JP2007285283A - Fuel injection valve - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関し、例えば内燃機関用燃料噴射弁に適用して好適なものである。 The present invention relates to a fuel injection valve that injects fuel, and is suitably applied to, for example, a fuel injection valve for an internal combustion engine.
従来、弁部材を電磁的に駆動する燃料噴射弁が公知である。このような燃料噴射弁では、弁部材および可動コアは一体となって軸方向へ往復移動する。弁部材は、ハウジングに設けられている弁座に着座または弁座から離座することにより、燃料の噴射を断続する。また、弁部材と一体の可動コアは、弁座とは反対側の端部において固定コアに吸引される。このような構成の燃料噴射弁の場合、作動時において、弁部材とハウジングの弁座との衝突、および可動コアと固定コアとの衝突によって作動音が発生する。 Conventionally, a fuel injection valve that electromagnetically drives a valve member is known. In such a fuel injection valve, the valve member and the movable core integrally move reciprocally in the axial direction. The valve member intermittently injects fuel by being seated on or separated from the valve seat provided in the housing. The movable core integral with the valve member is sucked by the fixed core at the end opposite to the valve seat. In the case of the fuel injection valve having such a configuration, during operation, operation noise is generated due to a collision between the valve member and the valve seat of the housing and a collision between the movable core and the fixed core.
そこで、例えば特許文献1に開示されている燃料噴射弁の場合、弁部材を軽量化することにより騒音の低減が図られている。また、特許文献2に開示されている燃料噴射弁の場合、外側に防音カバーとなる弾性部材を設けることにより、騒音の低減が図られている。
しかしながら、特許文献1に開示されているように弁部材の軽量化を図ったり、特許文献2に開示されているように防音カバーを取り付けたとしても、作動音を根本的に低減することは困難である。一方、これらの従来技術では、構造の複雑化を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で作動音を低減する燃料噴射弁を提供することにある。
However, even if the valve member is reduced in weight as disclosed in Patent Document 1 or a soundproof cover is attached as disclosed in Patent Document 2, it is difficult to fundamentally reduce the operating noise. It is. On the other hand, these conventional techniques have a problem that the structure becomes complicated.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a fuel injection valve that reduces operating noise with a simple structure.
請求項1記載の発明では、ハウジングの端部に厚肉部を備えている。弁部材と弁座との衝突および可動コアと固定コアとの衝突などのように燃料噴射弁で発生した振動は、ハウジングを伝搬してハウジングの開口部とは反対側の端部に到達する。燃料噴射弁は、開口部とは反対側の端部が燃料を供給するための燃料レールに接続される。そのため、ハウジングを伝搬した振動は、接続されている燃料レールに伝わり、燃料レールから振動および音となって外部へ放出される。ところで、一般に部材を伝搬する振動は、振動が伝わる部材の断面積が急拡大すると減衰する。上記のように、ハウジングを伝搬する振動は、燃料レールに伝わる。そのため、最も燃料レールに近い側、すなわちハウジングの開口部とは反対側の端部において振動を減衰させることにより、燃料レールに伝わる振動を低減することができる。請求項1記載の発明では、ハウジングの開口部とは反対が側の端部に厚肉部を設けることにより、ハウジングを伝搬した振動は厚肉部において減衰する。したがって、簡単な構造で外部へ放出される振動および音、ならびに作動音を低減することができる。 According to the first aspect of the present invention, the end portion of the housing is provided with a thick portion. Vibration generated in the fuel injection valve, such as a collision between the valve member and the valve seat and a collision between the movable core and the fixed core, propagates through the housing and reaches the end opposite to the opening of the housing. The end of the fuel injection valve opposite to the opening is connected to a fuel rail for supplying fuel. Therefore, the vibration propagated through the housing is transmitted to the connected fuel rail, and is emitted to the outside as vibration and sound from the fuel rail. By the way, in general, vibration propagating through a member is attenuated when the cross-sectional area of the member through which the vibration is transmitted suddenly increases. As described above, the vibration propagating through the housing is transmitted to the fuel rail. Therefore, the vibration transmitted to the fuel rail can be reduced by attenuating the vibration on the side closest to the fuel rail, that is, the end opposite to the opening of the housing. According to the first aspect of the present invention, the vibration propagated through the housing is attenuated at the thick portion by providing the thick portion at the end on the side opposite to the opening of the housing. Therefore, vibrations and sounds emitted to the outside with a simple structure, and operating sounds can be reduced.
