JP2007323359A - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Koichi Hirota
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Abstract

【課題】自車周辺での不審者の検出時に、盗難防止等を目的としてこの不審者に対して効果的に威嚇することが可能なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、セキュリティ機能の起動指示と共に、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53の振り幅をネットワーク4を介して受信した場合には、この振り幅をRAM42に記憶する(S41〜S42)。そして、対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、車両2に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信したときには、バッテリ残量が各車両用前照灯53を点灯することが可能な残量の場合には、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯する(S43〜S45)。
【選択図】図6

Description

本発明は、自車周辺での不審者の検出時に、盗難防止等を目的としてこの不審者に対して効果的に威嚇することが可能なナビゲーション装置に関するものである。
従来より、車両の盗難防止等を目的として種々の警報装置が提案されている。
例えば、駐車時において、車両本体に対し不審者が所定距離以内に接近したことをセンサが検知すると、ドアミラーに取り付けた照明ユニットを点滅及び点灯させて、不審者に対して視覚的な警報を与えて盗難を断念させたりすることが可能な車両用警報装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−171452号公報(段落(0015)〜(0037)、図1〜図11)
しかしながら、前記した特許文献1に記載された車両用警報装置では、自車のドアミラーに取り付けられた照明ユニットを点滅及び点灯させるのみであるため、不審者への威嚇効果としては弱く、効果的に威嚇することが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自車周辺での不審者の存在検出時に、盗難防止等を目的としてこの不審者に対して効果的に威嚇することが可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るナビゲーション装置は、照射方向が変更可能な車両用前照灯(53)を有する車両(2)に搭載されたナビゲーション装置(1)において、自車の駐車地点の第1座標位置を検出する第1検出手段(13、11)と、自車周辺の不審者の存在を検出する第2検出手段(51)と、自車周辺に存在する車両と通信を行う通信ネットワーク(4)に接続される第1通信手段(17)と、自車の周辺に駐車して前記通信ネットワークに接続される対象車両(5)から前記第1通信手段(17)を介して前記対象車両の駐車地点の第2座標位置と該対象車両の向きを表す方位情報とを取得する取得手段(13、17)と、前記第1座標位置と前記取得手段によって取得した前記第2座標位置及び前記方位情報とに基づいて、前記対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射する第1警戒用照射方向を算出する算出手段(13)と、前記算出手段によって算出した前記第1警戒用照射方向を該対象車両に前記第1通信手段を介して送信するように制御する第1送信制御手段(13)と、前記第2検出手段を介して不審者の存在を検出した場合には、該対象車両に対して前記第1警戒用照射方向に向けて車両用前照灯を点灯するように指示する第1点灯指示情報を前記第1通信手段を介して送信するように制御する第2送信制御手段(13)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置(1)において、前記対象車両(5)は、照射方向が変更可能な対象車両用前照灯(53)と、前記通信ネットワークに接続される第2通信手段(17)と、前記第2通信手段を介して受信した前記第1警戒用照射方向を記憶する第1記憶手段(42)と、該第2通信手段を介して前記第1点灯指示情報を受信した場合には、前記第1警戒用照射方向に向けて点灯するように前記対象車両用前照灯を駆動制御する第1前照灯制御手段(13、52)と、を有することを特徴とする。
また、請求項3に係るナビゲーション装置は、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置(1)において、前記第1座標位置と前記取得手段によって取得した前記第2座標位置及び前記方位情報とに基づいて、前記対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射することが可能か否かを判定する判定手段(13)を備え、前記第1送信制御手段(13)は、該対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射することが可能な場合に限り、前記第1警戒用照射方向を該対象車両に前記第1通信手段を介して送信するように制御することを特徴とする。
また、請求項4に係るナビゲーション装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のナビゲーション装置(1)において、前記第1通信手段を介して自車から前記対象車両に向けて車両用前照灯を照射する第2警戒用照射方向を受信した場合には、該第2警戒用照射方向を記憶する第2記憶手段(42)と、該第1通信手段を介して前記第2警戒用照射方向に向けて車両用前照灯を点灯するように指示する第2点灯指示情報を受信した場合には、該第2警戒用照射方向に向けて点灯するように車両用前照灯を駆動制御する第2前照灯制御手段(13、52)と、を備えたことを特徴とする。
