JP2007251293A - 通信ルート決定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、所定の通信装置を起点とした1対N通信を行う際に、回線使用効率の良い通信ルートを決定することが可能な通信ルート決定方法を提供する。
【解決手段】接続ルートの少なくとも一部を構成する単位通信ルートの接続処理の際に、当該単位通信ルートの接続元通信装置が、前記通信装置間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(ステップS1)を、本発明に係わる通信ルート決定方法は、備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、回線を介して複数の通信装置相互間が結ばれている通信システムにおいて、通信装置間の通信ルートの決定を行う通信ルート決定方法に係る発明であり、特に、一の通信装置を起点とした1対N通信の際に接続される通信ルートの決定を行う通信ルート決定方法に関する。
回線を介して複数の通信装置相互間が結ばれている通信システムにおいて、通信装置間の通信ルートの決定を行う通信ルート決定方法の従来技術として、たとえば特許文献1に係わる技術が存在する。
当該特許文献1に係わる技術では、各通信装置が有する優先度情報と回線の障害状況とに基づいて、当該通信ルートの決定を行っている。
特開平7−212461号公報
ところで、一の通信装置を起点とした1対N通信を行う場合には、当該一の通信装置から他の複数の通信装置へ同じ情報が送信される(1対N通信)。もし、特許文献1に係わる技術を採用し当該1対N通信を行った場合には、回線において発生した回線障害の状況、優先度情報の内容によっては、不要な回線を使用してしまうこともある。つまり、特許文献1に係わる技術を採用し当該1対N通信を行った場合には、回線使用効率が低下する可能性がある。
そこで、本発明は、一の通信装置を起点とした1対N通信を行う際に、回線使用効率の良い通信ルートを決定することが可能な通信ルート決定方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の通信ルート決定方法は、回線を介して複数の通信装置相互間が結ばれている通信システムにおいて、隣接通信装置間を結ぶ前記回線を使用した単位通信ルートを複数設定して、起点通信装置を起点とした1対N通信を行う際に、前記起点通信装置と前記1:N通信の通信先となる一の通信先通信装置との間で接続される、単一あるいは複数の前記単位通信ルートより成る接続ルートの決定を行う通信ルート決定方法において、(A)前記接続ルートを構成する前記単位通信ルートの接続処理の際に、当該単位通信ルートの接続元である接続元通信装置が、前記通信装置間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断するステップを、備えている。
本発明の請求項1に記載の通信ルート決定方法は、回線を介して複数の通信装置相互間が結ばれている通信システムにおいて、隣接通信装置間を結ぶ前記回線を使用した単位通信ルートを複数設定して、起点通信装置を起点とした1対N通信を行う際に、前記起点通信装置と前記1:N通信の通信先となる一の通信先通信装置との間で接続される、単一あるいは複数の前記単位通信ルートより成る接続ルートの決定を行う通信ルート決定方法において、(A)前記接続ルートを構成する前記単位通信ルートの接続処理の際に、当該単位通信ルートの接続元である接続元通信装置が、前記通信装置間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断するステップを、備えている。したがって、既接続通信ルートを有効に使用することができる。よって、回線使用効率の良い通信ルートを決定することが可能となる。
図1は、通信システムの構成を示す図である。
図1に示すように、通信システムは、回線2a,2b,2c,2d,2e,2fを介して複数の通信装置1a,1b,1c,1d相互間を結ぶことにより構成されている。ここで、図1では、4つの通信装置1a〜1dのみを図示している。しかし、実際にはより多くの通信装置により通信システムは構成されており、各通信装置間は回線により相互に接続されている。
図1に示した通信システムにおいて、起点通信装置(通信装置1a乃至1dのいずれか)を起点とした1対N通信を行う際に、起点通信装置と1:N通信の通信先となる一の通信先通信装置(起点通信装置を除く、通信装置1a乃至1dのいずれか)との間で接続される、接続ルートを決定する。さらには、「N」と同数の当該接続ルートを各々決定する。
ここで、1対N通信とは、ある通信装置(起点通信装置)を起点として、複数(N個)の他の通信装置(通信先通信装置)に同じ情報を送信することである。
たとえば、図1において、通信装置1aを起点とした1:2通信(たとえば、通信装置1aと通信装置1b、および通信装置1aと通信装置1d)を行う場合を想定する。当該場合には、起点通信装置は通信装置1aであり、通信先通信装置は通信装置1b,1dの両方である。また、接続ルートは、通信装置1aと通信装置1bとの間で決定・接続される通信ルート、および通信装置1aと通信装置1dとの間で決定・接続される通信ルートである。
本発明に係わる通信ルート決定方法は、図2に示すフローチャートに従って実施される。
ここで、上記接続ルートは、単一あるいは複数の単位通信ルート(隣接する通信装置間を結ぶ回線を使用した通信ルート)から構成されている。換言すれば、当該単位通信ルートは、上記接続ルートの少なくとも一部を構成する(当該意味するところは、各実施の形態の説明を参酌すると理解できる)。また、図2に示すフローチャートは、当該単位通信ルートの決定・接続処理の際に実施される各ステップの流れを示すものである。
したがって、上記接続ルートの決定・接続処理を行うためには、図2に示す一連のステップを少なくとも1回以上実施する必要がある。
図2から分かるように、本発明に係わる通信ルート決定方法では、単位通信ルートの接続処理を行っている接続元である通信装置(接続元通信装置と把握できる)が、通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断するステップ(図2のステップS1)を備えている。
さらに、本発明に係わる通信ルート決定方法では、上記図2のステップS1において、既接続通信ルートが有ると上記接続元通信装置が判断し当該既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択したとき、または、後述する優先度情報および回線障害に基づいて所定の通信ルートが選択されたときには、次に示すステップが実施される。
つまり、接続元通信装置が既接続通信ルートが「有」と判断した場合、当該既接続通信ルートを用いて接続ルートの接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを、当該接続元通信装置が判断する(図2のステップS7)。ここで、「ループ状態」とは、たとえば図1において、通信装置1a、通信装置1b、通信装置1aとなる接続ルート、通信装置1b、通信装置1d、通信装置1bとなる接続ルート、通信装置1a、通信装置1b、通信装置1d、通信装置1aとなる接続ルート等のことである。
上記のループ状態の判断の説明を換言すると、当該接続元通信装置は、選択された所定の通信ルートを単位通信ルートとして仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートとして当該仮に決定された所定の通信ルートの接続先が、接続ルートの接続処理の際において以前に実施された単位通信ルートの接続処理の際に、接続元になったことのある通信装置であるか否かを、上記接続元通信装置が判断するステップ(図2のステップS7)が実施される。
また、本発明に係わる通信ルート決定方法では、図2のステップS1において、既接続通信ルートが無いと上記接続元通信装置が判断したときには、上記接続元通信装置が有する優先度情報(図4)および回線2a〜2fの障害状況を考慮して、当該接続元通信装置が単位通信ルートを選択するステップ(図2のステップS2,S3,S4)が実施される。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。ここで、回線障害が発生する箇所は、各実施の形態同士間において各々異なる。なお、全ての実施の形態は、図2に示したフローチャートに基づいている。
<実施の形態1>
図3は、本実施の形態に係わる通信システムの構成を示す概念図である。本実施の形態では、図3に示すように、回線2cにおいて回線障害が発生している。
本実施の形態では、通信装置1aを起点として1対N通信を行う際に接続される、接続ルートの決定・接続方法について説明する。つまり、通信装置1aが起点通信装置である。
なお、以下の説明では、説明の簡略化のため1対2通信の場合に限定して、本実施の形態に係わる通信ルート決定方法を説明する。より具体的には、通信装置1aを起点として、二つの通信装置1b,1cに対して同じ情報を送信する場合について説明する。したがって、通信装置1b,1cの各々が、通信先通信装置である。
(接続ルートF1の決定・接続処理)
最初に、通信装置(起点通信装置)1aと通信装置(一方の通信先通信装置)1bとの間に接続される接続ルートF1を決定し、当該接続ルートF1の接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
(単位通信ルートF1S1の決定・接続処理)
まず、接続ルートF1の少なくとも一部を構成する単位通信ルートF1S1の決定・接続処理について説明する。
通信装置1a(単位通信ルートF1S1の決定・接続処理の場面において、通信装置1aは起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる)は、まず通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。
ここで、通信装置1aと通信装置1bとの間で接続される単位通信ルートF1S1を決定する段階では、通信装置1a〜1d間において未だ如何なる既接続通信ルートも存在しない。したがって、通信装置1aはステップS1で「無し」と判断し、通信装置1aはステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。ここで、図4に、通信装置1aが有する優先度情報を示す。なお、各通信装置1a〜1dは各々、図4に例示した優先度情報を有している。図4の優先度情報の見方は以下の通りである。
