JP2007278065A - Cooling structure of exhaust manifold integrated type cylinder head - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、排気マニホールド一体型シリンダヘッドの冷却構造に関する。 The present invention relates to a cooling structure for an exhaust manifold integrated cylinder head.
特許文献1に記載のシリンダヘッドでは、排気マニホールド(複数の気筒の排気ポートを集合させた排気集合路)を一体に形成することにより、エンジンのコンパクト化を図っている。
また、このシリンダヘッド内のウォータジャケットとしては、気筒列方向に燃焼室周りを通る第1ウォータジャケットと、気筒列方向に排気マニホールド周りを通る第2ウォータジャケットとを形成してある。高温になる排気マニホールド周りを確実に冷却するためである。
Further, as the water jacket in the cylinder head, a first water jacket that passes around the combustion chamber in the cylinder row direction and a second water jacket that passes around the exhaust manifold in the cylinder row direction are formed. This is to reliably cool the exhaust manifold around the high temperature.
しかしながら、特許文献1に記載の排気マニホールド一体型シリンダヘッドの冷却構造では、気筒列方向に燃焼室周りを通る第1ウォータジャケットと、気筒列方向に排気マニホールド周りを通る第2ウォータジャケットとが、途中で連通していて、冷却水の行き来があるため、燃焼室周り及び排気マニホールド周りをそれぞれ担当する各ウォータジャケットの冷却水流量や流速を確保するのが難しいという問題点があった。
However, in the cooling structure of the exhaust manifold integrated cylinder head described in
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、燃焼室周り及び排気マニホールド周りをそれぞれ好適に冷却することができる排気マニホールド一体型シリンダヘッドの冷却構造を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a cooling structure for an exhaust manifold-integrated cylinder head that can suitably cool the combustion chamber and the exhaust manifold.
このため、本発明では、シリンダヘッド内のウォータジャケットとして、気筒列方向一端側でかつクロスフロー方向吸気側にある冷却水入口から、気筒列方向に燃焼室周りを通って、気筒列方向他端側でかつクロスフロー方向吸気側にある冷却水出口に至る第1ウォータジャケットと、前記冷却水入口から、クロスフロー方向排気側へ向かい、気筒列方向に排気マニホールド周りを通った後、クロスフロー方向吸気側へ向かい、前記冷却水出口に至る、第2ウォータジャケットと、を設け、これらは互いに独立させる。 For this reason, in the present invention, as a water jacket in the cylinder head, from the cooling water inlet on one end side in the cylinder row direction and on the intake side in the cross flow direction, passes around the combustion chamber in the cylinder row direction, and the other end in the cylinder row direction First water jacket to the cooling water outlet on the side and in the cross flow direction intake side, and from the cooling water inlet to the cross flow direction exhaust side, after passing around the exhaust manifold in the cylinder row direction, the cross flow direction A second water jacket is provided to the intake side and to the cooling water outlet, and these are made independent of each other.
そして、前記第1ウォータジャケットにおける気筒列方向中間の気筒の排気側位置に、シリンダブロック側のウォータジャケットからの冷却水流入口を形成する。 Then, a cooling water inlet from the water jacket on the cylinder block side is formed at the exhaust side position of the cylinder in the cylinder row direction in the first water jacket.
本発明によれば、燃焼室周りの第1ウォータジャケットと排気マニホールド周りの第2ウォータジャケットとが互いに独立していて、途中で連通しないため、各ウォータジャケットの冷却水流量及び流速を確保することが容易となる。
また、第1ウォータジャケットでは、冷却水入口及び出口がクロスフロー方向吸気側にあるため、特に気筒列方向中間の気筒の排気側に冷却水の流れを生じにくいが、中間気筒の排気側にシリンダブロック側ウォータジャケットからの冷却水流入口を形成することで、中間気筒の排気側に冷却水の流れを生じ、より好適に冷却できる。
According to the present invention, the first water jacket around the combustion chamber and the second water jacket around the exhaust manifold are independent of each other and do not communicate with each other, so that the cooling water flow rate and flow velocity of each water jacket are ensured. Becomes easy.
In the first water jacket, since the cooling water inlet and outlet are on the intake side in the cross flow direction, it is difficult for the cooling water to flow particularly on the exhaust side of the cylinder in the middle of the cylinder row direction. By forming the cooling water inlet from the block-side water jacket, a flow of cooling water is generated on the exhaust side of the intermediate cylinder, and cooling can be performed more suitably.
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すシリンダヘッドの平面図、図2は図1のA−A矢視断面図である。尚、本実施形態では3気筒エンジン(又はV型6気筒エンジンの片バンク)について示している。
シリンダヘッド1は、シリンダブロック2上に設けられ、ピストン3との間に各気筒の燃焼室4を形成する。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a plan view of a cylinder head showing an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. In the present embodiment, a three-cylinder engine (or one bank of a V-type six-cylinder engine) is shown.
