JP2007319249A - Injection syringe - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、注射針の安全な取り扱いを図る医療用、特に歯科麻酔用の注射器の技術分野に属するものである。 The present invention belongs to the technical field of syringes for medical use, particularly dental anesthesia, for safe handling of injection needles.
従来から医療現場や注射器の処理現場等において針に誤って接触したり、針を穿刺することにより病原菌に感染して肝炎やエイズを発症するといった問題がある。
そして感染や汚染を防止する安全性の観点から、この種注射器は、針部を使用する度に新しいものに交換し、使用済みの針部は、針本体や体液等に触れないようにバレルから取り外し処理施設まで移送され滅菌処理することが求められている。
そこで、針本体を先端側と基端側とから被覆するコーン状の2部材で被覆部材を構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。このものは、針基のバレルへの着脱を、基端側から被覆する被覆部材が着いた状態のまま行うことにより、使用済みの針部に触れないようにしたものであるが、注射器を使用しているあいだ被覆部材を取り外した上、保管しておく必要があり、取り扱いが面倒である。
取り扱いの容易なものとして、被覆部材を、針部に移動自在に組み付けて、針本体を被覆する被覆姿勢から露出する露出姿勢に至って移動できるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
From the viewpoint of safety to prevent infection and contamination, this type of syringe is replaced with a new one each time the needle is used, and the used needle is removed from the barrel so that it does not touch the needle body or body fluid. It is required to be transferred to a removal facility and sterilized.
In view of this, there is one in which a covering member is configured by two cone-shaped members that cover the needle body from the distal end side and the proximal end side (see, for example, Patent Document 1). In this case, the needle base is attached to and detached from the barrel while the covering member covering the base end is attached, so that the used needle part is not touched, but a syringe is used. During this process, it is necessary to remove the covering member and store it, which is cumbersome to handle.
One that can be easily handled is one in which a covering member is movably assembled to a needle portion so that the covering member can be moved from a covering posture that covers the needle body to an exposed posture that is exposed (see, for example, Patent Document 2). ).
しかしこのものは、針本体を被覆する被覆姿勢に位置させるにあたり、針部から外方に突出して形成された凸部が被覆部材に形成された貫通孔を貫通して係止されるが、外部から突起部を押し込むような力が作用すると突起部が貫通孔から係止解除され、針本体が露出する可能性があり危険であるといった問題がある。針部の構造が複雑であるため針部を形成することが難しいという問題がさらに有り、ここに本発明が解決しようとする課題がある。 However, when this is positioned in the covering posture that covers the needle body, the convex portion that protrudes outward from the needle portion is locked through the through hole formed in the covering member. When a force that pushes the protrusion from the side acts, the protrusion is unlocked from the through hole, and the needle body may be exposed, which is dangerous. There is a further problem that it is difficult to form the needle portion due to the complicated structure of the needle portion, and there is a problem to be solved by the present invention.
