JP2007302336A - 緩衝材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用に際し簡便に空気層区画部を膨脹させ、製品の荷崩れ防止や外部衝撃から保護する緩衝材を提供する。
【解決手段】 融着接合可能なフィルム基材を積層のうえ、その両側縁に所要の幅で側縁融着部、及びその内側には所要の間隔を以って且つ所要の幅で縦融着部並びに横融着部が形成され、而も該縦融着部と横融着部の交叉するそれぞれの縦融着部及び横融着部の中間位置には、融着が間欠されて通気路が形成され、更に該縦融着部及び横融着部の中央位置には通気路を跨渡して切除ミシン孔が形成された緩衝材原反と、密封シールとによる構成。
【選択図】図1
【解決手段】 融着接合可能なフィルム基材を積層のうえ、その両側縁に所要の幅で側縁融着部、及びその内側には所要の間隔を以って且つ所要の幅で縦融着部並びに横融着部が形成され、而も該縦融着部と横融着部の交叉するそれぞれの縦融着部及び横融着部の中間位置には、融着が間欠されて通気路が形成され、更に該縦融着部及び横融着部の中央位置には通気路を跨渡して切除ミシン孔が形成された緩衝材原反と、密封シールとによる構成。
【選択図】図1
Description
本発明は輸送箱内に収納される製品の荷崩れ防止と、外部衝撃から製品を保護するための緩衝材に関するものである。
今日においては情報網の整備と情報機器類の普及とにより電子商取引化が進んでおり、これにより従来からのメーカー、卸売業者、小売業者、消費者の流通形態から、メーカーと大規模小売業者や消費者との直接取引形態への変化等により、物流形態も多品種且つ小口配送が急速に増大化しており、これに対処しえる全国的な小口配送網も整備されるに至っている。
而して同一製品の大量配送に際しては、輸送箱や内装箱等も製品寸法に合せたものが使用されるが、多品種且つ小口配送では収納される製品寸法もそれぞれに異なるため、適宜の寸法容積を有する輸送箱が使用されるため随所に余剰空隙が発生し、かかる状態での輸送では輸送時の揺動で製品の荷崩れや内包装容器の変形や損傷も招来され、更には輸送箱内に余剰空隙なく密着収納されて輸送される場合には、強い外部衝撃が付加された場合に衝撃緩和がなされず、製品特には陶磁器やガラス容器或いは電子機器等では損傷や故障が発生する。
これがため、ポリスチレンやポリエチレン等の合成樹脂素材に発泡剤を添加し発泡成形させた合成樹脂発泡シートで製品を包被し輸送箱内に収納のうえ輸送し、若しくは合成樹脂素材や生分解性素材を発泡のうえ所要の径と長さに成形させた発泡緩衝材を、輸送箱と製品との余剰間隙内に充填させて輸送に供しているものの、合成樹脂発泡シートは平面的緩衝性には優れるものの、外部衝撃の付加の如く狭小面に強度の外力が付加された場合には、耐圧縮強度が低く対抗できぬため、応々にして製品の破損や故障等が惹起される。
加えて発泡緩衝材も耐圧縮強度に劣るため、多重な製品の場合には余剰空隙内に極めて多量の充填を図らぬと、輸送時において荷崩れが発生し、而も嵩高であるため使用に際しての保管スペースの確保はもとより使用後の廃棄処分にも特段の配慮が要請される。
加えて発泡緩衝材も耐圧縮強度に劣るため、多重な製品の場合には余剰空隙内に極めて多量の充填を図らぬと、輸送時において荷崩れが発生し、而も嵩高であるため使用に際しての保管スペースの確保はもとより使用後の廃棄処分にも特段の配慮が要請される。
これがため耐圧縮強度を高めて多重な製品輸送に対処するものとして、合成樹脂フィルムを積層のうえ、その内部に多数の空気層を形成させた所謂空気層形成シート材の使用も試みられているものの、該空気層形成シート材は極めて嵩高となるため、使用に際しての保管スペースの確保はもとより使用の廃棄処分にも多大な労力及び費用を要し、而も多様な寸法の輸送箱と且収納される製品若しくはその内包装容器の寸法等により多様に変化する余剰空隙に合せて、いちいち切断のうえ使用せねばならぬ等、実用使用に際して扱い性が極めて悪い等多々問題を抱えている。
特開平9−94901号公報 特開平10−109363号公報 特開平5−4660号公報 特開平8−148865号公報
