JP2007308048A - 自動車の荷室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕切り部材により段差を解消し、仕切り部材が荷物の左右移動を規制する本来の仕切り部材として使用できるだけでなく、車幅方向に複数かつ荷室前後に渡って延在するため、仕切り部材の上部、下部を荷物置き場として利用でき、荷物のバリエーションに対する対応性を確保する自動車の荷室構造を提供する。
【解決手段】荷室18には前後方向に延びる仕切り部材30を車幅方向に複数配設し、各仕切り部材30を車幅方向に移動可能に支持する支持手段31,32を設け、仕切り部材30はシート16後部と後部荷室開口19との間に延在し、かつ支持手段31,32に固定される前後の脚部30a,30bと、脚部30a,30b間を荷室フロア3から上方に離間した位置で前後に延びる延設部30cとを備え、延設部30cと荷室フロア3との間に荷物収納空間33が形成されたものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、シートの後部と後部荷室開口との間に荷室が形成されたような自動車の荷室構造に関する。
従来、上述例の自動車の荷室構造としては、車両の荷物室の床を構成する取外し可能に設けられたラゲッジボードにおいて、当該裏面に所定の荷物を嵌め込むことができる複数の突起部を形成したものがある(特許文献1参照)。
この従来構造のラゲッジボードによれば、通常は表面を使用して荷物を載せることができ、裏返した裏面を上にして所定の荷物を突起部に嵌め込めば、その突起部に支えられた荷物を転倒させることなく運ぶことができるという利点がある。
一般に、リヤシートのシートバックをシートクッション上部に前倒しして折畳むと、この折畳まれたシートバック上面(通常時の背面)と荷室フロアとの間には段差が形成される。上述の特許文献1に開示されたラゲッジボードでは、このような段差を解消することが不可能である関係上、荷物、特に大型の荷物の積載性が悪く、加えて各種のバリエーション(形状、大きさを異にする各種の荷物のバリエーション)に対応することが困難な問題点があった。
特開2001−30837号公報
そこで、この発明は、荷室に前後方向に延びる仕切り部材を車幅方向に複数配設し、複数の各仕切り部材を車幅方向に移動可能に支持する支持手段を設け、上記仕切り部材はシート後部と後部荷室開口との間にわたって延在すると共に、支持手段に固定される前後の脚部と、前後の脚部間を荷室フロアから上方に離間した位置で前後方向に延びる延設部とを備え、該延設部と荷室フロアとの間に荷物収納空間を形成することで、仕切り部材により段差を解消しつつ、該仕切り部材が荷物の左右移動を規制する本来の仕切り部材として使用できるだけでなく、車幅方向に複数かつ荷室前後に渡って延在するため、該仕切り部材の上部および下部を荷物置き場として利用でき、荷物のバリエーションに対する対応性を確保することができる自動車の荷室構造の提供を目的とする。
この発明による車両用後部荷室構造は、シート後部と後部荷室開口との間に荷室が形成された自動車の荷室構造であって、上記荷室には前後方向に延びる仕切り部材を車幅方向に複数配設し、これら複数の仕切り部材をそれぞれ車幅方向に移動可能に支持する支持手段を設け、上記仕切り部材はシート後部と後部荷室開口との間にわたって延在すると共に、上記支持手段に固定される前後の脚部と、前後の両脚部の間を荷室フロアから上方に離間した位置で前後方向に延びる延設部とを備え、上記延設部と荷室フロアとの間に荷物収納空間が形成されたものである。
上記構成によれば、荷室の前後方向に延びる仕切り部材により、倒伏させたシートバック上面と荷室フロアとの間の段差を解消することができる。
また、上述の仕切り部材が荷物の左右移動を規制する本来の仕切り部材として使用できるだけでなく、該仕切り部材は車幅方向に複数かつ荷室の前後方向にわたって延在するので、該仕切り部材の上部および下部の両方を荷物置き場(荷室スペース)として利用でき、荷物のバリエーションに対する対応性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートはシートクッションとシートバックとを備え、シートバックがシートクッション上に倒伏可能に構成され、上記シートクッション上に倒伏させたシートバックの上面と、仕切り部材の上面とが前後方向に連続するように構成されたものである。
上記構成によれば、倒伏したシートバックの上面(通常時の背面)と仕切り部材の上面とが前後方向に連続するので、上記段差の解消と、前後方向にフラットに連続した広い荷室の確保との両立を図ることができ、特に、大型の荷物の積載時に有効となる。
