JP2007280324A - 計算機システム、管理計算機および仮想ストレージ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、仮想記憶領域を移動させる際の信頼性を格段的に向上させ得る計算機システムを提案するものである。
【解決手段】管理計算機は、所定の期間ごとの仮想ストレージ装置における仮想記憶領域の負荷およびその閾値を管理する管理部と、管理部により管理された仮想記憶領域の負荷が閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の仮想ストレージ装置に、移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する移動指示部とを備え、仮想ストレージ装置は、移動指示部により移動指示された移動対象の仮想記憶領域を、他の仮想ストレージ装置に移動する移動部を備える。
【選択図】図3
【解決手段】管理計算機は、所定の期間ごとの仮想ストレージ装置における仮想記憶領域の負荷およびその閾値を管理する管理部と、管理部により管理された仮想記憶領域の負荷が閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の仮想ストレージ装置に、移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する移動指示部とを備え、仮想ストレージ装置は、移動指示部により移動指示された移動対象の仮想記憶領域を、他の仮想ストレージ装置に移動する移動部を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、ホスト計算機、仮想ストレージ装置、ストレージ装置および管理計算機を含んで構成される計算機システムに関する。特に、計算機システムの構成を最適に保つための管理手段に関する。
(1)ストレージエリアネットワーク
1台以上の外部記憶装置と1台以上のホスト計算機をストレージエリアネットワーク(SAN)により接続し、複数のホスト計算機が、1台以上の外部記憶装置からなる大容量記憶装置を共有する計算機システムが広く普及している。このような計算機システムでは、記憶資源や計算機資源を後から追加・削除・交換することが容易であり、拡張性に優れるという利点がある。SANに接続する外部記憶装置には、RAID(Redundant Array of Independent Disks)構成されたストレージ装置が一般的によく利用される。
1台以上の外部記憶装置と1台以上のホスト計算機をストレージエリアネットワーク(SAN)により接続し、複数のホスト計算機が、1台以上の外部記憶装置からなる大容量記憶装置を共有する計算機システムが広く普及している。このような計算機システムでは、記憶資源や計算機資源を後から追加・削除・交換することが容易であり、拡張性に優れるという利点がある。SANに接続する外部記憶装置には、RAID(Redundant Array of Independent Disks)構成されたストレージ装置が一般的によく利用される。
(2)ファイバチャネルゾーニング
また、SANを構成するファイバチャネルスイッチは、ファイバチャネルネットワークの論理的な分割単位であるゾーニング機能を提供する。このファイバチャネルゾーニングのひとつの形態は、ひとつのゾーンをネットワークインタフェースの集合で構成するものである。ゾーンに登録されたネットワークインタフェースは、ゾーンに登録されていないネットワークインタフェースとのデータ転送を受け付けない。すなわち、データ転送は、ゾーンに登録されたネットワークインタフェースの間でのみ可能となることとなる。
また、SANを構成するファイバチャネルスイッチは、ファイバチャネルネットワークの論理的な分割単位であるゾーニング機能を提供する。このファイバチャネルゾーニングのひとつの形態は、ひとつのゾーンをネットワークインタフェースの集合で構成するものである。ゾーンに登録されたネットワークインタフェースは、ゾーンに登録されていないネットワークインタフェースとのデータ転送を受け付けない。すなわち、データ転送は、ゾーンに登録されたネットワークインタフェースの間でのみ可能となることとなる。
(3)階層ストレージシステム
特許文献1では、仮想ストレージ装置を他の記憶領域を有する外部ストレージ装置と接続し、当該他のストレージ装置内の記憶領域を自仮想ストレージ装置の仮想的な記憶領域としてホスト計算機に提供することにより、ストレージ装置を多段構成に、自仮想ストレージ装置の負荷を軽減する計算機システムが提案されている。
特許文献1では、仮想ストレージ装置を他の記憶領域を有する外部ストレージ装置と接続し、当該他のストレージ装置内の記憶領域を自仮想ストレージ装置の仮想的な記憶領域としてホスト計算機に提供することにより、ストレージ装置を多段構成に、自仮想ストレージ装置の負荷を軽減する計算機システムが提案されている。
また、特許文献2では、外部ストレージ装置が提供する記憶領域を自仮想ストレージ装置の仮想記憶領域として定義し、ホスト計算機からのI/O処理要求を中継する。中継時に、I/O処理状況をモニタし、外部ストレージ装置に高負荷のものがあった場合、ポート、プロセッサの稼働状況を確認し、それらの構成を変更することで負荷が抑えられる場合には、その変更で対処し、抑えられない場合には、高負荷の仮想記憶領域から余裕のある仮想記憶領域に、または高負荷の記憶領域から余裕のある記憶領域にデータを移行する計算機システムが提案されている。
さらに、特許文献3では、SANに接続される各装置の管理エージェントから各装置が管理する情報を取得し、取得した情報をもとに、当該SANにおける仮想記憶領域マッピングと実記憶領域マッピングを検出し、これを管理すると共に、SAN内の各装置から受信した障害通知メッセージの内容を解釈するためのイベント辞書を保持し、障害受信メッセージを受信した場合には、その障害が仮想記憶領域のI/Oアクセスに与える影響を検出し、仮想記憶領域マッピング情報ないしは実記憶領域マッピング情報をもとに、SAN管理者の仮想記憶領域作成要求をチェックする計算機システムが提案されている。
特開2005−011277号公報
特開2005−242690号公報
特開2004−127141号公報
特許文献1〜3に開示された仮想ストレージ技術では、高負荷となった仮想記憶領域を別の仮想ストレージ装置に移動することで負荷の平衡化を図るようになされている。この移動先とする仮想ストレージ装置には、移動対象の仮想記憶領域に接続する入出力装置が、同様に接続可能であるものを選択しなければならない。しかしながら、ストレージエリアネットワークの構成が複雑であると、この要件を満たす仮想ストレージ装置を選出することが困難となる。例えば以下のように、移動先の仮想ストレージ装置を選択しなければならない。
(1)移動先の仮想ストレージ装置には、移動対象の仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、物理的に接続可能な仮想ストレージ装置を選出しなければならない。
(2)ネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合においては、移動先の仮想ストレージ装置には、移動対象の仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、論理的に接続可能な仮想ストレージ装置を選出しなければならない。
(3)(1)、(2)の要件を満たす仮想ストレージ装置がない場合には、移動対象の仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、移動先の仮想ストレージ装置に接続可能となるようにネットワーク構成を変更しなければならない。
(1)移動先の仮想ストレージ装置には、移動対象の仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、物理的に接続可能な仮想ストレージ装置を選出しなければならない。
(2)ネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合においては、移動先の仮想ストレージ装置には、移動対象の仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、論理的に接続可能な仮想ストレージ装置を選出しなければならない。
(3)(1)、(2)の要件を満たす仮想ストレージ装置がない場合には、移動対象の仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、移動先の仮想ストレージ装置に接続可能となるようにネットワーク構成を変更しなければならない。
すなわち、仮想ストレージ装置が搭載する仮想記憶領域を、別の仮想ストレージ装置に移動しようとする過程においては、当該仮想記憶領域に接続するすべての入出力装置が、移動先の仮想ストレージ装置にも確実に接続できるようにしなければならない。そこで、移動先の仮想ストレージ装置の選定にあっては、当該仮想記憶領域に接続するすべての入出力装置が、ネットワークの物理構成上および論理構成上、接続が保証できるものを選択する手段が必要となる。また、こうした要件を満たす仮想ストレージ装置が無ければ、移動後の仮想ストレージ装置にすべての入出力装置が接続可能となるように、論理ネットワーク構成を変更する手段が必要となる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、仮想記憶領域を移動させる際の信頼性を格段的に向上させ得る計算機システム、管理計算機および仮想ストレージ装置を提案するものである。
かかる課題を解決するために本発明の一形態においては、計算機システムにおいて、複数のホスト計算機から送信されるデータを格納するための記憶領域を有する複数のストレージ装置と、前記記憶領域が対応づけられている仮想記憶領域を前記ホスト計算機に提供する複数の仮想ストレージ装置と、前記ホスト計算機および前記仮想ストレージ装置を接続する第1の接続装置と、前記仮想ストレージ装置および前記ストレージ装置を接続する第2の接続装置と、前記ストレージ装置、前記仮想ストレージ装置、前記第1の接続装置および前記第2の接続装置を管理する管理計算機とを備え、前記管理計算機は、所定の期間ごとの前記仮想ストレージ装置における前記仮想記憶領域の負荷およびその閾値を管理する管理部と、前記管理部により管理された前記仮想記憶領域の負荷が前記閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する移動指示部とを備え、前記仮想ストレージ装置は、前記移動指示部により移動指示された前記移動対象の仮想記憶領域を、他の前記仮想ストレージ装置に移動する移動部を備える。
また、本発明の他の形態においては、管理計算機において、複数のホスト計算機から送信されるデータを格納するための記憶領域を有する複数のストレージ装置および前記記憶領域が対応づけられている仮想記憶領域を前記ホスト計算機に提供する複数の仮想ストレージ装置を管理すると共に、所定の期間ごとの前記仮想ストレージ装置における前記仮想記憶領域の負荷およびその閾値を管理する管理部と、前記管理部により管理された前記仮想記憶領域の負荷が前記閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する移動指示部とを備える。
