JP2007256418A - 液晶装置の製造方法 - Google Patents

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JP2007256418A JP2006078229A JP2006078229A JP2007256418A JP 2007256418 A JP2007256418 A JP 2007256418A JP 2006078229 A JP2006078229 A JP 2006078229A JP 2006078229 A JP2006078229 A JP 2006078229A JP 2007256418 A JP2007256418 A JP 2007256418A
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Abstract

【課題】パネル構造体の内部に残存した洗浄液が端子側に回り込むことを防止し、点灯検
査時に配線間に電蝕が生じないようにする。
【解決手段】本発明の液晶装置の製造方法は、液晶パネル1列分のパネル構造体7を作製
する工程と、パネル構造体7を洗浄する工程と、パネル構造体7に設けられた端子13を
用いて、パネル構造体7に含まれる複数の液晶パネルの点灯検査を行なう工程とを有する
。シール材を形成する工程では、前記複数の液晶パネルごとに液晶5を封入する複数の第
1シール材6aと、端子13が形成された領域及び配線15,16において第1シール材
6aの外側から端子13に延在する領域を隔離する第2シール材6bとを形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、液晶装置の製造方法に関するものである。
従来、液晶パネルを作製する方法として、大型基板を用いて複数の液晶パネルを一括で
作製する「多面取り」と呼ばれる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この
方法では、まず一対の大型基板上に液晶パネル複数分の電極を形成し、一方の基板上に液
晶パネル複数分のシール材を形成した後、このシール材を介して一対の基板を貼り合わせ
、これを切断して液晶パネル一列分のパネル構造体を作製する。そして、このパネル構造
体に含まれる液晶パネル複数分のシール材の内側に液晶を注入し、注入口を封止した後、
パネル構造体を切断して個々の液晶パネルに分割する。続いて、分割された複数の液晶パ
ネルを洗浄し、液晶パネルの外表面に付着した液晶を除去した後、液晶パネルの点灯検査
を行なう。
特開2001−249344号公報
しかしながら、上述の方法では、点灯検査までに多数の工程が実施されるため、不良品
を検出するまでに長時間を要するという問題がある。アクティブマトリクス型の液晶装置
では、パネル構造体の状態で複数の液晶パネルがショートリング等で短絡されているため
、個々の液晶パネルに分割した後でなければ点灯検査を行なうことはできないが、パッシ
ブマトリクス型の液晶装置のように画素スイッチング素子を必要としないものについては
、複数の液晶パネルをショートリング等で短絡する必要がないので、分割前のパネル構造
体の状態でも点灯検査を行なうことが可能である。そこで、パッシブマトリクス型の液晶
装置については、パネル構造体の段階で点灯検査を行ない、その前段階としてパネル構造
体に対して洗浄処理を行なうことが検討されている。
しかしながら、パネル構造体の状態で洗浄を行なうと、洗浄液がパネル構造体の内部(
液晶パネル間における基板の間隙)に入り込み、熱風乾燥等によって容易に除去できなく
なるという問題がある。つまり、従来のように個々の液晶パネルに分割した後に洗浄を行
なう場合には、基板の間隙に洗浄液が侵入しても、洗浄液の侵入距離が短いので、熱風乾
燥等を行なえば容易に除去することができる。しかし、パネル構造体の状態で洗浄を行な
う場合には、隣り合う液晶パネル間の隙間に洗浄液が深く侵入してしまうため、熱風乾燥
等を行なってもパネル構造体中央部に入り込んだ洗浄液まで完全に除去することができな
いのである。このようにパネル構造体の内部に洗浄液が存在すると、端子部に残存する洗
浄液を除去(乾燥)してもパネル構造体内部から次々と洗浄液が供給されてしまうため、
端子部には常に洗浄液が配置された状態になってしまう。そして、この洗浄液が端子に繋
がる配線のところに残ると、点灯検査の際に配線に生じる電位差によって配線間に電蝕が
発生し、表示品質を低下させることがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、パネル構造体の内部に残存し