この発明の一実施態様においては、上記仕切り部材は、その前部の高さが倒伏させたシートバックの高さと連続し、仕切り部材の上部が倒伏させたシートバック上面の傾斜と一致する傾斜面を備えたものである。
上記構成によれば、仕切り部材の上部を倒伏させたシートバックの高さと連続させ、仕切り部材はシートバックの傾斜と一致する傾斜面を有するように構成したので、シートバック上部と仕切り部材との間に跨る荷物の積込み、積降ろしを容易に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記仕切り部材は、車幅方向視で逆U字状に形成されたものである。
上記構成によれば、仕切り部材の占有スペースを抑制して荷室空間を有効利用することができる。
この発明の一実施態様においては、上記支持手段は、仕切り部材の前後両脚部を支持して車幅方向に延びるスライドレールで構成されたものである。
上記構成によれば、仕切り部材の車幅方向への位置調整をスライドレールにて容易に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記荷室には車幅方向に延びる第2仕切り部材を設け、該第2仕切り部材はその高さが上記仕切り部材と異なり車両の前後方向に移動可能に支持されたものである。
上記構成によれば、前後方向に延びる仕切り部材と、車幅方向(左右方向)に延びる第2仕切り部材とを前後・左右に立体交差させることができ、荷室空間を縦横に仕切る際に、その区画の大きさを自由に設定することができる。
この発明によれば、荷室に前後方向に延びる仕切り部材を車幅方向に複数配設し、複数の各仕切り部材を車幅方向に移動可能に支持する支持手段を設け、上記仕切り部材はシート後部と後部荷室開口との間にわたって延在すると共に、支持手段に固定される前後の脚部と、前後の脚部間を荷室フロアから上方に離間した位置で前後方向に延びる延設部とを備え、該延設部と荷室フロアとの間に荷物収納空間を形成したので、仕切り部材により段差を解消しつつ、該仕切り部材が荷物の左右移動を規制する本来の仕切り部材として使用できるだけでなく、車幅方向に複数かつ荷室前後に渡って延在するため、該仕切り部材の上部および下部を荷物置き場として利用でき、荷物のバリエーションに対する対応性を確保することができる効果がある。
倒伏したシートバック上面と荷室フロアとの間の段差を解消しつつ、仕切り部材による荷物の車幅方向移動を規制し、かつ仕切り部材の上部および下部を荷室スペースとして利用でき、荷物のバリエーションに対する対応性を確保するという目的を、シート後部と後部荷室開口との間に荷室が形成された自動車の荷室構造において、上記荷室には前後方向に延びる仕切り部材を車幅方向に複数配設し、これら複数の仕切り部材をそれぞれ車幅方向に移動可能に支持する支持手段を設け、上記仕切り部材はシート後部と後部荷室開口との間にわたって延在すると共に、上記支持手段に固定される前後の脚部と、前後の両脚部の間を荷室フロアから上方に離間した位置で前後方向に延びる延設部とを備え、上記延設部と荷室フロアとの間に荷物収納空間を形成するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図面は自動車の荷室構造を示すが、まず、図1を参照して車体構造およびシート配設構造について説明する。
図1において、フロアパネル1の後部にはキックアップ部2の縦壁部2aおよびキックアップフロア部2bを形成している。
上述のキックアップフロア部2bのさらに後方には、後方に向けて水平に延びる荷室フロア3を形成し、この荷室フロア3の車幅方向の中間部には、スペアタイヤを格納する凹状のスペアタイヤパン4を段下げ形成すると共に、このスペアタイヤパン4の後端開放側には車幅方向に延びるリヤエンドパネル5を取付けている。
また、上述のリヤエンドパネル5のリヤ側の面には車幅方向に延びるリヤエンドメンバ6を接合固定し、このリヤエンドメンバ6とリヤエンドパネル5との間には車幅方向に延びるリヤエンド閉断面7を形成して、後部車体剛性を確保すると共に、上述のリヤエンドメンバ6のさらに後方にはリヤバンパ8を配設している。
上述のフロアパネル1の上方には、シートクッション9と、シートバック10と、ヘッドレスト11とを備えた前席シート12(ドライバーズシートとパッセンジャーズシートとから成る前席シートであって、以下、フロントシートと略記する)を配設し、このフロントシート12の後方で、かつ上述のキックアップフロア部2bの上方には、シートクッション13と、シートバック14と、ヘッドレスト15とを備えた後席シート16(以下、リヤシートと略記する)を配設している。