さらに、本発明の他の形態においては、仮想ストレージ装置において、複数のホスト計算機から送信されるデータを格納するための複数のストレージ装置の記憶領域が対応づけられている仮想記憶領域の負荷およびその閾値を所定の期間ごとに管理する管理部と、前記管理部により管理された前記仮想記憶領域の負荷が前記閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する移動部とを備える。
従って、仮想記憶領域の負荷が常に一定以下となるため、データ入出力性能を一定以上に保つことができる。また、仮想記憶領域の移動に際し、移動前に仮想記憶領域に接続していたホスト計算機およびストレージ装置が移動後にも確実に接続できるため、データの入出力の確実性を保証できる。さらに、従来別々であったストレージ装置の構成変更操作と第1および第2の接続装置の構成変更操作とを一元化できるため、構成の不整合を回避できると共に、管理コストを削減することができる。
本発明では、仮想記憶領域を移動させる際の信頼性を格段的に向上させ得る計算機システム、管理計算機および仮想ストレージ装置を実現できる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。
図1は、仮想ストレージ装置を採用したストレージエリアネットワーク構成の計算機システム1の物理接続構成例を示す。計算機システム1は、データベースやファイルサーバなどのアプリケーションを稼働し、記憶領域へのデータ入出力を行うホスト計算機300と、ハードディスクなどの記憶媒体を搭載し、データを記憶する領域の単位となる記憶領域を提供するストレージ装置200と、ストレージ装置200が提供する物理記憶領域を仮想化してホスト計算機300に提供する仮想ストレージ装置100が、ネットワーク接続装置400を介して互いに接続することにより、相互にデータ入出力を可能とする。
また、仮想ストレージ装置100、ストレージ装置200、ホスト計算機300、ネットワーク接続装置400は、管理用ネットワーク600を経由して管理計算機500に接続する。なお、本実施例においては管理用ネットワーク600と、ネットワーク接続装置400が構成するデータ入出力用ネットワークはそれぞれ独立の形態としているが、単一のネットワークが双方の目的を兼ねる形態であってもよい。
図2は、図1の計算機システム1を構成する仮想ストレージ装置100、ストレージ装置200、ホスト計算機300と、記憶領域の対応関係を表現する論理構成例を示す。
ストレージ装置201および202は、物理記憶媒体が構成する「A」〜「E」の物理記憶領域211、212、213、214、215を提供する。この物理記憶領域211、212、213、214、215は、ネットワーク接続装置403を介し、仮想ストレージ装置101、102、103が構成する「A」〜「E」の仮想記憶領域111、112、113、114、115にそれぞれ対応づけられる。同様に、仮想ストレージ装置111、112、113、114、115は、ネットワーク接続装置401、402を介してホスト計算機301、302が構成する「A」〜「E」のホスト計算機記憶領域311、312、313、314、315に対応づけられる。
例えば、ホスト計算機302が稼働するファイルシステムは、「D」のホスト計算機記憶領域314を論理ボリュームとしてマウントし、データ入出力アプリケーションがデータの読み出しや書き込みを行う。
この「D」のホスト計算機記憶領域314は、仮想ストレージ装置103が搭載する「Dの」仮想記憶領域114に関連づけられる。つまり、ホスト計算機302は、当該「D」の仮想記憶領域114に対してデータ入出力要求(SCSIコマンド)を発行する。
さらに、当該「D」の仮想記憶領域114は、ストレージ装置202が搭載する「D」の物理記憶領域214に関連づけられる。ホスト計算機302が発行したデータ入出力要求を受信した仮想ストレージ装置103は、当該「D」の物理記憶領域214に対してデータ入出力要求(SCSIコマンド)を転送する。なお、仮想記憶領域と物理記憶領域の関係は、図14にも掲載されている。
図3は、図2のデータ入出力ネットワークを、論理ネットワーク構成とあわせて表現するものである。仮想ストレージ装置100、ストレージ装置200、ホスト計算機300は、図2と同様である。ネットワーク接続装置401、402、403は、データ入出力用通信インタフェース4401〜4417を搭載する。
例えば、ファイバチャネルスイッチが有するファブリックゾーニングや、イーサネット(登録商標)スイッチが有するVLAN(Virtual LAN)機能のように、ネットワーク接続装置400は、ネットワークを論理的な範囲に分割する機能(ゾーニング機能)がある。ネットワーク接続装置400の実装例をファイバチャネルネットワークスイッチとすると、ファイバチャネルスイッチは、通信インタフェースを単位とする論理ネットワークを構成することができる。
図3の例において、ネットワーク接続装置403は、3つの論理ネットワーク423、424、425を構成する。このうち論理ネットワーク423は、通信インタフェース4411、4413で構成されている。このように論理ネットワークを構成すると、論理ネットワーク境界を越えたデータ入出力は禁止される。図3の例では、仮想ストレージ装置101からストレージ装置202への通信はできなくなる。すなわち、ネットワーク接続装置400は、ホスト計算機300および仮想ストレージ装置100のうち、所定のホスト計算機300および仮想ストレージ装置100間において排他的に通信可能となるように、当該ホスト計算機300および仮想ストレージ装置100間を論理的に接続するように制御するようになされている。また、ネットワーク接続装置400は、仮想ストレージ装置100およびストレージ装置200間においても同様に制御するようになされている。
こうした構成において、例えば、仮想ストレージ装置103が搭載する「D」の仮想記憶領域114の利用負荷が高くなると、仮想ストレージ装置103は、以下のように、当該仮想記憶領域をより負荷の低い仮想ストレージ装置100に移動するようになされている。
(1)この場合、移動先に仮想ストレージ装置101を選択すると、「D」の仮想記憶領域114に接続していたホスト計算機302は、移動後の仮想記憶領域との接続経路がなく、通信できなくなってしまう。そこで、本実施の形態では、仮想ストレージ装置102とホスト計算機302、ストレージ装置202が相互に通信可能な状態とするようになされている。具体的に、本実施の形態では、移動先に選出する仮想ストレージ装置100に、移動対象仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、ホスト計算機302が物理接続可能である仮想ストレージ装置102を選択するようになされている(詳しくは後述する(図25))。
(2)同じように、本実施の形態において、さらにネットワーク接続装置400にネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合には、移動先に選出する仮想ストレージ装置100に、論理接続可能である仮想ストレージ装置102を選択するようになされている(詳しくは後述する(図26))。
(3)一方、ネットワーク接続装置400にネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合には、移動先に選択した仮想ストレージ装置100が物理接続可能であったとしても、ストレージ装置200へ論理接続できないという状況が考えられる。図3の例では、仮想ストレージ装置102は、論理ネットワーク構成の制限により、ストレージ装置201には接続できるが、ストレージ装置202には接続できない。そこで、本実施の形態では、「D」の仮想記憶領域114を仮想ストレージ装置102に移動するために、図4に示すように、ネットワーク接続装置403の論理ネットワーク425を構成変更し、仮想ストレージ装置102とホスト計算機302、ストレージ装置202が相互に通信可能な状態とするようになされている(詳しくは後述する(図27〜図31))。
(1)この場合、移動先に仮想ストレージ装置101を選択すると、「D」の仮想記憶領域114に接続していたホスト計算機302は、移動後の仮想記憶領域との接続経路がなく、通信できなくなってしまう。そこで、本実施の形態では、仮想ストレージ装置102とホスト計算機302、ストレージ装置202が相互に通信可能な状態とするようになされている。具体的に、本実施の形態では、移動先に選出する仮想ストレージ装置100に、移動対象仮想記憶領域に接続していたすべての入出力装置が、ホスト計算機302が物理接続可能である仮想ストレージ装置102を選択するようになされている(詳しくは後述する(図25))。
(2)同じように、本実施の形態において、さらにネットワーク接続装置400にネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合には、移動先に選出する仮想ストレージ装置100に、論理接続可能である仮想ストレージ装置102を選択するようになされている(詳しくは後述する(図26))。
(3)一方、ネットワーク接続装置400にネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合には、移動先に選択した仮想ストレージ装置100が物理接続可能であったとしても、ストレージ装置200へ論理接続できないという状況が考えられる。図3の例では、仮想ストレージ装置102は、論理ネットワーク構成の制限により、ストレージ装置201には接続できるが、ストレージ装置202には接続できない。そこで、本実施の形態では、「D」の仮想記憶領域114を仮想ストレージ装置102に移動するために、図4に示すように、ネットワーク接続装置403の論理ネットワーク425を構成変更し、仮想ストレージ装置102とホスト計算機302、ストレージ装置202が相互に通信可能な状態とするようになされている(詳しくは後述する(図27〜図31))。
図5は、仮想ストレージ装置100(101〜103)の構成例を示す。仮想ストレージ装置100は、ネットワーク接続装置400に接続し、データ入出力を行うためのデータ入出力用通信インタフェース140と、管理用ネットワーク600に接続し管理情報を入出力するための管理用通信インタフェース150と、仮想ストレージ装置100内の制御を司るプロセッサを搭載したストレージコントローラ190と、仮想ストレージ装置100の稼働に必要なプログラムを蓄積する記憶空間であるプログラムメモリ1000と、ホスト計算機300から記憶領域への入出力を高速化するための一時記憶領域であるデータ入出力用キャッシュメモリ160が、ストレージコントローラ190を介して互いに接続された構成である。