た洗浄液が端子側に回り込むことを防止し、点灯検査時に端子部上に残った洗浄液によっ
て配線間に電蝕が生じないようにした液晶装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の液晶装置の製造方法は、第1基板上に形成される
複数の液晶パネルの表示領域から表示領域外に延在する配線と前記配線に接続される表示
領域外の端子を形成する工程と、前記第1基板上に前記複数の液晶パネルのシール材を形
成する工程と、前記第1基板上に前記シール材を介して第2基板を貼り合わせる工程と、
前記第1基板及び前記第2基板を前記端子が端部に配置されるように切断し、液晶パネル
1列分のパネル構造体を作製する工程と、前記パネル構造体に設けられた前記シール材の
内部に液晶を封入する工程と、前記パネル構造体を洗浄する工程と、前記パネル構造体に
設けられた端子を用いて、前記パネル構造体に含まれる複数の液晶パネルの点灯検査を行
なう工程と、を有し、前記シール材を形成する工程では、前記複数の液晶パネルごとに前
記液晶を封入する複数の第1シール材と、前記端子が形成された領域及び前記配線におけ
る前記第1シール材の外側から前記端子に延在する部分が形成された領域を隔離する第2
シール材と、を形成することを特徴とする。
この方法によれば、配線が延び出る部分の周囲にシール材を形成し、このシール材によ
って配線部分を他の部分から隔離しているため、パネル構造体の内部に洗浄液が残存して
いても、この洗浄液が配線部分へ回り込むことがない。したがって、点灯検査を行なう際
に配線部分を乾いた状態とすることができ、これにより配線間の電蝕の問題も回避するこ
とができる。また、この方法では、配線部分が第1シール材の液晶注入用開口が形成され
た部分からも隔離されるため、液晶注入時の配線部分への液晶の回り込みも阻止され、こ
れにより、液晶が無駄に消費されることも回避される。
本発明においては、前記第2シール材は、前記複数の第1シール材の前記配線と交差す
る辺を相互に接続する接続部と、前記第1シール材の少なくとも前記液晶パネル複数分の
配線を挟む両側の前記辺から前記パネル構造体の端部に達する張出し部と、を含むことが
望ましい。また、前記第2シール材は、前記複数の第1シール材の各々において前記第1
シール材の前記配線を挟む両側の前記辺或いは前記接続部から前記パネル構造体の端子側
の端部に達する複数の張出し部を含むことが望ましい。
この方法によれば、確実に洗浄液の回り込みを防止することができる。また、第1シー
ル材の各々について張出し部を設けた場合には、第2シール材の接続部と張出し部によっ
て洗浄液の回り込みが2重に防止されるため、洗浄液の遮断がより確実なものとなる。
本発明においては、前記第2シール材は、前記第1シール材の前記辺を当該辺の延在方
向に延長して前記パネル構造体の端部に達する第1張出し部と、前記第1張出し部から前
記第1シール材の前記辺と隣接する辺と平行に張り出す第2張出し部と、を含むことが望
ましい。
この方法によれば、より確実に洗浄液の回り込みを防止することができる。また、第2
張出し部によってパネル構造体の端部のギャップが良好に保持されるため、ギャップの均
一性の良い液晶装置が提供できる。
本発明においては、前記第2シール材は、前記第1張出し部から前記パネル構造体の端
子側の端部に達する第3張出し部を含むことが望ましい。
この方法によれば、より確実に洗浄液の回り込みを防止することができる。
本発明においては、前記シール材を形成する工程では、前記第1シール材の前記辺と前
記第2シール材の接続部及び張出し部とが同一直線上に形成され、前記第1基板又は第2
基板を切断する工程では、前記同一直線上に配された前記第1シール材及び前記第2シー
ル材と平面視で重なる領域が切断されることが望ましい。
この方法によれば、配線が延び出る部分に洗浄液が入り込む基板の間隙が存在しないた
め、洗浄液の回り込み自体が生じない。また、配線が延び出る部分は、パネル構造体の一
旦側から他端側に連続的に延びるシール材によって仕切られるので、パネル構造の内部か
ら直接洗浄液が配線上に濡れ広がることもない。したがって、より確実に電蝕の問題を回
避することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を単純マトリクス方式の液晶パネル及び液晶装置を製造する場合を例に挙
げて説明する。図1は、本発明に係る液晶パネルの製造方法の一実施形態を示している。
ここに示す液晶パネルの製造方法においては、工程P1から工程P4に至る一連の工程に
よって図2に示す大判の第1基板1aが形成される。また、工程P11から工程P13に
至る一連の工程によって図3に示す大判の第2基板1bが形成される。
