JP2007319514A - 塗り製品 - Google Patents

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Kazumi Matsutani
和美 松谷
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Abstract

【課題】透明保護被膜層が塗り製品本体の本来の美しさを損なうことなく、かつ、低コストで製造することができる塗り製品を提供することを目的としている。
【解決手段】少なくとも基材4表面に塗り加工が施された塗り製品本体2と、この塗り製品本体2の表面を被覆する透明保護被膜層3とを備える塗り製品1であって、透明保護被膜層3がリン酸チタン化合物を含むクリアコーティング剤を塗布することによって形成されていることを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、位牌、仏具や仏壇等として用いられる塗り製品に関する。
塗り製品、特に漆塗り製品においては、時間の経過とともに本来の漆の色やつやおよび装飾用箔や装飾用粉体の色やつやを損なうので、金箔、銀箔を押した状態あるいは金粉、銀粉等を蒔いた状態のままであることが好ましいが、表面に露出した金箔、銀箔、金粉、銀粉等は、漆塗り製品の艶出しや清掃のため布等で表面を擦ると、柔らかい布であっても磨耗や剥がれを起こすことがある。
そこで、金箔、銀箔、金粉、銀粉の上にさらに漆(摺漆)、ニス、ウレタン樹脂塗料などのコーティング剤を塗って金箔、銀箔、金粉、銀粉等の保護層を表面に設けるようにした漆塗り製品もある(特許文献1参照)。
しかしながら、漆、ニス、ウレタン樹脂塗料などを従来のコーティング剤として用いた場合、以下のような問題があった。
すなわち、漆をコーティング剤として用いる場合、作業時間がかかるとともに、作業に非常な熟練を要するため、コストがかかりすぎる。
ニスをコーティング剤として用いる場合、得られる透明保護被膜層が塗り製品本体の保護効果を発揮するとともに、指紋や汚れのつきにくさを備えたものとすることができるのであるが、塗りムラ、縮み、てかり等があり、見栄えが悪い。また、コーティング作業にかなりの熟練を要するという問題がある。
ウレタン樹脂塗料の場合、透明保護被膜層によって塗り製品本体の本来の美しさを損なう虞がある。
特開平5−177990号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、透明保護被膜層が塗り製品本体の本来の美しさを損なうことなく、かつ、低コストで製造することができる塗り製品を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる塗り製品は、少なくとも基材表面に塗り加工が施された塗り製品本体と、この塗り製品本体の表面を被覆する透明保護被膜層とを備える塗り製品であって、透明保護被膜層がリン酸チタン化合物を含むクリアコーティング剤を塗布することによって形成されていることを特徴としている。
本発明において、リン酸チタン化合物とは、Ti(OH)x(PO4y(HPO4z(H2PO4m(OR)n(Rは炭素数1〜4のアルキル基、x、y、z、mおよびnは、それぞれ0以上の数値であり、x+3y+2z+m+n=4を満たす。)で表わされる単量体およびその縮合物が挙げられる。
クリアコーティング剤中には、上記リン酸チタン化合物以外に、必要に応じて、バインダー、希釈剤等が含まれていても構わない。
バインダーとしては、特に限定されないが、天然樹脂、天然樹脂誘導体、フェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、塩素化ポリプロピレン、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン及びセルロース誘導体等からなる透明樹脂バインダーが好ましい。
希釈剤としては、特に限定されないが、水やアルコールが挙げられ、水が好適である。
本発明において、基材としては、特に限定されないが、例えば、木材、合成木材、合成樹脂、紙、金属、これらの複合材料が挙げられる。
基材に加工される塗料としては、特に限定されないが、例えば、本漆、合成漆(カシュー樹脂塗料)が挙げられる。