請求項2記載の発明では、厚肉部は筒部材によって形成されている。そのため、筒部材を設けることにより、ハウジングの端部には容易に厚肉部が形成される。したがって、簡単な構造で作動音を低減することができる。
請求項3記載の発明では、筒部材はフィルタ部材を支持している。燃料通路には、流入する燃料に含まれる異物を除去するためのフィルタ部材を設置する必要がある。また、フィルタ部材は、例えば圧入などによってハウジングの内周側に設置するための部位を有している。そこで、フィルタ部材をハウジングに設置するための部位を筒部材で構成することにより、部品点数の増加を招くことなくフィルタ部材を支持しつつ厚肉部が設けられる。したがって、部品点数の増大を招くことなく、簡単な構造で作動音を低減することができる。
In the invention according to claim 2, the thick part is formed by the cylindrical member. Therefore, by providing the cylindrical member, a thick part is easily formed at the end of the housing. Therefore, the operation sound can be reduced with a simple structure.
In the invention according to claim 3, the tubular member supports the filter member. In the fuel passage, it is necessary to install a filter member for removing foreign substances contained in the inflowing fuel. Further, the filter member has a portion for installation on the inner peripheral side of the housing, for example, by press fitting. Therefore, by forming the part for installing the filter member in the housing with a cylindrical member, the thick part is provided while supporting the filter member without increasing the number of parts. Therefore, the operation noise can be reduced with a simple structure without increasing the number of parts.
請求項4記載の発明では、筒部材は、ハウジングの振動減衰率よりも振動減衰率が大きな材料で形成されている。これにより、ハウジングを伝搬した振動は、振動減衰率の大きな筒部材によって効果的に減衰する。したがって、簡単な構造で作動を低減することができる。
請求項5記載の発明では、筒部材の内径はアジャスティングパイプの内径よりも大きい。燃料は、筒部材の内周側、ハウジングの内周側、固定コアの内周側、アジャスティングパイプの内周側、および可動コアの内周側などを経由して開口部へ流入する。アジャスティングパイプは固定コアの内周側に圧入されるため、燃料が流れる通路を形成する部材の中でも最も内径が小さくなる。そこで、筒部材の内径をアジャスティングパイプの内径よりも大きく設定することにより、燃料の流れに対する筒部材の抵抗は低減される。したがって、燃料の圧力損失を低減することができる。
In the invention according to claim 4, the cylindrical member is formed of a material having a vibration damping rate larger than that of the housing. Thereby, the vibration propagated through the housing is effectively damped by the cylindrical member having a large vibration damping rate. Therefore, the operation can be reduced with a simple structure.
In the invention of claim 5, the inner diameter of the cylindrical member is larger than the inner diameter of the adjusting pipe. The fuel flows into the opening via the inner peripheral side of the cylindrical member, the inner peripheral side of the housing, the inner peripheral side of the fixed core, the inner peripheral side of the adjusting pipe, the inner peripheral side of the movable core, and the like. Since the adjusting pipe is press-fitted into the inner peripheral side of the fixed core, the inner diameter is the smallest among the members forming the passage through which the fuel flows. Therefore, by setting the inner diameter of the cylindrical member to be larger than the inner diameter of the adjusting pipe, the resistance of the cylindrical member to the fuel flow is reduced. Therefore, the pressure loss of the fuel can be reduced.
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、各実施形態での説明は省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁(以下、燃料噴射弁を「インジェクタ」という。)を図1に示す。第1実施形態によるインジェクタ10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に吸入される吸気に燃料を噴射する。なお、インジェクタ10は、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンなど他の形式のエンジンに適用してもよい。
Hereinafter, a plurality of embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In the following plurality of embodiments, substantially the same components are denoted by the same reference numerals, and description in each embodiment is omitted.