データ入出力用通信インタフェース140と管理用通信インタフェース150は、ファイバチャネルやイーサネット(登録商標)などの従来通信技術によるネットワーク入出力装置で実装すればよい。なお、本発明においてはデータ入出力用通信インタフェース140の個数と、管理用通信インタフェース150の個数に制限は設けない。また、データ入出力用通信インタフェース140と管理用通信インタフェース150は、独立したものとせず、データ入出力用通信インタフェース140を管理情報の入出力目的に共用する形としてもよい。
データ入出力用キャッシュメモリ160は、揮発性メモリによる実装が一般的であるが、不揮発性メモリや磁気記憶装置で代用してもよい。なお、本発明においてはデータ入出力用キャッシュメモリ160の個数と容量に制限は設けない。
プログラムメモリ1000は、磁気記憶装置や揮発性半導体メモリで実装したメモリ空間であり、仮想ストレージ装置100の稼働に必要な基本プログラムや情報を保持する目的で利用される。プログラムメモリ1000は、仮想記憶領域110の制御プログラムおよび制御情報を構成する仮想記憶領域制御モジュール1100を保持する。さらに、プログラムメモリ1000は、外部装置との通信を司る通信制御プログラム1301を搭載する。通信制御プログラム1301は、通信対象との情報交換手段である通信プロトコルを操作し、要求メッセージやデータ転送メッセージをネットワーク上で送受信するための機能を担う。
仮想記憶領域制御モジュール1100には、仮想記憶領域100の構成定義データである仮想記憶領域構成情報1101と、仮想記憶領域110の構成を変更するための仮想記憶領域構成変更プログラム1103と、仮想記憶領域110へのホスト計算機300からのデータ入出力を監視し、観測された負荷情報を出力するための仮想記憶領域負荷監視プログラム1105と、当該仮想記憶領域負荷監視プログラム1105の出力データの蓄積である仮想記憶領域負荷情報1107を格納する。
以上が仮想ストレージ装置100の基本的な構成であるが、仮想ストレージ装置100は、後述の物理記憶領域制御モジュール2100、磁気記憶装置220および磁気記憶装置コントローラ230を搭載することで、ストレージ装置100の役割および機能を兼ねてもよい。ストレージ装置200を兼ねることで、当該仮想ストレージ装置100は、ホスト計算機300に対して仮想記憶領域110と物理記憶領域210の両方を提供することができる利点がある。
図6は、ストレージ装置200(201、202)の構成例を示す。ストレージ装置200の基本的な構成は、仮想ストレージ100と同様である。データ入出力用インタフェース240、管理用通信インタフェース250、ストレージコントローラ290、データ入出力用キャッシュメモリ260、プログラムメモリ2000は、図5と同様の構成ならびに実装であればよい。
ストレージ装置200は、磁気記憶装置220を搭載する。なお、本発明においては磁気記憶装置220の個数や容量に制限は設けない。ストレージ装置200の磁気記憶装置220は、ホスト計算機300に提供する論理単位である物理記憶領域210に分割される。なお、物理記憶領域210の構成は、後述の物理記憶領域構成情報2101で定義されている。またなお、本発明においては、物理記憶領域210の個数や容量に制限は設けない。さらに、ストレージ装置200は、物理記憶領域210へのデータ入出力処理において、磁気記憶装置220の制御を司るプロセッサを搭載した磁気記憶装置コントローラ230を備える。
プログラムメモリ2000は、物理記憶領域210の制御プログラムおよび制御情報を構成する物理記憶領域制御モジュール2100を保持する。さらに、プログラムメモリ2000は、外部装置との通信を司る通信制御プログラム2301を搭載する。
物理記憶領域制御モジュール2100には、物理記憶領域210の構成定義データである物理記憶領域構成情報2101と、物理記憶領域210の構成を変更するための物理記憶領域構成変更プログラム2103を格納する。
図7は、ホスト計算機300(301、302)の構成例を示す。ホスト計算機300は、ネットワーク接続装置400に接続し、データ入出力を行うためのデータ入出力用通信インタフェース340と、管理ネットワーク600に接続し、管理情報を入出力するための管理用通信インタフェース350と、操作者が情報を入力するための、例えば、キーボードやマウスなどの入力用インタフェース360と、操作者に情報を出力するための、例えば、汎用ディスプレイなどの出力用インタフェース370と、各種計算を行うCPUに相当する演算処理装置380と、オペレーティングシステムやアプリケーションなどの基本ソフトウェアを保存するための磁気記憶装置320と、ホスト計算機300の稼働に必要なプログラムを蓄積する記憶空間であるプログラムメモリ3000と、データ入出力を高速化するための、揮発性メモリなどの実装によるデータ入出力用キャッシュメモリ360が、通信バス390を介して互いに接続された構成である。すなわち、この例に示したホスト計算機300のハードウェア構成は、汎用計算機(Personal Computer:PC)で実現し得るものである。
データ入出力用通信インタフェース340と管理用通信インタフェース350は、ファイバチャネルやイーサネット(登録商標)などの従来通信技術によるネットワーク入出力装置で実装すればよい。なお、本発明においては、データ入出力用通信インタフェース340の個数と、管理用通信インタフェース350の個数に制限は設けない。また、データ入出力用通信インタフェース340と管理用通信インタフェース350は、独立したものとせず、データ入出力用通信インタフェース340を管理情報の入出力目的に共用する形としてもよい。
データ入出力用キャッシュメモリ360は、揮発性メモリによる実装が一般的であるが、不揮発性メモリや磁気記憶装置で代用してもよい。なお、本発明においてはデータ入出力用キャッシュメモリ360の個数と容量に制限は設けない。
プログラムメモリ3000は、磁気記憶装置や揮発性半導体メモリで実装したメモリ空間であり、ホスト計算機300の稼働に必要な基本プログラムや情報を保持する目的で利用される。プログラムメモリ3000は、ホスト計算機300がデータ入出力を行う論理単位である論理記憶領域すなわち論理ボリュームの制御プログラムならびに制御情報を構成するホスト計算機記憶領域管理モジュール3100を保持する。さらに外部装置との通信を司る通信制御プログラム3301を搭載する。
ホスト計算機記憶領域管理モジュール3100には、ホスト計算機300が稼働するファイルシステムにマウントされた論理記憶領域すなわち論理ボリュームの構成情報であるホスト計算機記憶領域構成情報3101と、当該ホスト計算機記憶領域310の構成を変更するためのホスト計算機記憶領域構成変更プログラム3103を格納する。
図8は、ネットワーク接続装置400(401〜403)の構成例を示す。ネットワーク接続装置400は、外部装置に接続し、データ入出力を行うためのデータ入出力用通信インタフェース440と、管理ネットワーク600に接続し、管理情報を入出力するための管理用通信インタフェース450と、ネットワーク接続装置400の稼働に必要なプログラムを蓄積する記憶空間であるプログラムメモリ4000と、転送するデータを一時的に蓄積するデータ入出力用キャッシュメモリ460と、ネットワーク接続装置400内の制御を司るプロセッサを搭載したスイッチコントローラ490が、当該スイッチコントローラ490を介して互いに接続された構成である。
プログラムメモリ4000は、磁気記憶装置や揮発性半導体メモリで実装したメモリ空間であり、ネットワーク接続装置400の稼働に必要な基本プログラムや情報を保持する目的で利用される。プログラムメモリ4000は、ネットワークを構成する装置間の物理的な接続関係を管理するための制御情報を構成する物理ネットワーク制御モジュール4100と、ネットワークの論理分割構成情報ならびに制御プログラムを構成する論理ネットワーク制御モジュール4200を保持する。さらに外部装置との通信を司る通信制御プログラム4301を搭載する。
物理ネットワーク制御モジュール4100には、ネットワーク接続装置400のデータ入出力用通信インタフェース440と外部装置の物理接続関係を保持する物理ネットワーク構成情報4101を格納する。
論理ネットワーク制御モジュール4200には、ネットワークの論理分割構成の定義情報である論理ネットワーク構成情報4201と、当該論理ネットワーク構成を変更するための論理ネットワーク構成変更プログラム4203を格納する。
図9は、管理計算機500の構成例を示す。管理計算機500は、管理ネットワーク600に接続し、管理情報を入出力するための管理用通信インタフェース550と、操作者が情報を入力するための、例えば、キーボードやマウスなどの入力用インタフェース560と、操作者に情報を出力するための、例えば、汎用ディスプレイなどの出力用インタフェース570と、各種計算を行うCPUに相当する演算処理装置580と、オペレーティングシステムやアプリケーションなどの基本ソフトウェアを保存するための磁気記憶装置520と、管理計算機500の稼働に必要なプログラムを蓄積する記憶空間であるプログラムメモリ5000が、通信バス590を介して互いに接続された構成である。すなわち管理計算機500のハードウェア構成は、汎用計算機(PC)で実現し得るものである。
プログラムメモリ5000は、磁気記憶装置や揮発性半導体メモリで実装したメモリ空間であり、管理計算機500の稼働に必要な基本プログラムや情報を保持する目的で利用される。プログラムメモリ5000は、管理計算機500が仮想記憶領域110の構成を最適に維持するために、仮想ストレージ装置100、ストレージ装置200、ホスト計算機300、ネットワーク接続装置400の構成を管理するための制御プログラムならびに制御情報を構成する仮想記憶領域管理モジュール5100を保持する。さらに外部装置との通信を司る通信制御プログラム5301を搭載する。
仮想記憶領域管理モジュール5100には、仮想ストレージ装置100から収集した仮想記憶領域構成情報5113および仮想記憶領域負荷情報5115、ストレージ装置200から収集した物理記憶領域構成情報5111、ホスト計算機300から収集したホスト計算機記憶領域構成情報5121、ネットワーク接続装置400から収集した物理ネットワーク構成情報5101および論理ネットワーク構成情報5103で構成する各構成情報に加え、これらの外部装置に構成変更を指示するための記憶領域構成管理プログラム5117、ホスト計算機記憶領域構成変更指示プログラム5123、論理ネットワーク構成変更指示プログラム5105で構成する各制御プログラム、さらに管理者が入力用インタフェースを介して設定した、仮想記憶領域を構成変更するかどうかの判定に用いる条件を定義した仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119を格納する。
図10は、図5から図9の構成例を、より簡潔な論理図によって各装置の役割を表現したものである。図10は、図5から図9の構成に一致しており、物理ネットワーク制御モジュール4100と論理ネットワーク制御モジュール4200を搭載するネットワーク接続装置400と、ホスト計算機記憶領域管理モジュール3100を搭載するホスト計算機300と、仮想記憶領域制御モジュール1100と物理記憶領域2100を搭載する仮想ストレージ装置100と、物理記憶領域制御モジュール2100を搭載するストレージ装置200が、ネットワーク接続装置400と介して相互に接続され、これらを、仮想記憶領域管理モジュール5100を搭載する管理計算機500が管理する形態である。