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、カートリッジを内装できる筒状のバレルと、該バレルの先端部に着脱自在に取付けられる針部と、バレルの基端部に設けられる指掛け部と、該指掛け部を貫通して移動自在に設けられ、前記内装したカートリッジの底面部を押圧するためのピストンとを備え、前記針部を、針本体と、該針本体が貫通して設けられ、バレル先端部への取付け機構が形成された針基とを備えて構成してなる注射器において、前記針本体を被覆する被覆姿勢で針基に支持される被覆部材を、該被覆姿勢とバレル側に移動して針本体が露出する露出姿勢とに移動自在に構成するにあたり、針基外周面には凹部が形成され、被覆部材内周面には、前記凹部に外側から没入して被覆姿勢に支持される凸部が形成されたものとし、該凸部は、針基がバレルに取付けられた状態で被覆部材をバレル基端部側に無理押しされることで外側に偏倚して凹部から抜出て被覆部材の露出姿勢への移動を可能とし、被覆部材が露出姿勢から被覆姿勢に移動したときには凹部に外側から没入する姿勢に復帰するように構成されていることを特徴とする注射器である。
請求項2の発明は、請求項1において、凹部は、被覆部材の針本体先端側への抜け出しを防止する抜け止め部を有することを特徴とする注射器である。
請求項3の発明は、請求項2において、抜け止め部は、被覆部材の径に対応して形成されていると共に、針基の最も外方に突出した部分であることを特徴とする注射器である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一つにおいて、凹部は、針基の周回りに複数並設していることを特徴とする注射器である。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一つにおいて、針基は、先端から徐々に太径になり前記抜け止め部に至る先部を有することを特徴とする注射器である。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一つにおいて、被覆部材は、凸部をバレルに押圧して針本体を露出する露出姿勢を維持することを特徴とする注射器である。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一つにおいて、凸部は、径方向に対向して複数設けられていることを特徴とする注射器である。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか一つにおいて、被覆部材は、凸部の被覆部材の外方への移動を容易にするための穴部を備えられることを特徴とする注射器である。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか一つにおいて、被覆部材は、指掛け部に係止され露出姿勢を維持することを特徴とする注射器である。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか一つにおいて、注射器は、被覆部材を被覆姿勢側に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする注射器である。
The present invention has been created in view of the above-described circumstances and has been created for the purpose of solving these problems. The invention of
A second aspect of the present invention is the syringe according to the first aspect, wherein the concave portion has a retaining portion that prevents the covering member from slipping out toward the distal end side of the needle body.
According to a third aspect of the present invention, in the syringe according to the second aspect, the retaining portion is formed corresponding to the diameter of the covering member and is a portion that protrudes outwardly from the needle base. is there.
A fourth aspect of the present invention is the syringe according to any one of the first to third aspects, wherein a plurality of recesses are arranged in parallel around the circumference of the needle base.
A fifth aspect of the present invention is the syringe according to any one of the first to fourth aspects, wherein the needle base has a tip portion that gradually increases in diameter from the tip and reaches the retaining portion.
A sixth aspect of the present invention is the syringe according to any one of the first to fifth aspects, wherein the covering member maintains an exposed posture in which the convex body is pressed against the barrel to expose the needle body.
A seventh aspect of the present invention is the syringe according to any one of the first to sixth aspects, wherein a plurality of convex portions are provided facing each other in the radial direction.
The invention of
A ninth aspect of the present invention is the syringe according to any one of the first to eighth aspects, wherein the covering member is locked to the finger-hanging portion and maintains the exposed posture.
A tenth aspect of the present invention is the syringe according to any one of the first to ninth aspects, wherein the syringe includes a biasing member that biases the covering member toward the covering posture.
請求項1の発明とすることにより、被覆姿勢の被覆部材に外部から負荷が掛かったとしても、被覆部材の凸部が針基の凹部から抜け出すことはなく安全性の高い注射器とすることができる。また、従来のものと比較して針基、被覆部材の構造が単純なものであるため、注射器の製造が容易になる。
請求項2の発明とすることにより、確実に被覆部材の抜け止めをすることができるため、安全を担保した注射針とすることができる。
請求項3の発明とすることにより、凸部が抜け止め部に確実に当接するため、被覆部材の抜け止めをすることができる。
請求項4の発明とすることにより、露出姿勢側から被覆姿勢側に移動する凸部が針基の凹部と位置ズレして没入しなかった場合でも、針基に対して被覆部材を回動させることにより、隣接の凹部に没入させることができるため、例えば、凹部にうまく没入しない状態の凸部は、バレルから針部を取り外す作動である被覆部材の回動作動に伴って隣接の凹部に没入させることができ、さらに被覆部材を回動させると針部をバレルから取り外すことができる。
請求項5の発明とすることにより、被覆部材を、針基の先端側から無理押し込み状に組み込むことで針部を製造することができるため、注射器の製造が容易になる。
請求項6の発明とすることにより、簡易な方法で露出姿勢を維持することで安全に使用できるものであり、かつ製造も容易な構成である。
請求項7の発明とすることにより、確実に被覆部材を露出姿勢に維持することができる。
請求項8の発明とすることにより、凸部の外方への移動範囲を広く設定すること可能であり、被覆部材を被覆姿勢から露出姿勢に容易に変姿させることができる。
請求項9の発明とすることにより、注射器を使用する際に、誤って被覆部材に触れてしまった場合でも、係止により確実に露出姿勢を維持することができるため、安全な使用を担保した注射針とすることができる。
請求項10の発明とすることによって、前記係止が解除されると付勢部材による被覆姿勢側への付勢bにより、被覆部材を自動的に被覆姿勢に位置させることができる。
According to the first aspect of the present invention, even if a load is applied to the covering member in the covering posture from the outside, the convex portion of the covering member does not come out of the concave portion of the needle base, and a highly safe syringe can be obtained. . Further, since the structure of the needle base and the covering member is simpler than that of the conventional one, the manufacture of the syringe is facilitated.