本発明の塗り製品としては、特に限定されず、例えば、位牌、位牌台、施餓鬼壇、賽銭箱、宝塔、舎利入れ、磬台、見台、雪洞、説相箱、灯篭台、鍋子台、木魚、仏像、妙鉢台、太鼓置台、音木、太鼓、山号額、寺院用欄間、寺院用天井絵、寄付額、花御堂、払子、笏、如意、厨子、須弥壇、前机、焼香机、導師机、立焼香机、中央香台、経机、仏像、天蓋、人天蓋、仏天蓋、幢幡、和幡、柱掛、大壇、円壇、壇線、四厥、門標、登高座、塔婆立、経木立、本曲録、講話椅子,長椅子、内陣用椅子、経机、写経机、写経用椅子、正座椅子、脇息、ひな壇、ひな壇脇卓、二月堂机、法事机、御供物台、立打用木魚台、座用木魚台、りん棒置台、段盛、経箱、高杯、献菓子器、掛盤膳、仏前応量器、三宝、初寸膳、角香炉、香合、塗香入れ、線香筒、印鍋置台、団扇太鼓置台、納骨壇、念珠、金撥置台、木魚置台、鳴り物置台、鉦吾・杢柾置台、仏器膳、霊具膳、りん台、線香差、和讃箱、文章箱、切手盆、茶台、天目皿等の寺院、在家で使用される仏具類や仏壇、あるいは銘々皿、名刺要れ、花器、茶托、菓子鉢、菓子器、菓子皿、盆、文庫、硯箱、花台、アルバム、メモボックス、アドレス帳、パネル時計、手鏡、小物入れ、椀、会席膳、長手膳、茶櫃、膳、屠蘇器、弁当箱、重箱、裁縫箱、急須、こね鉢、箸箱、屏風、風炉先等が挙げられる。
本発明において、塗り製品本体は、その表面が装飾用箔および装飾用粉体の少なくともいずれかによって装飾されていてもよい。
また、製品本体としては、新しく製造されたものだけではなく、すでに使用されている未コーティングの塗り製品を製品本体として使用することができる。なお、製品本体表面は、クリアコーティング剤を塗布する前には塗り等が十分に乾燥させておかなければならない。
装飾用箔としては、特に限定されないが、例えば、金、銀、白金、アルミニウム等からなる金属箔、樹脂製箔、紙製箔等が挙げられる。
装飾用粉末としては、例えば、金、銀、白金、アルミニウム等からなる金属粉末が挙げられる。
また、リン酸チタン化合物を含むクリアコーティング剤としては、リン酸チタン化合物を含んでおり、クリアなコーティング層を形成できれば、特に限定されないが、例えば、アース触媒社製商品名セルフィール、島田工業社製商品名エコロジーeコート、YOOコーポレーション社製商品名エコキメラ、T10コーポレーション社製商品名セルコート、日本エイム社製商品名セルフィール、サンエコロジー社製商品名サンコート等の市販の無光触媒コート剤を用いることができる。また、クリアコーティング剤には、コーティング効果を阻害しない範囲で、必要に応じて抗菌剤、防臭剤、防かび剤等をさらに配合するようにしても構わない。
上記クリアコーティング剤の製品本体への塗布方法としては、特に限定されないが、例えば、はけ塗り、スプレー塗布、バーコーター、スピンコート、ディップ法などが挙げられ、自動あるいは手動のスプレーガンを用いてクリアコーティング剤を製品本体へ噴霧するスプレー塗布法が好ましい。
本発明にかかる塗り製品は、以上のように、少なくとも基材表面に塗り加工が施された塗り製品本体と、この塗り製品本体の表面を被覆する透明保護被膜層とを備える塗り製品であって、透明保護被膜層がリン酸チタン化合物を含むクリアコーティング剤を塗布することによって形成されているので、透明保護被膜層が塗り製品本体の本来の美しさを損なうことがない、そして、噴霧によってクリアコーティング剤を製品本体の表面に塗布することができるので、熟練を要さず、製造が容易で低コスト化を図ることができる。
しかも、リン酸チタン化合物は、環境にやさしく、人体に影響を与えない上、得られる透明保護被膜は、抗菌効果、消臭効果、防カビ効果、防汚効果、紫外線反射効果、耐摩耗性がある。すなわち、リン酸チタン化合物は、湿気と空気の存在により暗所でも有機物等を分解する触媒として作用し、有機物が付着してもすぐに分解するため、汚れとして残らないとともに、菌やかびの繁殖を防ぐことができる。
したがって、塗り製品本体が変質したり、製品本体が強度劣化したりすることがない。また、得られた塗り製品は、素手でさわっても汚れや指紋が付着しにくく、また、指紋が付着したとしても、さっとふき取れるし、少々の油分であれば、数日後には跡形も残らず、浄化されていて、指紋のあとの色変化がない常にきれいな状態に保持できる。
以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
(実施例1)
