JP2007260370A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、焼酎の湯割りからその酌まで容易にできる徳利と、その蓋ともなり得る盃、この二つを対として成る酒器セットに関するものである。
焼酎の特色として、自分に好ましい濃さに割れることと、燗に適していることがある。
その燗の方法としては、水割りした焼酎を入れた黒ヂョカとかカラカラなどの火燗器を直火で温める火燗、水割りした焼酎を入れた徳利などを湯で温める湯煎、そして、焼酎と湯をコップなどで混合する湯割り、これらの方法がある。
飲酒の様式に関しては、黒ヂョカや徳利や片口酒器などから盃に酌をして飲む様式と、コップなどで湯割りした焼酎をその容器から飲む様式がある。
湯割りは、その時々に応じて焼酎を自分に好ましい濃さにすることができるし、同時に燗にもなるので、コップなどで湯割りをし、その容器から飲む方式が広く行われている。
しかし、この場合、コップ型の容器は口が広いため冷めやすいし、酌をして盃から飲むという様式に比べると、コップ酒というイメージがあるように多分に風情に欠ける上に、酌という一つの間がないので飲酒のペース配分がしにくい面があるし、献酬もできない。
黒ヂョカ、徳利、片口酒器などで、酌をして飲みたいという願望があるゆえんである。
しかし、この場合、コップ型の容器は口が広いため冷めやすいし、酌をして盃から飲むという様式に比べると、コップ酒というイメージがあるように多分に風情に欠ける上に、酌という一つの間がないので飲酒のペース配分がしにくい面があるし、献酬もできない。
黒ヂョカ、徳利、片口酒器などで、酌をして飲みたいという願望があるゆえんである。
その黒ヂョカは、酌はしやすいが、器体が扁平で口が狭く、内部の液嵩が見えないので焼酎の割り方は別な容器で行う必要があり、これを移す手間と火燗の道具などを要した。
無蓋・碗形で小さく突起した差し口のある片口洒器というものは、湯割りをしやすく、酌もしやすいが、碗形なので把持しにくく、無蓋・広口なので湯割り焼酎が冷めやすい。
突起した差し口や蓋や柄がある急須型の銚子は、容器の口が広くて湯割りをしやすく、蓋が有るので湯割りした焼酎が冷めにくいが、その差し口や蓋や柄が邪魔で扱いにくい。
徳利は、蓋も柄もなく片手に把りやすい形なので扱いやすく、注入口と注出口を兼ねるその口が程よく狭いので、酌をしやすく、容器中の酒が冷めにくいという長所があった。
一方、その開口の狭さゆえ、焼酎や湯や水を入れにくく、その嵩も視認できないので、焼酎の割り方は別の容器で行う必要があり、それを移し直す手間や湯煎の手間を要した。
一方、その開口の狭さゆえ、焼酎や湯や水を入れにくく、その嵩も視認できないので、焼酎の割り方は別の容器で行う必要があり、それを移し直す手間や湯煎の手間を要した。
本発明は、無蓋・無柄で片手に把りやすい燗・酌用の酒器である、ということにおいて徳利と称すべき容器が、焼酎の湯割りが楽にできるものであること、さらに、その内部の湯割り焼酎を冷めにくくできる手段をもつことを課題とする。
この徳利を普通の徳利と同様に片手に把りやすい形と酌をしやすい注ぎ口をもつものとしながら、普通の徳利と異なり、盃を戴置するのに適した幅の広い口縁であり、そして、その形状や材質にまり内部の液体の嵩を容易に視認できるものとする。
この広口徳利と、この広口徳利の口縁と開口を利用して安定して戴置することができてその蓋ともなり得る盃、この二つを対として一組の酒器セットとする。
この広口徳利と、この広口徳利の口縁と開口を利用して安定して戴置することができてその蓋ともなり得る盃、この二つを対として一組の酒器セットとする。
この広口徳利は、瓶の焼酎やポットの湯を注入しやすく、注入されるそれらの嵩も視認できるので、楽に、好みの割合に焼酎の湯割りができるし、その酌もスムーズにできる。
