JP2007286355A - 学習支援装置および学習支援方法 - Google Patents

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雅典 福島
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桂子 村田
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Abstract

【課題】主体的に学習するユーザにとって使い勝手のよい学習支援装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る学習支援装置1は、用語とその意味とを対応付けた用語情報群である辞書を記憶する辞書記憶部17と、問題と解答と解説とを対応付けた問題情報群である問題集を記憶する問題集記憶部18と、検索語句の入力を受け付ける入力部10と、前記検索語句に対応する用語情報を前記辞書から検索する用語検索部15と、前記検索語句に対応する問題情報を前記問題集から検索する問題検索部16と、前記用語検索部15および前記問題検索部16による検索結果を表示する表示部21とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、学習を支援する装置に関し、特に、国家試験をはじめとする各種試験に向けての学習を支援する装置に関する。
近年、国家試験をはじめとする各種試験に向けて、自宅などにあるパーソナル・コンピュータを使って勉強する人が増えつつある。例えば、特許文献1には、試験に向けての自主学習や問題演習などを支援する装置が開示されている。この学習支援装置は、試験に出題される可能性のある問題のID、各問題の問題文、および各問題の複数の選択肢を保持する試験問題データベースを備えており、この試験問題データベース内の問題をランダムに組み合わせて試験問題を作成する。これにより、市販の模擬試験問題集などに比べて遥かにバラエティに富んだ問題をユーザに提供することができる。
特開2004−61662号公報
しかしながら、前記従来の学習支援装置は、ランダムに組み合わされた問題を作成するので、以下に説明するように、主体的に学習するユーザにとっては使い勝手が悪い場合もある。
例えば、大学で習ったことを復習する目的で問題を演習する場合、ランダムに組み合わされた問題の中から目的の問題を探し出すことは容易でない。仮に目的の問題を探し出すことができても、その問題は、試験対策という観点から重要度の高い問題であるとは限らない。
また、国家試験をはじめとする各種試験に合格するためには、その出題傾向を把握したうえで出題頻度の高い問題を重点的に演習することが重要であると考えるユーザは多い。このようなユーザにとって、ランダムに組み合わされた問題を演習することは学習方針に沿わず、かえって学習効率を低下させる恐れさえある。
さらに、本番の試験に近い環境で問題を演習したい場合は、ランダムに組み合わされた問題を演習した後に答え合わせをするという手順が効果的であるが、本番の試験に近い環境で問題を演習したいかどうかは、ユーザの学習段階によっても異なる。すなわち、ユーザが学習初期の段階にある場合は、問題や解説中の用語の意味を正しく理解できないことが多い。このような状況でランダムに組み合わされた問題を演習し続けることは、学習効率の面から適切でないのはもちろん、ユーザの学習意欲を低下させる原因にもなる。
本発明は、前記課題を解決するものであって、主体的に学習するユーザにとって使い勝手のよい学習支援装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る学習支援装置は、学習を支援する学習支援装置であって、用語とその意味とを対応付けた用語情報群である辞書を記憶する辞書記憶手段と、問題と解答と解説とを対応付けた問題情報群である問題集を記憶する問題集記憶手段と、検索語句の入力を受け付ける入力手段と、前記検索語句に対応する用語情報を前記辞書から検索する用語検索手段と、前記検索語句に対応する問題情報を前記問題集から検索する問題検索手段と、前記用語検索手段および前記問題検索手段による検索結果を表示する表示手段とを備える。これによって、主体的に学習するユーザにとって使い勝手のよい学習支援装置を提供することが可能である。すなわち、検索語句が入力されると、検索語句に対応する問題情報(例えば、検索語句を含む問題)が表示されるので、目的の問題を容易に探し出すことが可能となる。また、目的の試験の過去問題集から問題を検索するようにすれば、その出題傾向を把握したうえで出題頻度の高い問題を重点的に演習することが可能となる。さらに、検索語句が入力されると、検索語句に対応する用語情報(例えば、検索語句の意味)が表示されるので、用語の意味を正しく理解したうえで問題を演習することが可能となる。
ここで、前記入力手段は、前記用語情報の検索条件および前記問題情報の検索条件を受け付け、前記用語検索手段は、前記用語情報の検索条件に従って検索し、前記問題検索手段は、前記問題情報の検索条件に従って検索してもよい。これによって、用語情報の検索条件と問題情報の検索条件とを一括して設定することが可能となり、ユーザの操作負担が軽減される。
また、前記入力手段は、前記検索語句中の一範囲が指定されたことを受け付け、前記用語検索手段は、前記一範囲に対応する用語情報を検索し、前記問題検索手段は、前記一範囲に対応する問題情報を検索してもよい。これによって、検索語句中の一範囲を指定して検索を実行することができ、さらに使い勝手のよい環境を提供することが可能となる。
また、前記辞書記憶手段は、複数の前記辞書を記憶し、前記用語検索手段は、前記用語情報を複数の前記辞書から検索してもよい。これによって、複数の辞書それぞれについて個別に検索を実行する必要がなくなり、ユーザの作業効率が格段に向上する。
また、前記問題集記憶手段は、複数の前記問題集を記憶し、前記問題検索手段は、前記問題情報を複数の前記問題集から検索してもよい。これによって、複数の問題集それぞれについて個別に検索を実行する必要がなくなり、ユーザの作業効率が格段に向上する。
また、前記問題集記憶手段は、複数年度の過去問を集めた過去問題集を記憶し、前記問題検索手段は、前記問題情報を前記過去問題集から検索してもよい。これによって、複数年度の過去問が検索されるので、その出題傾向を確実に把握することが可能となる。
また、前記入力手段は、前記用語の意味を表示する旨の指示を受け付け、前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記用語の意味を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記用語の意味を表示してもよい。これによって、ユーザは、用語の意味を任意のタイミングで表示させることが可能となる。
また、前記入力手段は、前記問題を表示する旨の指示を受け付け、前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記問題を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記問題を表示してもよい。これによって、ユーザは、問題を任意のタイミングで表示させることが可能となる。
また、前記入力手段は、前記解答を表示する旨の指示を受け付け、前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記解答を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記解答を表示してもよい。これによって、ユーザは、解答を任意のタイミングで表示させることが可能となる。
また、前記入力手段は、前記解説を表示する旨の指示を受け付け、前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記解説を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記解説を表示してもよい。これによって、ユーザは、解説を任意のタイミングで表示させることが可能となる。
また、前記入力手段は、前記問題中の図を表示する旨の指示を受け付け、前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記問題中の図を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記問題中の図を表示してもよい。これによって、ユーザは、問題中の図を任意のタイミングで表示させることが可能となる。
また、前記入力手段は、前記解説中の図を表示する旨の指示を受け付け、前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記解説中の図を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記解説中の図を表示してもよい。これによって、ユーザは、解説中の図を任意のタイミングで表示させることが可能となる。
