JP2007250762A - 位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システム - Google Patents

位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数同期において生じる繰り返し周波数の位相ずれを補償する位相補償システムとレーザ走査型顕微鏡システム。
【解決手段】2つのモードロックパルスレーザ光源401と、そのレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるレーザ同期装置402とを含む位相補償システム413であり、2つのモードロックパルスレーザ光源401の繰り返し周波数又は周期を検出するための検出装置410と、2つのモードロックパルスレーザ光源401の少なくとも一方から射出されたレーザ光の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させる位相遅延光学系411と、検出装置410で得られた信号から、2つのモードロックパルスレーザ光源401の繰り返しの周波数又は周期の位相を一定に保つように位相遅延光学系411を駆動する駆動機構412とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システムに関し、特に、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相を補償させる位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システムに関するものである。
例えば特許文献1、非特許文献1、特許文献2に示されているように、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させる方法として、レーザ同期装置を用いた方法がある。
特許文献1と非特許文献1に関しては、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるために、図11に示すように、まず、2つのモードロックパルスレーザ光源110からの射出されたパルスレーザ光の一部をそれぞれ光検出器121に入射させ、2つのモードロックパルスレーザ光源110の繰り返し周波数又は周期を測定する。次に、測定されたそれぞれの繰り返し周波数又は周期の中、一方のモードロックパルスレーザ光源110の繰り返し周波数又は周期を基準繰り返し周波数又は周期とし、他方のモードロックパルスレーザ光源110の繰り返し周波数又は周期が基準繰り返し周波数又は周期に一致するように、モードロックパルスレーザ光源110のキャビティ長を変化させる。これにより、2つのモードロックパルスレーザ光源110の繰り返し周波数又は周期を、タイミングジッタ量が数フェムト秒から数ピコ秒の範囲内で同期させることができる。なお、図11中、100はレーザ同期システムを、120はレーザ同期装置を、130はビームサンプラを示す。
特許文献2に関しては、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるために、図12に示すように、まず、2つのモードロックパルスレーザ光源110から射出されたパルスレーザ光の一部をそれぞれ光検出器121に入射させ、2つのモードロックパルスレーザ光源110の繰り返し周波数又は周期を測定する。次に、レーザ同期装置120内部の振動素子122から発生させた信号を基準繰り返し周波数又は周期とし、光検出器121において測定された繰り返し周波数又は周期が基準繰り返し周波数又は周期に一致するように、2つのモードロックパルスレーザ光源110のキャビティ長を変化させる。これにより、2つのモードロックパルスレーザ光源110の繰り返し周波数又は周期を、タイミングジッタ量が数フェムト秒から数ピコ秒の範囲内で同期させることができる。なお、図12中、100はレーザ同期システムを、130はビームサンプラを示す。
また、レーザ同期装置による2つのモードロックパルスレーザ光源の同期の際に生じるタイミングジッタ量を減らし、同期を安定化させる手段として、例えば、非特許文献2に記載のものがある。この方法では、図13に示すように、従来のレーザ同期システム200の構成に加えて、新たに2つのモードロックパルスレーザ光源210の繰り返し周波数又は周期をモニターするための光検出器240を用いている。この光検出器240を用いて、2つのパルスレーザ光の重なりを検出し、その重なりが常に一定となるように、レーザ同期装置220を直接制御するものである。つまり、キャビティ長を変化させることにより、モードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を変化させ、同期を行っている。この方法により、タイミングジッタ量が数ピコ秒の範囲で、2つのモードロックパルスレーザ光源を同期させることができる。なお、図13中、222は振動素子、230はビームサンプラ、241はパルスレーザ光の重なりを検出した信号、250はガラスプレート、251はビームスプリッタ、260はダイクロイックミラー、261はミラーである。