According to the invention of
According to the third aspect of the present invention, since the convex portion surely contacts the retaining portion, the covering member can be prevented from coming off.
According to the invention of
According to the invention of
According to the invention of
By setting it as invention of
According to the invention of
By using the syringe according to
According to the tenth aspect of the present invention, when the locking is released, the covering member can be automatically positioned in the covering posture by the biasing b toward the covering posture side by the biasing member.
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は歯科医療用の注射器であって、該注射器1は、薬剤が封入されているカートリッジ2を内装できる円筒状のバレル3と、該バレル3の一端部に設けられるバレル側の指掛け部4と、該指掛け部4を貫通し、該貫通先端部が前記カートリッジ2の底面部に当接するピストン5と、バレル3の先端側に着脱自在に取り付けられる針部6とを備えて構成され、バレル側指掛け部4に2本の指(例えば人差し指と中指)を掛け、ピストン5の突出基端部に設けられるピストン側の指掛け部5aに親指を掛けた状態で、該親指でピストン5を押し込むことにより、前記バレル3に内装したカートリッジ2の底面部がピストン先端部に押圧されて先端側に移動し、これによってカートリッジ2に封入される薬剤が針部6に設けられた針本体7から射出するようになっていること等は何れも従来通りである。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings, 1 is a syringe for dentistry, and the
前記針部6は、針本体7を貫通支持した硬質樹脂製の針基8を有しているが、該針基8には、外方に突出した環状の先端側突出部8a(本発明の抜け止め部に相当する。)と、基端側突出部8bとが並設されており、該突出部8aと突出部8bとの間隙を仕切るように仕切部8c(本発明の規制部に該当する。)が複数形成されている。
8dは凹部であって、該凹部8dは、突出部8a、8b、仕切部8cとから構成された凹みとして形成され、本実施の形態では、周回状に4つ設けられている。
The
9は、被覆部材であって、該被覆部材9は、針本体7を被覆した状態で前記針部6と一体となる被覆姿勢でバレル3に取り付けられ、該取り付け後、バレル3に沿って基端方向に移動させて針本体7を露出する露出姿勢にすることができる。
被覆部材9は、内周面から軸心方向に形成された凸部9aを有しており、該凸部9aが凹部8dに没入することによって被覆部材9を被覆姿勢に位置させている。尚、本実施の形態の凸部9aは、対向して2つ形成されている。
因みに、被覆部材9は、被覆姿勢において、針基8から露出する先端側および基端側の針本体7を、被覆して外部から触れられないように軸方向の長さが設定されている。
The covering
Incidentally, in the covering posture, the covering
前述したように被覆姿勢の被覆部材9と針部5とは、一体となってバレル3に取り付け、取り外しされるが、該針基8の基端には、バレル3の先端に取り付け、取り外しが可能な取付け機構8eが形成されており、被覆部材9を持って、針本体7を基端側からバレル3に挿入し針基8の基端をバレル3の先端に位置合わせした状態で、凸部9aが仕切部8cに当接する状態の被覆部材9をさらに回動させることによりなされる。
ところで、被覆部材9は、樹脂材からなっており、凸部9aを外方向(径方向)に偏寄させることができ、さらに本実施の形態では、凸部9aの周辺に長穴9bを形成することによって、凸部9aの偏寄し易い設定になっている。被覆姿勢の突起部9aは、凹部8dに十分没入して被覆部材9の突起部9aの外周面にあたる部分が被覆部材9の外周面に対して内側に凹むように設定されることが好ましいが、仮に前記部分が出っ張っていて指などが当たって負荷が掛かったとしても凸部9aを外方に移動させる負荷でない限り、凸部9aが凹部8dから抜け出すことはない。
As described above, the covering