工程P1においては、図2に示すように、大判の第1基材2a上に液晶パネル複数分の
第1電極3aを形成する。なお、図2では、1つの第1基材2a上に形成する液晶パネル
の数を4×4=16個としたが、液晶パネルの形成数は、第1基板2aの大きさと製造す
る液晶パネルの大きさとの関係に応じて任意に設定される。第1電極3aは、複数の直線
状の電極を互いに平行に並べることによって全体としてストライプ状に形成されている。
次に、工程P2において、図2に示すように、各液晶パネル領域10内に配向膜4aを
形成し、さらに、工程P3において、配向膜4aに対してラビング処理を実行する。この
ラビング処理により、液晶分子が第1基板1a側から一方向に並べられる。
なお、第1基材2aは、ガラス、プラスチック等によって形成される。また、第1電極
3aは、例えばITO(Indium Tin Oxide)を材料としてフォトリソグラフィー法を用い
て形成される。また、配向膜4aは、例えばポリイミドを塗布又は印刷することによって
形成される。
その後、工程P4において、第1基材2a上の各液晶パネル領域10にエポキシ樹脂等
を環状に付着、例えば印刷、することによって、液晶パネルごとに液晶を封入する複数の
第1シール材6aを形成する。また、第1シール材6aと連続する第2シール材6bを形
成する。第2シール材6bは、第1シール材6aを相互に接続する接続部6b1と、第1
シール材6aから張り出す張出し部6b2とを含む。張出し部6b2は、少なくとも図3
に示す溝G3に対向する部分、すなわち第2基材2bが切断される部分まで形成される。
なお、第2シール材6bは、第1シール材6aとは別個に独立して形成することもできる
し、第1シール材6aを印刷等によって形成する際に同時に形成することもできる。
以上により、液晶パネル複数分のパターンが形成された大判の第1基板1aが作製され
る。なお、第1基板1a上には、必要に応じて、上記第1電極3a及び配向膜4a以外の
光学的要素が形成されることもあるが、図2ではそれら付加的な光学的要素は省略してあ
る。
一方、図1の工程P11においては、図3に示すように、大判の第2基材2b上に液晶
パネル複数分の第2電極3bを形成する。第2電極3bは、複数の直線状の電極を互いに
平行に並べることによって全体としてストライプ状に形成されている。なお、図3では、
第2基材2bを通して第2電極3bを見た状態を示しており、さらに、第2基材2bは鎖
線で仮想的に示してある。
第2電極3bは、各液晶パネル領域10の中央部において、図2に示した第1電極3a
と直交している。そして、第1電極3aと第2電極3bとが平面的に重なる領域がそれぞ
れドット(画素)となり、各液晶パネル領域10においてこのようなドットがマトリクス
状に配置された領域が表示領域となる。表示領域は液晶により光変調が行なわれる光変調
領域であり、各画素を独立に駆動することによって任意の画像が表示される。
次に、工程P12において、図3に示すように、各液晶パネル領域10内に配向膜4b
を形成し、さらに、工程P13において、配向膜4bに対してラビング処理を実行する。
このラビング処理により、液晶分子が第2基板1b側から一方向に並べられる。これによ
り、液晶パネル複数分のパターンが形成された大判の第2基板1bが作製される。なお、
第2基板1b上には、必要に応じて、上記第2電極3b及び配向膜4b以外の光学的要素
が形成されることもあるが、図3ではそれら付加的な光学的要素は省略してある。
なお、第2基材2bは、ガラス、プラスチック等によって形成される。また、第2電極
3bは、例えばITO(Indium Tin Oxide)を材料としてフォトリソグラフィー法を用い
て形成される。また、配向膜4bは、例えばポリイミドを塗布又は印刷することによって
形成される。
以上により、図2の第1基板1a及び図3の第2基板1bが形成されると、図1の工程
P21において、両基板1a及び1bが第1シール材6a及び第2シール材6bを間に挟
んで互いに貼り合わされることにより、液晶パネル複数分の空セルを有した大判のパネル
構造体(第1パネル構造体)が形成される。なお、両基板1a及び1bは、第1電極3a
と第2電極3bとがほぼ直交するように互いに貼り合わされる。
さらに、工程22において、図2に示す溝G1を第1基材2a上に形成し、さらに図3
に示す溝G2及びG3を第2基材2b上に形成すると共に、それらの溝に従ってパネル構
造体を切断することにより、図4に示すような1列分のパネル構造体(第2パネル構造体
)、いわゆる短冊状のパネル構造体7が形成される。
この短冊状のパネル構造体7において、第1基板1aには第2基板1bの外側へ張り出
