up transport mechanism transports the pick-up along the guide shaft in the radial direction of the disk. A second gear train is formed by a rack engraved on the transfer member and a pinion that always meshes with the sun gear of the planetary gear train, and the output of the planetary gear train is transmitted to the first gear train. The planetary gear meshes with the first gear train and the mesh between the pinion and the rack is released, and when the output of the planetary gear train is transmitted to the second gear train, the pinion meshes with the rack. When the meshing between the planetary gear and the first gear train is released, the power switching mechanism according to the present invention is preferably applicable to a pickup transfer mechanism using a pinion and a rack. .
また、上記の構成において、中継部材とシャーシは別部材を一体化したものでもよいが、駆動モータを搭載する合成樹脂製のシャーシに中継部材を一体成形すると、わざわざ中継部材をシャーシに後付けする必要がなくなって好ましい。この場合において、中継部材の歯先面をシャーシの板面から垂直に延びる仮想線に対して鋭角をもって傾斜させると、中継部材がアンダーカット形状にならないため、シャーシ成形用の金型構造を簡略化することができて好ましい。 In the above configuration, the relay member and the chassis may be integrated with separate members. However, if the relay member is integrally formed with a synthetic resin chassis on which the drive motor is mounted, the relay member needs to be added to the chassis. Is preferred. In this case, if the tooth tip surface of the relay member is inclined at an acute angle with respect to a virtual line extending perpendicularly from the plate surface of the chassis, the relay member does not become an undercut shape, thus simplifying the mold structure for chassis molding. This is preferable.
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施例に係る車載用ディスクプレーヤの平面図、図2は図1の枠体を取り除いて該ディスクプレーヤを裏面側から見た斜視図、図3は該ディスクプレーヤに備えられるディスク搬送機構の動作説明図、図4は該ディスク搬送機構に備えられるガイド部材の裏面図、図5は該ディスク搬送機構の分解斜視図、図6は該ディスク搬送機構に備えられる誤挿入防止部材の動作を示す斜視図、図7は該ディスクプレーヤに備えられる動力切り換え機構の説明図、図8は該動力切り換え機構に備えられる遊星歯車と中継部材の噛み合い状態を示す平面図、図9は該遊星歯車と中継部材の斜視図である。 The embodiment will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a plan view of an in-vehicle disc player according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a perspective view of the disc player as viewed from the back side with the frame of FIG. 3 and FIG. 3 are diagrams for explaining the operation of the disc transport mechanism provided in the disc player, FIG. 4 is a rear view of a guide member provided in the disc transport mechanism, FIG. 5 is an exploded perspective view of the disc transport mechanism, and FIG. FIG. 7 is an explanatory view of the power switching mechanism provided in the disc player, and FIG. 8 is a diagram of the planetary gear and relay member provided in the power switching mechanism. FIG. 9 is a perspective view of the planetary gear and the relay member.
