JP2007300830A - 花壇及びこれを複数組み合わせた花壇セット - Google Patents

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文雄 寺内
Mitsunori Kubo
光徳 久保
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敏正 大釜
Hiroyuki Aoki
弘行 青木
Hideaki Ishibashi
秀昭 石橋
Takeshi Hisanaga
剛士 久永
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Abstract

【課題】新規な花壇及びそれを複数組み合わせてなる花壇セットを提供すること。
【解決手段】台形の板と、板の辺に沿って配置される壁材と、壁材の上に配置される縁材と、該板における台形の頂点近傍に配置される脚材と、を有する花壇とする。また、台形の板と、板の辺に沿って配置される壁材と、壁材の上に配置される縁材と、該板における台形の頂点近傍に配置される脚材と、を有する花壇を複数組み合わせてなる花壇セットとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、園芸用の花壇に関し、特に園芸療法に好適なものに関する。更には、この花壇を複数組み合わせてなる花壇セットに関する。
病院等では患者が土や植物に直接触れることによって自然を感じ、精神的に好影響をもたらす園芸療法が行われている。園芸療法は、自発的な活動やコミュニケーションのきっかけになりうるが、高齢者や障害者が種や苗を植え付けるために土や植物に触れるだけではなく、視覚を用いて土や植物に接することが重要である。
従来の園芸用の花壇に関する技術は、例えば、下記特許文献1乃至6に記載がある。
特開2000−50735号公報 特開2004−267009号公報 特開平9−252652号公報 特開2003−102277号公報 特開2001−299102号公報 特開2003−23870号公報
しかしながら、上記特許文献に記載の花壇はいずれも花壇一つの使用を想定したものであって、複数の花壇を組み合わせることを想定しておらず、形状において課題を残す。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、新規な花壇及びそれを複数組み合わせてなる花壇セットを提供することを目的とする。
すなわち本発明の一形態に係る花壇は、台形の板と、板の辺に沿って配置される壁材と、壁材の上に配置される縁材と、板における台形の頂点近傍に配置される脚材と、を有する。
また、この花壇において、限定されるわけではないが、脚材は花壇を前記板に略垂直な方向から見た場合にはみ出していないことが望ましい。
また、この花壇において、限定されるわけではないが、板の台形は、下辺の長さが上辺の長さの2倍であり、かつ、下辺と右辺のなす角度、下辺と左辺とのなす角度がいずれも60°であることも望ましい。
また、この花壇において、限定されるわけではないが、下辺の長さは120cm以上200cm以下の範囲内にあることが望ましい。
また、この花壇において、限定されるわけではないが、脚材の長さは70cm以上85cm以下の範囲内にあることが望ましい。
また、この花壇において、限定されるわけではないが、縁材は、壁材の上部全体を覆っていることが望ましい。
また、この花壇において、限定されるわけではないが、縁材の幅は、12cm以上20cm以下の範囲内にあることが望ましい。
また、本発明の他の形態にかかる花壇セットは、台形の板と、前記板の辺に沿って配置される壁材と、前記壁材の上に配置される縁材と、該板における台形の頂点近傍に配置される脚材と、を有する花壇を複数組み合わせてなる。
また、この花壇セットにおいて、限定されるわけではないが、複数の花壇は、隣接する花壇と右辺又は左辺で接しており、かつ、C字型に配置されていることが望ましい。
また、この花壇セットにおいて、限定されるわけではないが、花壇における板の台形は、下辺の長さが上辺の長さの2倍であり、かつ、下辺と右辺のなす角度、下辺と左辺とのなす角度がいずれも60°であることが望ましい。
また、この花壇セットにおいて、限定されるわけではないが、花壇における下辺の長さは120cm以上200cm以下の範囲内にあることが望ましい。
また、この花壇セットにおいて、限定されるわけではないが、花壇における脚材の長さは70cm以上85cm以下の範囲内にあることが望ましい。
また、この花壇セットにおいて、限定されるわけではないが、花壇における縁材は、前記壁材の上部全体を覆っていることが望ましい。
また、この花壇セットにおいて、限定されるわけではないが、縁材の幅は、12cm以上20cm以下の範囲内にあることが望ましい。
以上、本発明によると、新規な花壇及びそれを用いた花壇セットを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明するが、本発明は異なる多くの態様による実施が可能であって、以下に示す実施形態及び実施例に限定されることはない。
(実施形態1)