たとえば、通信装置1dとの間で接続される通信ルートの決定作業を行っている通信装置が、通信装置1bであるとする。そうすると、当該場合には、接続元が通信装置1bとなり、接続先が通信装置1dとなる。したがって、図4において、接続元が通信装置1bとなり接続先が通信装置1dとなる、テーブル要素を参酌する。
すると、通信装置1bと通信装置1dとの間で直接接続される通信ルートの優先度が、最も高いことが分かる(優先度1)。また、通信装置1bと通信装置1aとの間で接続される通信ルートの優先度が、その次に高いことが分かる(優先度2であり、つまり通信装置1aを経由する通信ルート)。また、通信装置1bと通信装置1cとの間で接続される通信ルートの優先度が、最も低いことが分かる(優先度3であり、つまり通信装置1cを経由する通信ルート)。
さて今の場合、接続元となる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1bである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1bとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間で接続されている回線2aを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2a)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1aは判断する(ステップS3)。
図3に示した通り、回線障害が発生しているのは、回線2cだけである。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2aを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した通信ルート)を単位通信ルートF1S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF1S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF1の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、接続ルートF1の決定・接続処理において、以前には単位通信ルートの決定・接続処理は実施されていない。したがって、接続ルートF1の決定・接続処理において、通信装置1aを除いて、如何なる通信装置1b〜1dも単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF1の一部として、回線2aを使用した通信ルート(つまり、単位通信ルートF1S1)を決定する(ステップS8)。そして、通信装置1aと通信装置1bとの間において、単位通信ルートF1S1の接続処理が実施される(ステップS8)。
ここで、通信装置1aと通信装置1bとの間で決定・接続される接続ルートF1は、当該単位通信ルートF1S1のみで構成されていると理解できる。以上により、通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した接続ルートF1の決定・接続処理も同時に終了する。そして、当該接続ルートF1の決定・接続処理により、通信装置1aと通信装置1bとの間における通信ルートが確立する。
ここで、もし、回線2aにおいて回線障害が発生している場合には、ステップS3で「障害有り」となり、通信装置1aは再度、自己が有する優先度情報を参酌し、次の優先度の通信ルート(通信装置)が登録されているか確認する(ステップS4)。
次の優先度の通信ルートが登録されている場合には、ステップS4で「登録有り」となり、ステップS2へと戻る。これに対して、次の優先度の通信ルートが登録されていない場合には、ステップS4で「登録無し」となり、通信装置1aは、通信装置1bとの間で接続される通信ルートの選択処理が不可能であると判断し(ステップS5)、通信装置1aと通信装置1bとの間での通信ルートの決定処理を(通信ルートの選択を行わずに)終了する。
(接続ルートF2の決定・接続処理)
さて話を戻し次に、通信装置1a(起点通信装置)と通信装置1c(他方の通信先通信装置)との間に接続される接続ルートF2を決定し、当該接続ルートF2の接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
(単位通信ルートF2S1の決定・接続処理)
まず、接続ルートF2の一部を構成する単位通信ルートF2S1の決定・接続処理について説明する。
通信装置1a(単位通信ルートF2S1の決定・接続処理の場面において、通信装置1aは起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる)は、まず通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。
ここで、通信装置1aと通信装置1cとの間で接続される単位通信ルートF2S1を決定する段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した既接続通信ルートが存在する。したがって、通信装置1aはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、通信装置1aはステップS7へと進む。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した既接続通信ルート)を単位通信ルートF2S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF2S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF2の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既接続通信ルートである回線2aを使用した所定の通信ルートを、通信装置1aが選択し、これから行おうとする単位通信ルートF2S1の接続処理において、通信装置1aが当該選択した所定の通信ルートを仮に単位通信ルートF2S1として決定したとする。このとき、単位通信ルートF2S1として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1bである。
ところで、接続ルートF2の決定・接続処理において、これが初めての単位通信ルートの決定・接続処理である。したがって、接続ルートF2の決定・接続処理において、通信装置1aを除いて、如何なる通信装置1b〜1dも単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF2の一部として、回線2aを使用した通信ルート(つまり、単位通信ルートF2S1)を決定する(ステップS8)。ここで、既に回線2aを使用した通信ルートは接続処理されているので、再度接続処理は行わない。
以上までが、単位通信ルートF2S1の決定・接続処理である。
(単位通信ルートF2S2の決定・接続処理)
次に、接続ルートF2の一部を構成する単位通信ルートF2S2の決定・接続処理について説明する。
ここで、単位通信ルートF2S2の決定・接続処理では、通信装置1bが接続元通信装置となる。つまり、単位通信ルートF2S2の決定・接続処理において接続元となる通信装置は、通信装置1bである。なお、単位通信ルートF2S2の決定・接続処理において接続先となる通信装置は、通信装置1cである。
通信装置1bは、まず通信装置1a〜1d間において既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。ここで、当該段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートが既接続されている。したがって、通信装置1bはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、通信装置1bはステップS7へと進む。
次に、通信装置1bは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した通信ルート)を単位通信ルートF2S2として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF2S2として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF2の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1bは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1bは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既に接続処理が終了している回線2aを使用した所定の通信ルートを通信装置1bが選択し、当該単位通信ルートF2S2の接続処理において通信装置1bが仮に当該選択した所定の通信ルートを決定したとする。
この場合、単位通信ルートF2S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1aとなる。ところで、当該通信装置1aは、単位通信ルートF2S1の決定・接続処理の際に接続元となっていた。
したがって、通信装置1bは、単位通信ルートF2S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF2の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの決定・接続の際に接続元になったことのある通信装置であると判断する(ステップS7で「Yes」)。よって、通信装置1bは、ステップS1へと戻る。
次に、通信装置1bは、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外に、既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。
当該段階では、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外には、如何なる既接続通信ルートも存在しない。したがって、通信装置1bは、ステップS1で「無し」と判断し、ステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1bは、当該通信装置1bが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1bである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1bは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1bと通信装置1cとの間で接続されている回線2bを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2b)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1bは判断する(ステップS3)。
