JP2007266946A - 共有無線伝送路上に音声フレームを送信する通信装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】偶然にも送信タイミングが一致した2以上の無線LAN端末において、それぞれが自律的に送信タイミングを変更し、衝突による伝送遅延が発生することを防止し、音声品質の向上を可能にする通信装置および方法を提供する。
【解決手段】音声フレームを送信する際に、衝突/送信待機状態が発生したか否か共有無線伝送路を監視する。衝突/送信待機状態が所定回数連続発生すると、他の無線LAN端末の送信タイミングと自己の送信タイミングが一致していると判定し、乱数で決定した期間無線伝送路の監視を続け、その結果衝突/送信待機状態が解消しない場合VoIP電話アプリケーション処理機能にRTPパケット生成タイミングの時間変位量を指示し、指示された変位量だけRTPパケットの生成タイミングを変更する。
【選択図】図2
【解決手段】音声フレームを送信する際に、衝突/送信待機状態が発生したか否か共有無線伝送路を監視する。衝突/送信待機状態が所定回数連続発生すると、他の無線LAN端末の送信タイミングと自己の送信タイミングが一致していると判定し、乱数で決定した期間無線伝送路の監視を続け、その結果衝突/送信待機状態が解消しない場合VoIP電話アプリケーション処理機能にRTPパケット生成タイミングの時間変位量を指示し、指示された変位量だけRTPパケットの生成タイミングを変更する。
【選択図】図2
Description
本発明は無線LANなどの共有伝送路を介しVoIPなどの音声フレームを送信する技術に関し、特に送信音声フレームの送出タイミングを制御し到来音声フレームとの衝突を回避する技術に関する。
近年VoIP(Voice Over IP)通信をIEEE 802.11などが規定する無線LANを利用して行う方式が普及しつつある。VoIP通信は話者の音声を(ITU-T) が規定するG.711やG.729などを用いて符号化し、RTP(Real-Time Transport Protocol)パケットのペイロードフィールドに格納し, 固定周期(20 ms, 30 ms, 40 msなど)で送信する方式である。
一方、IEEE802.11規定の無線LANは、多重アクセス方式としてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式により
複数端末が1つの共有伝送路を使用してフレームを送信することを可能にするものであり、したがって同時に2以上の端末が送信した場合衝突が発生することを前提としている。そのため送信前に他の端末が送信中であるか否かを確認する手順や、衝突が発生した場合の再送信を行うタイミング、および送信待機中に他の端末が送信してしまったとき次に再送信を行うタイミングなどを規定している。再送信に備えるため各送信フレームは送信が無事終了したことが確認できるまでコピーとしてメモリに保存され、衝突を検知すると直ちにメモリから取り出され再送フレームとして送信される。尚、無線LANにおける信号衝突回避については特許文献1に記載されている。
特開2002−271340号公報
複数端末が1つの共有伝送路を使用してフレームを送信することを可能にするものであり、したがって同時に2以上の端末が送信した場合衝突が発生することを前提としている。そのため送信前に他の端末が送信中であるか否かを確認する手順や、衝突が発生した場合の再送信を行うタイミング、および送信待機中に他の端末が送信してしまったとき次に再送信を行うタイミングなどを規定している。再送信に備えるため各送信フレームは送信が無事終了したことが確認できるまでコピーとしてメモリに保存され、衝突を検知すると直ちにメモリから取り出され再送フレームとして送信される。尚、無線LANにおける信号衝突回避については特許文献1に記載されている。
VoIPは衝突回避方法を規定していない。また無線LAN端末側にも衝突回避機能がないため2台の無線LAN端末がVoIP通信を行う場合、例えば20 ms周期で偶然同時に音声フレームの送信を開始した場合、以降20 ms毎に必ず共有無線伝送路上で衝突が発生する。そのため、いずれかの端末において伝送遅延を引き起こすことになる。この遅延は音声品質の劣化を引き起こすため好ましくない。また、IEEE 802.11が規定する無線LAN方式はPCF(Point Coordination Function)と呼ばれる衝突回避方法を規定している。この方法は、アクセスポイントに各端末に対しタイミングを指示するための複雑な送信タイミング決定機構を設ける必要があり、その複雑さのため、殆どの製品に実装されていない傾向にある。
したがって、2台以上の無線LAN端末の音声フレーム送信タイミングが偶然にも一致した場合、その後のフレーム同士の衝突を回避する簡易な手法が望まれる。また衝突回避にあたり、アクセスポイントが送信タイミングを決定するのではなく、無線LAN端末それぞれが自律的に送信タイミングを回避するような手法が望まれる。
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので偶然にも送信タイミングが一致した2以上の無線LAN端末において、それぞれが自律的に送信タイミングを変更し、衝突による伝送遅延が発生することを防止し、音声品質の向上を可能にする通信装置および方法を提供することである。