更に、請求項5に係るナビゲーション装置は、請求項4に記載のナビゲーション装置(1)において、車両用バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段(54)を備え、前記第2前照灯制御手段(13)は、前記車両用バッテリの残量が前記車両用前照灯を点灯するために必要な残量より少ない場合には、該車両用前照灯を点灯しないように駆動制御することを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係るナビゲーション装置では、自車の駐車地点の第1座標位置を検出すると共に、自車の周辺に駐車して通信ネットワークに接続される対象車両から第1通信手段を介して対象車両の駐車地点の第2座標位置と該対象車両の向きを表す方位情報とを取得する。そして、この第1座標位置と取得した第2座標位置及び方位情報とに基づいて、対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射する第1警戒用照射方向を算出し、この第1警戒用照明方向を該対象車両に対して第1通信手段を介して送信する。また、第2検出手段を介して自車周辺に不審者を検出した場合には、該対象車両に対して第1警戒用照射方向に向けて車両用前照灯を点灯するように指示する第1点灯指示情報を第1通信手段を介して送信する。
これにより、自車の周辺に駐車して通信ネットワークに接続される対象車両との間に、ネットワークを構築して、各対象車両から対象車両の駐車地点の第2座標位置と該対象車両の向きを表す方位情報とを取得して、各対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射する第1警戒用照射方向を算出し、予めこの第1警戒用照明方向を各対象車両に対して送信することによって、自車周辺に不審者を検出した場合には、各対象車両に対して第1警戒用照射方向に向けて車両用前照灯を点灯するように指示する第1点灯指示情報を送信して、各対象車両から自車に向けて車両用前照灯を点灯することが可能となる。従って、自車周辺で検出された不審者は、周囲の車両用前照灯によって照明された場合には、心理的負担が大きくなるため、この不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇効果を高めることが可能となる。
また、請求項2に係るナビゲーション装置では、自車の周辺に駐車して第2通信手段を介して通信ネットワークに接続される対象車両には、照射方向が変更可能な対象車両用前照灯が搭載されている。そして、この対象車両は、第2通信手段を介して受信した第1警戒用照射方向を記憶しており、該第2通信手段を介して第1点灯指示情報を受信した場合には、第1前照灯制御手段を介して第1警戒用照射方向に向けて点灯するように対象車両用前照灯を駆動制御する。
これにより、自車周辺に不審者を検出した場合には、各対象車両に対して第1点灯指示情報を送信することによって、各対象車両から自車に向けて対象車両用前照灯が点灯されるため、自車周辺で検出された不審者の心理的負担を確実に大きくすることができ、この不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇効果を高めることが可能となる。
また、請求項3に係るナビゲーション装置では、通信ネットワークに接続される対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射することが可能な場合に限り、第1警戒用照射方向を該対象車両に第1通信手段を介して送信するため、自車周辺で検出された不審者を照明することができない対象車両の対象車両用前照灯の点灯を確実に防止することができる。
また、請求項4に係るナビゲーション装置では、自車から自車の周辺に駐車する対象車両に向けて車両用前照灯を照射する第2警戒用照射方向を通信ネットワークに接続される対象車両から受信した場合には、この第2警戒用照射方向を記憶する。そして、自車の周辺に駐車する対象車両から第2点灯指示情報を受信した場合には、第2前照灯制御手段を介して該第2警戒用照射方向に向けて、即ち、対象車両に向けて車両用前照灯を点灯する。
これにより、対象車両周辺に不審者を検出した場合には、自車から対象車両に向けて対象車両用前照灯が点灯されるため、対象車両周辺で検出された不審者の心理的負担を確実に大きくすることができ、この不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇効果を高めることが可能となる。また、自車と自車の周辺に駐車する対象車両とで不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇システムを構築することが可能となる。
更に、請求項5に係るナビゲーション装置では、車両用バッテリの残量が車両用前照灯を点灯するために必要な残量より少ない場合には、該車両用前照灯を点灯しないように駆動制御するため、車両用前照灯を点灯することが好ましくない場合には、点灯を拒否することが可能となる。
以下、本発明に係るナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置が搭載される車両の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1が搭載される車両2の概略構成図である。
図1に示すように、車両2に対して設置されたナビゲーション装置1は、ナビゲーション制御部13と、車両2の左右両側に取り付けられてナビゲーション制御部13に対して電気的に接続された不審者の接近状態を検出する各超音波センサ51と、バッテリの残量を検出するバッテリセンサ54等から構成されている。また、ナビゲーション装置1には、照射方向が変更可能な各車両用前照灯53を駆動制御する前照灯ECU(Electronic Control Unit)52等が電気的に接続されている。
また、ナビゲーション装置1は、車両2の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、液晶ディスプレイ15に地図や目的地までの探索経路を表示すると共に、スピーカ16によって経路案内に関する音声ガイダンスを出力する。また、ナビゲーション装置1は、所定の条件を満たした場合には、後述のように前照灯ECU52等に制御信号を送信し、各車両用前照灯53の照射方向又は照射範囲又は照射光量(例えば、交差点での減光、消灯又は調光等)を変更できる。また、前照灯ECU52は、ナビゲーション装置1から受信した制御量データに基づいて、各車両用前照灯53を所定照射方向に向けて点灯するように制御する電子制御ユニットで、各車両用前照灯53が接続されている。
次に、本実施例に係る車両2の制御系に係る構成について特にナビゲーション装置1を中心にして図2及び図3に基づき説明する。図2は車両2に搭載されるナビゲーション装置1を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。図3は車両2に搭載されたナビゲーション装置1と該車両2の周辺に駐車した対象車両5との通信を説明する説明図である。
図2及び図3に示すように、車両2の制御系は、ナビゲーション装置1と、このナビゲーション装置1に対して電気的に接続された前照灯ECU52を基本にして構成され、各制御装置に対して所定の周辺機器が接続されている。
このナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、道路交通情報センタ(VICS)3等の情報センタや周辺に駐車する対象車両5に搭載された当該ナビゲーション装置1との間で相互に通信を行う通信装置17と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部13には、自車の走行速度を検出する車速センサ21と、車両2に対して不審者の接近状態を検出する各超音波センサ51と、車両用バッテリ(不図示)の残量を検出するバッテリセンサ54とが接続されている。
また、図3に示すように、ナビゲーション装置1は、ネットワーク4を介して道路交通情報センタ(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)3が接続されている。また、車両2に搭載されるナビゲーション装置1は、ネットワーク4を介して該車両2の周辺に駐車する対象車両5に搭載された当該ナビゲーション装置1と接続される。
そして、ナビゲーション装置1は、ネットワーク4を介して道路交通情報センタ(VICS)3から警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報は、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、後述のVICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
また、車両2に搭載されるナビゲーション装置1は、ネットワーク4を介して対象車両5から駐車地点の位置情報(第2位置情報)や対象車両5の向きを表す方位情報等を受信し、また、対象車両5に対して車両用前照灯53の駆動制御信号等を送信することが可能に構成されている。
また、ネットワーク4としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について図2に基づいて説明する。図2に示すように、現在地検出処理部11は、GPS31、地磁気センサ32、距離センサ33、ステアリングセンサ34、方位検出部としてのジャイロセンサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在位置及び現在時刻を検出し、地磁気センサ32は、地磁気を測定することによって自車方位を検出し、距離センサ33は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ33としては、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等を使用することができる。
また、ステアリングセンサ34は自車の舵(だ)角を検出する。ここで、ステアリングセンサ34としては、例えば、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
そして、ジャイロセンサ35は自車の旋回角を検出する。ここで、ジャイロセンサ35としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ35によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報DB25、及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、本実施例においては、データ記録部12の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
また、データ記録部12には、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報が格納されている。また、データ記録部12には、道路交通情報センタ(VICS)3から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報が格納されている。
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
そして、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
ここで、特に地図表示データとしては、10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクの識別番号であるリンクIDのリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
また、リンクデータとしては、道路を構成する各リンクに関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際のコスト(以下、ノードコストという)や道路を構成するリンクのコスト(以下、リンクコストという)からなる探索コストを算出する為に使用するコストデータ、経路探索により選択された誘導経路を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するための経路表示データ等から構成されている。
また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDとともに記録される。なお、前記地図情報DB25には、所定の情報をナビゲーション装置1のスピーカ16によって出力するための音声出力データも記録される。
また、図2に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データや後述の各車両用前照灯53を所定警戒用照射方向に点灯するための「ふり幅」等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の対象車両5に対して該対象車両から自車に向けて各車両用前照灯53を照射する警戒用照射方向(第1警戒用照射方向)を通知する処理プログラム等(図4参照)が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。尚、前記RAM42、ROM43、フラッシュメモリ44等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPU41に代えてMPU等を使用することも可能である。
また、本実施例においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部12に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種のキー等の複数の操作スイッチから構成される。また、この操作部14には、マンションの駐車場や立体駐車場等に駐車後、後述の不審者監視モード(セキュリティモード)を起動するためのセキュリティボタン14Aが設けられている。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