The
シリンダヘッド1には、各燃焼室4の上部中央に臨むように点火プラグ5が取付けられている。また、シリンダヘッド1には、各燃焼室4ごとに点火プラグ5を挟んで対向するように2つずつ吸気バルブ6及び排気バルブ7が配置されている。
各燃焼室4から各2個の吸気バルブ6を介して延びる吸気ポート8は、気筒毎に集合し、気筒間では独立したまま、シリンダヘッド1の吸気側の側面に開口し、この開口面に図示しない吸気マニホールドが取付けられるようになっている。
A
The
各燃焼室4から各2個の排気バルブ7を介して延びる排気ポート9は、気筒毎に集合した後、更に気筒間でも集合し、排気マニホールド(複数の気筒の排気ポートを集合させた排気集合路)10をなしている。そして、排気マニホールド10の集合部が、シリンダヘッド1の排気側の側面に開口し、この開口面に図示しない排気管が取付けられるようになっている。
The
次に、上記の排気マニホールド一体型シリンダヘッド1の冷却構造について、図2、図3及び図4により説明する。
図3はシリンダヘッド内のウォータジャケットの平面図、図4はシリンダブロック側のウォータジャケットの斜視図である。尚、これらの図はウォータジャケット形成用の中子の形状を示したものである。従って、図3中の5、6、7は、点火プラグ、吸気バルブ、排気バルブの位置を示している。
Next, the cooling structure of the exhaust manifold integrated
3 is a plan view of the water jacket in the cylinder head, and FIG. 4 is a perspective view of the water jacket on the cylinder block side. These drawings show the shape of the core for forming the water jacket. Therefore, 5, 6, and 7 in FIG. 3 indicate the positions of the spark plug, the intake valve, and the exhaust valve.
シリンダヘッド1内には、ウォータジャケットとして、第1ウォータジャケット11と第2ウォータジャケット12とが形成されている。
第1ウォータジャケット11は、気筒列方向一端側でかつクロスフロー方向吸気側にある冷却水入口13から、気筒列方向に燃焼室4周りを通って、気筒列方向他端側でかつクロスフロー方向吸気側にある冷却水出口14に至る冷却水通路である。尚、クロスフロー方向とは、気筒列方向と直交し、吸気側と排気側とを結ぶ方向をいう。
A
The
第2ウォータジャケット12は、前記冷却水入口13から、クロスフロー方向排気側へ向かい、気筒列方向に排気マニホールド10周りを通った後、クロスフロー方向吸気側へ向かい、前記冷却水出口14に至る冷却水通路である。
第1ウォータジャケット11と第2ウォータジャケット12とは互いに独立しており、途中で連通しない構造となっている。すなわち、気筒列方向に延びる隔壁部15により隔てられている。
The
The
ここで、前記第1ウォータジャケット11における気筒列方向中間の気筒の排気側位置(気筒列方向では冷却水入口13寄りの位置)に、シリンダブロック2側のウォータジャケットからの冷却水流入口16を形成してある。
また、前記第1ウォータジャケット11における気筒列方向他端側の気筒の排気側位置(気筒列方向では冷却水入口13寄りの位置)にも、シリンダブロック2側のウォータジャケットからの冷却水流入口17を形成してある。
Here, a cooling water inlet 16 from the water jacket on the cylinder block 2 side is formed at the exhaust side position of the cylinder in the
Further, the
シリンダブロック2側のウォータジャケットについて、図4により説明すると、シリンダブロック側ウォータジャケット21は、気筒毎にシリンダを囲むように円環状に形成されて連接されたものであり、気筒列方向一端側にウォータポンプ取付部22があり、ここから冷却水が流入して、シリンダブロック側ウォータジャケット21内を流れるようになっている。
The water jacket on the cylinder block 2 side will be described with reference to FIG. 4. The cylinder block
また、ウォータポンプ取付部22付近に、シリンダヘッド1側への連通口23があり、これはシリンダヘッド1側の冷却水入口13に対応している。
また、別に、シリンダヘッド1側への連通口26、27があり、これらはシリンダヘッド1側の冷却水流入口16、17に対応している。
尚、シリンダブロック2側の連通口23、26、27とシリンダヘッド1側の冷却水入口13、冷却水流入口16、17とを対応させるにあたっては、これらの間に介装されるガスケットにも、いわゆるガスケットチューニングとして、対応する連通口を形成することは言うまでもない。
Further, there is a
Separately, there are
When the
本実施形態によれば、燃焼室4周りの第1ウォータジャケット11と排気マニホールド8周りの第2ウォータジャケット12とが互いに独立していて(隔壁部15により隔てられていて)、途中で連通しないため、各ウォータジャケット11、12の冷却水流量及び流速を確保することが容易となる。
特に、排気マニホールド8周りを冷却する第2ウォータジャケット12の冷却水入口部が1箇所、出口部も1箇所となり、途中で分流しないので、流れやすくなり、流量、流速が確保される、よって、高温となる排気マニホールド8周りを好適に冷却することができ、特に排気管取付面のメネジ部の冷却に効果的となる。
According to the present embodiment, the
In particular, the cooling water inlet portion of the
また、第1ウォータジャケット11では、冷却水入口13及び出口14がクロスフロー方向吸気側にあるため、特に気筒列方向中間の気筒の排気側に冷却水の流れを生じにくいが、中間気筒の排気側にシリンダブロック側ウォータジャケット21からの冷却水流入口16を形成することで、中間気筒の排気側から吸気側へ斜め方向の冷却水の流れ(図3中の矢印の流れ)を生じ、当該気筒の点火プラグ5周りへ冷却水を集中でき、冷却効果を高めることができる。
Further, in the
また、気筒列方向他端側の気筒の排気側にもシリンダブロック側ウォータジャケット21からの冷却水流入口17を形成することで、他端側気筒の排気側から吸気側へ斜め方向の冷却水の流れ(図3中の矢印の流れ)を生じ、当該気筒の点火プラグ5周りへ冷却水を集中でき、更に冷却効果を高めることができる。
尚、燃焼室周りの第1ウォータジャケット11と、排気マニホールド周りの第2ウォータジャケット12とは、シリンダヘッド1のアッパー側とボトム側とに形成する。図2ではボトム側のものに11B、12Bの符号を付している。