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであって、本発明は使用に際して簡便に空気層区画部を膨脹させて製品の荷崩れ防止と外部衝撃から保護し、而も使用後には著しく減容化させて廃棄を容易になしえる緩衝材を提供するものである。
上述の課題を解決するための本発明が用いた技術的手段は、融着接合可能な合成樹脂フィルム、再成セルロースフィルム若しくは生分解性樹脂フィルムからなるフィルム基材が積層され、その両側縁には長さ方向に所要の幅で側縁融着部が、更に該側縁融着部の内側には所要の間隔を以って所要の幅で縦融着部並びに横融着部が形成され、而もこの縦融着部及び横融着部とが交叉するそれぞれの縦融着部及び横融着部の中間位置には、融着が間欠されてなる通気路が形成されて適宜数の空気層区画部が形成され、且該縦融着部及び横融着部の中央位置には通気路を跨渡して切除用ミシン孔が穿孔されてなる緩衝材原反と、該緩衝材原反と高い粘着性を保持し、使用に際して適宜の通気路より空気層区画部内に所要容量で給気させる場合及び、排気のための通気路以外を強靭で柔軟なうえ密封性を保持する素材で、且つ適宜寸法形状からなりその裏面に粘着剤が塗着された密封シールとにより構成される緩衝材に存する。
加えてフィルム基材が合成樹脂フィルム、再生セルロースフィルム若しくは生分解性フィルムからなり、且つ袋状に成形され二つ折りされたものが使用される構成、及び側縁融着部及び縦融着部並びに横融着部が融着線条で且つ少なくとも二条以上の融着線条で形成されたうえ、而も融着線条間に通気路を跨渡して切除用ミシン孔が穿孔された構成に存する。
本発明は上述の如き構成からなるもので、合成樹脂フィルムや再生セルロースフィルム若しくは生分解性樹脂フィルムからなるフィルム基材が積層使用され、或いは袋状に成形され且つ二つ折されたフィルム基材が使用されるとともに、長さ方向に対し所要の幅で側縁融着部が形成され、且つその内側には所要の間隔を以って所要の幅で縦融着部並びに横融着部が形成され、而もこの縦融着部及び横融着部とが交叉するそれぞれの縦融着部及び横融着部の中間部位に融着が間欠された通気路が形成されて適宜数の空気層区画部が形成されるものであるから、高周波や超音波若しくはインパルスシーラー等で連続的に極めて安価に形成できる。
加えて所要の幅で形成される縦融着部及び横融着部の中央位置若しくは少なくとも二条以上の融着線条で形成される縦融着部及び横融着部の線条間には、通気路を跨渡して切除用ミシン孔が穿孔されて緩衝材原反が形成されてなるため、該緩衝材原反は極めてコンパクトに且つ軽量にロール巻状に形成されるため保管上の制約も何等発生せず扱いも著しく容易になされる。
そして使用に際しては、輸送箱と収納される製品等による余剰空隙に合せて緩衝材原反を所要の長さ及び幅に切除用ミシン孔に沿って容易に切断できるとともに、適宜位置の通気路を若しくはその切除部位を給気口とし且つ他の通気路を排気口としたうえ、其の他の通気路を密封シールで密封したうえ給気量を調整することで、収納される製品重量に合せて空気層区画部の膨脹度合と耐圧縮強度が自在に適合でき且つ給気及び排気に係る通気路を密封させることのみで使用できるばかりか、使用後には密封シールを剥除させ或いは空気層区画部を切裂させることで、極めて減容化され廃棄がなしえる。
厚さが0.05乃至0.08mmのポリエチレンフィルム二枚を積層のうえ、その両側縁に幅が5mmの側縁融着部、及び該側縁融着部の内側には縦方向及び横方向に10cm間隔で且つその幅が5mmで高周波融着による縦融着部及び横融着部が形成され、而も縦融着部及び横融着部とが交叉するそれぞれの縦融着部及び横融着部の中間位置には、その幅が5乃至7mmに間欠された通気路が形成されて空気層区画部が形成され、而も縦融着部及び横融着部の中央位置に通気路を跨渡して切除ミシン孔が形成された緩衝材原反と、この通気路を密封しえる寸法形状で、且つその裏面に粘着剤が塗着された密封シールとからなる緩衝材。
