JP2007263239A - Transmission - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、変速機に関する。 The present invention relates to a transmission.
変速機では、内部に収容した潤滑剤が漏れないように、軸受にシール部を設けて、内部を封止するようにしている。しかし、温度が上昇したときに、変速機内部の空気圧が上昇し、その結果、変速機内部の潤滑油が軸受のシール部から漏れ出すことがある。この課題を解決するために、変速機は、エアー抜き用のブリーザ装置を有している。このブリーザ装置により、変速機内部の空気圧が上昇したときに、変速機内部の空気が外部に逃がされて、内部の圧力が調節される(例えば、特許文献1,2,3,4参照。)。
In the transmission, a seal portion is provided on the bearing to seal the inside so that the lubricant contained therein does not leak. However, when the temperature rises, the air pressure inside the transmission rises, and as a result, the lubricating oil inside the transmission may leak from the seal portion of the bearing. In order to solve this problem, the transmission has a breather device for bleeding air. With this breather device, when the air pressure inside the transmission rises, the air inside the transmission is released to the outside and the internal pressure is adjusted (see, for example,
例えば、特許文献1〜3のブリーザ装置は、変速機のハウジングの壁を貫通する真直なブリーザパイプと、このブリーザパイプをハウジングの外側から覆う蓋とを有している。この蓋と、ブリーザパイプの端部との間には、隙間が開けられている。また、特許文献4のブリーザ装置では、上記蓋に弁が設けられていて、内部からの潤滑剤の漏れを防止するようにしている。
しかし、特許文献1〜3のブリーザ装置では、変速機内部の空気圧が上昇したときに、潤滑剤がブリーザパイプを通じて漏れ出すことがある。というのは、通例、ブリーザパイプは細いので、その内部に潤滑剤が入ると、ブリーザパイプが詰まることがある。この場合、変速機内の圧力が高くなったときに、ブリーザパイプ内で詰まった潤滑剤が押し動かされる。ブリーザパイプは真直なので、ブリーザパイプ内で詰まった潤滑剤が外部に漏れ出し易い。
However, in the breather devices disclosed in
逆に、ブリーザパイプの内径が大きい場合には、潤滑剤が真直なブリーザパイプの奥にまで到達し易いので、漏れ出し易い。
また、特許文献4のブリーザ装置では、弁があるので、構造が複雑である。
そこで、この発明の目的は、ブリーザ装置を通じた潤滑剤の漏れ出しを抑制できる簡素な構造の変速機を提供することである。
On the contrary, when the inner diameter of the breather pipe is large, the lubricant easily reaches the depth of the straight breather pipe, so that it is easy to leak out.
Moreover, in the breather apparatus of
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a transmission having a simple structure that can suppress leakage of lubricant through a breather device.
本発明の変速機は、変速機構および潤滑剤を収容するハウジングと、このハウジングの壁を貫通するエアー抜き用のブリーザパイプと、ブリーザパイプに嵌合する複数の封止栓とを備え、これら複数の封止栓は、ブリーザパイプの長手方向に間隔を隔てて配置され、各封止栓は、それぞれ当該封止栓が仕切る両側の空間を連通する通気孔を有しており、ブリーザパイプの長手方向に沿って見たときに、ブリーザパイプの長手方向に隣接する封止栓の間で、通気孔の位置が互いにずらされていることを特徴とする。 A transmission according to the present invention includes a housing that houses a speed change mechanism and a lubricant, a breather pipe for releasing air that passes through the wall of the housing, and a plurality of sealing plugs that fit into the breather pipe. The sealing plugs are arranged at intervals in the longitudinal direction of the breather pipe, and each sealing plug has a vent hole communicating with the space on both sides partitioned by the sealing plug. When viewed along the direction, the positions of the vent holes are shifted from each other between the sealing plugs adjacent to each other in the longitudinal direction of the breather pipe.
