JP2007311045A - Shield member and shield electric wire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスに使用されるシールド電線に好適なシールド部材及び該シールド部材を使用したシールド電線に関する。 The present invention relates to a shield member suitable for a shielded wire used for a wire harness routed in a vehicle, and a shielded wire using the shield member.
自動車などの車両には、搭載された種々の電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給したり制御装置から制御信号を送ったりするためにワイヤハーネスが配索されている。該ワイヤハーネスは、長尺の電線を所定長さに切断し、該切断した電線の端部に端子金具を取り付けて、該端子金具をコネクタハウジング内に挿入するなどして組み立てられる。前記ワイヤハーネスを構成する電線として、図7乃至図11に示すようなシールド電線1が使用されることがある。 In a vehicle such as an automobile, a wire harness is routed in order to supply electric power from a power source such as a battery to a variety of mounted electronic devices or to send a control signal from a control device. The wire harness is assembled by cutting a long electric wire into a predetermined length, attaching a terminal fitting to an end of the cut electric wire, and inserting the terminal fitting into a connector housing. As an electric wire constituting the wire harness, a shielded electric wire 1 as shown in FIGS. 7 to 11 may be used.
前記シールド電線1は、図7に示すように、複数本の被覆電線2と、一本のドレイン線3と、シールド部材4とを備えている。前記被覆電線2は、それぞれ、導電性を有する芯線2aと、該芯線2aを被覆する被覆部2bとを備えている。前記芯線2aは、断面丸形に形成され、銅または銅合金を含んでいる。前記被覆部2bは、絶縁性を有する合成樹脂から構成されている。
As shown in FIG. 7, the shielded electric wire 1 includes a plurality of covered
前記ドレイン線3は、断面丸形に形成され、銅または銅合金などの導電性を有する金属から構成されている。前記ドレイン線の周囲は被覆されておらず、ドレイン線が剥きだしの状態である。
The
前記シールド部材4は、図8又は図10に示すように、シールド層5、補強層6、及び、接着層7が積層されたシート状に形成されている。前記シールド層5は、銅または銅合金、アルミニウムなどの導電性を有する薄い金属層で構成されている。前記補強層6は、絶縁性を有する合成樹脂層で構成されている。前記接着層7は、前記積層されたシールド層5及び補強層6の片面全体を覆うシート状に形成され、例えば、熱可塑性ポリマーをベースにしたホットメルト形式の接着剤で構成されている。
As shown in FIG. 8 or 10, the
前記シールド部材4は、図7に示すように、前記被覆電線2と前記ドレイン線3とを長手方向に沿うようにしてその外周から包み込むように構成されている。
As shown in FIG. 7, the
前記シールド部材4のうち、図8に示すように、積層されたシールド層5と補強層6との該補強層6の外面に接着層7が形成されたシールド部材4の場合には、前記シールド層5が内側(電線側)に位置するようにして、シールド部材4が前記被覆電線2と前記ドレイン線3との周囲に巻回される。そして、図9に示すように、前記シールド部材4の幅方向(A方向)の一端部4aに他端部4bが重ねられ、前記一端部4aの外面の接着層7が前記他端部4bの内面のシールド層5と接触して接着することにより、シールド部材4が被覆電線2とドレイン線3との周囲に巻回されるようになっている。
As shown in FIG. 8, among the
また、前記シールド部材4のうち、図10に示すように、積層されたシールド層5と補強層6との該シールド層5の内面に接着層7が形成されたシールド部材4の場合には、前記接着層7が内側(電線側)に位置するようにして、シールド部材4が前記被覆電線2と前記ドレイン線3との周囲に巻回される。そして、図11に示すように、前記シールド部材4の幅方向(A方向)の一端部4aに他端部4bが重ねられ、前記一端部4aの外面の補強層6が前記他端部4bの内面の接着層7と接触して接着するとともに、前記シールド層5の内面全体に形成された接着層7が前記被覆電線2と前記ドレイン線3とに直接接触して接着することにより、シールド部材4が被覆電線2とドレイン線3との周囲に巻回されるようになっている。
Further, among the