そして、この酌をするということからは、一つの間が生じるので飲酒のペースの配分がしやすくなるし、盃で嗜むという様式性も、献酬によるコミュニケーションも生まれる。
そして、この広口徳利にその蓋にもなり得る盃を組み合わせることにより、広口徳利の中の湯割りした焼酎が冷めにくくなるし、焼酎の飲み方の新しいスタイルも提案できる。
つまり、この広口徳利と盃のセットにおいては、広口徳利は盃を休める際の受台になると同時に盃は広口徳利の蓋になる、という独特の趣向になるので大いに興趣が喚起されることになるし、この盃の蓋は、保温の他、焼酎の聞香とアロマセラピーの手段にもなる。
即ち、この酒器セットが供されるなら、焼酎の湯割りが楽にできることが喜ばしいし、それを酌をして盃から飲めることが嬉しいし、盃を徳利の上に戴置することが面白いし、盃が蓋になることや膳が混んでも盃の置き場所があることや残量が分ることが有難いし、その広い開口からレモンやハーブなどを入れて独自の湯割り焼酎を作れることが楽しい。
そして、この広口徳利で焼酎の湯割りをした際、すぐに対の盃で蓋をして、やや置いてこれを取り上げる時、蒸れて立ち上る湯割りした焼酎の香りを広口徳利の程よい開口からしっかりと聞くことができるし、その甘やかなアロマに癒されることができるのである。
この酒器セットは、日本酒の燗・酌用としても高い利便性と趣味性をもつものである。
そして、この酌をするということからは、一つの間が生じるので飲酒のペースの配分がしやすくなるし、盃で嗜むという様式性も、献酬によるコミュニケーションも生まれる。
そして、この広口徳利にその蓋にもなり得る盃を組み合わせることにより、広口徳利の中の湯割りした焼酎が冷めにくくなるし、焼酎の飲み方の新しいスタイルも提案できる。
つまり、この広口徳利と盃のセットにおいては、広口徳利は盃を休める際の受台になると同時に盃は広口徳利の蓋になる、という独特の趣向になるので大いに興趣が喚起されることになるし、この盃の蓋は、保温の他、焼酎の聞香とアロマセラピーの手段にもなる。
即ち、この酒器セットが供されるなら、焼酎の湯割りが楽にできることが喜ばしいし、それを酌をして盃から飲めることが嬉しいし、盃を徳利の上に戴置することが面白いし、盃が蓋になることや膳が混んでも盃の置き場所があることや残量が分ることが有難いし、その広い開口からレモンやハーブなどを入れて独自の湯割り焼酎を作れることが楽しい。
そして、この広口徳利で焼酎の湯割りをした際、すぐに対の盃で蓋をして、やや置いてこれを取り上げる時、蒸れて立ち上る湯割りした焼酎の香りを広口徳利の程よい開口からしっかりと聞くことができるし、その甘やかなアロマに癒されることができるのである。
この酒器セットは、日本酒の燗・酌用としても高い利便性と趣味性をもつものである。
図1は、請求項1の酒器セットを構成する広口徳利の実施例である。
内部の液嵩を容易に視認できて片手にも把りやすい五面筒体を器体(1)としており、対の盃を戴置するのに適当な幅の口縁(3)に有効な注ぎ口である五箇所の隅口(4)があること、そして、その開口(2)は、対の盃の高台を収めるのに適当な程の幅であり、それが、焼酎やポットの湯などを注入しやすいような広さでもあることを表わしている。
内部の液嵩を容易に視認できて片手にも把りやすい五面筒体を器体(1)としており、対の盃を戴置するのに適当な幅の口縁(3)に有効な注ぎ口である五箇所の隅口(4)があること、そして、その開口(2)は、対の盃の高台を収めるのに適当な程の幅であり、それが、焼酎やポットの湯などを注入しやすいような広さでもあることを表わしている。
図2も、請求項1の酒器セットを構成する広口徳利の実施例である。