この発明によれば、各封止栓の通気孔を通して、ブリーザパイプ内で空気を流通させることができる。その結果、ブリーザパイプがハウジングの内外を連通するので、例えば変速機内の空気圧が高くなることが防止され、ひいては軸受のシール部を通じた潤滑剤の漏れ出しが防止される。また、通気孔の位置がずれているので、潤滑剤がブリーザパイプ内を進むときに、直線状に進むことができない。その結果、ブリーザパイプ内での潤滑剤の流通が抑制される。従って、潤滑剤がブリーザパイプを通じて漏れ出すことの発生を抑制することができる。また、封止栓は、従来の弁に比べて、構造が簡素である。 According to this invention, air can be circulated in the breather pipe through the vent hole of each sealing plug. As a result, the breather pipe communicates between the inside and the outside of the housing, so that, for example, the air pressure in the transmission is prevented from becoming high, and the leakage of the lubricant through the seal portion of the bearing is prevented. Further, since the position of the vent hole is shifted, the lubricant cannot proceed linearly when traveling in the breather pipe. As a result, the distribution of the lubricant in the breather pipe is suppressed. Accordingly, it is possible to suppress the occurrence of leakage of the lubricant through the breather pipe. Further, the sealing plug has a simple structure as compared with the conventional valve.
また、上記通気孔がブリーザパイプの長手方向に沿って延びている場合には、通気孔が容易に形成される。
また、上記封止栓の少なくとも通気孔を形成する部分が撥油材で形成されている場合がある。この場合、潤滑剤ははじかれるので、通気孔に入り難く、また、通気孔の奥へ進み難い。従って、潤滑剤がブリーザパイプを通じて漏れ出すことの発生をより一層抑制することができる。また、例えば、小径の通気孔の内面を撥油材により形成することが、容易に実現される。
Further, when the vent hole extends along the longitudinal direction of the breather pipe, the vent hole is easily formed.
In addition, at least a portion of the sealing plug that forms a vent hole may be formed of an oil repellent material. In this case, since the lubricant is repelled, it is difficult for the lubricant to enter the vent hole, and it is difficult to proceed to the depth of the vent hole. Therefore, it is possible to further suppress the occurrence of leakage of the lubricant through the breather pipe. In addition, for example, it is easy to form the inner surface of the small-diameter vent hole with an oil repellent material.
また、上記封止栓の表面において、少なくとも通気孔の入口の周縁部に撥油材が塗布されている場合がある。この場合、潤滑剤ははじかれるので、通気孔に入り難く、また、通気孔の奥へ進み難い。従って、潤滑剤がブリーザパイプを通じて漏れ出すことの発生をより一層抑制することができる。また、撥油材の使用量を少なくできるので、製造コストを安価にできる。 In addition, on the surface of the sealing plug, an oil repellent material may be applied to at least the peripheral edge of the inlet of the vent hole. In this case, since the lubricant is repelled, it is difficult for the lubricant to enter the vent hole, and it is difficult to proceed to the depth of the vent hole. Therefore, it is possible to further suppress the occurrence of leakage of the lubricant through the breather pipe. Further, since the amount of the oil repellent material used can be reduced, the manufacturing cost can be reduced.
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の変速機の模式図である。
変速機1は、駆動軸2と、従動軸3と、変速機構4と、複数の軸受5と、これらを支持するハウジング6とを有している。
ハウジング6は、金属部材により形成され、容器形状をなし密閉されている。ハウジング6の内部6aには、変速機構4および変速機構4の潤滑用の潤滑剤(図示せず)が収容されている。潤滑剤としては、潤滑油でもグリースでもよい。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic diagram of a transmission according to a first embodiment of the present invention.