第一の観点に基づく本発明の通信装置は複数の通信装置と共有する無線伝送路を設定し、該無線伝送路上に固定周期の複数のタイムスロットを確保し他の通信装置から到来する音声フレームを受信するWLAN (Wireless Local Area Network)通信機能、音声フレームを生成し空きタイムスロット検出要求を生成する音声フレーム生成機能、および前記空きタイムスロット検出要求に応じ前記複数のタイムスロットを探索し空きタイムスロットを検出する空きタイムスロット検出機能を備えており、前記WLAN通信機能は該空きタイムスロットを用い前記音声フレーム生成機能が生成する音声フレームを前記無線伝送路に送信することを特徴とする
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更に第二の観点に基づく本発明の通信装置は音声フレームを生成する音声フレーム生成機能、複数の通信装置と共有する無線伝送路を設定し該無線伝送路に固定周期の頻度で発生する複数のタイムスロットを確保し前記生成された音声フレームを空きタイムスロットを用いて送信し、該伝送路から到来する音声フレームを受信するWLAN(Wireless Local Area Network)通信機能、および該受信音声フレームのタイミングと前記送信音声フレームのタイミングを調べ、両タイミングが相互に一致することを検出したとき時間変位量を生成する一致タイミング回避機能を備えており、前記音声フレーム生成機能は該時間変位量に基づき新規音声フレームの生成タイミングを変更することを特徴とする
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第三の観点に基づく本発明の音声フレーム送信方法はWLAN (Wireless Local Area Network)プロトコルに基づき複数の通信端末と共有する無線伝送路を設定し、該無線伝送路上に固定周期の複数のタイムスロットを確保するステップ、音声フレームを生成する音声フレーム生成ステップ、該音声フレームの生成に応じ、前記複数のタイムスロットを探索し空きタイムスロットを検出するタイムスロット検出ステップ、および該検出されたタイムスロットを用いて前記音声フレームを送信するフレーム送信ステップを含むことを特徴とする
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更に第四の観点に基づく本発明の音声フレーム送信方法は音声フレームを生成するフレーム生成ステップ、複数の通信装置と共有する無線伝送路を設定し、該無線伝送路に固定周期の頻度で発生する複数のタイムスロットを確保し前記生成された音声フレームを空きタイムスロットを用いて送信する送信ステップ、前記伝送路から固定周期の頻度で到来する音声フレームを受信し、該受信音声フレームのタイミングと該送信された音声フレームのタイミングを調べ、両タイミングが互いに一致すると一致判定結果を生成する一致タイミング検出ステップ、該一致判定結果に応じ時間変位量を生成する時間変位量生成ステップを含み、および該時間変位量に基づき新規音声フレームの生成タイミングを変更する音声フレーム生成タイミング変更ステップを含むことを特徴とする
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(構成と機能の説明)
図1にIEEE 802.11(WLAN)が規定する無線LANを用いVoIPフレームを送受信する通信システムを示す。本通信システムはアクセスポイント101、複数の無線LAN端末111〜113、Ethernet(登録商標)などの通信ネットワーク131、と該ネットワーク131に接続された複数の有線端末121〜123から構成される。アクセスポイント101は通信ネットワーク131に有線または無線リンクにより接続されており、WLAN規定のアクセスポイント機能を持つがフレーム衝突回避機能は持たない。無線LAN端末111〜113は、WLAN規定の端末機能に加え、以下に述べる本発明の自律的衝突回避機能を併せ持つものであり、アクセスポイント101と通信ネットワーク131を経由して上記複数の有線端末と音声通信を行ない、さらにアクセスポイント101経由でWLANプロトコルを用い他の無線LAN端末と音声通信を行う。
図1にIEEE 802.11(WLAN)が規定する無線LANを用いVoIPフレームを送受信する通信システムを示す。本通信システムはアクセスポイント101、複数の無線LAN端末111〜113、Ethernet(登録商標)などの通信ネットワーク131、と該ネットワーク131に接続された複数の有線端末121〜123から構成される。アクセスポイント101は通信ネットワーク131に有線または無線リンクにより接続されており、WLAN規定のアクセスポイント機能を持つがフレーム衝突回避機能は持たない。無線LAN端末111〜113は、WLAN規定の端末機能に加え、以下に述べる本発明の自律的衝突回避機能を併せ持つものであり、アクセスポイント101と通信ネットワーク131を経由して上記複数の有線端末と音声通信を行ない、さらにアクセスポイント101経由でWLANプロトコルを用い他の無線LAN端末と音声通信を行う。
図2は各無線LAN端末の内部構成を示す。各無線LAN端末は、話者の音声を検出するマイクロフォン201、VoIP電話アプリケーション処理機能202、UDP/IP処理機能203、IEEE 802.11規定のMAC層処理機能204、IEEE 802.11規定の物理層処理機能208、およびアンテナ209から構成される。物理層処理機能208は、IEEE 802.11規定の物理層プロトコル、例えばDSSS (Direct