内部の液嵩を容易に視認できて片手にも把りやすい丸口筒体を器体(1)としており、対の盃を戴置するのに適当な幅の丸い口縁(3)をもち、その器体(1)に有効な注ぎ口 である片口(6)を設けていることと、開口(2)は、対の盃の高台を収めるのに適当な幅であり、焼酎やポットの湯を注入しやすいような広さでもあることを表わしている。
内部の液嵩を容易に視認できて片手にも把りやすい丸口筒体を器体(1)としており、対の盃を戴置するのに適当な幅の丸い口縁(3)をもち、その器体(1)に有効な注ぎ口 である片口(6)を設けていることと、開口(2)は、対の盃の高台を収めるのに適当な幅であり、焼酎やポットの湯を注入しやすいような広さでもあることを表わしている。
本発明の広口徳利と盃は、広口徳利の上に盃を安定して乗せるというパフォーマンスがあるべきものなので、両者のデザインとサイズが互いにマッチすることが必要となる。
本発明でいう適当な幅の口縁とは、サイズのマッチングがなされた口縁を意味する。
本発明でいう適当な幅の口縁とは、サイズのマッチングがなされた口縁を意味する。
その適当な幅の口縁が囲うこの広口徳利の開口は、従来の徳利の口より大分広いものになって、焼酎や湯を注入しやすいことになるし、内部の見通しに役立つものにもなる。
請求項1でいう内部の液嵩を容易に視認できる器体形状とは、開口から容器内が隈無く見える器体形状、即ち、窄まる開口や極端に括れる部分などがない器体形状を意味する。徳利内がよく見えると、焼酎・お湯の分量や総量が視認できるので、先の発明の効果で述 べるように、好みの割合に、そして、好みの量に焼酎の湯割りができることになる。
本発明でいう有効な注ぎ口とは、酌をしやすい構造の注ぎ口、即ち、適切な流量と液が後引きしないことを実現する注ぎ口のことであり、図1の実施例では、口縁(3)にある 五箇所の隅口(4)が有効な注ぎ口となる。
図2では、器体(1)に設ける小さな差し口の片口(6)が有効な注ぎ口となる。
隅口などない丸口の筒形容器においても、口縁に反りを設けたり、なるべく口縁の径を小さくしたり、口縁の肉厚を薄くすることなどでこれも有効な注ぎ口となるので、盃とのマッチングが調う限り、請求項1の酒器セットを構成する広口徳利となり得る。
窄めた形の片口を口縁に形成する筒型容器なども有効な注ぎ口をもつことになるので、盃とのマッチングが調う限り、請求項1の酒器セットを構成する広口徳利となり得る。
図2では、器体(1)に設ける小さな差し口の片口(6)が有効な注ぎ口となる。
隅口などない丸口の筒形容器においても、口縁に反りを設けたり、なるべく口縁の径を小さくしたり、口縁の肉厚を薄くすることなどでこれも有効な注ぎ口となるので、盃とのマッチングが調う限り、請求項1の酒器セットを構成する広口徳利となり得る。
窄めた形の片口を口縁に形成する筒型容器なども有効な注ぎ口をもつことになるので、盃とのマッチングが調う限り、請求項1の酒器セットを構成する広口徳利となり得る。
図1の例では、器体(1)を五面体とすることにより、その水平断面という格好の口縁(3)に有効な注ぎ口となる五箇所の隅口(4)がもたらされているが、面体(5)は、把り心地や美観に資するものでもあり、四面体、六面体、そして、曲面多面体などという器体のものも、同じく、請求項1の酒器セットを構成する特徴的な広口徳利となり得る。
この広口徳利の高さは、設定する容量、横幅とのバランス、盃の置きやすさ、安定性、一般的な給湯ポットの注ぎ口の高さ、これらを勘案して割り出されるべきものである。
図3は、本発明の酒器セットを構成する盃の実施例である。
対となる広口徳利の開口(2)に適度な遊びをもって工合良く収まる高台(8)をその 口縁(3)を覆い得る、即ち、適当な幅の平らな底裏(7)に設けたことを特徴とする、ぐい呑み型の盃を表わす。
この盃は、蓋としたい時やこれを休める際、対の広口徳利の口縁の上に戴置できるものであり、その高台(8)が広口徳利の開口に収まり、その適当な幅の平らな底裏(7)が広口徳利の水平な口縁を全体的にカバーして、広口徳利の蓋の役割をすることになる。