また、液晶ディスプレイ15には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することも可能である。
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声案内を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「有料道路を利用するルートに変更されました。」等がある。なお、スピーカ16より出力される音声としては、合成された音声のほかに、各種効果音、予めテープやメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
そして、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ(VICS)3等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信する。また、通信装置17はLAN、WAN、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系において対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1と通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信装置17は道路交通情報センタ(VICS)からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報から成るFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。尚、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
また、前照灯ECU52は、ナビゲーションECU13から送信された制御情報を受信するデータ受信部52Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づき各車両用前照灯53の照射方向又は照射範囲又は照射光量を制御する駆動制御部52Bを備えている。また、各車両用前照灯53には、反射鏡、レンズ等の光学素子、遮光部材や光源について、その姿勢や位置を変更するための駆動機構やアクチュエータ、あるいは光源の出力調整や点灯消灯を行う駆動回路等が組み込まれている。
次に、車両2に搭載されるナビゲーション装置1が不審者監視モード(セキュリティモード)を起動された場合に実行するセキュリティ処理について図4乃至図8に基づき説明する。
図4は車両2に搭載されるナビゲーション装置1がセキュリティボタン14Aを押下された場合に実行するセキュリティモード起動処理を示すフローチャートである。図5は車両2に搭載されるナビゲーション装置1が実行する不審者監視等のセキュリティ処理を示すフローチャートである。図6は対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1が実行する点灯指示を行った車両2に向けて各車両用前照灯53を点灯消灯駆動する点灯制御処理を示すフローチャートである。図7は駐車場61に駐車する車両2とこの車両2の周辺に駐車するネットワーク接続が可能な各対象車両5A〜5Dとの位置関係の一例を示す平面図である。図8は駐車場61に駐車する車両2に接近した不審者65に向けて各対象車両5A〜5Cの各車両用前照灯53A〜53Cが点灯された状態の一例を示す平面図である。尚、これら図4乃至図6にフローチャートで示される各プログラムはナビゲーション装置1のナビゲーション制御部13が備えているROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
先ず、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41がセキュリティボタン14Aを押下された場合に実行するセキュリティモード起動処理を図4及び図7に基づいて説明する。
図4に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、不図示のエンジンECUを介してエンジンの停止を検出すると共に、前照灯ECU52を介して各車両用前照灯53の消灯を確認する。その後、CPU41は、操作部14のセキュリティボタン14Aが押下されてセキュリティ起動信号が入力されるのを待つ(S11:NO)。
そして、操作部14のセキュリティボタン14Aが押下されてセキュリティ起動信号が入力された場合には(S11:YES)、CPU41は、現在地検出処理部11により自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)及び自車の向きを表す自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(第1座標位置)(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。
続いて、S13において、CPU41は、各超音波センサ51の駆動回路の起動や、通信装置17の起動を行う。また、CPU41は、後述の「セキュリティ処理」(図5参照)の実行を開始する。
また続いて、S14において、CPU41は、RAM42から自車位置を表す座標データを読み出し、上記S12で自車位置を検出できたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、上記S12で自車位置を検出できていない場合には(S14:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、上記S12で自車位置を検出できた場合には(S14:NO)、S15において、CPU41は、通信装置17をネットワーク4に接続して自車周辺に駐車する車両の中にネットワーク接続を行うことが可能な対象車両5が存在するか否か、即ち、当該ナビゲーション装置1を搭載した対象車両5が存在するか否かを判定する判定処理を実行する。そして、自車周辺に駐車する車両の中にネットワーク接続を行うことが可能な対象車両5がない場合には(S15:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