イソプロピルアルコール25mlと精製水25mlの混合液に、攪拌しながら四塩化チタン5mlを混合したのち、精製水で100倍に希釈した。これに85%のリン酸水溶液5mlを加えて、リン酸チタン化合物を得た。
得られたリン酸チタン化合物を5倍の精製水で希釈してクリアコーティング剤を得た。
つぎに、図1および図2に示すように、塗り製品本体としての本漆塗り基材4に金箔5を押して得た位牌本体2の表面に上記のようにして得たクリアコーティング剤を手動スプレーガンで塗布し乾燥させて、塗り製品本体表面に透明保護被膜3が形成された塗り製品としての位牌1を得た。なお、上記クリアコーティング剤を位牌本体2に塗布する際には、塗りが完全に乾いた状態の位牌本体2を用いた。
得られた位牌1は、ちぢみ、塗りムラ、てかりがなく、表面が滑らかで、いずれの方向から見ても見栄えがよかった。また、透明保護被膜3を、直接手で触っても、指紋が付着しにくく、また、指紋が付着したとしても、さっとふき取れた。
また、少々の指紋の油分がそのまま放置されても、2、3日〜1週間程度で浄化され、指紋が消えて美しさが保たれた。
さらに、得られた位牌1の表面を乾いた柔らかい布で10000回擦っても表面状態はきれいな状態に保たれ、もちろん金箔5の剥がれもなかった。
(実施例2)
実施例1のクリアコーティング剤に代えて、市販のコート剤(アース触媒社製商品名セルフィール)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして図1に示すような位牌を得た。
得られた位牌1は、ちぢみ、塗りムラ、てかりがなく、表面が滑らかで、いずれの方向から見ても見栄えがよかった。また、透明保護被膜3を、直接手で触っても、指紋が付着しにくく、また、指紋が付着したとしても、さっとふき取れた。
また、少々の指紋の油分がそのまま放置されても、2、3日〜1週間程度で浄化され、指紋が消えて美しさが保たれた。
さらに、得られた位牌1の表面を乾いた柔らかい布で10000回擦っても表面状態はきれいな状態に保たれ、もちろん金箔5の剥がれもなかった。
(実施例3)
実施例1のクリアコーティング剤に代えて、市販のコート剤(サンエコロジー社製商品名サンコート)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして図1に示すような位牌を得た。
得られた位牌1は、ちぢみ、塗りムラ、てかりがなく、表面が滑らかで、いずれの方向から見ても見栄えがよかった。また、透明保護被膜3を、直接手で触っても、指紋が付着しにくく、また、指紋が付着したとしても、さっとふき取れた。
また、少々の指紋の油分がそのまま放置されても、2、3日〜1週間程度で浄化され、指紋が消えて美しさが保たれた。 さらに、得られた位牌1の表面を乾いた柔らかい布で10000回擦っても表面状態はきれいな状態に保たれ、もちろん金箔5の剥がれもなかった。
(比較例1)
実施例1のクリアコーティング剤に代えて、綿を用いて実施例1と同様の位牌本体2の表面にエナメル系ニスを塗布した以外は、上記実施例1と同様にして図1に示すような位牌を得た。
得られた位牌は、部分的にニスの筋やしわが生じたり、塗りムラが発生していた。また、表面を斜め方向からみると、虹色の線が幾本も見られ、金箔の輝きが損なわれる見栄えのわるいものであった。
実施例1で得られた位牌の斜視図である。 図1の位牌の断面を模式的にあらわす図である。
符号の説明
1 位牌(塗り製品)
2 位牌本体(塗り製品本体)
3 透明保護被膜
4 本漆塗り基材
5 金箔

Claims (3)

  1. 少なくとも基材表面に塗り加工が施された塗り製品本体と、この塗り製品本体の表面を被覆する透明保護被膜層とを備える塗り製品であって、透明保護被膜層がリン酸チタン化合物を含むクリアコーティング剤を塗布することによって形成されていることを特徴とする塗り製品。
  2. 装飾用箔および装飾用粉体の少なくともいずれかで塗り製品本体表面が装飾されている請求項1に記載の塗り製品。
  3. 仏具である請求項1または請求項2に記載の塗り製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20130065179A (ko) * 2011-12-09 2013-06-19 김범식 무광 촉매로된 항균 및 항곰팡이 소취작용부를 형성한 기능성 직포

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