また、前記学習支援装置は、さらに、メモ情報を集めたノートを記憶するノート記憶手段と、前記検索語句に対応するメモ情報を前記ノートから検索するメモ検索手段とを備え、前記表示手段は、前記用語検索手段、前記問題検索手段、および前記メモ検索手段による検索結果を表示してもよい。これによって、ユーザ自身が作成した講義ノートなどを利用することができるようになるので、過去問を解くレベルに至っていないユーザに対しても、そのユーザの学習段階に応じた効果的な学習方法を提供することが可能となる。
なお、本発明は、このような学習支援装置として実現することができるだけでなく、このような学習支援装置が備える特徴的な手段をステップとする学習支援方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る学習支援装置によれば、主体的に学習するユーザにとって使い勝手のよい学習支援装置を提供することが可能である。すなわち、検索語句が入力されると、検索語句に対応する問題情報(例えば、検索語句を含む問題)が表示されるので、目的の問題を容易に探し出すことが可能となる。また、目的の試験の過去問題集から問題を検索するようにすれば、その出題傾向を把握したうえで出題頻度の高い問題を重点的に演習することが可能となる。さらに、検索語句が入力されると、検索語句に対応する用語情報(例えば、検索語句の意味)が表示されるので、用語の意味を正しく理解したうえで問題を演習することが可能となる。
加えて、用語情報の検索条件と問題情報の検索条件とを一括して設定することが可能となり、ユーザの操作負担が軽減される。また、検索語句中の一範囲を指定して検索を実行することができ、さらに使い勝手のよい環境を提供することが可能となる。また、複数の辞書や複数の問題集それぞれについて個別に検索を実行する必要がなくなり、ユーザの作業効率が格段に向上する。また、ユーザは、用語の意味、問題、解答、解説、問題中の図、または解説中の図を任意のタイミングで表示させることが可能となる。また、ユーザ自身が作成した講義ノートなどを利用することができるようになるので、過去問を解くレベルに至っていないユーザに対しても、そのユーザの学習段階に応じた効果的な学習方法を提供することが可能となる。学生だけでなく社会人になってからも各種資格試験の勉強をするユーザは多く、その意味でも本発明の利用価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る学習支援装置の構成を示す機能ブロック図である。この学習支援装置1は、学習を支援する装置であって、入力部10と、検索部11と、辞書記憶部17と、問題集記憶部18と、表示画面作成部19と、表示部21とを備える。
入力部10は、ユーザから各種情報の入力を受け付けるキーボードやマウス等であり、本発明に係る入力手段の一例である。入力部10に受け付けられた情報は、検索部11や表示画面作成部19に通知されるようになっている。
検索部11は、用語情報や問題情報を検索したり、学習支援装置1を構成する他の各部を制御したりする処理部であり、基本DB設定部12と、指定DB設定部13と、検索条件設定部 14と、用語検索部15と、問題検索部16とを備える。用語情報とは、用語とその意味とを対応付けた情報であり、この用語情報群を「辞書」と呼ぶことにする。問題情報とは、問題と解答と解説とを対応付けた情報であり、この問題情報群を「問題集」と呼ぶことにする。すなわち、辞書も問題集も、具体的にはデータベース(DB)である。ここでは、複数の辞書が辞書記憶部17に記憶され、また、複数の問題集が問題集記憶部18に記憶されていると仮定して説明する。
基本DB設定部12は、基本辞書の識別子または基本問題集の識別子を保持しておくためのRAM(Random Access Memory)等である。基本辞書とは、用語情報を検索する際に常に参照する設定になっている辞書をいう。基本問題集とは、問題情報を検索する際に常に参照する設定になっている問題集をいう。基本辞書または基本問題集の数は、1つに限らず複数でもよい。
指定DB設定部13は、指定辞書の識別子または指定問題集の識別子を保持しておくためのRAM等である。指定辞書とは、用語情報を検索する際に参照することをユーザが入力部10を用いて指定した辞書をいう。指定問題集とは、問題情報を検索する際に参照することをユーザが入力部10を用いて指定した問題集をいう。指定辞書または指定問題集の数は、1つに限らず複数でもよい。
検索条件設定部14は、用語情報の検索条件および問題情報の検索条件を保持しておくためのRAM等である。問題情報の検索条件および用語情報の検索条件は、ユーザが入力部10を用いて設定することができる。
用語検索部15は、用語情報を辞書から検索する処理部であり、本発明に係る用語検索手段の一例である。用語検索部15は、ユーザが入力部10を用いて検索語句を入力すると、その検索語句の区切りを判定する。検索語句(語句:単語のまとまり)の区切りは、スペースの有無やコンマの有無によって判定することができる。そして、基本DB設定部12に保持されている基本辞書の識別子および指定DB設定部13に保持されている指定辞書の識別子を特定し、特定した識別子を持つ基本辞書および指定辞書から、検索語句を構成する各用語とそれぞれの意味とを検索する。この検索は、検索条件設定部14に保持されている検索条件に従って行われる。
詳細については後述するが、用語検索部15の検索態様は様々ある。例えば、語句ではなく単語が入力された場合は、一組の用語とその意味とが辞書ごとに検索される。また、検索語句中の一範囲が指定された場合は、その指定された範囲に対応する用語とその意味とが辞書ごとに検索される。
問題検索部16は、問題情報を問題集から検索する処理部であり、本発明に係る問題検索手段の一例である。問題検索部16は、ユーザが入力部10を用いて検索語句を入力すると、その検索語句の区切りを判定する。そして、基本DB設定部12に保持されている基本問題集の識別子および指定DB設定部13に保持されている指定問題集の識別子を特定し、特定した識別子を持つ基本問題集および指定問題集から、検索語句を構成する用語の全部または一部を含む問題と、その解答と解説とを検索する。この検索は、検索条件設定部14に保持されている検索条件に従って行われる。検索語句を構成する用語の全部を含む問題が検索されるか、検索語句を構成する用語の一部を含む問題が検索されるかは、検索条件設定部14の設定内容による。
詳細については後述するが、問題検索部16の検索態様は様々ある。例えば、語句ではなく単語が入力された場合は、一組の問題と解答と解説とが問題集ごとに検索される。また、検索語句中の一範囲が指定された場合は、その指定された範囲に対応する問題と解答と解説とが問題集ごとに検索される。
辞書記憶部17は、辞書170を記憶するためのハードディスク等であり、本発明に係る辞書記憶手段の一例である。辞書170については、後に詳しく説明する。問題集記憶部18は、問題集180を記憶するためのハードディスク等であり、本発明に係る問題集記憶手段の一例である。問題集180についても、後に詳しく説明する。
表示画面作成部19は、検索部11から出力される検索結果等に基づいて表示画面を作成し、表示部20に出力する処理部であり、検索結果履歴保持部20を備える。検索結果履歴保持部20は、検索結果の表示画面を複数件保持しておくためのVRAM(Video Random Access Memory)等である。表示部21は、表示画面作成部19が作成した画面を表示するCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等であり、本発明に係る表示手段の一例である。
図2は、辞書170のデータ構造を示す図である。この図2に示されるように、辞書170は、用語とその意味とを対応付けた用語情報(1レコードに相当する情報)の集合である。図中に示す「意味」とは用語の意味であるが、用語の解説や用語を使った例文なども、ここでいう「用語の意味」に含まれるものとする。この図2では、複数の辞書170が辞書記憶部17に記憶されている場面を想定しており、各辞書170には、辞書の識別子が記述されるタグが設けられている。例えば、最前面の辞書170は医学基本辞書であるため、そのタグには「医学基本辞書」と記述されている。もちろん、タグに記述される情報は、辞書170を識別することができる情報であればよく、番号などでもよい。