(First embodiment)
FIG. 1 shows a fuel injection valve (hereinafter referred to as “injector”) according to a first embodiment of the present invention. The
インジェクタ10は、収容パイプ11を備えている。収容パイプ11は、薄肉の筒状に形成されている。収容パイプ11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。収容パイプ11は、一方の端部に燃料入口15を有している。インジェクタ10の燃料入口15側の端部は、燃料レール100に接続される。燃料レール100には、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料ポンプから燃料レール100に供給された燃料は、燃料入口15からインジェクタ10に流入する。収容パイプ11の燃料入口15側の端部には、燃料フィルタ20が設置されている。燃料フィルタ20は、網状のメッシュ部21とメッシュ部21を支持する支持部22とを有している。メッシュ部21は、例えば金属や樹脂などにより形成されている。メッシュ部21は、支持部22によって支持されて収容パイプ11に保持される。これにより、燃料フィルタ20は、燃料入口15側の端部において燃料に含まれる異物を除去する。インジェクタ10と燃料レール100との間は、シール部材であるリング101によって液密にシールされている。
The
収容パイプ11の燃料入口15とは反対側、すなわち第一磁性部12の内周側には弁ボディ30が設置されている。弁ボディ30は、略円筒状に形成され、第一磁性部12の内周側に固定されている。弁ボディ30は、図2に示すように先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁面31に弁座32を有している。弁ボディ30は、内壁面31の収容パイプ11とは反対側の端部に開口部33を有している。弁ボディ30の収容パイプ11とは反対側の端部には、噴孔プレート34が設けられている。噴孔プレート34は、弁ボディ30の開口部33の外側を覆っている。噴孔プレート34は、弁ボディ30側の端面と弁ボディ30とは反対側の端面とを接続する噴孔35を有している。噴孔プレート34の弁ボディ30とは反対側すなわち噴孔プレート34の外側は、スリーブ36によって覆われている。スリーブ36は、噴孔プレート34の外側を覆うとともに、噴孔プレート34を弁ボディ30に保持している。上述した収容パイプ11および弁ボディ30は、特許請求の範囲におけるハウジングを構成している。
A
弁部材としてのニードル40は、収容パイプ11の第一磁性部12および弁ボディ30の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル40は、収容パイプ11および弁ボディ30と概ね同軸上に配置されている。ニードル40は、噴孔プレート34側の端部近傍にシール部41を有している。シール部41は、弁ボディ30に形成されている弁座32に着座可能である。ニードル40は、弁ボディ30との間に燃料が流れる燃料通路42を形成する。ニードル40のシール部41が弁座32から離座することにより、燃料通路42と噴孔35とは開口部33を経由して連通する。本実施形態の場合、ニードル40は筒状に形成されている。そのため、ニードル40は、内部に燃料通路43を形成している。ニードル40は、燃料通路42と燃料通路43とを接続する燃料孔44および燃料孔45を有している。なお、ニードル40は、筒状に限らず、中実の柱状であってもよい。
The
インジェクタ10は、図1に示すようにニードル40を駆動する駆動部50を有している。駆動部50は、電磁駆動部である。駆動部50は、コイル部51、プレートハウジング52、ホルダ53、固定コア54および可動コア55を有している。プレートハウジング52およびホルダ53は、いずれも磁性材料から形成され、互いに磁気的に接続されている。プレートハウジング52は、コイル部51の外周側を覆っている。ホルダ53は、収容パイプ11の外周側に配置され、噴孔35側からコイル部51を保持している。コイル部51、プレートハウジング52、ホルダ53および収容パイプ11の外周側は、樹脂モールド56によって覆われている。コイル部51は、配線部材57を経由してコネクタ58に設置されているターミナル59と電気的に接続している。
The
固定コア54は、収容パイプ11を挟んでコイル部51の内周側に固定されている。固定コア54は、例えば鉄などの磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア54は、可動コア55との間に所定のすき間を形成して設置される。この固定コア54と可動コア55との間の隙間は、ニードル40のリフト量に対応する。