前記シールド電線1は、前記被覆電線2及び前記ドレイン線3の周囲に巻回されたシールド部材4のシールド層5が前記ドレイン線3に接触する構成となっている。そのために、シールド電線1の外部からノイズが電線内部に侵入して前記被覆電線2の芯線2aに侵入しようとすると、該ノイズが前記シールド層5に伝わり、該シールド層5に伝わったノイズがドレイン線3を介してシールド電線1の外部に逃がされる。よって、前記シールド層5は、前記被覆電線2の芯線2aに外部からノイズが侵入することを防止することができるようになっている。
しかしながら、前記したシールド部材4のうち、積層されたシールド層5と補強層6との該補強層6の外面に接着層7が形成されたシールド部材4では、シールド層5が内側(電線側)に位置するようにしてシールド部材4が被覆電線2とドレイン線3との周囲に巻回されているので、シールド層5と、該シールド層5の内側に位置する被覆電線2とドレイン線3との間には接着固定手段が存在せず、そのために、シールド部材4で巻回された被覆電線2やドレイン線3がシールド部材4から抜けてしまうという問題があった。そして、この電線抜けを防止するためには、被覆電線2などを巻回したシールド部材4の周囲をさらにテープなどで巻回して被覆電線2などを固定する必要があり、そのために、固定テープなどの部材使用量が増加して、シールド電線1のコストが高騰するという問題があった。
However, in the
また、積層されたシールド層5と補強層6との該シールド層5の内面に接着層7が形成されたシールド部材4では、接着層7が内側(電線側)に位置するようにしてシールド部材4が被覆電線2とドレイン線3との周囲に巻回されているので、シールド層5の内面全体に形成された接着層7が被覆電線2やドレイン線3と直接接触して接着し、シールド層5がドレイン線3と接触しなくなり、シールド電線1が十分なシールド性能を得ることができないという問題があった。即ち、前記接着層7は、熱可塑性ポリマーなどの接着剤で構成され、該接着剤が電気的絶縁性を備えているので、前記シールド層5とドレイン線3との間に電気的絶縁性を有する接着層7が介在すると、シールド層5とドレイン線3との電気的接触がとれなくなり、シールド層5に伝わるノイズをドレイン線3に逃がすことができず、そのために、シールド電線1が十分なシールド性能を得ることができない。
Further, in the
したがって、本発明の目的は、部材使用量を少なくしてコストの高騰を防止することができ、かつ、十分なシールド性能を得ることができるシールド電線に好適なシールド部材を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a shield member suitable for a shielded electric wire that can prevent a rise in cost by reducing the amount of use of the member and that can obtain a sufficient shield performance.
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、シールド層と、該シールド層の一方の面に部分的に形成された接着層と、を少なくとも有し、前記シールド層が、前記接着層を内側にして被覆電線とドレイン線とに縦添えするように構成されていることを特徴とするシールド部材である。 In order to solve the above problem, the invention according to claim 1 includes at least a shield layer and an adhesive layer partially formed on one surface of the shield layer, and the shield layer includes the adhesive. The shield member is configured to be vertically attached to the covered electric wire and the drain wire with the layer inside.
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記接着層が、前記シールド層の一方の面に、縞模様状に形成されていることを特徴とするシールド部材である。 A second aspect of the present invention is the shield member according to the first aspect, wherein the adhesive layer is formed in a striped pattern on one surface of the shield layer.
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記接着層の縞模様が、前記シールド層の長手方向に対して斜めに形成されていることを特徴とするシールド部材である。 A third aspect of the present invention is the shield member according to the second aspect of the present invention, wherein the stripe pattern of the adhesive layer is formed obliquely with respect to the longitudinal direction of the shield layer.