本実施例はディスクプレーヤの一例としての車載用CDプレーヤへ適用したものであり、図1と図2に示すように、このCDプレーヤはシャーシの構成部材である合成樹脂製のベース部材1を備えている。図2には省略されているが、ベース部材1は本体装置の外殻を形成する箱状の枠体2に複数のダンパ3によって弾性支持されており、この枠体2の左右両内壁にはロックピン(図示せず)が突設されている。
The present embodiment is applied to an in-vehicle CD player as an example of a disc player. As shown in FIGS. 1 and 2, the CD player includes a
ベース部材1の手前側上面には金属製の支持板4がねじ止め固定されており、図3に示すように、この支持板4の下面に合成樹脂製のガイドトップ5がスナップ結合等の固着手段を用いて一体化されている。これら支持板4とガイドトップ5によってガイド部材6が構成されており、このガイド部材6の左右両側部に一対の補助ローラ7が回転可能に支持されている。これら補助ローラ7は合成樹脂で成形された円柱状体であり、図4に示すように、両補助ローラ7の回転軸を結ぶ直線PはディスクDの搬送方向(矢印X1−X2方向)に対して直交している。また、補助ローラ7の回転軸は支持板4とガイドトップ5とで挟持されており、補助ローラ7の回転部はガイドトップ5に設けた長方形の開口5aから露出している。
A
ガイド部材6とベース部材1の内底面との間にディスク搬送空間Sが画成されており、図3に示すように、このディスク搬送空間Sは枠体2の前面板に形成された横長形状のディスク挿入口2aに対向している。また、ディスク搬送空間Sの内部にはゴム製のローラ8が配設されており、このローラ8は後述する駆動モータの動力によって正逆両方向へ回転駆動されるようになっている。ローラ8はその直径が中央部に近付くのに伴って小さくなるテーパ状に形成されており、金属製のローラブラケット9の後端部に回転可能に支持されている。ローラブラケット9の両側壁の前端と後端にはピン9a,9bが植設されており、前端側のピン9aをベース部材1の左右両側壁と支持板4とで挟持することにより、ローラブラケット9はベース部材1に回動可能に軸支されている。また、後端側のピン9bは後述するスライダのカム孔に挿入されており、ローラブラケット9はスライダの前後進移動に伴ってピン9aを中心に回動(揺動)されるようになっている。さらに、ローラブラケット9の中央部手前側には折曲部9cが形成されており、この折曲部9cとベース部材1の底面との間にスプリング10を張架することにより、ローラブラケット9はスプリング10の弾性力によってその後端側がガイドトップ5の下面に近接する方向へ付勢されている。図3(A)はディスクDが挿入されていない待機状態を示しており、この待機状態においてローラ8の外周面はスプリング10の弾性力を受けて補助ローラ7の外周面に圧接されているが、図3(B)に示すプレイ状態になると、ローラ8はローラブラケット9の回動に伴って下降して補助ローラ7から離反する。なお、これらガイド部材6とローラ8およびローラブラケット9によってディスク搬送機構が構成されている。
A disc transport space S is defined between the
図5と図6に示すように、ローラブラケット9の両側部手前側には軸孔部9dが折曲形成されており、この軸孔部9dに誤挿入防止部材11の軸部11aを挿入することにより、ローラブラケット9の両側部に一対の誤挿入防止部材11が回転可能に支持されている。これら誤挿入防止部材11は合成樹脂の成形品であって、その一方の側面にカム溝11bが形成されており、このカム溝11bはベース部材1の内底面手前側に設けた突起1aに挿入されている。また、誤挿入防止部材11の中央部には逃げ溝11cが形成されており、この逃げ溝11cはベース部材1に立設したガイド壁1bに挿入されている。さらに、誤挿入防止部材11の後端側には後方へ片持ち状に延出する薄肉の弾性片11dが一体形成されており、この弾性片11dは軸孔部9dの後方に位置するローラブラケット9の下面に対向している。このようにローラブラケット9の両側部に一対の誤挿入防止部材11を回転可能に軸支し、これら誤挿入防止部材11のカム溝11cとベース部材1の突起1aとを係合することにより、ローラブラケット9の揺動角度に応じて誤挿入防止部材11がディスク搬送空間Sに出入すると共に、誤挿入防止部材11の弾性片11dの先端部がローラブラケット9の下面に接離するようになっている。