Sequence Spread Spectrum)方式などを用いて他の無線LAN端末と共有する無線伝送路をアクセスポイント131との間に設定しアンテナ209を介して音声フレームを送信および受信する。
Sequence Spread Spectrum)方式などを用いて他の無線LAN端末と共有する無線伝送路をアクセスポイント131との間に設定しアンテナ209を介して音声フレームを送信および受信する。
MAC層処理機能204は、プロトコル処理機能205、空きタイムスロット探索機能206,と送信タイミング一致回避機能207とから構成される。該プロトコル処理機能205はUDP/IP処理機能203からのUDP/IPパケットを受け取り、その出力を該空きタイムスロット探索機能206と該送信タイミング一致回避機能207に供給する。後述の如く、送信タイミング一致回避機能207はプロトコル処理機能205からの出力内容に基づき時間変位量を指定するパケット送信タイミング変更指示信号を生成する。
VoIPアプリケーション処理機能202は、マイクロフォン201からの音声入力をデジタル化し、該デジタル信号のビット列を通話の開始以後固定周期(例えば20 milliseconds)毎に切り取る。切り取られたビット列は、 VoIP アプリケーション処理機能のCodec (coder-decoder)へ渡されて、通話相手との間で決められた機能(例えばG.711など)によって符号化される。後述の如く、VoIPアプリケーション処理機能202は、送信タイミング一致回避手段206から送信タイミング変更指示を受けた場合、指示された時間だけRTPパケットの生成タイミングを変更する。
前記Codecにより符号化されたビット列は、VoIPアプリケーション処理機能202が生成するRTPパケットのペイロードフィールドに格納される。このRTPパケットはUDP/IP処理機能203に渡され、ここでUDPヘッダとIPヘッダが付加されるとUDP/IPパケットとしてプロトコル処理機能205に渡される。
プロトコル処理機能205はこのUDP/IPパケットにMACヘッダを付加し、IEEE 802.11規定のMACプロトコルに従って物理層処理機能208へ送る。さらにプロトコル処理機能205は、送信タイミング一致回避に必要な情報、例えばフレーム送信の開始、衝突の有無と他端末(ノード)が送信開始したことによる送信待ち状態の発生に関する情報を空きタイミング探索機能206と送信タイミング一致回避機能207に通知する。
空きタイミング探索機能206はこれらの情報に基づき空きのタイムスロットを検出し、検出した空きタイミング識別情報をVoIPアプリケーション処理機能202に通知する(詳細は後述)。また、送信タイミング一致回避手段207は、プロトコル処理機能205から得られた情報に基づきタイミング一致の有無の判定を行い、タイミング一致ありと判定するとVoIPアプリケーション処理機能202に時間変位量を通知する。
本発明の音声フレームの送信開始タイミングはWLAN-MAC層内にある音声フレームを一時的に蓄えておくキューから音声フレームを取り出し、それにMACヘッダを付加し、送信処理を開始するタイミングである。MACフレームを再送する場合の送信開始タイミングは含まれない。
衝突の有無についての情報は、WLAN-MACプロトコルを処理する上で行われるキャリアセンスやFCS(Frame Check Sequence)のチェック過程で得られるものである。また、フレーム送信待ち状態発生に関する情報とは、フレーム送信前のキャリアセンス中に他のノードがフレーム送信を開始したか否かに関する情報である。この状態を検出するとフレーム送信を待機状態にする。
(動作の説明)
次に本実施例の動作を図3乃至6を参照し説明する。図3において、VoIP電話アプリケーション処理機能202は無線LAN端末がSIP(Session
Initiation Protocol)シーケンスを終了した後、音声フレームを送信するタイミングを得るために、空き区間検出手段206に対して空きタイムスロット検出要求を送出する。
次に本実施例の動作を図3乃至6を参照し説明する。図3において、VoIP電話アプリケーション処理機能202は無線LAN端末がSIP(Session
Initiation Protocol)シーケンスを終了した後、音声フレームを送信するタイミングを得るために、空き区間検出手段206に対して空きタイムスロット検出要求を送出する。
空きタイムスロット探索機能206がVoIP電話アプリケーション処理機能202から空きタイムスロット検出要求を受け取ると(ステップ300)、プロトコル処理機能205によるキャリアセンスの情報に基づき所定期間伝送路上にある全タイムスロットを探索する(ステップ301)。この所定期間は音声フレーム送信周期の整数倍が望ましく、全種類の送信周期に対応するため、全固定送信周期の最小公倍数の時間であることが望ましい。例えば送信固定周期として20ms, 30ms, 40msが存在する場合は、それらの最小公倍数である120msの間受信動作を継続しこの間に存在する全タイムスロットを探索する。この決められた時間受信動作を行い、どの無線LAN端末も使用していないタイムスロットを検出する。例えば、120 ms の間受信動作を行った場合、無線LAN端末の送信周期20 msの6回分の時間であることから、それぞれの20ms のタイムスロットをT1, T2,
..., T6とする(図7参照)。これらT1, T2, ...
, T6のすべてにおいて、空いているタイムスロットを探す。
..., T6とする(図7参照)。これらT1, T2, ...
