JP2007321836A - Pipe joint - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、給水又は給湯用ステンレス鋼管等を施工現場で接続するために使用される管継手に関する。 The present invention relates to a pipe joint used for connecting a stainless steel pipe or the like for water supply or hot water supply at a construction site.
従来の管継手に関しては、図18から図21に示す構造が開示されている。図18では、プレス式管継手が開示されている。図18に示すプレス式管継手Fは、ステンレス鋼管の両端部に、接続パイプP、Pを挿入しうる開拡された受口201、201を形成し、環状凹溝203、203にOリング205、205が装着される。受口201、201の外周には、プレス工具(大型の電動工具)Tによりかしめる箇所に感圧発色テープ207、207が被着される。そして、プレス工具Tにより締めた時の圧力により識別色を発色させる。プレス工具Tについては、図18に示すように、上下金具202、202で六角形又は八角形以上にかしめるようになっており、内周のかしめ突部204、204により六面又は八面以上に識別色が顕れる(特許文献1)。
With respect to conventional pipe joints, the structures shown in FIGS. 18 to 21 are disclosed. In FIG. 18, a press-type pipe joint is disclosed. A press-type pipe joint F shown in FIG. 18 has widened
つぎに、図19に示すメカニカル式管継手では、ステンレス鋼管301に、ナット312および滑り部材320を嵌合し、ステンレス鋼管301の管端よりやや内方に位置して管径を拡開する拡管加工を行い、断面円弧状の環状突出部302を形成する。拡管加工による環状突出部302の形成に際しては、ステンレス鋼管301の端部内側に環状でゴム製の拡管部材を挿入し、この拡管部材が外周方向へ膨張されることにより、ステンレス鋼管301が均一な圧力で拡管加工される。つぎに、ナット312の雌ねじ部316を継手本体303の雄ねじ部309に螺合し、工具を用いてナット312を滑り部材320と共に図20に示すように締め込んで、ステンレス鋼管301の環状突出部302における管端側部と継手本体303の収容凹所307の底部とでOリング308を圧縮し、継手本体303とステンレス鋼管301とをシール状態に接続する(特許文献2)。
Next, in the mechanical pipe joint shown in FIG. 19, the
つぎに、図21では、管継手と被接続パイプ405との接続を、リテーナ402の雄ねじ部407を継手本体401のテーパー雌ねじ部406に螺合させ、リテーナ402の雄ねじ部407と被接続パイプ405との間にリテーナ402を螺進させ、外鍔部415の端面に継手本体401が当接するまでねじ込む。このとき、リテーナ402に埋設された複数個の小円盤404の外周端縁418の内側頂部425が、リテーナ402の螺進によって被接続パイプ405の外周面422に食い込み、かつ螺旋状の食込跡423を形成していき、被接続パイプ405の仮止めを強固に行う。また、リテーナ402が螺進していくとその先端424が、シール材403を継手本体401の第一段付部410側へ押圧し、これによって、継手本体401と被接続パイプ405及びリテーナ402相互の隙間が密閉される(特許文献3)。
Next, in FIG. 21, for the connection between the pipe joint and the connected
しかしながら、図18に示すプレス方式の管継手Fは、管継手F自体の構造は簡単であるが、受口201、201を専用のプレス工具(大型の電動工具)によりかしめることにより配管施工が行われているため、受口201、201をかしめるための専用のプレス工具(大型の電動工具)が必要となる。また、かしめ工程を作業者が忘れることが懸念される。そのため、上記に示すように、受口201、201のかしめる部分に感圧発色塗料を塗布した感圧発色テープ207、207を被覆しておき、専用のプレス工具(大型の電動工具)によりかしめた時の圧力により識別力を発色させるなどの特別な機構を設けられる場合がある。しかしながら、この場合においても、施工作業者がかしめ工程を実施せず、且つ、識別確認を行わなかった場合には、いわゆるフェイルセーフ機能が備わっていないために、接続管P、Pに流体圧力が付与されたときには、接続管P、Pが抜け出し大量の流体が放出する事故を招く危険性がある。
However, in the press-type pipe joint F shown in FIG. 18, the structure of the pipe joint F itself is simple, but piping work can be performed by caulking the
また、図19及び図20に示す拡管方式の管継手によれば、ステンレス鋼管301の端部を専用の工具(大型の電動工具)で拡管加工して環状突出部302を形成し、このステンレス鋼管301をOリング308が収容された継手本体303に挿入してからナット312を締め付け、ステンレス鋼管301により環状突出部302でOリング308を圧縮させて配管施工が行われるので、専用の工具(大型の電動工具)が必要になり、配管工程の煩雑化を招き易い。また、継手本体303にナット312をねじ込む前に、ステンレス鋼管301の端部に拡管加工を施す必要があるので、配管施工の長時間化を招くことになる。
Further, according to the pipe expansion type pipe joint shown in FIGS. 19 and 20, the end of the
さらに、ナット312の締め込みが不十分でもOリング308により継手本体303とステンレス鋼管301との間で暫定的な接続が行われ水漏れ(或いは空気漏れ)が阻止されることがある。そのため、配管施工後に施工が確実に完了しているか確認するための水圧試験(或いは気圧試験)において、ナット312の締め込みが不足していても、Oリング308による暫定的な接続により、水漏れ(或いは空気漏れ)が阻止されて、ナット312の締め込み忘れを発見できないことになる。そのため、水圧試験(或いは気圧試験)で問題がなかったとしてそのままの状態で配管(ステンレス鋼管301)に水等(或いは空気)を流し、管継手に水圧(或いは気圧)が加わることで水漏れ(或いは空気漏れ)が発生する場合もある。
Further, even if the
さらに、図21に示す管継手でも、リテーナ402の締め忘れがあって、それが水圧(或いは気圧)試験で検出されず、配管施工完了後に被接続パイプ405が抜け出して大きな水漏れが発生することがある。また、被接続パイプ405の先端にあるバリでシール材403に微小な傷が付き、その傷による水(或いは空気)の漏れを水圧試験(或いは気圧試験)で検知できず、配管施工完了後に数日を経て水漏れ(或いは空気漏れ)が発生する場合がある。
Furthermore, even in the pipe joint shown in FIG. 21, the
そして、図18から図21までに示す管継手における、施工不良があっても水圧(或いは気圧)検査で検知し、水漏れ(或いは空気漏れ)を防止するという課題を解決するために、図22に示す管継手101がある。図22では、継手本体102内に、シール部材104、可動部材105、弾性部材106、内カラー107及び抜止部材108、さらには押輪103を組み込んだ後に、接続管111を挿入し、接続管111の端面を可動部材105のリング部153の内周側端面に当接させる。
In order to solve the problem of preventing water leakage (or air leakage) by detecting water pressure (or atmospheric pressure) even in the pipe joint shown in FIGS. There is a
このとき、抜止部材108は押輪103のテーパー部132に沿って拡径されながら継手本体102の中央側に移動し、かつ楔状突部181が接続管111に係止する。この状態での管継手101では、シール部材104が圧縮されていないので、水圧試験で微小な水漏れを検知することができる。つまり、押輪103を所定量だけ押し忘れた施工不良があっても水圧試験で未然に検知できるとともに、水漏れなどの不具合を防止することができる。
At this time, the
しかしながら、この管継手101では、押輪103を押し込むことによって接続管111を継手本体101方向に向かって移動させる。そのため、押輪103の押し込みによって、可動部材105を、フランジ部151のネック部とリング部153とに分断し、接続管111の外周面にシール部材104を接触させ、シール部材104によりシール面圧を形成しつつ、抜止部材108の楔状突部181が接続管111の外周面に係止した状態で接続管111は継手本体102方向へ引き込まれて移動する(以下、共ずれという)。
However, in this
また、複数個の管継手101で共ずれ状態で施工した場合、図23に示すように、管継手101に接続管111を挿入した仮組状態の管継手間の面間寸法(Lp1)と、押輪103を押し込んだ施工後の面間寸法(Lp2)の差が大きくなり、管(接続管111)の移動を許容する施工現場以外では使用し難い。つまり、そのような施工現場では、配管のために共ずれする管(接続管111)の共ずれの長さを見越して管(接続管111)を準備する必要があるので配管施工工程が煩雑にならざるを得ない。
Moreover, when it constructs with the some
そのため、この共ずれを防止して、接続管挿入時と押輪押圧時とのそれぞれの施工状態において、継手内へ挿入される接続管長さが同じであることが望ましい。しかしながら、この共ずれを防止する構造において、押輪103を継手本体102側に押し込んだときに、押輪103のテーパー部132の内周側で抜止部材108が接続管111に押し付けられるが、抜止部材108が接続管111の外周面に対して管径方向に効率よく押し付けられず押輪103の挿入荷重が大きくなる傾向があった。すなわち、この共ずれ状態をなくす構造である、押輪103を用いずに接続管111挿入時に(仮組状態時に)接続管111の端面111aが到達すべき継手本体102の奧壁に到達する構造である場合に顕著に押輪103の挿入荷重がさらに大きくなるという問題があった。
Therefore, it is desirable that the joint pipe length inserted into the joint is the same in the respective construction states when the connection pipe is inserted and when the press ring is pressed to prevent this joint displacement. However, in the structure that prevents this joint displacement, the
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、押輪を移動させることにより管(接続管)を移動させることになる共ずれを生じさせることなく、管(接続管)の接続を可能にして、管径方向に効率よく押輪を押しつけることができる管継手を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and enables connection of a pipe (connection pipe) without causing a joint displacement that causes the pipe (connection pipe) to move by moving a push wheel. An object of the present invention is to provide a pipe joint capable of efficiently pressing a push ring in the pipe radial direction.