図3に示した通り、回線障害が発生しているのは、回線2cだけである。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1bは、回線2bを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1bは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2bを使用した通信ルート)を単位通信ルートF2S2として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF2S2として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF2の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1bは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1bは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、回線2bを使用した所定の通信ルートとして通信装置1bが選択し、これから行おうとする単位通信ルートF2S2の接続処理において、通信装置1bが当該選択した所定の通信ルートを仮に単位通信ルートF2S2として決定したとする。このとき、単位通信ルートF2S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1cである。
ところで、今までの説明から分かるように、接続ルートF2の決定・接続処理において、未だ通信装置1cは単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1bは、接続ルートF2の一部として、回線2bを使用した通信ルート(つまり、単位通信ルートF2S2)を決定する(ステップS8)。そして、通信装置1bと通信装置1cとの間において、単位通信ルートF2S2の接続処理が実施される(ステップS8)。
以上により、単位通信ルートF2S2の決定・接続処理が終了する。
以上までの工程により、通信装置1aと通信装置1cとの間において、接続ルートF2の決定・接続処理が完了する。つまり、通信装置1aと通信装置1cとの間における接続ルートF2が確立する。ここで、接続ルートF2は、単位通信ルートF2S1と単位通信ルートF2S2とから構成されている。
接続ルートF1、F2の決定・接続処理終了後、通信装置1aを起点とした1:2通信を開始する。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間では、回線2aを使用した通信が行われ、通信装置1aと通信装置1cとの間では、通信装置1bを介した、回線2aおよび回線2bを使用した通信が行われる。
ここで、図3において、実線で示した回線は、通信ルートとして使用されている回線である。また、点線で示した回線は、通信ルートとして使用されていない回線である。
次に、本発明の効果を説明するために、特許文献1に係わる方法により通信ルートを決定した場合について、図5に示す通信システム構成図を用いて説明する。ここで、図5に示すように、通信システムの構成は図3と同じである。また、図5において障害が発生している回線も、図3と同様に回線2cだけである。
特許文献1に係わる通信ルート決定手順を示すフローチャートを図6に示す。ここで、図6のフローチャートは、通信装置間に接続される通信ルートを決定するまでの流れを示しめしている。図6から分かるように、特許文献1係わる通信ルート決定方法では、通信装置1a〜1dが有する優先度情報(たとえば図4)、および回線2a〜2fの回線障害状況に応じて、通信装置間の通信ルートの決定が行われている。
なお、以下の説明では、上記で行った本発明の説明と同様に1対2通信の場合に限定して、説明する。より具体的には、通信装置1aを起点として、二つの通信装置1b,1cに対して同じ情報を送信する場合について説明する。
まずはじめに、通信装置1aと通信装置1bとの間に接続される通信ルートを決定し、当該通信ルートの接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報(図4)に従って、通信ルートを選択する(ステップS101)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1bである。したがって、ステップS101の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1bとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間で接続されている回線2aを使用した通信ルートを選択する(ステップS101)。
次に、ステップS101において選択された通信ルート(今の場合、回線2a)において、回線障害が発生しているか否かの障害状況を、通信装置1aは確認する(ステップS102)。
上述した通り、回線障害が発生しているのは、回線2cだけである。したがって、ステップS102で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2aを使用した通信ルートの決定を行い、当該通信ルートの接続処理を実行する(ステップS103)。
以上により、通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートの接続処理が終了する。
さて次に、通信装置1aと通信装置1cとの間に接続される通信ルートを決定し、当該通信ルートの接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS101)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS101の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1bと通信装置1cとの間で接続されている回線2cを使用した通信ルートを選択する(ステップS101)。
次に、ステップS101において選択された通信ルート(今の場合、回線2c)において、回線障害が発生しているか否かの障害状況を、通信装置1aは確認する(ステップS102)。
上述した通り、回線2cにおいて回線障害が発生している。したがって、ステップS102で「障害有り」となり、通信装置1aは再度、自己が有する優先度情報(たとえば図4)を参酌し、次の優先度の通信ルート(通信装置)が登録されているか確認する(ステップS104)。
ここで、図4において優先度2の通信ルートが登録されているので(ステップS104で「登録有り」)、ステップS101へと戻る。
ステップS101の処理を再度実行している通信装置1aは、優先度2である通信装置1dとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1dとの間で接続されている回線2dを使用した通信ルートを選択する(ステップS101)。
次に、ステップS101において選択された通信ルート(今の場合、回線2d)において、回線障害が発生しているか否かの回線障害状況を、通信装置1aは確認する(ステップS102)。
上述した通り、回線障害が発生しているのは、回線2cだけである。したがって、ステップS102で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2dを使用した通信ルートの決定を行い、当該通信ルートの接続処理を実行する(ステップS103)。
次に、引き続き通信装置1aと通信装置1cとの間に接続される通信ルートの決定処理を続行する。しかし、以降の通信ルート決定処理は、通信装置1dが行う。したがって、接続元は、中継点である通信装置1dと変更される。
通信装置1dは、当該通信装置1dが有している優先度情報(たとえば図4)に従って、通信ルートを選択する(ステップS101)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1dである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS101の処理を実行している通信装置1dは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1dと通信装置1cとの間で接続されている回線2fを使用した通信ルートを選択する(ステップS101)。
次に、ステップS101において選択された通信ルート(今の場合、回線2f)において、回線障害が発生しているか否かの回線障害状況を、通信装置1dは確認する(ステップS102)。
上述した通り、回線障害が発生しているのは、回線2cだけである。したがって、ステップS102で「障害無し」となり、通信装置1dは、回線2fを使用した通信ルートの決定を行い、当該通信ルートの接続処理を実行する(ステップS103)。
以上により、通信装置1aと通信装置1cとの間で、回線2dと回線2fとを使用した通信ルートの接続処理が終了する。
以上までの特許文献1に係わる技術を用いた場合の説明から分かるように、図5において、実線で示した回線は、通信ルートとして使用されている回線である。また、点線で示した回線は、通信ルートとして使用されていない回線である。
以上までの考察において、実施の形態1に係わる方法を採用した場合には、1:2通信の際に使用する回線数は「2」である。これに対して、特許文献1に係わる方法を採用した場合には、1:2通信の際に使用する回線数は「3」である。
このように、本実施の形態では、通信装置1a〜1d間において既接続通信ルートの有無を考慮して、通信装置間の通信ルートの決定が行われている。
したがって、既接続通信ルートを有効に使用することができる。よって、回線に発生する障害の状況および優先度情報によっては、本実施の形態に係わる方法の方が、特許文献1に係わる方法よりも、回線使用効率の良い通信ルートを決定することが可能となる。なお、どのように、回線に発生する障害の状況および優先度情報が変化したとしても、本実施の形態に係わる方法の方が、特許文献1に係わる方法よりも、回線使用効率の悪い通信ルートを決定することは無い。