, T6のすべてにおいて、空いているタイムスロットを探す。
空きタイムスロットを検出すると、ステップ302の判定がYESとなり、 空き区間検出手段206は検出したタイムスロット識別情報をVoIP電話アプリケーション処理機能202に伝える(ステップ303)。空きタイムスロットが検出できないとき
空き区間検出手段206は検出失敗情報をVoIP電話アプリケーション処理機能202に伝える(ステップ304)。VoIP電話アプリケーション処理機能202は、通知されたタイミングで音声フレームが送信されるように、RTPパケットを生成する。
空き区間検出手段206は検出失敗情報をVoIP電話アプリケーション処理機能202に伝える(ステップ304)。VoIP電話アプリケーション処理機能202は、通知されたタイミングで音声フレームが送信されるように、RTPパケットを生成する。
このように本実施例では送信前に所定期間内の全タイムスロットを探索し、空きタイムスロットが存在すればそのタイムスロットで音声フレームを送信することで衝突および送信待機状態は発生しない。この方法は通話中に他の無線LAN端末が割り込んだ場合にも衝突回避ができる。
次に、送信タイミング一致回避機能207がステップ305から動作を開始する。なお、本実施例の動作説明の前提として、図1における無線LAN端末112が有線端末122と既に通話が行われている状態で、無線LAN端末111と有線端末121が通話を開始しようとしており、しかも無線LAN端末111と無線LAN端末112の音声フレームの送信タイミング同士が一致する場合を仮定する。また、この2台の無線LAN端末の送信周期は同じ20ms周期とする。この仮定のもとに無線LAN端末111の動作を説明する。
無線LAN端末111の送信タイミング一致回避機能207は送信処理が開始するまで待機する(ステップ305)。一定時間以上たっても送信処理が開始しない場合、ステップ305で判定がNOとなり動作を終了する。送信処理が開始されると、送信タイミング一致回避機能206は音声フレームの送信タイミングが無線伝送路から到来する他ノードの音声フレームのタイミングと一致しているか否かをチェックする(ステップ306)。ここで送信タイミングが一致していると判定する方法に関するフローチャートを図5に示す。
まずフレーム送信時に衝突もしくは送信待ちが発生したかチェックする(ステップ401)。衝突または送信待ちが発生した場合、ステップ402の判定がYESとなり、ステップ403で衝突カウンタCに1を加える。次に衝突カウンタCの値が所定値Ckに達したか否かチェックする(ステップ404)。カウンタCが所定値Ckに達した場合、送信タイミングが一致していると判定し(ステップ405)、ステップ408でカウンタCを0にリセットし、図3に戻り、判定ステップ307に進む。
一方、ステップ404で所定値Ckに達していない場合は、ステップ406で本フレームの送信タイミングでは送信タイミングが一致しているかどうかの判定を中止し、次回以降の新規フレーム送信の際に判定するため
図3に戻り、判定ステップ307に進む。
図3に戻り、判定ステップ307に進む。
ステップ402が衝突または送信待ちが発生しないと判定したときはステップ407で送信タイミングの判定を不一致とし、ステップ408に進みカウンタCを0にリセットし、
図3に戻り、判定ステップ307に進む。
図3に戻り、判定ステップ307に進む。
図4のフローチャートの判定結果が不一致または判定中止の場合
、ステップ307からステップ305に戻り次ぎの音声フレームの送信開始まで待機する。該判定結果が一致の場合ステップ307からステップ308に進みタイミング変更処理を実行する。タイミング変更処理のフローチャートを図6に示す。
、ステップ307からステップ305に戻り次ぎの音声フレームの送信開始まで待機する。該判定結果が一致の場合ステップ307からステップ308に進みタイミング変更処理を実行する。タイミング変更処理のフローチャートを図6に示す。
まず、時間変位量を待機時間Wとして乱数で決定する(ステップ501)。この待機時間はVoIPフレームの送信周期の整数倍、つまり20msの整数倍の時間であることが望ましいことから、本実施例ではフレームの送信周期の倍率を乱数で決定する。待機時間を決定すると、決定した時点まで待機する(ステップ502)。決定したフレーム送信タイミングで衝突もしくは送信待ち状態が発生したか否かをチェックする(ステップ503)。衝突または送信待機状態が発生した場合(ステップ504)、非衝突カウンタNを0に設定する(ステップ505)。衝突もしくは送信待ちが発生しなかった場合は非衝突カウンタNに1を加算し(ステップ506)、つぎにステップ507に進み、非衝突カウンタNが所定値Nkに達したか否か判定する。もし、該設定値に達している場合、衝突相手のノード(無線LAN端末112)が既に送信タイミングの一致を検出しタイミングをずらしたと判断し、判定ステップ507からステップ508に進み、送信タイミング変更処理を中止する。
次に、非衝突カウンタNを0に設定した後(ステップ505)、もしくは非衝突カウンタNが設定値Nkに到達しなかった場合(ステップ507)、ステップ501で決定した待機時間Wから1を減算する(ステップ509)。残り待機時間Wが0になった場合(ステップ510)、送信タイミング変更のための時間変位量を乱数で決定し(ステップ511)、決定した時間変位量をVoIP電話アプリケーションに通知する(ステップ512)。残り待機時間Wが0にならない場合、ステップ510からステップ502に戻り、次のフレーム送信タイミングまで待機する。ステップ508または512が終了するとステップ513で非衝突カウンタNを初期値0に戻し、図3のステップ309に進む。図6で送信タイミング変更処理が中止になった場合、ステップ305に戻る。
図6で送信タイミング変更処理が中止でない場合、ステップ309からステップ310に進み、送信タイミング変更カウンタMに1を加算する。次に、ステップ311で再び送信フレームタイミングが到来フレームタイミングと一致しているかどうかを図4と同じ一致判定処理を実行することにより行う。ステップ311の判定結果が不一致または判定中止のときステップ312からステップ305に帰り再び送信タイミング変更処理を実施する前の状態へ戻る。一方、再び送信タイミングの一致を検出した場合、ステップ311の判定結果が一致となり、ステップ313で送信タイミング変更カウンタMの値が所定値Mkに達したか否か調べる。