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、流体が流動する通孔を有する継手本体と、該通孔に挿入される接続管と前記継手本体とをシールするためのシール部材と、前記継手本体に通孔の軸方向に移動可能に装着される押輪と、を備える管継手において、前記押輪の移動により、前記接続管の外周面に押しつけられる抜止部材と、前記抜止部材を保持する保持部材と、を備え、前記抜止部材は、前記押輪の移動方向へ前記保持部材に対して相対的に移動可能に保持されることを特徴とする。
In order to achieve the above object, the invention according to
従って、請求項1に記載の発明によれば、抜止部材は保持部材に対して、押輪の移動方向へ、相対的に移動可能に保持されるため、押輪の移動により、保持部材内の抜止部材には径方向への押圧と、保持部材には継手本体方向へ移動するための押圧とが加わり、抜止部材への押圧により、抜止部材の楔状突起が接続管の外周面に係止し、保持部材への押圧により、保持部材が移動し(継手本体方向へ移動し)シール部材に押圧を加え、継手本体と接続管との接続を可能にする。 Therefore, according to the first aspect of the present invention, the retaining member is held so as to be relatively movable with respect to the holding member in the direction of movement of the pusher wheel. Is pressed in the radial direction and the holding member is pressed to move toward the joint body, and the wedge-shaped projections of the retaining member are locked to the outer peripheral surface of the connecting pipe by the pressing on the retaining member. By pressing the member, the holding member moves (moves toward the joint body), presses the seal member, and enables the connection between the joint body and the connecting pipe.
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記押輪の内周面は、前記継手本体に向かって拡径するテーパー面をなしていることを特徴とする。
The invention described in
従って、請求項2に記載の発明によれば、押輪の内径側にテーパー面が継手本体側に向かって拡径して形成されているので、押輪の押し込み(移動)により、押輪に当接している抜止部材(の背面部)へテーパー面に沿って押圧が加わるため、抜止部材への押圧を強めていくことが可能になり、抜止部材の接続管の外周面への係止を強固にする。 Therefore, according to the second aspect of the present invention, since the tapered surface is formed on the inner diameter side of the press ring with the diameter increasing toward the joint body side, the press ring is pressed (moved) so as to abut on the press ring. Since the pressure is applied to the retaining member (the back surface portion) along the tapered surface, it is possible to increase the pressure on the retaining member, and the retaining member is firmly locked to the outer peripheral surface of the connecting pipe. .
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記保持部材には、前記保持部材の軸方向に延び、前記保持部材の径方向に貫通する、前記抜止部材を組み込むための孔部が前記押輪の内周面に対向することが可能なように設けられていることを特徴とする。
Furthermore, in addition to the structure of
従って、請求項3に記載の発明によれば、保持部材には、保持部材の軸方向に延び、保持部材を径方向に貫通する、抜止部材を組み込むための孔部を設けて、挿入された接続管に対向して保持部材より抜止部材が突出することが可能になり、突出した抜止部材の一部である楔状突起が押輪の移動による押輪の内周面の押圧により接続管の外周面に係止することが可能になる。 Therefore, according to the third aspect of the present invention, the holding member is inserted with a hole extending in the axial direction of the holding member and passing through the holding member in the radial direction for incorporating the retaining member. The retaining member can be protruded from the holding member so as to face the connecting pipe, and the wedge-shaped protrusion, which is a part of the protruding retaining member, is pressed on the outer peripheral surface of the connecting pipe by the pressing of the inner peripheral surface of the pressing wheel by the movement of the pressing wheel. It becomes possible to lock.
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記保持部材に設けられた孔部は、前記抜止部材を組み込んだ際に、前記保持部材の移動方向に沿って隙間が形成されることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in addition to the structure according to any one of the first to third aspects, the hole provided in the holding member is formed by the hole of the holding member when the retaining member is incorporated. A gap is formed along the moving direction.
従って、請求項4に記載の発明によれば、保持部材に設けられた孔部は、抜止部材を組み込んだ際に、保持部材の移動方向に沿って隙間が形成されるように、抜止部材(の継手本体方向の長さ)よりも長く形成されているため、孔部に抜止部材を組み込み、抜止部材が接続管に係止した状態で、保持部材だけが移動することが可能になる。
Therefore, according to the invention described in
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記継手本体方向へ前記押輪が移動し、前記抜止部材が前記接続管の外周面に係止すると、前記孔部が前記抜止部材を通過し、前記孔部内の隙間が移動することを特徴する。
Furthermore, in the invention according to
従って、請求項5に記載の発明によれば、継手本体方向へ押輪が移動し、孔部内の抜止部材が接続管の外周面に係止し、押輪の移動により保持部材の孔部が抜止部材を通過し、孔部内の側面が抜止部材を通過することで、保持部材が移動しても保持部材に組み込まれている抜止部材は移動しないことを可能にする。 Therefore, according to the fifth aspect of the present invention, the press ring moves toward the joint body, the retaining member in the hole is locked to the outer peripheral surface of the connection pipe, and the hole of the holding member is retained by the movement of the push ring. And the side surface in the hole portion passes through the retaining member, so that the retaining member incorporated in the retaining member can be prevented from moving even if the retaining member moves.
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の構成に加え、前記孔部には前記抜止部材の脱落防止手段が設けられていることを特徴とする。 According to a sixth aspect of the present invention, in addition to the structure of any of the first to fifth aspects, the hole is provided with means for preventing the retaining member from falling off.
従って、請求項6に記載の発明によれば、保持部材の孔部には抜止防止手段が設けられているために、孔部に抜止部材を組み込んで管継手内(継手本体内)に組み込む際に、抜止部材の通孔側へ(内径側へ)の脱落の防止を可能にする。
Therefore, according to the invention described in
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記脱落防止手段は、前記孔部の、前記保持部材の移動方向に沿う面部の少なくとも一方に形成された突起部であることを特徴とする。
Furthermore, in the invention described in
従って、請求項7に記載の発明によれば、脱落防止手段は、孔部の、保持部材の移動方向に沿う面部である側面の少なくとも一方に突出部として設けられているので、保持部材の移動方向に沿う面部(側面)に対向する抜止部材の側面を支持することが可能になり、孔部より抜止部材の通孔側へ(内径側へ)脱落を防止することが可能になる。 Therefore, according to the seventh aspect of the present invention, the drop-off prevention means is provided as a protruding portion on at least one of the side surfaces of the hole along the moving direction of the holding member. It is possible to support the side surface of the retaining member facing the surface portion (side surface) along the direction, and to prevent the retaining member from falling from the hole portion toward the through hole side (to the inner diameter side).
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の構成に加え、前記押輪は、前記継手本体に前記通孔の軸方向に摺動可能に装着されることを特徴とする。 According to an eighth aspect of the present invention, in addition to the configuration according to any of the first to seventh aspects, the pusher wheel is attached to the joint body so as to be slidable in the axial direction of the through hole. Features.
従って、請求項8に記載の発明によれば、継手本体の内周面と押輪の外周面とは嵌合できる形状をなしており、継手本体の内周面及び押輪の外周面には溝部が設けてあり、その溝部内に止め具、例えばストップリングが組み込まれており、継手本体の内周面に対し押輪の外周面を摺動させることで、継手本体の内周面の溝部と押輪の外周面の溝部とを重なり合わせ、その溝部同士の中にストップリングを嵌め込むという簡単な構造を採ることで組立性及び加工性に優れる継手本体と押輪との固定を可能にする。 Therefore, according to the eighth aspect of the present invention, the inner peripheral surface of the joint body and the outer peripheral surface of the press ring can be fitted, and the groove portion is formed on the inner peripheral surface of the joint main body and the outer peripheral surface of the press wheel. A stopper, for example, a stop ring, is incorporated in the groove, and the outer peripheral surface of the press ring is slid with respect to the inner peripheral surface of the joint body. By adopting a simple structure in which the groove portions on the outer peripheral surface are overlapped and a stop ring is fitted between the groove portions, it is possible to fix the joint body and the press ring excellent in assembling and workability.
さらに、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の構成に加え、前記押輪は、前記継手本体に螺合により装着されることを特徴とする。
Furthermore, the invention according to
従って、請求項9に記載の発明によれば、継手本体の外周面に設けられたねじ溝と押輪の外周面に設けられたねじ溝を螺合させ、螺進させることで継手本体と押輪との固定を行うので、汎用の工具(スパナ、モンキ等)で継手本体と押輪との固定の施工が可能であり、押輪の(ねじ込み)螺進により、通孔方向(軸方向)への押輪の推進力を得るので小さな力で固定のための施工の完了を可能にする。 Therefore, according to the ninth aspect of the present invention, the screw groove provided on the outer peripheral surface of the joint body and the screw groove provided on the outer peripheral surface of the press ring are screwed together and screwed to advance the joint main body and the press ring. The joint body and the press ring can be fixed with a general-purpose tool (spanner, monkey, etc.), and the press ring in the through-hole direction (axial direction) can be moved by screwing the press ring. Since the propulsive force is obtained, the construction for fixing can be completed with a small force.
本発明によれば、継手本体に管(接続管)の挿入後、押輪を移動すると(押し込むことで)、抜止部材は管(接続管)の径方向へ移動して管(接続管)の外周面に係止し、抜止部材を組み込んだ保持部材は押輪の移動方向へ移動することで、抜止部材と保持部材とが独立して移動することができるため、押輪を押し込むことで押輪とともに管(接続管)が継手本体方向へ移動するという共ずれの現象を防止することができる。その結果、押輪の挿入荷重が大きくなることがなく、低荷重で抜止部材が管径方向に効率よく食い込んで、継手本体に押輪を固定する施工を完了することができる。また、押輪の移動による管(接続管)の移動もなくなることから、共ずれの長さを見越す必要もなくなり、共ずれの長さを見越すことによる施工現場の制限がなくなる。 According to the present invention, after the pipe (connection pipe) is inserted into the joint body, the retaining ring moves in the radial direction of the pipe (connection pipe) by moving the push wheel (by pushing in), and the outer periphery of the pipe (connection pipe). The retaining member that is locked to the surface and incorporates the retaining member moves in the direction of movement of the pusher wheel, so that the retaining member and the retaining member can move independently. It is possible to prevent the joint slip phenomenon that the connecting pipe) moves toward the joint body. As a result, the insertion load of the press ring does not increase, and the retaining member can efficiently bite in the pipe diameter direction with a low load, and the construction for fixing the press ring to the joint body can be completed. Further, since there is no movement of the pipe (connection pipe) due to the movement of the push wheel, it is not necessary to allow for the length of the joint displacement, and there is no restriction on the construction site by allowing for the length of the joint displacement.