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記接着層が、熱可塑性接着剤で構成されていることを特徴とするシールド部材である。
The invention according to
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシールド部材を備え、該シールド部材が被覆電線とドレイン線とに縦添えして構成されていることを特徴とするシールド電線である。
Invention of
請求項1に記載された発明によれば、シールド層と、該シールド層の一方の面に部分的に形成された接着層と、を少なくとも有し、前記シールド層が、前記接着層を内側にして被覆電線とドレイン線とに縦添えするように構成されているので、前記シールド層の一方の面に部分的に形成された接着層が前記被覆電線と前記ドレイン線との外表面と接触して接着し、前記被覆電線などがシールド部材から抜けるいわゆる電線抜けの発生を防ぐことができ、そのために、電線抜けを防止するために被覆電線などを巻回したシールド部材の周囲をさらにテープなどで巻回して被覆電線などを固定する必要がなくなり、よって、固定テープなどの部材使用量を抑えて、コストの高騰を防ぐことができる。 According to the invention described in claim 1, at least a shield layer and an adhesive layer partially formed on one surface of the shield layer are provided, and the shield layer has the adhesive layer on the inside. Therefore, the adhesive layer partially formed on one surface of the shield layer is in contact with the outer surface of the covered wire and the drain wire. So that the covered electric wire can be prevented from being pulled out of the shield member, so that the shield member around which the covered electric wire is wound is further taped to prevent the electric wire from coming off. It is not necessary to wind and fix the covered electric wire and the like, and therefore, the amount of a member such as a fixing tape can be suppressed to prevent an increase in cost.
また、シールド層の一方の面に部分的に形成された接着層を有し、前記シールド層が、前記接着層を内側にして被覆電線とドレイン線とに縦添えするように構成されているので、前記接着層が形成されていない部分でシールド層とドレイン線とが直接接触されるようになり、シールド電線の外部からノイズが電線内部に侵入して前記被覆電線の芯線に侵入しようとすると該ノイズが前記シールド層に伝わり、該シールド層に伝わったノイズがドレイン線を介してシールド電線の外部に逃がされるようになり、そのために、十分なシールド性能を得ることができる。 In addition, since the shield layer has an adhesive layer partially formed on one surface of the shield layer, the shield layer is configured to be vertically attached to the covered electric wire and the drain wire with the adhesive layer inside. The shield layer and the drain wire come into direct contact with each other at the portion where the adhesive layer is not formed, and when noise enters the inside of the wire from the outside of the shielded wire and enters the core wire of the covered wire, Noise is transmitted to the shield layer, and the noise transmitted to the shield layer is released to the outside of the shielded electric wire via the drain wire, and therefore sufficient shielding performance can be obtained.
請求項2に記載された発明によれば、前記接着層が、前記シールド層の一方の面に、縞模様状に形成されているので、接着層がシールド層の全面に形成されることを防ぐことができ、シールド部材を被覆電線とドレイン線とに縦添えした場合に、接着層が形成されていない部分でシールド層とドレイン線との接触を確実に得ることができる。
According to the invention described in
請求項3に記載された発明によれば、前記接着層の縞模様が、前記シールド層の長手方向に対して斜めに形成されているので、前記接着層をシールド層の長手方向に連続して形成することができ、シールド部材を所定長さで切断しても、必ずシールド層の一方の面に接着層が部分的に形成されるようになり、そのために、シールド部材を連続的に形成することができる。
According to the invention described in
請求項4に記載された発明によれば、前記接着層が、熱可塑性接着剤で構成されているので、使用時に加熱溶融させることによって直ちに接着させることができ、シールド電線の生産性を高めることができる。
According to the invention described in
請求項5に記載された発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のシールド部材を備え、該シールド部材が被覆電線とドレイン線とに縦添えして構成されているシールド電線であるので、前記シールド層の一方の面に部分的に形成された接着層が前記被覆電線と前記ドレイン線との外表面と接触して接着するようになり、被覆電線などがシールド部材から抜けるいわゆる電線抜けが発生することを防ぐことができる。そのために、電線抜けを防止するために被覆電線などを巻回したシールド部材の周囲をさらにテープなどで巻回して被覆電線などを固定する必要がなくなり、よって、固定テープなどの部材使用量を抑えてシールド電線のコストの高騰を防ぐことができる。
According to the invention described in
また、前記したシールド部材を備えたシールド電線は、シールド層の電線側の面に形成された接着層が部分的に形成されているので、接着層が形成されていない部分でシールド層とドレイン線とが直接接触するようになり、シールド電線の外部からノイズが電線内部に侵入して前記被覆電線の芯線に侵入しようとすると、該ノイズが前記シールド層に伝わり、該シールド層に伝わったノイズがドレイン線を介してシールド電線の外部に逃がされ、そのために、前記シールド電線が十分なシールド性能を得ることができる。 Moreover, since the shielded electric wire provided with the shield member described above is partially formed with the adhesive layer formed on the surface of the shield layer on the electric wire side, the shield layer and the drain wire are not formed in the portion where the adhesive layer is formed. When the noise enters the inside of the wire from the outside of the shielded wire and tries to enter the core wire of the covered wire, the noise is transmitted to the shield layer, and the noise transmitted to the shield layer is It escapes to the outside of the shielded electric wire through the drain wire, so that the shielded electric wire can obtain a sufficient shielding performance.