送信タイミング変更カウンタMの値が所定値Mkに達していない場合は、判定ステップ313からステップ308に戻り、再び送信タイミングを変更するため送信タイミング変更処理を実行する。
一方、送信タイミング変更カウンタMの値が所定値Mkに達している場合、判定ステップ313からステップ314に進み、ステップ301と同様に、所定期間受信動作を実施しこの期間内に存在する全タイムスロットを探索する。空きタイムスロットが検出できなかった場合、ステップ315の判定はNOとなる。この場合どの送信タイミングでも衝突または送信待ちが避けられないのでステップ315からステップ318に進み送信タイミング変更処理を一時停止する。例えば1分後に再開しても構わないし、通話が終了するまで停止しても構わない。ステップ314で空きタイムスロットが検出された場合、ステップ315の判定はYESとなり、タイミング一致検出機能207はステップ316に進み検出した空きタイムスロットのまでの時間変位量を算出しこれをVoIP電話アプリケーション処理機能202に通知し、送信タイミング変更カウンタMを初期値0に戻す(ステップ317)。ステップ317、318の実行を終了するとタイミング一致検出機能207はステップ305に戻る。
(発明の効果)
図2において、VoIP通話開始時に予めキャリアセンスを行い、空きタイムスロット探索機能206が複数のタイムスロットを探索し空きのスロットを検出してから共有無線伝送路に音声フレームの送信を開始している。このため送信音声フレームが伝送路からの到来音声フレームと衝突する確率が低くなる。
図2において、VoIP通話開始時に予めキャリアセンスを行い、空きタイムスロット探索機能206が複数のタイムスロットを探索し空きのスロットを検出してから共有無線伝送路に音声フレームの送信を開始している。このため送信音声フレームが伝送路からの到来音声フレームと衝突する確率が低くなる。
また、送信タイミング一致検出機能207は共有無線伝送路を常に監視し、VoIPフレーム送信時に到来する他端末からの音声フレームとの衝突または送信待機によるタイミングの一致検出と送信タイミングの変更を自律的に実施するので、アクセスポイント側に特殊かつ複雑な制御機構が不要になる。また、
送信タイミングを一度変更すると後続する複数の音声フレームは到来するフレームと衝突することはない。
送信タイミングを一度変更すると後続する複数の音声フレームは到来するフレームと衝突することはない。
さらに、本発明のタイミング変更は音声フレーム生成段階で実行しているため遅延に伴う音質の劣化を最小限に押さえることができる。MAC層で音声フレームをキューイング(queuing)することでタイミング変更をすることもできるが伝送遅延時間が延長するため好ましくない。
図6において、ステップ503で再度送信タイミング一致の有無をチェックする前に、ステップ502でWLAN端末はステップ501が設定した待機時間(W)中受信状態を継続する。このような受信継続状態が発生するのはステップ508で送信タイミング変更処理が中止となり、再びステップ305に戻り次のステップ306で衝突/待機カウンタCの値が加算される。即ちタイミング変更処理を実行しても衝突状態が依然として解消しないとこのようなプロセスが繰り返されることになり、やがて衝突/待機カウンタCの値が所定値Ckに達する。しかし、このようなケースは頻繁に発生することではないので待機中の受信状態継続に伴い電力消費が不必要に増大することはない。
また上記待機期間(W)が経過するたびに、送信タイミング一致検出機能207はステップ504を実行して送信タイミング一致不一致状態を連続的に監視し、タイミング不一致状態の検出回数Nがステップ507で所定値Nkに達すると、即ち衝突/待機状態がNk回連続して発生しない場合、ステップ508で送信タイミングの変更処理を中止する。このため音質劣化を伴う可能性のある送信タイミングの変更を中止することができる。
(変形例1)
(構成と動作の説明)
図8は図2の実施例の変形例を示す。この変形例において、WLAN-MAC処理機能204は 前記送信タイミング一致検出機能207に接続された履歴保存メモリ700を具備し、前記送信タイミング一致検出機能207は図9のフローチャートに従い動作する。
(構成と動作の説明)
図8は図2の実施例の変形例を示す。この変形例において、WLAN-MAC処理機能204は 前記送信タイミング一致検出機能207に接続された履歴保存メモリ700を具備し、前記送信タイミング一致検出機能207は図9のフローチャートに従い動作する。
音声フレーム送信処理開始により図4のステップ305の判定がYESとなると、プログラムのフローは図9のステップ801に進み、サンプル数カウンタSに1を加算する。次に、ステップ802でその送信フレームが衝突または送信待機状態に遭遇したか否かをチェックし、チェック結果を履歴保存メモリ700に格納する(ステップ803)。次にサンプル数カウンタSが所定値Skに達したか否か調べ(ステップ804)、所定値Skに達していない場合は、ステップ810に進み、本フレームにおけるタイミングの一致不一致判定を中止し、本送信タイミング一致判定処理を終了する。
一方、所定値Skに達している場合、ステップ804からステップ805に進み、履歴保存メモリ700に格納されている過去の履歴情報を用いて、過去Sk回のうち 衝突または送信待機が少なくとも1度発生したか否か調べる(ステップ806)。もし1度も衝突/待機状態が発生していない場合は、ステップ811に進み送信タイミング不一致と判定する。
一方、履歴保存メモリのデータが過去Sk回のうちに1度でも衝突/待機状態が発生したことを示す場合、ステップ806からステップ807に進み、衝突/待機カウンタCに1を加算し、
次に該カウンタCの値が所定値Ckに達したか否かを調べる(ステップ808)。もし所定値Ckに達している場合は送信タイミングが一致していると判定する(ステップ809)。カウンタCの値が所定値Ckに達していない場合は、ステップ808からステップ810に進み本フレームでの送信タイミング一致不一致判定を中止し、本送信タイミング一致判定処理を終了する。ステップ809と811のいずれかが実行後、プログラムのフローはステップ812に進み、衝突/待機カウンタCとサンプル数カウンタSを0に初期化し、図3のステップ307または 図4のステップ312に戻る(ステップ812)。