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
(例1)
図1には、本発明の例1である管継手1が示してある。図1に示す管継手1の継手本体2の外側は、長手方向の略中央に段部2cが設けてあり、一方の端部2aから段部2cまでは若干の段差があるが略一定の径で外周面2eが形成されており、段部2cから他方の端部2bまでは、一方の端部2aから段部2cまでの径よりも小さい径で形成されている。段部2cから他方の端部2bに向かい、若干の長さだけ一定の径で外周面2gが形成され、傾斜面2dを経て、段部2cから傾斜面2dまでの径より小さい一定の径で傾斜面2dから他方の端部2bまでテーパー雄ねじ2fが形成されている。
(Example 1)
FIG. 1 shows a pipe joint 1 which is Example 1 of the present invention. The outer side of the
継手本体2内は、継手本体2の長手方向に沿って、一方の端部2aから他方の端部2bまで貫通する通孔21が設けられて筒状の形状をなしている。継手本体2内では、継手本体2の長手方向に沿って、複数の段部が設けられている。継手本体2の一方の端部2aから、継手本体2の長手方向に沿って、一定の径で第一の段部22が形成されている。第一の段部22には、一方の端部2a近傍にテーパー付円周溝22aが設けられており、テーパー付円周溝22aには一方の端部2aに向かって拡径するようなテーパー面22a1が設けられている。第一の段部22の略中央にもテーパー付円周溝22bが設けられており、同様に、テーパー付円周溝22bには一方の端部2aに向かって拡径するようなテーパー面22b1が設けられている。
The inside of the
第一の段部22に隣接して、第一の段部22の端面22cより、継手本体2の長手方向に沿って、一定の径である第二の段部23が形成されている。第二の段部23は、図1に示すように、第一の段部22よりも径が小さく、第一の段部22より長さが短い。第二の段部23に隣接して、第二の段部23の端面23aより、継手本体2の長手方向に沿って、一定の径で第三の段部24が形成されている。第三の段部24では、第二の段部23の端面23aより第三の段部24にかけて傾斜面24aが設けられている。この傾斜面24aは、図1に示すように、第三の段部24から第二の段部23に向かって拡径するように設けられている。また、第三の段部24の端面24b側では、端面24bから第三の段部24に向かって拡径する傾斜面24cが設けられている。
Adjacent to the
そして、第三の段部24に隣接して、第三の段部24の端面24bより、継手本体2の長手方向に沿って、一定の径で第四の段部25が形成されている。第四の段部25は、図1に示すように、第三の段部24よりも径が小さく、第三の段部24より長さが長い。以上のように、継手本体2内は一方の端部2aから他方の端部2bまでに第一の段部22、第二の段部23、第三の段部24、及び第四の段部25が形成されており、一方の端部2aから他方の端部2bに向かい各段部22、23、24、25の径が小さくなっている。なお、本例では、継手本体2は、耐食性及び剛性を必要とするのでSCS材(SUS304に相当するSCS13)により精密鋳造の方法で形成されている。ただし、継手本体2は、青銅材を用いて精密鋳造の方法で形成することも可能である。
And the
そして、継手本体2内には、まず第二の段部23に、図1に示すように、シール部材であるOリング4が組み込まれている。図1に示すように、Oリング4は第二の段部23及び端面23aに当接(接触)するように組み込まれている。本例では、シール部材であるOリング4は、オレフィン系ゴムで形成されている。また、このOリング4はオレフィン系ゴム以外では、特に耐熱性に優れたエチレンとプロピレン及び架橋用ジエンモノマーとの3元共重合体であるEPDMで形成することが好ましく、また耐熱性とともに耐薬品性にも優れたFKM(フッ素ゴム)で形成することもできる。
In the
つぎに、継手本体2内には、Oリング4に隣接してスリーブ6が組み込まれている。スリーブ6は、図1に示すように、略円錘台状の形状をなしており、スリーブ6の縮径する側(スリーブ部62側)を継手本体2の一方の端部2aに向けて組み込んである。このスリーブ6は支持部61とスリーブ部62とから構成されている。支持部61は、Oリング4の内側を支持するために、Oリング4の形状に沿うような断面略円弧状の凹部61aが支持部61の外周面に沿って形成されている。また、支持部61に連続するスリーブ部62には、複数のスリット62aが通孔21方向に形成されている。
Next, a
このスリーブ6が継手本体2内に組み込まれ、Oリング4の内径側4aにスリーブ6の支持部61の凹部61aが当接することになる。このとき、スリーブ6は、本例では、図1に示すように、継手本体2内の第一の段部22と第二の段部23とにかかる位置に組み込まれている。つぎに、継手本体2内には、スリーブ6に隣接して可動部材7が組み込まれている。可動部材7は、図1に示すように、リング状部材であり、可動部材7の外周面72が第一の段部22に沿って移動できるように組み込まれている。可動部材7の内径側に突部71が形成されており、この突部71がスリーブ6のスリーブ部62の内周側に入り、可動部材7がスリーブ6に対して安定した状態で(ぐらつかないで)、スリーブ6に当接して継手本体2内に組み込まれている。
The
本例では、スリーブ6に対して可動部材7を安定させるために、可動部材7の内径側に突部71を形成したが、スリーブ6に対して可動部材7を安定させるために突部71を設けることには限定されない。本例では、可動部材7はポリオレフィンで形成されているが、これに限定されることなく、架橋PE等であれば可動部材7の材料として用いることも可能である。また、可動部部材7は、金属または金属と樹脂の複合材とすることもできる。
In this example, in order to stabilize the
つぎに、継手本体2内には、可動部材7に隣接して弾性部材8が第一の段部22内に組み込まれている。本例では、図1に示すように、弾性部材8として略円錐台状のコイルバネ8(圧縮コイルバネ)を用いている。コイルバネ8は、線材を一端から他端に向かって外径が増大するように巻回して形成された略円錐台状の形状をなしている。本例では、このコイルバネ8の縮径する側(小径側8a)を継手本体2の一方の端部2aに向けて組み込んである。つまり、コイルバネ8の拡径する側(大径側8b)を可動部材7の平面部73に当接するように組み込んである。
Next, in the
ただし、コイルバネ8の小径側8aを可動部材7の平面部73に当接するように組み込むことも可能である。また、本例では、このように弾性部材8として略円錐台状のコイルバネ8を用いているが、可動部材7に押圧を加えることができれば、略円錐台状のコイルバネ8に限定されることはない。本例では、コイルバネ8をオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成されているが、コイルバネ8をオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成することに限定されるものではない。
However, it is also possible to incorporate the
また、継手本体2内には、第一の段部22のテーパー付円周溝22aに止め具11であるストップリング11が、テーパー付円周溝22aより一部が出るように組み込まれている。本例で用いているストップリング11は、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成されているが、特にオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)に限定されるものではない。
Further, in the
つぎに、継手本体2へは、継手本体2の一方の端部2aより円筒状の部材である押輪3が組み込まれている。図1に示すように、押輪3の継手本体2へ組み込む側は、継手本体2の内周面(第一の段部22)と係合できるような一定の径の外周面3aが形成されている。そして、外周面3aより若干の段差を経て一定の径の外周面3bが形成され、さらに段差を経て一定の径の外周面3cが形成されている。つまり、押輪3の外形は、外周面3aから外周面3cに向かって径が小さくなっている。また、押輪3の外周面3aには円周溝31が形成されておりストップリング11が入ることが可能になっている。図1では、継手本体2内のテーパー付円周溝22aより出たストップリング11の一部が押輪3の円周溝31に入っている状態になっている。
Next, a
押輪3は、押輪3の長手方向に沿って、一方の端部3dから他方の端部3eまで貫通する通孔35が設けられて筒状の形状をなしている。押輪3の内周面3fは、押輪3の一方の端部3dから他方の端部3eに向かう方向に、拡径するテーパー面32をなしている(継手本体側に向かって拡径するテーパー面32を形成している)。本例では、押輪3はSCS材を精密鋳造の手法により形成している。押輪3も継手本体2と同様に、耐食性及び剛性を必要とするので、SCS材の他に、オーステナイト系ステンレス鋼により熱間鍛造、冷間鍛造あるいはプレス成形等の塑性加工の手法により形成することができる。また、押輪の材質は、金属に限定されることなく、十分な肉厚(剛性)を有していれば樹脂としても良いし、金属と樹脂の複合体であってもよい。
The
押輪3内には、抜止部材9と抜止部材9を支持する保持部材5が組み込まれている。保持部材5は、図2に示すように、円筒状の部材であり、略円錐台状の形状をなしており、保持部材5の一方の端部5aから他方の端部5bに向かう方向に、拡径するように外周面(テーパー面5c)が形成されている。保持部材5の略円錐台状のテーパー面5cは、押輪3内のテーパー面32と略同一の傾きとなっている。そのため、保持部材5を押輪3内に組み込むことが可能になっている。
A retaining
保持部材5は、図1に示すように、抜止部材9が組み込まれるように、軸(通孔21)方向に沿って、図4に示すようにテーパー面5cと内周面が貫通する長孔部(孔部)51が形成されている。長孔部51は、図2から図4に示すように、保持部材5の軸(通孔21)方向に延び、径方向に貫通しており、軸(通孔21)方向(接続管10の外周面10bに沿う方向に)に沿って、抜止部材9が組み込むことができる形状をなしている。具体的には、図3及び図4に示すように、長孔部51は、保持部材5の一方の端部5a側から他方の端部5b側近傍まで延びている。長孔部51は、抜止部材9(の長手方向)よりも長い長さであり、長孔部51へ抜止部材9を組み込んだ際に保持部材5の移動方向に沿って長孔部51内に隙間が形成されることになる。なお、本例では、図5に示すように、長孔部51を保持部材5の軸(通孔21)方向に沿って、三箇所に設けてある。また、本例では、長孔部51の長手方向の両端部は閉じられているが、長手方向の一端が開いたスリット状であっても良い。
As shown in FIG. 1, the holding
ただし、本例で示すこの三箇所に限定されることなく、少なくとも一箇所設けてあればよい。例えば、四箇所、六箇所等設けることが可能である。また、長孔部51の長さ(軸(通孔21)方向に沿った長さ)は、少なくとも長孔部51内に組み込まれる抜止部材9の有効長さ(管係止側エッジ管長さ)より長いことが必要である。
However, it is not limited to these three places shown in this example, and at least one place may be provided. For example, four places, six places, etc. can be provided. Further, the length of the long hole portion 51 (the length along the axis (through hole 21) direction) is at least the effective length of the retaining
