JP2007303713A - 給湯装置 - Google Patents

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Masahiro Yokono
政廣 横野
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Abstract

【課題】加熱容器への給水中も高温の湯が取り出せるものにあって、給湯能力の向上を図り、湯切れ状態の機会を少なくできる給湯装置を提供することを目的とする。
【解決手段】加熱容器5と、第一の加熱手段6と、水道管2から加熱容器5への給水経路9に設けた給水弁10と、第一の加熱手段6で加熱した湯を器体外へ吐出する出湯口16と、加熱容器5と出湯口16とを連通する出湯経路17と、出湯口16に湯を輸送する導出手段18と、給水を一時的に貯めて徐々に加熱容器5内に水を投入する給水バッファ12とを備え、給水バッファ12は、その水受け部13を加熱容器5の外に配設するとともに、水受け部13を加熱する第二の加熱手段28を設けた。これによって、第二の加熱手段28により、水受け部13中の水を昇温して、加熱容器5内での加熱時間を短縮することができ、その結果、給湯能力を向上させて湯切れ状態の機会を少なくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房などで使用される、水道管に接続された給湯装置に関するものである。
従来、この種の給湯装置は、キッチンユニット内に組み込まれた加熱容器(貯湯槽)内に、水道からの水を供給し、加熱容器の底部に取付けられた加熱手段によって加熱容器内の水を加熱・保温して、必要な時にキッチンユニット上部に設けられた吐出ユニットの操作によって、加熱容器の湯を導出手段(ポンプ)によって汲み上げて使用するものである。そして、加熱容器への給水中も高温の湯が取り出せるよう、給水は加熱容器内に設けられた給水バッファの水受け部に一旦蓄えられ、水受け部底面に接続したパイプ状の投入経路によって加熱容器の底部近傍に給水されるとともに、導出手段の取水口は一度の給水により加熱容器の底部近傍に滞留する水の上限位置より上方に設置されており、温度の上昇していない給水を直接吸い込まないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−116803号公報
しかしながら、前記従来の構成では、湯を使用して加熱容器内の湯量が減った分を給水して湯沸しするため、湯沸し能力を超える量の湯を連続して使用した際に湯切れ状態になり、加熱容器内の湯が沸き上がるまで使用できない場合が発生するという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、加熱容器への給水中も高温の湯が取り出せるものにあって、給湯能力の向上を図り、湯切れ状態の機会を少なくできる給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯装置は、水を収容する有底の加熱容器と、前記加熱容器の開口部を覆う蓋体と、前記加熱容器の底部に配され加熱容器内の水を加熱する第一の加熱手段と、水道管から前記加熱容器への給水経路に設けられ、前記加熱容器への給水を制御する給水弁と、前記第一の加熱手段で加熱した湯を器体外へ吐出する出湯口と、前記加熱容器と前記出湯口とを連通する出湯経路と、前記加熱容器内の湯を、前記出湯経路を介して前記出湯口に輸送する導出手段と、給水弁からの給水を一時的に貯めて徐々に前記加熱容器内に水を投入するための給水バッファとを備え、前記給水バッファは、その水受け部を前記加熱容器の外に配設するとともに、前記水受け部内の水を加熱する第二の加熱手段を設けたものである。
これによって、給水バッファの水受け部に設けた第二の加熱手段によって、その中に貯めた水を加熱して加熱容器内に投入する水の温度を予め昇温して、加熱容器内での加熱時間を短縮することができ、その結果、給湯能力を向上させて湯切れ状態の機会を少なくできるのである。
本発明の給湯装置は、加熱容器への給水中も高温の湯が取り出せるものにあって、給湯能力の向上を図り、湯切れ状態の機会を少なくできる。
第1の発明は、水を収容する有底の加熱容器と、前記加熱容器の開口部を覆う蓋体と、前記加熱容器の底部に配され加熱容器内の水を加熱する第一の加熱手段と、水道管から前記加熱容器への給水経路に設けられ、前記加熱容器への給水を制御する給水弁と、前記第一の加熱手段で加熱した湯を器体外へ吐出する出湯口と、前記加熱容器と前記出湯口とを連通する出湯経路と、前記加熱容器内の湯を、前記出湯経路を介して前記出湯口に輸送する導出手段と、給水弁からの給水を一時的に貯めて徐々に前記加熱容器内に水を投入するための給水バッファとを備え、前記給水バッファは、その水受け部を前記加熱容器の外に配設するとともに、前記水受け部内の水を加熱する第二の加熱手段を設けた給湯装置とすることにより、給水バッファの水受け部に設けた第二の加熱手段によって、その中に貯めた水を加熱して加熱容器内に投入する水の温度を予め昇温して、加熱容器内での加熱時間を短縮することができ、その結果、給湯能力を向上させて湯切れ状態の機会を少なくできるのである。
第2の発明は、特に、第1の発明において、給水バッファの水受け部と加熱容器とを連通する投入経路の途中に開閉弁を配設したことにより、給水バッファから加熱容器への給水が自重落下式の投入方法でも、投入の待機中においても1回の投入量以上の水を予備加熱して貯留しておけるので、予備加熱時間の短縮ができて、加熱容器内での加熱時間を更に短縮することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、給水バッファの水受け部を、水受け部の材質よりも熱伝導率の低い材質より成る断熱部材で覆ったことにより、投入の待ち時間が長い場合であっても、予備加熱した水の温度低下を低減できるのである。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、給水バッファの水受け部内の水温を検知するための温度検知手段を配設したことにより、湯の使用状態に応じて予備加熱する温度を調節するなどが可能で、給水バッファの水受け部での必要以上の加熱を抑止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における給湯装置をキッチンユニットに組込んだ状態を示している。