図3は、問題集180のデータ構造を示す図である。この図3に示されるように、問題集180は、問題IDと問題と解答と解説とを対応付けた問題情報(1レコードに相当する情報)の集合である。問題IDは、問題を識別するための情報であり、必ずしも必要でない。問題と解説とは、それぞれ文と図とに大別することができる。図中に示す「なし」という文字は、問題IDが0002の問題には図が含まれていないことを意味し、「AAA」という文字は、問題IDが0002の問題の解説には、AAAというファイル名の図が含まれていることを意味している。お気に入りフラグとは、ユーザがお気に入りの問題であることを示すフラグであり、図中に示す「○」は、フラグが立っていることを意味している。この図3では、複数の問題集180が問題集記憶部18に記憶されている場面を想定しており、各問題集180には、問題集の識別子が記述されるタグが設けられている。例えば、最前面の問題集180は医師国家試験問題集であるため、そのタグには「医師国家試験問題集」と記述されている。もちろん、タグに記述される情報は、問題集180を識別することができる情報であればよく、番号などでもよい。既存の問題集180だけでなく、ユーザが自由に問題情報の追加削除を行なうことができるユーザ定義用の問題集180を設けておくようにしてもよい。
なお、図3では、見出し語(インデックス)を問題に対応付けていないが、別途、インデックスを問題に対応付けた問題集180を用意しておいてもよい。このようなインデックス付きの問題集180を用いれば、インデックスのみを検索することができるので、目的の問題情報を高速に検索することが可能となる。インデックス付きの問題集180を検索するかインデックスなしの問題集180を検索するか、入力部10を用いてユーザが自由に選択可能な構成としてもよい。このようにすれば、検索速度を重視するユーザはインデックス付きの問題集180を選択することができ、他方、検索精度を重視するユーザはインデックスなしの問題集180を選択することができるので、利便性が高まる。
図4は、学習支援装置1の動作を示すフロー図である。以下、この図4を用いて学習支援装置1の動作を説明する。既に説明したように、ユーザからの入力や指定などは全て入力部10を介して行われるものであるが、以下ではその記載を省略する。
まず、ユーザは、検索語句を入力する(S10)。入力された検索語句は、用語検索部15と問題検索部16とに通知される。ここでは、検索語句として単語が入力されたものと仮定して説明する。
次いで、ユーザは、用語情報を検索する際に参照したい辞書170、および問題情報を検索する際に参照したい問題集180を指定する(S12)。ここで指定された辞書170および問題集180は指定辞書および指定問題集となり、それらの識別子が指定DB設定部13に保持される。
次いで、ユーザは、検索条件を設定する(S14)。ここで設定された検索条件は検索条件設定部14に保持される。用語情報の検索条件と問題情報の検索条件とで共通の検索条件を設定してもよいし、それぞれ別個の検索条件を設定してもよい。検索条件の態様は、検索式などでもよく、特に限定されるものではない。
次いで、ユーザは、検索実行を指示する(S16)。これによって、用語検索部15は、基本DB設定部12に保持されている基本辞書の識別子および指定DB設定部13に保持されている指定辞書の識別子を特定し、特定した識別子を持つ基本辞書および指定辞書から、検索語句(用語)とその意味とを検索する。この検索は、検索条件設定部14に保持されている検索条件に従って行われる。他方、問題検索部16は、基本DB設定部12に保持されている基本問題集の識別子および指定DB設定部13に保持されている指定問題集の識別子を特定し、特定した識別子を持つ基本問題集および指定問題集から、検索語句を含む問題と、その解答と解説とを検索する。この検索も、検索条件設定部14に保持されている検索条件に従って行われる。
なお、問題や解説中の図は、そのファイル名に基づいて特定することができる。すなわち、問題集180には図のファイル名(AAAなど)が記憶されているので、そのファイル名のファイルを所定のフォルダから検索することによって、問題や解説中の図を特定することができるようになっている。
その後、用語検索部15による検索結果および問題検索部16による検索結果が表示部21に表示される(S18)。すなわち、用語検索部15による検索結果および問題検索部16による検索結果は表示画面作成部19に出力され、表示画面作成部19は、これら検索結果に基づいて表示画面を作成して表示部21に出力する。ここでは、用語検索部15による検索結果と問題検索部16による検索結果とが同時に表示される形態について説明したが、表示部21に情報を表示するタイミング(検索部11が検索を実行するタイミング)は様々あり特に限定されるものではない。
すなわち、表示部21に表示する情報としては、(1)検索語句の意味、(2)検索語句を含む問題、(3)検索語句を含む問題の解答、(4)検索語句を含む問題の解説、(5)検索語句を含む問題中の図、(6)検索語句を含む問題の解答中の図がある。これらの情報を全て同じタイミングで表示するか個別のタイミングで表示するかは特に限定されるものではない。言い換えると、用語の意味が表示部21に表示されるタイミングは、検索語句の入力が入力部10に受け付けられたときでもよいし、用語の意味を表示する旨の指示が入力部10に受け付けられたときでもよい。同様に、問題が表示部21に表示されるタイミングは、検索語句の入力が入力部10に受け付けられたときでもよいし、問題を表示する旨の指示が入力部10に受け付けられたときでもよい。同様に、解答が表示部21に表示されるタイミングは、検索語句の入力が入力部10に受け付けられたときでもよいし、解答を表示する旨の指示が入力部10に受け付けられたときでもよい。同様に、解説が表示部21に表示されるタイミングは、検索語句の入力が入力部10に受け付けられたときでもよいし、解説を表示する旨の指示が入力部10に受け付けられたときでもよい。同様に、問題中の図が表示部21に表示されるタイミングは、検索語句の入力が入力部10に受け付けられたときでもよいし、問題中の図を表示する旨の指示が入力部10に受け付けられたときでもよい。同様に、解説中の図が表示部21に表示されるタイミングは、検索語句の入力が入力部10に受け付けられたときでもよいし、解説中の図を表示する旨の指示が入力部10に受け付けられたときでもよい。このような表示タイミングの指示形態は、表示部21に表示される画面中のボタンをクリックする形態でもよいし、表示タイミングを設定するための設定画面で予め設定しておく形態でもよい。
図5は、表示部21によって表示される画面の説明図である。この図5に示されるように、表示部21によって表示される画面は、作業ウィンドウ110と辞書ウィンドウ120と問題集ウィンドウ130とに大別することができる。これらウィンドウは、図中に示す矢印の方向にそれぞれサイズを自在に変更することができるので、ユーザは、必要な情報が表示されている部分のみを拡大したり、不要な情報が表示されている部分のみを縮小したりして効率的な作業を行なうことができる。ここでいう「サイズを自在に変更することができる」という表現には、ウィンドウを閉じて情報を非表示にすることも含まれるものとする。
作業ウィンドウ110は、一般的な文書作成ソフトウェアによって作成される文書ファイルなど、ユーザが学習作業をするうえで任意に利用するファイルを表示するためのウィンドウである。作業ウィンドウ110には、ボタン群111が含まれる。ボタン群111は、学習作業を支援するためのボタン群であるが、詳細については後述する。表示画面作成部19は、辞書ウィンドウ120や問題集ウィンドウ130に表示されている情報が選択(例えばクリック)されると、選択された情報が作業ウィンドウ110に表示された画面を作成する。このようにすれば、ワープロソフトやテキストエディタを起動させる手間がなくなるだけでなく、キーボードを操作して文章を入力しなくてもよくなるので、ユーザの学習効率を向上させることが可能となる。
辞書ウィンドウ120は、用語情報の検索結果を表示するためのウィンドウである。基本辞書と指定辞書とでウィンドウを分けて表示してもよいが、ここでは両者を1つのウィンドウにまとめて表示する形態を例示している。辞書ウィンドウ120には、ボタン群121及び122と、入力フィールド123と、見出し表示エリア124と、検索結果表示エリア125とが含まれる。ボタン群121及び122は、用語検索に関する各種機能を提供するためのボタン群であるが、詳細については後述する。入力フィールド123は、検索語句を入力するためのフィールドである。見出し表示エリア124は、検索結果の見出しを表示するためのエリアである。検索結果表示エリア125は、検索結果を表示するためのエリアである。用語検索の形態は様々ある。例えば、入力フィールド123に検索語句を入力した後、検索の実行を指示すると、その検索語句の意味が辞書ウィンドウ120に表示されるとともに、その検索語句を含む問題が問題集ウィンドウ130に表示される。
問題集ウィンドウ130は、問題情報の検索結果を表示するためのウィンドウである。問題集ウィンドウ130には、ボタン群131と入力フィールド132とが含まれる。入力フィールド132は、検索語句を入力するためのフィールドである。ボタン群131は、問題検索に関する各種機能を提供するためのボタン群であるが、詳細については後述する。問題検索の形態は様々ある。例えば、入力フィールド132に検索語句を入力した後、検索の実行を指示すると、その検索語句を含む問題が問題集ウィンドウ130に表示されるとともに、その検索語句の意味が辞書ウィンドウ120に表示される。
