JP2007289018A - 消臭機能付き畜舎、消臭機能付き屋外施設及び消臭機能付きネット - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットに消臭機能を付加した消臭機能付き畜舎を提供する。
【解決手段】消臭機能付き畜舎Ａは、家畜を収容する畜舎１と、この畜舎１の出入り口に設けられ、人の出入りを許容する開閉自在なネット４、５と、このネット４、５の網地に酸化チタン光触媒が固定されているものである。
【選択図】図２
【解決手段】消臭機能付き畜舎Ａは、家畜を収容する畜舎１と、この畜舎１の出入り口に設けられ、人の出入りを許容する開閉自在なネット４、５と、このネット４、５の網地に酸化チタン光触媒が固定されているものである。
【選択図】図２
Description
本発明は、消臭機能付き畜舎、消臭機能付き屋外施設及び消臭機能付きネットに係り、特に、ネットに消臭機能を付加した消臭機能付き畜舎、消臭機能付き屋外施設及び消臭機能付きネットに関する。
従来、畜舎内の臭いを軽減した消臭機能付き畜舎がある（例えば、特許文献１参照）。これは、外気をブロアによって強制的に畜舎内に導き、畜舎内に導かれた外気を蓄房の床下、ピット、光触媒物質で被膜された壁部表面を経由して煙突より排気するようにしている。そして、壁部表面に被膜された光触媒物質が励起されるように照明用のランプを設けるようにしてある。
特開２００１−１１２３６７号公報（図１参照）
そのため、上述した消臭機能付き畜舎にあっては、工事等が大がかりになるという問題点が生じた。
本発明は、上記の問題点を除去するようにした消臭機能付き畜舎、消臭機能付き屋外施設及び消臭機能付きネットを提供することを目的とする。
請求項１記載の消臭機能付き畜舎は、家畜を収容する畜舎と、この畜舎の出入り口に設けられ、人の出入りを許容する開閉自在なネットと、このネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているものである。
また、請求項２記載の消臭機能付き畜舎は、家畜を収容する畜舎と、この畜舎の壁の外であって前記壁に沿って設けられたネットと、前記壁には、開閉式の窓があって、この窓の全体に亘って前記ネットが対向し、このネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているものである。
また、請求項３記載の消臭機能付き屋外施設は、多目的広場、運動場等の屋外施設と、この屋外施設に立設して設けられたネットと、このネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているものである。
また、請求項４記載の消臭機能付きネットは、ネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているものである。
請求項１記載の消臭機能付き畜舎によれば、人の出入りを許容する開閉自在なネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているという簡易な手段により、畜舎内の風通しをネットにより確保し、しかも、畜舎の出入り口をネットを閉じることにより畜舎内への出入りを防ぎ、更に、畜舎内の臭気を含んだ空気がネットに触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを簡易に防ぐことができる。
また、請求項２記載の消臭機能付き畜舎によれば、畜舎の壁の外であって壁に沿って設けられたネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているという簡易な手段で、壁には、開閉式の窓があって、この窓の全体に亘ってネットが対向しているため、窓を開けても、ネットにより風通しを確保でき、しかも、畜舎内の臭気を含んだ空気がネットに触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを防ぎ、更に、窓を開けてもネットが一種の目隠しとなり、畜舎内の家畜を安定して飼育することができる。
また、請求項３記載の消臭機能付き屋外施設によれば、屋外施設に立設して設けられたネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されているため、臭気を含んだ空気がネットに触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを防ぐことができる。
また、請求項４記載の消臭機能付きネットによれば、網地に酸化チタン光触媒が固定されているため、ネットに消臭機能を付加することができる。
本発明の消臭機能付き畜舎、消臭機能付き屋外施設及び消臭機能付きネットの一実施例を図面を参照して説明する。
（実施例１）
図１乃至図４において、Ａは消臭機能付き畜舎で、消臭機能付き畜舎Ａは、家畜を収容する畜舎１と、この畜舎１の出入り口２、３に設けられたネット４、５を備えている。
このネット４、５は、人の出入りを許容する開閉自在（開閉自在は、例えば、ネット４、５を支持部材４１、５１を介してスライドさせるようにし、出入り口２、３の一方側にネット４、５を支持部材４１、５１を介してスライドさせて出入り口２、３を開放し、逆に、前記スライド方向とは逆に移動させて出入り口２、３を開放するようにしている。）となっている。