By the way, the covering
そして、被覆姿勢の被覆部材9は、バレル3に取り付けられた状態で指掛け部材4の方向(基端方向)に移動させる力を加えると、凸部9aが基端側突出部8bに当接しながら被覆部材9の弾性変形により外方に移動(偏寄)を促され前記突出部8bを乗り越えることることによって、凹部8dから抜け出る設定になっている。
When the covering
該被覆部材9は、さらに基端方向に移動させる力を加えると指掛け部4に当接するまでバレル3の周面に沿って移動して針本体7が完全に露出する露出姿勢になる。該露出姿勢における凸部9aは、被覆部材9の内方向に復帰する弾性力によりバレル3の周面を押圧しており、被覆部材9が簡単に移動しないようになっている。尚、本実施の形態のバレル3は、少なくとも自然状態(被覆部材9が何も内嵌していない状態)の凸部9aの対向間よりも太径であり、凸部9aがバレル3の周面上に位置していればどの位置でもバレル3を押圧することができるようになっている。また、バレル3は、露出姿勢時に凸部9aが当接する付近のみ前記太径にすることもできる。
因みに、凸部9aの軸方向の厚みは、少なくともバレル3と基端側突出部8bとの間にできる間隙Sよりも厚くして、該間隙Sに落ち込まないようにする必要がある。
When a force for moving the covering
Incidentally, it is necessary to make the thickness of the
バレル3は、カートリッジ2を入れ込むための入り口3cと、入れ込まれたカートリッジ2を押し出すために入り口3cに対向して設けられた押し口3dとを有しており、凸部9aは、入り口3c、押し口3dに嵌って軸方向の移動がしにくくなることを避けることが好ましいため、注射器1には、凸部9aが入り口3c、押し口3dを避けて移動させるための誘導機構が設けられている。
因みに、本実施の形態では、凸部9aの一部が入り口3cの上を通過することになるが、入り口3cの先端や基端に触れる可能性はあるものの凸部9aが弾性変形するので配は無い。心配であれば、凸部9aのバレル摺接面を平面状にすればよい。
The
Incidentally, in this embodiment, a part of the
該誘導機構として、本実施の形態では、押し口3dの軸方向の縁部に外方に突起した突起部3eが列状に形成され、該突起部3eが被覆部材9に形成された溝孔部9cに嵌って被覆部材のバレル3に対する周回り方向の移動を規制するようになっている。突起部3eは、列状にしたり、軸方向に対して平行に形成したりする必要は無く、形成位置や範囲についても凸部9aが入り口3c、押し口3cに嵌らないように移動を誘導できればどのような構成でもよい。
誘導機構は、バレル3に対して針基8を回動して着脱することを考慮して、被覆部材9を、露出姿勢から被覆姿勢に至る直前まで誘導する設定になっている。つまり、被覆姿勢の被覆部材9は、基端が突起部3eよりも先端側に位置して回動させたときに突起部3eが邪魔にならないようになっている。
As the guide mechanism, in the present embodiment,
The guide mechanism is set to guide the covering
注射器1は、露出姿勢で使用されるが、使用後は、被覆部材9を、注射針7の先端側方向に移動させていき凸部9aを凹部8dに没入させて被覆姿勢にする。
凹部8dの先端側突出部8aは、被覆部材9の内周面と当接、または、わずかに間隔を存して対向するように設定されており、凸部9aが突出部8aに当接して、被覆部材9がこれ以上先端側に移動しないように抜け止めすることにより、確実に凹部8dに没入されるようになっている。因みに、凸部9aが誘導機構の誘導を終え凹部8dに没入する前に、凸部9aが位置ズレすることも考えられることから、凹部8dを周回方向に隣り合って複数設けると共に、前記突出部8aを、基端側突出部8b及び仕切部8cよりも外方向に突出(高く)させることが好ましく、例えば、凸部9aが位置ズレして仕切部8cの上に乗ってしまった場合、仕切部8cより高い突出部8aに当接して抜け止めることを防止し、さらに針基8の取り外し作動である被覆部材9の回動作動をしたときに周回状に設けられた凹部8dのどれかに没入させることができる。
The
The
そして、被覆姿勢の状態の針部6と被覆部材9とは、一体になったままバレル3から取り外され廃棄されることになる。
ところで、被覆部材9の針基8への取り付けは、針基8に被覆部材9を押し込んで凸部9aが突出部8a、8bを乗り越えるように無理に押し込んでもよいが、本実施の形態では、針基8に、先端側突出部8aから先端方向に向かって徐々に細径になる先部8fが形成されており、該先部8fに被覆部材9を、針基8の先端側から外嵌していくことによって、凸部9aを、前記先部8fに沿って径方向外側に移動させることになって、容易に突出部8aを乗り越えて凹部8dに係止させることになるため、組み込みが容易になる。