The
The
変速機構4は、駆動軸2の回転を変速して従動軸3に伝達する。例えば、変速機構4は、互いに噛み合う2つの歯車7,8を有している。駆動側の歯車7は、駆動軸2に一体回転するように固定されている。従動側の歯車8は、従動軸3に一体回転するように固定されている。なお、変速機構4としては、3つ以上の歯車(図示せず)により構成されていてもよいし、歯車以外の変速機構であってもよい。
The
軸受5は、ハウジング6に保持されている。軸受5は、シール部(図示せず)を有している。これにより、軸受5は、封止状態で、対応する駆動軸2および従動軸3を回転自在に支持している。
また、本実施形態の変速機1は、ハウジング6の内部6aからのエアー抜き用のブリーザ装置9を有している。このブリーザ装置9は、ハウジング6の内外の間での空気の流通を許容することにより、ハウジング6の内外の気圧差を調節するようにしている。
The bearing 5 is held by the
Further, the
ブリーザ装置9は、ハウジング6の上部6bに設けられている。ブリーザ装置9は、ハウジング6の内部6aから空気を逃がすために、ハウジング6内外を連通する空気抜き用の通気路10を有している。
図2は、図1の変速機1の要部としてのブリーザ装置9の断面図である。図3は、図2に示すブリーザ装置9の一部断面斜視図である。
The
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
ブリーザ装置9は、ハウジング6の上部6bの壁6eに固定されたエアー抜き用のブリーザパイプ11と、このブリーザパイプ11内に嵌合された複数、例えば3つの封止栓12,13,14とを有している。これらの部材11,12,13,14が、通気路10を区画している。
ブリーザパイプ11は、一方向に真直に長く延びていて、壁6eを垂直に貫通している。ブリーザパイプ11は、ハウジング6とは別体で形成されていて、壁6eに形成された取付孔6cに隙間なく固定されている。
The
The
ブリーザパイプ11は、長手方向Sについての一方の端部11aおよび他方の端部11bを有している。一方の端部11aは、ハウジング6の内側へ所定距離で突出している。他方の端部11bは、ハウジング6の外側へ所定距離で突出している。このように、ブリーザパイプ11は、ハウジング6内に配置された第1の部分11cと、ハウジング6外に配置された第2の部分11dとを有している。
The
ブリーザパイプ11は、内周11eおよび外周11fを有している。外周11fは、断面円形に形成されている。内周11eは、断面円形をなし、貫通孔を区画している。この貫通孔は、封止栓12,13,14により、通気路であり且つ油溜めとしての複数、例えば3つの部分に分割されている。
各封止栓12,13,14は、互いに同様に構成されている。以下では、封止栓12に則して説明し、残りの封止栓13,14については、封止栓12と異なる点を中心に説明し、封止栓12と同様の構成については同じ符合を付して説明を省略する。
The
The sealing plugs 12, 13, and 14 are configured in the same manner. In the following, description will be made in accordance with the sealing
封止栓12は、円柱形状をなし、その全体が撥油材により形成されている。撥油材は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。封止栓12の中心軸線が、ブリーザパイプ11の中心軸線(ブリーザパイプ11の長手方向Sに平行である。)に一致するように配置されている。
封止栓12は、潤滑剤にとっての入口側の表面としての第1の端面15と、出口側の表面としての第2の端面16と、外周17とを有している。外周17が、ブリーザパイプ11の内周11eに隙間なく嵌合されている。第1の端面15は、封止栓12の一対の端面のうちで、ブリーザパイプ11の長手方向Sについてブリーザパイプ11の他方の端部11bから一方の端部11aに向かう側にある端面である。第2の端面16は、第1の端面15とは反対側にある端面である。
The sealing
The sealing
封止栓12は、当該封止栓12を貫通する単一の通気孔18を有している。この通気孔18は、封止栓12の中心軸線(ブリーザパイプ11の長手方向Sに平行である。)に平行に延びていて、封止栓12の中心軸線から離隔して外周17の近傍に配置されていて、当該封止栓12の両端面15,16に開口している。
封止栓12は、通気孔18のみで空気を通すとともに、ブリーザパイプ11内の通気路の断面積を小さくし、これにより、ブリーザパイプ11内における潤滑剤の流通を抑制するストッパとして機能する。
The sealing
The sealing
封止栓12,13,14は、ブリーザパイプ11の内周11eに圧入状態で固定されている。圧入状態で固定されることにより、構造を簡素化できる。封止栓12,13,14は、この順で、ブリーザパイプ11の長手方向Sに沿って並んでいる。封止栓12は、ブリーザパイプ11の一方の端部11aに固定されている。封止栓12の第1の端面15が、ブリーザパイプ11の端部11aの端面11gと面一に配置されている。封止栓13,14は、ブリーザパイプ11の長手方向中間部に固定されている。
The sealing plugs 12, 13, and 14 are fixed to the