また一方、自車周辺に駐車する車両の中にネットワーク接続を行うことが可能な対象車両5が存在する場合、即ち、当該ナビゲーション装置1を搭載した対象車両5が存在する場合には(S15:NO)、S16において、CPU41は、この対象車両5とネットワーク接続を行う。
例えば、図7に示すように、ナビゲーション装置1を搭載した車両2が、マンション62の駐車場61に駐車した場合に、この車両2の周辺に駐車する各対象車両5A〜5Dにはナビゲーション装置1が搭載されている。また、各対象車両5A〜5Dの各車両用前照灯53A〜53Dは、それぞれ不図示の各前照灯ECU52A〜52Dを介して照射方向又は照射範囲又は照射光量を変更することができるように構成されている。そして、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、ネットワーク4を介して各対象車両5A〜5Dに搭載されるナビゲーション装置1のCPU41とネットワーク接続を行う。
そして、S17において、CPU41は、通信装置17を介して対象車両5に対し、該対象車両5の駐車地点の位置(以下、「対象車両位置」という。)及び対象車両5の向きを表す方位情報を検出して、対象車両位置を表す座標データ(第2座標位置)(例えば、緯度と経度のデータである。)と方位情報を車両2に送信するように指示する。そして、CPU41は、対象車両位置を表す座標データ(第2座標位置)と対象車両5の向きを表す方位情報を受信して、RAM42に記憶する。
例えば、図7に示すように、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、各対象車両5A〜5Dに対して各対象車両位置と方位情報を送信するように指示した後、該各対象車両5A〜5Dから送信された各対象車両位置の座標データ(第2座標位置)と方位情報を受信して、RAM42に記憶する。
続いて、S18において、CPU41は、自車位置の座標データ(第1座標位置)と対象車両位置の座標データ(第2座標位置)と対象車両5の向きを表す方位情報をRAM42から読み出し、周辺の対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)を算出して、RAM42に記憶する。
その後、S19において、CPU41は、対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)をRAM42から読み出し、該照射方向が対象車両5から車両2(自車)に向けて照射することが可能な方向か否か、即ち、該照射方向に対象車両5の各車両用前照灯53を振ることが可能か否かを判定する判定処理を実行する。そして、この照射方向に対象車両5の各車両用前照灯53を振ることが可能でない場合には(S19:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、この照射方向に対象車両5の各車両用前照灯53を振ることが可能な場合には(S19:YES)、CPU41は、S20の処理に移行する。S20において、CPU41は、対象車両5に後述の「点灯制御処理」(図6参照)を実行するセキュリティ機能の起動指示をネットワーク4を介して通知する。その後、CPU41は、対象車両5に対して、上記S18で算出した対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53の振り幅データをネットワーク4を介して通知後、当該処理を終了する。
例えば、図7に示すように、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、各対象車両5A〜5Cに対して、セキュリティ機能の起動をネットワーク4を介して通知後、該各対象車両5A〜5Cから車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53A〜53Cを照射する照射方向(第1警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53A〜53Cの振り幅をネットワーク4を介して通知する。一方、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、対象車両5Dに対しては、セキュリティ機能の起動、及び、該対象車両5Dから車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53Dを照射する照射方向(第1警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53Dの振り幅を通知しない。
ここで、上記S13において、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41が実行を開始する「セキュリティ処理」について図5に基づいて説明する。尚、この「セキュリティ処理」は、上記S11でセキュリティ起動信号が入力された後、一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に作動するものである。
図5に示すように、先ず、S31において、CPU41は、各超音波センサ51を介して車両2に対して不審者が所定距離以内(例えば、30cm〜50cm以内である。)に接近したか否か、即ち、不審者が存在するか否かを公知の方法により判定する判定処理を実行する。この場合、ここでは、不審者の検出に超音波センサ51を用いるが、その他のセンサを用いて不審者を検出することも可能である。そして、不審者が存在する場合には(S31:YES)、CPU41は、S32の処理に移行する。S32において、CPU41は、対象車両5に対して車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して送信後、当該処理を終了する。
一方、不審者が存在しない場合には(S31:NO)、CPU41は、S33の処理に移行する。S33において、CPU41は、対象車両5に対して車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示を送信しているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、対象車両5に対して車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示を送信していない場合には(S33:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
また一方、対象車両5に対して車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示を送信している場合には(S33:YES)、CPU41は、S34の処理に移行する。S34において、CPU41は、点灯指示を送信した対象車両5に対して各車両用前照灯53を消灯するように指示する消灯指示をネットワーク4を介して送信後、当該処理を終了する。