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は緩衝材原反1の説明図であって、本発明に使用するフィルム基材1Aとしては融着加工性を保持し強靭性と柔軟性に加え、望ましくは自己崩壊性も保持するものが好適であることから、素材としてはポリエチレンやポリプロピレン若しくはポリスチレン等の合成樹脂フィルムや、レーヨン並びにセロハンの如き再生セルロースフィルム或いはポリ・L・乳酸並びにポリ・ε・カプロラクトン等の生分解性樹脂フィルムが挙げられる。
更にかかるフィルム基材1Aに要求される特性としては、実用使用に際しての緩衝性と且外部衝撃付加時の対抗強度を保持するとともに、成可く薄肉軽量なものが望まれるため、具体的には使用するフィルム基材1Aの素材によっても異なるが、概ねその厚さとしては0.03乃至0.1mm厚のものが好適である。
加えて該フィルム基材1Aの幅は広幅なものほど安価となるが、本発明においては該フィルム基材1Aを積層のうえ融着加工やミシン加工を連続的に施すうえからは広幅のものは却って加工性が悪くなること、及び多品種の製品を収納し輸送するための輸送箱もその容積には限度があるため、一般的にはその幅として90乃至150cm程度で十分である。
当然の事ながら、フィルム基材1Aが袋状に成形され二つ折されてなる場合には、その折り幅としても90乃至150cm程度のものが使用される。
加えて該フィルム基材1Aの幅は広幅なものほど安価となるが、本発明においては該フィルム基材1Aを積層のうえ融着加工やミシン加工を連続的に施すうえからは広幅のものは却って加工性が悪くなること、及び多品種の製品を収納し輸送するための輸送箱もその容積には限度があるため、一般的にはその幅として90乃至150cm程度で十分である。
当然の事ながら、フィルム基材1Aが袋状に成形され二つ折されてなる場合には、その折り幅としても90乃至150cm程度のものが使用される。
かくして、フィルム基材1Aが二枚に積層されたうえはその側縁に長さ方向(縦方向)に沿って側縁融着部1B、1Bが融着形成されてなるもので、この融着形成手段としては所要の幅を以ってフラット状に形成させる場合と、いま一つは融着線条で形成する場合とが提案されるものであって、使用されるフィルム基材1Aの幅が100cm程度のものでフラット状での融着形成の場合には略3乃至5mm程度に、フィルム基材1Aの幅が150cm程度のものでは略5乃至7mm程度が好都合である。
他方融着線条での形成に際しては、フィルム基材1Aの幅が100cm程度の場合では少なくとも二条以上で、且つフィルム基材1Aの幅が150cm程度のものでは四乃至六条程度が好都合である。
他方融着線条での形成に際しては、フィルム基材1Aの幅が100cm程度の場合では少なくとも二条以上で、且つフィルム基材1Aの幅が150cm程度のものでは四乃至六条程度が好都合である。
そしてこの側縁融着部1B、1Bの内側には所要の間隔を以って所要の幅で縦融着部1C、1C‥が融着形成されてなるもので、この縦融着部1C、1C相互の間隔は実用使用に際して形成される空気層区画部3を十分に通気膨脹させて、輸送箱と収納される製品等との大きな余剰間隙を充填させて荷崩れ防止を図る目的等においては、大きく通気膨脹させる必要上から略10乃至30cm程度が好都合であって、反面多重な製品が収納され且外部衝撃力に対抗して製品を保護する目的の場合には、耐圧縮強度を高めるためにその間隔も略3乃至6cm程度として、多数の空気層区画部3を形成させることが望ましい。
そして該縦融着部1C、1C‥の融着形成も側縁融着部1B、1Bと同様に、フィルム基材1Aの幅が100cm程度のものではフラット状の融着形成では略3乃至5mm幅で、フィルム基材1Aが150cm程度では略5乃至7mm程度が望まれ、且つ融着線条での形成においてはフィルム基材1Aの幅が100cm程度では少なくとも二条以上で、更にフィルム基材1Aの幅が150cm程度では四条以上の形成が望まれる。
更にフィルム基材1Aには所要の間隔と所要の幅で横融着部1D、1D‥が融着形成されてなるもので、該横融着部1D、1D‥の形成間隔並びに融着形成手段も縦融着部1C、1C‥と同様に形成されるものである。
そして側縁融着部1B、1Bと縦融着部1C、1C‥及び横融着部1D、1D‥の形成はフィルム基材1Aの素材特性に合せて高周波、超音波或いはインパルス等を選択すれば良く、且つ本発明の緩衝材原反1は長尺状に形成させる特質上からフィルム基材1Aも長尺状のものが使用されるため、融着形成手段を回転ロールに装備させておくことにより連続的な生産が可能となる。