米国特許第5,367,529号明細書 米国特許第6,687,270号明細書 REVIEW OF SCIENTIFIC INSTRUMENTS, 2002, vol. 73, No.8, pp.2843-2848 Optics Japan 2005 予稿集, pp.82-83 OPTICS LETTERS, Vol.27, No. 13, July 1, 2002, pp. 1168-1170 Journal of Physical Chemistry B, Vol. 108, No. 3, 2004, pp. 827-840
ところで、上記従来例には、以下のような不都合があげられる。
例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1の例においては、長時間動作において、繰り返し周波数又は周期のゆるやかな位相変化(位相ドリフト)や急激な位相飛び(位相ホッピング)が生じてしまうことが多い。これら位相ドリフトや位相ホッピングが生じる原因としては、モードロックパルスレーザ光源の発振が極めてデリケートであり、繰り返し周波数又は周期が不安定になりやすいことや、レーザ同期装置の安定度が低いこと等があげられる。従来のレーザ同期システムでは、これら位相ドリフトや位相ホッピングを補償することができない。例えば、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の同期を長時間保持する必要がある場合等においては、同期を保持しつつ上記位相ドリフトや位相ホッピングを補償できないという問題がある。生じた位相ドリフトや位相ホッピングを補償するためには、一度2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の同期を解除する以外に方法はない。また、同期を解除した後、再び2つのモードロックパルスレーザ光源の発振状態を調整し、同期させるという手順を踏む必要があり、操作が煩わしくなってしまう。
非特許文献2の例に関しては、2つのパルスレーザ光の重なりを光強度として検出しているため、前提としてパルスレーザ光が重なり合っていることが必要である。このため、同期調整範囲が狭く(10ピコ秒程度)、パルスレーザ光の重なりがなくなってしまうような位相ホッピング(例えば、10ピコ秒以上のホッピング)等を補償できないという不都合が存在している。また、非特許文献2の手法では、パルスレーザ光の重なりを検出した信号をレーザ同期装置に送り、その信号を基にモードロックパルスレーザ光源のキャビティ長を変化させることで、繰り返し周波数又は周期を制御している。モードロックパルスレーザ光源のキャビティ長を変化させることは、モードロックパルスレーザ光源の発振を不安定にする要因になる恐れがある。レーザ同期装置に外部から新たに信号(パルスレーザ光の重なりを検出した信号241)を加えることは、モードロックパルスレーザ光源の発振をさらに不安定にする要因となりかねない。さらに、モードロックパルスレーザ光源のキャビティ長が変化することで、繰り返し周波数又は周期そのものが変化してしまうため、繰り返し周波数又は周期の位相だけを補償することができない。
例えば、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させて使用している例として、非特許文献3に示されるようなレーザ走査型顕微鏡システムがある。これは、図14に示すように、同期した2つのパルスレーザ光311をレーザ導入光学系330を経てレーザ走査型顕微鏡340に導入し、観察面上に集光させる。このとき、観察面で2つのパルスレーザ光が重なり合うように、レーザ同期装置320を予め調整しておく。この2つの重なり合ったパルスレーザ光を観察試料に照明し、試料においてCARS(Coherent Anti-Stokes Raman Scattering )光を誘起させる。つまり、観察面上の集光スポットを観察面内で走査しつつ、各走査点において試料から誘起するCARS光を検出することでイメージングを行うことができる。なお、CARS光は、波長の異なる2つのレーザ光を入射させ、入射光の周波数差が分子の固有振動数に一致した際に生じる入射光の周波数より高い散乱光であり、CARS光についての詳しい説明は非特許文献4を参照のこと。
CARS光を誘起するためには、2つのパルスレーザ光を試料上で重ね合わせる必要があり、また、2つのモードロックパルスレーザ光源310の繰り返し周波数又は周期のタイミングジッタ量が少ない程、イメージングによって得られる画像のノイズが少なくなる。これらの理由から、前述のようなタイミングジッタ量数フェムト秒から数ピコ秒の範囲で同期させることができるレーザ同期システム300を用いることは有効であると言える。
しかし、特許文献1、特許文献2、非特許文献1、非特許文献2に示されているレーザ同期システムを使用すると、前述のようなレーザ同期システムの不都合がレーザ走査型顕微鏡システムにも生じ得る。この場合、試料から誘起するCARS光強度に揺らぎが生じてしまい、画像のノイズが多くなってしまうばかりでなく、CARS光自体が誘起されなくなってしまう不具合がある。
本発明は従来技術のこのような問題に鑑みて発明されたものであり、その目的は、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の同期において生じる、繰り返し周波数又は周期の位相ずれを補償することのできる位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システムを提供することである。