次に該カウンタCの値が所定値Ckに達したか否かを調べる(ステップ808)。もし所定値Ckに達している場合は送信タイミングが一致していると判定する(ステップ809)。カウンタCの値が所定値Ckに達していない場合は、ステップ808からステップ810に進み本フレームでの送信タイミング一致不一致判定を中止し、本送信タイミング一致判定処理を終了する。ステップ809と811のいずれかが実行後、プログラムのフローはステップ812に進み、衝突/待機カウンタCとサンプル数カウンタSを0に初期化し、図3のステップ307または 図4のステップ312に戻る(ステップ812)。
このようにカウンタCの値がステップ808で所定値Ckに達したということは、無線LAN端末111が過去Sk回のフレーム送信において衝突/待機状態に少なくとも1度遭遇し、そのような現象が所定回数(Ck)連続して発生したことを意味する。
(変形例1の効果)
変形例1の効果は音声フレーム送信周期が異なる無線LAN端末同士のフレーム衝突も検出可能になることである。具体的には、
無線LAN端末 111と112の音声フレームの送信周期がそれぞれ30msと40msである場合、これらの送信タイミング同士が一致すると、30msの無線LAN端末111は4回に1度、40msの無線LAN端末112は3回に1度衝突または待機状態に遭遇する。この例ではサンプル数Sの所定値Skを4に設定することで、それぞれの無線LAN端末においてタイミング一致検出が可能になる。
変形例1の効果は音声フレーム送信周期が異なる無線LAN端末同士のフレーム衝突も検出可能になることである。具体的には、
無線LAN端末 111と112の音声フレームの送信周期がそれぞれ30msと40msである場合、これらの送信タイミング同士が一致すると、30msの無線LAN端末111は4回に1度、40msの無線LAN端末112は3回に1度衝突または待機状態に遭遇する。この例ではサンプル数Sの所定値Skを4に設定することで、それぞれの無線LAN端末においてタイミング一致検出が可能になる。
(変形例2)
図2の無線LAN端末では送信タイミング一致検出機能207から時間変位量をVoIP電話アプリケーション処理機能202に通知しているが、図10に示すように、UDP/IP処理機能203とプロトコル処理機能205の間に設けた可変遅延回路900にこの時間変位情報を供給してもよい。可変遅延回路900は、UDP/IP処理機能203から受け取ったIPパケットをこの時間変位量に相当する時間待機させた後プロトコル処理機能205に送る。この変形例2がもたらす効果は実装が容易な点である。
図2の無線LAN端末では送信タイミング一致検出機能207から時間変位量をVoIP電話アプリケーション処理機能202に通知しているが、図10に示すように、UDP/IP処理機能203とプロトコル処理機能205の間に設けた可変遅延回路900にこの時間変位情報を供給してもよい。可変遅延回路900は、UDP/IP処理機能203から受け取ったIPパケットをこの時間変位量に相当する時間待機させた後プロトコル処理機能205に送る。この変形例2がもたらす効果は実装が容易な点である。
101 アクセスポイント
111〜113 無線LAN端末
121〜123 端末
131 ネットワーク
201 マイクロフォン
202 VoIP電話アプリケーション処理機能
203 UDP/IP
204 WLAN-MAC層処理機能
205 プロトコル処理機能
206 空きタイムスロット探索機能
207 送信タイミング一致検出機能
208 WLAN物理層処理機能
700 履歴保存メモリ
900 可変遅延回路
111〜113 無線LAN端末
121〜123 端末
131 ネットワーク
201 マイクロフォン
202 VoIP電話アプリケーション処理機能
203 UDP/IP
204 WLAN-MAC層処理機能
205 プロトコル処理機能
206 空きタイムスロット探索機能
207 送信タイミング一致検出機能
208 WLAN物理層処理機能
700 履歴保存メモリ
900 可変遅延回路
Claims (27)
- 複数の通信装置と共有する無線伝送路を設定し、該無線伝送路上に固定周期の複数のタイムスロットを確保し、他の通信装置から到来する音声フレームを受信するWLAN (Wireless Local Area Network)通信機能と、
音声フレームを生成し、空きタイムスロット検出要求を生成する音声フレーム生成機能と、
前記空きタイムスロット検出要求に応じ前記複数のタイムスロットを探索し、空きタイムスロットを検出する空きタイムスロット検出機能とを備え、
前記WLAN通信機能は該空きタイムスロットを用い前記音声フレーム生成機能が生成する音声フレームを前記無線伝送路に送信することを特徴とする通信装置。 - 前記到来音声フレームのタイミングと前記送信音声フレームのタイミングを調べ、両タイミングが相互に一致することを検出すると時間変位量を生成する一致タイミング検出機能を更に備え、
前記音声フレーム生成機能は該時間変位量に応じ新規音声フレームの生成タイミングを変更することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記WLAN通信機能は複数の選択可能な固定送信周期を有し、 前記 空きタイムスロット検出機能は該複数固定周期の最小公倍数の周期の期間内に存在する全タイムスロットを探索し、該期間中空き状態のタイムスロットを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 音声フレームを生成する音声フレーム生成機能と、
複数の通信装置と共有する無線伝送路を設定し、該無線伝送路に固定周期の頻度で発生する複数のタイムスロットを確保し前記生成された音声フレームを空きタイムスロットを用いて送信し、該伝送路から到来する音声フレームを受信するWLAN(Wireless Local Area Network)通信機能と、
該受信音声フレームのタイミングと前記送信音声フレームのタイミングを調べ、両タイミングが相互に一致することを検出したとき時間変位量を生成する一致タイミング検出機能とを備え、
前記音声フレーム生成機能は該時間変位量に基づき新規音声フレームの生成タイミングを変更することを特徴とする通信装置。 - 前記音声フレーム生成機能は前記伝送路が使用中のとき送信待機状態となり、さらに前記一致タイミング検出機能は前記到来音声フレームと前記送信音声フレームが衝突した状態または前記音声フレーム生成機能が送信待機状態のとき前記時間変位量を生成することを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。