す張出し部1cが設けられている。この張出し部1cには、外部回路との間で信号や電力
の授受を行うための複数の端子13が設けられている。各端子13には、第1電極3a又
は第2電極3bとそれぞれ電気的に接続された配線15又は配線16が接続されている。
配線15及び配線16は、第1シール材6aを通過してパネル構造体7の張出し部1c上
に延び出ている。また、配線15,16が張り出した側とは反対側の辺には、第1シール
材6aの一部に形成した液晶注入用開口18が外部へ露出している。
配線15,16が延び出る第1シール材6aの端子13側の辺には、第2シール材6b
が形成されている。第2シール材6bは、第1シール材6aの端子13側の辺(配線15
,16と交差する辺)を相互に接続する接続部6b1と、第1シール材6aの端子13側
の辺からパネル構造体7の端子13側に向かって張り出す張出し部6b2とを有する。張
出し部6b2は、第1シール材6aの端子13側の辺において液晶パネル複数分の配線1
5,16を挟んだ両側の部分から張り出し、パネル構造体7の端子13側の端部に達して
いる。そして、これにより、端子13が形成された領域及び配線15,16において第1
シール材6aの外側から端子13に延在する部分が形成された領域が、パネル構造体7の
他の部分から隔離されている。
次に、工程P23において液晶の注入処理を実行する。具体的には、まず、図5に示す
ように、液晶L0を収容した容器8と短冊状のパネル構造体7とを密閉チャンバ9内に入
れる。そして、密閉チャンバ9内を減圧、例えば真空状態に減圧することにより、パネル
構造体7内の各液晶パネル部分の第1シール材6aの内側領域を減圧し、この状態でパネ
ル構造体7の各液晶パネル部分の液晶注入用開口18を液晶L0の液面に漬ける。
その後、密閉チャンバ9内の減圧状態を大気圧に戻すことにより、液晶L0の液面に大
気圧を加え、これにより、液晶注入用開口18を通して第1シール材6aの内部に液晶L
0を注入する。その後、図8に符号11で示すように、各第1シール材6aの液晶注入用
開口18を樹脂等によって封止する。
本実施形態では、液晶L0を封入する領域である第1シール材6aと連続して配線15
,16を隔離する第2シール材6bが形成されているため、第1シール材6aによって囲
まれた領域へ液晶L0を注入する際に、この隔離された領域には液晶L0が侵入しない。
このため、無駄に消費される液晶L0の量が少なくなり、それ故、液晶パネルの製造コス
トを低くすることができる。
次に、図1の工程P24において、パネル構造体7の洗浄が行なわれる。具体的には、
まず、図6に示すように、パネル構造体7を櫛歯状の治具(図示略)に固定し、洗浄槽4
0に入れる。そして、界面活性剤を混入させた洗浄液41を液晶パネル12の外表面に供
給することにより、液晶パネル12の外表面に付着した液晶L0の残りかすを除去する。
そして、十分に残りかすが除去されたら、純水を供給し、第1基材2aと第2基材2bの
隙間に侵入した洗浄液41を純水41で置換する。その後、パネル構造体7を洗浄槽40
から取り出し、熱風乾燥等で乾燥することにより、第1基材2aと第2基材2bの隙間に
残存する洗浄液41や純水を除去する。
次に、図1の工程P25において、パネル構造体7に設けられた端子13を用いて、パ
ネル構造体7に含まれる複数の液晶パネルの点灯検査が行なわれる。図7に示すように、
単純マトリクス型の液晶装置においては画素スイッチング素子が形成されていないので、
アクティブマトリクス型液晶装置に比べて静電気の影響を受けにくい。このため図7のパ
ネル構造体では、各端子13と電気的に接続された電極3a,3bは互いに独立に駆動で
き、パネル構造体7を分割しなくても点灯検査を実施することが可能となっている。
この点灯検査は符号30で示す検査治具を用いて行なわれる。この検査治具30は、端
子13にそれぞれ接続可能な複数の端子31を備えている。そして、この端子31及び端
子13を介して検査治具30から検査用の信号を供給することで、各液晶パネル領域毎に
点灯検査が行なわれる。
ここで、図7に示すように、隣り合う液晶パネルの間には洗浄工程で用いた洗浄液41
(純水を含む)が残存している。このような洗浄液41は、配線15,16が延び出る部
分に回り込んだ場合、点灯検査において配線間に電蝕を生じさせる虞がある。しかし、本
実施形態の場合には、第1シール材6aの外部に延び出る配線15,16は第1シール材
6a及び第2シール材6bによって他の部分から隔離されているので、このような回り込
みの問題は生じない。また、洗浄工程では配線15,16が配置された部分の基板1a,
1bの間隙にも洗浄液41が入り込むが、このような洗浄液は基板端部からシール材6a
