JP2007253143A - 粉体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】乳化液を使わない噴霧乾燥で、各種粉体における問題点を解決する方法を提供する。
【構成】比重と流動性の事なる粉体と粉体素材。
【構成】比重と流動性の事なる粉体と粉体素材。
Description
本発明は噴霧乾燥による粉体の製造方法に関する物である。詳しくは取り扱い時飛散が少なく周囲の汚染が少ない、流動性があり取り扱いが容易である。溶解性が良好で、溶解時ママコが出来ない。噴流性や固結性が無く取り扱いが容易で有る等の粉体を得ることな有る。
以上の条件を満たす為特開2002−28467の方法や顆粒が用いられている、特開2002−28467は顆粒に替わる物として優れているが乳化液を作ると言う繁雑さと経費の削減は出来ないか。より簡単で安価な製造方法は無いかと言うことが求められていた。
本発明は其れらの要望に答える物の一つで有る。
本発明は其れらの要望に答える物の一つで有る。
本発明は噴霧乾燥による粉体の飛散性、流動性、溶解性、分級性、固結性、噴流性、混合性、等の解決をする方法を見いだし此の発明を完成した。
基本的には比重が小さく流動性の小さい粉体と、比重が大きく流動性の大きい粉体と、粉体素材の三種の粉体から成り立っている。
比重や流動性は相対的な物でAに比べBが大きいとか小さいとかで絶対的数値であらはせる物で無くて良い。
比重や流動性は相対的な物でAに比べBが大きいとか小さいとかで絶対的数値であらはせる物で無くて良い。
比重が小さく流動性の小さい粉体と粉体素材とを混合する事によって粉体素材の飛散性を防止する。次に流動性が良く比重の重い粉体を添加混合して流動性の有る粉体にする。この様にして作られた粉体は流動性、飛散性、溶解性、噴流性、固結性、混合性、分級性など全ての点において優れた粉体になる。
一般に噴霧乾燥には濃度調整剤としてデキストリンが用いられている。
デキストリンには種々の性状を持ったものが多数あるが何れも溶解時ママコが出来やすいと言う共通点を持っている。比重が重く溶け易い粉体と共存すると、沈み易くママコに成らず溶解が速やかに行なはれる。
デキストリンには種々の性状を持ったものが多数あるが何れも溶解時ママコが出来やすいと言う共通点を持っている。比重が重く溶け易い粉体と共存すると、沈み易くママコに成らず溶解が速やかに行なはれる。
粉体素材とは目的とする粉体そのものである。色素を例にとれば色素そのものである。粉体素材は予め目的とする濃度の10〜20倍の高濃度の物を作っておき、性状の異なる二種以上の粉体で希釈して目的の濃度に調整する。噴霧乾燥に要する熱エネルギーと人件費が1/10〜1/20に軽減できる。この物は流動性が悪くボテッとしている。
ここに用いる比重が小さく流動性の悪い粉体は例えば小麦粉、各種ガム類その他が有り、比重が重く流動性の良い粉体とは食塩、砂糖、クエン酸、その他が有る。流動性は粉体の大きさ、形状、等によって異なる。
四方形の結晶、粒子は流動性が良く、針状結晶、粒子、角の尖った粒子等は流動性が悪い。流動性の良い粉体でも粉砕して粒子を小さくすると流動性は悪く成る。
デキストリンを例にとると粒子を大きくすれば流動性、溶解性等良くなるが食塩等と同程度には成らない。
食塩、砂糖等も粉砕して粒子を小さくすれば流動性は悪くなる。
四方形の結晶、粒子は流動性が良く、針状結晶、粒子、角の尖った粒子等は流動性が悪い。流動性の良い粉体でも粉砕して粒子を小さくすると流動性は悪く成る。
デキストリンを例にとると粒子を大きくすれば流動性、溶解性等良くなるが食塩等と同程度には成らない。
食塩、砂糖等も粉砕して粒子を小さくすれば流動性は悪くなる。
固結は空気中の水分の吸収、自重圧、加圧、等によって起こる。溶解性はデキストリンやガム類等に比べ分子量の小さい食塩、砂糖等が良好で有る
噴流性は細かい粒子が空気を抱き込んだ時起き易く一寸した衝撃で瞬時に流出する、其の為一定量ずつ連続して取り出すのが困難で有る。
混合性は流動性の良い粉体が良く、分級は大きな粉体単独で混合すると起き易い。
噴流性は細かい粒子が空気を抱き込んだ時起き易く一寸した衝撃で瞬時に流出する、其の為一定量ずつ連続して取り出すのが困難で有る。
混合性は流動性の良い粉体が良く、分級は大きな粉体単独で混合すると起き易い。