As shown in FIGS. 5 and 6, a
具体的には、図3(A)と図6(A)に示す待機状態において、ローラブラケット9はローラ8を支持した後端側が上昇した前傾姿勢となっており、ローラブラケット9の前端側に支持された誤挿入防止部材11はベース部材1の突起1aがカム溝11bの一端部に移行することで略水平姿勢に保たれている。その結果、誤挿入防止部材11の上方にディスクDの挿入を許容するディスク搬送空間Sが確保されると共に、誤挿入防止部材11の弾性片11dの先端部がローラブラケット9の下面に弾接する。一方、図3(B)と図6(B)に示すプレイ状態では、ローラブラケット9が略水平姿勢となるように揺動動作されることに伴って、突起1aがカム溝11bの一端部から他端部へと移行して誤挿入防止部材11は起立状態となる。その結果、一対の誤挿入防止部材11がディスク搬送空間Sの左右両側部内に突出すると共に、誤挿入防止部材11の弾性片11dの先端部がローラブラケット9の下面から離反する。
Specifically, in the standby state shown in FIGS. 3 (A) and 6 (A), the
図1と図2に戻り、ベース部材1の後壁にはクランプアーム12の左右後端部が回動可能に軸支されており、このクランプアーム12の中央部手前側にはクランパ13が回転可能に支持されている。また、ベース部材1の裏面側にはドライブ機構を構成するスピンドルモータ14やピックアップ15および前述した駆動モータ16等が搭載されており、このスピンドルモータ14の回転軸にはクランパ13の下面に対向する図示せぬターンテーブルが固着されている。さらに、ベース部材1の裏面側には動力切り換え機構17と第1および第2の歯車列18,19の構成部品が搭載されており、後述するように、駆動モータ16から出力される動力が動力切り換え機構17を介して第1の歯車列18と第2の歯車列19のいずれか一方に選択的に伝達されるようになっている。
1 and 2, the left and right rear ends of the
ベース部材1の左右両側壁の外側には合成樹脂製のスライダ20が配設されており、これら両スライダ20はベース部材1の前後方向(X1−X2方向)に移動可能に支持されている。一方のスライダ20は第1の歯車列18によって動作され、このスライダ20の動きがリンク部材21を介して他方のスライダ20に伝達されるようになっている。すなわち、図2で右側に示される一方のスライダ20は駆動モータ16を駆動源として動作される駆動側スライダであり、図2で左側に示される他方のスライダ20は駆動側スライダ20に同期して動作される従動側スライダとなっている。両スライダ20にはカム孔20aとロック溝20bおよび突起20c等が形成されており、前述したように、両スライダ20の前後進に伴ってローラブラケット9のピン5bがカム孔20a内を相対移動することにより、ローラブラケット9を回動させてローラ8が昇降動作するようになっている。また、両スライダ20の前後進に伴ってロック溝20bが前述した枠体2の図示せぬロックピンと係脱することにより、ベース部材1を枠体2に対してロック/アンロック状態に切り換えるロック切換機構が動作されると共に、両スライダ20の前後進に伴って突起20cがクランプアーム12の両側壁に形成されたカム12aと係脱することにより、クランプアーム12を回動させてクランパ13が昇降動作するようになっている。
図7に示すように、動力切り換え機構17は、太陽歯車22や遊星歯車23を有する遊星歯車列24と、遊星歯車23を軸支して太陽歯車22の軸心を中心に矢印A−B方向へ揺動可能な回動アーム25と、この回動アーム25を揺動方向の末端位置に拘束可能な第1および第2のロックレバー26,27と、遊星歯車23の移動途中に配設された中継部材28等によって構成されており、太陽歯車22は駆動モータ16の出力軸に固着されたウォーム40と常時噛合する歯車41に設けられている。