上述のリヤシート16のシートバック14はリクライニング支点等の回動支点17を中心として図1に仮想線で示す使用状態から同図に実線で示すように前方に倒伏してシートクッション13上に折畳まれるように形成されている。
ここで、上述のフロントシート12およびリヤシート16は左右一対のシート12,12、16,16を車幅方向に並設したもので、上述のリヤシート16の後方の荷室フロア3の上部には後部荷室18が形成されており、この後部荷室18の後方に形成された後部荷室開口19をリヤゲート20によって開閉可能に覆うように構成している。
このリヤゲート20は、リヤゲートインナパネル21と、リヤゲートアウタパネル22と、リヤウインド23とを備え、後部荷室18と対向する荷室側の所定部がリヤゲートトリム24で覆われている。
一方、ルーフパネル25の後端部には車幅方向に延びるリヤヘッダ26を接合固定し、ルーフパネル25後端部とリヤヘッダ26との間には車幅方向に延びる閉断面26aを形成して、ルーフ部の車体剛性を確保すると共に、この閉断面26aの直後に設けられた図示しないヒンジ部材を介して、上述のリヤゲート20を開閉可能に支持し、さらに、リヤヘッダ26およびルーフパネル25の車室側をトップシーリング27で覆っている。
なお、図1において、28はキックアップ部2の車外側下方に設けられた大型車両補機としての燃料タンク、29はリヤドアである。
次に自動車の荷室構造について詳述する。
図2は図1の要部拡大斜視図であって、図1、図2に示すように、リヤシート16と後部荷室開口19との間に形成された荷室18には、前後方向に延びる仕切り部材30・・・を車幅方向に複数配設している。この実施例では合計4本の仕切り部材30・・・を例示しているが、この仕切り部材30は合計3本であっても、或は合計5本以上であってもよい。
上述の各仕切り部財30は、前後の脚部30a,30bと、これら前後の両脚部30a,30bの間を荷室フロア3から上方に離間した位置で前後方向に連結すべく延びる延設部30cとを備え、かつ軽量化を目的として内部中空構造に形成されている。
上述の各仕切り部材30の前後両脚部30a,30bを支持して車幅方向に延びる支持手段として前後一対のスライドレール31,32を設け、これら前後一対のスライドレール31,32により複数の仕切り部材30をそれぞれ車幅方向(いわゆる左右方向)に移動可能に支持している。
また、上述の仕切り部材30は図1から明らかなように、リヤシート16の後部と後部荷室開口19との間、詳しくはリヤシート16の後端部とリヤエンドパネル5との間にわたって前後方向に延在すると共に、上述の延設部30cの下面と荷室フロア3の上面との間には荷室収納空間33を形成している。
さらに、上述の仕切り部材30は図1に示すように、車幅方向から見て逆U字状(略門形上)に形成される一方、シートバック14をシートクッション13上に倒伏させた時、前倒し状態のシートバック14の上面14a(通常時の背面)と、仕切り部材30の上面とが前後方向に連続するように構成されている。
さらに詳しくは、上述の仕切り部材30は、その前部の高さがシートクッション13上に倒伏させたシートバック14のリヤ側端部の高さと連続し、仕切り部材30の上部が倒伏させたシートバック14の上面14aの傾斜と一致または略一致する傾斜面30dを備えている。
図3、図4、図5は仕切り部材30の前後の両脚部30a,30bをスライドレール31,32にアンロック可能に係合固定する構造を示し、図5に示すように、下片32aと、前後の側片32b,32bと、上片32c,32cと、これら各上片32c,32cの内端から所定量垂下した内片32d,32dとを一体形成し、上片32c,32c間にスライド用の空間34を形成したスライドレール32は、上述の荷室フロア3に取付けられると共に、上記内片32d,32dには所定等間隔で多数の係合凹部35・・・が形成されている。なお、他方のスライドレール31も同等に形成されている。
一方、ベース部材36と、ストッパ部材37とから成るスライダ38を設けている。
上述のストッパ部材37は下片37aと、この下片37aの中央から上方に向けて延びる連結片37bとを備え、これら各片37a,37bを逆T字状に一体形成したもので、上述の連結片37bはスライド用の空間34を介して図3、図4に示す如く仕切り部材30の脚部30a,30b内に臨設されている。