- 前記一致タイミング検出機能は検出した一致タイミングの回数を計数し、該計数した回数が所定回数に達すると所定待機期間を設定し前記WLAN通信機能に対し該所定待機期間受信動作を継続させ、該所定待機期間が経過すると送信音声フレームのタイミングと受信音声フレームのタイミング同士の一致検出を行うことを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。
- 前記一致タイミング検出機能は到来音声フレームと送信音声フレームが衝突した状態または送信待機状態のいずれかの状態を所定回数連続的に検出したとき前記時間変位量を生成することを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。
- 前記WLAN通信機能は複数の使用可能送信周期を持ち、前記一致タイミング検出機能は、前記両タイミングが相互に一致すると一致判定結果を生成するタイミング一致判定機能、および該一致判定結果に応じ前記時間変位量を生成するタイミング変更機能を備え、
該タイミング変更機能はタイミング変更後に前記フレーム生成機能が繰り返し行うタイミング変更の回数を計数し、該変更回数が所定値に達すると前記複数の送信周期の最小公倍数の期間内に存在する全タイムスロットを探索し、該期間中に空き状態のタイムスロットを検出し、検出したタイムスロットに対応する時間変位量を前記音声フレーム生成機能に通知することを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。 - 前記一致タイミング検出機能は、
前記両タイミングが相互に一致すると一致判定結果を生成し、一致しない場合不一致判定結果を生成する一致不一致判定機能、と
該一致判定結果に応じ前記WLAN通信機能を所定時間受信状態におき、該所定時間経過後に生成される該不一致判定結果の生成回数を計数し、該生成回数が所定値に達しないときに限り前記時間変位量を生成するタイミング変更機能を備えることを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。 - 前記一致不一致判定機能は前記両タイミングが相互に一致することを検出する度に検出回数を計数し該検出回数が所定値に達したとき前記一致判定結果を生成することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
- 履歴保存メモリを更に備え、前記WLAN通信機能は複数の使用可能な固定周期を有し、前記一致タイミング検出機能は、
前記音声フレーム生成処理機能が音声フレームを生成するとフレーム生成回数を計数する計数機能、
前記両タイミングが相互に一致することを検出すると一致判定結果を生成し一致しない場合不一致判定結果を生成し、該一致判定結果と該不一致判定結果を前記履歴保存メモリに格納する一致不一致判定機能、
前記フレーム生成回数が所定値に達すると前記履歴保存メモリに格納された全判定結果を探索し少なくとも1つの一致判定結果を検出すると検出回数を計数する計数機能、と
該検出回数が所定値に達すると前記一致判定結果を生成する判定機能を含むことを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。 - 前記一致不一致判定機能は前記両タイミングが相互に一致することを検出する度に検出回数を計数し、該計数の値が所定値に達したとき前記一致判定結果を生成することを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
- 前記音声フレーム生成機能は可変遅延手段を含み前記時間変位量に応じ生成された音声フレームを遅延させることを特徴とする請求項2または4に記載の通信装置。
- WLAN (Wireless Local Area Network)プロトコルに基づき複数の通信端末と共有する無線伝送路を設定し該無線伝送路上に固定周期の複数のタイムスロットを確保するステップ、
音声フレームを生成する音声フレーム生成ステップ、
該音声フレームの生成に応じ、前記複数のタイムスロットを探索し、空きタイムスロットを検出するタイムスロット検出ステップ、と
該検出されたタイムスロットを用いて前記音声フレームを送信するフレーム送信ステップを含むことを特徴とする音声フレーム送信方法。 - 前記伝送路を介し他の通信端末から固定周期の頻度で到来する音声フレームを受信し、該到来音声フレームのタイミングと前記送信ステップが送信した音声フレームのタイミングを調べ、両タイミングが互いに一致すると一致判定結果を生成する一致タイミング検出ステップ、と
該一致判定結果に応じ時間変位量を決定するステップを含み、
前記音声フレーム生成ステップは該時間変位量に基づき新規音声フレームの生成タイミングを変更することを特徴とする請求項14に記載の音声フレーム送信方法。 - 前記伝送路は複数の選択可能な固定送信周期を有し、前記
空きタイムスロット検出ステップは該複数固定周期の最小公倍数の周期の期間内に存在する全タイムスロットを探索し、該期間中空き状態のタイムスロットを検出することを特徴とする請求項14または15に記載の音声フレーム送信方法。 - 音声フレームを生成するフレーム生成ステップ、
複数の通信装置と共有する無線伝送路を設定し、該無線伝送路に固定周期の頻度で発生する複数のタイムスロットを確保し前記生成された音声フレームを空きタイムスロットを用いて送信する送信ステップ、
前記伝送路から固定周期の頻度で到来する音声フレームを受信し、該受信音声フレームのタイミングと該送信された音声フレームのタイミングを調べ、両タイミングが互いに一致すると一致判定結果を生成する一致タイミング検出ステップ、
該一致判定結果に応じ時間変位量を生成する時間変位量生成ステップ、と
前記音声フレームの生成タイミングを該時間変位量に基づき変更する音声フレーム生成タイミング変更ステップを含むことを特徴とする音声フレーム送信方法。 - 前記音声フレーム生成ステップは前記伝送路が使用中のとき送信待機状態となり、さらに前記一致タイミング検出ステップは前記到来音声フレームと前記送信音声フレームが衝突した状態または前記音声フレーム生成ステップが送信待機状態のとき前記時間変位量を生成することを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法。