Then, the
By the way, the attachment of the covering
尚、本実施の形態の凹部8dは、囲繞状に仕切られたものとなっているが、係止姿勢において凸部9aを係止できればこれに限られる必要はないことはいうまでもない。
In addition, although the recessed
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、被覆部材9は、針本体7を被覆する被覆姿勢から露出する露出姿勢に至って移動自在に設けられるが、被覆姿勢では、被覆部材9の凸部9aが針基8の凹部8dに没入して姿勢維持されるため、被覆姿勢の被覆部材に外部から負荷が掛かったとしても、凸部が凹部8dから抜け出すことはなく安全性の高い注射器1とすることができる。また、従来のものと比較して針基8、被覆部材9の構造が単純なものであるため、注射器1の製造が容易になる。さらに針基8への被覆部材9の組み込みは、被覆部材9を針基8に先端側から押し込むだけでよいものであるから従来に比べて容易である。
In the embodiment of the present invention configured as described above, the covering
凹部8dは、先端側突出部8aを設けており、該先端側突出部8aが凸部9aを先端側に移動することを規制するため、被覆部材9の針基8先端側への抜け出しを防止することができる。また、先端側突出部8aは、被覆部材9の周面と当接、または、わずかに間隔を存して対向するように設定されており、凸部9aが突出部8aに当接して、被覆部材9がこれ以上先端側に移動しないように抜け止めすることにより、確実に凹部8dに没入するように設定されている。さらに、仕切部8cは、突出部8a、8bの対向間に設けられており、被覆姿勢の凸部9aの回動方向の移動を規制をするため、被覆部材9を回動させることで針基8をバレル3に取り付けることが可能になる。さらにまた、凹部8dは、針基8の周回り方向に複数併設されているため、凸部9aは、位置ズレした場合であっても被覆部材9を回動させれば何れかの凹部8dに係止されるものとすることができる。
The
また、先部8eは、先端側突出部8aから先端方向に向かって徐々に細径になっており、被覆部材9を針基8に組み込むにあたり、凸部9aは、先端側突出部8aを容易に乗り越えることができるため、組み込みを容易にすることができる。
さらに、対向する凸部9aは、バレル3の周面を押圧する設定になっており、露出姿勢の被覆部材9がバレル3に対して簡単に移動しないようになっているため、針本体7を患者に刺し入れるときに邪魔にならない。
Further, the
Furthermore, the
さらにまた、注射器1は、突起部3eと部6cとからなる誘導機構を有しており、該誘導機構は、凸部9aを、入り口3c、押し口3dを避けて移動させる共に、露出姿勢から係止姿勢に戻す場合に、凸部9aを窪み部8dに係止されるよう位置合わせしながら凹部8dに係止される直前まで案内するため、被覆部材9を円滑に移動させることができる上、凸部9aを被覆姿勢まで誘導することができる。
またさらに、凸部9aは、径方向に対向して設けられており、被覆姿勢で針基8にしっかり係止され、露出姿勢でバレル3を軸心側にしっかり押圧することになって、被覆部材9の係止姿勢、露出姿勢の維持を確実にすることができる。さらに、凸部9aの周辺に長穴9bを形成することによって、凸部9aの径方向の移動範囲を広く許容することができる。
Furthermore, the
Furthermore, the
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものでないことは勿論であり、例えば図6に示される第二の実施の形態のようにしても実施することができる。このものにおいて、前記第一の実施の形態と同様のものについては同じ引出し符号を付してその詳細な説明を省略する。
本第二の実施の形態の注射器10は、被覆部材11を指掛け部12に掛止めし露出姿勢の維持を確実にすると共に、被覆部材11と指掛け部12との間に弾機13を設けて露出姿勢から当接姿勢への変姿を弾機13の付勢力により行うようにしたものである。因みに、弾機13は、本発明の付勢部材に該当する。また本実施の形態では、弾機13の伸縮移動を考慮して第一の実施の形態の誘導機構を設けていない。
被覆部材11には、基端部に外方に突出する掛け部11aが設けられる一方、指掛け部12には、前記掛け部11aを掛止めする溝部12aが形成されている。
弾機13は、指掛け部12に一端を固着された状態で備えられており、他端が被覆部材11に当接することによって、被覆部材11を先端方向に付勢するように設けられている。