また、上述のベース部材36は、ストッパ部材37を上下動自在に案内する一対のガイド片36a,36aと、これら一対のガイド片36a,36aを固定する下片36bとを備え、これら各片36a,36bを車幅方向視で逆T字状に一体形成したもので、ベース部材36の下片36bとストッパ部材37の下片37aとの間には、スプリング39,39を張架して、このスプリング39のバネ付勢力によりストッパ部材37の下片37aが常時スライドレール31,32の係合凹部35に係合されるように構成している。
上述の各要素36,37,39から成るスライダ38は、図3、図4に示す如く、スライドレール31,32の内部空間に収納される。
図3に示すように、内部中空に形成された仕切り部材30の延設部30cのリヤ側下部には、操作用のグリップ部材40を設け、このグリップ部材40の仕切り部材内部空間内における後部には、ヒンジh1を介して後方の向けて延びるリンク41を連結している。ここで、上述のグリップ部材40を延設部30cのリヤ側に設けると、リヤゲート20を開放して車両後方から該グリップ部材40を操作する際、その操作性向上を図ることができる。
上述のリンク41は支点42を中心として回動するもので、このリンク41の後端には、ヒンジh2を介して下方に向けて延びる別のリンク43を連結し、このリンク43の下端にはヒンジh3を介して後側のストッパ部材37を連結している。
同様に、上述のグリップ部材40の仕切り部材内部空間内における前部には、ヒンジh4を介して前方に向けて延びるリンク44を連結している。
このリンク44は支点45を中心として回動するもので、このリンク44の前端には、ヒンジh5を介して下方に向けて延びる別のリンク46を連結し、このリンク46の下端にはヒンジh6を介して前側のストッパ部材37を連結している。
図3に示すように、上述のグリップ部材40を押圧しないノーマル時においては、スプリング39の付勢力により、ストッパ部材37の下片37aがスライドレール31,32の内片32dにおける係合凹部35に係合され、仕切り部材30はその前後の脚部30a,30bがスライドレール31,32に係合固定されており、各リンク41,43,44,46は図3に示す状態を保持している(ロック状態)。
ストッパ部材37によるロック状態を解除するには、図3に示す状態から図4に示すようにグリップ部材40を把持して、該グリップ部材40を上方に押圧すると、各リンク41,43,44,46が図4の矢印方向に変位して、スプリング39の付勢力に抗して、ストッパ部材37を押下げるので、係合凹部35からストッパ部材37が外れてアンロック状態となり、このアンロック状態下において仕切り部材30をスライドレール31,32に沿って車幅方向の任意の位置に移動させることができ、グリップ部材40に対する把持力を開放すると、仕切り部材30を所望する任意の位置に固定することができる。
図2で示した合計4本の各仕切り部材30の内部構造はそれぞれ図3、図4に示すように構成されている。
このため、図1、図2に示すように、リヤシート16のシートバック14をシートクッション13上に倒伏させ、倒伏させたシートバック14の上面14aと、仕切り部材30の上面とを車両の前後方向に連続させると、荷室を最大限に拡大することができるので、シートバック14および仕切り部材30の各上面を利用して、大型の荷物(図示せず)を搭載することができ、また、荷室フロア3と仕切り部材30の延設部30cとの間に形成された荷物収納空間33にも他の荷物を収納することができる。
また、図6に示すように、タンク等の荷物Aを2本の仕切り部材30,30でその左右両側から挟持し、他の2本の仕切り部材30,30をスライドレール31,32の片側に寄せて固定すると、上述の荷物Aを転倒させないように搭載することができる。
さらに、図7に示すように箱形の荷物Bの下方部両サイドを各2本の仕切り部材30,30でその左右両側から挟持すると、上述の荷物Bを位置決め固定した状態下に搭載することができる。
ここで、前後一対のスライドレール31,32と複数の仕切り部材30とをユニット化して、荷室仕切りユニットを構成し、この荷室仕切りユニットを荷室フロア3に対して着脱可能に構成すると、このユニットの非使用時において各要素31,32,30を後部荷室18から取外すことができる。荷室仕切りユニットを後部荷室18から取外した際には、段差は残るものの、底の深い荷室スペースを形成することができる。なお、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示す。