また、単位通信ルートの接続元として当該単位通信ルートの決定・接続処理を行っている接続元通信装置は、単位通信ルートとして仮に決定された所定の通信ルートの接続先が、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを判断している。
したがって、少なくとも一以上の単位通信ルートにより、ループが形成されることを防止できる。
また、既接続通信ルートの有無の判断を終了した後に、単位通信ルートの接続元となっている接続元通信装置が、当該接続元通信装置が有する優先度情報(たとえば図4)および回線2a〜2fの回線障害状況を考慮して、単位通信ルートを選択する処理を実施している。
したがって、たとえば、既存接続通信ルートが無い場合または当該既存接続通信ルートを単位通信ルートとして採用できない場合においても、従来技術のように、単位通信ルートを決定・接続することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、通信装置1aを起点として1対N通信を行う際に接続される、通信ルートの決定方法について、図7,2を用いて説明する。
ここで、図7は、通信システムの構成を示す図である。図3と図7との比較から分かるように、回線障害が発生している回線の箇所以外は、両システムは同じである。本実施の形態で説明する通信システムでは、図7に示すように、回線2bと回線2eとにおいて回線障害が発生している。
また、本実施の形態においても、各通信装置1a〜1dが有している優先度情報は、図4に示されているものであるとする。また、本実施の形態においても、通信ルート決定方法は、図2に示すフローチャートに従って実施される。
なお、以下の説明では実施の形態1と同様に、説明の簡略化のため1対2通信の場合に限定して、本実施の形態に係わる通信ルート決定方法を説明する。より具体的には、通信装置1aを起点として、二つの通信装置1b,1cに対して同じ情報を送信する場合について説明する。したがって、起点通信装置は、通信装置1aであり、通信先通信装置は、通信装置1bおよび通信装置1cである。
(接続ルートF11の決定・接続処理)
まずはじめに、通信装置1a(起点通信装置)と通信装置1b(一方の通信先通信装置)との間に接続される接続ルートF11を決定し、当該接続ルートF11の接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
(単位通信ルートF11S1の決定・接続処理)
まず、接続ルートF11の少なくとも一部を構成する単位通信ルートF11S1の決定・接続処理について説明する。
通信装置1a(単位通信ルートF11S1の決定・接続処理の場面において、通信装置1aは起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる)は、まず通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。
ここで、単位通信ルートF11S1を決定する段階では、通信装置1a〜1d間において未だ如何なる既接続通信ルートも存在していない。したがって、通信装置1aはステップS1で「無し」と判断し、通信装置1aはステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報(図4)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1bである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1bとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間で接続されている回線2aを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2a)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1aは判断する(ステップS3)。
上述したように、回線障害が発生しているのは、回線2b,2eである。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2aを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した通信ルート)を単位通信ルートF11S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF11S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF11の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、接続ルートF11の決定・接続処理において、以前には単位通信ルートの決定・接続処理は実施されていない。したがって、接続ルートF11の決定・接続処理において、通信装置1aを除いて、如何なる通信装置1b〜1dも単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF11の一部として、回線2aを使用した通信ルート(つまり、単位通信ルートF11S1)を決定する(ステップS8)。そして、通信装置1aと通信装置1bとの間において、単位通信ルートF11S1の接続処理が実施される(ステップS8)。
以上により、通信装置1aと通信装置1bとの間において、単位通信ルートF11S1の決定・接続処理が終了する。
ここで、通信装置1aと通信装置1bとの間で決定・接続される接続ルートF11は、当該単位通信ルートF11S1のみで構成されていると理解できる。以上により、通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した接続ルートF11の決定・接続処理も同時に終了する。そして、当該接続ルートF11の決定・接続処理により、通信装置1aと通信装置1bとの間における通信ルートが確立する。
(接続ルートF12の決定・接続処理)
さて話を戻し次に、通信装置1a(起点通信装置)と通信装置1c(他方の通信先通信装置)との間に接続される接続ルートF12を決定し、当該接続ルートF12の接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
(単位通信ルートF12S1の決定・接続処理)
まず、接続ルートF12の一部を構成する単位通信ルートF12S1の決定・接続処理について説明する。
通信装置1a(単位通信ルートF12S1の決定・接続処理の場面において、通信装置1aは起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる)は、まず通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。
ここで、単位通信ルートF12S1を決定する段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートが既接続されている。したがって、通信装置1aはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、通信装置1aはステップS7へと進む。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した既接続通信ルート)を単位通信ルートF12S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF12S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF12の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既接続通信ルートである回線2aを使用した所定の通信ルートを、通信装置1aが選択し、これから行おうとする単位通信ルートF12S1の接続処理において、通信装置1aが当該選択した所定の通信ルートを仮に単位通信ルートF12S1として決定したとする。このとき、単位通信ルートF12S1として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1bである。
ところで、接続ルートF12の決定・接続処理において、これが初めての単位通信ルートの決定・接続処理である。したがって、接続ルートF12の決定・接続処理において、通信装置1aを除いて、如何なる通信装置1b〜1dも単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF12の一部として、回線2aを使用した既接続通信ルート(つまり、単位通信ルートF12S1)を決定する(ステップS8)。ここで、既に回線2aを使用した通信ルートは接続処理されているので、再度接続処理は行わない。
以上までが、単位通信ルートF12S1の決定・接続処理である。
(単位通信ルートF12S2の決定・接続処理に際して、単位通信ルートF12S1を解消するまでの処理)
次に、接続ルートF12の一部を構成する可能性のある単位通信ルートF12S2の決定・接続処理について説明する。
ここで、単位通信ルートF12S2の決定・接続処理では、通信装置1bが接続元通信装置となる。つまり、単位通信ルートF12S2の決定・接続処理において接続元となる通信装置は、通信装置1bである。なお、単位通信ルートF12S2の決定・接続処理において接続先となる通信装置は、通信装置1cである。
通信装置1bは、まず通信装置1a〜1d間において既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。ここで、当該段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートが既接続されている。
したがって、通信装置1bはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、ステップS7へと進む。
次に、通信装置1bは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した既接続通信ルート)を単位通信ルートF12S2として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF12S2として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF12の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1bは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1bは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既に接続処理が終了している回線2aを使用した所定の通信ルートを通信装置1bが選択し、当該単位通信ルートF12S2の接続処理において通信装置1bが仮に当該選択した所定の通信ルートを決定したとする。