対となる広口徳利の開口(2)に適度な遊びをもって工合良く収まる高台(8)をその 口縁(3)を覆い得る、即ち、適当な幅の平らな底裏(7)に設けたことを特徴とする、ぐい呑み型の盃を表わす。
この盃は、蓋としたい時やこれを休める際、対の広口徳利の口縁の上に戴置できるものであり、その高台(8)が広口徳利の開口に収まり、その適当な幅の平らな底裏(7)が広口徳利の水平な口縁を全体的にカバーして、広口徳利の蓋の役割をすることになる。
図4は、請求項1の酒器セットの収まりに関わる縦断面図である。
図1の型の広口徳利に図3の型の盃を戴置した収まりの具合を表わしている。
盃の平らな底裏(7)が広口徳利の口縁(3)全体を覆うのに適当な幅であることと、盃の高台(8)は、広口徳利の開口(2)に遊び少なく収まる大きさであることにより、口縁(3)の上に戴置する盃がずれて落ちるのを防止する働きをすることを示している。
これらの手段と効果によって、この盃は、対となる広口徳利に安定して戴置することができることになり、そして、その蓋ともなり得ることになる。
図1の型の広口徳利に図3の型の盃を戴置した収まりの具合を表わしている。
盃の平らな底裏(7)が広口徳利の口縁(3)全体を覆うのに適当な幅であることと、盃の高台(8)は、広口徳利の開口(2)に遊び少なく収まる大きさであることにより、口縁(3)の上に戴置する盃がずれて落ちるのを防止する働きをすることを示している。
これらの手段と効果によって、この盃は、対となる広口徳利に安定して戴置することができることになり、そして、その蓋ともなり得ることになる。
底部が窄まる普通の盃だと、底部を徳利の口に入れることになり、抜けにくかったり、傾いたり、安定しなかったり、底部が徳利の中味に触れたり、と、具合が悪いし、特に、図1の例のように広口徳利の口縁が多角形だと、その口縁と盃の鉢状の底部との間に角の数だけ三角状の隙間ができて、栓ということにも、蓋ということにもならないのである。
図5も本発明の盃の実施例であり、図1の型の広口徳利と対になるものである。
この盃は、その平らとする底裏(7)から器部まで図1の型の広口徳利の口縁(3)と同形にするものであるが、さらに、高台(8)も口縁(3)と同角形にして口縁(3)の内側に遊び少なく収まる程の大きさとしている。
この高台(8)は、普通に円形でよいのであるが、図1の型の広口徳利の器体(1)と同角形とすると、平らな底裏(7)と多角形の高台(8)と多角形の器体(1)から成る特徴的な盃になるし、盃が回動せず、盃と広口徳利の形が上下ずれないので、次の図6に表わすように、上下の面体(5)の向きが常に揃うことになり、体裁がよいことになる。
この盃は、その平らとする底裏(7)から器部まで図1の型の広口徳利の口縁(3)と同形にするものであるが、さらに、高台(8)も口縁(3)と同角形にして口縁(3)の内側に遊び少なく収まる程の大きさとしている。
この高台(8)は、普通に円形でよいのであるが、図1の型の広口徳利の器体(1)と同角形とすると、平らな底裏(7)と多角形の高台(8)と多角形の器体(1)から成る特徴的な盃になるし、盃が回動せず、盃と広口徳利の形が上下ずれないので、次の図6に表わすように、上下の面体(5)の向きが常に揃うことになり、体裁がよいことになる。
図6は、請求項1の酒器セットの使用形態を表わすものである。
図1の型の広口徳利の口縁(3)の上に図5の型の盃を戴置した状態を表わしており、この広口徳利と盃のセットにおいては、広口徳利は盃の受台になり、盃は広口徳利の蓋になるという関係になることを示している。
図1の型の広口徳利の口縁(3)の上に図5の型の盃を戴置した状態を表わしており、この広口徳利と盃のセットにおいては、広口徳利は盃の受台になり、盃は広口徳利の蓋になるという関係になることを示している。