その長孔部51内には、図1に示すように、長孔部51内に組み込まれる抜止部材9を保持するための脱落防止手段が設けられている。脱落防止手段である保持部52は突起部52を形成しており、保持部材5に抜止部材9を組み付けた状態のときに抜止部材9が保持部材5の内径側へ脱落するのを防止している。突起部52は、図3から図5に示すように、長孔部51の側面55、55の略中央に設けられている。突起部52は、図3及び図5に示すように、側面55、55から若干突出する状態に形成されており、図4に示すような抜止部材9の前方部93と係止できるような爪形状をなしている。なお、脱落防止手段は上記に限らず、抜止部材9及び長孔部51の相対する側面にテーパー面を形成し脱落防止手段とすることもできる。
In the
ただし、抜止部材9を保持部材5内に保持できれば、本例のように、突起部52は長孔部51の側面55、55の略中央に爪形状により形成されることに限定されない。また、本例では、突起部52を長孔部51の両側面55、55に設けてあるが、いずれか一方の側面(面部)55に設けることでも、同様に抜止部材9の保持部材5からの脱落を防止することができる。
However, as long as the retaining
本例では、保持部材5は汎用エンジニアリングプラスチックのPOM(ポリアセタール)で形成されている。ただし、保持部材5はPOM(ポリアセタール)に限定されることなく、他の汎用エンジニアリングプラスチックを用いることもできる。また、優れた耐熱性を有するPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの特殊エンジニアリングプラスチックで形成することもできる。
In this example, the holding
そして、図1では、保持部材5の長孔部51内に組み込まれた抜止部材9を長孔部51に設けられた突起部52が、抜止部材9を保持している。抜止部材9は、図1に示すように、押輪3のテーパー面32に当接する背面部92は円弧状の面部であり、背面部92の反対側である通孔21側(挿入される接続管10の外周面10b側)に楔状突起91が形成されている。この楔状突起91が、通孔21に挿入される接続管10の外周面10bに係止することになる。そして、通孔21に接続管10が挿入される前の、図1に示す状態では、楔状突起91は保持部材5より通孔21側に突出している。
In FIG. 1, the
なお、本例では、接続管10はオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成しているが、特に、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)に限定されるものではない。抜止部材9は、接続管10より硬質の材料であればよい。そのため、本例では、接続管10がオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)を形成したものであるため、抜止部材9は、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420)で形成されている。ただし、抜止部材9は、接続管10より硬質の材料であればよく、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420)に限定されるものではない。
In this example, the connecting
つぎに、以上の構成の管継手1に接続管10を挿入する工程について説明する。
Next, a process of inserting the connecting
まず、接続管10を押輪3側より通孔21(通孔35)に挿入する。接続管10が押輪3内の通孔21(通孔35)を通過中、保持部材5の通過に際し、保持部材5内の長孔部51内に組み込まれている抜止部材9の楔状突起91に当接する。当接しても接続管10の挿入を続けると、抜止部材9の背面部91は押輪3のテーパー面32に沿って移動し、抜止部材9の内径側が拡がって、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで接続管10の挿入方向に移動する。この移動に伴って、保持部材5も同様に接続管10の挿入方向へコイルバネ8によって押輪3側に付勢されながら移動する。
First, the connecting
このとき、抜止部材9は保持部材5と共に押輪3側に付勢されているので、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで移動すると、接続管10が抜止部材9を通過した後にさらに挿入されても、抜止部材9は接続管10の挿入方向へ移動せず、抜止部材9(楔状突起91)が接続管10の外周面10b上を滑る(スライドする)。このとき、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側に当接した状態になる(図6参照)。このとき、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側に当接している。
At this time, since the retaining
接続管10の通孔21内へ挿入が続き、接続管10の端面10aはスリーブ6の支持部61に到達し、接続管10の端面10aが支持部61に当接する。接続管10の通孔21内へ挿入が続き、可動部材7は、コイルバネ8によって接続管10の挿入方向に押圧されているので(付勢されているので)、接続管10の挿入により接続管10の挿入方向である第一の段部22の端面22cへ移動するが、可動部材7が端面22cまで到達した後にさらに接続管10が挿入されると、可動部材7に当接していたスリーブ6のスリーブ部62は可動部材7から離れ、接続管10の挿入方向へ移動する。
Insertion continues into the through
このとき、スリーブ6の支持部61に形成された断面略円弧状の凹部61aからシール部材4が外れ、接続管10の端面10aが支持部61に当接した状態で移動し、シール部材4がスリーブ6のスリーブ部62に乗り上げる。そして、接続管10の通孔21内へ挿入が続き、接続管10の端面10aが支持部61に当接した状態で第三の段部24内に入る。そしてシール部材4がスリーブ部62を乗り越えると、シール部材4の内径と接続管10の外周面10bが接触する。
At this time, the
接続管10の端面10aが支持部61に当接した状態で第三の段部24内に入ると、支持部61は第三の段部24より径が小さいため第三の段部24と当接することなく入る。ただし、支持部61に連続するスリーブ部62が第三の段部24へ入る際には、スリーブ部62が拡径しているために端面23a近傍に当接する。当接する端面23a近傍は、端面23aから第三の段部24にかけて傾斜面24aが形成されており、また、スリーブ部62は複数のスリット62aが設けられているため、傾斜面24aにスリーブ部62が当接すると拡径したスリーブ部62が第三の段部24の径に合わせて曲げられる。
When the
そして、スリーブ部62が第三の段部24の径に合わせた状態で接続管10の通孔21内への挿入が続く。接続管10の通孔21内へ挿入が続くことで、可動部材7が端面22cに到達すると、可動部材7がシール部材4に当接し第二の段部23内で可動部材7と第二の段部23の端面23aとの間にシール部材4が挟みこまれる。その結果、シール部材4は、端面23a(シール溝12の奧壁23a1)と可動部材7とによる押圧と、接続管10の外周面10bと第二の段部23とによる押圧とにより、図6に示すように変形する。
Then, the insertion of the connecting
このように変形することで、シール部材4は接続管10の外周面10bに密着し、シール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)とも密着する。以上のように、シール部材4を挟んでいる、第二の段部23と接続管10の外周面10bとは、シール部材4が移動可能な、接続管10の外周面10bに沿うようにシール溝12を形成する。このときも、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側に当接している。
By deforming in this way, the
このとき、可動部材7は、シール溝12を塞ぎつつ、圧縮されたコイルバネ8により、接続管10の挿入方向に押圧が加わった状態になる(付勢される)。そして、図6に示すように、接続管10の端面10aが支持部61に当接した状態で端面24bに到達する。以上のように接続管10が端面24bに到達することで接続管10の挿入が完了する。なお、この状態で接続管10を引き抜く方向に外力が加わったとしても、押輪3のテーパー面32に当接する抜止部材9の楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止しているので、接続管10が引き抜けることはない。
At this time, the
つぎに、継手本体2に押輪3を固定する。本例では、押輪3を図6に示す矢印X方向に沿って継手本体2に押し込む。押輪3の内径に形成されたテーパー面32に当接(接触)している抜止部材9の背面部92が、押輪3の押し込みによる(押輪3の内周面3fによる)押圧により、接続管10の径方向に移動する。そのため、抜止部材9の楔状突起91が接続管10を変形させながら、接続管10の外周面10bに食い込んで係止し、楔状突起91が接続管10に固定される。つまり、押輪3の内径側にテーパー面32が継手本体2側に向かって拡径して形成されているので、押輪3の押し込み(移動)により、押輪3に当接している抜止部材9(の背面部92)へテーパー面32に沿って押圧が加わるため抜止部材9への押圧を強めていくことが可能になり、抜止部材9の接続管10の外周面10bを管径方向に変形させることによる係止が可能になる。
Next, the
また、押輪3の押し込みによる押圧により、押輪3の一方の端部3dが保持部材5の一方の端部5aに当接し、保持部材5を矢印X方向へ移動させる。保持部材5は、図7に示すように、保持部材5の一方の端部5aに押輪3からの移動による押圧が加わることで点線に示す押輪5の位置に移動する。つまり、保持部材5の他方の端部3eが抜止部材9の他方の端部94から離れ、抜止部材9は保持部材5内の長孔部51に組み込まれているため、抜止部材9を長孔部51が通過する。
Further, one
具体的には、抜止部材9を長孔部51が通過することによって長孔部51内の隙間が移動する。そのため、抜止部材9には保持部材5の移動による影響が及ばず、抜止部材9の位置は変わらない。そして、保持部材5の移動により、保持部材5のリング部53を含めた他方の端部5b側がコイルバネ8に押圧を加える。コイルバネ8の縮径する側(小径側8a)に押圧が加わることで、コイルバネ8の拡径する側(大径側8b)に当接している可動部材7の平面部73に押圧が加わる。そして、可動部材7は接続管10の外周面10bに沿って押輪3の押し込み(移動)方向へ移動する。
Specifically, the gap in the
可動部材7の移動により、可動部材7に当接しているシール部材4にも押圧が加わり、シール部材4はシール溝12内へ移動する。さらに、押輪3を図6に示す矢印X方向へ押し込むと、押輪3の外周面3aは継手本体2の内周面(第一の段部22)に沿って移動するとともに、押輪3内の保持部材5も矢印X方向へ移動する。保持部材5が図6に示す矢印X方向へ移動しても抜止部材9は移動せず、長孔部51の側面55、55が、図7に示す矢印X方向に、抜止部材9を通過していく。
By the movement of the
その結果、抜止部材9の後方部94は当接していた保持部材5の他方の端部5b側から離れて行き、抜止部材9の後方部94と保持部材5の他方の端部5bとの間に隙間S1を形成する。隙間S1が形成されることで、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間の隙間Sは隙間S2に変化する(縮小する)。従って、押輪3と保持部材5が図6に示す矢印X方向へ移動しても保持部材5内(長孔部51内)の抜止部材9は移動しない。つまり、保持部材5内(長孔部51内)に抜止部材9が組み込まれているが、保持部材5は抜止部材9とは独立して相対的に移動する。したがって、押輪3を押し込む力が抜止部材9を介して接続管10を挿入方向へ伝わることが軽減されるので、抜止部材9は効率的に管径方向へ縮径する。
As a result, the
そして、保持部材5の移動により、コイルバネ8の縮径する側(小径側8a)にさらに押圧が加わり、コイルバネ8の拡径する側(大径側8b)に当接している可動部材7の平面部73が第一の段部22の端面22cに当接する。可動部材7の平面部73が第一の段部22の端面22cに当接して、図8に示すように、コイルバネ8は最後まで圧縮される。このとき、コイルバネ8は最後まで圧縮されているので、可動部材7は端面22cとコイルバネ8とで軸方向に拘束される。