As shown in FIG. 7, the
遊星歯車23は第1の歯車列18の最初段の歯車18aと係脱可能になっており、図示省略されているが、第1の歯車列18の最終段の歯車はディスク搬送機構の構成部材であるローラ8の回転軸に固着された歯車に噛合している。また、第1の歯車列18の途中の歯車18bはスライダ駆動部材29のラック29aと係脱可能になっており、このスライダ駆動部材29を介して駆動側スライダ20が前後進されるようになっている。スライダ駆動部材29は、ベース部材1の裏面上を前後進する保持部材30と、保持部材30上に移動可能に載置された噛合せ部材31とで構成されており、噛合せ部材31はスプリング32の弾発力によってX1方向へ付勢されている。保持部材30と噛合せ部材31にはそれぞれカム孔30a,31aが形成されており、これらカム孔30a,31aに第1のロックレバー26のピン26aが係合することにより、第1のロックレバー26はスライダ駆動部材29の移動に伴って回転動作する。また、噛合せ部材31のX1方向端部にはトリガーピン33が配置されており、このトリガーピン33は装置内に挿入されたディスクDの縁部によって回転動作される検知部材(図示せず)に植設されている。そして、トリガーピン33によって噛合せ部材31がX2方向へ押圧されると、第1の歯車列18の歯車18bがスライダ駆動部材29のラック29aに噛み合って動力伝達される。
The
遊星歯車列24の歯車41には別の歯車34が常時噛合しており、この歯車34に第2の歯車列19の最初段歯車であるピニオン35が設けられている。ピニオン35は第2の歯車列19の最終段歯車であるラック36と係脱可能になっており、このラック36はピックアップ移送機構の構成部材である移送部材37に刻設されている。移送部材37には第2のロックレバー27の一端部と係脱可能な駆動突起37aが設けられており、第2のロックレバー27の他端部は回動アーム25に形成されたカム孔25aに係合している。図2に示すように、ベース部材1の裏面にはディスクDの半径方向(矢印α1−α2方向)へ延びるガイドシャフト38が固着されており、ピックアップ15と移送部材37はガイドシャフト38に挿入されて、スプリング39の弾発力により移送部材3が7外周側(矢印α1方向)へ付勢されピックアップ15と密着させられている。
Another
中継部材28はベース部材1に一体成形された樹脂成形品であり、駆動モータ16から出力される動力が動力切り換え機構17を介して第1の歯車列18と第2の歯車列19のいずれか一方に切り換えられるとき、遊星歯車23は中継部材28に噛み合って移動支持されるようになっている。図8と図9に示すように、この中継部材28には太陽歯車22の軸心を中心とする内歯車の一部をなす2つの歯部28aが刻設されているが、これら歯部28aは歯丈寸法が歯幅方向に沿って漸次小さくなるように、換言すると、ベース部材1の板面から離れるのにつれて歯部28aの歯丈寸法が小さくなるように所定角度θで傾斜させてある。このため合成樹脂製のベース部材1に一体成形された中継部材28がアンダーカット形状にならず、シャーシ1の金型構造を簡略化することができる。なお、本実施例の場合、この角度θが約13度になるように歯部28aの歯先面をベース部材1の板面から垂直に延びる仮想線Oに対して鋭角に傾斜させてある。したがって、図9に示すように、駆動モータ16の動力切り換え時に遊星歯車23の歯先23aが中継部材28の歯部28aに一致した位置で飛び込んだとしても、両者の歯先どうしは歯幅方向で点接触するだけとなるため、図8に示すように、遊星歯車23は中継部材28の歯部28aに乗り上げることなく正常に噛み合うことになる。
The
次に、上述のごとく構成されたCDプレーヤの動作について説明する。 Next, the operation of the CD player configured as described above will be described.