封止栓12,13は、より詳しくは、封止栓12の第2の端面16および封止栓13の第1の端面15は、互いに全体同士で、ブリーザパイプ11の長手方向Sについて互いに間隔を隔てて配置されている。封止栓13,14は、より詳しくは、封止栓13の第2の端面16および封止栓14の第1の端面15は、互いに全体同士で、ブリーザパイプ11の長手方向Sについて互いに間隔を隔てて配置されている。
In more detail, the sealing plugs 12 and 13 are such that the
封止栓12は、当該封止栓12を挟んだ両側の空間19,20を仕切っている。一方の空間19は、ハウジング6内の空間であってブリーザパイプ11の外側にある空間である。他方の空間20は、ブリーザパイプ11の内側の空間であって最も端部11a寄りにある空間であり、封止栓12,13の間にある空間である。封止栓12の通気孔18は、封止栓12が仕切る両側の空間19,20を連通している。
The sealing
封止栓13は、当該封止栓13を挟んだ両側の空間20,21を仕切っている。空間21は、ブリーザパイプ11の内部の空間であって封止栓13を挟んで上記空間20とは反対側にある空間であって封止栓13,14の間にある空間である。封止栓13の通気孔18は、封止栓13が仕切る両側の空間20,21を連通している。
封止栓14は、当該封止栓14を挟んだ両側の空間21,22を仕切っている。空間22は、ブリーザパイプ11の内部の空間であって封止栓14を挟んで上記空間21とは反対側にある空間である。封止栓14の通気孔18は、封止栓14が仕切る両側の空間21,22を連通している。
The sealing
The sealing
ブリーザパイプ11の長手方向Sに沿って見たときに、ブリーザパイプ11の長手方向Sに隣接する封止栓12,13,14の間で、通気孔18の位置が互いにずらされている。例えば、封止栓12の通気孔18の中心位置と、封止栓13の通気孔18の中心位置とは、互いにずらされていて、ブリーザパイプ11の中心軸線を挟んだ反対側に配置されている。また、封止栓13の通気孔18の中心位置と、封止栓14の通気孔18の中心位置とは、互いに周方向にずらされていて、長手方向Sに直交する方向について、通気孔18同士が互いに最も離れるように、互いにブリーザパイプ11の中心軸線を挟んだ反対側の位置に配置されている。
When viewed along the longitudinal direction S of the
ブリーザパイプ11の全体としての通気路10は、封止栓12の通気孔18からなる部分と、空間20からなる部分と、封止栓13の通気孔18からなる部分と、空間21からなる部分と、封止栓14の通気孔18からなる部分と、空間22からなる部分とを有している。これらの複数の部分は、記載された順に、ブリーザパイプ11の長手方向Sに沿って、ハウジング6の内側から外側へ向けて順に並んでいる。通気路10では、空気は、屈曲状に流れる。
The
例えば、変速機1のハウジング6の内部6aの温度が高くなると、密閉されたハウジング6の内部6aの空気圧が高くなろうとする。ハウジング6の内部6aの空気圧が若干高くなると、ハウジング6の内部6aの空気は、ブリーザ装置9の通気路10を通り、ハウジング6の外へ逃がされる。これにより、ハウジング6の内部6aの空気圧が調節されて、外よりも過度に高くなることが防止される。
For example, when the temperature of the interior 6a of the
一方で、ブリーザパイプ11を通じての潤滑剤の漏れ出しは、以下のように未然に防止され、また、仮に、潤滑剤が漏れることがあったとしても、漏れ量は極めて少量に抑制される。すなわち、ハウジング6内の潤滑剤が、ブリーザパイプ11に付着することがあったとしても、封止栓12が、ブリーザパイプ11内への潤滑剤の進行を阻止する。また、潤滑剤は、封止栓12,13,14の通気孔18を進み難い。また、潤滑剤が、封止栓12の通気孔18を通過しても、封止栓12,13の間の空間20に止められる。また、潤滑剤が、封止栓13の通気孔18を通過しても、封止栓13,14の間の空間21に止められる。さらに、封止栓13,14が、そこから外側への潤滑剤の進行を阻止する。
On the other hand, the leakage of the lubricant through the
本実施形態の変速機1は、変速機構4および潤滑剤を収容するハウジング6と、このハウジング6の壁6eを貫通するエアー抜き用のブリーザパイプ11と、ブリーザパイプ11に嵌合する複数の封止栓12,13,14とを備える。これら複数の封止栓12,13,14は、ブリーザパイプ11の長手方向Sに間隔を隔てて配置されている。各封止栓12,13,14は、それぞれ当該封止栓12,13,14が仕切る両側の空間19,20,21,22を連通する通気孔18を有している。ブリーザパイプ11の長手方向Sに沿って見たときに、ブリーザパイプ11の長手方向Sに隣接する封止栓12,13,14のうちの2つの間で、通気孔18の位置が互いにずらされていることを特徴とする。
The
本実施形態では、各封止栓12,13,14の通気孔18を通して、ブリーザパイプ11内で空気を流通させることができる。その結果、ブリーザパイプ11がハウジング6の内外を連通するので、例えば変速機1内の空気圧が高くなることが防止され、ひいては軸受5のシール部を通じた潤滑剤の漏れ出しが防止される。また、通気孔18の位置が互いにずれているので、潤滑剤がブリーザパイプ11内を進むときに、直線状に進むことができない。その結果、ブリーザパイプ11内での潤滑剤の流通が抑制される。従って、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生を抑制することができる。また、封止栓12,13,14は、従来の弁に比べて、構造が簡素である。