Of course, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be implemented, for example, in the second embodiment shown in FIG. In this configuration, the same reference numerals are assigned to the same components as those in the first embodiment, and the detailed description thereof is omitted.
In the
The covering
The
そして、被覆部材11は、係止姿勢を解除されると弾機13の付勢力に抗して露出姿勢に位置させるが、露出姿勢の維持は、掛け部11aを溝部12aに掛止めすることによってなされるため、第一の実施の形態のものに比べて確実に被覆部材11を露出姿勢に維持することができるため、注射器10を安心して使用することができる。注射器10の使用後は、掛け部11aを溝部12aから掛止め解除して被覆部材11を当接姿勢にするが、弾機13の付勢力を受けて自動的に先端側に移動し係止姿勢になる。
尚、本実施の形態の弾機13は、コイル弾機であるが、指掛け部11に固着される基端側が太巻になった太巻部13aになっており、該太巻部13aが指掛け部11に引っかかって固着されている。
因みに、注射器10には、第一の実施の形態の誘導機構を設けていないが、設けることもできる。
Then, the covering
The
Incidentally, the
また、本発明は図7に示す第三の実施の形態のように針基14の基端側突出部14aに、基端方向が外方に高くなるような傾斜面14bを設けることもできる。この結果、凸部15aは、傾斜面14bに沿って外方に移動させて凹部14cから容易に抜け出せることになって、被覆部材15の係止解除を円滑に行えるものとすることができる。
Further, in the present invention, as in the third embodiment shown in FIG. 7, the base end
また、図8に示す第四の実施の形態のように、使用されてバレル16から取り外された針本体17を再使用することを防止するために、被覆部材18の凸部18aから軸方向に伸びる延出部18bを設け、被覆部材18をバレル16から取り外すために回動をさせたときに、前記延出部18bが位置する位置に対応する針基19の先端側突出部19aに貫通孔19bを形成し、使用済みの針本体17を再度バレル16に取り付けても凸部18aが貫通孔19bに嵌って被覆部材18が基端方向に抜け出せないように構成することができる。尚、本実施の形態の延出部18bは、先端側のみに設けたが、基端側、又は先端、基端の両方に設け、針基19の対応する位置に貫通孔を形成して構成することもできる。
Further, as in the fourth embodiment shown in FIG. 8, in order to prevent the
さらに、第一の実施の形態の針基8の取付け機構8eは、2組の歯からなっており、該歯が雄螺子になって、バレル3に螺合するものであって、螺合できる所定の位置と該位置から針基8を180度反転させた位置の二ヶ所で螺合できるが、被覆部材9を露出姿勢側に移動させる場合、溝穴部9cが1つしか形成されていないため、結局、針基8は、所定の一ヶ所からしか取り付けることができない機構となっている。
そこで、図9に示す第五の実施の形態のように、第一の実施の形態の誘導機構に相当する溝穴部20を、被覆部材21の内面に対向するように2つ形成することにより、針基8をどのように取り付けても溝穴部20と突起部3eが位置合わせできる。
Furthermore, the
Therefore, as in the fifth embodiment shown in FIG. 9, by forming two
1 注射器
2 カートリッジ
3 バレル
3e 突起部
4 指掛け部
5 ピストン
6 針部
7 針本体
8 針基
8a 先端側突出部
8b 基端側突出部
8c 仕切部
8d 凹部
8f 先部
9 被覆部材
9a 凸部
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記針部を、針本体と、該針本体が貫通して設けられ、バレル先端部への取付け機構が形成された針基とを備えて構成してなる注射器において、
前記針本体を被覆する被覆姿勢で針基に支持される被覆部材を、該被覆姿勢とバレル側に移動して針本体が露出する露出姿勢とに移動自在に構成するにあたり、
針基外周面には凹部が形成され、
被覆部材内周面には、前記凹部に外側から没入して被覆姿勢に支持される凸部が形成されたものとし、