上記目的を達成する本発明の位相補償システムは、2つのモードロックパルスレーザ光源と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるレーザ同期装置とを含む位相補償システムにおいて、
前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を検出するための検出装置410と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の少なくとも一方から射出されたレーザ光の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させる位相遅延光学系411と、前記検出装置で得られた信号から、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返しの周波数又は周期の位相を一定に保つように前記位相遅延光学系を駆動する駆動機構412とを有することを特徴とするものである。
また、本発明のレーザ走査型顕微鏡システムは、2つのモードロックパルスレーザ光源と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるレーザ同期装置と、レーザ走査型顕微鏡と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源から射出されたレーザ光を前記レーザ走査型顕微鏡へ導入するためのレーザ導入光学系とからなるレーザ走査型顕微鏡システムにおいて、
前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を検出するための検出装置510と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の少なくとも一方から射出されたレーザ光の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させる位相遅延光学系511と、前記検出装置で得られた信号から、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返しの周波数又は周期の位相を一定に保つように前記位相遅延光学系を駆動する駆動機構512とを有すことを特徴とするものである。
本発明の位相補償システムによると、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の同期において生じる位相ドリフトや位相ホッピングのような繰り返し周波数又は周期の位相ずれがあっても、それを補償することができる。また、モードロックパルスレーザ光源の発振を不安定にすることや、レーザ同期装置の動作を不安定にすることもない。また、2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の同期を解除する必要もない。このような位相補償システムを用いた本発明のレーザ走査型顕微顕微鏡システムは、CARS光の強度揺らぎに基づく画像のノイズが発生し難いものとなる。
以下に、本発明の位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システムの実施の形態を説明し、次に、実施例について説明する。
本発明の位相補償システムの実施形態を図1の説明図に示す。まず、2つのモードロックパルスレーザ光源401から射出したパルスレーザ光の一部を、検出装置410に入射させ、2つのモードロックパルスレーザ光源401の繰り返し周波数又は周期を測定する。検出装置410において測定した2つのモードロックパルスレーザ光源401の繰り返し周波数又は周期から、2つの繰り返し周波数又は周期の位相ずれを、位相遅延光学系411を駆動する駆動機構412で算出する。次に、位相遅延光学系411を駆動する駆動機構412において算出した位相ずれ量に応じて、その位相ずれを補償するように位相遅延光学系411を調整し、少なくとも一方のモードロックパルスレーザ光源401から射出されたパルスレーザ光の光路長を変化させる。これにより、モードロックパルスレーザ光源401の繰り返し周波数又は周期の位相だけを調節することができるようになる。また、本発明の位相補償システムの実施形態において、従来のレーザ同期システム400への作用は一切なく、独立したシステムを構築することができるため、モードロックパルスレーザ光源401の発振を不安定にすることや、レーザ同期装置402の動作を不安定にすることが一切ないという特徴がある。なお、図1において、413は本発明の位相補償システム、420はビームサンプラである。