In the present embodiment, air can be circulated in the
また、本実施形態では、通気孔18は、ブリーザパイプ11の長手方向Sに沿って延びている。この場合、通気孔18を容易に形成できる。
また、本実施形態では、各封止栓12,13,14が、撥油材により形成されている。この場合、潤滑剤ははじかれるので、通気孔18に入り難く、また、通気孔18の奥へ進み難い。従って、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生をより一層確実に抑制することができる。また、例えば、小径の通気孔18の内周面23の全体を撥油材により形成することが、容易に実現される。
In the present embodiment, the
Moreover, in this embodiment, each sealing
なお、封止栓12,13,14のうちの一部のみが撥油材により形成されるようにしてもよい。例えば、いずれか一つまたは2つの封止栓12,13,14のみが、撥油材により形成されるようにしてもよい。また、少なくとも一つの封止栓12,13,14の少なくとも通気孔18を形成する部分、例えば通気孔18の内周面23が撥油材で形成されているようにしてもよい。この場合も、潤滑剤がはじかれて通気孔18に入り難くでき、また、通気孔18の奥へ進み難くできる。その結果、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生をより一層抑制することができる。
Only a part of the sealing plugs 12, 13, and 14 may be formed of an oil repellent material. For example, only one or two sealing plugs 12, 13, and 14 may be formed of an oil repellent material. Further, at least a portion of the sealing plugs 12, 13, 14 that forms the
また、本実施形態では、封止栓12の端面15は、ブリーザパイプ11の端部11aの端面11gに面一に配置されている。この場合、ハウジング6の内部6aにある潤滑剤が、ブリーザパイプ11の端部11aに付着するとしても、付着した潤滑剤は下へ落下し易く、ブリーザパイプ11内に入り難い。従って、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生をより一層抑制することができる。
In the present embodiment, the
ブリーザパイプ11はハウジング6の上部6bに配置されるのが好ましい。これにより、ハウジング6内の下部6dに溜まる傾向にある潤滑剤が、ブリーザパイプ11に到達し難くなる。
本実施形態の変速機1のブリーザ装置9は、例えば自動車の電動パワーステアリング装置に適用することができる。電動パワーステアリング装置は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、電動パワーステアリング装置は、操舵トルクを検出するトルクセンサと、制御部と、操舵補助用の電動モータと、減速機とを有している。この減速機に、本実施形態の変速機1が適用される。ステアリングホイールが操作されると、操舵トルクがトルクセンサにより検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータが操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機を介して操舵機構に伝達され、また、ステアリングホイールの動きとともに操舵機構に伝わり、操向輪が操舵される。
The
The
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の第2の実施形態の変速機1の要部としてのブリーザ装置9の断面図である。図5は、図4に示すブリーザ装置9の一部断面斜視図である。
Moreover, the following modifications can be considered about this embodiment. In the following description, differences from the above-described first embodiment will be mainly described, and the same components will be denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a
第2の実施形態では、各封止栓12,13,14は、2つの通気孔18をそれぞれ有している。2つの通気孔18は、対応する封止栓12,13,14の外周17の近傍であって対応する封止栓12,13,14の中心軸線を挟んだ互いに反対側にある位置に配置されている。互いに隣接する2つの封止栓12,13の間では、通気孔18同士が最も離れるように、封止栓12の2つの通気孔18が並ぶ方向と、封止栓13の2つの通気孔18が並ぶ方向とは、互いに垂直に交差している。これと同様に、互いに隣接する封止栓13,14の通気孔18同士も配置されている。
In the second embodiment, each sealing