図6は、作業ウィンドウ110に含まれるボタン群111の説明図である。この図6に示されるように、ボタン群121には、全語検索ボタンB41と、選択語検索ボタンB42と、登録ボタンB43と、切り取りボタンB44と、コピーボタンB45と、貼り付けボタンB46と、クリアボタンB47と、アンダーラインボタンB48と、ボールドボタンB49と、フォントボタンB50と、編集モードボタンB51と、検索モードボタンB52と、辞書ウィンドウボタンB53と、問題集ウィンドウボタンB54と、終了ボタンB55とが含まれる。全語検索ボタンB41は、カーソルのあるエリアの文字列すべてを検索語句として用語検索または問題検索するためのボタンである。選択語検索ボタンB42は、選択している語句を検索語句として用語検索または問題検索するためのボタンである。登録ボタンB43は、作業ウィンドウ110内の文字列をDBに登録するためのボタンである。切り取りボタンB44は、選択している文字列を切り取るためのボタンである。コピーボタンB45は、選択している文字列をコピーするためのボタンである。貼り付けボタンB46は、コピーされている文字列を貼り付けるためのボタンである。クリアボタンB47は、カーソルのあるエリアの内容を消去するためのボタンである。アンダーラインボタンB48は、選択している文字列に下線を付けるためのボタンである。ボールドボタンB49は、選択している文字列を太字にするためのボタンである。フォントボタンB50は、選択している文字列のフォントの種類・スタイル・サイズを変更するためのボタンである。編集モードボタンB51は、編集モードに切り替えるためのボタンである。検索モードボタンB52は、検索モードに切り替えるためのボタンである。辞書ウィンドウボタンB53は、辞書ウィンドウ120を表示するためのボタンである。問題集ウィンドウボタンB54は、問題集ウィンドウ130の表示・非表示を切り替えるためのボタンである。終了ボタンB55は、作業を終了するためのボタンである。終了ボタンB55がクリックされると、全ての作業ウィンドウ110・辞書ウィンドウ120・問題集ウィンドウ130が閉じるようになっている。
図7は、辞書ウィンドウ120に含まれるボタン群121の説明図である。この図7に示されるように、ボタン群121には、戻るボタンB11と、進むボタンB12と、一網打尽ボタンB13と、前方一致ボタンB14と、後方一致ボタンB15と、辞書ウィザードボタンB16と、遮断ボタンB17とが含まれる。戻るボタンB11は、表示した項目を1つ戻すためのボタンである。進むボタンB12は、表示した項目を1つ進めるためのボタンである。戻るボタンB11や進むボタンB12がクリックされると、表示画面作成部19は、検索結果履歴保持部20によって保持されている検索結果の履歴を用いて目的の画面を作成するようになっている。一網打尽ボタンB13は、辞書内の複数のインデックスを全て検索し、その結果をまとめて表示させるためのボタンである。これにより、インデックスを切り替える手間がなくなり、複数のインデックスにある項目も一覧表示することができるようになる。辞書メニューで「全ての辞書」を選択して一網打尽検索を実行すれば、たった1回の検索で全ての辞書の全てのインデックスを検索することができる。検索するインデックスの組み合わせは、ボタン群122を使って変更することができる。前方一致ボタンB14は、入力した検索語句で始まる語を検索するためのボタンである。後方一致ボタンB15は、入力した検索語句で終わる語を検索するためのボタンである。辞書ウィザードボタンB16は、任意の辞書の組み合わせで辞書グループを作成するためのボタンである。遮断ボタンB17は、他のウィンドウから検索語句が引き渡されようとしても受け付けないようにするためのボタンである。遮断ボタン17は、現在の辞書ウィンドウ120の表示内容をそのまま残しておいて、他の検索語句については新しく辞書ウィンドウ120を開いて検索する場合などに使用する。
図8は、辞書ウィンドウ120に含まれるボタン群122の説明図である。この図8に示されるように、ボタン群122には、前方一致インデックスボタンB21と、後方一致インデックスボタンB22と、条件検索インデックスボタンB23と、複合検索インデックスボタンB24と、クロス検索インデックスボタンB25と、熟語ボタンB26とが含まれる。前方一致インデックスボタンB21は、入力した検索語句で始まる語を検索するためのボタンである。後方一致インデックスボタンB22は、入力した検索語句で終わる語を検索するためのボタンである。条件検索インデックスボタンB23は、インデックスにある本文中の単語で検索するためのボタンである。例えば、英和辞書から用語検索する場合は、指定した単語を例文に含む項目を検索することができる。複合検索インデックスボタンB24は、用意されたキーワードの組み合わせで検索するためのボタンである。例えば、ジャンルごとのキーワードの組み合わせで検索したり、漢和辞書から用語検索する場合は、音訓、部首、総画数などを組み合わせて検索したりすることができる。クロス検索インデックスボタンB25は、検索語句やそれに関連する語句を見出し語に含む語を検索するためのボタンである。記憶があいまいな語や、類似した語を探し出す際に使用する。熟語ボタンB26は、複数の単語を検索する場合の検索機能を切り替えるためのボタンである。この場合の検索機能としては、「熟語として検索(語順を維持)」「全ての語を含む項目を検索」「いずれかの語を検索」「それぞれの語で検索」がある。
図9は、問題集ウィンドウ130に含まれるボタン群131の説明図である。この図9に示されるように、ボタン群131には、戻るボタンB31と、進むボタンB32と、辞書別表示ボタンB33と、一致度でソートボタンB34と、お気に入りを優先表示ボタンB35と、お気に入りを表示ボタンB36と、問題集ウィザードボタンB37とが含まれる。戻るボタンB31は、表示した項目を1つ戻すためのボタンである。進むボタンB32は、表示した項目を1つ進めるためのボタンである。辞書別表示ボタンB33は、辞書別に検索結果を表示させるためのボタンである。一致度でソートボタンB34は、検索語句との一致度が高い検索結果から順に表示させるためのボタンである。お気に入りを優先表示ボタンB35は、お気に入りに登録した問題(すなわち、お気に入りフラグが立っている問題)を優先して表示させるためのボタンである。お気に入りを表示ボタンB36は、お気に入りに登録した問題のみを表示させるためのボタンである。問題集ウィザードボタンB37は、任意の問題の組み合わせで問題集グループを作成するためのボタンである。遮断ボタンB38は、他のウィンドウから検索語句が引き渡されようとしても受け付けないようにするためのボタンである。なお、図示は省略するが、ある問題が選択されている状態で、お気に入りに追加する旨の指示またはお気に入りから削除する旨の指示を受け付けた場合は、問題集記憶部18に記憶されているお気に入りフラグが追加または削除されるようになっている。
図10から図14は、表示部21によって表示される画面の一例を示す図である。以下、これらの図を用いて具体的な検索形態を説明する。以下の説明では、ユーザの操作と表示画面とを中心に説明するが、ユーザからの指示は入力部10によって受け付けられて検索部11と表示画面作成部19とに通知される点、検索部11の検索結果が表示画面作成部19に通知される点、表示画面作成部19によって表示画面が作成される点は前記した通りである。
ユーザは、薬剤師になるための勉強をしていると仮定する。そして、Caが金属錯体を形成することついて大学で習ったことから、金属錯体に関する教科書の多くの説明の中で重要な箇所を調べるために、国家試験の過去問を検索する場面を想定して説明する。
まず、ユーザは、問題集ウィンドウ130の入力フィールド132に「金属錯体」という検索語句を入力した後、検索を実行する。検索実行を指示する手法は、キーボードのEnterキーを押下する等、一般的な手法でよい。これによって、図10に示されるように、多数の問題が問題集ウィンドウ130に表示されたと仮定する。この場合、「金属錯体」という用語は、試験対策という観点から重要度の高い問題であると判断することができる。しかも、「金属錯体」という用語は、少なくとも平成7年度と平成10年度の過去問に含まれていることがわかる。このように複数年度の過去問が一括して検索されれば、その出題傾向を容易に把握することが可能となる。
なお、問題集ウィンドウ130に表示される問題中、「金属錯体」の部分を太字で表したり下線を付したりすることによって、検索語句である「金属錯体」を強調して表示するようにしてもよい。また、この時点で「金属錯体」という検索語句について用語検索が実行されるようにしてもよい。
このように多数の問題が表示された場合は、問題を絞り込むために検索語句を追加することができる。例えば、今習っているFeとの関係について問題を絞り込みたい場合は、「全ての語を含む」という検索条件を設定したうえで「Fe」という検索語句を追加して検索を実行する。これによって、図11に示されるように、1問だけが問題集ウィンドウ130に表示されたと仮定する。この場合、ユーザは、「金属錯体」と「Fe」とが関係する問題を演習することができる。
