JP2007257331A - 映像合成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】全体撮影カメラ1の全体映像及び部分撮影カメラ2,3の部分映像を分割する映像分割部6と、映像分割部6により分割された全体映像の分割映像と複数の部分映像の分割映像を比較して、複数の部分映像の分割映像の中から、全体映像の各分割映像に最も類似している分割映像をそれぞれ選定する類似映像選定部8とを設け、その類似映像選定部8により選定された複数の分割映像を繋ぎ合わせるようにする。
【選択図】図1
Description
しかし、複数のカメラ映像を繋ぎ合わせるには、カメラ間の位置の差(視差)により生じる映像間のずれを補正する必要がある。
映像間のずれを補正する方法の一つとして、複数のカメラ映像を覆うような広視野カメラを設置して、広視野カメラの映像と複数のカメラ(以下、通常視野カメラという)の映像の間でマッチングをとる手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
なお、広視野カメラと通常視野カメラの光学中心を一致させるには、カメラの物理的な干渉が存在するため、特殊なレンズなどを用いる必要がある。
図1はこの発明の実施の形態1による映像合成装置を示す構成図であり、図2はカメラと撮影対象物の配置関係を示す説明図である。
図において、全体撮影カメラ1は撮影範囲(撮影対象物A,B,Cが存在している範囲)の全体を撮影するカメラであり、全体撮影カメラ1は広視野のレンズ(例えば、魚眼レンズ)を装着しているカメラであってもよいし、カメラ位置を下げることで相対的に視野が広がるようにしてもよい。
部分撮影カメラ2は撮影範囲の一部を撮影するカメラであり、部分撮影カメラ2は撮影対象物Cを撮影映像の右側に捉える位置に設置されている。
部分撮影カメラ3は撮影範囲の一部を撮影するカメラであり、部分撮影カメラ3は撮影対象物Cを撮影映像の左側に捉える位置に設置されている。
なお、全体撮影カメラ1及び部分撮影カメラ2,3から映像入力手段が構成されている。
映像歪補正部5は歪補正用パラメータ保持部4に保持されている歪補正用パラメータを用いて、全体撮影カメラ1及び部分撮影カメラ2,3により撮影された映像の歪みを補正して、透視投影映像とみなせる映像を映像分割部6に出力する。
なお、歪補正用パラメータ保持部4及び映像歪補正部5から映像歪補正手段が構成されている。
基準設定部7は映像分割部6により分割された全体映像の分割映像を基準映像に設定する。
類似映像選定部8は基準設定部7により設定された各基準映像と、映像分割部6により分割された部分撮影カメラ2,3の部分映像の分割映像とを比較して、部分撮影カメラ2,3の部分映像の分割映像の中から、各基準映像に最も類似している分割映像をそれぞれ選定する。
なお、基準設定部7及び類似映像選定部8から類似映像選定手段が構成されている。
映像生成部10は映像配置部9により配置された複数の分割映像を一つの映像(広視野映像)として出力する。
なお、映像配置部9及び映像生成部10から映像合成手段が構成されている。
この実施の形態1では、平面上に存在しているとみなせる撮影対象物A,Bと、撮影対象物A,Bの手前に設置されている撮影対象物Cを撮影する場合について説明する。
全体撮影カメラ1は、撮影範囲(撮影対象物A,B,Cが存在している範囲)の全体を撮影し、図3に示すような全体映像AVallを映像歪補正部5に出力する。
部分撮影カメラ2は、撮影対象物Cを撮影映像の右側に捉える位置に設置されており、図3に示すような通常の視野の部分映像AVLeftを映像歪補正部5に出力する。
部分撮影カメラ3は、撮影対象物Cを撮影映像の左側に捉える位置に設置されており、図3に示すような通常の視野の部分映像AVRightを映像歪補正部5に出力する。
映像の歪補正技術は公知の技術であるため、ここでは説明を省略するが、例えば、以下の非特許文献に開示されているカメラの公正手法を用いれば、映像の歪みを補正することができる。
また、部分映像AVLeft,AVRightのエッジを検出することにより、部分映像AVLeft,AVRightを分割する。
ここで、図4は全体映像AVallの分割映像AVall-d1,AVall-d2,AVall-d3と、部分映像AVLeftの分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVLeft-d3と、部分映像AVRightの分割映像AVRight-d1,AVRight-d2,AVRight-d3とを示している。