図11は、さらに別の構成による実施形態を例示している。図11の実施形態においては、管理計算機500を単独の装置とするのではなく、仮想記憶領域管理モジュール5100を仮想ストレージ装置100が搭載する例である。本発明は、このような構成による実施形態であっても、実現することができる。
図12は、管理計算機500が搭載する物理記憶領域構成情報5111の構成例である。物理記憶領域構成情報5111は、物理記憶領域210を搭載するストレージ装置200を一意に識別するための情報である装置識別番号51111と、当該物理記憶領域210のデータ入出力に使用されるデータ入出力用通信インタフェース240を一意に識別するための情報であるデータ入出力用通信インタフェース番号51112と、当該物理記憶領域210を一意に識別するための情報である物理記憶領域識別番号51113と、当該物理記憶領域210を構成する一つ以上の磁気記憶装置220を一意に識別するための情報である磁気記憶装置識別番号51114によって構成する。
図12においては、例えば、「SN202」で識別されるストレージ装置200(図2から図4では202で表現されている:以下同様)に搭載される物理記憶領域「00:0D(214)」が、「50:06:0A:0B:0C:0D:24:03」で識別されるデータ入出力用通信インタフェース240(2403)に接続しており、当該物理記憶領域「00:0D(214)」を構成する磁気記憶装置220が「HDD501〜504」までの4台であることを表現している。
図13は、管理計算機500が搭載する仮想記憶領域構成情報5113の構成例である。仮想記憶領域構成情報5113は、仮想記憶領域110としての構成定義情報である仮想記憶領域識別情報51131と、当該仮想記憶領域110に実際に対応づけられた物理記憶領域210の構成定義情報である物理記憶領域識別情報51132の対応関係を表現するものである。
図13においては、例えば、「SN103」で識別される仮想ストレージ装置100(103)に定義された仮想記憶領域「0D:00(114)」が、「50:06:0A:0B:0C:0D:14:06」で識別されるデータ入出力用通信インタフェース140(1406)に接続しており、当該仮想記憶領域「0D:00(114)」を構成する物理記憶領域210は、「50:06:0A:0B:0C:0D:24:03」で識別されるデータ入出力用通信インタフェース240(2403)に接続された物理記憶領域「00:0D(214)」であることを表現している。
図14は、図12の物理記憶領域構成情報5111ならびに図13の仮想記憶領域構成情報5113で定義されたそれぞれの構成および対応関係をより具体的な論理図で表現したものである。
図15は、管理計算機500が搭載する物理ネットワーク構成情報5101の構成例である。物理ネットワーク構成情報5101は、当該ネットワーク接続装置400を一意に識別するための情報である装置識別番号51011と、当該ネットワーク接続装置400が搭載するデータ入出力用通信インタフェース440を一意に識別するための情報であるデータ入出力用通信インタフェース番号51012と、当該データ入出力用通信インタフェース440の接続先である装置を一意に識別するための情報である接続先装置識別番号51013と、当該接続先装置上のデータ入出力用通信インタフェースを一意に識別するための情報である接続先データ入出力用通信インタフェース番号51014によって構成する。なお、物理ネットワーク構成情報5101は、個々のネットワーク接続装置400により取得した物理ネットワーク構成情報4101を一括した情報である。
図15においては、図3に例示されているように、例えば、「SN402」で識別されるネットワーク接続装置400(402)に搭載されたデータ入出力用通信インタフェース440である「50:06:0A:0B:0C:0D:44:08(4408)」には、「SN103」で識別される仮想ストレージ装置100(103)に搭載されたデータ入出力用通信インタフェース140である「50:06:0A:0B:0C:0D:14:06(1406)」が接続されていることを表現している。
図16は、管理計算機500が搭載する論理ネットワーク構成情報5103の構成例である。論理ネットワーク構成情報5103は、当該論理ネットワークを一意に識別するための情報である論理ネットワーク識別番号51031と、当該論理ネットワークに登録されたデータ入出力用通信インタフェース440を一意に識別するための装置識別番号51032およびデータ入出力用通信インタフェース番号51033によって構成する。なお、論理ネットワーク構成情報5103は、個々のネットワーク接続装置400により取得した論理ネットワーク構成情報4201を一括した情報である。なお、本実施形態では、データ入出力用通信インタフェース440を単位とする論理ネットワークを構成するハードゾーニングを例にして説明するが、図16の各データ入出力用通信インタフェース番号51033に対応する対象を、データ入出力用通信インタフェース番号51033の代わりに、接続先であるホスト計算機300やストレージ装置200のWWN(World Wide Name)としたソフトゾーニングであっても良い。
図16においては、図3に例示されているように、例えば、「ZONE425」で識別される論理ネットワークには、「SN403」で識別されるネットワーク接続装置400(403)に搭載されたデータ入出力用通信インタフェース440である「50:06:0A:0B:0C:0D:44:15(4415)」および「50:06:0A:0B:0C:0D:44:16(4416)」が登録されていることを表現している。
図17は、管理計算機500が搭載する仮想記憶領域負荷情報5515の構成例である。仮想記憶領域付加情報5115は、仮想記憶領域110を搭載する装置を一意に識別するための情報である装置識別番号51151と、当該装置に搭載されたデータ入出力用通信インタフェース140を一意に識別するための情報であるデータ入出力用通信インタフェース51152と、当該データ入出力用通信インタフェース140に一定期間内に観測された負荷情報であるデータ入出力用通信インタフェース利用率51153によって構成する。
データ入出力用通信インタフェース利用率51153は、例えば、前日の24時間で観測された負荷情報であり、当該データ入出力用通信インタフェース140の最大帯域に対する、通信データ量の割合を利用率として表現することができる。例えば、毎秒1000MBの転送が可能であるデータ入出力用通信インタフェース140が、実際に転送した通信データ量が毎秒平均80MBであれば、利用率を「8%」と算出することができる。
図17においては、「SN103」で識別される仮想ストレージ装置100(103)に搭載された、「50:06:0A:0B:0C:0D:14:06」で識別されるデータ入出力用通信インタフェース140(1406)の利用率が、「90%」であったことを表現している。
図18は、管理計算機500が搭載する仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119の構成例である。仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119は、仮想記憶領域110を一意に識別するための情報である装置識別情報51191および仮想記憶領域識別番号51192と、当該仮想記憶領域110に定義された閾値であるデータ入出力用通信インタフェース利用率閾値51193によって構成する。
データ入出力用通信インタフェース利用率閾値51193は、当該仮想記憶領域110に関連づけられたデータ入出力用通信インタフェース140の利用率の閾値であり、この値を超過した場合に、この値を超過しないようにデータ入出力用通信インタフェース140の接続先を変更することの条件定義である。なお、データ入出力用通信インタフェース利用率閾値51193は、接続先データ入出力用通信インタフェース140に関連づけられた仮想記憶領域110ごとに、管理者等により個別に定義される。
図18においては、「SN103」で識別される仮想ストレージ装置100(103)に搭載された、「0D:00(114)」で識別される仮想記憶領域110(114)に関連づけられたデータ入出力用通信インタフェース140の負荷が、「50%」を超過した場合には、当該仮想記憶領域110(114)の接続先データ入出力用通信インタフェース140を、より負荷の少ないものに変更することを条件として定義したものである。
図19は、管理計算機500が搭載するホスト計算機記憶領域構成情報5121の構成例である。ホスト計算機記憶領域構成情報5121は、ホスト計算機記憶領域310を搭載するホスト計算機300の識別情報である装置識別番号51211と、ホスト計算機記憶領域310の識別情報であるホスト計算機記憶領域識別情報51212と、当該ホスト計算機記憶領域310を構成する記憶領域のデータ入出力通信インタフェースを表すデータ入出力用通信インタフェース番号51213と、記憶領域を一意に識別するための記憶領域識別情報51214で構成する。
図20は、管理計算機500が仮想ストレージ装置100と通信して仮想記憶領域構成情報5113を更新する手順、およびストレージ装置200と通信して物理記憶領域構成情報5111を更新する手順のフローチャートである。
管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113と物理記憶領域構成情報5111を最新に維持するために、例えば5分、1時間、1日といった時間間隔で定期的に以降の処理を繰り返す(ステップs010)。なお、ステップs010の繰り返しは、図21と図22も継続する。
管理計算機500は、当該管理計算機500が管理対象とする仮想ストレージ装置100およびストレージ装置200に対して、構成情報送信要求メッセージを発信する(ステップs012)。メッセージの送受信は、演算処理装置580が通信制御プログラム5301を使用して実行する。なお、本発明の通信処理は、以後も同様に演算処理装置あるいはストレージコントローラ、スイッチコントローラが通信制御プログラム1301、2301、3301、4301、5301を介して行うものとする。
仮想ストレージ装置100およびストレージ装置200は、それぞれ構成情報送信要求メッセージを受領する(ステップs014)。
構成情報送信要求メッセージを受領した仮想ストレージ装置100は、仮想記憶領域構成情報1101を管理計算機500に送信する(ステップs016)。同様に、ストレージ装置200は、物理記憶領域構成情報2101を管理計算機500に送信する(ステップs016)。
管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報1101および物理記憶領域構成情報2101を受領する(ステップs018)。