この酒器セットは、一般的な酒器セットと同じく、陶磁器、金属、木、硝子などで製作することができるが、同一材・同一仕上げとすることで一体感の強いセットとなる。
この広口徳利と盃を提供する形態としては、一つの広口徳利に一つの盃を組み合わせるものだけでなく、一つの広口徳利に多種の盃を取り合わせるセットなども提供できるし、本発明のセットを構成する上のバリエーションやスペアとなるので、その収まりに関わるサイズを規格化した広口徳利と盃を多種揃え、各々を個別に提供することもできる。
図7は、請求項2の酒器セットを構成する広口徳利の実施例である。
片手に把りやすい六面体の器体(1)から窄まる太い首部(9)の端の口縁(3)が、対の盃を戴置するのに適当な幅と有効な注ぎ口となる六箇所の隅口(4)をもつことと、その開口(2)は、対の盃の高台を収めるのに適当な幅で、瓶の焼酎やポットの湯などを注入しやすいような広さでもあることを表わしているが、この広口徳利は、内部の液嵩を外側から透視できる材質の硝子などをその材料として成るものである。
内部の液嵩が見えることによって、焼酎やお湯の分量や総量が視認できることになり、好 みの割合に、そして、好みの量に焼酎の湯割りができることになる。
片手に把りやすい六面体の器体(1)から窄まる太い首部(9)の端の口縁(3)が、対の盃を戴置するのに適当な幅と有効な注ぎ口となる六箇所の隅口(4)をもつことと、その開口(2)は、対の盃の高台を収めるのに適当な幅で、瓶の焼酎やポットの湯などを注入しやすいような広さでもあることを表わしているが、この広口徳利は、内部の液嵩を外側から透視できる材質の硝子などをその材料として成るものである。
内部の液嵩が見えることによって、焼酎やお湯の分量や総量が視認できることになり、好 みの割合に、そして、好みの量に焼酎の湯割りができることになる。
図8の広口徳利も図7の例と同類のものであるが、盃を置くのがより容易になることを意図して、掌に収まる程の丈の低い器体(1)にしたものであり、これも同じく、内部の液嵩を外側から透視できる材質の硝子などをその材料として成るものである。
請求項2の広口徳利は、内部の液体の嵩を外側から透視できる材質とすることにより、液嵩を視認しやすいためとしての、その開口から中を見通せる形状を必要としないので、造形の自由度が高いことになる。
この広口徳利の窄まる首部(9)も上記の理由により設けることができるものである。
この首部を介して口部を適当な幅と形に形成できるので、この請求項2の広口徳利は、請求項1の広口徳利と異なり、割合と小振りな盃も対とすることができることになる。
そして、この窄まる首部は、小振りな盃への酌のしやすさに貢献するものでもある。
この首部を介して口部を適当な幅と形に形成できるので、この請求項2の広口徳利は、請求項1の広口徳利と異なり、割合と小振りな盃も対とすることができることになる。
そして、この窄まる首部は、小振りな盃への酌のしやすさに貢献するものでもある。
図9は、請求項2の酒器セットを構成する盃の実施例である。
対の広口徳利の開口(2)に適度な遊びをもって工合良く収まる高台(8)をその口縁 (3)を覆い得る平らな底裏(7)に設けたことを特徴とする猪口型の盃を表わす。
この盃は、蓋としたい時やこれを休める際、対の広口徳利の口縁の上に戴置できるものであり、その高台(8)が広口徳利の開口に収まり、その適当な幅の平らな底裏(7)が広口徳利の水平な口縁を全体的にカバーして、広口徳利の蓋の役割をすることになる。
首部を介してその口縁を適当な幅にできる請求項2の広口徳利は、この図9のような、その平らとする底裏の幅が大分狭い猪口型の盃も対となし得ることになる。