ここで、ユーザが学習初期の段階にある場合は、問題中の用語の意味を正しく理解できないことが多い。例えば、問題中の「hemocyanin」という用語の意味が理解できない場合は、問題中の「hemocyanin」という用語をクリックする。これによって、図11に示されるように、「hemocyanin」という用語の意味が辞書ウィンドウ120に表示されるので、ユーザは、問題中の「hemocyanin」という用語の意味を正しく理解したうえで問題を演習することができる。
しかも、辞書ウィンドウ120には、各辞書についての検索結果が全て表示される。ユーザは、辞書ウィンドウ120をスクロールさせることにより、または、検索結果の見出しを選択することにより、各辞書についての検索結果を選択的に表示させることができる。もちろん、各辞書についての検索結果をそれぞれ独立した辞書ウィンドウ120に振り分けて表示する構成を採用してもよい。このようにすれば、検索結果の見出しを選択する操作をしなくても、全ての辞書についての検索結果を一画面で把握することができる。また、検索語句が複数の語句からなる場合は、検索語句を構成する各単語についての検索結果をそれぞれ独立した辞書ウィンドウ120に振り分けて表示する構成を採用してもよい。このようにすれば、検索結果の見出しを選択する操作をしなくても、各単語の意味を一画面で把握することができる。辞書ウィンドウ120だけでなく問題集ウィンドウ130についても同様の構成を採用することができるのは言うまでもない。
その後、ユーザは、辞書で知識を得ながら自分なりに解答を出す。そして、問題文に含まれる[解答]という表示(リンク)をクリックすると、図12に示されるように、問題の解答がサブウィンドウ140に表示される。あるいは、問題文に含まれる[解説]という表示をクリックすると、図13に示されるように、問題の解説がサブウィンドウ150に表示される。さらに、問題の解説に図が含まれる場合は、その解説サブウィンドウ150に含まれる[図]という表示をクリックすると、図14に示されるように、解説中の図がサブウィンドウ160に表示される。ここでは図示していないが、問題に図が含まれる場合は、問題文に[図]という表示が含まれ、この表示をクリックすると、問題に含まれる図がサブウィンドウに表示されるようになっている。
図15は、表示部21によって表示される画面の他の一例を示す図である。この図15に示されるように、辞書ウィンドウ120には範囲指定ボタンB27が追加され、また、問題集ウィンドウ130にも範囲指定ボタンB39が追加されている。辞書ウィンドウ120に含まれる範囲指定ボタンB27は、検索語句中の一範囲を指定して、その一範囲に対応する用語の意味を検索するためのボタンであり、また、問題集ウィンドウ130に含まれる範囲指定ボタンB39は、検索語句中の一範囲を指定して、その一範囲に対応する問題を検索するためのボタンである。
例えば、作業ウィンドウ110中、「同一の金属イオンが直接金属−金属相互作用を・・・」と表示されている範囲を選択すると、選択された範囲が検索語句として問題集ウィンドウ130に渡され、その結果、「同一の金属イオンが直接金属−金属相互作用を・・・」という検索語句が問題集ウィンドウ130の入力フィールド132に表示される。そこで、金属イオンについての問題を検索したい場合は、問題集ウィンドウ130に含まれる範囲指定ボタンB39を選択したうえで、問題集ウィンドウ130の入力フィールド132中、「金属イオン」と表示されている範囲を指定する。これによって、指定された「金属イオン」という範囲に例えば下線が付される。また、イオンという用語の意味を検索したい場合は、辞書ウィンドウ120に含まれる範囲指定ボタンB27を選択したうえで、問題集ウィンドウ130の入力フィールド132中、「イオン」と表示されている範囲を指定する。これによって、指定された「イオン」という範囲が例えば反転表示される。
この状態で、ユーザが検索実行を指示すると、「金属イオン」という語句を含む問題が問題集ウィンドウ130に表示されるとともに、「イオン」という語句の意味が辞書ウィンドウ120に表示される。このようにすれば、用語の意味を検索するための語句と問題を検索するための語句とが異なる場合でも、その語句を入力する操作は1回で済むので、ユーザの操作負担が軽減される。また、この図15に示されるように、問題集ウィンドウ130中の「金属イオン」という語句には下線が付され、辞書ウィンドウ120中の「イオン」という語句は反転表示されるので、ユーザは、異なる検索語句によって問題集と辞書とを一括して検索した場合でも、その状況を容易に把握することができる。
以上のように、本発明に係る学習支援装置によれば、主体的に学習するユーザにとって使い勝手のよい学習支援装置を提供することが可能である。すなわち、検索語句が入力されると、検索語句を含む問題が表示されるので、目的の問題を容易に探し出すことが可能となる。また、目的の試験の過去問題集から問題を検索するようにすれば、その出題傾向を把握したうえで出題頻度の高い問題を重点的に演習することが可能となる。さらに、検索語句が入力されると、検索語句の意味が表示されるので、用語の意味を正しく理解したうえで問題を演習することが可能となる。
加えて、用語情報の検索条件と問題情報の検索条件とを一括して設定することが可能となり、ユーザの操作負担が軽減される。また、検索語句中の一範囲を指定して検索を実行することができ、さらに使い勝手のよい環境を提供することが可能となる。また、複数の辞書や複数の問題集それぞれについて個別に検索を実行する必要がなくなり、ユーザの作業効率が格段に向上する。また、ユーザは、用語の意味、問題、解答、解説、問題中の図、または解説中の図を任意のタイミングで表示させることが可能となる。学生だけでなく社会人になってからも各種資格試験の勉強をするユーザは多く、その意味でも本発明の利用価値は極めて高い。
なお、前記の説明では国家試験の過去問を検索する場面を例示したが、試験の種類は特に限定されるものではない。例えば、民間の試験についても同様に本発明を適用することができる。また、複数年度の過去問を集めた過去問題集を例示したが、問題集の種類は特に限定されるものではない。例えば、予想問題を集めた予想問題集についても同様に本発明を適用することができる。さらに、医学大辞典を例示したが、辞書の種類は特に限定されるものではない。例えば、情報処理用語辞典や百科事典についても同様に本発明を適用することができる。
なお、前記の説明では、検索部11と辞書記憶部17と問題集記憶部18とを学習支援装置1内に備えた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、検索部11と辞書記憶部17と問題集記憶部18とは、インターネット等のネットワークを介して学習支援装置1と接続されたサーバ装置内に存在してもよい。このようにすれば、インターネット等に接続することができる装置であれば、その装置内に辞書や問題集のデータを備えていない装置であっても、本発明の効果を得ることができる。
なお、前記の説明では、ユーザが自分なりに出した解答を学習支援装置1に入力しない手順を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、ユーザが自分なりに出した解答を学習支援装置1に入力するようにし、その正誤を自動的に学習支援装置1が判定するようにしてもかまわない。
なお、前記の説明では、問題情報には問題と解答と解説とが含まれることとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、問題の内容によっては解説が不要な場合もある。例えば、単に知識を問う問題の場合は解説が不要な場合もあり、このような場合は、問題と解答とだけが問題情報に含まれていればよい。また、問題の内容によっては解答が不要な場合もある。例えば、論文試験の問題では解答が不要な場合もあり、このような場合は、問題と解説とだけが問題情報に含まれていればよい。もちろん、解答と解説とを独立した2つの情報として取り扱うのではなく1つの情報として取り扱うようにしてもよい。この場合、問題集ウィンドウ130には、例えば[解答/解説]という1つの表示(リンク)が含まれ、その表示をクリックすると、解答と解説とが含まれるサブウィンドウが表示されることになる。このように、本発明でいう解答と解説とが1つの情報であるか2つの情報であるかという点は特に限定されるものではない。
なお、前記の説明では、検索語句を含む問題が検索される形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、検索語句が入力されると、その検索語句を解答または解説に含む問題が検索されるようにしてもよい。このようにすれば、問題には検索語句が含まれていない可能性があるものの、その解答または解説には検索語句が必ず含まれている。よって、検索語句について理解を深めることができるという点では、前記した検索形態と同様の効果を得ることができる。