管理計算機500は、受領した情報によって保有する仮想記憶領域構成情報5113および物理記憶領域構成情報5111を更新する(ステップs020)。
図21は、管理計算機500がネットワーク接続装置400と通信して物理ネットワーク構成情報5101および論理ネットワーク構成情報5103を更新する手順のフローチャートである。図21のステップs022〜s030は、図20のステップs012からs020の各処理動作と同様である。
図22は、管理計算機500がホスト計算機500と通信してホスト計算機記憶領域構成情報5121を更新する手順のフローチャートである。図22のステップs032からs040は、図20のステップs012からs020の各処理動作と同様である。
図23は、管理計算機500が仮想ストレージ装置100と通信して仮想記憶領域負荷情報5115を更新する手順のフローチャートである。
管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113に記録されたすべての仮想記憶領域110に対して、以後の繰り返し処理を実行する(ステップs044)。
図23のステップs046からs054は、図20のステップs012からs020の各処理動作と同様である。
図24は、管理計算機500が受領した仮想記憶領域負荷情報5115を元に仮想記憶領域110を別の仮想ストレージ装置100へ移動する処理の大まかな手順を示すフローチャートである。
管理計算機500の演算処理装置580は、記憶領域構成変更指示プログラム5117を使用して以下のステップs056〜s062を実行する。
ステップs056において、管理計算機500は、仮想記憶領域負荷情報5115に記録された仮想記憶領域110の負荷が、仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119に記録された閾値より大きいかどうか判定する(ステップs056)。s056の判定の結果、管理計算機500は、観測された負荷が閾値を超過していると判定された場合(ステップs056のYES)、以降の処理に遷移する。
管理計算機500は、ステップs056の結果、移動対象と判定された仮想記憶領域110の移動先とする仮想ストレージ装置100を選択する処理を実施する(ステップs058)。なお、この選択処理のより詳細な手順は図25〜図31に後述する。
管理計算機500は、移動対象の仮想記憶領域110を、ステップs058で選択された移動先の仮想ストレージ装置100へ移動する(ステップs060)。なお、この移動処理のより詳細な手順は図32〜図35に後述する。
以上の仮想記憶領域移動処理が完了した後、管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113を更新する(ステップs062)。
ステップs058の結果,移動対象と判定された仮想記憶領域110の移動先を決定する処理には,3通りの手順がある。移動先仮想記憶領域は,移動元仮想記憶領域に接続するすべてのホスト計算機300および移動元仮想記憶領域を構成する物理記憶領域210を構成するストレージ装置200に接続できる仮想ストレージ装置100を選択しなければならない。以下の条件を移動先装置の選択に採用する。
(1)ホスト計算機300およびストレージ装置200に物理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100を選択する(図25)
(2)ホスト計算機300およびストレージ装置200に論理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100を選択する(図26)
(3)ホスト計算機300およびストレージ装置200に論理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100が無い場合,予め選択した移動先仮想ストレージ装置100に接続できるように論理ネットワーク構成を変更し,これを移動先仮想ストレージ装置100に選択する(図27〜図31)
(1)ホスト計算機300およびストレージ装置200に物理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100を選択する(図25)
(2)ホスト計算機300およびストレージ装置200に論理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100を選択する(図26)
(3)ホスト計算機300およびストレージ装置200に論理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100が無い場合,予め選択した移動先仮想ストレージ装置100に接続できるように論理ネットワーク構成を変更し,これを移動先仮想ストレージ装置100に選択する(図27〜図31)
図25は、図24のステップs058に示した移動先仮想ストレージ装置選択処理のより詳細な手順を示したフローチャートである。図25においては、移動先仮想ストレージ装置の選択にあたり、物理接続構成上有効である仮想ストレージ装置100を検索する手順に該当する。管理計算機500の演算処理装置580は、記憶領域構成指示プログラム5117を使用して以降の処理を実行する。
管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113を参照し、ステップs056で移動対象と判定された移動元仮想記憶領域110に関連づけられたデータ入出力用通信インタフェース140を取得する。さらに、管理計算機500は、ホスト計算機記憶領域構成情報5121を参照し、このデータ入出力用通信インタフェース140を介して移動対象仮想記憶領域110にデータ入出力を行う可能性のあるホスト計算機300を検索する(ステップs066)。
次に、管理計算機500は、物理ネットワーク構成情報5101を参照し、前記ステップs066の検索結果に該当するホスト計算機300と物理的に接続可能な仮想ストレージ装置200を検索する(ステップs068)。
また、管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113を参照し、ステップs056で移動対象と判定された移動元仮想記憶領域110を構成する物理記憶領域210を検索し、当該物理記憶領域210に関連づけられたデータ入出力用通信インタフェース240を取得する(ステップs070)。
次に、管理計算機500は、物理ネットワーク構成情報5101を参照し、前記ステップs070の検索結果に該当するデータ入出力用通信インタフェース240と物理的に接続可能な仮想ストレージ装置100を、前記ステップs068の検索結果の中から再検索(絞り込み検索)する(ステップs072)。
また、管理計算機500は、仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119を参照し、移動対象仮想記憶領域に定義された負荷閾値を取得する(ステップs074)。
次に、管理計算機500は、仮想記憶領域負荷情報5115を参照し、前記ステップs072で検索された仮想ストレージ装置100のうち、負荷が前記ステップs074で取得した負荷閾値を下回る仮想ストレージ装置100上のデータ入出力用通信インタフェース140を再検索(絞り込み検索)する(ステップs076)。
以上の処理の結果、管理計算機500は、ステップs076の検索結果のうちのひとつを移動先仮想ストレージ装置100に決定する(ステップs078)。ステップs078の検索結果が複数ある場合、管理計算機500は、ステップs104で取得した負荷が最も小さいものを採用するようにすればよい。
図26は、図24のステップs058に示した移動先仮想ストレージ装置選択処理のより詳細な手順を示したフローチャートである。図26においては、移動先仮想ストレージ装置の選択にあたり、論理接続構成上有効である仮想ストレージ装置100を検索する手順に該当する。
図26の処理手順は図25とほぼ同様であるが、ステップs082およびステップs086で物理接続可能な装置を検索するのではなく、論理ネットワーク構成情報5103を参照して、論理接続可能な装置を検索する点が異なる。
図27〜図31にかけては、図24のステップs058に示した移動先仮想ストレージ装置選択処理のより詳細な手順を示したフローチャートである。図27〜図31においては、移動先仮想ストレージ装置の選択にあたり、論理接続構成上有効な仮想ストレージ装置100が存在しない場合に、論理ネットワーク構成を変更して新たに論理接続構成上有効な仮想ストレージ装置100を作成する手順に該当する。
管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113を参照し、ステップs056で移動対象と判定された移動元仮想記憶領域110に関連づけられたデータ入出力用通信インタフェース140を取得する。さらに、管理計算機500は、ホスト計算機記憶領域構成情報5121を参照し、このデータ入出力用通信インタフェース140を介して移動対象仮想記憶領域110にデータ入出力を行う可能性のあるホスト計算機300を検索する(ステップs092)。
次に、管理計算機500は、論理ネットワーク構成情報5103を参照し、前記ステップs092の検索結果に該当するホスト計算機300と論理接続可能な仮想ストレージ装置200を検索する(ステップs094)。
また、管理計算機500は、仮想記憶領域構成情報5113を参照し、ステップs056で移動対象と判定された移動元仮想記憶領域110を構成する物理記憶領域210を検索し、当該物理記憶領域210に関連づけられたデータ入出力用通信インタフェース240を取得する(ステップs096)。
次に、管理計算機500は、論理ネットワーク構成情報5103を参照し、前記ステップs096の検索結果に該当するデータ入出力用通信インタフェース240と論理接続可能な仮想ストレージ装置100を、前記ステップs094の検索結果の中から再検索(絞り込み検索)する(ステップs098)。
ステップs098までの検索処理の結果、条件を満たす仮想ストレージ装置100が存在するか、もしくは存在しないかで以降の処理を分岐する(ステップs100)。
図28は、前記ステップs100の結果が「YES」である場合、すなわちステップs098までの検索処理の結果、条件を満たす仮想ストレージ装置100が存在する場合のフローチャートである。
管理計算機500は、仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119を参照し、移動対象仮想記憶領域に定義された負荷閾値を取得する(ステップs102)。
次に、管理計算機500は、仮想記憶領域負荷情報5115を参照し、前記ステップs098で検索された仮想ストレージ装置100のうち、負荷が前記ステップs102で取得した負荷閾値を下回る仮想ストレージ装置100上のデータ入出力用通信インタフェース140を再検索(絞り込み検索)する(ステップs104)。