次に、対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41が実行する点灯指示を行った車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯消灯駆動する点灯制御処理について図6及び図8に基づいて説明する。尚、ナビゲーション装置1のCPU41は、セキュリティ機能の起動指示をネットワーク4を介して受信した場合には、当該「点灯制御処理」を一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に実行する。
図6に示すように、先ず、S41において、CPU41は、対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53の振り幅をネットワーク4を介して受信したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、各車両用前照灯53の振り幅データをネットワーク4を介して受信していない場合には(S41:NO)、CPU41は、S43の処理に移行する。
一方、各車両用前照灯53の振り幅データをネットワーク4を介して受信した場合には(S41:YES)、CPU41は、S42の処理に移行する。S42において、CPU41は、ネットワーク4を介して受信した各車両用前照灯53の振り幅データを、対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)としてRAM42に記憶後、S43の処理に移行する。
続いて、S43において、CPU41は、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信した場合には(S43:YES)CPU41は、S44の処理に移行する。
S44において、CPU41は、バッテリセンサ54を介してバッテリ残量を検出し、このバッテリ残量が各車両用前照灯53を点灯することが可能な残量か否かを判定する判定処理を実行する。そして、バッテリ残量が各車両用前照灯53を点灯することが可能な残量でない場合には(S44:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、バッテリ残量が各車両用前照灯53を点灯することが可能な残量の場合には(S44:YES)、CPU41は、S45の処理に移行する。S45において、CPU41は、上記S42でRAM42に記憶した各車両用前照灯53の振り幅データを読み出し、該振り幅データを前照灯ECU52に出力すると共に、前照灯ECU52に点灯指示を出力して、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯後、S47の処理に移行する。
また一方、S43で車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信していない場合には(S43:NO)CPU41は、S46の処理に移行する。S46において、CPU41は、各車両用前照灯53の振り幅データを前照灯ECU52に出力して、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯中か否かを判定する判定処理を実行する。そして、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯中でない場合には(S46:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
他方、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯中の場合には(S46:YES)、CPU41は、S47の処理に移行する。S47において、CPU41は、各車両用前照灯53を消灯するように指示する消灯指示をネットワーク4を介して受信したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、各車両用前照灯53を消灯するように指示する消灯指示をネットワーク4を介して受信していない場合には(S47:NO)CPU41は、当該処理を終了する。
一方、各車両用前照灯53を消灯するように指示する消灯指示をネットワーク4を介して受信した場合には(S47:YES)CPU41は、S48の処理に移行する。S48において、CPU41は、上記S42でRAM42に記憶した各車両用前照灯53の振り幅データを読み出し、各車両用前照灯53の照射角を対象車両5の前方に沿う方向、即ち基準方向に戻す振り幅を算出して前照灯ECU52に出力すると共に、前照灯ECU52に消灯指示を出力して、各車両用前照灯53を消灯後、当該処理を終了する。
例えば、図8に示すように、各対象車両5A〜5Cに搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53A〜53Cを点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信した場合には、RAM42に記憶した各車両用前照灯53A〜53Cの振り幅データを読み出し、該振り幅データを前照灯ECU52に出力して、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53A〜53Cを点灯する。これにより、車両2(自車)に盗難やいたずらを目的に接近した不審者65は、各車両用前照灯53A〜53Cによって照射されるため、心理的負担が大きくなり、監視されているという威嚇効果を与えることができる。特に、盗難は、立体駐車場などの暗がりや夜に行われるため、各車両用前照灯53A〜53Cによって不審者65を照明することは、その威嚇効果は極めて大きくなる。
そして、不審者65が立ち去った場合には、車両2(自車)から各対象車両5A〜5Cに対し、ネットワーク4を介して、各車両用前照灯53A〜53Cを消灯するように指示する消灯指示が送信される。これにより、各対象車両5A〜5Cの各車両用前照灯53A〜53Cは、照射角が各対象車両5A〜5Cの前方に沿う方向、即ち基準方向に戻されて、消灯される。
尚、車両2(自車)に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41から、ネットワーク4を介して自車位置を表す座標データ(第1座標位置)と車両2の向きを表す方位情報を送信するように指示された場合には、車両2(自車)に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、自車位置を表す座標データ(第1座標位置)と車両2の向きを表す方位情報を対象車両5に対してネットワーク4を介して送信する。