この場合、単位通信ルートF12S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1aとなる。ところで、接続ルートF12の決定・接続処理(より具体的には、単位通信ルートF12S1の決定・接続処理)において、以前に当該通信装置1aは、接続元となっていた。
したがって、通信装置1bは、単位通信ルートF12S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先が、以前の単位通信ルートの決定・接続の際に接続元になったことのある通信装置であると判断する(ステップS7で「Yes」)。よって、通信装置1bは、ステップS1へと戻る。
次に、通信装置1bは、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外に、既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。
当該段階では、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外には、如何なる既接続通信ルートも存在していない。したがって、通信装置1bは、ステップS1で「無し」と判断し、ステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1bは、当該通信装置1bが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1bである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1bは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1bと通信装置1cとの間で接続されている回線2bを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2b)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1bは確認する(ステップS3)。
ここで、上述したように、回線2bにおいて回線障害が発生している(図7参照)。したがって、ステップS3で「障害有り」となり、通信装置1bは再度、自己が有する優先度情報(図4)を参酌し、次の優先度の通信ルート(通信装置)が登録されているか確認する(ステップS4)。
優先度2の通信ルート(通信装置)が登録されているので、ステップS4で「登録有り」となり、ステップS2へと戻る。
次に、通信装置1bは、当該通信装置1bが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
ここで、優先度1の次に優先度の高い優先度2で登録されている通信ルート(通信装置)を選択する。つまり、通信装置1bと通信装置1dとの間で接続されている回線2eを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2e)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1bは確認する(ステップS3)。
ここで、上述したように、回線2eにおいて回線障害が発生している(図7参照)。したがって、ステップS3で「障害有り」となり、通信装置1bは再度、自己が有する優先度情報(図4)を参酌し、次の優先度の通信ルート(通信装置)が登録されているか確認する(ステップS4)。
優先度3の通信ルートが優先度情報に登録されているが、当該通信ルートは、ステップS7において拒絶された通信ルートなので、除外される。したがって、次の優先度の通信ルートが登録されていない場合となり(ステップS4で「登録無し」となり)、通信装置1bは、通信装置1bを接続先とした単位通信ルートF12S2の決定・接続処理を終了する。
上記のように通信装置1bが接続先となる単位通信ルートF12S2の決定・接続処理に失敗したことを通知された通信装置1aは、接続ルートF12の一部として、単位通信ルートF12S1を採用することを解消する。
ここで、接続ルートF11は確定している。したがって、通信装置1aと通信装置1bとの間における当該接続ルートF11(単位通信ルートF11S1)は有効なものとしてその接続関係を維持される。
以上が、単位通信ルートF12S2の決定・接続処理に際して、単位通信ルートF12S1を解消するまでの処理である。
(単位通信ルートF12S1の再決定・接続処理)
さて、単位通信ルートF12S1の通信ルート解消処理を実行した通信装置1aは、再び、当該通信装置1aが通信元となり、接続ルートF12の一部を構成する単位通信ルートF12S1の決定・接続処理を実施する。
ここで、当該単位通信ルートF12S1の再決定・接続処理において、通信装置1aは、起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる。
通信装置1aは、再度、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外に既に接続されている既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。
ここで、回線2aを使用した通信ルート以外には、通信装置1a〜1d間において如何なる既接続通信ルートも存在しない。したがって、通信装置1aは、ステップS1で「無し」判断し、ステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報(図4)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1cとの間で接続されている回線2aを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2c)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1aは確認する(ステップS3)。
上述したように、回線障害が発生しているのは、回線2b,2eである。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2cを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2cを使用した通信ルート)を単位通信ルートF12S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF12S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF12の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、上記までの説明により、接続ルートF12の決定・接続処理において、通信装置1cが単位通信ルートの接続元になっていないことは明白である(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF12の一部として、回線2cを使用した通信ルート(つまり、単位通信ルートF12S1)を決定する(ステップS8)。そして、通信装置1aと通信装置1cとの間において、単位通信ルートF12S1の接続処理が実施される(ステップS8)。
ここで、通信装置1aと通信装置1cとの間で決定・接続される接続ルートF12は、再接続された当該単位通信ルートF12S1のみで構成されていると理解できる。以上により、通信装置1aと通信装置1cとの間で、回線2cを使用した接続ルートF12の決定・接続処理も同時に終了する。そして、当該接続ルートF12の決定・接続処理により、通信装置1aと通信装置1cとの間における通信ルートが確立する。
以上までの接続ルートF11,F12の接続処理終了後、通信装置1aを起点とした1:2通信を開始。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間では、回線2aを使用した通信が行われ、通信装置1aと通信装置1cとの間では、回線2cを使用した通信が行われる。
ここで、図7において、実線で示した回線は、通信ルートとして使用されている回線である。また、点線で示した回線は、通信ルートとして使用されていない回線である。
以上までが、本実施の形態(つまり、実施の形態1と異なる箇所で回線障害が発生している通信システムにおいて、本発明に係わる発明を採用した場合の)の説明である。
<実施の形態3>
本実施の形態では、実施の形態1,2と同様に、通信装置1aを起点として1対N通信を行う際に接続される、通信ルートの決定方法について、図8,2を用いて説明する。
ここで、図8は、通信システムの構成を示す図である。図3と図8との比較および図7と図8との比較から分かるように、回線障害が発生している回線の箇所以外は、各通信システム同士は同じである。本実施の形態で説明する通信システムでは、図8に示すように、回線2bと回線2fとで回線障害が発生している。
また、本実施の形態においても、各通信装置1a〜1dが有している優先度情報は、図4に示されているものであるとする。また、本実施の形態においても、通信ルート決定方法は、図2に示すフローチャートに従って実施される。
なお、以下の説明では実施の形態1,2と同様に、説明の簡略化のため1対2通信の場合に限定して、本実施の形態に係わる通信ルート決定方法を説明する。より具体的には、通信装置1aを起点として、二つの通信装置1b,1cに対して同じ情報を送信する場合について説明する。したがって、起点通信装置は、通信装置1aであり、通信先通信装置は、通信装置1bおよび通信装置1cである。
(接続ルートF21の決定・接続処理)
まずはじめに、通信装置1a(起点通信装置)と通信装置1b(一方の通信先通信装置)との間に接続される接続ルートF21を決定し、当該接続ルートF21の接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
(単位通信ルートF21S1の決定・接続処理)
まず、接続ルートF21の少なくとも一部を構成する単位通信ルートF21S1の決定・接続処理について説明する。