以上の処理の結果、管理計算機500は、ステップs104の検索結果のうちのひとつを移動先仮想ストレージ装置100に決定する(ステップs106)。ステップs104の検索結果が複数ある場合は、管理計算機500は、ステップs104で取得した負荷が最も小さいものを採用するようにすればよい。すなわち、図27〜図28の処理手順は、図26に一致することになる。
図29は、前記ステップs100の結果が「NO」である場合、すなわちステップs098までの検索処理の結果、条件を満たす仮想ストレージ装置100が存在しない場合のフローチャートである。この場合、以降、図29〜図31では論理ネットワーク構成を変更して移動先の仮想ストレージ装置100への接続を有効とする処理を実行する。
管理計算機500は、物理ネットワーク構成情報5101を参照し、ステップs092で検索したすべてのホスト計算機300が物理的に接続可能な仮想ストレージ装置100を検索する(ステップs108)。
同様に、管理計算機500は、物理ネットワーク構成情報5101を参照し、ステップs108で検索した仮想ストレージ装置100のうち、前記ステップs096で検索したストレージ装置200が物理的に接続可能な仮想ストレージ装置100を再検索(絞り込み検索)する(ステップs110)。
次に管理計算機500は、仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119を参照し、移動元仮想記憶領域110に定義された負荷閾値を取得する(ステップs112)。
さらに管理計算機500は、仮想記憶領域負荷情報5115を参照し、前記ステップs110で検索した仮想ストレージ装置100のうち、その利用負荷が前記ステップs112で取得した負荷閾値を下回る仮想ストレージ装置100を再検索(絞り込み検索)する(ステップs114)。
管理計算機500は、前記ステップs114で検索した仮想ストレージ装置100のひとつを移動先に決定する(ステップs116)。もし、ステップs114の検索結果が複数ある場合、管理計算機500は、利用負荷が最小のものを移動先とするようにしてもよい。
図30は、前記ステップs116で決定した移動先仮想ストレージ装置100が、ステップs092で検索したホスト計算機300と論理的に接続可能となるように論理ネットワーク構成の変更を実行する処理のフローチャートである。
管理計算機500は、移動先仮想ストレージ100上のデータ入出力用通信インタフェース140と、前記ホスト計算機300上のデータ入出力用通信インタフェース340が通信可能となるように論理ネットワーク構成変更要求メッセージをネットワーク接続装置400に対して発信する。
ネットワーク接続装置400は、論理ネットワーク構成変更要求メッセージを受信する(ステップs120)。
さらに、ネットワーク接続装置400は、要求メッセージに記載された通りに論理ネットワーク構成を変更し(ステップs122)、同時に、論理ネットワーク構成情報4201を更新する(ステップs124)。
ネットワーク接続装置400は、論理ネットワーク構成変更完了通知を発信する(ステップs126)。
管理計算機500は、論理ネットワーク構成変更完了通知を受信し(ステップs128)、同時に構成変更後の構成を表現するように論理ネットワーク構成情報5103を更新する。
図31は、前記ステップs116で決定した移動先仮想ストレージ装置100が、ステップs096で検索したストレージ装置200と論理接続可能となるように論理ネットワーク構成の変更を実行する処理のフローチャートである。図31の各処理手順は、図30の処理と同様であればよい。
次に、図27〜図31の処理手順を、本実施例の具体例を用いて、より詳細に解説する。ステップs066において、管理計算機500は、「D」の仮想記憶領域114が接続するデータ入出力用通信インタフェース1406(図13に記載)の負荷が、「90%」に達している(図17に記載)場合、その閾値「50%」(図18に記載)を超過しているとの判定結果を得る。この「D」の仮想記憶領域114の移動処理(ステップs068)の例を以下に取り上げる。
図27において、管理計算機500は、ステップs092より、「D」の仮想記憶領域114のデータ入出力用通信インタフェース1406に接続するホスト計算機300がホスト計算機302であることを調べる(図19に記載)。
ステップs094において、管理計算機500は、ホスト計算機302に論理接続可能な仮想ストレージ装置100が、データ入出力用通信インタフェース1402であることを調べる(図15、図16に記載)。
ステップs096において、管理計算機500は、「D」の仮想記憶領域114を構成する物理記憶領域214を搭載するストレージ装置200が、ストレージ装置202であることを調べる(図13に記載)。
ステップs098、s100において、管理計算機500は、ステップs094の結果である仮想ストレージ装置102が、ステップs096の結果であるストレージ装置202には論理ネットワーク構成上接続できない(図16、図3に記載)ため、図29(F)へ遷移する。
図29において、管理計算機500は、ステップs108よりホスト計算機102に物理接続可能な仮想ストレージ装置100が、仮想ストレージ装置102であることを調べる(図15に記載)。
ステップs110において、管理計算機500は、仮想ストレージ装置102がストレージ装置102に物理接続可能である(図15に記載)ため、そのまま仮想ストレージ装置102を検索結果として残す。
ステップs112において、管理計算機500は、「D」の移動元仮想記憶領域114の負荷閾値「50%」を取得する(図18に記載)。
ステップs114において、管理計算機500は、仮想ストレージ装置102(データ入出力用通信インタフェース1402)のうち、利用負荷が「50%」を下回るのはデータ入出力用通信インタフェース1408であることを認識する(図17に記載)。
ステップs116において、管理計算機500は、移動先仮想ストレージ装置としてデータ入出力用通信インタフェース1408を検索結果にそのまま残す。そして、管理計算機500は、残された仮想ストレージ装置102およびデータ入出力用通信インタフェース1408を移動先とする。
図30において、管理計算機500は、ステップs118よりデータ入出力用通信インタフェース1408がホスト計算機302に接続可能とするために、データ入出力用通信インタフェース4409と4404あるいは4406が接続可能となるようネットワーク接続装置402に対して論理ネットワーク構成の変更を要求する。
ステップs122において、ネットワーク接続装置402は、論理ネットワーク422にデータ入出力用通信インタフェース4409を追加する。
ステップs124において、ネットワーク接続装置402は、論理ネットワーク構成情報4201の論理ネットワーク422にデータ入出力用通信インタフェース4409を追加する。
ステップs130において、上述と同様に、管理計算機500は、論理ネットワーク構成情報を更新する。
図31において、管理計算機500は、ステップs132よりデータ入出力用通信インタフェース4412がデータ入出力用通信インタフェース2403に接続可能とするために、データ入出力用通信インタフェース4412が4416と接続可能となるようにネットワーク接続装置403に対して論理ネットワークの構成変更を要求する。
ステップs136において、ネットワーク接続装置403は、論理ネットワーク425にデータ入出力用通信インタフェース4412を追加する。
ステップs138において、ネットワーク接続装置403は、論理ネットワーク構成情報4201の論理ネットワーク425にデータ入出力用通信インタフェース4412を追加する。
ステップs140において、上述と同様に、管理計算機500は、論理ネットワーク構成情報を更新する。以上の操作により、図3の論理ネットワーク構成は、図4の論理ネットワーク構成に変更されたこととなる。
図32〜図35は、仮想ストレージ装置100、ストレージ装置200、ホスト計算機300の構成を変更して、移動元仮想記憶領域を移動先仮想記憶領域へ移動する処理のフローチャートである。
図32は、仮想記憶領域110を移動するために、ストレージ装置200の構成を変更する処理のフローチャートである。
管理計算機500は、移動対象の仮想記憶領域110を構成する物理記憶領域210を搭載するストレージ装置200に対して、当該物理記憶領域210が接続するデータ入出力用通信インタフェース240を、移動先仮想記憶領域110に接続するデータ入出力用通信インタフェース240にするように、物理記憶領域構成変更要求メッセージを発信する(ステップs146)。当該メッセージは、物理記憶領域識別情報および移動先データ入出力用通信インタフェース識別情報で構成すればよい。
ストレージ装置200は、物理記憶領域構成変更要求メッセージを受信する(ステップs148)。
ストレージ装置200は、物理記憶領域構成変更プログラム2103を実行し、メッセージに記載されたように構成変更対象の物理記憶領域210が接続するデータ入出力用通信インタフェース240を、移動先仮想記憶領域に接続するためのデータ入出力用通信インタフェース240に変更する(ステップs150)。ストレージ装置200は、さらに、物理記憶領域構成情報2101を更新する。なおストレージ装置200では、移動元仮想ストレージ装置100に接続するデータ入出力用通信インタフェース240への関連づけを解除するが、これは即時実行するのではなく、図35までの一連の移動が完了した後に実行してもよい。
ストレージ装置200は、物理記憶領域構成変更完了通知を発信する(ステップs152)。
管理計算機500は、物理記憶領域構成変更完了通知を受信し(ステップs154)、物理記憶領域構成情報5111を更新する。
以上の図32の処理により、移動先仮想記憶領域110に接続するためのデータ入出力用通信インタフェース240に物理記憶領域210が接続されたこととなる。
図33は、仮想記憶領域110を移動するために、移動先仮想ストレージ装置100の構成を変更する処理のフローチャートである。
管理計算機500は、移動先仮想ストレージ装置100に対して、移動先仮想記憶領域110に前記ステップs150において接続可能となった物理記憶領域210を対応づけるように、仮想記憶領域構成変更要求メッセージを送信する(ステップs158)。仮想記憶領域構成変更要求メッセージは、移動先の仮想記憶領域識別情報と、対応づける物理記憶領域210の識別情報および当該物理記憶領域210のデータ入出力用通信インタフェース240で構成すればよい。以降の処理は、図32のステップs148からステップs156と同様である。
以上の図33の処理により、移動先仮想記憶領域110が、移動元仮想記憶領域110を構成する物理記憶領域210で構成されるようになった。
図34は、移動対象仮想記憶領域110に接続するすべてのホスト計算機300の、ホスト計算機記憶領域310の接続先が、移動先仮想記憶領域110となるようにホスト計算機300の構成を変更する処理のフローチャートである。