The fixed
可動コア55は、収容パイプ11の内周側に収容されている。可動コア55は、収容パイプ11の内周側を軸方向へ往復移動可能である。可動コア55は、噴孔35とは反対側の端部が固定コア54と対向している。可動コア55は、例えば鉄などの磁性材料から略円筒状に形成されている。ニードル40は、シール部41とは反対側の端部が可動コア55の内周側に固定されている。これにより、ニードル40および可動コア55は、一体となって軸方向へ往復移動する。
The
可動コア55は、弾性部材としてのスプリング16と接している。スプリング16は、軸方向の一方の端部が可動コア55と接し、他方の端部がアジャスティングパイプ17と接している。アジャスティングパイプ17は、例えば圧入などにより固定コア54の内周側に固定されている。スプリング16は、軸方向へ伸長する力を有している。そのため、一端がアジャスティングパイプ17によって固定されているスプリング16は、他端側において一体の可動コア55およびニードル40を弁座32側へ押し付ける。スプリング16の荷重は、アジャスティングパイプ17の固定コア54への圧入量により調整される。コイル部51に通電していないとき、一体の可動コア55およびニードル40は弁座32側へ押し付けられる。これにより、シール部41は、弁座32に着座する。
The
図3に示すように、収容パイプ11の燃料入口15側の端部には燃料フィルタ20が設置されている。燃料フィルタ20は、筒部材23に係止されて収容パイプ11に保持されている。筒部材23には、燃料フィルタ20の支持部22が係止されている。燃料フィルタ20の支持部22が係止された筒部材23は、燃料フィルタ20とともに収容パイプ11の内周側に圧入されている。これにより、燃料フィルタ20は、筒部材23とともに収容パイプ11の燃料入口15側の端部すなわち開口部33とは反対側の端部に固定される。
As shown in FIG. 3, a
筒部材23は、内周側に燃料通路24を有する筒状に形成されている。収容パイプ11の燃料入口15側の端部に筒部材23を固定することにより、収容パイプ11の肉厚は筒部材23が設けられている部分で増大する。すなわち、収容パイプ11は、固定コア54の近傍から燃料入口15側の端部近傍まで概ね均一の肉厚を有する一方、燃料入口15において筒部材23によって急激に肉厚が増大している。これにより、筒部材23は、収容パイプ11の燃料入口15側の端部に厚肉部を形成している。
The
筒部材23で収容パイプ11に厚肉部を形成することにより、筒部材23の固定コア54側に位置する第二磁性部14から厚肉部を形成する筒部材23側へ伝搬する振動は減衰する。一般に、薄肉側から厚肉側へ伝わる振動は、下記の式(1)で求められる伝搬減衰量ΔRとして示されるように減衰する。ここで、σは、S2/S1で求められ、S1は薄肉側の部材の断面積であり、S2は厚肉側の部材の断面積である。このように、薄肉側を伝搬した振動は、急激に肉厚が増大する厚肉側へ伝搬するときに減衰する。
By forming the thick part in the
第1実施形態の場合、収容パイプ11は、第二磁性部14と、第二磁性部14に固定されている筒部材23とで肉厚が急激に変化する。そのため、第二磁性部14を伝搬した振動は、筒部材23が固定されている部分において減衰する。特に、収容パイプ11の第二磁性部14をステンレスで形成するとき、筒部材23を例えば鉄あるいはゴムなどのようにステンレスに比較して振動減衰率の大きな材料で形成することにより、第二磁性部14を伝搬した振動は筒部材23によって大きく減衰する。筒部材23は、上記に例示した鉄あるいはゴムに限らず、その他の金属あるいは樹脂など収容パイプ11に比較して振動減衰率の大きな材料を用いることができる。
In the case of the first embodiment, the wall thickness of the
インジェクタ10を作動するとき、コイル部51への通電の断続によって、ニードル40と弁ボディ30、および可動コア55と固定コア54とは衝突を繰り返す。これにより、ニードル40と弁ボディ30、および可動コア55と固定コア54との衝突によって生じた振動は、収容パイプ11の第二磁性部14を伝搬する。インジェクタ10は、上述のように燃料入口15側の端部が燃料レール100に接続される。そのため、収容パイプ11の第二磁性部14を経由して伝搬した振動は、さらに燃料レール100に伝搬し、燃料レール100から外部へ振動および騒音として放出される。これに対し、第1実施形態の場合、収容パイプ11を伝搬する振動は、燃料レール100に近い収容パイプ11の燃料入口15側の端部において減衰される。これにより、収容パイプ11から燃料レール100に伝搬する振動は大きく低減される。その結果、燃料レール100から外部へ放出される振動および騒音は低減される。
When the