通信装置1a(単位通信ルートF21S1の決定・接続処理の場面において、通信装置1aは起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる)は、まず通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。
ここで、単位通信ルートF21S1を決定する段階では、通信装置1a〜1d間において未だ如何なる既接続通信ルートも存在していない。したがって、通信装置1aはステップS1で「無し」と判断し、通信装置1aはステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報(図4)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1bである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1bとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間で接続されている回線2aを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2a)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1aは判断する(ステップS3)。
上述したように、回線障害が発生しているのは、回線2b,2fである。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2aを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した通信ルート)を単位通信ルートF21S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF21S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF21の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、接続ルートF21の決定・接続処理において、以前には単位通信ルートの決定・接続処理は実施されていない。したがって、接続ルートF21の決定・接続処理において、通信装置1aを除いて、如何なる通信装置1b〜1dも単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF21の一部として、回線2aを使用した通信ルート(つまり、単位通信ルートF21S1)を決定する(ステップS8)。そして、通信装置1aと通信装置1bとの間において、単位通信ルートF21S1の接続処理が実施される(ステップS8)。
ここで、通信装置1aと通信装置1bとの間で決定・接続される接続ルートF21は、当該単位通信ルートF21S1のみで構成されていると理解できる。以上により、通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した接続ルートF21の決定・接続処理も同時に終了する。そして、当該接続ルートF21の決定・接続処理により、通信装置1aと通信装置1bとの間における通信ルートが確立する。
(接続ルートF22の決定・接続処理)
さて次に、通信装置1a(起点通信装置)と通信装置1c(他方の通信先通信装置)との間に接続される接続ルートF22を決定し、当該接続ルートF22の接続処理が実施されるまでの流れについて説明する。
(単位通信ルートF22S1の決定・接続処理)
まず、接続ルートF22の一部を構成する単位通信ルートF22S1の決定・接続処理について説明する。
通信装置1a(単位通信ルートF22S1の決定・接続処理の場面において、通信装置1aは起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる)は、まず通信装置1a〜1d間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。
ここで、単位通信ルートF22S1を決定する段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートが既接続されている。したがって、通信装置1aはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、通信装置1aはステップS7へと進む。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した既接続通信ルート)を単位通信ルートF22S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF22の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既接続通信ルートである回線2aを使用した所定の通信ルートを、通信装置1aが選択し、これから行おうとする単位通信ルートF22S1の接続処理において、通信装置1aが当該選択した所定の通信ルートを仮に単位通信ルートF22S1として決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S1として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1bである。
ところで、接続ルートF22の決定・接続処理において、これが初めての単位通信ルートの決定・接続処理である。したがって、接続ルートF22の決定・接続処理において、通信装置1aを除いて、如何なる通信装置1b〜1dも単位通信ルートの接続元にはなっていない(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF22の一部として、回線2aを使用した通信ルートを単位通信ルートF22S1として決定する(ステップS8)。なお、既に回線2aを使用した通信ルートは接続処理されているので、再度の接続処理は行わない。
以上までが、単位通信ルートF22S1の決定・接続処理である。
(単位通信ルートF22S2の決定・接続処理)
次に、接続ルートF22の一部を構成する単位通信ルートF22S2の決定・接続処理について説明する。
ここで、単位通信ルートF22S2の決定・接続処理では、通信装置1bが接続元通信装置となる。つまり、単位通信ルートF22S2の決定・接続処理において接続元となる通信装置は、通信装置1bである。なお、単位通信ルートF22S2の決定・接続処理において接続先となる通信装置は、通信装置1bである。
通信装置1bは、まず通信装置1a〜1d間において既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。ここで、当該段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートが既接続されている。したがって、通信装置1bはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、通信装置1bは、ステップS7へと進む。
次に、通信装置1bは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2aを使用した既接続通信ルート)を単位通信ルートF22S2として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S2として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF22の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1bは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1bは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既に接続処理が終了している回線2aを使用した所定の通信ルートを通信装置1bが選択し、当該単位通信ルートF22S2の接続処理において通信装置1bが仮に当該選択した所定の通信ルートを、単位通信ルートF22S2として決定したとする。
この場合、単位通信ルートF22S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1aとなる。ところで、接続ルートF22の決定・接続処理(より具体的には、単位通信ルートF22S1の決定・接続処理)において、以前に当該通信装置1aは、接続元となっていた。
したがって、通信装置1bは、単位通信ルートF22S2として仮に決定された所定の通信ルートの接続先が、以前の単位通信ルートの決定・接続の際に接続元になったことのある通信装置であると判断する(ステップS7で「Yes」)。よって、通信装置1bは、ステップS1へと戻る。
次に、通信装置1bは、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外に、既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。
当該段階では、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外には、如何なる既接続通信ルートも接続されていない。したがって、通信装置1bは、ステップS1で「無し」と判断し、ステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1bは、当該通信装置1bが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1bである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1bは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1bと通信装置1cとの間で接続されている回線2bを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2b)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1bは判断する(ステップS3)。
ここで、上述したように、回線2bにおいて回線障害が発生している(図8参照)。したがって、ステップS3で「障害有り」となり、通信装置1bは再度、自己が有する優先度情報(図4)を参酌し、次の優先度の通信ルート(通信装置)が登録されているか確認する(ステップS4)。
優先度2の通信ルート(通信装置)が登録されているので、ステップS5で「登録有り」となり、ステップS2へと戻る。