図1に、本実施形態に係る花壇セットの斜視図を示す。本花壇セット1は複数の花壇2を配列することで構成されている。具体的に説明すると図1に示す花壇セット1は、花壇2それぞれの辺同士が接し、略C字状に形成されている。本花壇セットは、C字の内側及び外側のいずれからも作業を行うことが可能であって、特に高齢者や車椅子を利用するユーザーにとっても使いやすくなっている。
ここで図2に本実施形態における花壇2の平面図を、図3に底面図を、図4に正面図を、図5に背面図を、図6に左側面図を、図7に図2におけるA−A’断面図をそれぞれ示す。なお、右側面は、左側面を対称にしたものであるため省略する。
図2乃至図7で示すように本実施形態における花壇2は、台形の板3と、板3の辺に沿って配置される壁材4と、壁材4の上に配置される縁材5と、板3における台形の頂点近傍に配置され板3を支持する複数の脚材6と、を有して構成される。
板3は、鉢植又は土を配置するための台となる部分であって、上記の通り台形となっている。上記の限り限定されるものではないが、花壇を複数組み合わせた場合であってもその配置の対称性をできる限り高くすると同時に、ユーザーの作業性を向上させる観点から、台形の下辺31(台形の平行な二辺のうちの長い方の辺をいう。以下同じ。)の長さは上辺32(台形の平行な二辺のうちの短い方の辺をいう。以下同じ。)の長さの1.8倍以上2.2倍以下の範囲内にあることが望ましく、より望ましくは2倍である。また、限定されるわけではないが左辺33(図2で示す正面図において下辺に対し左側にある辺をいう。以下同じ。)と下辺31がなす角度、右辺34(図2で示す正面図において下辺に対し右側にある辺をいう。以下同じ。)と下辺31がなす角度はそれぞれ54°以上66°以下の範囲内にあることが望ましく、より望ましくは60°である。このようにすることで組み合わせた花壇の配置の対称性をできる限り高くし、ユーザーの作業スペースを広く確保することができる。例えば、花壇を二つ用い、その下辺同士を合わせることで正六角形とすることも可能であり(図8参照)、また花壇を三つ用い、一の花壇の上辺と他の花壇の左辺とを合わせることで正三角形とすることも可能であり(図9参照)、二つの花壇の左辺同士又は右辺同士を合わせることで平行四辺形とすることもでき(図10参照)、更にその他様々な形態とすることが可能となる。
また、板3の辺の長さは、ユーザーが作業しやすい限りにおいて限定されるわけではないが、例えば下辺21は120cm以上200cm以下の範囲内にあることが好ましく、個人で使用する場合により好ましくは120cm以上150cm以下、複数人で使用する場合により好ましくは150cm以上200cm以下の範囲である。これは、150cm以上とすることで車椅子を使用するユーザーと介護者1名が作業可能となり、180cm以上とすることで車椅子を使用するユーザーの場合、一般的な車椅子(幅55cm以上65cm以下)であれば下辺において、花壇の脚部に干渉することなく二人同時の作業が可能となるためである。同時に、上辺においても車椅子使用者も作業が可能となる。またこの範囲内であれば、下辺側あるいは上辺側から作業する場合に身体に適度な負荷がかかり、下辺側と上辺側の両側から作業する場合は、楽な姿勢で作業することが可能になる。
壁材4は、板3の辺に沿って板3を囲い、鉢植え又は土を直接配置するための空間を形成するものである。鉢植えを配置する場合、壁は隙間を有して配置されていても良いが、土を直接配置する場合を考慮すると板2の辺全てを覆って配置されていることが好ましい。なお、壁材の高さは適宜調節可能であって特に限定されるものではないが、例えば多くの種類の植物に対応しながらも、作業性を損なわないためには8cm以上20cm以下であることが望ましい。
縁材5は、壁材4の上に配置されるものであって、ユーザーが作業を行う際に手や腕等を置く部材である。図2乃至図7で示すとおり、縁材5は壁材4の上部全体を覆うように配置されている。縁材5の幅は、ユーザーの作業のしやすさを確保できる限りにおいて限定されるわけではないが、12cm以上20cm以下であることが望ましい。
複数の脚材6は脚板2における台形の各頂点近傍に配置され、板3等を支持する部材である。長さとしては特段に限定されるわけではないが、車椅子使用者や高齢者などと健常者が同時に使用することを考慮するとから70cm以上85cm以下の範囲内にあることが望ましい。
以上、新規な花壇及びそれを用いた花壇セットを提供することができる。なお、図1では、同じ高さの花壇を組み合わせた例を示しているが、複数のユーザーに対する使用を考慮し、園芸療法をより効果的に行うため、高さが異なる花壇を複数組み合わせることも可能である。この場合、限定されるわけではないが花壇の高さ(設置面から縁材4の上面までの高さをいう。)が概ね75cmから90cmの間で約5cmずつ異ならせたものを組み合わせることも望ましい(例えば図11参照)。なお、組み合わせる花壇についても、同じものであることが望ましいが、他の形態の花壇と組み合わせることも可能であることはいうまでもない。
(実施形態2)
本実施形態に係る花壇セット1は、花壇における縁材5の配置が上記実施形態1と異なる以外はほぼ同じであり、上記実施形態1と大きく異なる部分のみ説明する。