なお、検索画面や検索操作手順は、前記したものに限定されないのはもちろんである。検索条件の設定手法も様々あり特に限定されるものではない。例えば、以下のような検索初期画面を用いて、検索条件の設定や検索実行の指示をすることも可能である。
図16は、検索初期画面の一例を示す図である。この図16に示されるように、検索初期画面300には、検索対象設定ブロック310と、辞書問題集設定ブロック320と、検索条件設定ブロック330と、検索ボタン340とが含まれる。この検索初期画面で設定された情報は、検索条件設定部14に通知されるようになっている。検索対象設定ブロック310には、検索語句を入力するための入力フィールド311や、用語と問題とを同時に検索するか、用語のみを検索するか、問題のみを検索するかを選択するためのラジオボタンが設けられている。辞書問題集設定ブロック320には、現在設定されている基本辞書の表示と、辞書選択画面の表示ボタンとが設けられている。辞書選択画面の表示ボタンとは、基本辞書の設定を変更するための画面を表示させるためのボタンである。また、辞書問題集設定ブロック320には、辞書記憶部170に記憶されている全ての辞書を指定辞書とするか又はユーザが指定する辞書を指定辞書とするかを選択するためのラジオボタン、ユーザが指定する辞書を指定辞書とする場合に辞書の指定を受け付ける画面を表示させるためのボタン、問題集記憶部180に記憶されている全ての問題集を指定問題集とするか又はユーザが指定する問題集を指定問題集とするかを選択するためのラジオボタン、ユーザが指定する問題集を指定問題集とする場合に問題集の指定を受け付ける画面を表示させるためのボタンが設けられている。このように、ユーザによって指定された辞書や問題集のみを検索することを可能とすれば、全ての辞書や問題集を検索する場合に比べて検索処理時間の短縮化を図ることができる。検索条件設定ブロック330には、用語の意味を検索する際の条件式を選択するためのラジオボタンと、問題を検索する際の条件式を選択するためのラジオボタンとが設けられている。このように、用語検索の条件式と問題検索の条件式とを一画面における操作で可能とすれば、ユーザの操作負担が軽減されることになる。
図17は、検索初期画面の他の一例を示す図である。この検索初期画面300aは、検索対象設定ブロック310aを除き、前記した検索初期設定画面300と同様である。すなわち、検索対象設定ブロック310aには、用語範囲指定ボタン312と問題範囲指定ボタン313とが追加されている。用語範囲指定ボタン312は、図15に示される範囲指定ボタンB27に相当するボタンであり、問題範囲指定ボタン313は、図15に示される範囲指定ボタンB39に相当するボタンである。このようにすれば、用語の意味を検索するための語句と問題を検索するための語句とが異なる場合でも、その語句を入力する操作は1回で済むので、ユーザの操作負担が軽減される。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、辞書と問題集という2種類のDBを備えた構成について説明したが、本実施の形態2では、辞書と問題集という2種類のDBに加え、3種類目のDBを備えた構成について説明する。以下、本発明の実施の形態2における学習支援装置の構成を前記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図18は、本発明の実施の形態2に係る学習支援装置の構成を示す機能ブロック図である。この学習支援装置1は、前記実施の形態1の構成に加え、メモ検索部22とノート記憶部23とを備えている。ノートは、ユーザが入力部10を用いて入力したメモ情報の集合であり、具体的にはDBである。ここでは、複数のノートがノート記憶部23に記憶されていると仮定して説明する。ノートの種類としては、講義ノート、自習ノート、研究ノートなどがある。講義ノートとは、大学などで講義を受けた際のメモを集めたノートをいう。自習ノートとは、自習の際に作成したメモを集めたノートをいう。研究ノートとは、大学の研究室などで行なった研究内容のメモを集めたノートをいう。
基本DB設定部12は、基本辞書の識別子、基本問題集の識別子、または基本ノートの識別子を保持しておくためのRAM等である。基本辞書と基本問題集については既に説明したので、ここでは詳しい説明を省略する。基本ノートとは、メモ情報を検索する際に常に参照する設定になっているノートをいう。基本ノートの数は、1つに限らず複数でもよい。
指定DB設定部13は、指定辞書の識別子、指定問題集の識別子、または指定ノートの識別子を保持しておくためのRAM等である。指定辞書と指定問題集については既に説明したので、ここでは詳しい説明を省略する。指定ノートとは、メモ情報を検索する際に参照することをユーザが入力部10を用いて指定したノートをいう。指定ノートの数は、1つに限らず複数でもよい。
検索条件設定部14は、用語情報の検索条件と問題情報の検索条件に加え、メモ情報の検索条件を保持しておくためのRAM等である。問題情報の検索条件や用語情報の検索条件と同様、メモ情報の検索条件も、ユーザが入力部10を用いて設定することができる。
メモ検索部22は、メモ情報をノートから検索する処理部であり、本発明に係るメモ検索手段の一例である。メモ検索部22は、ユーザが入力部10を用いて検索語句を入力すると、その検索語句の区切りを判定する。そして、基本DB設定部12に保持されている基本ノートの識別子および指定DB設定部13に保持されている指定ノートの識別子を特定し、特定した識別子を持つ基本ノートおよび指定ノートから、検索語句を構成する用語の全部または一部を含むメモを検索する。この検索は、検索条件設定部14に保持されている検索条件に従って行われる。検索語句を構成する用語の全部を含むメモが検索されるか、検索語句を構成する用語の一部を含むメモが検索されるかは、検索条件設定部14の設定内容による。
詳細については後述するが、メモ検索部22の検索態様は様々ある。例えば、語句ではなく単語が入力された場合は、その単語を含むメモがノートごとに検索される。また、検索語句中の一範囲が指定された場合は、その指定された範囲に対応するメモがノートごとに検索される。
ノート記憶部23は、ノート230を記憶するためのハードディスク等であり、本発明に係るノート記憶手段の一例である。以下、ノート230について詳しく説明する。
図19は、ノート230のデータ構造を示す図である。この図19に示されるように、ノート230は、メモ情報(1レコードに相当する情報)の集合である。メモIDは、メモを識別するための情報であり、必ずしも必要でない。メモは、文と図とに大別することができる。図中に示す「BBB」という文字は、メモIDが0002のメモには、BBBというファイル名の図が含まれていることを意味している。お気に入りフラグについては既に説明したので、ここでは詳しい説明を省略する。この図19では、複数のノート230がノート記憶部23に記憶されている場面を想定しており、各ノート230には、ノートの識別子が記述されるタグが設けられている。例えば、最前面のノート230は、論文の書き方についての講義を大学で受けた際のメモを集めた講義ノートであるため、そのタグには「講義ノート:論文の書き方」と記述されている。もちろん、タグに記述される情報は、ノート230を識別することができる情報であればよく、番号などでもよい。ユーザは、自由にメモ情報の追加削除を行なうことができる。メモ情報を追加する方法は、入力部10から手入力する方法でもよいし、あるいは、市販されている学習参考書をデータ変換することにより一括して取り込む方法でもよい。
なお、図19では、見出し語(インデックス)をメモに対応付けていないが、別途、インデックスをメモに対応付けたノート230を用意しておいてもよい。このようなインデックス付きのノート230を用いれば、インデックスのみを検索することができるので、目的のメモ情報を高速に検索することが可能となる。インデックス付きのノート230を検索するかインデックスなしのノート230を検索するか、入力部10を用いてユーザが自由に選択可能な構成としてもよい。このようにすれば、検索速度を重視するユーザはインデックス付きのノート230を選択することができ、他方、検索精度を重視するユーザはインデックスなしのノート230を選択することができるので、利便性が高まる。