次に、通信装置1bは、当該通信装置1bが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
ここで、優先度1の次に優先度の高い優先度2で登録されている通信ルート(通信装置)を選択する。つまり、通信装置1bと通信装置1dとの間で接続されている回線2eを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2e)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1bは判断する(ステップS3)。
ここで、上述したように、回線障害が発生しているのは回線2bと回線2fである(図8参照)。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1bは、回線2eを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1bは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2eを使用した通信ルート)を単位通信ルートF22S2として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S2として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF22の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1bは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1bは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、当該所定の通信ルートが単位通信ルートF22S2として仮に決定された場合、当該所定の通信ルートの接続先は、通信装置1dとなる。ところで、上記までの説明より、接続ルートF22の決定・接続処理において、通信装置1dは未だ単位通信ルートの接続元になっていないことは明白である(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1bは、接続ルートF22の一部として、回線2eを使用した通信ルートを単位通信ルートF22S2として決定する(ステップS8)。そして、通信装置1aと通信装置1bとの間において、単位通信ルートF22S2の接続処理が実施される(ステップS8)。
以上までが、単位通信ルートF22S2の決定・接続処理である。
(単位通信ルートF22S3の決定・接続処理に際して、単位通信ルートF22S1,F22S2を解消するまでの処理)
次に、接続ルートF22の一部を構成する可能性がある単位通信ルートF22S3の決定・接続処理について説明する。
ここで、単位通信ルートF22S3の決定・接続処理では、通信装置1dが接続元通信装置となる。つまり、単位通信ルートF22S3の決定・接続処理において接続元となる通信装置は、通信装置1dである。なお、単位通信ルートF22S3の決定・接続処理において接続先となる通信装置は、通信装置1cである。
通信装置1dは、まず通信装置1a〜1d間において既接続通信ルートの有無を判断する(図2のステップS1)。ここで、当該段階では、上記から分かるように通信装置1aと通信装置1bとの間で、回線2aを使用した通信ルートが既接続されている。しかし、当該回線2aを使用した既接続通信ルートを、通信装置1dは所定の通信ルートとして選択できない。これは、当該通信装置1dが、回線2aを使用した通信ルートの接続元にはなれないからである。
したがって、通信装置1dは、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外に、既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。ここで、当該段階では、上記から分かるように通信装置1bと通信装置1dとの間で、回線2eを使用した通信ルートも既接続されている。
したがって、通信装置1dはステップS1で「有り」と判断し、当該回線2eを使用した既接続通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。そして、通信装置1dは、ステップS7へと進む。
次に、通信装置1dは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2eを使用した既接続通信ルート)を単位通信ルートF22S3として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S3として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、接続ルートF22の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1dは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1dは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、既に接続処理が終了している回線2eを使用した所定の通信ルートを通信装置1dが選択し、当該単位通信ルートF22S3の接続処理において、通信装置1dが仮に当該選択した所定の通信ルートを、単位通信ルートF22S3として決定したとする。
この場合、単位通信ルートF22S3として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1bとなる。ところで、接続ルートF22の決定・接続処理(より具体的には、単位通信ルートF22S2の決定・接続処理)において、以前に当該通信装置1bは、接続元となっていた。
したがって、通信装置1dは、単位通信ルートF22S3として仮に決定された所定の通信ルートの接続先が、以前の単位通信ルートの決定・接続の際に接続元になったことのある通信装置であると判断する(ステップS7で「Yes」)。よって、通信装置1dは、ステップS1へと戻る。
次に、通信装置1dは、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した既接続通信ルートおよび回線2eを使用した既接続通信ルート以外に、既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。しかし、回線2a,2eを使用した既接続通信ルート以外に既接続通信ルートは存在しない。したがって、通信装置1dは、ステップS1で「無し」と判断し、ステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1dは、当該通信装置1dが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
さて今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1dである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1dは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1dと通信装置1cとの間で接続されている回線2fを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2f)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1dは判断する(ステップS3)。
ここで、上述したように、回線2fにおいて回線障害が発生している(図8参照)。したがって、ステップS3で「障害有り」となり、通信装置1dは再度、自己が有する優先度情報(図4)を参酌し、次の優先度の通信ルート(通信装置)が登録されているか確認する(ステップS4)。
優先度2の通信ルート(通信装置)が登録されているので、ステップS4で「登録有り」となり、ステップS2へと戻る。
次に、通信装置1dは、当該通信装置1dが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
ここで、優先度1の次に優先度の高い優先度2で登録されている通信ルート(通信装置)を選択する。つまり、通信装置1dと通信装置1aとの間で接続されている回線2dを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2d)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1dは判断する(ステップS3)。
ここで、上述したように、回線2dにおいて回線障害は発生していない(図8参照)。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1dは、回線2dを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1dは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2dを使用した通信ルート)を単位通信ルートF22S3として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S3として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF22の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1dは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1dは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、回線2dを使用した所定の通信ルートを通信装置1dが選択し、当該単位通信ルートF22S3の接続処理において、通信装置1dが仮に当該選択した所定の通信ルートを単位通信ルートF22S3として決定したとする。
この場合、単位通信ルートF22S3として仮に決定された所定の通信ルートの接続先は、通信装置1aとなる。ところが、接続ルートF22の決定・接続処理において、通信装置1aは、単位通信ルートF22S1の決定・接続処理の際に接続元になっている。
したがって、ステップS7で「Yes」となり、通信装置1dは、ステップS1の処理を再開する。
次に、通信装置1dは、通信装置1a〜1d間において、回線2a,2eを使用した通信ルート以外に、既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。