ディスクDが本体装置に挿入されていないイジェクト時(待機状態)においては、図7(A)に示すように、遊星歯車列24の遊星歯車23は第1の歯車列18の最初段の歯車18aと噛合しており、この状態が回動アーム25を拘束している第1のロック部材26によって維持されている。また、移送部材37の駆動突起37aが第2のロックレバー27と係合しているため、移送部材37はスプリング39の弾発力に抗してガイドシャフト38の最内端側(矢印α2方向)に位置し、ピニオン35とラック36の噛み合いは解除されている。したがって、駆動モータ16の動力は動力切り換え機構17の太陽歯車22から遊星歯車23を介して第1の歯車列18に伝達可能状態となり、駆動モータ16から第2の歯車列19への動力伝達は遮断された状態となっている。
At the time of ejection (standby state) when the disk D is not inserted into the main unit, the
そして、かかる待機状態で両スライダ20はベース部材1の手前側の前進位置にあり、これらスライダ20のロック溝20bが枠体2のロックピンに係止しているため、ディスク搬送機構やドライブ機構等のメカニズム全体を搭載したベース部材1は枠体2に対して固定的に支持されたロック状態となっている。また、両スライダ20の突起20cがクランプアーム12のカム12aに当接しているため、クランプアーム12は上方へ回動してクランパ13がターンテーブルから離反している。また、ローラブラケット9のピン9bは両スライダ20のカム孔20aの上段位置にあり、図3(A)に示すように、ローラ8の外周面がスプリング10の弾性力を受けてガイドトップ5の下面から露出する補助ローラ7の外周面に圧接されているため、ガイド部材6に対する補助ローラ7のガタ付きがローラ8によって抑制され、補助ローラ7のガタ付きに起因するラットルノイズが発生しないようになっている。また、この待機状態においてローラブラケット9はローラ8を支持した後端側が上昇した前傾姿勢となっており、図3(A)と図6(A)に示すように、ローラブラケット9の前端側に支持された一対の誤挿入防止部材11は略水平姿勢に保たれているため、両誤挿入防止部材11の上方にディスクDの挿入を許容するディスク搬送空間Sが確保されている。しかも、誤挿入防止部材11に一体形成した弾性片11dの先端部をローラブラケット9の下面に弾接させているため、待機状態でのローラブラケット9のガタ付きが抑制され、ローラブラケット9のガタ付きに起因するラットルノイズが発生しないようになっている。
In such a standby state, both
この状態でディスクDが枠体2のディスク挿入口2aから装置本体内に挿入されると、該ディスクDは両誤挿入防止部材11の上方のディスク搬送空間Sを通ってローラ8まで達し、この間にディスクDの挿入によって図示せぬディスク検知手段が動作されるため、該ディスク検知手段からの信号に基づいて駆動モータ16が一方向へ回転し始める。この場合、駆動モータ16の動力が動力切り換え機構17の太陽歯車22から遊星歯車23を介して第1の歯車列18に伝達されるように維持されているため、第1の歯車列18の最終段歯車からの駆動力によってローラ8が一方向へ回転し始め、ローラ8と補助ローラ7間に挟持されたディスクDが該ローラ8の回転力によって挿入方向(矢印X1方向)へ自動搬送される。このようにしてディスクDがプレイ位置の上方(ディスクDの中心孔がターンテーブルとクランパとの間となる位置)まで搬送されると、ディスクDの縁部によって図示せぬ検知部材が回転動作され、この検知部材に設けられたトリガーピン33がスライダ駆動部材29の噛合せ部材31をベース部材1の手前側へ押圧するため、噛合せ部材31がスプリング32を圧縮しながら保持部材30に対して矢印X2方向へ移動し、第1の歯車列18の歯車18bがラック29aに噛み合う。これにより保持部材30と噛合せ部材31が矢印X2方向へ一体的に移動し、それに伴って駆動側のスライダ20が前進位置から後退位置に向かって矢印X1方向へ移動開始する。この場合、駆動側のスライダ20の動きはリンク部材21を介して従動側のスライダ20に伝達されるため、駆動側と従動側のスライダ20は前進位置から後退位置まで同期して移動する。
In this state, when the disc D is inserted into the main body of the apparatus from the
このようにしてスライダ20が後退方向の末端位置まで移動する間に、両スライダ20のロック溝20bが枠体2のロックピンから離れるため、ベース部材1は複数のダンパ3によって枠体2に弾性的に支持されたアンロック状態となる。また、ローラブラケット9のピン9bが両スライダ20のカム孔20aの上段位置から下段位置へ移行するため、図3(B)に示すように、ローラブラケット9がスプリング10の弾性力に抗して下方へ回動し、ローラブラケット9の後端側に支持されたローラ8がディスクDの下面から離れる。また、このタイミングで両スライダ20の突起20cがクランプアーム12のカム12aから離れるため、クランパ13を支持するクランプアーム12が下方へ回動し、ディスクDの中心部がクランパ13とターンテーブル間にクランプされる。