燃料通路24を形成する筒部材23の内径は、アジャスティングパイプ17の内径よりも大きい。燃料入口15に供給され筒部材23が形成する燃料通路24から収容パイプ11の内周側に流入した燃料は、アジャスティングパイプ17の内周側、固定コア54の内周側、可動コア55の内周側、ニードル40が形成する燃料通路43、および燃料孔44、45を経由して燃料通路44へ流入する。燃料入口15から燃料通路44へ流れる燃料は、最も小径の部分で絞り込まれる。第1実施形態では、筒部材24の内径をアジャスティングパイプ17の内径よりも大きくすることにより、燃料通路24において燃料の流れの絞り込みが低減される。したがって、筒部材23を設置しても、燃料の圧力損失を低減することができる。
The inner diameter of the
次に、上記の構成のインジェクタ10の作動について説明する。
コイル部51に通電していないとき、固定コア54と可動コア55との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、可動コア55は、スプリング16の押し付け力によって弁ボディ30側へ移動している。これにより、可動コア55と一体のニードル40も弁ボディ30側へ移動し、シール部41は弁座32に着座している。その結果、燃料通路42と噴孔35との間は遮断され、噴孔35から燃料は噴射されない。
Next, the operation of the
When the
コイル部51に通電すると、コイル部51に発生した磁界により、プレートハウジング52、第二磁性部14、固定コア54、可動コア55、第一磁性部12およびホルダ53には磁束が流れる磁気回路が形成される。そのため、固定コア54と可動コア55との間には磁気吸引力が発生する。発生した磁気吸引力がスプリング16の押し付け力よりも大きくなると、ニードル40と一体の可動コア55は固定コア54側へ吸引される。これにより、ニードル40のシール部41は、弁ボディ30の弁座32から離座する。可動コア55は、固定コア54の可動コア55側の端部と衝突するまで固定コア54側へ移動する。シール部41が弁座32から離座すると、燃料通路42の燃料はシール部41と弁座32との間を経由して噴孔プレート34が形成する噴孔35へ流入する。その結果、噴孔35から燃料が噴射される。
When the
コイル部51への通電を停止すると、固定コア54と可動コア55との間の磁気吸引力は消滅する。そのため、スプリング16の押し付け力によって、可動コア55およびニードル40は弁ボディ30側へ移動する。ニードル40は、シール部41が弁ボディ30の弁座32に着座するまで移動する。そして、ニードル40のシール部41が弁ボディ30の弁座32に着座すると、噴孔35からの燃料の噴射は停止される。
When energization of the
以上説明したように、第1実施形態では、固定コア54と可動コア55との衝突による振動、およびニードル40と弁ボディ30との衝突による振動は、収容パイプ11の第二磁性部14から筒部材23が形成する厚肉部へ伝搬することによって減衰する。筒部材23は、燃料入口15に近い収容パイプ11の端部に設置されている。そのため、インジェクタ10の作動にともなう振動および騒音は、収容パイプ11から燃料レール100への伝搬が低減される。したがって、外部へ放出されるインジェクタ10の作動音および振動を低減することができる。
また、第1実施形態では、筒部材23は燃料フィルタ20の支持部22を支持しつつ収容パイプ11に固定される。そのため、簡単な構造で外部へ放出される作動音および振動を低減することができる。
As described above, in the first embodiment, the vibration caused by the collision between the fixed
In the first embodiment, the
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるインジェクタを図4に示す。
第2実施形態では、図4に示すように燃料フィルタ60の構成が第1実施形態と異なる。第2実施形態では、燃料フィルタ60は、メッシュ部61および支持部62を有している。支持部62は、燃料入口15側の端部に厚肉部63が一体に形成されている。すなわち、第2実施形態では、燃料フィルタ60の支持部62は、厚肉部63となる筒部材と一体に形成されている。これにより、燃料フィルタ60を収容パイプ11に圧入することにより、収容パイプ11の内周側には厚肉部63が形成される。
第2実施形態では、燃料フィルタ60に厚肉部63を一体に形成することができるので、部品点数を低減することができる。
(Second Embodiment)
An injector according to a second embodiment of the present invention is shown in FIG.