当該段階では、通信装置1a〜1d間において、回線2a,2eを使用した通信ルート以外には、如何なる既接続通信ルートも接続されていない。したがって、通信装置1dは、ステップS1で「無し」と判断し、ステップS2の処理を再開始する。
次に、通信装置1dは、当該通信装置1dが有している優先度情報(図4参照)に従って、通信ルートを再度選択する(ステップS2)。
ここで、通信装置1dは、既に優先度2に該当する通信装置(通信ルート)を選択している。したがって、通信装置1dは、優先度3を選択する(ステップS2)。ここで、優先度3の通信ルートが優先度情報に登録されているが、当該通信ルートは、ステップS7において拒絶された通信ルートなので、除外される。
したがって、ステップS3を経ること無く、ステップS4において「登録無し」となり、通信装置1dは、通信装置1cを接続先とした通信ルートの選択は不可能と判断する(ステップS5)。そして、通信装置1dは、通信装置1cを接続先とした通信ルートの決定・接続処理を終了する。
上記のように通信装置1dが接続先となる単位通信ルートF22S3の決定・接続処理に失敗したことを通知された通信装置1a,1bは、接続ルートF22の一部として、単位通信ルートF22S1,F22S2を採用することを解消する。
ここで、接続ルートF21は確定している。したがって、通信装置1aと通信装置1bとの間における当該接続ルートF21は有効なものとしてその接続関係を維持される。
以上が、単位通信ルートF22S3の決定・接続処理に際して、単位通信ルートF22S1,F22S2を解消するまでの処理である。
(単位通信ルートF22S1の再決定・接続処理)
さて、単位通信ルートF22S1の通信ルート解消処理を実行した通信装置1aは、再び、当該通信装置1aが通信元となり、接続ルートF22の一部を構成する単位通信ルートF22S1の決定・接続処理を実施する。なお、単位通信ルートF22S1の再決定・接続処理において、接続先は通信装置1cである。
ここで、当該単位通信ルートF22S1の再決定・接続処理において、通信装置1aは、起点通信装置であると共に、接続元通信装置でもあると把握できる。
通信装置1aは、再度、通信装置1a〜1d間において、回線2aを使用した通信ルート以外に既に接続されている既接続通信ルートが存在するか否かを判断する(図2のステップS1)。
ここで、回線2aを使用した通信ルート以外には、通信装置1a〜1d間において如何なる既接続通信ルートも存在しない。したがって、通信装置1aは、ステップS1で「無し」判断し、ステップS2の処理を開始する。
次に、通信装置1aは、当該通信装置1aが有している優先度情報(図4)に従って、通信ルートを選択する(ステップS2)。
今の場合、接続元なる通信装置は、通信装置1aである。また、接続先となる通信装置は、通信装置1cである。したがって、ステップS2の処理を実行している通信装置1aは、はじめに最も優先度の高い(優先度1である)通信装置1cとの間で接続される通信ルートの選択を行う。つまり、通信装置1aと通信装置1cとの間で接続されている回線2aを使用した通信ルートを選択する(ステップS2)。
次に、ステップS2において選択された通信ルート(今の場合、回線2c)において、回線障害が発生しているか否かを、通信装置1aは判断する(ステップS3)。
上述したように、回線障害が発生しているのは、回線2b,2eである。したがって、ステップS3で「障害無し」となり、通信装置1aは、回線2cを使用した通信ルートを所定の通信ルートとして選択する(ステップS6)。
次に、通信装置1aは、当該選択された所定の通信ルート(今の場合、回線2cを使用した通信ルート)を単位通信ルートF22S1として仮に決定したとする。このとき、単位通信ルートF22S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先が、当該接続ルートF22の決定・接続処理において、以前に単位通信ルートの接続処理の際の接続元になったことのある通信装置であるか否かを、当該接続元通信装置1aは判断する(ステップS7)。
つまり、接続元通信装置1aは、既接続通信ルートを用いて接続処理を行うと、接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断する(ステップS7)。
ここで、単位通信ルートF22S1として仮に決定された当該所定の通信ルートの接続先は、通信装置1cである。ところが、上記までの説明により、接続ルートF22の決定・接続処理において、通信装置1cが単位通信ルートの接続元になっていないことは明白である(ステップS7で「No」)。
よって、通信装置1aは、接続ルートF22の一部として、回線2cを使用した通信ルートを単位通信ルートF22S1として決定する(ステップS8)。そして、通信装置1aと通信装置1cとの間において、単位通信ルートF22S1の接続処理が実施される(ステップS8)。
ここで、通信装置1aと通信装置1cとの間で決定・接続される接続ルートF22は、再接続された当該単位通信ルートF22S1のみで構成されていると理解できる。以上により、通信装置1aと通信装置1cとの間で、回線2cを使用した接続ルートF22の決定・接続処理も同時に終了する。そして、当該接続ルートF22の決定・接続処理により、通信装置1aと通信装置1cとの間における通信ルートが確立する。
以上までの接続ルートF21,F22の接続処理終了後、通信装置1aを起点とした1:2通信を開始する。つまり、通信装置1aと通信装置1bとの間では、回線2aを使用した通信が行われ、通信装置1aと通信装置1cとの間では、回線2cを使用した通信が行われる。
ここで、図7において、実線で示した回線は、通信ルートとして使用されている回線である。また、点線で示した回線は、通信ルートとして使用されていない回線である。
以上までが、本実施の形態(つまり、実施の形態1および実施の形態2と異なる箇所で回線障害が発生している通信システムにおいて、本発明に係わる発明を採用した場合の)の説明である。
なお、上記各実施の形態において、以下のことが共通して説明できる。
今回の単位通信ルート接続処理において、前回の単位通信ルートの接続処理の際に送信された下記の接続通信ルート情報に基づいて、今回の単位通信ルートの決定処理の接続元である通信装置(接続元通信装置であると把握できる)が、ステップS7の判断を行っても良い。
つまり、前記接続元通信装置が、接続先通信装置に対して、現に接続処理を実行中の前記接続ルートに関する情報である接続ルート情報を送信するステップを、さらに備えており、ステップS7における判断を、当該接続ルート情報に基づいて、接続先通信装置が接続元通信装置となって判断しても良い。
ここで、当該接続通信ルート情報は、前回の単位通信ルートの接続処理を行った際に、当該前回の単位通信ルートの接続処理の際の接続元であった通信装置(第二の通信装置と把握できる)が、当該前回の単位通信ルートの接続処理の際の接続先であった通信装置(今回の単位通信ルートの接続処理における接続元通信装置と把握できる)に対して送信した情報である。
また、当該接続通信ルート情報とは、1:N通信の起点となる起点通信装置から今回の単位通信ルートの接続処理の接続元なる通信装置(接続元通信装置と把握できる)に至るまでの通信ルートに関する情報である。
このように、今回の単位通信ルートの接続処理において接続元となる接続元通信装置が、上記接続通信ルート情報を有しているので、当該接続元となる接続元通信装置は、容易にステップS7の判断を行うことができる。
通信システムの概略構成を示す図である。 本発明に係わる通信ルート決定方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1に係わる通信ルート決定方法を説明するための通信システム構成図である。 優先度情報を示す図である。 従来技術に係わる通信ルート決定方法を説明するための通信システム構成図である。 従来技術に係わる通信ルート決定方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2に係わる通信ルート決定方法を説明するための通信システム構成図である。 実施の形態3に係わる通信ルート決定方法を説明するための通信システム構成図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d 通信装置、2a,2b,2c,2d,2e,2f 回線。

Claims (4)

  1. 回線を介して複数の通信装置相互間が結ばれている通信システムにおいて、隣接通信装置間を結ぶ前記回線を使用した単位通信ルートを複数設定して、起点通信装置を起点とした1対N通信を行う際に、前記起点通信装置と前記1:N通信の通信先となる一の通信先通信装置との間で接続される、単一あるいは複数の前記単位通信ルートより成る接続ルートの決定を行う通信ルート決定方法において、
    (A)前記接続ルートを構成する前記単位通信ルートの接続処理の際に、当該単位通信ルートの接続元である接続元通信装置が、前記通信装置間において既に接続されている既接続通信ルートの有無を判断するステップを、備えている、
    ことを特徴とする通信ルート決定方法。
  2. (B)前記ステップ(A)における判断が「有」の場合に、前記既接続通信ルートを用いて前記接続処理を行うと、前記接続ルートにループ状態が発生するか否かを判断するステップを、さらに備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信ルート決定方法。
  3. (C)前記接続元通信装置が、接続先通信装置に対して、現に接続処理を実行中の前記接続ルートに関する情報である接続ルート情報を送信するステップを、さらに備えており、
    前記ステップ(B)は、
    前記接続ルート情報に基づいて、前記接続先通信装置が接続元通信装置となって判断するステップである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信ルート決定方法。
  4. 前記ステップ(A)において、前記既接続通信ルートが無いと前記接続元通信装置が判断したときには、
    (D)前記接続元通信装置が、前記接続元通信装置が有する優先度情報および前記回線の障害状況を考慮して、前記単位通信ルートを選択するステップを、さらに備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信ルート決定方法。
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