そして側縁融着部1B、1Bと縦融着部1C、1C‥及び横融着部1D、1D‥の形成はフィルム基材1Aの素材特性に合せて高周波、超音波或いはインパルス等を選択すれば良く、且つ本発明の緩衝材原反1は長尺状に形成させる特質上からフィルム基材1Aも長尺状のものが使用されるため、融着形成手段を回転ロールに装備させておくことにより連続的な生産が可能となる。
そして縦融着部1C、1C‥及び横融着部1D、1D‥の形成に際して肝要なことは、形成される適宜数の空気層区画部3内に、使用に際して所要の空気を通気のうえ膨脹させるための通気路2が保持形成されることである。これがためには縦融着部1C、1C‥と横融着部1D、1D‥とが交叉するそれぞれの縦融着部1C、1C‥と横融着部1D、1D‥の中間位置には融着を間欠させてなる通気路2がそれぞれ形成されている。この通気路2は、使用に際して適宜の通気路2若しくはその切除部位2Aからの給気を適宜数に形成されるそれぞれの空気層区画部3内に給気させて、所要の膨脹度合に膨脹させ輸送箱内の余剰空隙の充填による製品の荷崩れ防止或いは外部衝撃に対抗し且つ衝撃の吸収緩和とにより製品の保護を図ることによるものである。
この通気路2は、緩衝材原反1が広幅で形成される空気層区画部3が多数に亘る場合では多量の給気が必要となることから、該通気路2の給気時の通気口径としては略5mmφ程度が要請され、且つ空気層区画部3の形成数が少ない場合においては、給気量も少なくて済むことから給気時の通気口径としては略3mmφ程度が望ましい。従って縦融着部1C、1C‥或いは横融着部1D、1D‥の中間位置に間欠して形成される通気路2の実質的長さは略5乃至7mm程度で形成されれば良い。
加えて本発明においては寸法や形状或いはその重量がそれぞれに異なる多種に亘る製品を、適宜内容積の輸送箱内に収納させて輸送するものであるから、輸送箱内容積と収納される製品収納容積との差異によリ発生する余剰空隙もそれぞれに異なり、而もかかる余剰空隙を充填して製品の荷崩れ防止を図る目的のほかに、外部衝撃の付加に対抗し且つ衝撃を吸収緩和して製品の保護を図る目的等、その使用目的毎に緩衝材原反1の使用量も大きく異なるものであるから、使用状況に合せて適宜に切除し使用することが有利となる。
これがためには縦融着部1C、1C‥並びに横融着部1D、1D‥それぞれの中央位置には、通気路2を跨渡して切除用ミシン孔4が形成されている。
この切除用ミシン孔4は特段の制約は無く、該切除用ミシン孔4が穿孔され形成される緩衝材原反1の適宜位置の縦融着部1Cを左右方向に、或いは適宜位置の横融着部1Dを上下方向に強く引張ることにより切除しえる程度に形成させれば良い。従って使用されるフィルム基材1Aに強靭なものが使用される場合には、切除用ミシン孔4の穿孔間隙を密に、且つその孔径もやや大きめに形成すれば良い。
かくして形成された緩衝材原反1は、柔軟で薄肉状のものであるから適宜の紙芯等にロール状に捲取りしておくことが、保管面でも且つ使用時における必要分の捲戻し使用のうえからも望ましい。
この切除用ミシン孔4は特段の制約は無く、該切除用ミシン孔4が穿孔され形成される緩衝材原反1の適宜位置の縦融着部1Cを左右方向に、或いは適宜位置の横融着部1Dを上下方向に強く引張ることにより切除しえる程度に形成させれば良い。従って使用されるフィルム基材1Aに強靭なものが使用される場合には、切除用ミシン孔4の穿孔間隙を密に、且つその孔径もやや大きめに形成すれば良い。
かくして形成された緩衝材原反1は、柔軟で薄肉状のものであるから適宜の紙芯等にロール状に捲取りしておくことが、保管面でも且つ使用時における必要分の捲戻し使用のうえからも望ましい。
図2は融着線条で融着形成された緩衝材原反10の説明図であって、所要のフィルム基材1Aの両側縁には二条の融着線条で融着形成された側縁融着部10B、10Bが形成されている。
この融着線条は積層され融着されるフィルム基材1A内に給気される空気が漏出されぬ程度に融着されれば良く、且つ融着線条による融着形成は前記フラット状の融着形成に比べて極めて能率的に融着できることにある。