この実施の形態1では、部分撮影カメラ2,3の部分映像AVLeft,AVRightを合成して、全体撮影カメラ1の全体映像AVallと同等の視点を有する高解像度映像を生成することを目的としているため、下記のように基準映像AVref-d1,AVref-d2,AVref-d3を設定する。
分割映像AVall-d1 → 基準映像AVref-d1
分割映像AVall-d2 → 基準映像AVref-d2
分割映像AVall-d3 → 基準映像AVref-d3
即ち、類似映像選定部8は、下記に示すように、基準映像と分割映像を比較する。
基準映像AVref-d1 ⇔ 分割映像AVLeft-d1,AVRight-d1
基準映像AVref-d2 ⇔ 分割映像AVLeft-d2,AVRight-d2
基準映像AVref-d3 ⇔ 分割映像AVLeft-d3,AVRight-d3
類似映像選定部8は、カメラ位置が相違していることに起因して、基準映像と分割映像の映像サイズが異なり、また、映像歪みも異なるため、基準映像と分割映像を比較するに先立って、基準映像の映像サイズや映像歪みが分割映像の映像サイズや映像歪みと一致するように、基準映像を変形する。
類似映像選定部8は、例えば、基準映像AVref-d1と分割映像AVLeft-d1を比較する場合には、基準映像AVref-d1と分割映像AVLeft-d1から共通の特徴点を抽出する。特徴点は各画像に共通して撮影されている点であり、平面画像の場合には4点以上見つかれば画像間の変形が平面射影変換により可能となることが一般に知られている。
なお、特徴点E1は特徴点F1に対応しており、特徴点E2は特徴点F2に対応している。また、特徴点E3は特徴点F3に対応しており、特徴点E4は特徴点F4に対応している。
因みに、基準映像AVref-d1と分割映像AVLeft-d1は、同じ撮影対象物Aを撮影しているため、基準映像AVref-d1のように一部が欠けている映像でも共通の特徴点が存在する。
ここでは、類似映像選定部8が自動的に特徴点を抽出することを想定しているが、ユーザの指示の下、手動で特徴点を抽出するようにしてもよい。
ここでは、4個の特徴点を抽出するものについて示しているが、なるべく多くの特徴点を抽出する方が、精度よく基準映像AVref-d1と分割映像AVLeft-d1の映像サイズや映像歪み合わせることができる。
類似度の算出方法は特に問わないが、例えば、映像間の差分値を類似度として算出するようにすればよい。
類似映像選定部8は、上記の比較処理を繰り返し実施することにより、基準映像AVref-d1に対する分割映像AVLeft-d1,AVRight-d1の類似度、基準映像AVref-d2に対する分割映像AVLeft-d2,AVRight-d2の類似度、基準映像AVref-d3に対する分割映像AVLeft-d3,AVRight-d3の類似度を算出する。
同様にして、基準映像AVref-d2に対する分割映像AVLeft-d2の類似度と、基準映像AVref-d2に対する分割映像AVRight-d2の類似度を比較し、類似度が大きい方の分割映像を選定する。
また、基準映像AVref-d3に対する分割映像AVLeft-d3の類似度と、基準映像AVref-d3に対する分割映像AVRight-d3の類似度を比較し、類似度が大きい方の分割映像を選定する。
ここでは説明の便宜上、類似映像選定部8が分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVRight-d3を選定するものとする。
即ち、映像配置部9は、分割映像AVLeft-d1を基準映像AVref-d1の位置に配置し、分割映像AVLeft-d2を基準映像AVref-d2の位置に配置し、分割映像AVRight-d3を基準映像AVref-d3の位置に配置するが、必要に応じて基準映像AVref-d1,AVref-d2,AVref-d3に合わせて、分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVRight-d3を変形する。
分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVRight-d3の変形は、類似映像選定部8が基準映像を変形する場合と同様の方法で行う。
図7の例では、基準映像AVref-d2と重なる部分が分割映像AVLeft-d1,AVRight-d3から削除されている。
映像生成部10は、映像配置部9により配置された分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVRight-d3を一つの映像(広視野映像)として出力する。
上記実施の形態1では、全体撮影カメラ1が全体映像を撮影し、部分撮影カメラ2,3が部分映像を撮影するものについて示したが、図8に示すように、全体映像が記録されている全体映像ファイル11及び部分映像が記録されている部分映像ファイル12,13が映像歪補正部5に取り込まれるようにしてもよい。