次に、本発明のレーザ走査型顕微鏡システムの実施形態を図2の説明図に示す。まず、2つのモードロックパルスレーザ光源501から射出したパルスレーザ光の一部を、検出装置510に入射させ、2つのモードロックパルスレーザ光源501の繰り返し周波数又は周期を測定する。検出装置510において測定した2つのモードロックパルスレーザ光源501の繰り返し周波数又は周期から、2つの繰り返し周波数又は周期の位相ずれを、位相遅延光学系511を駆動する駆動機構512で算出する。次に、位相遅延光学系511を駆動する駆動機構512において算出した位相ずれ量に応じて、その位相ずれを補償するように位相遅延光学系511を調整し、少なくとも一方のモードロックパルスレーザ光源501から射出されたパルスレーザ光の光路長を変化させる。これにより、モードロックパルスレーザ光源501の繰り返し周波数又は周期の位相だけを調節することができるようになる。また、本発明のレーザ走査型顕微鏡システムの実施形態において、従来のレーザ同期システム500への作用は一切なく、独立したシステムを構築することができるため、モードロックパルスレーザ光源501の発振を不安定にすることや、レーザ同期装置502の動作を不安定にすることが一切ないという特徴がある。
次に、上記位相補償システム513を通過した2つのモードロックパルスレーザ光源501から射出されたパルスレーザ光を、レーザ走査型顕微鏡540に導入するためのレーザ導入光学系530に導入する。レーザ導入光学系530を通過した後、レーザ走査型顕微鏡540に導入する。本発明によるレーザ走査型顕微鏡システム550により、レーザ走査型顕微鏡540の試料観察面において生じ得る、同期させた2つのモードロックパルスレーザ光源501の繰り返し周波数又は周期の位相ずれを補償することができる。なお、図2において、520はビームサンプラである。
発明の実施の形態
以下に、本発明の位相補償システム及びレーザ走査型顕微鏡システムの実施例とそのぞれぞれの作用効果を図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明による実施例1の位相補償システムについて説明する。
本発明による実施例1の位相補償システムの構成は、図3に示すように、2つのモードロックパルスレーザ光源601から射出されたレーザ光の一部を反射させるビームサンプラ612、613と、レーザ光の相互相関波形を検出するためのオートコリレータ611と、位相遅延光学系620を構成するためのコーナーキューブリフレクタ621、622と、一方のコーナーキューブリフレクタ621を前後に移動させるための自動ステージ623と、オートコリレータ610で測定した繰り返し周波数又は周期の位相ずれ量に応じて自動ステージ623を駆動させるための駆動機構631とからなっている。
2つのモードロックパルスレーザ光源601から射出されたパルスレーザ光をビームサンプラ612と613を用いてその一部を反射させ、パルスレーザ光を重ね合わせる。ビームサンプラ613は、2つのコーナーキューブリフレクタ621、622の間に配置する。
位相遅延光学系620を構成する2つのコーナーキューブリフレクタ621、622を用いて、一方のモードロックパルスレーザ光源601から射出されたレーザ光を折り返す。コーナーキューブリフレクタ621を自動ステージ623上に配置し、自動ステージ623を移動させることで2つのコーナーキューブリフレクタ621、622の間隔を変化させ、光路長を変化させることができる。
なお、他方のコーナーキューブリフレクタ622の位置は、図3のように固定されていても、図4のように移動ステージ624上に設置されていてもよい。移動ステージ624上に設置されている場合、移動ステージ624を移動させることで、本実施例1の位相補償システム後段において、2つのモードロックパルスレーザ光源601の繰り返し周波数又は周期の位相を自由に変化させることができるようになる。
重ね合わせた2つパルスレーザ光640をオートコリレータ611に導入し、相互相関波形を検出する。図5に、オートコリレータ611で観測される相互相関波形を示す。レーザ同期システム600が作用している場合、オートコリレータ611では、3つのピークが観測される。中心の大きなピーク650(自己相関波形)は、2つのパルスレーザ光それぞれのパルス幅を反映しているものである。左右の2つのピーク651、652(相互相関波形)は、図6に示すように、2つのパルスレーザ光660、661の間隔662を反映しているものである。例えば、2つのモードロックパルスレーザ光源601の繰り返し周波数又は周期が同期している場合、この2つのピーク651、652はある一定の位置に留まっている。しかし、繰り返し周波数又は周期の位相ドリフトや位相ホッピングが生じると、この2つのピーク651、652は、位相のズレに応じて左右に移動する。したがって、この2つのピーク651、652の位置を常に検出し、2つのピークが左右に移動した際に、その移動量から繰り返し周波数又は周期の位相ずれ量を算出することができる。この移動量と位相ずれ量を、自動ステージ623を駆動させるための駆動機構631にて測定・算出する。また、オートコリレータ611では、2つのパルスレーザ光が完全に重なりあっていない場合においても、オートコリレータ611の測定限界範囲内において、位相ずれ量を検出することができるため、繰り返し周波数又は周期の位相のドリフトだけでなく、位相のホッピングが生じた際にも、その位相ずれ量を検出することができる。