図20は、表示部21によって表示される画面の説明図である。作業ウィンドウ110と辞書ウィンドウ120と問題集ウィンドウ130については既に説明したので、ここでは、新たに追加されたノートウィンドウ200について説明する。ノートウィンドウ200は、メモ情報の検索結果を表示するためのウィンドウである。ノートウィンドウ200には、ボタン群201と、入力フィールド202と、メモエリア203と、メモエリア203用のスクロールバー204と、ノートウィンドウ200用のスクロールバー205と、最大化指示エリア206と、ノート名表示エリア207と、図指示エリア208と、編集指示エリア209とが含まれる。ボタン群201は、メモ検索に関する各種機能を提供するためのボタン群であり、その機能は、問題集ウィンドウ130に含まれるボタン群131と基本的に同じである。入力フィールド202は、検索語句を入力するためのフィールドである。メモエリア203は、検索されたメモ情報を表示するためのエリアである。複数のメモ情報が検索された場合は、この図20に示されるように、複数のメモエリア203が表示されることになる。メモエリア203用のスクロールバー204は、メモ情報の全部を表示させるためのスクロールバーである。ノートウィンドウ200用のスクロールバー205は、全ての検索結果を表示させるためのスクロールバーである。最大化指示エリア206は、メモエリア203を最大化させるための指示エリアである。例えば<最大化>という表示をクリックすると、当該メモエリア203のサイズが最大となり、メモ情報の全部をスクロールすることなく表示することが可能となる。ノート名表示エリア207は、検索されたメモ情報が含まれるノート230の名称(識別子)を表示するためのエリアである。図指示エリア208は、メモ情報に含まれる図を表示させるための指示エリアである。例えば[図]という表示をクリックすると、そのメモ情報に含まれる図がサブウィンドウに表示される。編集指示エリア209は、表示されているメモ情報を編集するモードに切り替えるための指示エリア209である。メモ検索の形態は様々ある。例えば、入力フィールド202に検索語句を入力した後、検索の実行を指示すると、その検索語句を含むメモがノートウィンドウ200に表示される。
以下、本実施の形態2における学習支援装置1を用いた理想的な学習方法について説明する。この学習方法は、国家試験を目指す学生を対象としており、学生は、卒業後に実施される国家試験を目指しているものと仮定する。
(1)低学年の間の学習方法
低学年の学生は、国家試験をほとんど意識していないのが通常である。従って、学生が低学年の間は、過去問を演習することよりも、講義ノート作りをしながら講義の内容を深く理解することに重点を置いた方がよい。そこで、ユーザは、図21に示されるように、入力部10を用いて講義のメモを作業ウィンドウ110に手入力する。その後、登録ボタンB43をクリックすると、作業ウィンドウ110内の文字列がノートDB230に登録されるようになっている。
このように講義ノート作りをしている途中で意味のわからない用語が出てきた場合は、その用語の意味を辞書170から検索する。例えば、「錯体」という用語の意味がわからない場合は、「錯体」という用語をクリックする。これにより、「錯体」という用語を検索語句として用語検索が実行され、この図21に示されるように、錯体の意味が辞書ウィンドウ120に表示される。このようにすれば、ユーザは、講義ノート作りをしながら講義の内容を深く理解することができる。
このように用語検索が実行されると同時に、「錯体」という用語を検索語句として問題検索が実行されるようにしてもよい。このようにすれば、「錯体」という用語を含む過去問が存在する場合は、その過去問が問題集ウィンドウ130に表示されるので、「錯体」という用語の重要性を即座に把握することができる。「錯体」という用語を検索語句として用語検索した結果、該当する問題の数が多い場合は、この図21に示されるように、「金属」等の用語を検索語句に追加することも可能である。この時期、検索された過去問を解くだけの知識が習得できている学生は多くないので、実際に過去問を解くかどうかはユーザ自身が判断すればよい。
なお、ここでは、ユーザが入力部10を用いて講義のメモを手入力する形態を説明したが、市販されている参考書をデータ変換して一括して取り込むようにしてもよい点は既に説明した通りである。このように参考書のデータを一括して取り込めば、講義のメモをとっていない場合や、講義のメモをノート230に入力する作業を怠っていた場合でも、その遅れを一気に取り戻すことができる。
(2)中学年の間の学習方法
中学年になると、国家試験を意識し始める学生が増える。しかしながら、実際に過去問を解いた経験のある学生は多くない。従って、中学年の間の学習方法としては、学習中に遭遇するキーワードを検索語句として過去問を検索してみることが重要である。過去問を検索すれば、学習中の事柄がどのような形で国家試験に出題されているか、ユーザは即座に把握することができる。検索された過去問は、実際に解いてみるのが好ましい。この時期、意味のわからない用語が問題に含まれている場合も少なくないが、その場合は、辞書や講義ノートの関連記述を参照しながら学習を進めていくのが効率的である。
例えば、図22に示されるように、「金属錯体」という用語を含む問題を演習している際、「錯体」の意味がわからない場合は、「錯体」という検索語句で辞書検索を実行する。これにより、「錯体」の意味を辞書ウィンドウ120に表示させることができる。また、試験科目に論文が含まれる場合は、「論文」という検索語句でノート検索を実行する。これにより、論文の書き方等に関する講義ノートや自作ノートをノートウィンドウ200に表示させることができる。ここでは図示していないが、「金属錯体」という検索語句でノート検索を実行すると、金属錯体に関する講義ノートや自作ノートがノートウィンドウ200に表示されるのはいうまでもない。
(3)高学年の間の学習方法
一通りの学習を終えた学生は、いよいよ過去問を次々と解いていくことになる。過去問を解くにあたって、年度順に解いていく方法と、分野別に解いていく方法とがある。年度順に解いていきたい場合は、「平成○年度」など、検索したい過去問の年度を検索語句として問題検索を実行する。これにより、平成○年度の過去問がその出題順に問題集ウィンドウ130に表示されることになる。他方、分野別に解いていきたい場合は、その分野名を検索語句として問題検索を実行する。これにより、その分野の過去問が年度順に問題集ウィンドウ130に表示される。もちろん、このような検索を可能とするためには、年度情報・出題順情報・分野情報を問題集180に設定しておく必要がある。その設定態様は特に限定されるものではないが、例えば、年度別に問題集180を分けておき、問題IDを出題順に対応させ、各問題のインデックスにその分野情報を設定しておくようにしてもよい。
なお、解けなかった問題に遭遇した場合は、辞書や講義ノートの関連記述を参照することにより、復習に努めるのが好ましい。解けなかった問題をお気に入りに登録しておけば、その問題が解けるようになるまで繰り返し演習することができるので、苦手克服が可能となる。
また、試験直前には、ある年度(通常は昨年度)の問題を本番同様の時間内に解いてみるのも効果的である。このような学習方法を採用する場合は、あらかじめ昨年度の問題を問題集180から除外しておくのが好ましい。初めて演習する問題を使った方が、より本番に近い環境を実現することができるからである。問題集180から特定の問題を除外するには、前記したウィザード機能または追加削除機能を使用すればよい。すなわち、問題集ウィザードボタンB37を使用することにより、昨年度の問題のみからなる問題集グループを作成しておき、普段はその問題集を指定問題集から除外しておく。そして、試験直前に昨年度の問題のみからなる問題集グループを指定問題集に追加すれば、試験直前に昨年度の問題を初めて演習することができる。既存の問題集から昨年度の問題集を削除しておくか、あるいは、そもそも昨年度の問題集だけはインストールしないようにしておき、試験直前に昨年度の問題集を追加するようにしても、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本実施の形態2では、辞書と問題集という2種類のDBに加え、ノートという3種類目のDBを備えた構成を採用している。これにより、ユーザ自身が作成した講義ノートなどを利用することができるようになるので、過去問を解くレベルに至っていないユーザに対しても、そのユーザの学習段階に応じた効果的な学習方法を提供することが可能となる。
また、本実施の形態2では、メモエリア203用のスクロールバー204や最大化指示エリア206を採用しているので、検索結果を効率よく表示させることが可能となる。すなわち、検索結果(特にメモ情報)はそのデータが長いという特徴があるので、複数の検索結果を表示した場合は上位1つか2つの検索結果しか画面上に表示されない恐れがある。そのような不具合を回避するため、本実施の形態2では、メモエリア203用のスクロールバー204や最大化指示エリア206を採用している。1件分の検索結果を表示するためのエリアが小さくても、検索語句を含む部分が表示されるようにしておけば、各検索結果の概要を容易に知ることができる。概要を知ったうえで、その検索結果の全部を表示したければスクロールや最大化をすればよいのである。もちろん、前記実施の形態1でも、このようなスクロールや最大化ができる構成を採用してもよい。
なお、ここでは、3種類のDBを備えた構成を例示したが、4種類以上のDBを備えた構成を採用することも可能である。DBの種類を増やした場合は、ウィンドウの種類も同様に増やすのが好ましい。本実施の形態2では、辞書と問題集とノートという3種類のDBを備えているので、作業ウィンドウ110と辞書ウィンドウ120と問題集ウィンドウ130とノートウィンドウ200という4種類のウィンドウを備えた構成を例示したが、さらに4種類目のDBを備えた構成では、そのDBの検索結果を表示するための5種類目のウィンドウを備えるのが好ましい。