- 前記一致タイミング検出ステップは検出した一致タイミングの回数を計数し、該計数した回数が所定回数に達すると所定待機期間を設定し該所定待機期間前記伝送路から到来音声フレームを受信し、該所定待機期間が経過すると送信音声フレームのタイミングと受信音声フレームのタイミング同士の一致検出を行うことを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法。
- 前記一致タイミング検出ステップは到来音声フレームと送信音声フレームが衝突した状態または前記音声フレーム生成ステップが送信待機状態のいずれかの状態を所定回数連続的に検出したとき前記時間変位量を生成することを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法。
- 前記無線伝送路は複数の使用可能送信周期を持ち、前記一致タイミング検出ステップは、
前記両タイミングが相互に一致することを検出すると一致判定結果を生成
するタイミング一致判定ステップ、
該一致判定結果に応じ前記時間変位量を生成するタイミング変更ステップを含み、該タイミング変更ステップはタイミング変更後に前記フレーム生成機能が繰り返し行うタイミング変更の回数を計数し、該変更回数が所定値に達すると前記複数の送信周期の最小公倍数の期間内に存在する全タイムスロットを探索し、該期間中に空き状態のタイムスロットを検出し、検出したタイムスロットに対応する時間変位量を生成するステップ、と
前記音声フレーム生成タイミング変更ステップは該時間変位量に基づき音声フレーム生成タイミングを変更するステップを含むことを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法。 - 前記一致タイミング検出ステップは、
前記両タイミングが相互に一致することを検出すると一致判定結果を生成し一致しない場合不一致判定結果を生成する一致不一致判定ステップ、と
該一致判定結果に応じ所定時間前記伝送路を受信状態におき、該所定時間経過後に生成される該不一致判定結果の回数を計数し、該回数が所定値に達しないときに限り前記時間変位量を生成するタイミング変更ステップを含むことを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法。 - 前記一致不一致判定ステップは前記両タイミングが相互に一致する度に検出回数を計数し、該検出回数が所定値に達したとき前記一致判定結果を生成することを特徴とする請求項22に記載の音声フレーム送信方法。
- 前記無線伝送路は複数の使用可能な固定周期を有し、前記一致タイミング検出ステップは、
前記音声フレーム生成処理機能が音声フレームを生成されるフレームの数を計数する計数ステップ、
前記両タイミングが相互に一致すると一致判定結果を生成し、一致しないと不一致判定結果を生成し、該一致判定結果と該不一致判定結果をメモリに格納する一致不一致判定ステップ、
前記フレームの計数が所定値に達すると該メモリに格納された全判定結果を探索し少なくとも1つの一致判定結果を検出すると検出回数を求める計数ステップ、と
該検出回数が所定値に達すると前記一致判定結果を生成する判定ステップを含むことを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法。 - 前記一致不一致判定ステップは前記両タイミングが相互に一致する度に検出回数を求め、該検出回数が所定値に達したとき前記一致判定結果を生成することを特徴とする請求項24に記載の音声フレーム送信方法。
- 前記音声フレーム生成ステップは前記時間変位量に応じ生成された音声フレームを遅延させることを特徴とする請求項15または17に記載の音声フレーム送信方法
。 - 請求項14乃至26に記載の音声フレーム送信方法を実施するためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006088612A JP2007266946A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 共有無線伝送路上に音声フレームを送信する通信装置、方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006088612A JP2007266946A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 共有無線伝送路上に音声フレームを送信する通信装置、方法およびプログラム |
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JP2007266946A true JP2007266946A (ja) | 2007-10-11 |
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ID=38639508
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JP2006088612A Pending JP2007266946A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 共有無線伝送路上に音声フレームを送信する通信装置、方法およびプログラム |
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---|---|
JP (1) | JP2007266946A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009118017A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Ntt Docomo Inc | 移動通信システム、基地局装置、ユーザ装置及び方法 |
-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006088612A patent/JP2007266946A/ja active Pending
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