更に該融着線条の線条自体の幅には特段の制約は無く、一般的には略0.3乃至0.5程度で十分である。
この融着線条は積層され融着されるフィルム基材1A内に給気される空気が漏出されぬ程度に融着されれば良く、且つ融着線条による融着形成は前記フラット状の融着形成に比べて極めて能率的に融着できることにある。
更に該融着線条の線条自体の幅には特段の制約は無く、一般的には略0.3乃至0.5程度で十分である。
そして側縁融着部10B、10Bの内側には、所要の間隔を以って且つ所要の線条間隔で縦融着部10C、10C‥が融着形成されてなるもので、この縦融着部10C、10C相互の間隔は、実用使用に際して形成される空気層区画部30を十分に通気膨脹せしめて、輸送箱と収納製品等の余剰空隙を充填し荷崩れ防止を図る場合では通気膨脹度合を大きく形成させる必要上より略10乃至30cm程度が好都合であり、反面外部衝撃力の付加に対抗し若しくは吸収緩和し製品の保護を図るには、十分な耐圧縮強度を高めるうえからその間隔としては略3乃至6cm程度として、多数の空気層区画部30を形成させることが望ましい。
更にフィルム基材1Aには前記縦融着部10C、10C‥と同等な間隔を以って融着線条による融着手段で横融着部10D、10D‥が形成されている。
そして縦融着部10C、10C‥及び横融着部10D、10D‥の形成に際しても、適宜数に形成されるそれぞれの空気層区画部30内に所要量の空気を通気し膨脹させるための通気路20を保持形成させることにある。これがためには縦融着部10C、10C‥と横融着部10D、10D‥とが交叉するそれぞれの縦融着部10C、10C‥と横融着部10D、10D‥の中間位置には、融着を間欠させることによって通気路20が形成されている。
この通気路20は、使用に際して適宜の通気路20若しくはその切除部位20Aからの給気をそれぞれの空気層区画部30内に給気させて膨脹させる役割を有するものである。
そして縦融着部10C、10C‥及び横融着部10D、10D‥の形成に際しても、適宜数に形成されるそれぞれの空気層区画部30内に所要量の空気を通気し膨脹させるための通気路20を保持形成させることにある。これがためには縦融着部10C、10C‥と横融着部10D、10D‥とが交叉するそれぞれの縦融着部10C、10C‥と横融着部10D、10D‥の中間位置には、融着を間欠させることによって通気路20が形成されている。
この通気路20は、使用に際して適宜の通気路20若しくはその切除部位20Aからの給気をそれぞれの空気層区画部30内に給気させて膨脹させる役割を有するものである。
そして実用使用において、使用される輸送箱も適宜に選択され且つ収納される製品も多様であるから、余剰空隙の充填による荷崩れの防止或いは外部衝撃力への対抗並びに吸収緩和等の目的により使用面積もそれぞれに異なるため、該緩衝材原反10も必要面積分に切除して使用することが望まれる。
これがためには、縦融着部10C、10C‥及び横融着部10D、10D‥を形成する二条の融着線条11、11の中央位置には、それぞれの通気路20を跨渡して切除用ミシン孔4が形成されてなるものである。
かかる場合の切除用ミシン孔4の形成のためには融着線条11、11の間隔としては3乃至6mm程度に形成されることが望ましい。
加えてフィルム基材1Aに強靭なものが使用される場合には、該融着線条11、11を必要に応じて四条若しくは六条で形成することも提案される。
これがためには、縦融着部10C、10C‥及び横融着部10D、10D‥を形成する二条の融着線条11、11の中央位置には、それぞれの通気路20を跨渡して切除用ミシン孔4が形成されてなるものである。
かかる場合の切除用ミシン孔4の形成のためには融着線条11、11の間隔としては3乃至6mm程度に形成されることが望ましい。
加えてフィルム基材1Aに強靭なものが使用される場合には、該融着線条11、11を必要に応じて四条若しくは六条で形成することも提案される。
図3は本発明を構成する密封シール5の説明図であって、前記緩衝材原反1若しくは10は、使用面積に相応して切除用ミシン孔4より切除して使用するため、その切除面には適宜数の通気路2若しくは20の切除部位2A若しくは20Aが露出する。