なお、本実施の形態2で説明した学年別の学習方法は、前記実施の形態1においても採用することができる。すなわち、前記実施の形態1では、ノートというDBを備えていないのでノート検索を実行することはできないものの、その他の点については本実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
本発明は、主体的に学習するユーザにとって使い勝手のよい環境を提供することが必要な学習支援装置の用途に適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る学習支援装置の構成を示す機能ブロック図 辞書のデータ構造を示す図 問題集のデータ構造を示す図 学習支援装置の動作を示すフロー図 表示部によって表示される画面の説明図 作業ウィンドウに含まれるボタン群の説明図 辞書ウィンドウに含まれるボタン群の説明図 辞書ウィンドウに含まれるボタン群の説明図 問題集ウィンドウに含まれるボタン群の説明図 表示部によって表示される画面の一例を示す図 表示部によって表示される画面の一例を示す図 表示部によって表示される画面の一例を示す図 表示部によって表示される画面の一例を示す図 表示部によって表示される画面の一例を示す図 表示部によって表示される画面の他の一例を示す図 検索初期画面の一例を示す図 検索初期画面の他の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係る学習支援装置の構成を示す機能ブロック図 ノートのデータ構造を示す図 表示部によって表示される画面の説明図 表示部によって表示される画面の一例を示す図 表示部によって表示される画面の一例を示す図
符号の説明
1 学習支援装置
10 入力部
11 検索部
12 基本DB設定部
13 指定DB設定部
14 検索条件設定部
15 用語検索部
16 問題検索部
17 辞書記憶部
18 問題集記憶部
19 表示画面作成部
20 検索結果履歴保持部
21 表示部
22 メモ検索部
23 ノート記憶部

Claims (15)

  1. 学習を支援する学習支援装置であって、
    用語とその意味とを対応付けた用語情報群である辞書を記憶する辞書記憶手段と、
    問題と解答と解説とを対応付けた問題情報群である問題集を記憶する問題集記憶手段と、
    検索語句の入力を受け付ける入力手段と、
    前記検索語句に対応する用語情報を前記辞書から検索する用語検索手段と、
    前記検索語句に対応する問題情報を前記問題集から検索する問題検索手段と、
    前記用語検索手段および前記問題検索手段による検索結果を表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする学習支援装置。
  2. 前記入力手段は、前記用語情報の検索条件および前記問題情報の検索条件を受け付け、
    前記用語検索手段は、前記用語情報の検索条件に従って検索し、
    前記問題検索手段は、前記問題情報の検索条件に従って検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  3. 前記入力手段は、前記検索語句中の一範囲が指定されたことを受け付け、
    前記用語検索手段は、前記一範囲に対応する用語情報を検索し、
    前記問題検索手段は、前記一範囲に対応する問題情報を検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  4. 前記辞書記憶手段は、複数の前記辞書を記憶し、
    前記用語検索手段は、前記用語情報を複数の前記辞書から検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  5. 前記問題集記憶手段は、複数の前記問題集を記憶し、
    前記問題検索手段は、前記問題情報を複数の前記問題集から検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  6. 前記問題集記憶手段は、複数年度の過去問を集めた過去問題集を記憶し、
    前記問題検索手段は、前記問題情報を前記過去問題集から検索する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  7. 前記入力手段は、前記用語の意味を表示する旨の指示を受け付け、
    前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記用語の意味を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記用語の意味を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  8. 前記入力手段は、前記問題を表示する旨の指示を受け付け、
    前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記問題を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記問題を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  9. 前記入力手段は、前記解答を表示する旨の指示を受け付け、
    前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記解答を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記解答を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  10. 前記入力手段は、前記解説を表示する旨の指示を受け付け、
    前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記解説を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記解説を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  11. 前記入力手段は、前記問題中の図を表示する旨の指示を受け付け、
    前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記問題中の図を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記問題中の図を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  12. 前記入力手段は、前記解説中の図を表示する旨の指示を受け付け、
    前記表示手段は、前記検索語句の入力が受け付けられたとき、または、前記解説中の図を表示する旨の指示が受け付けられたとき、前記解説中の図を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  13. 前記学習支援装置は、さらに、
    メモ情報を集めたノートを記憶するノート記憶手段と、
    前記検索語句に対応するメモ情報を前記ノートから検索するメモ検索手段とを備え、
    前記表示手段は、前記用語検索手段、前記問題検索手段、および前記メモ検索手段による検索結果を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  14. 学習を支援する学習支援方法であって、
    検索語句の入力を受け付ける入力ステップと、
    用語とその意味とを対応付けた用語情報群である辞書から、前記検索語句に対応する用語情報を検索する用語検索ステップと、
    問題と解答と解説とを対応付けた問題情報群である問題集から、前記検索語句に対応する問題情報を検索する問題検索ステップと、
    前記用語検索ステップおよび前記問題検索ステップにおける検索結果を表示する表示ステップと
    を含むことを特徴とする学習支援方法。
  15. 学習を支援するためのプログラムであって、
    検索語句の入力を受け付ける入力ステップと、
    用語とその意味とを対応付けた用語情報群である辞書から、前記検索語句に対応する用語情報を検索する用語検索ステップと、
    問題と解答と解説とを対応付けた問題情報群である問題集から、前記検索語句に対応する問題情報を検索する問題検索ステップと、
    前記用語検索ステップおよび前記問題検索ステップにおける検索結果を表示する表示ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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