JP2007285164A - Sirocco fan and air conditioner - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、吹出し風量の増加を図ったシロッコファン及びそれを用いた空気調和機に関するものである。 The present invention relates to a sirocco fan in which the amount of blown air is increased and an air conditioner using the sirocco fan.
従来、シロッコファンとして、吸込み口と吹出口とを有するケーシング内に、羽根車を収納している。シロッコファンが動作すると、羽根車の回転軸方向に開口するケーシングの吸込み口から空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を羽根車の周方向に開口するケーシングの吹出口から吹き出す。ケーシングの吸込み口は、羽根車の回転軸と同心の円形状をなしている。 Conventionally, as a sirocco fan, an impeller is accommodated in a casing having an inlet and an outlet. When the sirocco fan operates, air is sucked in from the suction port of the casing that opens in the direction of the rotation axis of the impeller, and this sucked air is blown out from the blower outlet of the casing that opens in the circumferential direction of the impeller. The suction port of the casing has a circular shape concentric with the rotating shaft of the impeller.
しかしながら、従来のシロッコファンは、高負荷運転の際に、吸込み口から吸い込まれた空気の一部が、再び吸込み口から吹き出て、吸込み口に逆流領域が生じるという課題がある。この逆流領域が生じると、大きな騒音が生じ、かつ、吹出口から吹き出る空気の量が減ってシロッコファンの送風効率が悪化する。 However, the conventional sirocco fan has a problem that part of the air sucked from the suction port blows out from the suction port again during high load operation, and a backflow region is generated in the suction port. When this reverse flow region is generated, a large noise is generated, and the amount of air blown out from the outlet is reduced, so that the blowing efficiency of the sirocco fan is deteriorated.
そこで、高負荷運転時でも、吸込み口から空気が逆流することがなくて、騒音の発生を防止でき、かつ、効率が良好なシロッコファンを提供するために、シロッコファンのケーシングの吸込み口を、略直角に交差する2つの直線と、ケーシング内に収納した羽根車の回転軸と略同心の円弧とからなる扇形をなし、羽根車の回転軸に対して偏心して配置する。この吸込み口には、高負荷運転時でも空気の逆流領域が生じないので、吸込み口における空気の流れに擾乱が生じないから、シロッコファンの動作時の騒音が減少し、また、吸込み口から吸入された空気は吹出口から略全て吹き出されるから、送風効率が向上するシロッコファンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のシロッコファンは、羽根車の回転軸とほぼ同心の円形状である吸込み口と、吹出口とを有するケーシングが、羽根車の外周と回転軸方向に垂直な面を覆うように形成される。この羽根車を動作させると、吸込み口から空気を吸込み、羽根車の内側から外側に向かって空気が流れ、ケーシングで集められた空気は吹出口から吹出される。この時の吸込み風量(吸込み口に垂直な面での分布)は、吹出口に近い吸込み口領域において多いことが実験から分かっている。 A conventional sirocco fan is formed such that a casing having a suction port that is substantially concentric with the rotation shaft of the impeller and a blower outlet covers a surface perpendicular to the outer periphery of the impeller and the rotation shaft direction. . When this impeller is operated, air is sucked from the suction port, air flows from the inside to the outside of the impeller, and the air collected by the casing is blown out from the blowout port. Experiments have shown that the suction air volume (distribution in a plane perpendicular to the suction port) at this time is large in the suction port region close to the outlet.
そこで、吸込み風量を増加させるために全体的に吸込み口の径を拡大すると、吸込み風量の分布が少ない領域では、吸込み空気の逆流が生じ、ファン効率の悪化を招く。 Therefore, if the diameter of the suction port is enlarged as a whole in order to increase the suction air volume, the suction air flows backward in a region where the distribution of the suction air volume is small, resulting in deterioration of fan efficiency.
また、特許文献1に記載されたシロッコファンは、高負荷運転時でも逆流領域が生じないようにすることはできるが、吸込み風量が多い吹出口に近い吸込み口領域に吸込み口が形成されていないので、吸込み風量を増加させることができない。
Moreover, although the sirocco fan described in
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、吸込み空気の逆流防止と吸込み風量の増加を実現し、延いては、吸込み口が略円形状のものと同一回転数で比較した場合の吹出し風量が大きく、かつ低騒音なシロッコファン及びそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and has realized prevention of backflow of suction air and increase in the amount of suction air, so that the suction port has the same rotational speed as that of a substantially circular shape. An object of the present invention is to provide a sirocco fan having a large blowing air volume and a low noise when compared, and an air conditioner using the same.