そして、このネット４、５の網地には、酸化チタン光触媒が固定（坦持）されている。なお、消臭材のネット４、５の網地への固定（坦持又は付着）は、例えば、網地にアクリル酸エステル共重合体と複合酸化チタンとを有する酸化チタン光触媒をスプレー等で吹き付けたり、酸化チタン光触媒を刷毛等で塗布したり、酸化チタン光触媒を網地の素材の中に混入させて網地の素材中に酸化チタン光触媒を付着させるようにしても良い。また、酸化チタン光触媒は、例えば、ネット４、５の網地に被膜を介して酸化チタン光触媒からなる光触媒被膜が塗布されているものである。光触媒被膜は、光、例えば、太陽光のエネルギーが酸化チタン光触媒と反応してアンモニア臭等を分解して環境浄化を行うものである。畜舎１に収容される家畜は、例えば、牛、豚、鶏等である。
図１乃至図４において、Ａは消臭機能付き畜舎で、消臭機能付き畜舎Ａは、家畜を収容する畜舎１と、この畜舎１の出入り口２、３に設けられたネット４、５を備えている。
このネット４、５は、人の出入りを許容する開閉自在（開閉自在は、例えば、ネット４、５を支持部材４１、５１を介してスライドさせるようにし、出入り口２、３の一方側にネット４、５を支持部材４１、５１を介してスライドさせて出入り口２、３を開放し、逆に、前記スライド方向とは逆に移動させて出入り口２、３を開放するようにしている。）となっている。
そして、このネット４、５の網地には、酸化チタン光触媒が固定（坦持）されている。なお、消臭材のネット４、５の網地への固定（坦持又は付着）は、例えば、網地にアクリル酸エステル共重合体と複合酸化チタンとを有する酸化チタン光触媒をスプレー等で吹き付けたり、酸化チタン光触媒を刷毛等で塗布したり、酸化チタン光触媒を網地の素材の中に混入させて網地の素材中に酸化チタン光触媒を付着させるようにしても良い。また、酸化チタン光触媒は、例えば、ネット４、５の網地に被膜を介して酸化チタン光触媒からなる光触媒被膜が塗布されているものである。光触媒被膜は、光、例えば、太陽光のエネルギーが酸化チタン光触媒と反応してアンモニア臭等を分解して環境浄化を行うものである。畜舎１に収容される家畜は、例えば、牛、豚、鶏等である。
その結果、この実施例の消臭機能付き畜舎Ａによれば、人の出入りを許容する開閉自在なネット４、５の網地に酸化チタン光触媒が固定されているという簡易な手段により、畜舎１内の風通しの良さをネット４、５により確保し、しかも、畜舎１の出入り口をネット４を閉じることにより畜舎１内への出入りを防ぎ、更に、畜舎１内の臭気を含んだ空気がネット４、５に触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを簡易に防ぐことができる。
（実施例２）
上述した実施例１においては、ネット４、５を畜舎１の出入り口２、３に設けたが、本発明は、これに限らず、図１、図２及び図４に示すように、ネット６、７を畜舎１の壁１ａの外であって壁１ａに沿って設けるようにしても良い。
なお、壁１ａには、開閉式の窓１ｂがあって、この窓１ｂの全体に亘ってネット６、７が対向している（図２のネット６に対向する窓１ｂは、開状態で、図２のネット７に対向する窓１ｂは、閉状態となっている。）。
従って、この消臭機能付き畜舎Ａによれば、畜舎１の壁１ａの外であって壁１ａに沿って設けられたネット６、７の網地に、実施例１と同様に、酸化チタン光触媒が固定されるという簡易な手段で、壁１ａには、開閉式の窓１ｂがあって、この窓１ｂの全体に亘ってネット６、７が対向しているため、窓１ｂを開けても、ネット６、７により風通しを確保でき、しかも、畜舎１内の臭気を含んだ空気がネット６、７に触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを防ぎ、更に、窓１ｂを開けてもネット６、７が一種の目隠しとなり、畜舎１内の家畜を安定して飼育することができる。
上述した実施例１においては、ネット４、５を畜舎１の出入り口２、３に設けたが、本発明は、これに限らず、図１、図２及び図４に示すように、ネット６、７を畜舎１の壁１ａの外であって壁１ａに沿って設けるようにしても良い。
なお、壁１ａには、開閉式の窓１ｂがあって、この窓１ｂの全体に亘ってネット６、７が対向している（図２のネット６に対向する窓１ｂは、開状態で、図２のネット７に対向する窓１ｂは、閉状態となっている。）。
従って、この消臭機能付き畜舎Ａによれば、畜舎１の壁１ａの外であって壁１ａに沿って設けられたネット６、７の網地に、実施例１と同様に、酸化チタン光触媒が固定されるという簡易な手段で、壁１ａには、開閉式の窓１ｂがあって、この窓１ｂの全体に亘ってネット６、７が対向しているため、窓１ｂを開けても、ネット６、７により風通しを確保でき、しかも、畜舎１内の臭気を含んだ空気がネット６、７に触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを防ぎ、更に、窓１ｂを開けてもネット６、７が一種の目隠しとなり、畜舎１内の家畜を安定して飼育することができる。
（実施例３）
上述した実施例１、２においては、適用対象を畜舎１としたが、本発明は、これに限らず、図５に示すように、多目的広場、運動場等の屋外施設Ｂでも同様に、適用することができる。