図8、図9は仕切り部材30の前後の両脚部30a,30bをスライドレール31,32にアンロック可能に係合固定する他の実施例を示し、ストッパ部材37を上下動自在に保持する断面凹状のホルダ50を設け、このホルダ50の内底部とストッパ部材37の下片37a下面との間にスプリング39,39を張架し、このスプリング39のバネ付勢力で、ストッパ部材37の下片37aが常時スライドレール31,32の係合凹部35に係合固定されるように構成している。
また、上述のストッパ部材37の連結片37bはスライドレール31,32の空間34(図5参照)を介して仕切り部材30の脚部30a,30b内に臨設し、この連結片37bの上端部と、脚部30a,30bとを取付け部材51により一体的に連結固定している。
このように構成すると、仕切り部材30を下方に押圧しないノーマル状態下においては、スプリング39の付勢力により、ストッパ部材37がスライドレール31,32の係合凹部35に係合して、仕切り部材30の前後の脚部30a,30bはスライドレール31,32に係合固定されたロック状態を保持している。
仕切り部材30の車幅方向への移動に際して、ロックを解除するには、仕切り部材30それ自体をスプリング39のバネ力に抗して下方に押し下げると、図9に示すように、ストッパ部材37が下動して、このストッパ部材37の下片37aがスライドレール31,32の係合凹部35から外れてアンロック状態となるので、このアンロック状態下において仕切り部材30をスライドレール31,32に沿って車幅方向の任意の位置に移動させることができる。
図8、図9に示すように構成すると、図3、図4で示したグリップ部材40、リンク41,43,44,46、ヒンジh1〜h6、支点42,45を省略して、構造の簡略化を図ることができる。
図10、図11は仕切り部材30の前後の両脚部30a,30bをスライドレール31,32にアンロック可能に固定するさらに他の実施例を示し、先の各実施例においては係合固定構造を採用したが、図10、図11に示すこの実施例では圧接固定構造を採用したものである。
すなわち、スライドレール31,32の各内片32d,32dには、該内片32d,32dの下端部から空間34と反対方向に水平に延びる当接片32e,32eを一体形成している。
また、上述のストッパ部材37を上下動自在に保持する断面凹状のホルダ50を設け、このホルダ50の内底部とストッパ部材37の下片37a下面との間にスプリング39,39を張架し、このスプリング39のバネ付勢力で、ストッパ部材37の下片37a上面が常時スライドレール31,32の当接片32e,32eに圧接固定されるように構成している。
さらに、上述のストッパ部材37の連結片37bがスライドレール31,32の空間34(図5参照)を介して仕切り部材30の脚部30a,30b内に臨設され、この連結片37bの上端部と、脚部30a,30bとを取付け部材51により一体的に連結固定した構造については図8、図9の実施例と同様である。
このように構成すると、仕切り部材30を下方に押圧しないノーマル状態下においては、スプリング39の付勢力により、ストッパ37がスライドレール31,32の当接片32e,32eに圧接されており、仕切り部材30の前後の脚部30a,30bはスライドレール31,32に圧接固定されたロック状態を保持している。
仕切り部材30の車幅方向への移動に際して、ロックを解除するには、仕切り部材30それ自体をスプリング39のバネ力に抗して下方に押し下げると、図11に示すように、ストッパ部材37が下動して、このストッパ部材37の下片37aがスライドレール31,32の当接片32e,32eから離間してアンロック状態となるので、このアンロック状態下において仕切り部材30をスライドレール31,32に沿って車幅方向の任意の位置に移動させることができる。
図10、図11に示すように構成すると、スライドレール31,32の係合凹部35を省略することができるので、構造のさらなる簡略化を図ることができる。
このように、上記実施例の自動車の荷室構造は、リヤシート16の後部と後部荷室開口19との間に荷室18が形成された自動車の荷室構造であって、上記荷室18には前後方向に延びる仕切り部材30を車幅方向に複数配設し、これら複数の仕切り部材30をそれぞれ車幅方向に移動可能に支持する支持手段(スライドレール31,32参照)を設け、上記仕切り部材30はリヤシート16の後部と後部荷室開口19との間にわたって延在すると共に、上記支持手段(スライドレール31,32)に固定される前後の脚部30a,30bと、前後の両脚部30a,30bの間を荷室フロア3から上方に離間した位置で前後方向に延びる延設部30cとを備え、上記延設部30cと荷室フロア3との間に荷物収納空間33が形成されたものである。