Then, the movement of the holding
可動部材7の平面部73に当接しているシール部材4はシール溝12内に収められる(移動する)。そして、シール部材4がシール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)と接続管10の外周面10bとに圧縮され、継手本体2と接続管10との接続を行う。つまり、シール部材4は接続管10の外周面10bに密着し、シール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)とも密着する。
The
また、図8に示すように、押輪3(の外周面3a)の継手本体2内(の第一の段部22)への摺動が進むことによって、押輪3と継手本体2との間にあるストップリング11が継手本体2のテーパー付円周溝22aからテーパー付円周溝22bへ移動し、テーパー付円周溝22b内へ入り込む。その結果、ストップリング11は、継手本体2のテーパー付円周溝22bと押輪3の円周溝31とに入り込み、押輪3は継手本体2に固定され、継手本体2と接続管10との接続も完了する。そして、図8に示すように、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間には隙間S2が形成され、抜止部材9の後方部94と保持部材5の他方の端部5bとの間に隙間S1が形成される。
Further, as shown in FIG. 8, the slide of the pusher wheel 3 (the outer
つぎに、このように接続管10を挿入した管継手1の漏れ検知を行う。漏れ検知では、接続管10(通孔21)へ流体である水(或いは空気)による押圧を加えることで水(或いは空気)が漏れる否かを確認することになる。基本的には、上記に示すように、押輪3が継手本体2に固定されていれば流体(水、或いは空気)の漏れはない。しかしながら、配管の施工現場においては、現場の状況(例えば押輪3を押し忘れるなど)により、接続管10挿入後の押輪3の継手本体2への固定がなされていない管継手1が生じる可能性がある。そのために、配管の施工完了後に、管継手1の漏れ検知を行う。以下では、押輪3が継手本体2への固定がなされていない管継手1があった場合に、漏れ検知がどのようにして行われるか示す。
Next, the leak detection of the pipe joint 1 in which the
本例では、図6に示す管継手1(通孔21)へ水を流すことによる押圧を加えることで水が漏れることを確認する試験を行う。継手本体2内の通孔21に、矢印A方向(或いは矢印B方向)より、水が流されることで継手本体2内の内周面(第三の段部24側)へも水が流れ、内周面(第三の段部24)と接続管10の外周面10bとの間を流れ、第二の段部23と接続管10の外周面10bとの間(シール溝12)に流れ出る。
In this example, a test is performed to confirm that water leaks by applying pressure by flowing water to the pipe joint 1 (through hole 21) shown in FIG. By flowing water from the direction of arrow A (or direction of arrow B) to the through
第二の段部23側(シール溝12)へ水が流れ続けることで、押圧がシール部材4から可動部材7を経てコイルバネ8に加わり続け、シール部材4がシール溝12の奧壁23a1から離れ、接続管10の外周面10bに沿って移動し、シール溝12から押し出され、第一の段部22側へ移動する。その結果、シール溝12(端面22c近傍)とシール部材4との間に隙間ができ、或いはシール面圧を確保することができず、シール溝12に流れ出た水はその隙間から第一の段部22へ流れ出る。このように、水が第一の段部22へ流れ出ることにより水の漏れが発生することになる。このように、漏れ検知が行われて漏れの発生が確認されると、その管継手1では、押輪3が継手本体2へ固定がなされていないことが確認される。この場合、上記に示すように、継手本体2に押輪3を押し込んで、継手本体2と接続管10との接続を行い、配管施工を完了することになる(図8参照)。
As water continues to flow to the
(例2)
図9には、本発明の例2である管継手100が示してある。例2では、例1で示した管継手1と実質的に同一の部品については、同一の参照番号を用い、特徴となる構造を中心に説明する。
(Example 2)
FIG. 9 shows a pipe joint 100 which is Example 2 of the present invention. In Example 2, parts that are substantially the same as the pipe joint 1 shown in Example 1 will be described using the same reference numerals and focusing on the characteristic structure.
図9に示す、管継手100の継手本体2の外周側は、例1とほぼ同一の形状で、段部2cが設けられ、外周部2e、外面部2gが形成され、傾斜面2dを経て、テーパー雌ねじ2fが形成されている。また、継手本体2の長手方向に沿って、一方の端部2aから他方の端部2bまで貫通する通孔21が設けられて筒状の形状をなしている。継手本体2内では、第一の段部22に隣接して、第一の段部22の端面22cより、継手本体2の長手方向に沿って、一定の径で第二の段部23が形成されている。
The outer peripheral side of the
第二の段部23は、図9に示すように、第一の段部22よりも径が小さく、第一の段部22より長さが短い。端面22c近傍の、第二の段部23には、図9に示すように、挿入される接続管10の外周面10bに沿う方向に窪み部である断面円弧状の環状溝23bが設けられている。この断面円弧状の環状溝23bは、シール部材4を充分に収納できるだけの大きさである。つまり、シール部材4が入っても充分な空間が確保できるように形成されている。具体的には、断面円弧状の環状溝23bの外径は、シール部材4の外径より大きく形成されており、断面円弧状の環状溝23bの円弧も、シール部材4の外径を包含できる大きさに形成されている。そのため、シール部材4が移動して断面円弧状の環状溝23b内に入ると、断面円弧状の環状溝23b内でシール部材4の外周面4bを保持することが可能になっている。
As shown in FIG. 9, the
そして、第二の段部23に隣接して第三の段部24が形成され、第三の段部24に隣接して第四の段部25が形成されている。以上のように、継手本体2内は一方の端部2aから他方の端部2bまでに第一の段部22、第二の段部23、第三の段部24、及び第四の段部25が(通孔21方向に沿って(挿入される接続管10の外周面10bに沿って))形成されており、一方の端部2aから他方の端部2bに向かい各段部22、23、24、25が縮径している。
A
継手本体2内の第二の段部23には、図9に示すように、Oリング4が第二の段部23及び端面23aに接触するように組み込まれている。そのOリング4に隣接してスリーブ6が組み込まれており、スリーブ6に隣接して可動部材7が組み込まれている。可動部材7は、図9に示すように、リング状部材であり、縁部7aとリング部7bとから構成されている。可動部材7の縁部7aの外周面71は第一の段部22に沿うように組み込まれており、リング部7bは通孔21方向に沿って延びている。つぎに、可動部材7に隣接して弾性部材8であるコイルバネ8が第一の段部22内に組み込まれている。そして、第一の段部22のテーパー付円周溝22aにストップリング11が組み込まれており、ストップリング11の一部がテーパー付円周溝22aより出ている。
As shown in FIG. 9, the O-
つぎに、継手本体2へは、継手本体2の一方の端部2aより、例1と同様の円筒状の部材である押輪3が組み込まれている。そして、例1と同様に、継手本体2内のテーパー付円周溝22aより出たストップリング11の一部が押輪3の円周溝31に入っている。さらに、例1と同様に、押輪3内には、例1と同様の保持部材5が組み込まれ、保持部材5内の長孔部51内には例1と同様の抜止部材9が組み込まれ、抜止部材9の楔状突起91が通孔21側に出ている(楔状突起91は保持部材5の内周面より突出している)。
Next, a
つぎに、以上の構成の管継手100に接続管10を挿入する工程について図10を中心に説明する。
Next, the process of inserting the connecting
管継手100への接続管10の挿入は、基本的には例1と同じである。管継手100の通孔21へ接続管10を挿入し、保持部材5の通過に際し、接続管10は保持部材5内の長孔部51内に組み込まれている抜止部材9の楔状突起91に当接する。当接しても接続管10の挿入を続けると、抜止部材9の背面部91が押輪3のテーパー面32に沿って移動し、抜止部材9の内径側が拡がって、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで接続管10の挿入方向へ移動する。この移動に伴って、保持部材5も同様に接続管10の挿入方向へコイルバネ8によって押輪3側に付勢されながら移動する。
The insertion of the connecting
このとき、抜止部材9は保持部材5と共に押輪3側に付勢されているので、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで移動すると、接続管10がさらに挿入されても、抜止部材9は接続管10の挿入方向へ移動せず、抜止部材9(楔状突起91)が接続管10の外周面10bを滑る(スライドする)。このとき、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側に当接した状態になる(図10参照)。
At this time, since the retaining
そして、接続管10の挿入により、コイルバネ8による押圧が可動部材7(縁部7a)に加わり、可動部材7(リング部7b)が第二の段部23側へ移動する。可動部材7の縁部7aが第一の段部22の端面22cに到達すると、第二の段部23内でリング部7bと第二の段部23の端面23aとの間にシール部材4が挟み込まれ、可動部材7のリング部7bがシール部材4に当接する。その結果、シール部材4は、接続管10の外周面10bと第二の段部23とによる押圧と端面23a(シール溝12の奧壁23a1)と可動部材7のリング部7bとによる押圧とにより、図10に示すように変形する。
And by the insertion of the connecting
このように変形することで、シール部材4は接続管10の外周面10bに密着し、継手本体2とも密着する。以上のように、シール部材4を挟んでいる、第二の段部23と接続管10の外周面10bとは、シール部材4が移動可能な、接続管10の外周面10bに沿うようにシール溝12を形成する。このときも、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側に当接した状態が維持される。
By deforming in this way, the
一方、接続管10はバネ8を通過し、第一の段部22の端面22cへ向かって移動し、可動部材7を通過し、接続管10の端面10aがスリーブ6の支持部61に当接する。そして、図10に示すように、スリーブ6の支持部61に当接した状態で、接続管10の通孔21内へ挿入が続き、スリーブ6の支持部61に当接した接続管10の端面10aが継手本体2の端面24bに到達することで接続管10の挿入が完了する。なお、例1と同様に、この状態で接続管10を引き抜く方向へ外力が加わったとしても、抜止部材9の楔状突起91により、接続管10が引き抜けることはない。
On the other hand, the connecting