自動ステージ623を駆動させるための駆動機構631において算出された位相ずれ量を基に、位相ずれを補償するための自動ステージ623の移動方向と移動量を算出し、自動ステージ623を駆動させるための信号632を決定する。この信号632を自動ステージ623に送り、自動ステージ623を駆動させ、位相ずれを補償する。自動ステージ623の最大移動量が補償できる位相量になるため、自動ステージ623の移動量を大きくすることで位相ずれ補償の範囲を大きくすることができる。なお、駆動機構631としては、例えばパソコンや、電気回路等が用いられる。
なお、位相遅延光学系620を構成する2つのコーナーキューブリフレクタ621、622は、図10(a)〜(c)に示すようなものであってもよい。
図10(a)の場合は、2枚1組のミラー911を2組使用して、パルスレーザ光900を折り返すようにして、位相遅延光学系910を構成するものである。1組のミラー912を設置した移動ステージ913を移動させることで、パルスレーザ光900の光路長を変化させることができる。パルスレーザ光900が分散媒質を透過又は反射することによるパルス幅の広がりが問題となる場合は、2組のミラー911に低分散ミラー等を使用することで、そのパルス幅の広がりを抑えることができるため、この構成を用いるのがよい。
図10(b)の場合は、直角プリズム921、922を使用して、パルスレーザ光900を折り返すようにして、位相遅延光学系920を構成するものである。少なくとも一方の直角プリズム921を設置した移動ステージ923を移動させることで、パルスレーザ光900の光路長を変化させることができる。直角プリズム921、922は、コーナーキューブリフレクタ等に比べて安価なものであり、位相遅延光学系920を安価に構成できる。直角プリズム921、922の分散によるパルスレーザ光900のパルス幅の広がりが問題とならない場合等は、この構成を用いるのがよい。
図10(c)の場合は、ガラス板(平行平板)931、932を使用して、位相遅延光学系930を構成するものである。ガラス板931を回転させ、パルスレーザ光900のガラス板931への入射角度を変化させることで、ガラス板931中を伝播するパルスレーザ光900の光路長を変化させることができる。ガラス板931を通過したパルスレーザ光901は、ガラス板931に入射する前の光軸902からずれている。そこで、別のガラス板932をガラス板931の回転方向とは逆の方向に同じ量回転させることで、ガラス板932を通過したパルスレーザ光903の光軸を、ガラス板931へ入射する前の光軸902に一致させることができる。ガラス板931、932の板厚を変化させることで、変化させる光路長の量を自由に変えることができることが特徴である。
[実施例2]
本発明による実施例2の位相補償システムについて説明する。
本発明による実施例2の位相補償システムの構成は、図7に示すように、2つのモードロックパルスレーザ光源701から射出されたパルスレーザ光の一部を反射させるビームサンプラ712と、パルスレーザ光の繰り返し周波数又は周期の位相を検出するための光検出器711と、位相遅延光学系720を構成するためのコーナーキューブリフレクタ721とミラー722と、このコーナーキューブリフレクタ721を前後に移動させるための自動ステージ723と、光検出器711において測定した繰り返し周波数又は周期の位相ずれ量に応じて自動ステージ723を駆動させるための駆動機構730とからなっている。
2つのモードロックパルスレーザ光源701から射出されたパルスレーザ光を、それぞれビームサンプラ712を用いてその一部を反射させ、光検出器711に入射させる。光検出器711においては、2つのモードロックパルスレーザ光源701の繰り返し周波数又は周期をそれぞれ検出して位相を測定する。図8に示すように、何れか一方の繰り返し周波数又は周期740の位相を基準として、他方の繰り返し周波数又は周期741の位相を測定し、その位相差分量750を測定する。2つのモードロックパルスレーザ光源701の繰り返し周波数又は周期が同期している場合、この位相差分量750は一定であるが、繰り返し周波数又は周期の位相ドリフトや位相ホッピングが生じると、この位相差分量750は、位相のずれに応じて変化する。したがって、位相差分量750の変化から、繰り返し周波数又は周期の位相ずれ量を算出することができる。この位相差分量750の変化及び位相ずれ量を、自動ステージ723を駆動させるための駆動機構730で測定・算出する。なお、本構成の場合、2つのモードロックパルスレーザ光源701の繰り返し周波数又は周期の位相を検出するために、ビームサンプラ712で一部を反射させたパルスレーザ光を、実施例1のように重ね合わせる必要がなく(図4の重ね合わせた2つパルスレーザ光640を参照)、光軸調整が比較的容易になるという利点がある。
自動ステージ723を駆動させるための駆動機構730において算出された位相ずれ量を基に、この位相ずれ量を補償するための自動ステージ723の移動方向と移動量を算出し、自動ステージ723を駆動させるための信号732を決定する。この信号732を基に自動ステージ723を駆動し、位相ずれを補償する。自動ステージ723の最大移動量が補償できる位相量となるため、自動ステージ723の移動量を大きくすることで、位相ずれ補償の範囲を十分確保することができる。なお、自動ステージ723を駆動させるための駆動機構730としては、例えばパソコンや、電気回路等が用いられる。
[実施例3]
本発明による実施例3のレーザ走査型顕微鏡システムについて説明する。