また、車両2(自車)に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、車両2(自車)から対象車両5に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第2警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53の振り幅をネットワーク4を介して対象車両5から受信した場合には、この受信した各車両用前照灯53の振り幅データを、車両2(自車)から対象車両5に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第2警戒用照射方向)としてRAM42に記憶する。そして、車両2(自車)に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、対象車両5に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信した場合には、S43乃至S48の処理を実行する。
ここで、現在地検出部11は、第1検出手段として機能する。また、各超音波センサ51は、第2検出手段として機能する。また、通信装置17は、第1通信手段、第2通信手段として機能する。また、CPU41、RAM42、ROM43、通信装置17は、取得手段を構成する。また、CPU41、RAM42、ROM43は、算出手段、第1送信制御手段、第2送信制御手段、判定手段を構成する。また、各車両用前照灯53は、対象車両用前照灯として機能する。また、RAM42は、第1記憶手段、第2記憶手段として機能する。また、CPU41、前照灯ECU52は、第1前照灯制御手段、第2前照灯制御手段を構成する。また、バッテリセンサ54は、バッテリ残量検出手段として機能する。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1は、車両2(自車)とその周辺に駐車する対象車両5に搭載されている。そして、車両2(自車)と対象車両5にそれぞれ搭載されるナビゲーション装置1は、通信装置17を介してネットワーク4に接続され、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、セキュリティボタン14Aを押下された場合には、ネットワーク4を介して対象車両5と通信ネットワークを構築する。そして、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、自車位置(第1座標位置)と自車方位を検出して、RAM42に記憶する。また、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、ネットワーク4を介して対象車両5から対象車両位置(第2座標位置)と対象車両5の向きを表す方位情報を取得する(S11〜S16)。そしてまた、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、自車位置と対象車両位置の座標データと対象車両5の向きを表す方位情報とから、周辺の対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)を算出して、セキュリティ機能の起動指示と共に、この照射方向(第1警戒用照射方向)を対象車両5に送信する(S17〜S20)。その後、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、各超音波センサ51を介して不審者の接近を監視し、不審者が接近した状態になった場合には、対象車両5に対して車両2に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して送信する(S31〜S32)。
一方、対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、セキュリティ機能の起動指示と共に、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53の振り幅をネットワーク4を介して受信した場合には、この振り幅をRAM42に記憶する(S41〜S42)。そして、対象車両5に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、車両2に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信したときには、バッテリ残量が各車両用前照灯53を点灯することが可能な残量の場合には、車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を点灯する(S43〜S45)。
従って、車両2(自車)に対して不審者が接近状態にある場合には、ネットワーク接続された対象車両5に対して点灯指示を送信することによって、対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53が点灯されるため、車両2(自車)に対して接近状態にある不審者の心理的負担を確実に大きくすることができ、この不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇効果を高めることが可能となる。
また、ネットワーク4に接続される対象車両5から車両2(自車)に向けて各車両用前照灯53を照射することができない場合には(S19:NO)、車両2に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、ネットワーク4を介して対象車両5に対して、セキュリティ機能の起動指示及び各車両用前照灯53を照射する照射方向(第1警戒用照射方向)を送信しないため、車両2に対して接近状態にある不審者を照明することができない対象車両5の各車両用前照灯53の点灯を確実に防止することができる。
また、車両2(自車)に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、セキュリティ機能の起動指示と共に、車両2(自車)から対象車両5に向けて各車両用前照灯53を照射する照射方向(第2警戒用照射方向)、即ち、各車両用前照灯53の振り幅をネットワーク4を介して対象車両5から受信している場合に、対象車両5に向けて各車両用前照灯53を点灯するように指示する点灯指示をネットワーク4を介して受信したときには、バッテリ残量が各車両用前照灯53を点灯することが可能な残量の場合には、対象車両5に向けて各車両用前照灯53を点灯する(S43〜S45)。これにより、対象車両5に不審者が接近状態にある場合には、車両2(自車)から対象車両5に向けて各車両用前照灯53が点灯されるため、対象車両5に対して接近状態にある不審者の心理的負担を確実に大きくすることができ、この不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇効果を高めることが可能となる。また、車両2とその周辺に駐車する対象車両5とで不審者に対する盗難防止等を目的とした威嚇システムを構築することが可能となる。
