JP2007272539A - セキュリティ装置およびアプリケーションサーバシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セキュリティ装置4は、ユーザ端末1内に搭載され、ユーザ端末1が備える入力装置5とアプリケーションサーバ3との間に介在し、アプリケーションサーバ3とネットワーク2を介して授受されるデータのセキュリティを確保するべく機能する。具体的には、セキュリティ装置4は、データ変換のルールが記述されている変換テーブル8を記憶する記憶装置7と、入力装置5から入力された入力データを受け付け、入力データを変換テーブルを用いて変換するデータ変換部8とを備え、変換後のデータをアプリケーションサーバ3へ送信することにより、変換後のデータをアプリケーションサーバ3において管理させる。
【選択図】図1
Description
また、例えば、特許文献1には、アプリケーションサーバ上に格納されているデータベース自体を暗号化することにより、第三者が不正にアクセスしてきた場合でも情報の漏洩を防止することのできる技術が開示されている。
本発明は、ユーザ端末が備える入力装置とアプリケーションサーバとの間に介在し、前記アプリケーションサーバとネットワークを介して授受されるデータのセキュリティを確保するためのセキュリティ装置であって、データ変換のルールが記述されている変換テーブルを記憶する記憶装置と、前記入力装置から入力された入力データを受け付け、前記入力データを前記変換テーブルを用いて変換するデータ変換手段とを備え、変換後のデータを前記アプリケーションサーバへ送信するセキュリティ装置を提供する。
図1は、本実施形態に係るアプリケーションサーバシステムの概略構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るアプリケーションサーバシステムは、ユーザ端末1と、ユーザ端末1とネットワーク2を介して接続されるアプリケーションサーバ3とを備えて構成されている。
記憶装置7には、データ変換部6により実行されるデータ変換処理に必要とされるデータが格納されている。記憶装置7には、例えば、データ変換のルールが記述されている変換テーブル8と、変換の対象となる変換対象データを特定するためのデータ特定情報9とが格納されている。
アプリケーションサーバ3は、例えば、ASPなどのサービスプロバイダにより運営されるサーバである。アプリケーションサーバ3は、例えば、コンピュータシステムを内蔵しており、ユーザ端末1から受信したデータをデータベース20に格納して管理するとともに、検索機能、ソート機能等の各種アプリケーション機能を有している。
この変換テーブル8には、以下の表1に示すように、1文字単位で変換が行われるように変換ルールが定義され、また、同一種類の文字内で変換を行うように変換ルールが定義されている。更に、ひらがな、アルファベット、数字については、ソート機能で利用される比較順序を維持するように変換ルールが定義されている。
このように、1文字単位で変換を行うように変換テーブルが作成されているので、アプリケーションサーバ3が備える完全一致検索機能だけでなく、部分一致検索機能についても有効に利用することができる。更に、ソート機能で利用される比較順序を維持するように変換ルールが作成されているので、アプリケーションサーバ3が備えるソート機能を有効に利用することができる。
このデータ特定情報は、変換の対象となる変換対象データを特定するための情報である。例えば、ユーザ端末1の表示装置10に表示される画面データは、大概、雛形ファイルが用意されていることから、この雛形ファイルのどの箇所に秘匿情報である住所、氏名、電話番号、パスワードなどの個人情報が入力されるかを予め把握することができる。
従って、秘匿情報が入力される箇所をデータ特定情報として記憶装置7に記憶しておくことで、秘匿情報のみを上記変換テーブルを用いて変換させることができる。このデータ特定情報9は、各雛形ファイルに対応して作成され、かつ、雛形ファイルとの対応付けがわかるように記憶装置7に記憶されている。
まず、ユーザ端末1の入力装置5から入力された入力データをアプリケーションサーバ3に送信する処理について図2を参照して説明する。
続いて、データ変換部6は、記憶装置7から変換テーブル8を読み出し、先ほど特定した変換対象データを変換テーブル8に従って変換する(図2のステップSA3)。これにより、例えば、変換対象データである「山田太郎」は、上記表1に示した変換テーブルに基づいて「徳川家康」に変換される。
これにより、例えば、上記変換後の「徳川家康」は、変換実行情報が付加されることにより「%%%徳川家康%%%」となる。
これにより、変換後の入力データがネットワーク2を介してアプリケーションサーバ3に受信される。アプリケーションサーバ3は、変換後の入力データを受信するとこれを1つのデータファイルとしてデータベース20に格納し、保管する。そして、上述したような入力操作、変換処理、送信処理がユーザ端末側で繰り返し行われることにより、アプリケーションサーバ3のデータベース20には、変換後のデータファイルが蓄積され、保管される。
例えば、ユーザにより入力装置5が操作されることにより、「山田太郎」という検索キーが入力され、続いて、検索実行が指示されると、この検索キー「山田太郎」の情報はセキュリティ装置4のデータ変換部6に入力される。
データ変換部6は、検索キー「山田太郎」を受け付けると(図3のステップSB1)、記憶装置7から変換テーブル8を読み出し、この変換テーブル8を用いて検索キー「山田太郎」を変換し(図3のステップSB2)、更に、この検索キーに対して変換実行情報「%%%」を付加する(図3のステップSB3)。これにより、検索キー「山田太郎」は「%%%徳川家康%%%」に変換される。