管理計算機500は、移動対象仮想記憶領域に接続するすべてのホスト計算機300に対して、移動対象仮想記憶領域に接続するホスト計算機記憶領域310の接続先が、移動先仮想記憶領域となるようにホスト計算機記憶領域構成変更要求メッセージを送信する(ステップs170)。当該ホスト計算機記憶領域構成変更要求メッセージは、移動対象となるホスト計算機記憶領域310の識別情報と、移動先仮想記憶領域の識別情報および当該移動先仮想記憶領域が接続するデータ入出力用通信インタフェース140で構成すればよい。以降の処理は、図32のステップs148からステップs156と同様である。
以上の図34の処理により、移動対象仮想記憶領域110に接続するすべてのホスト計算機記憶領域310が、移動先仮想記憶領域110を構成することとなる。
図35は、移動元仮想記憶領域110と、当該仮想記憶領域110を構成する物理記憶領域210との対応付けを抹消し、移動元仮想記憶領域を削除するように仮想ストレージ装置100の構成を変更する処理のフローチャートである。
管理計算機500は、移動元仮想ストレージ装置100に対して、移動元仮想記憶領域と物理記憶領域との対応関係を削除するように仮想記憶領域構成変更要求メッセージを送信する(ステップs182)。当該仮想記憶領域構成変更要求メッセージは、移動元を表す仮想記憶領域識別情報で構成すればよい。以降の処理は、図32のステップs148からステップs156と同様である。
以上の図35の処理により、移動元の仮想記憶領域に該当するエントリが仮想記憶領域構成情報5113から抹消されることとなる。
以上の図32から図35の処理により、仮想記憶領域110の移動が完了する。以上の操作により、図3の記憶領域構成は、図4の記憶領域構成に変更される。
このようにして、この計算機システム1では、仮想ストレージ装置100間での仮想記憶領域110の移動およびネットワーク構成の制御を司る管理計算機500を導入する。管理計算機500は、仮想記憶領域110の負荷を監視し、仮想ストレージ装置100間での再配置が必要と判断すると、移動対象の仮想記憶領域110に接続するすべての入出力装置が接続可能となる仮想ストレージ装置100を移動先に選定する。また、この計算機システム1では、移動先の仮想ストレージ装置100にすべての入出力装置が接続可能となるよう、ネットワーク構成を変更(最適化)する。
こうして、仮想記憶領域110を移動した後であっても、移動前と同様のデータ入出力を保証することができる。
すなわち、この計算機システム1では、仮想記憶領域負荷情報5115に記録された仮想記憶領域110の負荷が、仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119に記録された閾値より大きいかどうか判定し、判定の結果、観測された負荷が閾値を超過していると判定された場合には、ホスト計算機300およびストレージ装置200に物理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100を選択し、負荷率の高い当該仮想記憶領域110を負荷率の低い仮想ストレージ装置100に移動する。
また、この計算機システム1では、ネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合においては、仮想記憶領域負荷情報5115に記録された仮想記憶領域110の負荷が、仮想記憶領域構成変更条件定義情報5119に記録された閾値より大きいかどうか判定し、判定の結果、観測された負荷が閾値を超過していると判定された場合には、ホスト計算機300およびストレージ装置200に論理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100を選択し、負荷率の高い当該仮想記憶領域110を負荷率の低い仮想ストレージ装置100に移動する。
さらに、この計算機システム1では、ネットワークを論理的な範囲に分割する機能がある場合において、ホスト計算機300およびストレージ装置200に論理ネットワーク構成上接続可能な仮想ストレージ装置100が無いときには,予め選択した移動先仮想ストレージ装置100に接続できるように論理ネットワーク構成を変更し,これを移動先仮想ストレージ装置100に選択し、負荷率の高い当該仮想記憶領域110を負荷率の低い仮想ストレージ装置100に移動する。
従って、仮想記憶領域110の負荷が常に一定以下となるため、データ入出力性能を一定以上に保つことができる。また、仮想記憶領域110の移動に際し、移動前に仮想記憶領域110に接続していたホスト計算機300およびストレージ装置200が移動後にも確実に接続できるため、データの入出力の確実性を保証できる。さらに、従来別々であったストレージ装置200の構成変更操作とネットワーク接続装置400の構成変更操作を一元化できるため、構成の不整合を回避できると共に、管理コストを削減することができる。
なお、図36は、仮想ストレージ装置100がネットワーク接続装置400の機能を兼ねて単一の装置として稼働する実施形態の構成例である。本実施形態においては、図37にあるように、仮想ストレージ装置100が仮想記憶領域制御モジュール1100を備える。このような機能分担においても、本発明のすべての効果を得ることが可能である。また、本実施形態は、すなわち、ネットワーク接続装置400が仮想ストレージ装置100の機能を兼ねて単一の装置として稼働する実施形態と同様である。例えば、このようなネットワーク接続装置400としては、ファイバチャネルスイッチや仮想化スイッチ装置等のスイッチ装置等が考えられる。
本発明は、仮想記憶領域を仮想ストレージ装置間で移動する際に、当該仮想記憶領域に接続するすべての入出力装置が、移動先仮想ストレージ装置にも確実に接続できるようにネットワーク構成を最適に変更することにより、記憶領域の最適配置による負荷の均衡化を図る計算機システムに適用することができる。
100……仮想ストレージ装置、110……仮想記憶領域、140……データ入出力用通信インタフェース、150……管理用通信インタフェース、160……データ入出力用キャッシュメモリ、190……ストレージコントローラ、200……ストレージ装置、210……物理記憶領域、220……磁気記憶装置、230……磁気記憶装置コントローラ、240……データ入出力用通信インタフェース、250……管理用通信インタフェース、260……データ入出力用キャッシュメモリ、290……ストレージコントローラ、300……ホスト計算機、310……ホスト計算機記憶領域、320……磁気記憶装置、340……データ入出力用通信インタフェース、350……管理用通信インタフェース、360……データ入出力用キャッシュメモリ、370……出力用インタフェース、380……演算処理装置、390……通信バス、400……ネットワーク接続装置、440……データ入出力用通信インタフェース、450……管理用通信インタフェース、460……データ入出力用キャッシュメモリ、490……スイッチコントローラ、500……管理計算機、520……磁気記憶装置、550……管理用通信インタフェース、560……入力用インタフェース、570……出力用インタフェース、580……演算処理装置、590……通信バス、600……管理用ネットワーク、1000……プログラムメモリ、1100……仮想記憶領域制御モジュール、1101……仮想記憶領域構成情報、1103……仮想記憶領域構成変更プログラム、1105……仮想記憶領域負荷監視プログラム、1107……仮想記憶領域負荷情報、1301……通信制御プログラム、2000……プログラムメモリ、2100……物理記憶領域制御モジュール、2101……物理記憶領域構成情報、2103……物理記憶領域構成変更プログラム、2301……通信制御プログラム、3000……プログラムメモリ、3100……ホスト計算機記憶領域管理モジュール、3101……ホスト計算機記憶領域構成情報、3103……ホスト計算機記憶領域構成変更プログラム、3301……通信制御プログラム、4000……プログラムメモリ、4100……物理ネットワーク制御モジュール、4101……物理ネットワーク構成情報、4200……論理ネットワーク制御モジュール、4201……論理ネットワーク構成情報、4203……論理ネットワーク構成変更プログラム、4301……通信制御プログラム、5000……プログラムメモリ、5100……仮想記憶領域管理モジュール、5101……物理ネットワーク構成情報、5103……論理ネットワーク構成情報、5105……論理ネットワーク構成変更指示プログラム、5111……物理記憶領域構成情報、5113……仮想記憶領域構成情報、5115……仮想記憶領域負荷情報、5117……記憶領域構成変更指示プログラム、5119……仮想記憶領域構成変更条件定義情報、5121……ホスト計算機記憶領域構成情報、5123……ホスト計算機記憶領域構成情報変更指示プログラム、5301……通信制御プログラム、51011……装置識別番号、51012……データ入出力用通信インタフェース番号、51013……接続先装置識別番号、51014……接続先データ入出力用通信インタフェース番号、51031……論理ネットワーク番号、51031……論理ネットワーク識別番号、51032……装置識別番号、51033……データ入出力用通信インタフェース番号、51111……装置識別番号、51112……データ入出力用通信インタフェース番号、51113……物理記憶領域識別番号、51114……磁気記憶装置識別番号、51131……仮想記憶領域識別情報、51132……物理記憶領域識別情報、51151……装置識別番号、51152……データ入出力用通信インタフェース識別情報、51153……データ入出力用通信インタフェース利用率、51191……装置識別番号、51192……仮想記憶領域識別情報、51193……データ入出力用通信インタフェース利用率閾値、51211……装置識別番号、51212……ホスト計算機記憶領域識別情報、51213……データ入出力用通信インタフェース番号、51214……記憶領域識別番号
Claims (21)
- 計算機システムにおいて、
複数のホスト計算機から送信されるデータを格納するための記憶領域を有する複数のストレージ装置と、
前記記憶領域が対応づけられている仮想記憶領域を前記ホスト計算機に提供する複数の仮想ストレージ装置と、
前記ホスト計算機および前記仮想ストレージ装置を接続する第1の接続装置と、
前記仮想ストレージ装置および前記ストレージ装置を接続する第2の接続装置と、
前記ストレージ装置、前記仮想ストレージ装置、前記第1の接続装置および前記第2の接続装置を管理する管理計算機と
を備え、
前記管理計算機は、
所定の期間ごとの前記仮想ストレージ装置における前記仮想記憶領域の負荷およびその閾値を管理する管理部と、
前記管理部により管理された前記仮想記憶領域の負荷が前記閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する移動指示部と
を備え、
前記仮想ストレージ装置は、
前記移動指示部により移動指示された前記移動対象の仮想記憶領域を、他の前記仮想ストレージ装置に移動する移動部
を備えることを特徴とする計算機システム。 - 前記移動指示部は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機と前記第1の接続装置を介して物理的に接続され、前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と前記第2の接続装置を介して物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記第1の接続装置は、