この構成によれば、荷室18の前後方向に延びる仕切り部材30により、倒伏させたシートバック14の上面14aと荷室フロア3との間の段差を解消することができる。
また、上述の仕切り部材30が荷物の左右移動を規制する本来の仕切り部材30として使用できるだけでなく、該仕切り部材30は車幅方向に複数かつ荷室18の前後方向にわたって延在するので、該仕切り部材30の上部および下部の両方を荷物置き場(荷室スペース)として利用でき、荷物のバリエーションに対する対応性を確保することができる。
また、上記リヤシート16はシートクッション13とシートバック14とを備え、シートバック14がシートクッション13上に倒伏可能に構成され、上記シートクッション13上に倒伏させたシートバック14の上面14aと、仕切り部材30の上面とが前後方向に連続するように構成されたものである。
この構成によれば、倒伏したシートバック14の上面14a(通常時の背面)と仕切り部材30の上面とが前後方向に連続するので、上記段差の解消と、前後方向にフラットに連続した広い荷室の確保との両立を図ることができ、特に、大型の荷物の積載時に有効となる。
さらに、上記仕切り部材30は、その前部の高さが倒伏させたシートバック14の高さと連続し、仕切り部材30の上部が倒伏させたシートバック14の上面14aの傾斜と一致する傾斜面30dを備えたものである。
この構成によれば、仕切り部材30の上部を倒伏させたシートバック14の高さと連続させ、仕切り部材30はシートバック14の傾斜と一致する傾斜面30dを有するように構成したので、シートバック14上部と仕切り部材30との間に跨る荷物の積込み、積降ろしを容易に行なうことができる。
加えて、上記仕切り部材30は、車幅方向視で逆U字状に形成されたものである。
この構成によれば、仕切り部材30の占有スペースおよび重量を抑制して荷室空間を有効利用することができる。
また、上記支持手段は、仕切り部材30の前後両脚部30a,30bを支持して車幅方向に延びるスライドレール31,32で構成されたものである。
この構成によれば、仕切り部材30の車幅方向への位置調整をスライドレール31,32にて容易に行なうことができる。
(実施例2)
図12、図13は自動車の荷室構造の他の実施例を示すものである。
図12、図13に示すこの実施例では、図1で示した自動車の荷室構造に加えて、上述の荷物収納空間33内において車幅方向に延びる第2仕切り部材52を設け、この第2仕切り部材52はその高さが上述の仕切り部材30と異なって車両の前後方向に移動可能に支持したものである。
すなわち、上述の前後一対のスライドレール31,32の左側および右側の両側において、これら各スライドレール31,32の端部相互間に左右一対のスライドレール53,54を設け、これら左右一対のスライドレール53,54を荷室フロア3に取付けている。
そして、上述の第2仕切り部材52の左右の両脚部をスライドレール53,54に対して車両の前後方向に移動および固定可能に配設したものである。第2仕切り部材52の両脚部をスライドレール53,54にロック、アンロック可能に取付ける構造は、図3〜図5で示した構造、または、図8、図9で示した構造、または図10、図11で示した構造の何れかを採用することができる。
また上述の第2仕切り部材52の高さは、仕切り部材30における前高後低状の延設部30c下方において、該延設部30cと干渉することなく前後移動できる所定の高さに設定される。
このように構成すると、上述の仕切り部材30により荷物を車幅方向(左右方向)に仕切ることができ、これに加えて第2仕切り部材52により荷物を前後方向にもしきることができるので、荷物のバリエーションに対する対応性をさらに向上させることができる。
また、この実施例においても、各スライドレール31,32,52,54と、各仕切り部材30,52とをユニット化して、荷室仕切りユニットを構成し、この荷室仕切りユニットを荷室フロア3に対して着脱可能に構成すると、このユニットの非使用時には各要素30〜32,52〜54を後部荷室18から取外すことができる。
このように、図12、図13で示した実施例においては、上記荷室18には車幅方向に延びる第2仕切り部材52を設け、該第2仕切り部材52はその高さが上記仕切り部材30と異なり車両の前後方向に移動可能に支持されたものである。
この構成によれば、前後方向に延びる仕切り部材30と、車幅方向(左右方向)に延びる第2仕切り部材52とを前後・左右に立体交差させることができ、荷室空間を縦横に仕切る際に、その区画の大きさを任意かつ自由に設定することができる。