までの距離が短いため(〜1mm)、熱風乾燥等により容易に除去される。したがって、
点灯検査を行なう際には配線15,16が配置された部分の基板の間隙を十分に乾いた状
態とすることができ、これにより配線間の電蝕の問題も回避することができる。
次に、図1の工程P26において、図7の溝G4に従ってパネル構造体7を切断して個
々に分離することにより、図8に示すような液晶パネル12が、複数、作製される。この
液晶パネル12において、第1基板1aは第2基板1bの外側へ張り出す張出し部1cを
有し、この張出し部1c上には、外部回路との間で信号や電力の授受を行うための端子1
3が形成される。
第1基板1a上に形成された第1電極3aは第1シール材6aを通過して外部へ張り出
して配線15となり、その配線15が端子13に接続されている。一方、第2基板1b上
に形成された第2電極3bは、第1シール材6aの内部に混入された導通材14を介して
配線16に接続し、その配線16が端子13に接続されている。
以上のようにして液晶パネル12が作製された後、図1の工程P27において図9に示
すように、第1基材2a及び第2基材2bの外側表面に偏光板17a及び17bを貼着す
る。
さらに、工程P28において、図8に示す第1基板1aの張出し部1cに形成した端子
13に、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)等を介して液晶駆動用ICを実装
する。これにより、目標とする液晶装置が完成する。こうして製造された液晶装置は、ア
クティブ素子を用いない単純マトリクス方式の液晶パネルである。第1電極3aと第2電
極3bとはドットマトリクス状に配列する複数の点で交差し、それらの交点の1つによっ
て像形成のための1ドットが形成され、これらドットの集まりによって表示領域が形成さ
れる。
この液晶装置では、各ドットに印加される電圧を制御することにより、それらのドット
に存在する液晶の配向がドットごとに制御される。この配向制御により、各ドットを通過
する光が変調されて図9の偏光板17a又は17bを通過するものと通過しないものとが
選択され、これにより、第1基板2aの外側又は第2基板2bの外側に文字、数字等とい
った像が表示される。
なお、図9において、液晶層Lへ供給する光は、反射方式又は透過方式によって与えら
れる。反射方式というのは、第1基板2a又は第2基板2bのいずれかの液晶層L側の表
面又は液晶層Lと反対側の表面に反射膜(図示せず)を形成し、外部からの光、例えば太
陽光、室内光等をその反射膜によって反射して液晶層Lへ供給する方式である。他方、透
過方式というのは、第1基板2a又は第2基板2bのいずれかの液晶層Lと反対側の表面
に照明装置を配設し、この照明装置からの光を第1基板2a又は第2基板2bを透過させ
て液晶層Lへ供給する方式である。
以上に説明したように、本実施形態の液晶パネルの製造方法においては、配線15,1
6が延び出る部分の周囲に第1シール材6a及び第2シール材6bを形成し、これらのシ
ール材によって配線部分を他の部分から隔離しているため、パネル構造体7の内部に洗浄
液41が残存していても、この洗浄液41が配線部分へ回り込むことがない。したがって
、点灯検査を行なう際には配線部分を十分に乾いた状態とすることができ、これにより配
線間の電蝕の問題も回避することができる。また、この方法では、配線部分が第1シール
材6aの液晶注入用開口18が形成された部分からも隔離されるため、液晶注入時の配線
部分への液晶L0の回り込みも阻止され、これにより、液晶が無駄に消費されることも回
避される。
[第2の実施の形態]
図10は、本発明に係る液晶パネルの製造方法の第2実施形態の一工程を示す図である
。本実施形態に係る製造方法の全工程は図1に示した一連の工程と同じものである。した
がって、第1実施形態と共通する要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する
図10に示す工程が図2に示した第1実施形態における対応工程と異なる点は、第2シ
ール材6bの張出し部6b2を各々の第1シール材6aの配線15,16を挟む両側の部
分から張り出させたことである。各張出し部6b2は、少なくとも図3に示す溝G3に対
向する部分、すなわち第2基材2bが切断される部分まで形成される。このため、図1の
工程P25の点灯検査工程では、図11に示すように、パネル構造体内部に残存した洗浄
液41は、第1シール材6aと張出し部6b2によって囲まれた領域、及び接続部6b1
と張出し部6b2によって囲まれた領域には回り込まない。この構造では、パネル構造体