前記ホスト計算機および前記仮想ストレージ装置のうち、所定の前記ホスト計算機および前記仮想ストレージ装置間において排他的に通信可能となるように、当該ホスト計算機および仮想ストレージ装置間を論理的に接続するように制御し、
前記第2の接続装置は、
前記仮想ストレージ装置および前記ストレージ装置のうち、所定の前記仮想ストレージ装置および前記ストレージ装置間において排他的に通信可能となるように、当該仮想ストレージ装置およびストレージ装置間を論理的に接続するように制御し、
前記移動指示部は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、前記第1の接続装置および前記第2の接続装置を介して論理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記管理計算機は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、前記第1の接続装置および前記第2の接続装置を介して論理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置がないときに、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、前記第1の接続装置および前記第2の接続装置を介して物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置を論理的に接続させるように、前記第1の接続装置および前記第2の接続装置の設定の変更を指示する論理接続変更指示部
を備え、
前記前記第1の接続装置および前記第2の接続装置は、
前記論理接続変更指示部からの変更指示に従って、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、当該第1の接続装置および第2の接続装置を介して物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置を論理的に接続するように制御し、
前記移動指示部は、
前記論理接続変更部からの変更指示に従って変更された論理的に接続された他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項3に記載の計算機システム。 - 前記管理部は、
前記仮想記憶領域が使用するインタフェースの利用率および前記仮想記憶領域ごとのインタフェースの利用率の閾値を管理し、
前記移動指示部は、
前記管理部により管理された前記仮想記憶領域が使用するインタフェースの利用率が前記閾値を超過したときに、前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。 - 前記移動指示部は、
前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の、他の前記仮想ストレージ装置が複数あるときに、前記インタフェースの利用率の低い他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項5に記載の計算機システム。 - 前記移動指示部は、
前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の前記インタフェースが、他の前記仮想ストレージ装置に複数あるときに、前記インタフェースの利用率の低い他の前記仮想ストレージ装置の前記インタフェースを使用するように、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項5に記載の計算機システム。 - 管理計算機において、
複数のホスト計算機から送信されるデータを格納するための記憶領域を有する複数のストレージ装置および前記記憶領域が対応づけられている仮想記憶領域を前記ホスト計算機に提供する複数の仮想ストレージ装置を管理すると共に、所定の期間ごとの前記仮想ストレージ装置における前記仮想記憶領域の負荷およびその閾値を管理する管理部と、
前記管理部により管理された前記仮想記憶領域の負荷が前記閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する移動指示部と
を備えることを特徴とする管理計算機。 - 前記移動指示部は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機と前記第1の接続装置を介して物理的に接続され、前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と前記第2の接続装置を介して物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項8に記載の管理計算機。 - 前記移動指示部は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、論理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項8に記載の管理計算機。 - 前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、論理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置がないときに、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置を論理的に接続させるように変更を指示する論理接続変更指示部
を備え、
前記移動指示部は、
前記論理接続変更部からの変更指示に従って変更された論理的に接続された他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項10に記載の管理計算機。 - 前記管理部は、
前記仮想記憶領域が使用するインタフェースの利用率および前記仮想記憶領域ごとのインタフェースの利用率の閾値を管理し、
前記移動指示部は、
前記管理部により管理された前記仮想記憶領域が使用するインタフェースの利用率が前記閾値を超過したときに、前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項8に記載の管理計算機。 - 前記移動指示部は、
前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の、他の前記仮想ストレージ装置が複数あるときに、前記インタフェースの利用率の低い他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項12に記載の管理計算機。 - 前記移動指示部は、
前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の前記インタフェースが、他の前記仮想ストレージ装置に複数あるときに、前記インタフェースの利用率の低い他の前記仮想ストレージ装置の前記インタフェースを使用するように、前記移動対象の仮想記憶領域の移動を指示する
ことを特徴とする請求項12に記載の管理計算機。 - 仮想ストレージ装置において、
複数のホスト計算機から送信されるデータを格納するための複数のストレージ装置の記憶領域が対応づけられている仮想記憶領域の負荷およびその閾値を所定の期間ごとに管理する管理部と、
前記管理部により管理された前記仮想記憶領域の負荷が前記閾値を超過したときに、当該仮想記憶領域を移動対象の仮想記憶領域として、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と相互に通信可能な他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する移動部と
を備えることを特徴とする仮想ストレージ装置。 - 前記移動部は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機と前記第1の接続装置を介して物理的に接続され、前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と前記第2の接続装置を介して物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する
ことを特徴とする請求項15に記載の仮想ストレージ装置。 - 前記移動部は、
前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、論理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する
ことを特徴とする請求項15に記載の仮想ストレージ装置。 - 前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、論理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置がないときに、前記移動対象の仮想記憶領域が提供されているホスト計算機および前記移動対象の仮想記憶領域に対応づけられている前記記憶領域を有するストレージ装置と、物理的に接続されている他の前記仮想ストレージ装置を論理的に接続させるように変更を指示する論理接続変更指示部
を備え、
前記移動指示部は、
前記論理接続変更部からの変更指示に従って変更された論理的に接続された他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する
ことを特徴とする請求項17に記載の仮想ストレージ装置。 - 前記管理部は、
前記仮想記憶領域が使用するインタフェースの利用率および前記仮想記憶領域ごとのインタフェースの利用率の閾値を管理し、
前記移動部は、
前記管理部により管理された前記仮想記憶領域が使用するインタフェースの利用率が前記閾値を超過したときに、前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する
ことを特徴とする請求項15に記載の仮想ストレージ装置。 - 前記移動部は、
前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の、他の前記仮想ストレージ装置が複数あるときに、前記インタフェースの利用率の低い他の前記仮想ストレージ装置に、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する
ことを特徴とする請求項19に記載の仮想ストレージ装置。 - 前記移動部は、
前記インタフェースの利用率が前記移動対象の仮想記憶領域の閾値以下の前記インタフェースが、他の前記仮想ストレージ装置に複数あるときに、前記インタフェースの利用率の低い他の前記仮想ストレージ装置の前記インタフェースを使用するように、前記移動対象の仮想記憶領域を移動する
ことを特徴とする請求項19に記載の仮想ストレージ装置。
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