図５は、運動場を囲むようにネット８が立設して設けられている。このネット８の網地には、上述した実施例１、２と同様の酸化チタン光触媒が固定（坦持又は付着）されている。
この消臭機能付き屋外施設Ｂによれば、屋外施設に立設して設けられたネット８の網地に酸化チタン光触媒が固定されているため、臭気を含んだ空気がネット８に触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを防ぐことができる。
上述した実施例１、２においては、適用対象を畜舎１としたが、本発明は、これに限らず、図５に示すように、多目的広場、運動場等の屋外施設Ｂでも同様に、適用することができる。
図５は、運動場を囲むようにネット８が立設して設けられている。このネット８の網地には、上述した実施例１、２と同様の酸化チタン光触媒が固定（坦持又は付着）されている。
この消臭機能付き屋外施設Ｂによれば、屋外施設に立設して設けられたネット８の網地に酸化チタン光触媒が固定されているため、臭気を含んだ空気がネット８に触れることにより、太陽光をエネルギー源として該空気の臭いを除去して周囲に臭いが拡散することを防ぐことができる。
（実施例４）
上述した実施例１、２、３においては、適用対象を畜舎、多目的広場、運動場等の屋外施設としたが、本発明は、これに限らず、ネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されている消臭機能付きネットであれば良く、この消臭機能付きネットによれば、ネットの網地に上述した実施例１、２、３と同様の酸化チタン光触媒が固定（坦持又は付着）されているため、ネットに消臭機能を付加することができる。
上述した実施例１、２、３においては、適用対象を畜舎、多目的広場、運動場等の屋外施設としたが、本発明は、これに限らず、ネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されている消臭機能付きネットであれば良く、この消臭機能付きネットによれば、ネットの網地に上述した実施例１、２、３と同様の酸化チタン光触媒が固定（坦持又は付着）されているため、ネットに消臭機能を付加することができる。
Ａ 消臭機能付き畜舎
１ 畜舎
４ ネット
５ ネット
１ 畜舎
４ ネット
５ ネット
Claims (4)
- 家畜を収容する畜舎と、
この畜舎の出入り口に設けられ、人の出入りを許容する開閉自在なネットと、
このネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されていることを特徴とする消臭機能付き畜舎。 - 家畜を収容する畜舎と、
この畜舎の壁の外であって前記壁に沿って設けられたネットと、
前記壁には、開閉式の窓があって、この窓の全体に亘って前記ネットが対向し、
このネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されていることを特徴とする消臭機能付き畜舎。 - 多目的広場、運動場等の屋外施設と、
この屋外施設に立設して設けられたネットと、
このネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されていることを特徴とする消臭機能付き屋外施設。 - ネットの網地に酸化チタン光触媒が固定されていることを特徴とする消臭機能付きネット。
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010010264A1 (fr) * | 2008-07-24 | 2010-01-28 | Icare | Procédé de désodorisation d'effluents malodorants, et installation pour la mise en oeuvre du procédé |
| FR2934171A1 (fr) * | 2008-07-24 | 2010-01-29 | Icare | Procede de desodorisation d'effluents malodorants, en particulier de boues d'epuration et batiment pour la mise en oeuvre du procede |
| FR2938447A1 (fr) * | 2008-11-17 | 2010-05-21 | Icare | Procede de desodorisation d'effluents malodorants, installation pour la mise en oeuvre du procede |
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| JP2001046836A (ja) * | 1999-08-12 | 2001-02-20 | Norikazu Nemezawa | 環境改善方法と環境改善施設および環境改善用ネット |
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-
2006
- 2006-04-21 JP JP2006117532A patent/JP5013737B2/ja active Active
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