内部の洗浄液41の回り込みが第2シール材6bの接続部6b1及び張出し部6b2によ
って2重に遮断されるため、第1実施形態の場合に比べて、より確実に洗浄液の回り込み
を防止することができる。
[第3の実施の形態]
図12は、本発明に係る液晶パネルの製造方法の第3実施形態の一工程を示す図である
。本実施形態に係る製造方法の全工程は図1に示した一連の工程と同じものである。した
がって、第1実施形態及び第2実施形態と共通する要素については同じ符号を付し、詳細
な説明は省略する。
図12に示す工程が図10に示した第2実施形態における対応工程と異なる点は、第2
シール材6bが、第1シール材6aの液晶パネル複数分の配線15,16を挟む両側の部
分から第1シール材6aの端子13側の辺(配線15,16が第1シール材6aから延び
出る側の辺;第1辺)と平行に張り出す第1張出し部61と、第1張出し部61から第1
シール材6aの端子13側の辺と隣接する辺(第2辺)と平行に張り出す第2張出し部と
、第1張出し部61から端子13側に張り出す第3張出し部63と、を含むことである。
第1張出し部61は、第1シール材6aの第1辺を該第1辺の延在方向に延長して第1
基材2aの端部(パネル構造体の端部)まで形成される。第2張出し部62は、第1張出
し部61から第1シール材6aの第2辺に沿って延び、該第2辺の端部近傍から第1シー
ル材6aとは反対側に屈曲して第2基材2aの端部まで形成される。第3張出し部63は
、第1張出し部61から複数(図12では3つ)張り出しており、各第3張出し部63は
、少なくとも図3に示す溝G3に対向する部分、すなわち第2基材2bが切断される部分
まで形成される。このため、図1の工程P25の点灯検査工程では、図13に示すように
、パネル構造体内部に残存した洗浄液41は、張出し部6b2、第1張出し部61及び第
3張出し部63によって囲まれた領域には回り込まない。また、第2張出し部62によっ
てパネル構造体7の端部のギャップが良好に保持されるので、ギャップの均一性の良い液
晶パネルが提供される。
[第4の実施の形態]
図14は、本発明に係る液晶パネルの製造方法の第4実施形態の一工程を示す図である
。本実施形態に係る製造方法の全工程は図1に示した一連の工程と同じものである。した
がって、第1実施形態と共通する要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する
図14に示す工程が図2に示した第1実施形態における対応工程と異なる点は、第2シ
ール材6bの張出し部6b2を第1シール材6aの端子13側の辺(配線15,16が第
1シール材6aから延び出る側の辺)と平行に張り出させたことである。張出し部6b2
は、第1基材2aの端部まで形成される。また、第1シール材6aの端子13側の辺と、
第2シール材6bの接続部6b1及び張出し部6b2とは同一直線上に形成され、第2基
板1bを切断する工程では、前記同一直線上に配された第1シール材6a及び第2シール
材6bの直上の部分、すなわち第1シール材6a及び第2シール材6bと平面的に重なる
領域が切断される。
この構造では、図15に示すように、第2基板1bの端面とシール材6a,6bの端面
とが面一となるため、当該端面への洗浄液41の回り込みは生じない。つまり、洗浄液4
1の回り込みは、第1基板1aと第2基板1bとの間隙に洗浄液41が浸透することによ
って生じるが、図15のパネル構造体7では、そもそもこのような間隙が存在しないので
、洗浄液41の回り込みという現象自体が生じないのである。また、配線15,16が延
び出る部分は、第2基板1bの一旦側から他端側に連続的に延びるシール材6a,6bに
よって仕切られるので、パネル構造7の内部から直接洗浄液41が配線15,16上に濡
れ広がることもない。したがって、より確実に電蝕の問題を回避することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、
本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成
部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において
設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、以上の実施形態では、本発明を単純マトリクス方式の液晶パネルに適用したが
、本発明は、その他の任意の構造の液晶パネル、例えば、TDF(ThinFilm Diode)素子
等とった2端子型のスイッチング素子を用いるアクティブマトリクス方式の液晶パネルや
、TFT(Thin Film Transistor)素子等といった3端子型のスイッチング素子を用いる