In the second embodiment, as shown in FIG. 4, the configuration of the
In the second embodiment, since the
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるインジェクタを図5に示す。
第3実施形態では、図5に示すように筒部材23は燃料フィルタ20よりも燃料入口15側に設けられている。すなわち、第3実施形態では、燃料フィルタ20とは別体の筒部材23は、燃料フィルタ20よりも燃料入口15側に圧入される。これにより、筒部材23は、収容パイプ11の燃料入口15側の端部に厚肉部を形成する。
第3実施形態では、燃料フィルタ20は従来のまま設計を変更することなく用いることができる。
(Third embodiment)
An injector according to a third embodiment of the present invention is shown in FIG.
In the third embodiment, the
In the third embodiment, the
(第4、第5、第6実施形態)
本発明の第4実施形態、第5実施形態および第6実施形態によるインジェクタをそれぞれ図6、図7または図8に示す。
第4実施形態では、図6に示すように燃料フィルタ70は、フィルタ部材71および支持部72を有している。フィルタ部材71は、筒部材73が形成する燃料通路74に設置される。フィルタ部材71は、支持部72によって支持されている。支持部72に支持されたフィルタ部材71は、筒部材73に係止されて収容パイプ11に固定される。
(4th, 5th, 6th embodiment)
Injectors according to the fourth, fifth, and sixth embodiments of the present invention are shown in FIG. 6, FIG. 7, and FIG. 8, respectively.
In the fourth embodiment, the
第5実施形態では、図7に示すように燃料フィルタ70のフィルタ部材71は、筒部材73が形成する燃料通路74に設置される。フィルタ部材71は、筒部材73によって支持されている。筒部材73に支持されたフィルタ部材71は、筒部材73とともに収容パイプ11に固定される。
第6実施形態では、図8に示すように燃料フィルタ70は筒部材73よりも固定コア54側に設けられている。すなわち、第6実施形態では、フィルタ部材71を支持する支持部72と別体の筒部材73は、フィルタ部材71および支持部72よりも燃料入口15側に圧入される。これにより、筒部材73は、収容パイプ11の燃料入口15側の端部に厚肉部を形成する。
In the fifth embodiment, as shown in FIG. 7, the
In the sixth embodiment, as shown in FIG. 8, the
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態によるインジェクタを図9に示す。
第7実施形態では、収容パイプ80は上述の第1実施形態から第6実施形態と比較して薄肉に形成されるとともに、全体が磁性材料または非磁性材料により一体に形成されている。収容パイプ80を薄肉で形成することにより、収容パイプ80の全体を磁性材料で一体に形成しても、収容パイプ80を経由して短絡する磁束は容易に飽和する。そのため、コイル部51への通電時における磁束の漏れが低減し、固定コア54と可動コア55との間を流れる磁束は十分に確保される。その結果、収容パイプ11の全体を磁性材料で一体に形成しても、固定コア54と可動コア55との間の磁気吸引力の低下を抑制することができる。
(Seventh embodiment)
An injector according to a seventh embodiment of the present invention is shown in FIG.