第2の実施形態では、潤滑剤がいずれか一つの通気孔18を塞ぐとしても、残りの通気孔18を通じて、ハウジング6の内外の間での通気性を確保することができる。従って、内圧が高まったときに通気孔18を塞いでいる潤滑剤が押し出されることが防止され、これを通じて、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生が抑制される。
図6は、本発明の第3の実施形態の変速機1の要部としてのブリーザ装置9の要部の断面図である。
In the second embodiment, even if the lubricant blocks any one of the air holes 18, the air permeability between the inside and outside of the
FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part of a
第3の実施形態では、封止栓12の一部12aが、端部11aの端面11gからハウジング6内へ向けて所定長で突出している。
このように、本実施形態では、封止栓12,13,14は、ブリーザパイプ11の端部11aからハウジング6内に一部12aが突出する封止栓12を含んでいる。この場合、ハウジング6の内部6aにある潤滑剤が、突出した封止栓12の一部12aに付着するとしても、付着した潤滑剤は下へ落下し易く、ブリーザパイプ11内に入り難い。従って、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生をより一層抑制することができる。また、端面11gから突出した封止栓12は、封止栓12の第1の端面15がブリーザパイプ11の端部11aの端面11gに面一に配置される場合に比べて、封止栓12をブリーザパイプ11に固定し易い。
In the third embodiment, a
Thus, in this embodiment, the sealing plugs 12, 13, and 14 include the sealing
図7は、本発明の第4の実施形態の変速機1の要部としてのブリーザ装置9の要部の断面図である。図8は、図7の変形例の変速機1の要部としてのブリーザ装置9の要部の断面図である。
図7を参照して、第4の実施形態では、各封止栓12,13,14の表面15(封止栓12についてのみ図示した。)において、その全体に撥油材の皮膜24が形成されている。皮膜24は、塗布されてなり、表面15を形成している。
FIG. 7 is a cross-sectional view of the main part of a
Referring to FIG. 7, in the fourth embodiment, a
また、図8に示すように、皮膜24の一部が、通気孔18の内部に入りこんでいてもよい。また、皮膜24は、通気孔18の入口18bの周縁部15aのみに形成されていてもよく、少なくとも通気孔18の入口18bの周縁部15aに形成されていればよい。表面15の一部としての周縁部15aのみが、皮膜により形成され、それ以外の部分は封止栓12により形成されている。
Further, as shown in FIG. 8, a part of the
このように第4の実施形態では、封止栓12,13,14の表面としての端面15において、少なくとも通気孔18の入口18bの周縁部15aに撥油材が塗布されているようにしている。この場合、潤滑剤ははじかれるので、通気孔18に入り難く、また、通気孔18の奥へ進み難い。従って、潤滑剤がブリーザパイプ11を通じて漏れ出すことの発生をより一層抑制することができる。また、撥油材の使用量を少なくできるので、製造コストを安価にできる。
As described above, in the fourth embodiment, the oil repellent material is applied to at least the
また、第4の実施形態では、全ての封止栓12,13,14の全ての通気孔18の周縁部15aに皮膜24が形成されているので、通気孔18内への潤滑剤の進行を抑制するのに好ましい。なお、封止栓12,13,14のうちの少なくとも一つにおいて、少なくともひとつの通気孔18に、皮膜24が形成されていればよい。
また、図示しないが、第3の実施形態を、第2の実施形態の封止栓12に適用してもよい。第4の実施形態を、第2および第3の実施形態に適用してもよい。
Further, in the fourth embodiment, since the
Although not shown, the third embodiment may be applied to the sealing
また、上述の各実施形態において、封止栓12,13,14のいずれか1つを廃止することも考えられる。また、上述の各実施形態において、封止栓を4つ以上設けてもよく、この場合、隣接する封止栓同士の間隔は、互いに異なっていてもよいし同じでもよい。
また、隣接する封止栓12,13,14の間での通気孔18の位置は、径方向および周方向の少なくとも一方にずれていればよい。また、ひとつの封止栓に3つ以上の通気孔18を設けることや、封止栓同士で通気孔18の数が互いに異なることも考えられる。