この発明に係るシロッコファンは、スクロール形状の開始点より渦巻き形状に形成され、外周壁の内側に沿って吹出し風路を形成するスクロールケーシングと、このスクロールケーシング内に収納されるファンと、スクロールケーシングに設けられ、ファンの回転軸方向に開口する吸込み口と、ファンの周方向に開口し、スクロール形状の開始点よりファンの外周とスクロールケーシングの外周壁との間が下流に向かって徐々に径方向の幅が拡大する渦巻き状の吹出し風路の下流端に位置する吹出し口とを備え、スクロール形状の開始点とファン回転軸心とを結ぶ直線より吹出し口側の吸込み口の少なくとも一部を、吸込み口が円形状の場合より吹出し口側に張り出させることを特徴とする。 A sirocco fan according to the present invention has a scroll casing formed in a spiral shape from the scroll shape starting point and forms a blowout air path along the inside of the outer peripheral wall, a fan accommodated in the scroll casing, and a scroll casing The suction port that opens in the direction of the rotation axis of the fan, and opens in the circumferential direction of the fan, and gradually increases in diameter toward the downstream from the starting point of the scroll shape between the outer periphery of the fan and the outer peripheral wall of the scroll casing. And a blower outlet located at the downstream end of the spiral blower air passage whose width in the direction expands, and at least part of the suction inlet on the blower outlet side from the straight line connecting the scroll-shaped starting point and the fan rotation axis The suction port is projected to the outlet side from the case of a circular shape.
この発明に係るシロッコファンは、上記構成により、円形状の吸込み口と比較した場合、同一回転数での吹出し風量が大きく、かつ低騒音で運転することができるという効果を奏する。 The sirocco fan which concerns on this invention has the effect that it can drive | operate with the large amount of blowing air at the same rotation speed, and low noise compared with a circular shaped suction inlet by the said structure.
実施の形態1.
図1乃至図3は実施の形態1を示す図で、図1はシロッコファン100を示す平面図、図2はシロッコファン100を示す平面図(a)と、(a)のA−A断面図及びB−B断面図(b)、図3はシロッコファン100の吸込み口21の円形状部分の半径をR、ファン回転軸心1からの距離をrとした時、r/R=0.9の位置における吸込み風速分布を示す図である。
FIGS. 1 to 3 are diagrams showing the first embodiment. FIG. 1 is a plan view showing a
図1に示すシロッコファン100は、渦巻き形状のスクロールケーシング20内にファン10(多翼ファン)を配した構成を有する。スクロールケーシング20は、中心に吸込み口21を有する吸込み側スクロール壁20bと、中心に図示しないファンモータが取付けられた図示しないモータ側スクロール壁とを平行に配し、両スクロール壁の外周を図示しない外周壁で連結している。ファン10の外周と外周壁との間は下流に向かって径方向の幅が拡大する渦巻き状の吹出し風路24となっている。吹出し風路24の下流端は、吹出し口22となっている。例えば、シロッコファン100が空気調和機に使用される場合は、吹出し口22の下流側に熱交換器等が配される。尚、図1における矢印は、吹出し風を示す。
A
吹出し風路24の上流端と下流端との間には、舌部25が配される。通常、舌部25とファン10の外周との間の隙間は小さく、ファン10の外径に対する舌部25とファン10の外周との間の隙間の比は、0.03〜0.10程度に設計される。
A
スクロールケーシング20の外周壁は、図1に示すように、吸込み側スクロール壁20b側から見て、時計方向に渦巻き状に形成されるが、そのスクロール形状の開始点20aは舌部25近傍に配される。このスクロール形状の開始点20aと、ファン回転軸心1とを結ぶ直線を、ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23とする。
As shown in FIG. 1, the outer peripheral wall of the
スクロールケーシング20の吸込み口21は、通常円形状であるが、本実施の形態においては、吸込み口21の吹出し口22に近い、吸込み風速の大きい領域21aの径を円形状の径よりも大きくしている。