アクティブマトリクス方式の液晶パネル等にも適用できる。
液晶パネルの製造方法の第1実施形態を示す工程図である。 図1の製造方法で製造される第1基板の平面図である。 図1の製造方法で製造される第2基板の平面図である。 図1の製造方法で製造されるパネル構造体の平面構図及び断面図である。 図4のパネル構造体への液晶注入工程を示す図である。 液晶注入工程後の洗浄工程を示す図である。 洗浄工程後のパネル構造体の点灯検査工程を示す図である。 図1の製造方法で製造される液晶パネルを一部破断して示す平面図である。 図8のA−A′線に沿う断面図である。 液晶パネルの製造方法の第2実施形態で製造される第1基板の平面図である。 洗浄工程後のパネル構造体の点灯検査工程を示す図である。 液晶パネルの製造方法の第3実施形態で製造される第1基板の平面図である。 洗浄工程後のパネル構造体の点灯検査工程を示す図である。 液晶パネルの製造方法の第4実施形態で製造される第1基板の平面図である。 洗浄工程後のパネル構造体の点灯検査工程を示す図である。
符号の説明
1a…第1基板、1b…第2基板、2a…第1基材、2b…第2基材、5…液晶層、6a
…第1シール材、6b…第2シール材、6b1…接続部、6b2…張出し部、7…パネル
構造体、12…液晶パネル、13…端子、15,16…配線、61…第1張出し部、62
…第2張出し部、63…第3張出し部、L0…液晶

Claims (6)

  1. 第1基板上に形成される複数の液晶パネルの表示領域から表示領域外に延在する配線と
    前記配線に接続される表示領域外の端子を形成する工程と、
    前記第1基板上に前記複数の液晶パネルのシール材を形成する工程と、
    前記第1基板上に前記シール材を介して第2基板を貼り合わせる工程と、
    前記第1基板及び前記第2基板を前記端子が端部に配置されるように切断し、液晶パネ
    ル1列分のパネル構造体を作製する工程と、
    前記パネル構造体に設けられた前記シール材の内部に液晶を封入する工程と、
    前記パネル構造体を洗浄する工程と、
    前記パネル構造体に設けられた端子を用いて、前記パネル構造体に含まれる複数の液晶
    パネルの点灯検査を行なう工程と、を有し、
    前記シール材を形成する工程では、前記複数の液晶パネルごとに前記液晶を封入する複
    数の第1シール材と、前記端子が形成された領域及び前記配線における前記第1シール材
    の外側から前記端子に延在する部分が形成された領域を隔離する第2シール材と、を形成
    することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 前記第2シール材は、前記複数の第1シール材の前記配線と交差する辺を相互に接続す
    る接続部と、前記第1シール材の少なくとも前記液晶パネル複数分の配線を挟む両側の前
    記辺から前記パネル構造体の端部に達する張出し部と、を含むことを特徴とする請求項1
    記載の液晶装置の製造方法。
  3. 前記第2シール材は、前記複数の第1シール材の各々において前記第1シール材の前記
    配線を挟む両側の前記辺或いは前記接続部から前記パネル構造体の端子側の端部に達する
    複数の張出し部を含むことを特徴とする請求項2記載の液晶装置の製造方法。
  4. 前記第2シール材は、前記第1シール材の前記辺を当該辺の延在方向に延長して前記パ
    ネル構造体の端部に達する第1張出し部と、前記第1張出し部から前記第1シール材の前
    記辺と隣接する辺と平行に張り出す第2張出し部と、を含むことを特徴とする請求項2又
    は3記載の液晶装置の製造方法。
  5. 前記第2シール材は、前記第1張出し部から前記パネル構造体の端子側の端部に達する
    第3張出し部を含むことを特徴とする請求項4記載の液晶装置の製造方法。
  6. 前記シール材を形成する工程では、前記第1シール材の前記辺と前記第2シール材の接
    続部及び張出し部とが同一直線上に形成され、前記第1基板又は第2基板を切断する工程
    では、前記同一直線上に配された前記第1シール材及び前記第2シール材と平面視で重な
    る領域が切断されることを特徴とする請求項2記載の液晶装置の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020160322A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

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