Further, by forming the
The
この場合、アッパー側とボトム側との両方で燃焼室周りと排気マニホールド周りとを独立構造にする他、アッパー側のみで燃焼室周りと排気マニホールド周りとを独立構造にしたり、ボトム側のみで燃焼室回りと排気マニホールド周りとを独立構造にすることもできる。
アッパー側のみで燃焼室周りと排気マニホールド周りとを独立構造にする場合は、アッパー側での排気マニホールドの冷却を効果的に行うことができる。
In this case, the combustion chamber and exhaust manifold are made independent on both the upper and bottom sides, the combustion chamber and exhaust manifold are made independent on the upper side only, or combustion is made only on the bottom side. The room and the exhaust manifold can be independent.
When the combustion chamber and the exhaust manifold are structured independently only on the upper side, the exhaust manifold can be effectively cooled on the upper side.
ボトム側のみで燃焼室周りと排気マニホールド周りとを独立構造にする場合は、ボトム側での排気マニホールドの冷却を効果的に行うことができる。
アッパー側とボトム側との両方で燃焼室周りと排気マニホールド周りとを独立構造にする場合は、アッパー側及びボトム側のいずれでも、排気マニホールドの冷却を効果的に行うことができ、また、いずれでも分流することなく、最初に流した流量が確保され、流量の調整もしやすい。
When the combustion chamber and the exhaust manifold are structured independently on the bottom side alone, the exhaust manifold can be effectively cooled on the bottom side.
When the structure around the combustion chamber and the exhaust manifold are made independent on both the upper side and the bottom side, the exhaust manifold can be effectively cooled on either the upper side or the bottom side. However, it is easy to adjust the flow rate because the first flow rate is secured without diversion.
1 シリンダヘッド
2 シリンダブロック
3 ピストン
4 燃焼室
5 点火プラグ
6 吸気バルブ
7 排気バルブ
8 吸気ポート
9 排気ポート
10 排気マニホールド(排気ポート集合路)
11 第1ウォータジャケット
12 第2ウォータジャケット
13 冷却水入口
14 冷却水出口
15 隔壁部
16、17 冷却水流入口
21 シリンダブロック側ウォータジャケット
22 ウォータポンプ取付部
23 連通口
26、27 連通口
1 Cylinder Head 2 Cylinder Block 3 Piston 4
DESCRIPTION OF
Claims (2)
シリンダヘッド内のウォータジャケットとして、
気筒列方向一端側でかつクロスフロー方向吸気側にある冷却水入口から、気筒列方向に燃焼室周りを通って、気筒列方向他端側でかつクロスフロー方向吸気側にある冷却水出口に至る第1ウォータジャケットと、
前記冷却水入口から、クロスフロー方向排気側へ向かい、気筒列方向に排気マニホールド周りを通った後、クロスフロー方向吸気側へ向かい、前記冷却水出口に至る、前記第1ウォータジャケットとは独立した第2ウォータジャケットと、を設け、
前記第1ウォータジャケットにおける気筒列方向中間の気筒の排気側位置に、シリンダブロック側のウォータジャケットからの冷却水流入口を形成したことを特徴とする排気マニホールド一体型シリンダヘッドの冷却構造。 In the exhaust manifold integrated cylinder head in which the exhaust manifold is integrally formed in the cylinder head,
As a water jacket in the cylinder head,
From the cooling water inlet on one side in the cylinder row direction and on the intake side in the cross flow direction, through the combustion chamber in the direction of the cylinder row, and to the cooling water outlet on the other side in the cylinder row direction and on the intake side in the cross flow direction. The first water jacket,
From the cooling water inlet, toward the exhaust side in the cross flow direction, after passing around the exhaust manifold in the cylinder row direction, then toward the intake side in the cross flow direction and to the cooling water outlet, independent of the first water jacket A second water jacket,
A cooling structure for an exhaust manifold-integrated cylinder head, wherein a cooling water inlet from a water jacket on the cylinder block side is formed at an exhaust side position of a cylinder in the middle of the cylinder row direction in the first water jacket.
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