以下、本発明に係るシールド部材4の一実施の形態を、図1〜図6の図面を参照して説明する。本実施形態に係るシールド部材4は、自動車に配索されたワイヤハーネスに使用されるシールド電線1に用いられている。
Hereinafter, an embodiment of the
図1に示すように、シールド電線1は、コの字状に曲げられたシールド部材4の間に複数本の被覆電線2と一本のドレイン線3とを挟んで構成されている。
As shown in FIG. 1, the shielded electric wire 1 is configured by sandwiching a plurality of covered
前記被覆電線2は、導電性を有する芯線2aと、該芯線2aを被覆する被覆部2bとを備えている。前記芯線2aは、銅または銅合金などの導電性を有する金属からなる複数の導線が撚られて形成されており、断面丸型に形成されている。即ち、前記芯線2aは撚線である。また、前記被覆部2bは、絶縁性を有する合成樹脂から構成され、前記芯線2aを絶縁状態に保って被覆している。
The said covered
前記ドレイン線3は、断面丸型に形成され、銅または銅合金などの導電性を有する金属から構成されている。前記ドレイン線3の周囲は被覆されておらず、ドレイン線3が剥きだしの状態である。また、前記ドレイン線3及び前記被覆電線2の両端部には、図示しない配線用の端子金具が取り付けられている。
The
前記シールド部材4は、可撓性を有し、かつ、薄い帯状のシートとして形成され、図2に示すように、接着層7、シールド層5、及び補強層6が積層されて構成されている。前記シールド層5は、前記シールド部材4の形状に合わせて帯状に形成され、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含んだ導電性を有する薄い金属層で構成されている。前記接着層7は、例えば、熱可塑性ポリマーをベースにしたホットメルト形式の熱可塑性接着剤で構成され、前記シールド層5の一方の面5aに部分的に形成されている。前記補強層6は、例えば、ポリ塩化ビニルなどの絶縁性を有する合成樹脂層で構成され、前記シールド層5の接着層7が形成されていない他方の面5bに積層されている。
The
前記接着層7は、図3に示すように、前記シールド層5の長手方向(B方向)に対して斜めに形成された縞模様状に形成され、シールド層5の一方の面5aに部分的に形成されている。したがって、前記接着層7は、前記シールド層5の一方の面5a全体を覆うようには形成されておらず、シールド層5の一方の面5aには、接着層7が形成された部分と、接着層7が形成されていない部分とが交互に存在している。
As shown in FIG. 3, the
前記シールド部材7は、前記被覆電線2と前記ドレイン線3との長手方向に沿って該電線2、3の外表面に重ねられ、該電線2、3を外周から包み込むように構成されている。このように、シールド部材4が電線2、3を長手方向に沿うように包み込むことを、「シールド部材4が電線2、3に縦添えする」という。
The
前記シールド部材4を前記被覆電線2と前記ドレイン線3とに縦添えするには、図4に示すように、前記シールド層4の一方の面5aに形成された接着層7が内側(電線側)に位置するようにして、シールド部材4が電線2、3を外周から包み込むようにシールド部材4を電線2、3の周囲に巻回する。そして、図1に示すように、シールド部材4の幅方向(A方向)の一端部4aが他端部4bと重ねられ、前記一端部4aの内面の接着層7と前記他端部4bの内面の接着層7とが接触して接着するとともに、シールド層5の一方の面5aに部分的に形成された接着層7が前記被覆電線2と前記ドレイン線3との外表面と接触して接着することにより、シールド部材4が被覆電線2とドレイン線3との周囲に巻回、固定され、これにより、シールド電線1が構成されるようになっている。
In order to vertically attach the
前記したようにシールド部材4が被覆電線2とドレイン線3に縦添えされて構成されたシールド電線1は、シールド層5の電線側の面5aに形成された接着層7が部分的に形成されているので、接着層7が形成されていない部分でシールド層5とドレイン線3とが直接接触するように構成されている。そのために、シールド電線1の外部からノイズが電線内部に侵入して前記被覆電線2の芯線2aに侵入しようとすると、該ノイズが前記シールド層5に伝わり、該シールド層5に伝わったノイズがドレイン線3を介してシールド電線1の外部に逃がされる。よって、前記シールド層5は、前記被覆電線2の芯線2aに外部からノイズが侵入することを防止することができ、前記シールド電線1は十分なシールド性能を得ることができる。
As described above, in the shielded electric wire 1 configured by vertically attaching the