Although the
図3はシロッコファン100の吸込み口21の円形状部分の半径をR、ファン回転軸心1からの距離をrとした時、r/R=0.9の位置における吸込み風速分布を示す図である。図3に示す角度θは、ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23を基準とした反時計方向(反回転方向)の角度である。図3(b)の縦軸は、吸込み風速の最大値を1とし、この吸込み風速の最大値に対する速度比を示している。この角度θに対する速度比のデータは、計算により求めたものである。
FIG. 3 is a diagram showing a suction wind speed distribution at a position of r / R = 0.9, where R is the radius of the circular portion of the
図3(b)より、角度θが90度弱付近、即ち、吹出し口22に近い領域で、吸込み風速が最大となる。また、吸込み風速は、角度θに対して、略正弦波状に変化し、角度θが270度付近で最小になる。
As shown in FIG. 3B, the suction air speed becomes maximum in the region where the angle θ is less than 90 degrees, that is, in the region close to the
従って、吸込み風速の大きい領域21aの吸込み口21の径を円形状の径より大きくすることにより、吸込み風量を増加することができる。即ち、同一回転数において、吸込み風量が増加し、かつ、騒音が低下する。
Therefore, the suction air volume can be increased by making the diameter of the
吸込み口21の径を円形状の径より大きくする箇所は、図1のファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23より吹出し口22側であればよく、吸込み風量の増加が図れる。図3に示す角度θで表せば、0<角度θ<180(単位:度)の吸込み口21の径を円形状の径より大きくする。
The location where the diameter of the
ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23より吹出し口22側の吸込み口21の少なくとも一部の径を円形状の径より大きくすることで、吸込み風量の増加が図れる。これは、ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23より吹出し口22側の吸込み口21の少なくとも一部を、吸込み口21が円形状の場合より吹出し口22側に張り出させることの一例である。
By increasing the diameter of at least a part of the
図1では平面形状を示しているが、これを側面から見ると図2のようになる。図2のB−B断面が円形状の部分であり、図2のA−A断面が吸込み口21の径を円形状の径より大きくした部分を示す。吸込み口21の径を円形状の径より大きくした部分は、吸込み口21の径がファン10の外径と略同じになっている。尚、吸込み口21の径は、ファン10の内径と略同じになっている。
Although FIG. 1 shows a planar shape, it is as shown in FIG. 2 when viewed from the side. The BB cross section in FIG. 2 is a circular portion, and the AA cross section in FIG. 2 shows a portion in which the diameter of the
実施の形態2.
図4は実施の形態2を示す図で、シロッコファン100の平面図である。
FIG. 4 shows the second embodiment and is a plan view of the
実施の形態2では、実施の形態1と異なる点のみを説明する。従って、実施の形態1と同じ構成の部分については、説明を省略する。 In the second embodiment, only differences from the first embodiment will be described. Therefore, the description of the same configuration as in the first embodiment is omitted.
図4に示すように、吸込み口21は円形状であるが、吸込み口21の円形状の中心2が、ファン回転軸心1に対して略吹出し口22側に所定距離偏心している。これは、ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23より吹出し口22側の吸込み口21の少なくとも一部を、吸込み口21が円形状の場合より吹出し口22側に張り出させることの一例である。
As shown in FIG. 4, the
これにより、吸込み口21の円形状の中心2がファン回転軸心1と一致している場合に比べ、吸込み口21の反吹出し口22側は、塞がれた状態になるが、図3に示したように、この領域は吸込み風速が小さい領域であるので、吸込み風量の減少は小さい。
Thereby, compared with the case where the
吸込み口21の円形状の中心2が、ファン回転軸心1に対して略吹出し口22側に所定距離偏心することにより、吸込み風速が大きい領域に吸込み口21が形成されることにより、実施の形態1と同様、同一回転数において、吸込み風量が増加し、かつ、騒音が低下する。
Since the
実施の形態3.
図5は実施の形態3を示す図で、シロッコファン100の平面図である。
Embodiment 3 FIG.