対の広口徳利の開口(2)に適度な遊びをもって工合良く収まる高台(8)をその口縁 (3)を覆い得る平らな底裏(7)に設けたことを特徴とする猪口型の盃を表わす。
この盃は、蓋としたい時やこれを休める際、対の広口徳利の口縁の上に戴置できるものであり、その高台(8)が広口徳利の開口に収まり、その適当な幅の平らな底裏(7)が広口徳利の水平な口縁を全体的にカバーして、広口徳利の蓋の役割をすることになる。
首部を介してその口縁を適当な幅にできる請求項2の広口徳利は、この図9のような、その平らとする底裏の幅が大分狭い猪口型の盃も対となし得ることになる。
図10は、請求項2の酒器セットの収まりに関わる縦断面図である。
図7の型の広口徳利に図9の型の盃を戴置した収まりの具合を表わしている。
盃の平らな底裏(7)が広口徳利の口縁(3)全体を覆うのに適当な幅であることと、盃の高台(8)は、広口徳利の開口(2)に遊び少なく収まる大きさであることにより、口縁(3)の上に戴置する盃がずれて落ちるのを防止する働きをすることを示している。
これらの手段と効果によって、この盃は、対となる広口徳利に安定して戴置することができることになり、そして、その蓋ともなり得ることになる。
図7の型の広口徳利に図9の型の盃を戴置した収まりの具合を表わしている。
盃の平らな底裏(7)が広口徳利の口縁(3)全体を覆うのに適当な幅であることと、盃の高台(8)は、広口徳利の開口(2)に遊び少なく収まる大きさであることにより、口縁(3)の上に戴置する盃がずれて落ちるのを防止する働きをすることを示している。
これらの手段と効果によって、この盃は、対となる広口徳利に安定して戴置することができることになり、そして、その蓋ともなり得ることになる。
図11は、請求項2の酒器セットの使用形態を表わすものである。
図7の型の広口徳利の口縁(3)の上に図9の型の盃を戴置した状態を表わしており、この広口徳利は盃の受台になり、その盃は広口徳利の蓋になるということと、窄まる首部(9)が盃とのマッチングと酌のしやすさに寄与し得るものであることを示している。
図7の型の広口徳利の口縁(3)の上に図9の型の盃を戴置した状態を表わしており、この広口徳利は盃の受台になり、その盃は広口徳利の蓋になるということと、窄まる首部(9)が盃とのマッチングと酌のしやすさに寄与し得るものであることを示している。
この酒器セットは、同一材・同一仕上げとすることで一体感の強いものになるが、盃を別材料にして、硝子の徳利と磁器の盃のセットなどというものを創作することもできる。
この広口徳利と盃を提供する形態としては、一つの広口徳利に一つの盃を組み合わせるものだけでなく、一つの広口徳利に多種の盃を取り合わせるセットなども提供できるし、本発明のセットを構成する上のバリエーションやスペアとなるので、その収まりに関わるサイズを規格化した広口徳利と盃を多種揃え、各々を個別に提供することもできる。
1 器体
2 開口
3 口縁
4 隅口
5 面体
6 片口
7 底裏
8 高台
9 首部
2 開口
3 口縁
4 隅口
5 面体
6 片口
7 底裏
8 高台
9 首部
Claims (2)
- 適当な幅の口縁と有効な注ぎ口と内部の液嵩を容易に視認できる器体形状をもつことを特徴とする広口の徳利と、この広口徳利の開口に具合よく収まる高台を適当な幅の平らな底裏に設けたことを特徴とする盃、この二つを対として成る、酒器セット。
- 適当な幅の口縁と有効な注ぎ口と内部の液嵩を透視できる材質と窄まる太い首部をもつことを特徴とする広口の徳利と、この広口徳利の開口に具合よく収まる高台を適当な幅の平らな底裏に設けたことを特徴とする盃、この二つを対として成る、酒器セット。
Priority Applications (1)
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