また、前記シールド電線1は、前記シールド層5の一方の面5aに部分的に形成された接着層7が前記被覆電線2と前記ドレイン線3との外表面と接触して接着しているので、前記シールド部材4で巻回された被覆電線2などが前記シールド層5との間に部分的に存在する接着層7により保持、固定され、被覆電線2などがシールド部材4から抜けるいわゆる電線抜けが発生することを防ぐことができる。そのために、電線抜けを防止するために被覆電線2などを巻回したシールド部材4の周囲をさらにテープなどで巻回して被覆電線2などを固定する必要がなくなり、よって、固定テープなどの部材使用量を抑えてシールド電線1のコストの高騰を防ぐことができる。
In addition, the shielded electric wire 1 has an
次に、前記シールド部材4の製造方法について説明する。可撓性を有し、かつ、薄い帯状のシートとして形成されたシールド部材4の形状に合わせて帯状に形成されたシールド層5に補強層6を積層して構成したアルミラミネートシート8(以下、ALSという)を、図示しないリールにロール状に巻いて保持しておく。
Next, a method for manufacturing the
前記リールよりシールド層5が上方を向くようにして引き出されたALS8を、シールド部材4が縦添えされる電線長ごとに検尺して、図示しない検尺ローラにより送り出す。
The
前記送り出されるALS8の上方には、図5に示すように、ALS8の幅方向(C方向)に一端から他端に向けて一方向に移動するグルーガン9が設けられている。該グルーガン9は、例えば3つのノズル9aを備え、グルーガン9に装着されたホットメルト形式の熱可塑性接着剤を溶融しながらALS8に向けて吐出するようになっている。
A
前記グルーガン9がALS8の幅方向(C方向)に移動する間に、ALS8が検尺ローラによって所定量D方向に送り出されるので、ALS8の上面であるシールド層5の表面には3本の接着層7がシールド層5の長手方向(B方向)に対して斜めに縞模様状に形成される。
While the
この縞模様状の接着層7が形成されたALS8をカッター10で所定長さに切断することにより、シールド層5の一方の面5aに接着層7が部分的に形成されたシールド部材4が得られる。そして、該シールド部材4を図示しない被覆電線2とドレイン線3とに縦添えすることにより、シールド電線1が得られる。
The
なお、図6に示すように、前記グルーガン9をALS8の幅方向(C方向)に一端から他端に、また、他端から一端に向けて両方向に移動するように構成すれば、ALS8の上面であるシールド層5の表面に、シールド層5の長手方向(B方向)に対して斜めに形成された格子状の接着層7を連続して形成することができ、そのために、接着層7を有するALS8を連続して形成することができ、より作業性を高めることができる。
As shown in FIG. 6, if the
本実施形態のシールド部材4によれば、補強層6が積層されたシールド層5と、該シールド層5の補強層6が積層されていない側の一方の面5aに部分的に形成された接着層7と、を有し、前記シールド層5が、前記接着層7を内側にして被覆電線2とドレイン線3とに縦添えするように構成されているので、前記シールド層5の一方の面5aに部分的に形成された接着層7が前記被覆電線2と前記ドレイン線3との外表面と接触して接着し、前記シールド部材4で巻回された被覆電線2などが前記シールド層5との間に部分的に存在する接着層7により保持、固定されるようになり、前記被覆電線2などがシールド部材4から抜けるいわゆる電線抜けの発生を防ぐことができる。そのために、電線抜けを防止するために被覆電線2などを巻回したシールド部材4の周囲をさらにテープなどで巻回して被覆電線2などを固定する必要がなくなり、よって、固定テープなどの部材使用量を抑えて、コストの高騰を防ぐことができる。
According to the
本実施形態のシールド部材4は、前記シールド層5の補強層6が積層されていない側の一方の面5aに部分的に形成された接着層7を有し、前記シールド層5が、前記接着層7を内側にして被覆電線2とドレイン線3とに縦添えするように構成されているので、前記接着層7が形成されていない部分でシールド層5とドレイン線3とが直接接触するようになり、シールド電線1の外部からノイズが電線内部に侵入して前記被覆電線2の芯線2aに侵入しようとすると、該ノイズが前記シールド層5に伝わり、該シールド層5に伝わったノイズがドレイン線3を介してシールド電線1の外部に逃がされ、そのために、前記シールド層5が前記被覆電線2の芯線2aに外部からノイズが侵入することを防止することができ、よって、十分なシールド性能を得ることができる。
The
また、前記接着層7が、前記シールド層5の一方の面5aに、縞模様状に形成されているので、接着層7がシールド層5の全面に形成されることを防ぐことができ、シールド部材4を被覆電線2とドレイン線3とに縦添えした場合に、接着層7が形成されていない部分でシールド層5とドレイン線3との接触を確実に得ることができる。