飛散性、流動性、溶解性、分級性、固結性、噴流性、混合性、等の改善には性状の異なる粉体を最適に配合した物が望ましい。ママコとは粉体を溶解するとき粉体の固まりの表面だけ濡れ内部に水が浸透しにくい粉体の固まりを言う。一度ママコになると強く撹拌しても、過熱しても溶けにくく粉体溶解時における厄介な問題の一つで有る。
各種粉体の配合、比率などは目的とする粉体の用途等によって異なる。
溶解性を必要としない練り込み製品等のばわいには、澱粉、小麦粉などを使っても良い。酸性飲料等のばわいにはクエン酸を使っても良い、透明な溶解性を求められる時には食塩、砂糖、ブドウ糖等を使っても良い。
溶解性を必要としない練り込み製品等のばわいには、澱粉、小麦粉などを使っても良い。酸性飲料等のばわいにはクエン酸を使っても良い、透明な溶解性を求められる時には食塩、砂糖、ブドウ糖等を使っても良い。
この様にして作られた粉体は元の粉体が持っていた性質とは全く異なる性質を持った粉体になりまた従来技術による噴霧乾燥や提案されている粉体の様に乳化液を使は無くても良好な粉体を作る事ができる。
以下実験例によって説明するが実験例は極一分であってその他の事例を拘束するものでは無い。
以下実験例によって説明するが実験例は極一分であってその他の事例を拘束するものでは無い。
クチナシ黄色素10%E値2000は粉体素材。
比重は各粉体60mlの重量を計り、その重量を60で割り比重とした。
小数点3桁以下は四捨五入した。
流動性は粉体60mlを高さ8cm内径2.5cmの樹脂筒を通して落下、山の高さを計った。流動性の良い粉体は山が低い。
粉体の粒度は約80%がその粒度で残り約20%はその前後。
比重は各粉体60mlの重量を計り、その重量を60で割り比重とした。
小数点3桁以下は四捨五入した。
流動性は粉体60mlを高さ8cm内径2.5cmの樹脂筒を通して落下、山の高さを計った。流動性の良い粉体は山が低い。
粉体の粒度は約80%がその粒度で残り約20%はその前後。
表−2、3、4、5◎○△×の評価のし方。
飛散性 内径3cm長さ10cmの円筒形ガラス瓶に粉体20gを入れ激しく振とうし、粉立を見た。激しい物を×わずかな物を○極わずかな物を◎とした。
流動性 粉体60mlを内径2.5cmの樹脂の円筒を通して高さ8cmから落下、山の高さを計った。
3cm以上は×2〜3cmは△1.5〜2cmは○2cm以下は◎とした。
溶解性 粉体1gを5cmの高さから水面に落下、溶けるまでの時間を測定した。3秒以内を◎5秒以内を○10秒以内を△それ以上を×とした。
分級性 飛散性に用いた試料をゆっくり回転、粉体に色素の分離が起こるかどうかで判断した。分離×分離しない物を○とした。
固結性 粉体500gをポリ袋に入れ2kgの荷重をかけ1か月静置、固まった物を×弱い固まりを△固まらなかったものを○とした。
噴流性 飛散性に用いた試料を激しく振とうし、傾けて取り出した。
さらさら出るものを○出にくい物を△瞬時に出るものを×とした。
混合性 小麦粉100gに希釈粉体0.1gを加え1lのポリ袋に入れ膨らました状態で3分振とうした後、3ヵ所の試料を分析、計算値より平均誤差が3%以上のものを×3%以内を△2%以下を○とした。
飛散性 内径3cm長さ10cmの円筒形ガラス瓶に粉体20gを入れ激しく振とうし、粉立を見た。激しい物を×わずかな物を○極わずかな物を◎とした。
流動性 粉体60mlを内径2.5cmの樹脂の円筒を通して高さ8cmから落下、山の高さを計った。
3cm以上は×2〜3cmは△1.5〜2cmは○2cm以下は◎とした。
溶解性 粉体1gを5cmの高さから水面に落下、溶けるまでの時間を測定した。3秒以内を◎5秒以内を○10秒以内を△それ以上を×とした。
分級性 飛散性に用いた試料をゆっくり回転、粉体に色素の分離が起こるかどうかで判断した。分離×分離しない物を○とした。
固結性 粉体500gをポリ袋に入れ2kgの荷重をかけ1か月静置、固まった物を×弱い固まりを△固まらなかったものを○とした。
噴流性 飛散性に用いた試料を激しく振とうし、傾けて取り出した。
さらさら出るものを○出にくい物を△瞬時に出るものを×とした。
混合性 小麦粉100gに希釈粉体0.1gを加え1lのポリ袋に入れ膨らました状態で3分振とうした後、3ヵ所の試料を分析、計算値より平均誤差が3%以上のものを×3%以内を△2%以下を○とした。
表−1、表−2、2−1、2、3、4、の結果
1 表ー1から比重が小さく、粒子の小さい粉体は流動性が悪く、比重が大きく粒子の大きい粉体は流動性がよいと言うことが証明された。