つぎに、例1と同様に、押輪3を継手本体2内に図10に示す矢印X方向に沿って押し込む。押輪3を押し込むこと(移動させること)によって、押輪3のテーパー面32に当接(接触)している抜止部材9の背面部92に径方向の押圧(押輪3の内周面3fの押圧)が加わり、抜止部材9の楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止し接続管10に固定される。また、押輪3の押し込み(移動)により、押輪3が保持部材5に当接し、保持部材5を矢印X方向へ移動させる。例1と同様に、保持部材5の他方の端部5bが抜止部材9の後方部94から離れ、抜止部材9を組み込んでいる長孔部51が抜止部材9を通過し(図7参照)、抜止部材9は移動しない。つまり、長孔部51内の隙間が移動する。
Next, as in Example 1, the
そして、保持部材5の移動により、コイルバネ8の縮径する側(小径側8a)に押圧が加わることで、コイルバネ8の拡径する側(大径側8b)に当接している可動部材7の縁部7aに押圧が加わり、可動部材7は押輪3の押し込み(移動)方向へ移動する。可動部材7の移動により、可動部材7のリング部7bに当接しているシール部材4にも押圧が加わる。
And by the movement of the holding
さらに、押輪3を図10に示す矢印X方向へ押し込むと、押輪3内の保持部材5も矢印X方向へ移動する。このとき、保持部材5の長孔部51内の抜止部材9の楔状突起91は接続管10の外周面10bに係止しており、保持部材5が図10に示す矢印X方向へ移動しても抜止部材9は移動しない。その結果、抜止部材9の後方部94では、当接していた保持部材5の他方の端部5b側が離れて行き、抜止部材9の後方部94と保持部材5の他方の端部5bとの間に隙間S1が形成される。隙間S1が形成されることで、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間の隙間Sは隙間S2に変化する(縮小する)。
Further, when the
このように、保持部材5内(長孔部51内)に抜止部材9が組み込まれているが、保持部材5は抜止部材9とは独立して移動する。保持部材5の移動により、コイルバネ8の縮径する側(小径側8a)にさらに押圧が加わり、コイルバネ8の拡径する側(大径側8b)に当接している可動部材7の縁部7aが第一の段部22の端面22cに接近する。
As described above, the retaining
そして、図11に示すように、コイルバネ8は圧縮され、コイルバネ8によって継手本体2側に付勢された可動部材7のリング部7bがシール部材4に当接するとともに押圧を加える。そのため、シール部材4がシール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)と接続管10の外周面10bとリング部7bとで圧縮され、継手本体2と接続管10との接続を行う。
Then, as shown in FIG. 11, the
また、図10及び図11に示すように、押輪3(の外周面3a)の継手本体2内(の第一の段部22)への摺動が進むことによって、押輪3と継手本体2との間にあるストップリング11が継手本体2のテーパー付円周溝22aからテーパー付円周溝22bへ移動し、テーパー付円周溝22b内へ入り込む。その結果、ストップリング11は、継手本体2のテーパー付円周溝22bと押輪3の円周溝31とに入り込み、押輪3は継手本体2に固定され、継手本体2と接続管10との接続が完了する。そして、図11に示すように、抜止部材9の前方部93は保持部材5の一方の端部5a側に当接し、抜止部材9の後方部94と保持部材5の他方の端部5bとの間に隙間S1が形成される。
Further, as shown in FIGS. 10 and 11, as the slide of the pusher wheel 3 (the outer
つぎに、このように接続管10を挿入した管継手100の漏れ試験を行う。基本的には、上記に示すように、押輪3が継手本体2に固定されていれば流体である水(或いは空気)の漏れはない。以下では、例1と同様に、押輪3が継手本体3に固定されていない場合に漏れ検知がどのようにして行われるか示す。
Next, a leak test is performed on the pipe joint 100 into which the
漏れ検知では、図10の矢印A方向より(或いは、図10の矢印B方向より)接続管10(通孔21)へ水(或いは空気)による押圧を加えることで確実に水(或いは空気)が漏れることを確認することになる。例2では、図10の矢印A方向より管継手100(通孔21)へ、例1と同様に、水を流すことによる押圧(水圧)を加えることで水が漏れることの確認をする試験を行う。継手本体2内の通孔21に、矢印A方向(或いは矢印B方向)より、水が流されることで継手本体2内の内周面(第三の段部24側)へも水が流れ内周面(第三の段部24)と接続管10の外周面10bとの間を流れ、第二の段部23と接続管10の外周面10bとの間(シール溝12)に流れ出る。
In the leak detection, water (or air) is reliably supplied by applying a pressure by water (or air) to the connecting pipe 10 (through hole 21) from the direction of arrow A in FIG. 10 (or from the direction of arrow B in FIG. 10). It will be confirmed to leak. In Example 2, a test for confirming that water leaks by applying pressure (water pressure) by flowing water to the pipe joint 100 (through hole 21) from the direction of arrow A in FIG. Do. When water flows from the direction of arrow A (or direction of arrow B) into the through
第二の段部23側(シール溝12)へ水が流れで続けることで、押圧(水圧)がシール部材4から可動部材7を経てコイルバネ8に加わり続け、シール部材4がシール溝12の奧壁23a1から離れ、移動し、シール部材4の外周面4bを保持することが可能な断面円弧状の環状溝23b内へ入る。断面円弧状の環状溝23bと断面円弧状の環状溝23b内のシール部材4との間には隙間が形成され、或いはシール面圧を確保することができず、第二の段部23に流れ出てその隙間内へ入った水は第一の段部22へ流れ出る。このように、水が第一の段部22へ流れ出ることにより水の漏れが発生することになる。このように、漏れ検知が行われて漏れの発生が確認されると、その管継手100では、押輪3が継手本体2へ固定がなされていないことが確認される。この場合、上記に示すように、継手本体2に押輪3を押し込んで、継手本体2と接続管10との接続を行い、配管施工を完了することになる(図11参照)。
By continuing the flow of water to the
本例で用いた管継手100では、第二の段部23に断面円弧状の環状溝23bが設けられているので、接続管10を挿入したときに何らかの不都合が生じて接続管10を抜いて再度接続管10を挿入しようとする、所謂再施工を行っても、接続管10の挿入をシール部材4が妨げない。つまり、断面円弧状の環状溝23bはシール部材4が入り込むと、シール部材4の内径側4aが、挿入される接続管10の挿入を妨げない程度に深く第二の段部23に形成されており、接続管10を抜く際に接続管10とともに移動したシール部材4は環状溝23bまで移動すると、断面円弧状の環状溝23bにとどまりそれ以上移動することがないためである。そのため、接続管10の挿入後に種々の事情により、接続管10を抜いて再度挿入する再施工を行うような場合においては施工し易い管継手の一つである。
In the pipe joint 100 used in this example, the
(例3)
図12には、本発明の例3である管継手200が示してある。例3では、例1及び例2で示した管継手1、100と実質的に同一の部品については、同一の参照番号を用い、特徴となる部品について中心に説明する。
(Example 3)
FIG. 12 shows a pipe joint 200 that is Example 3 of the present invention. In Example 3, parts that are substantially the same as the
図12に示す、管継手200の継手本体2の外周側は、例1及び例2とほぼ同一の形状をなしている。継手本体2内には、継手本体2の長手方向に沿って、例1及び例2とほぼ同一の複数の段部22、23、24、25が形成されている。本例では、第一の段部22に隣接して、第一の段部22の端面22cから第二の段部23にかけて当接面22dである傾斜面22dが形成されている。この傾斜面22dは、図12に示すように、管継手200の通孔21に挿入される接続管10の外周面10bに対向して第二の段部23から第一の段部22に向かって拡径して(押輪3方向へ拡径して)形成されている。この傾斜面22dは、シール部材4が第二の段部に入り込むときの案内となっている。
The outer peripheral side of the joint
継手本体2内には、図12に示すように、第一の段部22側に、スリーブ6が第一の段部22から第二の段部23にかけて組み込まれている。このスリーブ6に内径側4aが当接するようにOリング4が、通孔21方向に沿って、拘束されない状態で組み込まれている。さらに、このOリング4を覆うようにコイルバネ8が組み込まれている。このコイルバネ8は、略円錐台状であり、コイルバネ8の大径側8bは、第一の段部22の端面22cに当接して組み込まれている。
As shown in FIG. 12, the
コイルバネ8の小径側8aに隣接して保持部材17が組み込まれている。保持部材17は、図12に示すように、リング状部材であり、縁部17aとリング部17bとから構成されている。リング部17bには孔部である長孔部17b1が設けられ、長孔部17b1に抜止部材9が組み込まれている。長孔部17b1は、例1と同様に、抜止部材9(の長手方向)よりも長い長さであり、長孔部17b1へ抜止部材9を組み込んだ際に保持部材17の移動方向に沿って長孔部17b1内に隙間が形成されることになる。また、図12に示すように、縁部17aは第一の段部22に沿って移動可能になっており、リング部17bはコイルバネ8の小径側8aに入り込んで、通孔21に沿って、シール部材4方向へ延びている。
A holding
また、本例での保持部材17は、例1及び例2の保持部材5と同様に段差部のない平面部17eが形成されている。また、本例での保持部材17にも、例1及び例2の保持部材5と同様に長孔部17b1が設けられており、その長孔部17b1の構成は例1及び例2の長孔部51と同様である。そして、保持部材17には、例1及び例2と同様の抜止部材9が組み込まれ、図12に示すように、抜止部材9の楔状突起91が通孔21側に出ている(楔状突起91は保持部材17の平面部17eより突出している)。
Further, the holding
この抜止部材9が組み込まれたリング部17bを覆うように押輪3が継手本体2に組み込まれている。本例での押輪3の外周面3aには、図12に示すように、円周溝31の他に円周溝33が形成されており、その円周溝33にはリング状のインジケーター34が組み込まれており、接続管10と継手本体2とが完全なシール状態で接続されたか否かを確認することが可能になっている。本例では、このリング状のインジケーター34はPE、PP等のポリオレフィンからなるリング状成形体である。ただし、このようなリング状成形体に限定されることなく、耐候性に優れたフィルム状テープを使用することもできる。さらに、これらに限らず、押輪3の外周面3aに油性塗料を塗布することにより、インジケーター34とすることができる。
The
つぎに、以上の構成の管継手200に接続管10を挿入する工程について図13を中心に説明する。
Next, a process of inserting the