Further, since the
また、前記接着層7の縞模様が、前記シールド層5の長手方向(B方向)に対して斜めに形成されているので、接着層7をシールド層5の長手方向(B方向)に連続して形成することができ、シールド部材4を所定長さで切断しても、必ずシールド層5の一方の面5aに接着層7が部分的に形成されるようになり、そのために、シールド部材4を連続的に形成することができる。
Further, since the stripe pattern of the
また、前記接着層7が、熱可塑性接着剤で構成されているので、使用時に加熱溶融させることによって直ちに接着させることができ、シールド電線1の生産性を高めることができる。
Moreover, since the said
さらに、前記したシールド部材4を備え、該シールド部材4が被覆電線2とドレイン線3とに縦添えして構成されたシールド電線1であるので、前記シールド層5の一方の面5aに部分的に形成された接着層7が前記被覆電線2と前記ドレイン線3との外表面と接触して接着するようになり、被覆電線2などがシールド部材4から抜けるいわゆる電線抜けが発生することを防ぐことができる。そのために、電線抜けを防止するために被覆電線2などを巻回したシールド部材4の周囲をさらにテープなどで巻回して被覆電線2などを固定する必要がなくなり、よって、固定テープなどの部材使用量を抑えてシールド電線1のコストの高騰を防ぐことができる。
Further, since the
また、前記したシールド部材4を備えたシールド電線1は、シールド層5の電線側の面に形成された接着層7が部分的に形成されているので、接着層7が形成されていない部分でシールド層5とドレイン線3とが直接接触するようになり、シールド電線1の外部からノイズが電線内部に侵入して前記被覆電線2の芯線2aに侵入しようとすると、該ノイズが前記シールド層5に伝わり、該シールド層5に伝わったノイズがドレイン線3を介してシールド電線1の外部に逃がされ、そのために、前記シールド電線1が十分なシールド性能を得ることができる。
Further, the shielded electric wire 1 provided with the
なお、前記した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変更することができる。前記した実施形態では、シールド層5に補強層6が積層されたシールド部材4について説明したが、該シールド部材4に限定されるものではなく、前記補強層6が積層されていないシールド部材4であっても良い。
The above-described embodiments are merely representative examples of the present invention, and the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention. . In the above-described embodiment, the
また、前記シールド層5に形成された接着層7がシールド層5の長手方向(B方向)に対して斜めに縞模様状に形成された場合について説明したが、シールド層5の一方の面5aにシールド層5の長手方向(B方向)に沿って接着層7が部分的に形成されているのであれば、その模様形状はいかなるものでも良い。
Moreover, although the case where the
1 シールド電線
2 被覆電線
3 ドレイン線
4 シールド部材
5 シールド層
6 補強層
7 接着層
8 アルミラミネートシート(ALS)
9 グルーガン
10 カッター
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Shield
9
Claims (5)
該シールド層の一方の面に部分的に形成された接着層と、を少なくとも有し、
前記シールド層が、前記接着層を内側にして被覆電線とドレイン線とに縦添えするように構成されていることを特徴とするシールド部材。 A shield layer;
An adhesive layer partially formed on one surface of the shield layer, and
The shield member is configured so that the shield layer is vertically attached to the covered electric wire and the drain wire with the adhesive layer inside.
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