本実施形態に係る縁材5は、板3の台形の各頂点部分に配置されている。本実施形態に係る花壇の平面図を図12に、図13に底面図を、図14に正面図を、図15に背面図を、図16に左側面図を、図17に図12におけるA−A’断面図をそれぞれ示す。なお、右側面は、左側面を対称にしたものであるため省略する。本縁材5の形状は限定されるわけではないが、円形状であってもよく、四角形や三角形などの多角形状であってもよい。このようにすることで、縁材5の上以外に、又は代わりに作業台として使用できるようになる。
以上、本実施形態によっても新規な花壇及びそれを用いた花壇セットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る花壇セットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の平面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の底面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の正面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の背面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の左側面図である。 図2におけるA−A’断面図である。 本発明の一実施形態の花壇セットの他の配置形態の例を示す図である。 本発明の一実施形態の花壇セットの他の配置形態の例を示す図である。 本発明の一実施形態の花壇セットの他の配置形態の例を示す図である。 本発明の一実施形態の花壇の他の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の平面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の底面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の正面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の背面図である。 本発明の一実施形態に係る花壇の左側面図である。 図12におけるA−A’断面図である。
符号の説明
1…花壇セット、2…花壇、3…板、4…壁材、5…縁材、6…脚材

Claims (14)

  1. 台形の板と、
    前記板の辺に沿って配置される壁材と、
    前記壁材の上に配置される縁材と、
    該板における台形の頂点近傍に配置される脚材と、を有する花壇。
  2. 前記脚材は、前記花壇を前記板に略垂直な方向から見た場合に、はみ出していないことを特徴とする請求項1記載の花壇。
  3. 前記板の台形は、下辺の長さが上辺の長さの2倍であり、かつ、下辺と右辺のなす角度、下辺と左辺とのなす角度がいずれも60°であることを特徴とする請求項1記載の花壇。
  4. 前記下辺の長さは120cm以上200cm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の花壇。
  5. 前記脚材の長さは70cm以上85cm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の花壇。
  6. 前記縁材は、前記壁材の上部全体を覆っていることを特徴とする請求項1記載の花壇。
  7. 前記縁材の幅は、12cm以上20cm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の花壇。
  8. 台形の板と、前記板の辺に沿って配置される壁材と、前記壁材の上に配置される縁材と、該板における台形の頂点近傍に配置される脚材と、を有する花壇を複数組み合わせてなる花壇セット。
  9. 前記複数の花壇は、隣接する花壇と右辺又は左辺で接しており、かつ、C字型に配置されていることを特徴とする請求項8記載の花壇セット。
  10. 前記花壇における前記板の台形は、下辺の長さが上辺の長さの2倍であり、かつ、下辺と右辺のなす角度、下辺と左辺とのなす角度がいずれも60°であることを特徴とする請求項8記載の花壇セット。
  11. 前記花壇における前記下辺の長さは120cm以上200cm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項8記載の花壇セット。
  12. 前記花壇における前記脚材の長さは70cm以上85cm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項8記載の花壇セット。
  13. 前記花壇における前記縁材は、前記壁材の上部全体を覆っていることを特徴とする請求項1記載の花壇セット。
  14. 前記縁材の幅は、12cm以上20cm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項8記載の花壇セット。
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