管継手200への接続管10の挿入は、基本的には例1及び例2と同じである。管継手200の通孔21へ接続管10を挿入し、保持部材17の通過に際し、接続管10は保持部材17内の長孔部17b1内に組み込まれている抜止部材9の楔状突起91に当接する。当接しても接続管10の挿入を続けると、抜止部材9の背面部91が押輪3のテーパー面32に沿って移動し、抜止部材9の内径側が拡がって、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで接続管10の挿入方向へ移動する。この移動に伴って、保持部材17も同様に接続管10の挿入方向へコイルバネ8によって押輪3側に付勢されながら移動する。
Insertion of the connecting
このとき、抜止部材9は保持部材17と共に押輪3側に付勢されているので、楔状突起91が保持部材17内の、接続管10の外周面10bの係止する位置まで移動すると、接続管10がさらに挿入されても、抜止部材9は接続管10の挿入方向へ移動せず、抜止部材9(の楔状突起91)は接続管10の外周面10bを滑る(スライドする)。このとき、抜止部材9の前方部93と保持部材17の一方の端部17c側との間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材17の他方の端部17d側に当接した状態になる(図13参照)。
At this time, since the retaining
そして、接続管10がコイルバネ8を通過する際、保持部材17と一体あるいは別体に、かつ保持部材17と分離可能に形成されたスリーブ6に当接しつつ接続管10の挿入が続く。接続管10の挿入により、保持部材17とスリーブ6は分離され、シール部材4の内径側4aも接続管10の外周面10bに接触する。このとき、保持部材17はコイルバネ8によって押輪3方向へ付勢されているので接続管10の挿入方向へ移動することはない。さらに、接続管10の挿入を続け、接続管10の端面10aがスリーブ6に当接した状態で継手本体2の端面24bに到達することで接続管10の挿入が完了する。以上のように接続管10が挿入されることで、第二の段部23の端面23aと、継手本体2の内周面(第二の段部23)と、接続管10の外周面10bとで、接続管10の外周面10bに沿うようにシール溝12を形成する。
When the connecting
つぎに、例1及び例2と同様に、押輪3を継手本体2内に図13に示す矢印X方向に沿って押し込む。押輪3を押し込むこと(移動させること)によって、押輪3のテーパー面32に当接(接触)している抜止部材9の背面部92に径方向の押圧(押輪3の内周面3fの押圧)が加わり、抜止部材9の楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止し接続管10に固定される。また、押輪3の押し込み(移動)により、押輪3が保持部材17に当接し、保持部材17を矢印X方向へ移動させる。例1と同様に、図14に示すように、保持部材17の他方の端部17dが抜止部材9の後方部94から離れ、抜止部材9を組み込んでいる長孔部17b1が抜止部材9を通過し(図7参照)、抜止部材9は移動しない。つまり、長孔部17b1内の隙間が移動する。
Next, as in Example 1 and Example 2, the
そして、保持部材17の移動により、コイルバネ8の縮径する側(小径側8a)に押圧が加わり、コイルバネ8は大径側8bが当接する第一の段部22の端面22cに圧縮されつつ、保持部材17のリング部17bが押輪3の押し込み(移動)方向へ移動する。保持部材17の移動により、保持部材17のリング部17bが、接続管10の外周面10bに沿って移動し、シール部材4に当接する。
As the holding
そして、保持部材17のリング部17bの移動(押圧)により、シール部材4を継手本体2の内周面(第二の段部23)と接続管10の外周面10bとの間(シール溝12内)を移動させる。リング部17bの移動によりシール部材4はシール溝12の奧壁23a1に到達する。その位置で、シール部材4はシール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)と接続管10の外周面10bとリング部17bとで圧縮され、継手本体2と接続管10との接続を行う。つまり、シール部材4を、図14に示すように変形させることで、シール部材4は接続管10の外周面10bに密着し、シール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)とも密着する。
The
また、図13及び図14に示すように、継手本体2に対し押輪3の摺動が進むことで、押輪3の円周溝33内にインジケーター34が挿入されており、継手本体2内に押輪3が押し込まれることで、継手本体2の一方の端部2aへ押輪3のインジケーター34が接近する。そして、押輪3と継手本体2との間にあるストップリング11が、継手本体2のテーパー付円周溝22bと押輪3の円周溝31とに入り込むと、継手本体2の一方の端部2a側は押輪3の円周溝33内のインジケーター34を覆い隠す。このことにより、押輪3が継手本体2に固定され、継手本体2と接続管10との接続も完了したことを確認できる。
Further, as shown in FIGS. 13 and 14, the
そして、図14に示すように抜止部材9の前方部93と保持部材17の一方の端部17cとの間には隙間S2が形成され、抜止部材9の後方部94と保持部材17の他方の端部17dとの間に隙間S1が形成される。
As shown in FIG. 14, a gap S <b> 2 is formed between the
つぎに、例1及び例2と同様に、このように接続管10を挿入した管継手200の漏れ試験を行う。基本的には、上記に示すように、押輪3が継手本体2に固定されていれば流体(水、或いは空気)の漏れはない。以下では、例1及び例2と同様に、押輪3が継手本体2へ固定されていない場合に、漏れ検知がどのようにして行われるか示す。
Next, as in Example 1 and Example 2, a leak test is performed on the pipe joint 200 into which the
漏れ検知では、図13の矢印A方向より(或いは、図13の矢印B方向より)接続管10(通孔21)へ水(或いは空気)による押圧を加えることで水、或いは空気が漏れることを確認することになる。例3では、図13の矢印A方向より管継手200(通孔21)へ、例1及び例2と同様に、水を流すことによる押圧(水圧)を加えることで水が漏れることの確認をする試験を行う。継手本体2内の通孔21に水が流されることで継手本体2内の内周面(第三の段部24)へ水が流れ、内周面(第三の段部24)と接続管10の外周面10bとの間を流れ、第二の段部23と接続管10の外周面10bとの間に流れ出る。
In the leak detection, water or air leaks by applying pressure by water (or air) to the connecting pipe 10 (through hole 21) from the direction of arrow A in FIG. 13 (or from the direction of arrow B in FIG. 13). Will be confirmed. In Example 3, it is confirmed that water leaks by applying pressure (water pressure) by flowing water to the pipe joint 200 (through hole 21) from the direction of arrow A in FIG. Perform a test. When water flows into the through
第二の段部23側へ水が流れ続けることで、押圧(水圧)が傾斜面22dに当接しているシール部材4に加わる。そして、シール部材4はシール溝12の傾斜面22dから離れ、シール部材4を接続管10の外周面10bに沿って移動させ、傾斜面22dとシール部材4との間に隙間が形成され、或いはシール面圧を確保することができず、第二の段部23と接続管10の外周面10bとの間に流れる水は、第一の段部22へ流れ出る。このように、水が第一の段部22へ流れ出ることにより水の漏れが発生することになる。このように、漏れ検知が行われて漏れの発生が確認されると、その管継手200では、押輪3が継手本体2へ固定がなされていないことが確認される。この場合、上記に示すように、継手本体2に押輪3を押し込んで固定し、継手本体2と接続管10との接続を行い、配管施工を完了することになる(図14参照)。
As water continues to flow to the
(例4)
図15には、本発明の例4である管継手300が示してある。例4は、基本的に例1の構造と同じであり、例1で示した管継手1と実質的に同一の部品については、同一の参照番号を用いて説明する。例4と例1との相違は、押輪3の継手本体2への押し込みに際し、例1では、押輪3と継手本体2との間にストップリング11を用いているのに対し、例4では、押輪3と継手本体2と螺合させていることである。
(Example 4)
FIG. 15 shows a pipe joint 300 which is Example 4 of the present invention. Example 4 is basically the same as the structure of Example 1, and components that are substantially the same as the pipe joint 1 shown in Example 1 will be described using the same reference numerals. The difference between Example 4 and Example 1 is that when the
図15に示す、管継手300の継手本体2は、例1と同一の形状で、一方の端部2aから他方の端部2bまで貫通する通孔21が設けられて筒状の形状である。継手本体2の外周側と内周側は例1と同一の形状である。ただし、継手本体2内の第一の段部22には、図15に示すように、継手本体2の長手方向に沿ってねじ溝22eが形成されている。そして、継手本体2内の第二の段部23には、図15に示すように、例1と同様に、Oリング4が組み込まれ、Oリング4に隣接してスリーブ6が組み込まれ、スリーブ6に隣接して可動部材7が組み込まれている。
The
さらに、可動部材7に隣接して弾性部材8であるコイルバネ8が第一の段部22内に組み込まれている。継手本体2へは、継手本体2の一方の端部2aより、円筒状の部材である押輪3が組み込まれている。押輪3の外周面3aには、継手本体2のねじ溝22eと螺合するねじ溝3a1が形成され、継手本体2のねじ溝22eと螺合している。例1と同様に、押輪3内には、例1と同様の保持部材5が組み込まれ、保持部材5内には例1と同様の抜止部材9が組み込まれ、抜止部材9の楔状突起91が通孔21側に出ている。
Further, a
つぎに、以上の構成の管継手300に接続管10を挿入する工程について図16を中心に説明する。
Next, a process of inserting the
管継手300への接続管10の挿入は、例1と基本的には同じである。管継手300の通孔21へ接続管10を挿入すると、保持部材5内の長孔部51内に組み込まれている抜止部材9の楔状突起91に当接する。当接しても接続管10の挿入を続けると、抜止部材9は押輪3のテーパー面32に沿って内径側が拡がって、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで接続管10の挿入方向へ移動する。このとき、保持部材5はコイルバネ8によって押圧を加えられている(付勢されている)ので接続管10の移動方向へ移動しない。
The insertion of the connecting
そのため、楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止する位置まで移動すると、接続管10が挿入されても、抜止部材9は接続管10の挿入方向へ移動せずに、抜止部材9の楔状突起91が接続管10の外周面10bを滑る(スライドする)。このとき、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間に隙間Sが形成されており、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側に当接した状態になる(図16参照)。
Therefore, when the wedge-shaped