In the seventh embodiment, the
一方、収容パイプ80の全体を非磁性材料で形成しても、薄肉の収容パイプ80を経由してプレートハウジング52と固定コア54との間を磁束は容易に通過する。そのため、収容パイプ80の全体を非磁性材料で一体に形成しても、固定コア54と可動コア55との間の磁気吸引力の低下を抑制することができる。
第7実施形態では、収容パイプ80を薄肉の磁性材料または非磁性材料で形成することにより、収容パイプ80は一部材で形成される。したがって、部品点数を低減することができる。また、第7実施形態では、収容パイプ80が薄肉化される。そのため、収容パイプ80と筒部材23との間の肉厚の差は大きくなる。その結果、収容パイプ80と筒部材23との間における振動減衰率を大きくすることができる。したがって、収容パイプ80から燃料レール100へ伝搬する振動をより減衰することができ、外部へ放出される振動および騒音を低減することができる。
On the other hand, even if the
In the seventh embodiment, the
(その他の実施形態)
以上説明した本発明の各実施形態では、収容パイプ11の内周側に筒部材23や燃料フィルタ60の厚肉部63を設置することによって収容パイプ11の燃料入口15側の端部に厚肉部を形成している。しかし、収容パイプ11を径方向内側または外側へ突出させることにより、収容パイプ11自体に厚肉部を設置してもよい。また、本発明の各実施形態では、燃料流れ方向において筒部材23、73または厚肉部63の下流側もしくは途中に、メッシュ部21、61もしくはフィルタ部材71を設置する例について説明した。しかし、メッシュ部21、61もしくはフィルタ部材71は、燃料流れ方向において筒部材23、73または厚肉部63の上流側に設置してもよい。さらに、本発明の各実施形態では、弁ボディ30に設置した噴孔プレート34に噴孔35を形成する例について説明した。しかし、弁ボディ30に直接噴孔35を設置してもよい。
(Other embodiments)
In each of the embodiments of the present invention described above, the
以上のように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。 As described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be applied to various embodiments without departing from the gist thereof.
10:インジェクタ(燃料噴射弁)、11、80:収容パイプ(ハウジング)、16:スプリング、17:アジャスティングパイプ、21、61:メッシュ部(フィルタ部材)、23、73:筒部材(厚肉部)、30:弁ボディ(ハウジング)、32:弁座、33:開口部、40:ニードル(弁部材)、42:燃料通路、54:固定コア、55:可動コア、63:厚肉部、71:フィルタ部材 10: injector (fuel injection valve), 11, 80: receiving pipe (housing), 16: spring, 17: adjusting pipe, 21, 61: mesh part (filter member), 23, 73: cylindrical member (thick part) ), 30: valve body (housing), 32: valve seat, 33: opening, 40: needle (valve member), 42: fuel passage, 54: fixed core, 55: movable core, 63: thick part, 71 : Filter member
Claims (5)
前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングの弁座に着座または前記弁座から離座することにより、前記開口部への燃料の流れを断続する弁部材と、
前記ハウジングの軸方向において前記開口部とは反対側の端部に設けられ、前記ハウジングの他の部分よりも肉厚が大きな厚肉部と、
を備える燃料噴射弁。 A housing having an opening and forming a fuel passage communicating with the opening in the interior;
A valve member provided inside the housing, wherein the flow of the fuel to the opening is interrupted by being seated on or away from the valve seat of the housing;
A thick wall portion provided at an end opposite to the opening in the axial direction of the housing, and having a larger wall thickness than other portions of the housing;
A fuel injection valve comprising:
前記筒部材は、前記フィルタ部材を支持している請求項2記載の燃料噴射弁。 A filter member for removing foreign matter contained in the fuel flowing into the fuel passage;
The fuel injection valve according to claim 2, wherein the cylindrical member supports the filter member.
前記可動コアと対向して設けられている固定コアと、
前記固定コアの内周側に設けられ、一方の端部が前記可動コアと接し、前記可動コアを前記弁座側へ押し付ける弾性部材と、
前記固定コアに圧入され、前記弾性部材の他方の端部と接し、前記弾性部材の荷重を調整する筒状のアジャスティングパイプとをさらに備え、
前記厚肉部の内径は、前記アジャスティングパイプの内径よりも大きい請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
A movable core provided inside the housing and reciprocating in the axial direction together with the valve member;
A fixed core provided facing the movable core;
An elastic member provided on the inner peripheral side of the fixed core, one end of which is in contact with the movable core, and presses the movable core toward the valve seat;
A cylindrical adjusting pipe that is press-fitted into the fixed core, is in contact with the other end of the elastic member, and adjusts the load of the elastic member;
The fuel injection valve according to any one of claims 1 to 4, wherein an inner diameter of the thick portion is larger than an inner diameter of the adjusting pipe.
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