これにより、撮影対象物がリアルタイム処理が困難である複雑な物であっても、時間をかけて処理することが可能になり、このような撮影対象物が撮影されている広視野映像を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態2では、全体映像ファイル11及び部分映像ファイル12,13から映像入力手段が構成される。
上記実施の形態1では、映像分割部6が撮影対象物A,B,C毎に、全体映像及び部分映像を分割するものについて示したが、図9に示すように、映像分割部6が複数の撮影対象物A1,A2,B1,B2,Cをまとめて、撮影対象物A1,A2、撮影対象物B1,B2及び撮影対象物Cの単位で全体映像及び部分映像を分割するようにしてもよい。
図9の例では、全体撮影カメラ1により撮影された全体映像AVallが分割映像AVall-d1,AVall-d2,AVall-d3に分割されている。
また、部分撮影カメラ2により撮影された部分映像AVLeftが分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVLeft-d3に分割されている。
また、部分撮影カメラ3により撮影された部分映像AVRightが分割映像AVRight-d1,AVRight-d2,AVRight-d3に分割されている。
上記実施の形態1では、映像分割部6が撮影対象物A,B,C毎に、全体映像及び部分映像を分割するものについて示したが、図10に示すように、一つの撮影対象物に係る映像を複数の映像に分割するようにしてもよい。
図10の例では、全体撮影カメラ1により撮影された全体映像AVallが分割映像AVall-d1,AVall-d2に分割されている。
また、部分撮影カメラ2により撮影された部分映像AVLeftが分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVLeft-d3,AVLeft-d4に分割されている。
また、部分撮影カメラ3により撮影された部分映像AVRightが分割映像AVRight-d1,AVRight-d2,AVRight-d3,AVRight-d4に分割されている。
上記実施の形態1では、映像配置部9が類似映像選定部8により選定された分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2,AVRight-d3を基準映像AVref-d1,AVref-d2,AVref-d3の位置に配置するものについて示したが、図11に示すように、例えば、部分撮影カメラ3が設置されない場合には、部分撮影カメラ2の部分映像AVLeftが分割された分割映像AVLeft-d1,AVLeft-d2を基準映像AVref-d1,AVref-d2の位置に配置して、基準映像AVref-d3をそのまま使用するようにしてもよい。
Claims (5)
- 撮影範囲の全体が撮像されている全体映像を入力するとともに、上記撮影範囲の一部が撮像されている複数の部分映像を入力する映像入力手段と、上記映像入力手段により入力された全体映像及び複数の部分映像を分割する映像分割手段と、上記映像分割手段により分割された全体映像の分割映像と複数の部分映像の分割映像を比較して、上記複数の部分映像の分割映像の中から、上記全体映像の各分割映像に最も類似している分割映像をそれぞれ選定する類似映像選定手段と、上記類似映像選定手段により選定された複数の分割映像を繋ぎ合わせる映像合成手段とを備えた映像合成装置。
- 映像入力手段により入力された全体映像及び複数の部分映像の歪みを補正して、透視投影映像とみなせる全体映像及び複数の部分映像を映像分割手段に出力する映像歪補正手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の映像合成装置。
- 映像分割手段は、映像入力手段により入力された全体映像及び複数の部分映像のエッジを検出することにより、上記全体映像及び複数の部分映像を分割することを特徴とする請求項1記載の映像合成装置。
- 類似映像選定手段は、全体映像の分割映像と複数の部分映像の分割映像を比較する前に、上記全体映像の分割映像又は複数の部分映像の分割映像を変形して、比較対象の分割映像の映像サイズを整えることを特徴とする請求項1記載の映像合成装置。
- 映像合成手段は、類似映像選定手段により選定された複数の分割映像を繋ぎ合わせる際、映像分割手段により分割された全体映像の分割映像に合わせて、上記複数の分割映像を変形することを特徴とする請求項1記載の映像合成装置。
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