反面本発明は、その全面に亘って適宜数に形成される空気層区画部3若しくは30内に所要量の空気を通気させ膨脹させて使用するものであるから、給気させる空気が該通気路2若しくは20の切除部位より漏出せぬよう密封させるために、密封シール5の使用が至便となる。
この密封シール5は、通気路2若しくは20の切除部位を実質的に密封しえるものであれば使用できるもので、具体的形状も円形状や角形状若しくはテープ状のものが挙げられるものであって、その表面5Aは密封性とともに柔軟で強靭な素材が望まれることから、合成樹脂フィルム材が好適であって、且つその裏面にはフィルム基材1Aとの強固な粘着を図るうえから、アクリル樹脂やウレタン樹脂素材からなる粘着剤5Bが塗着されたものが望ましい。
反面本発明は、その全面に亘って適宜数に形成される空気層区画部3若しくは30内に所要量の空気を通気させ膨脹させて使用するものであるから、給気させる空気が該通気路2若しくは20の切除部位より漏出せぬよう密封させるために、密封シール5の使用が至便となる。
この密封シール5は、通気路2若しくは20の切除部位を実質的に密封しえるものであれば使用できるもので、具体的形状も円形状や角形状若しくはテープ状のものが挙げられるものであって、その表面5Aは密封性とともに柔軟で強靭な素材が望まれることから、合成樹脂フィルム材が好適であって、且つその裏面にはフィルム基材1Aとの強固な粘着を図るうえから、アクリル樹脂やウレタン樹脂素材からなる粘着剤5Bが塗着されたものが望ましい。
かかる緩衝材原反1及び密封シール5とにより構成される本発明を実際に用いる場合には、その使用面積に相応する緩衝材原反1の面積分を切除ミシン孔4に沿って切除する。
而して図4に示すように、切除に伴い露出する通気路2の切除部位2Aのそれぞれを密封シール5により密封する。
そして密封したる後、図5のAに示す如く適宜位置の通気路2若しくはその切除部位2Aより、適宜の給気手段6により所要容量の給気をなすことにより、それぞれの通気路2を通気して空気層区画部3内に流入し、同図5のBに示すようにそれぞれの空気層区画部3は所要の膨脹度合に膨脹した態様となる。
而して図4に示すように、切除に伴い露出する通気路2の切除部位2Aのそれぞれを密封シール5により密封する。
そして密封したる後、図5のAに示す如く適宜位置の通気路2若しくはその切除部位2Aより、適宜の給気手段6により所要容量の給気をなすことにより、それぞれの通気路2を通気して空気層区画部3内に流入し、同図5のBに示すようにそれぞれの空気層区画部3は所要の膨脹度合に膨脹した態様となる。
かくして給気手段6を除去し、給気に係る通気路2若しくはその切除部位2Aを密封シール5で密封させることにより、給気された空気は密封状態に保持されることとなる。
かかる場合において給気手段6は特段の制約はなく、小型のコンプレッサーを初め手動ポンプ等送風機能を保持するものであれば使用可能である。
かかる場合において給気手段6は特段の制約はなく、小型のコンプレッサーを初め手動ポンプ等送風機能を保持するものであれば使用可能である。
図6は本発明の使用態様図であって、適宜の輸送箱7内に適宜の形状寸法或いは重量の製品7Aが収納されて輸送に供される場合に、輸送箱7と収納された製品7Aとの間に大きな余剰空隙7Bが発生する場合には、空気層区画部3が大きな寸法で形成された緩衝材原反1を用いるか、或いは空気層区画部3が小さな寸法で形成された緩衝材原反1を用いて膨脹させたうえ、適宜に巻回若しくは折合して余剰空隙を充填し、更に外部衝撃力に対抗し或いは吸収緩和し製品7Aを保護する場合には、空気層区画部3が小さな寸法で形成された緩衝材原反1を用いて膨脹させたうえ製品7Aを包被し、或いは輸送箱7の内面に挟入させたうえ製品7Aを収納させる方法が提案される。
そして本発明は、それぞれの空気層区画部3内に通気のうえ膨脹密封された状態で使用されるものの、それぞれの空気層区画部3相互は通気路2により連通されてなるから、輸送後においては密封シール5を適宜に剥離し若しくは適宜位置の空気層区画部3を切裂させるのみで、密封された空気が排出されて著しく減容化され廃棄することが可能となる。