2 表ー4から粉体の粒子は細か過ぎるより有る程度の大きさの粉体が溶け易いと言う事が証明された。
3 表ー2、2−1、表ー3、3−1から比重が小さく流動性の悪い粉体単品で希釈した粉体は依然として求められる粉体の性状を持たない事が証明された。
4 表ー3、3−2から比重が大きく流動性の大きい粉体単品で希釈した粉体は依然として求められる粉体の性質を持たないと言うことが証明された。
5 表ー2、2−2、3、4、と表3−1から比重が小さく流動性の悪い粉体と比重が大きく流動性の良い粉体で希釈した粉体は乳化液を使はなくても求められている粉体の性状を持った粉体が得られると言う事が証明され発明の目的は達成された。
1 表ー1から比重が小さく、粒子の小さい粉体は流動性が悪く、比重が大きく粒子の大きい粉体は流動性がよいと言うことが証明された。
2 表ー4から粉体の粒子は細か過ぎるより有る程度の大きさの粉体が溶け易いと言う事が証明された。
3 表ー2、2−1、表ー3、3−1から比重が小さく流動性の悪い粉体単品で希釈した粉体は依然として求められる粉体の性状を持たない事が証明された。
4 表ー3、3−2から比重が大きく流動性の大きい粉体単品で希釈した粉体は依然として求められる粉体の性質を持たないと言うことが証明された。
5 表ー2、2−2、3、4、と表3−1から比重が小さく流動性の悪い粉体と比重が大きく流動性の良い粉体で希釈した粉体は乳化液を使はなくても求められている粉体の性状を持った粉体が得られると言う事が証明され発明の目的は達成された。
比重と流動性の異なる粉体と粉体素材とを混合することにより、乳化液を使はなくても、求められていた粉体を作る事が可能に成り発明の目的はたせられた。
Claims (1)
- 比重と流動性の異なる粉体と粉体素材とを混合することを特徴とする粉体の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006117227A JP2007253143A (ja) | 2006-03-25 | 2006-03-25 | 粉体の製造方法 |
CN 200710001129 CN101024154A (zh) | 2006-03-25 | 2007-01-19 | 粉末的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006117227A JP2007253143A (ja) | 2006-03-25 | 2006-03-25 | 粉体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007253143A true JP2007253143A (ja) | 2007-10-04 |
Family
ID=38627904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006117227A Pending JP2007253143A (ja) | 2006-03-25 | 2006-03-25 | 粉体の製造方法 |
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CN (1) | CN101024154A (ja) |
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CN106501459A (zh) * | 2016-11-16 | 2017-03-15 | 山东嘉华保健品股份有限公司 | 一种粉末状产品飞扬程度的检测方法 |
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2006
- 2006-03-25 JP JP2006117227A patent/JP2007253143A/ja active Pending
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- 2007-01-19 CN CN 200710001129 patent/CN101024154A/zh active Pending
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CN101024154A (zh) | 2007-08-29 |
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