図に示すように、キッチンユニット1内に配された水道管2は、チーズ3によって分岐されている。給湯装置の加熱ユニット本体4の内部には、水道水を収容して加熱する有底の加熱容器5が配されている。加熱容器5の底部には、収容した水道水を加熱するための第一の加熱手段6、および加熱容器5内の水温を検知するための第一の温度検知手段7が取付けられており、制御回路8によって温度検知手段7からの温度情報を取り込んで加熱手段6をON−OFF制御することによって湯沸しおよび所定の湯温での保温を行なう。
加熱容器5への給水の制御は、水道管2から加熱容器5に至る一連の経路の一つである給水経路9の途中に配された給水弁10によって行なわれる。給水経路9の、給水弁10以降の経路の途中には、通過する水の量を計量する流量計11が配されており、流量計11を通過した水道水は、加熱容器5の外側面に近接して配設した給水バッファ12の水受け部13および投入経路14を経て加熱容器5に給水される。加熱容器5への給水方法の詳細については後述する。
加熱容器5底部と、キッチンユニット1上面に設置された吐出ユニット15の出湯口16とは、出湯経路17で接続され、出湯経路17の途中には、加熱容器5内の湯を導出する電動式のポンプよりなる導出手段18が配されており、その吸込み管19は、加熱容器5の内面底部において上方に伸長している。吐出ユニット15には出湯スイッチ20が配されており、出湯スイッチ20の押圧操作時により、導出手段18を運転して吸込み管19より加熱容器5内の湯を吸い込んで、出湯経路17に圧送する。その結果、湯は出湯口16より器体外に導出され、これをシンクにおいて利用できるのである。
加熱容器5内の水位の検知は、その側面に取付けられた水位検知手段21で行なわれる。水位検知手段21は導電性材質からなるコモン電極棒22をはじめとする複数の電極棒を有しており、加熱容器5内の水面の昇降によって、コモン電極棒22と水を介して電気的な接続の有無、つまりコモン電極棒22と各電極棒間に流れる電流の変化を制御回路で判断することによって水位を検知する。
給水弁10の開放により、水道管2内を圧送された水道水は、給水経路9およびその途中に配された流量計11を通過した後、加熱容器5の外に配された給水バッファ12の水受け部13に給水される。この時、流量計11によって経路を通過する水量が計量され、所定の量の水道水が通過した時点で給水弁10を閉止すると、水受け部13には所定量の水道水が溜められる。
水受け部13の底部には投入経路14が接続されており、投入経路14は下方に伸長した後に加熱容器5の側面下部を貫通して、水受け部13と加熱容器5とを連通している。投入経路14の内径は、水受け部13に溜まった水道水が重力によって滴下して加熱容器5内に投入され、投入経路14の一端に形成された投入口23により底部に徐々に滞留するように小さめに設定してある。この滞留した水を加熱手段6により、加熱容器5内に既に蓄えられている湯と同等の温度にまで加熱するのである。
導出手段18の吸込み管19の上端にある吸込み口24の位置は、1回の給水で加熱容器5底部に滞留する水の層の上端位置よりも高い位置に配されているので、出湯時に導出手段18を運転して加熱容器5内の湯を吸込む際に、冷たい水を一緒に吸い込むことがないので、器体外に導出する湯の温度が下がることはないのである。
加熱容器5上面の開口部を覆う蓋体25には、加熱容器5内部と吐出ユニット15に設けられた蒸気口26とを連通する蒸気排出経路27が取付けられている。
ここで、水受け部13の側面には、水受け部13内の水を加熱する第二の加熱手段23が設けられており、これにより水受け部13の中に貯めた水を加熱して加熱容器5内に投入する水の温度を予め昇温することで、加熱容器5内での加熱時間を短縮することができ、その結果、給湯能力を向上させて湯切れ状態の機会を少なくできるのである。
また、給水バッファ12の水受け部13と加熱容器5とを連通する投入経路14の途中には、開閉弁28が配設されており、これにより給水バッファ12の水受け部13から加熱容器5への給水が自重落下式の投入方法でも、投入の待機中においても1回の投入量以上の水を予備加熱して貯留しておけるので、予備加熱時間の短縮ができて、加熱容器5内での加熱時間を更に短縮することができる。
また、給水バッファ12の水受け部13の外側は、水受け部13の材質よりも熱伝導率の低い材質より成る断熱部材30で覆ってあり、これにより加熱容器5への水の投入の待ち時間が長い場合であっても、予備加熱した水の温度低下を低減できるのである。
また、給水バッファ12の水受け部13の底部には、水受け部13内の水温を検知するための第二の温度検知手段31が配設されており、これにより湯の使用状態に応じて予備加熱する温度を調節するなどが可能で、水受け部13での必要以上の加熱を抑止できる。
以上のように、本発明にかかる給湯装置は、加熱容器への給水中も高温の湯が取り出せるものにあって、給湯能力の向上を図り、湯切れ状態の機会を少なくできるので、据え置き型の給湯装置、あるいはその他の建造物などに組み込むような給湯装置などにも適用できる。
本発明の実施の形態における給湯装置の断面図
符号の説明
2 水道管
5 加熱容器
6 第一の加熱手段
9 給水経路
10 給水弁
12 給水バッファ
13 水受け部
14 投入経路
16 出湯口
18 導出手段
19 吸込み管
23 投入口
24 吸込み口
28 第二の加熱手段
29 開閉弁
30 断熱部材
31 第二の温度検知手段