Moreover, in each above-mentioned embodiment, it is also considered that any one of the sealing plugs 12, 13, and 14 is abolished. Further, in each of the above-described embodiments, four or more sealing plugs may be provided. In this case, the interval between adjacent sealing plugs may be different from each other or the same.
Moreover, the position of the
また、封止栓12,13,14をともに、撥油材以外の部材、例えば金属部材や合成樹脂部材により形成することも考えられる。また、ブリーザパイプ11の少なくとも一部をハウジング6に一体に形成することも考えられる。また、封止栓12,13,14のうちのいずれか一つを、ブリーザパイプ11と一体に形成することも考えられる。
また、変速機としては、減速機でも、増速機でもよく、等速で動力伝達する場合があるものでもよく、変速できるようになっていればよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
It is also conceivable that both the sealing plugs 12, 13, and 14 are formed of a member other than the oil repellent material, such as a metal member or a synthetic resin member. It is also conceivable that at least a part of the
Further, the transmission may be a speed reducer, a speed increaser, or a power transmission that may transmit power at a constant speed, as long as the speed can be changed. In addition, various design changes can be made within the scope of matters described in the claims.
1…変速機、4…変速機構、6…ハウジング、6e…ハウジングの壁、11…ブリーザパイプ、12,13,14…封止栓、15…封止栓の表面、15a…(通気孔の入口の)周縁部、23…内周面(封止栓の少なくとも通気孔を形成する部分)、18…通気孔、18b…(通気孔の)入口、19,20,21,22…空間(封止栓が仕切る両側の空間)、24…皮膜(撥油材)、S…長手方向(ブリーザパイプが延びる方向)
DESCRIPTION OF
Claims (4)
このハウジングの壁を貫通するエアー抜き用のブリーザパイプと、
ブリーザパイプに嵌合する複数の封止栓とを備え、
これら複数の封止栓は、ブリーザパイプの長手方向に間隔を隔てて配置され、
各封止栓は、それぞれ当該封止栓が仕切る両側の空間を連通する通気孔を有しており、ブリーザパイプの長手方向に沿って見たときに、ブリーザパイプの長手方向に隣接する封止栓の間で、通気孔の位置が互いにずらされていることを特徴とする変速機。 A housing for housing the speed change mechanism and the lubricant;
A breather pipe for venting air through the wall of the housing;
With a plurality of sealing plugs that fit into the breather pipe,
The plurality of sealing plugs are arranged at intervals in the longitudinal direction of the breather pipe,
Each sealing plug has a vent hole communicating with the space on both sides partitioned by the sealing plug, and the sealing plug adjacent to the longitudinal direction of the breather pipe when viewed along the longitudinal direction of the breather pipe. A transmission characterized in that the positions of the air holes are shifted from each other between the plugs.
3. The transmission according to claim 1, wherein an oil repellent material is applied to at least a peripheral edge portion of the inlet of the vent hole on the surface of the sealing plug.
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006088999A patent/JP2007263239A/en active Pending
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