なお、図12、図13で示した実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図12、図13において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図14は自動車の荷室構造のさらに他の実施例を示し、この実施例においては仕切り部材30における延設部30cを、シートクッション13上に前倒しさせたシートバック14の上面14a後端部と同一または略同一高さにおいて水平に形成する一方、この仕切り部材30よりも高さが高い位置で前後移動する第2仕切り部材52を設け、この第2仕切り部材52の左右の両脚部を左右一対のスライドレール53,54に対して前後方向に移動および固定可能に配設したものである。
このように構成すると、上述の仕切り部材30により荷物を車幅方向に仕切ることができると共に、この仕切り部材30よりも上方の荷室空間を第2仕切り部材52により前後方向に仕切ることができるので、図12、図13で示した実施例と同様に、荷物のバリエーションに対する対応性をさらに向上させることができる。
なお、図14で示した実施例においても、その他の構成、作用、効果については図12、図13で示した先の実施例と同様であるから、図14において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のシートは、実施例のリヤシート16に対応し、
以下同様に、
支持手段は、スライドレール31,32に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、リヤシート16はベンチ型のシートであってもよく、また第2仕切り部材52を複数設ける構造を採用してもよい。
本発明の自動車の荷室構造を示す側面図 図1の要部拡大斜視図 仕切り部材とスライドレールのロック構造を示す側面図 仕切り部材とスライドレールのアンロック構造を示す側面図 図3の要部の分解斜視図 仕切り部材による荷物仕切り状態の一例を示す斜視図 仕切り部材による荷物仕切り状態の他の例を示す斜視図 仕切り部材をスライドレールにアンロック可能にロックするほかの実施例を示す側面図 アンロック時の側面図 仕切り部材をスライドレールにアンロック可能にロックするさらに他の実施例を示す側面図 アンロック時の側面図 自動車の荷室構造の他の実施例を示す側面図 図12の要部の平面図 自動車の荷室構造のさらに他の実施例を示す側面図
符号の説明
3…荷室フロア
13…シートクッション
14…シートバック
16…リヤシート(シート)
18…荷室
19…後部荷室開口
30…仕切り部材
30a,30b…脚部
30c…延設部
30d…傾斜面
31,32…スライドレール(支持手段)
33…荷物収納空間
52…第2仕切り部材

Claims (6)

  1. シート後部と後部荷室開口との間に荷室が形成された自動車の荷室構造であって、
    上記荷室には前後方向に延びる仕切り部材を車幅方向に複数配設し、
    これら複数の仕切り部材をそれぞれ車幅方向に移動可能に支持する支持手段を設け、
    上記仕切り部材はシート後部と後部荷室開口との間にわたって延在すると共に、上記支持手段に固定される前後の脚部と、前後の両脚部の間を荷室フロアから上方に離間した位置で前後方向に延びる延設部とを備え、
    上記延設部と荷室フロアとの間に荷物収納空間が形成された
    自動車の荷室構造。
  2. 上記シートはシートクッションとシートバックとを備え、シートバックがシートクッション上に倒伏可能に構成され、
    上記シートクッション上に倒伏させたシートバックの上面と、仕切り部材の上面とが前後方向に連続するように構成された
    請求項1記載の自動車の荷室構造。
  3. 上記仕切り部材は、その前部の高さが倒伏させたシートバックの高さと連続し、
    仕切り部材の上部が倒伏させたシートバック上面の傾斜と一致する傾斜面を備えた
    請求項2記載の自動車の荷室構造。
  4. 上記仕切り部材は、車幅方向視で逆U字状に形成された
    請求項1〜3の何れか1に記載の自動車の荷室構造。
  5. 上記支持手段は、仕切り部材の前後両脚部を支持して車幅方向に延びるスライドレールで構成された
    請求項1〜4の何れか1に記載の自動車の荷室構造。
  6. 上記荷室には車幅方向に延びる第2仕切り部材を設け、
    該第2仕切り部材はその高さが上記仕切り部材と異なり車両の前後方向に移動可能に支持された
    請求項1〜5の何れか1に記載の自動車の荷室構造。
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