適宜の輸送箱と収納される製品の形状、寸法、重量等により必要面積分を用いることで、荷崩れ防止若しくは外部衝撃緩和が出来る。
1 緩衝材原反
1A フィルム基材
1B 側縁融着部
1C 縦融着部
1D 横融着部
2 通気路
2A 通気路の切除部位
3 空気層区画部
4 切除用ミシン孔
5 密封シール
5A 密封シール表面
5B 粘着剤
6 給気手段
10 融着線条による緩衝材原反
10B 融着線条による緩衝材原反の側縁融着部
10C 融着線条による緩衝材原反の縦融着部
10D 融着線条による緩衝材原反の横融着部
11 融着線条
20 融着線条による緩衝材原反の通気路
20A 融着線条による緩衝材原反の通気路切除部位
30 融着線条による緩衝材原反の空気層区画部
7 輸送箱
7A 製品
7B 余剰空隙
1A フィルム基材
1B 側縁融着部
1C 縦融着部
1D 横融着部
2 通気路
2A 通気路の切除部位
3 空気層区画部
4 切除用ミシン孔
5 密封シール
5A 密封シール表面
5B 粘着剤
6 給気手段
10 融着線条による緩衝材原反
10B 融着線条による緩衝材原反の側縁融着部
10C 融着線条による緩衝材原反の縦融着部
10D 融着線条による緩衝材原反の横融着部
11 融着線条
20 融着線条による緩衝材原反の通気路
20A 融着線条による緩衝材原反の通気路切除部位
30 融着線条による緩衝材原反の空気層区画部
7 輸送箱
7A 製品
7B 余剰空隙
Claims (3)
- フィルム基材が融着接合可能な合成樹脂フィルム、再生セルロースフィルム若しくは生分解性樹脂フィルムからなり、該フィルム基材が積層されたうえその両側縁には長さ方向に所要の幅で側縁融着部が形成され、更に該側縁融着部の内側には、所要の間隔を以って且つ所要の幅で縦融着部並びに横融着部が形成され、而もこの縦融着部及び横融着部とが交叉するそれぞれの縦融着部及び横融着部の中間位置には、融着が間欠されて通気路が形成されてなるとともに適宜数の空気層区画部が形成され、更に縦融着部及び横融着部の中央位置には、通気路を跨渡して切除用ミシン孔が穿孔された緩衝材原反と、強靭で柔軟なうえ密封性を保持する素材を用いて適宜の寸法形状からなり、且つその裏面には緩衝材原反と高い粘着性を保持する粘着剤が塗着された密封シールとにより構成される緩衝材。
- フィルム基材が所要の幅で、且つ袋状に形成され二つ折りされたものである、請求項1記載の緩衝材。
- 側縁融着部及び縦融着部並びに横融着部が、融着線条で且つ少なくとも二条以上の融着線条で形成され、而もこの融着線条間に通気路を跨渡して切除用ミシン孔が穿孔された、請求項1若しくは請求項2記載の緩衝材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006155331A JP2007302336A (ja) | 2006-05-08 | 2006-05-08 | 緩衝材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006155331A JP2007302336A (ja) | 2006-05-08 | 2006-05-08 | 緩衝材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007302336A true JP2007302336A (ja) | 2007-11-22 |
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ID=38836614
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007302336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7415462B2 (ja) | 2019-11-11 | 2024-01-17 | 三菱電機株式会社 | 緩衝材 |
-
2006
- 2006-05-08 JP JP2006155331A patent/JP2007302336A/ja active Pending
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