While the
また、スライダ20を駆動するスライダ駆動部材29はディスクDのクランプ動作が完了した時点でX2方向の末端位置まで移動し、それに伴って動力切り換え機構17が図7(A)から図7(B)に示す状態となる。すなわち、第1のロックレバー26のピン26aが保持部材30のカム孔30aの端部へ移行することにより、第1のロックレバー26が同図の時計方向へ回転して回動アーム25の拘束を解除する。その結果、回動アーム25が歯車18aを回転させようとする遊星歯車23からの反力を受けて矢印A方向へ揺動し、この回動アーム25に軸支された遊星歯車23が太陽歯車22に噛合したまま矢印A方向へ移動開始する。また、この回動アーム25の矢印A方向への揺動に伴ってカム孔25aに係合する第2のロックレバー27が時計方向へ回転し、第2のロックレバー27が移送部材37の駆動突起37aを矢印α1方向へ押圧するため、スプリング39の弾発力を受けて移送部材37のラック36が歯車34のピニオン35に噛み合う。したがって、この時点で駆動モータ16の動力が動力切り換え機構17の太陽歯車22からピニオン35とラック36を有する第2の歯車列19へ伝達されると共に、駆動モータ16から第1の歯車列18への動力伝達が遮断されてプレイ状態となる。
Further, the
かかる動力切り換え時に遊星歯車23は歯車18aから離れる直前で中継部材28の歯部28aに噛み合って移動支持され、この状態を保ったままピニオン35がラック36に噛み合うため、駆動モータ16の動力が第1の歯車列18から第2の歯車列19側へ確実に切り換えられる。このとき、図9に示すように、回転している遊星歯車23の歯先23aが中継部材28の歯部28aに一致した位置で飛び込んだとしても、両者の歯先どうしは歯幅方向で点接触するだけとなるため、図8に示すように、遊星歯車23は中継部材28の歯部28aに乗り上げることなく正常に噛み合うことになり、遊星歯車23中継部材28の歯先どうしの衝突音や歯先の破壊といった不具合は発生しなくなる。
At the time of such power switching, the
そして、このプレイ状態において、スピンドルモータ14を駆動してディスクDを回転すると共に、駆動モータ16を正逆両方向へ回転して移送部材37を矢印α1−α2方向へ移動することにより、ピックアップ15をディスクDの半径方向の外側と内側へ移送させて再生動作等が行われる。また、図3(B)に示すように、ローラブラケット9の前端側に回転可能に支持された一対の誤挿入防止部材11はプレイ状態で起立状態となり、これら誤挿入防止部材11がディスク搬送空間Sの左右両側部内に突出してディスク挿入口2aの背面側に対向するため、プレイ状態におけるディスクの2重挿入が誤挿入防止部材11によって阻止される。なお、誤挿入防止部材11の弾性片11dはプレイ状態でローラブラケット9の下面から離反しているが、前述したように、ディスク搬送機構等のメカニズム全体を搭載したベース部材1はプレイ状態で枠体2に弾性的に支持されたアンロック状態となっているため、プレイ状態でも誤挿入防止部材11のガタ付きに起因するラットルノイズは発生しなくなる。同様に、ガイド部材6の両側部に回転可能に支持された一対の補助ローラ7はプレイ状態でローラ8から離反するが、プレイ状態で外部振動は補助ローラ7に直接作用しないため、補助ローラ7のガタ付きに起因するラットルノイズも発生しなくなる。
In this play state, the
また、再生等が完了したディスクを排出(イジェクト)するときには、上記と逆の動作が行われ、駆動モータ16の動力が第2の歯車列19から第1の歯車列18へと切り換えられる。すなわち、図7(B)に示すプレイ状態で図示せぬイジェクト釦が投入されると、駆動モータ16が他方向へ回転し始め、この駆動モータ16の動力がピニオン35とラック36を介して移送部材37に伝達される。これにより移送部材37が矢印α2方向へ移動してピックアップ15をディスクDの半径方向内側へ移送し、ピックアップ15がスピンドルモータ14に当接して停止すると、移送部材37のみがスプリング39を圧縮して矢印α2方向の末端位置まで移動する。その結果、移送部材37のラック36が歯車34のピニオン35から離反すると共に、移送部材37の駆動突起37aが第2のロックレバー27に係合してこれを反時計方向へ回転させ、図7(A)に示すように、回動アーム25が第2のロックレバー27の回転に伴って矢印A方向の末端位置から矢印B方向へ移動開始する。このときも遊星歯車23は矢印B方向への揺動途中で中継部材28の歯部28aに噛み合って移動支持され、この状態を保ったまま第1の歯車列18の歯車18aに噛み合うため、この時点で駆動モータ16の動力が動力切り換え機構17の遊星歯車23から第1の歯車列18へ伝達されると共に、駆動モータ16から第2の歯車列19への動力伝達が遮断される。そして、第1の歯車列18によってスライダ駆動部材29がX2方向の末端位置からX1方向へ移動すると、第1のロックレバー26が反時計方向へ回転して回動アーム25を矢印B方向の末端位置に拘束すると共に、スライダ20が後退位置から前進位置へ移動することにより、ディスクDのクランプ動作が解除された後に、ローラ8が逆回転してディスクがプレイ位置から排出方向へ自動搬送される。