本発明による実施例3のレーザ走査型顕微鏡システムの構成は、図9に示すように、レーザ同期システム810、位相補償装置820、レーザ導入光学系830、及び、レーザ走査型顕微鏡840から構成される。レーザ同期システム810は、2つのモードロックパルスレーザ光源811及びレーザ同期装置812からなる。位相補償装置820は、上記実施例1と同じ構成(図4)であり、その作用効果は上記実施例1と同様である。位相補償装置820は、レーザ同期システム810とレーザ導入光学系の830との間に配置する。なお、位相補償装置820は、レーザ導入光学系830とレーザ走査型顕微鏡840との間に配置されても、レーザ導入光学系830内部に組み込まれてもよい。
2つのモードロックパルスレーザ光源811から射出されたパルスレーザ光813を位相補償装置820に導入し、上記実施例1の中で述べたように、同期した2つのモードロックパルスレーザ光源811の繰り返し周波数又は周期の位相ずれを補償する。位相補償装置820を通過した2つのパルスレーザ光814をレーザ走査型顕微鏡840に導入するためのレーザ導入光学系830に導入した後、レーザ走査型顕微鏡840に導入する。なお、図9において、800は本発明のレーザ走査型顕微鏡システムであり、また、827はオートコリレータ、821、822はビームサンプラ、824、825はコーナーキューブリフレクタ、823は自動ステージ、826は移動ステージ、828は位相遅延光学系820を駆動する駆動機構であり、それぞれ図4のオートコリレータ611、ビームサンプラ612、613、コーナーキューブリフレクタ621、622、自動ステージ623、移動ステージ624、位相遅延光学系620を駆動する駆動機構631に対応する。
本構成によるレーザ走査型顕微鏡システム800により、レーザ走査型顕微鏡840の試料観察面において生じ得る、同期した2つのモードロックパルスレーザ光源811の繰り返し周波数又は周期の位相ずれを補償することができる。
以上、本発明の位相補償システムとそれを用いたレーザ走査型顕微鏡システムをその原理と実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
本発明の位相補償システムの1実施形態の説明図である。 本発明のレーザ走査型顕微鏡システムの1実施形態の説明図である。 本発明による実施例1の位相補償システムの構成を示す図である。 図3の位相補償システムの変形の構成を示す図である。 図3、図4のオートコリレータで観測される相互相関波形を示す図である。 2つのパルスレーザ光の間隔を説明するための図である。 本発明による実施例2の位相補償システムの構成を示す図である。 2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相差分量を示す図である。 本発明による実施例3のレーザ走査型顕微鏡システムの構成を示す図である。 位相遅延光学系の構成例を示す図である。 特許文献1と非特許文献1による2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるための構成を説明するための図である。 特許文献2による2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるための構成を説明するための図である。 非特許文献2による2つのモードロックパルスレーザ光源の同期を安定化させる手段を説明するための図である。 非特許文献3によるレーザ走査型顕微鏡システムの構成を説明するための図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、600、700、810…レーザ同期システム
110、210、310、401、501、601、701、811…モードロックパルスレーザ光源
120、220、320、402、502、602、702、812…レーザ同期装置
121、221、240…光検出器
122、222…振動素子
130、230…ビームサンプラ
241…パルスレーザ光の重なりを検出した信号
250…ガラスプレート
251…ビームスプリッタ
260…ダイクロイックミラー
261、722、911…ミラー
311、312、813、814、900、901、903…パルスレーザ光
330、530、830…レーザ導入光学系
340、540、840…レーザ走査型顕微鏡
410、510、610、710…検出装置
411、511、620、720、910、920、930…位相遅延光学系
412、512、630、730…位相遅延光学系を駆動する駆動機構
413、513…位相補償システム
420、520…ビームサンプラ
550、800…レーザ走査型顕微鏡システム
611、827…オートコリレータ
612、613、712、821、822…ビームサンプラ
621、622、721、824、825…コーナーキューブリフレクタ
623、723、823…自動ステージ
624、826…移動ステージ
631、731、828…位相遅延光学系を駆動する駆動機構
632、732…自動ステージを駆動させるための信号
633…オートコリレータからの信号
640…重ね合わせた2つパルスレーザ光
650…中心の大きなピーク
651、652…左右の2つのピーク