また、車両2(自車)から不審者が離れて、存在しなくなった場合には、車両2(自車)に搭載されるナビゲーション装置1のCPU41は、点灯指示を送信した対象車両5に対して各車両用前照灯53を消灯するように指示する消灯指示をネットワーク4を介して送信するため、該対象車両5の各車両用前照灯53を確実に消灯することができ、対象車両5に搭載されるバッテリの無駄な消耗を防止することができる。また、点灯指示が行われた対象車両5に対して、車両用前照灯53を所定時間点灯した後、自動的に消灯することも可能である。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
本実施例に係るナビゲーション装置が搭載される車両の概略構成図である。 車両に搭載されるナビゲーション装置を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。 車両に搭載されたナビゲーション装置と該車両の周辺に駐車した対象車両との通信を説明する説明図である。 車両に搭載されるナビゲーション装置がセキュリティボタンを押下された場合に実行するセキュリティモード起動処理を示すフローチャートである。 車両に搭載されるナビゲーション装置が実行する不審者監視等のセキュリティ処理を示すフローチャートである。 対象車両に搭載されるナビゲーション装置が実行する点灯指示を行った車両に向けて各車両用前照灯を点灯消灯駆動する点灯制御処理を示すフローチャートである。 駐車場に駐車する車両とこの車両の周辺に駐車するネットワーク接続が可能な各対象車両との位置関係の一例を示す平面図である。 駐車場に駐車する車両に接近した不審者に向けて各対象車両の各車両用前照灯が点灯された状態の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 ナビゲーション装置
2 車両(自車)
4 ネットワーク
5 対象車両
11 現在地検出処理部
13 ナビゲーション制御部
14 操作部
14A セキュリティボタン
17 通信装置
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 超音波センサ
52 前照灯ECU
53 車両用前照灯

Claims (5)

  1. 照射方向が変更可能な車両用前照灯を有する車両に搭載されたナビゲーション装置において、
    自車の駐車地点の第1座標位置を検出する第1検出手段と、
    自車周辺の不審者の存在を検出する第2検出手段と、
    自車周辺に存在する車両と通信を行う通信ネットワークに接続される第1通信手段と、
    自車の周辺に駐車して前記通信ネットワークに接続される対象車両から前記第1通信手段を介して前記対象車両の駐車地点の第2座標位置と該対象車両の向きを表す方位情報とを取得する取得手段と、
    前記第1座標位置と前記取得手段によって取得した前記第2座標位置及び前記方位情報とに基づいて、前記対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射する第1警戒用照射方向を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出した前記第1警戒用照射方向を該対象車両に前記第1通信手段を介して送信するように制御する第1送信制御手段と、
    前記第2検出手段を介して不審者の存在を検出した場合には、該対象車両に対して前記第1警戒用照射方向に向けて車両用前照灯を点灯するように指示する第1点灯指示情報を前記第1通信手段を介して送信するように制御する第2送信制御手段と、
    を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記対象車両は、照射方向が変更可能な対象車両用前照灯と、
    前記通信ネットワークに接続される第2通信手段と、
    前記第2通信手段を介して受信した前記第1警戒用照射方向を記憶する第1記憶手段と、
    該第2通信手段を介して前記第1点灯指示情報を受信した場合には、前記第1警戒用照射方向に向けて点灯するように前記対象車両用前照灯を駆動制御する第1前照灯制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記第1座標位置と前記取得手段によって取得した前記第2座標位置及び前記方位情報とに基づいて、前記対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射することが可能か否かを判定する判定手段を備え、
    前記第1送信制御手段は、該対象車両から自車に向けて車両用前照灯を照射することが可能な場合に限り、前記第1警戒用照射方向を該対象車両に前記第1通信手段を介して送信するように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記第1通信手段を介して自車から前記対象車両に向けて車両用前照灯を照射する第2警戒用照射方向を受信した場合には、該第2警戒用照射方向を記憶する第2記憶手段と、
    該第1通信手段を介して前記第2警戒用照射方向に向けて車両用前照灯を点灯するように指示する第2点灯指示情報を受信した場合には、該第2警戒用照射方向に向けて点灯するように車両用前照灯を駆動制御する第2前照灯制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のナビゲーション装置。
  5. 車両用バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段を備え、
    前記第2前照灯制御手段は、前記車両用バッテリの残量が前記車両用前照灯を点灯するために必要な残量より少ない場合には、該車両用前照灯を点灯しないように駆動制御することを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107804280A (zh) * 2017-10-25 2018-03-16 哈尔滨学院 基于北斗导航技术的车辆管理系统及管理方法

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