FIG. 5 shows the third embodiment, and is a plan view of the
実施の形態3では、実施の形態1と異なる点のみを説明する。従って、実施の形態1と同じ構成の部分については、説明を省略する。 In the third embodiment, only differences from the first embodiment will be described. Therefore, the description of the same configuration as in the first embodiment is omitted.
図5に示す吸込み口21は、円形状ではなく、長穴形状である。さらに詳しくは、ファン回転軸心1を中心とする円弧と、ファン回転軸心1に対して吹出し口22側に所定距離偏心した点3を中心とする円弧とを略直線で結ぶ長穴形状である。これは、ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線23より吹出し口22側の吸込み口21の少なくとも一部を、吸込み口21が円形状の場合より吹出し口22側に張り出させることの一例である。
The
実施の形態2と異なる点は、吸込み口21の反吹出し口22側が塞がれた状態にならない点である。これにより、実施の形態2よりも若干ではあるが、同一回転数において、吸込み風量がさらに増加し、かつ、騒音がさらに低下する。
The difference from the second embodiment is that the side opposite to the
実施の形態4.
図6は実施の形態4を示す図で、天吊形空気調和機200(空気調和機の一例)の平面図(a)と、側面図(b)である。
Embodiment 4 FIG.
FIG. 6 is a diagram illustrating the fourth embodiment, and is a plan view (a) and a side view (b) of a ceiling-suspended air conditioner 200 (an example of an air conditioner).
図6に示すように、天吊形空気調和機200は、ファンモーター50で駆動される2台のシロッコファン100と、冷凍サイクルの冷媒と空気とが熱交換を行う熱交換器40とを備える。また、空気の吸込み口には吸込みグリル30を備える。シロッコファン100の台数は、2台に限定されるものではない。2乃至4台等の、複数台のシロッコファン100が使用される。
As shown in FIG. 6, the ceiling-suspended air conditioner 200 includes two
天吊形空気調和機200のシロッコファン100に、実施の形態1乃至実施の形態3のいずれかのシロッコファン10を用いることにより、風量が大きく、かつ、騒音の小さい天吊形空気調和機200を提供することができる。
By using the
天吊形空気調和機200の他に、例えば、床置き形空気調和機にも、実施の形態1乃至実施の形態3のいずれかのシロッコファン10を使用することができる。
In addition to the ceiling-suspended air conditioner 200, for example, the
1 ファン回転軸心、10 ファン、20 スクロールケーシング、20a スクロール形状の開始点、20b 吸込み側スクロール壁、21 吸込み口、21a 吸込み風速の大きい領域、22 吹出し口、23 ファン回転軸心1とスクロール形状の開始点20aとを結ぶ直線、24 吹出し風路、25 舌部、30 吸込みグリル、40 熱交換器、50 ファンモーター、100 シロッコファン、200 天吊形空気調和機。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
このスクロールケーシング内に収納されるファンと、
前記スクロールケーシングに設けられ、前記ファンの回転軸方向に開口する吸込み口と、
前記ファンの周方向に開口し、前記スクロール形状の開始点より前記ファンの外周と前記スクロールケーシングの外周壁との間が下流に向かって徐々に径方向の幅が拡大する渦巻き状の吹出し風路の下流端に位置する吹出し口とを備え、前記スクロール形状の開始点と前記ファン回転軸心とを結ぶ直線より前記吹出し口側の前記吸込み口の少なくとも一部を、該吸込み口が円形状の場合より前記吹出し口側に張り出させることを特徴とするシロッコファン。 A scroll casing which is formed in a spiral shape from the start point of the scroll shape and forms a blowout air path along the inner side of the outer peripheral wall;
A fan stored in the scroll casing;
A suction port provided in the scroll casing and opening in a rotation axis direction of the fan;
A spiral blowout air passage that opens in the circumferential direction of the fan and gradually expands in the radial direction from the start point of the scroll shape toward the downstream between the outer periphery of the fan and the outer peripheral wall of the scroll casing. A blow-off port located at the downstream end of the fan, and at least a part of the suction port on the blow-off port side from a straight line connecting the scroll-shaped starting point and the fan rotation axis, the suction port having a circular shape. A sirocco fan characterized by projecting to the outlet side.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009186816A (en) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Canon Inc | Electric apparatus |
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