そして、接続管10の挿入が続き、接続管10の端面10aがスリーブ6に当接して、第三の段部24内に入り、コイルバネ8の押圧により(付勢により)、可動部材7が第一の段部22の端面22cに向かい、可動部材7がシール部材4に当接する。その結果、シール部材4は、接続管10の外周面10bと第二の段部23とによる押圧と端面23a(シール溝12の奧壁23a1)と可動部材7による押圧とにより、図16に示すように変形する。
Then, the insertion of the connecting
このように変形することで、シール部材4は接続管10の外周面10bに密着し、継手本体2とも密着する。以上のようにして、シール部材4を挟んでいる、第二の段部23と接続管10の外周面10bとが、シール部材4が移動可能な、接続管10の外周面10bに沿うようにシール溝12を形成する。一方、図16に示すように、接続管10がバネ8、可動部材7を通過し、接続管10の端面10aがスリーブ6の支持部61に当接し、スリーブ6の支持部61に当接した状態で、接続管10の端面10aが継手本体2の端面24bに到達することで接続管10の挿入が完了する。
By deforming in this way, the
接続管10の挿入完了後、継手本体2に螺合している押輪3を、図16に示す矢印X方向へ螺進させる。この螺進によって、押輪3のテーパー面32に当接(接触)している抜止部材9の背面部92に径方向の押圧が加わり、抜止部材9の楔状突起91が接続管10の外周面10bに係止し接続管10に固定される。また、この螺進によって、押輪3が保持部材5に当接し保持部材5も移動する。その際、抜止部材9を組み込んでいる保持部材5の長孔部51が抜止部材9を通過し(図7参照)、抜止部材9は移動しない。つまり、長孔部51内の隙間が移動する。
After the insertion of the connecting
つまり、保持部材5は抜止部材9とは独立して移動する。そして、抜止部材9の後方部94は保持部材5の他方の端部5b側から離れ、抜止部材9の後方部94と保持部材5の他方の端部5bとの間に隙間S1を形成する。隙間S1が形成されることで、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間の隙間Sは隙間S2に変化する(縮小する)。
That is, the holding
それに伴いコイルバネ8及び可動部材7が移動し、可動部材7がシール部材4に当接し、シール部材4をシール溝12内に移動する。そして、シール部材4がシール溝12の奧壁23a1を含めた継手本体2の内周面(第二の段部23)と接続管10の外周面10bとで圧縮され、継手本体2と接続管10との接続を行う。そして、螺進が進むことで、押輪3が継手本体2に固定され、継手本体2と接続管10との接続も完了し、図17に示すように、抜止部材9の前方部93と保持部材5の一方の端部5aとの間には隙間S2が形成され、抜止部材9の後方部94と保持部材5の他方の端部5bとの間に隙間S1が形成される。
Accordingly, the
つぎに、例1、例2及び例3と同様に、このように接続管10を挿入した管継手300の漏れ検知を行う。基本的には、上記に示すように、押輪3が継手本体2に固定されていれば流体(水、或いは空気)の漏れはない。以下では、例1、例2及び例3と同様に、押輪3が継手本体2へ固定されていない場合に、漏れ検知がどのようにして行われるのか示す。
Next, as in Example 1, Example 2 and Example 3, leakage detection is performed on the pipe joint 300 into which the
例4でも、例1から例3と同様に、管継手300(通孔21)へ水を流すことによる押圧(水圧)を加えることで水が漏れることを確認する試験を行う。図16に示す矢印A方向より(或いは、図16に示す矢印B方向より)、継手本体2内の通孔21に水が流されることで継手本体2内の内周面へ水が流れ、内周面(第三の段部24)と接続管10の外周面10bとの間(シール溝12)を流れ、第二の段部23と接続管10の外周面10bとの間(シール溝12)に流れ出る。
In Example 4, as in Examples 1 to 3, a test is performed to confirm that water leaks by applying pressure (water pressure) by flowing water through the pipe joint 300 (through hole 21). From the direction of the arrow A shown in FIG. 16 (or from the direction of the arrow B shown in FIG. 16), water flows into the through
シール溝12へ水が流れで続けることで、押圧(水圧)がシール部材4から可動部材7を経てコイルバネ8に加わり続け、シール部材4がシール溝12から押し出され、第一の段部22へ移動する。その結果、シール溝12(端面22c近傍)とシール部材4との間に隙間ができ、或いはシール面圧を確保することができず、シール溝12に流れ出た水は、その隙間から第一の段部22へ流れ出る。このように、水が第一の段部22へ流れ出ることにより水の漏れを発生させることになる。このように、漏れ検知が行われて漏れの発生が確認されると、その管継手300では、押輪3が継手本体2へ固定がなされていないことが確認される。この場合、上記に示すように、継手本体2に押輪3を押し込んで、継手本体2と接続管10との接続を行い、配管施工を完了することになる(図17参照)。
As water continues to flow into the
なお、例1から例4では、抜止部材9の前方部93と保持部材5、17の一方の端部5a、17cとの間には隙間S2が形成され、抜止部材9の後方部94と保持部材5、17の他方の端部5b、17dとの間に隙間S1が形成される場合を示したが、このように、保持部材5、17内の抜止部材9の前方方向及び後方方向の両方に隙間S1、S2が形成される必要はない。特に、挿入される接続管10の径の大きさによっては、隙間S1、S2の形成も異なり、隙間S1は形成されるが、隙間S2は形成されないという場合もあり、逆に、隙間S1は形成されないが、隙間S2は形成されるという場合もある。
In Examples 1 to 4, a gap S2 is formed between the
また、本発明において押輪3と継手本体2の固定方法は、例1から例4に示した形態に限られるものではなく、他の固定方法を選択することができる。例えば、継手本体2はその外径側に設けられた少なくとも2条の環状突起を有し、押輪3は継手本体2側の端部が弾性的に拡径可能に形成された係止部を有し、継手本体2の端部側に設けられた環状突起に係止部が係止して継手本体2に押輪3が装着され、押輪3が押し込まれると係止部が継手本体2の奥側に形成された環状突起を乗り越えるまで移動して係止する構造とすることができる。
In the present invention, the method of fixing the
1、100、200、300…管継手
11…ストップリング(止め具)、12…シール溝
2…継手本体、2a…継手本体の一方の端部、2b…継手本体の他方の端部、2c…段部、2d…傾斜面、2e…
外周面、2f…テーパー雄ねじ、2g…外周面、22…第一の段部、22a…テーパー付円周溝、22a1…テーパー面、22b…テーパー付円周溝、22b1…テーパー面、22c…端面、22d…傾斜面(当接面)、22e…ねじ溝、23…第二の段部、23a…端面、23a1…シール溝の奧壁、23b…環状溝、24…第三の段部、24a…傾斜面、25…第四の段部
21…通孔
3…押輪、3a…外周面、3a1…ねじ溝、3b…外周面、3c…外周面、3d…押輪の一方の端部、3e…押輪の他方の端部、3f…内周面、31…円周溝、32…テーパー面、33…円周溝、34…インジケーター、35…通孔
4…シール部材、4a…内径側、4b…外周面
5…保持部材、5a…保持部材の一方の端部、5b…保持部材の他方の端部、5c…略円錐台状のテーパー面、51…長孔部、52…保持部、53…リング部、
6…スリーブ、61…支持部、61a…断面略円弧状の凹部、62…スリーブ部、62a…スリット
7…可動部材、71…突起、72…外周面、73…平面部、7a…縁部、7b…リング部
8…弾性部材(コイルバネ)、8a…小径側、8b…大径側
9…抜止部材、91…楔状突起、92…背面部、93…前方部、94…後方部
10…接続管、10a…端面、10b…外周面
17…保持部材、17a…縁部、17b…リング部、17b1…長孔部、17c…保持部材の一方の端部、17d…保持部材の他方の端部、17e…平面部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,100,200,300 ... Pipe joint 11 ... Stop ring (stopper), 12 ...
Peripheral surface, 2f ... tapered male screw, 2g ... outer peripheral surface, 22 ... first step, 22a ... circular groove with taper, 22a1 ... tapered surface, 22b ... circumferential groove with taper, 22b1 ... tapered surface, 22c ... end surface , 22d ... inclined surface (contact surface), 22e ... thread groove, 23 ... second step portion, 23a ... end face, 23a1 ... collar wall of seal groove, 23b ... annular groove, 24 ... third step portion, 24a ... Inclined surface, 25 ...
6 ... Sleeve, 61 ... Supporting part, 61a ... Concave part with a substantially arc-shaped cross section, 62 ... Sleeve part, 62a ...
Claims (9)
前記押輪の移動により、前記接続管の外周面に押しつけられる抜止部材と、
前記抜止部材を保持する保持部材と、を備え、
前記抜止部材は、前記押輪の移動方向へ前記保持部材に対して相対的に移動可能に保持されることを特徴とする管継手。 A joint body having a through-hole through which fluid flows, a connecting pipe inserted into the through-hole, and a seal member for sealing the joint body, are mounted on the joint body so as to be movable in the axial direction of the through-hole. A pipe fitting comprising:
A retaining member that is pressed against the outer peripheral surface of the connecting pipe by the movement of the push ring,
A holding member for holding the retaining member,
The pipe joint according to claim 1, wherein the retaining member is held so as to be movable relative to the holding member in a moving direction of the push wheel.
The pipe joint according to any one of claims 1 to 7, wherein the push wheel is attached to the joint body by screwing.
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