660…2つのモードロックパルスレーザ光源の一方から射出されたパルスレーザ光列
661…2つのモードロックパルスレーザ光源の他方から射出されたパルスレーザ光列
662…2つのパルスレーザ光間隔
711…光検出器
713…光検出器からの位相差分量を反映する信号
740…2つのモードロックパルスレーザ光源の中の一方の繰り返し周波数又は周期
741…2つのモードロックパルスレーザ光源の中の他方の繰り返し周波数又は周期
750…位相差分量
820…位相補償装置
902…光軸
912…1組のミラー
913、923…移動ステージ
921、922…直角プリズム
931、932…板ガラス

Claims (10)

  1. 2つのモードロックパルスレーザ光源と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるレーザ同期装置とを含む位相補償システムにおいて、
    前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を検出するための検出装置と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の少なくとも一方から射出されたレーザ光の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させる位相遅延光学系と、前記検出装置で得られた信号から、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返しの周波数又は周期の位相を一定に保つように前記位相遅延光学系を駆動する駆動機構とを有することを特徴とする位相補償システム。
  2. 前記検出装置は、オートコリレータを用いて、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の相互相関波形を検出することを特徴とする請求項1記載の位相補償システム。
  3. 前記検出装置は、2つの光検出器を用いて、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相差を検出することを特徴とする請求項1記載の位相補償システム。
  4. 前記位相遅延光学系は、2つのコーナーキューブリフレクタの間隔を変化させることにより、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させることを特徴とする請求項1記載の位相補償システム。
  5. 前記位相遅延光学系は、2つの直角プリズムの間隔を変化さえることにより、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させることを特徴とする請求項1記載の位相補償システム。
  6. 前記位相遅延光学系は、2枚1組のミラーを2組用いて、前記2組のミラーの間隔を変化させることにより、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させることを特徴とする請求項1記載の位相補償システム。
  7. 前記位相遅延光学系は、2枚の平行平板を回転させてパルスレーザ光の光路長を変化させることにより、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させることを特徴とする請求項1記載の位相補償システム。
  8. 2つのモードロックパルスレーザ光源と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を同期させるレーザ同期装置と、レーザ走査型顕微鏡と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源から射出されたレーザ光を前記レーザ走査型顕微鏡へ導入するためのレーザ導入光学系とからなるレーザ走査型顕微鏡システムにおいて、
    前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期を検出するための検出装置と、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の少なくとも一方から射出されたレーザ光の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させる位相遅延光学系と、前記検出装置で得られた信号から、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返しの周波数又は周期の位相を一定に保つように前記位相遅延光学系を駆動する駆動機構とを有すことを特徴とするレーザ走査型顕微鏡システム。
  9. 前記検出装置は、オートコリレータを用いて、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の相互相関波形を検出することを特徴とする請求項8記載のレーザ走査型顕微鏡システム。
  10. 2つのコーナーキューブリフレクタの間隔を変化させることにより、前記2つのモードロックパルスレーザ光源の繰り返し周波数又は周期の位相を変化させることを特徴する請求項8記載のレーザ走査型顕微鏡システム。
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