続いて、データ変換部6は、入力装置5から受け付けた検索キー「山田太郎」と、この検索キーを変換し、更に変換実行情報を付加した「%%%徳川家康%%%」とをOR(オア)検索させる検索条件を作成し(図3のステップSB4)、この検索条件をアプリケーションサーバ3側に送信する(図3のステップSB5)。
更に、本実施形態に係るアプリケーションサーバシステムによれば、サーバ側が提供するサービスが増えた場合でも、ユーザ側で変更や修正などの作業が発生しないという利点を有する。また、ユーザ側にて変換テーブルを管理するので、セキュリティの信頼度を高めることができるという効果を奏する。
このような場合に、例えば、ユーザが、表示装置10に表示されている入力情報のうち、変換を所望するデータに対して、変換を指示するための変換指示情報(例えば、「###」)を付加することができることとしても良い。これにより、ユーザ自らが、変換を行わせるデータを指定することが可能となる。
例えば、セキュリティ装置4をユーザ端末1から独立した装置として構成することとしても良い。以下、具体的な構成例について図9を参照して説明する。
この態様におけるアプリケーションサーバシステムは、データを入力する入力装置5およびデータを表示する表示装置10を備えるユーザ端末1´と、ユーザ端末1´とネットワーク2´を介して接続されるとともに、セキュリティ装置4を備える基幹サーバ30と、基幹サーバ30とネットワーク2を介して接続され、基幹サーバ30から受信した変換後のデータを保有するアプリケーションサーバ3とを備えて構成されている。
ユーザ端末1´と基幹サーバ30とを接続するネットワーク2´は、基幹サーバ30とアプリケーションサーバ3とを接続するネットワーク2と同一でも良いし、専用回線でも良い。専用回線としてシステムを構築した場合には、ユーザ端末1´と基幹サーバ30とを結ぶ通信回線には、一般回線からはアクセスが不可能なネットワークとなるため、ユーザ端末と基幹サーバ30との間で秘匿情報が授受されたとしても第3者による盗聴等を防止することができ、セキュリティの強化を図ることが可能となる。
上述した変換テーブルに記述された変換ルールは一例であり、この例に限定されない。例えば、数字の変換においては、数字をアルファベットに変換することとしても良い。この場合において、変換前の数字の序列と変換後のアルファベットの序列とが一致するように変換ルールを定義することが好ましい。このように定義することで、アプリケーションサーバにおけるソート機能を利用することが可能となる。
2、2´ ネットワーク
3 アプリケーションサーバ
4 セキュリティ装置
5 入力装置
6 データ変換部
7 記憶装置
8 変換テーブル
9 データ特定情報
10 表示装置
20 データベース
30 基幹サーバ
Claims (11)
- ユーザ端末が備える入力装置とアプリケーションサーバとの間に介在し、前記アプリケーションサーバとネットワークを介して授受されるデータのセキュリティを確保するためのセキュリティ装置であって、
データ変換のルールが記述されている変換テーブルを記憶する記憶装置と、
前記入力装置から入力された入力データを受け付け、前記入力データを前記変換テーブルを用いて変換するデータ変換手段と
を備え、
変換後のデータを前記アプリケーションサーバへ送信するセキュリティ装置。 - 前記記憶装置は、変換の対象となる変換対象データを特定するためのデータ特定情報を記憶し、
前記データ変換手段は、前記データ特定情報に基づいて前記入力データ中の変換対象データを特定し、この変換対象データに対して変換を行う請求項1に記載のセキュリティ装置。 - 前記データ変換手段は、前記入力データのうち、変換対象であることを示す変換指示情報が付加されているデータに対して変換を行う請求項1または請求項2に記載のセキュリティ装置。
- 前記データ変換手段は、変換を行ったデータに対して変換実行情報を付加する請求項1から請求項3のいずれかに記載のセキュリティ装置。
- 前記変換テーブルには、変換前後におけるデータ長が一致するように変換ルールが定義されている請求項1から請求項4のいずれかに記載のセキュリティ装置。
- 前記変換テーブルには、1文字単位で変換ルールが定義されている請求項1から請求項5のいずれかの項に記載のセキュリティ装置。
- 前記変換テーブルには、ソート機能で利用される比較順序を維持するように変換ルールが定義されている請求項1から請求項6のいずれかに記載のセキュリティ装置。
- 前記データ変換手段は、前記入力装置から検索キーを受け付けた場合に、該検索キーを前記変換テーブルに従って変換し、変換後の検索キーと変換前の検索キーとをオア検索として前記アプリケーションサーバに送信する請求項1から請求項7のいずれかに記載のセキュリティ装置。
- データを入力するための入力装置と、
請求項1から請求項8に記載のセキュリティ装置と
を備えるユーザ端末。 - 請求項9に記載のユーザ端末と、
前記ユーザ端末とネットワークを介して接続され、該ユーザ端末から受信した変換後のデータを保有するアプリケーションサーバと
を具備するアプリケーションサーバシステム。 - データを入力する入力装置を備えるユーザ端末と、
前記ユーザ端末とネットワークを介して接続され、請求項1から請求項8に記載のセキュリティ装置を備える基幹サーバと、
前記基幹サーバとネットワークを介して接続され、該基幹サーバから受信した変換後のデータを保有するアプリケーションサーバと
を具備するアプリケーションサーバシステム。
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