該凸部は、針基がバレルに取付けられた状態で被覆部材をバレル基端部側に無理押しされることで外側に偏倚して凹部から抜出て被覆部材の露出姿勢への移動を可能とし、被覆部材が露出姿勢から被覆姿勢に移動したときには凹部に外側から没入する姿勢に復帰するように構成されていることを特徴とする注射器。 A cylindrical barrel in which the cartridge can be housed, a needle portion that is detachably attached to the distal end portion of the barrel, a finger hook portion that is provided at the base end portion of the barrel, and is provided to be movable through the finger hook portion, A piston for pressing the bottom surface of the interior cartridge,
In the syringe configured to comprise the needle part, a needle body and a needle base provided with the needle body penetrating therethrough and forming a mechanism for attaching to the barrel tip,
In configuring the covering member supported by the needle base in the covering posture covering the needle body to be movable between the covering posture and the exposed posture in which the needle body is exposed by moving to the barrel side.
A concave portion is formed on the outer peripheral surface of the needle base,
On the inner peripheral surface of the covering member, a convex portion that is immersed in the concave portion from the outside and supported in a covering posture is formed.
The convex part can be moved to the exposed position of the covering member by being biased to the outside by forcibly pushing the covering member toward the barrel base end side while the needle base is attached to the barrel. When the covering member moves from the exposed position to the covering position, the syringe is configured to return to the position in which the recess is immersed from the outside.
Priority Applications (1)
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JP2006150293A JP2007319249A (en) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | Injection syringe |
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JP2006150293A JP2007319249A (en) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | Injection syringe |
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ID=38852538
Family Applications (1)
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JP2006150293A Pending JP2007319249A (en) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | Injection syringe |
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-
2006
- 2006-05-30 JP JP2006150293A patent/JP2007319249A/en active Pending
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