Claims (4)

  1. 水を収容する有底の加熱容器と、前記加熱容器の開口部を覆う蓋体と、前記加熱容器の底部に配され加熱容器内の水を加熱する第一の加熱手段と、水道管から前記加熱容器への給水経路に設けられ、前記加熱容器への給水を制御する給水弁と、前記第一の加熱手段で加熱した湯を器体外へ吐出する出湯口と、前記加熱容器と前記出湯口とを連通する出湯経路と、前記加熱容器内の湯を、前記出湯経路を介して前記出湯口に輸送する導出手段と、給水弁からの給水を一時的に貯めて徐々に前記加熱容器内に水を投入するための給水バッファとを備え、前記給水バッファは、その水受け部を前記加熱容器の外に配設するとともに、前記水受け部内の水を加熱する第二の加熱手段を設けた給湯装置。
  2. 給水バッファの水受け部と加熱容器とを連通する投入経路の途中に開閉弁を配設した請求項1に記載の給湯装置。
  3. 給水バッファの水受け部を、水受け部の材質よりも熱伝導率の低い材質より成る断熱部材で覆った請求項1または2に記載の給湯装置。
  4. 給水バッファの水受け部内の水温を検知するための温度検知手段を配設した請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104748382A (zh) * 2013-12-27 2015-07-01 3M新设资产公司 用于加热设备的缓冲盒

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