Further, when a disc that has been completely reproduced is ejected, the reverse operation is performed, and the power of the
なお、上記実施例では、中継部材28の歯部28aをその歯先面がベース部材1の板面から垂直に延びる仮想線Oに対して鋭角となるように傾斜させてあるが、図10に示すように、中継部材28の歯部28aをベース部材1の板面から離れるのにつれて歯丈寸法が大きくなるように傾斜させることも可能であり、この場合はベース部材1に歯部28aに対応する抜き孔1eを形成すればよい。
In the above-described embodiment, the
1 ベース部材(シャーシ)
1a 突起
2 枠体
3 ダンパ
4 支持板
5 ガイドトップ
5a 開口
6 ガイド部材
7 補助ローラ
8 ローラ
9 ローラブラケット
10 スプリング
11 誤挿入防止部材
11a 軸部
11b カム溝
11c 逃げ溝
11d 弾性片
12 クランプアーム
13 クランパ
14 スピンドルモータ
15 ピックアップ
16 駆動モータ
17 動力切り換え機構
18 第1の歯車列
19 第2の歯車列
20 スライダ
22 太陽歯車
23 遊星歯車
23a 歯先
24 遊星歯車列
25 回動アーム
26 第1のロックレバー
27 第2のロックレバー
28 中継部材
28a 歯部
29 スライダ駆動部材
30 保持部材
31 噛合せ部材
33 トリガーピン
34 歯車
35 ピニオン
36 ラック
37 移送部材
37a 駆動突起
38 ガイドシャフト
39 スプリング
D ディスク
S ディスク搬送空間
1 Base member (chassis)
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記動力切り換え機構が前記遊星歯車列の遊星歯車の移動途中に配設された中継部材を含んでおり、この中継部材に前記遊星歯車列の太陽歯車の軸心を中心とする内歯車の一部を構成する歯部が刻設されていると共に、該中継部材の歯部をその歯丈寸法が歯幅方向に沿って漸次小さくなるように傾斜させたことを特徴とするディスクプレーヤ。 A drive motor, a power switching mechanism having a planetary gear train operated by rotation of the drive motor, a disk transport mechanism connected to the output side of the planetary gear train via a first gear train, and the planetary gear A pickup transfer mechanism connected to the output side of the train via a second gear train, and the power of the drive motor is connected to the first gear train and the second gear train via the planetary gear train. In a disc player that is selectively transmitted to either one,
The power switching mechanism includes a relay member disposed in the middle of movement of the planetary gear of the planetary gear train, and a part of the internal gear centering on the axis of the sun gear of the planetary gear train is connected to the relay member. The disc player is characterized in that the tooth portion of the relay member is engraved and the tooth portion of the relay member is inclined so that the tooth height dimension gradually decreases along the tooth width direction.
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