JP2007246504A - メタボリックシンドローム予防剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全かつ効果の高いインスリン抵抗性予防剤およびメタボリックシンドローム予防剤を提供すること。
【解決手段】本発明によれば、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含む、新たなかつ安全かつ非常に効果が高いインスリン抵抗性予防剤およびメタボリックシンドローム予防剤が提供される。高脂肪食の摂取継続時においても、本発明のインスリン抵抗性予防剤およびメタボリックシンドローム予防剤を併用することにより、インスリン抵抗性およびそれに続く高インスリン血症が抑制される。さらにこれにより、脂肪組織において脂肪分解の抑制が阻害され、脂肪合成の促進も阻害され、あるいは脂肪組織への糖の取り込みが抑制されるため、脂肪細胞への脂肪の蓄積が抑制される。したがって、インスリン抵抗性が関与する種々の疾病・症状を予防または改善することができる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明によれば、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含む、新たなかつ安全かつ非常に効果が高いインスリン抵抗性予防剤およびメタボリックシンドローム予防剤が提供される。高脂肪食の摂取継続時においても、本発明のインスリン抵抗性予防剤およびメタボリックシンドローム予防剤を併用することにより、インスリン抵抗性およびそれに続く高インスリン血症が抑制される。さらにこれにより、脂肪組織において脂肪分解の抑制が阻害され、脂肪合成の促進も阻害され、あるいは脂肪組織への糖の取り込みが抑制されるため、脂肪細胞への脂肪の蓄積が抑制される。したがって、インスリン抵抗性が関与する種々の疾病・症状を予防または改善することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、メタボリックシンドローム予防剤に関する。より詳細には、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、メタボリックシンドローム予防剤、インスリン抵抗性予防剤、およびインスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤に関する。
高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、重複して発症しやすく、これは内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因であることがわかってきた。内臓脂肪型肥満によって誘導され、そして動脈硬化へつながる多くの危険因子が重複した病態をメタボリックシンドロームといい、動脈硬化およびそれに伴って発症する心血管病・脳血管病のリスクファクターである。
現在のところ、日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準は、内臓脂肪の蓄積があり(ウエスト周径が男性85cm以上、女性90cm以上)、かつ境界域高血圧を含む高血圧、高脂血または低HDL(高密度リポ蛋白質)、および高血糖のうちの少なくとも2つに該当することである。
また、米国高脂血症治療ガイドライン(ATPIII:Adult Treatment Panel III, NCEP National Cholesterol Education Program)によれば、以下の(i)〜(v)の5項目のうち3項目に該当すると、メタボリックシンドロームであると診断される:(i)ウエスト(腹囲)が男性で102cm以上、女性で88cm以上;(ii)血中中性脂肪が150mg/dl以上;(iii)HDLコレステロールが男性で40mg/dl未満、女性で50mg/dl未満;(iv)血圧が最大血圧で130mmHg以上または最小血圧で85mmHg以上;および(v)空腹時血糖値が110mg/dl以上。
さらに、WHOによるメタボリックシンドローム診断基準は、高インスリン血症または空腹時血糖値が110mg/dl以上に加えて、以下の(a)〜(d)のうちの2項目に該当することである:(a)内臓肥満(ウエスト/ヒップ比>0.9(男性)、>0.85(女性)またはBMI30以上または腹囲94cm以上);(b)脂質代謝異常(中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロールが男性で35mg/dl未満、女性で39mg/dl未満);(c)高血圧(140/90mmHg以上または降圧剤服用中);および(d)マイクロアルブミン尿症(尿中アルブミン排泄率が20μg/min以上または尿中アルブミン/クレアチニン比が30mg/gクレアチニン以上)。
肥満は、摂取カロリーに比べ消費カロリーが少ないため、消費されなかったエネルギー源が体脂肪として蓄積する場合に引き起こされる。過剰なエネルギーが体脂肪蓄積に結びつく原因としては、運動不足、誤った摂食習慣、ストレス、脂質代謝異常(障害)、インスリンの過剰分泌、脂肪細胞の増大、褐色脂肪細胞の不足などが挙げられる。上述の内臓脂肪は、腹腔内の腸間膜につく脂肪であり、内臓の脂肪細胞はひとつひとつの細胞の中に脂肪を蓄積しやすい。
脂肪細胞に脂肪が蓄積すると、脂肪細胞から種々のアディポカイン(例えば、TNFα、レジスチンなど)が分泌され、インスリン抵抗性(すなわち、インスリン感受性の低下)が引き起こされる。その結果、血糖値を十分に低下させられなくなるので、血糖値を制御するためにインスリンが過剰分泌され、高インスリン血症となる。高インスリン血症になると、過剰のインスリンによる脂質代謝などへの作用によって、メタボリックシンドロームが引き起こされる。
インスリンは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞で産生されて分泌されるペプチドホルモンであり、主に筋肉(骨格筋および心筋)、脂肪組織、および肝臓に作用する。インスリンは、筋肉細胞や脂肪細胞に存在するインスリン受容体に結合すると、チロシンキナーゼが活性化され、細胞内部に情報が伝達されて、種々の活性(生理作用)が生じる。
脂肪組織においては、過剰のインスリンにより、脂肪の分解が抑制されるため、または脂肪の合成が促進されるため、さらに脂肪が蓄積する。あるいは、インスリンにより脂肪細胞への糖の取り込みが促進され、解糖系を経て脂肪細胞中に脂肪が蓄積する。こうして、インスリンの過剰分泌により脂肪細胞はさらに脂肪が蓄積して肥大する。このように、インスリンと脂質代謝とは、関係が非常に深い。
インスリン抵抗性になり高インスリン血症になると、上記のように脂肪合成が促進される。また、リポ蛋白リパーゼ(LPL)の酵素活性が低下し、カイロミクロンやVLDL(超低密度リポ蛋白質)の代謝(異化)が障害され、さらに肝臓でのトリグリセリド産生(VLDL産生)が増加する。そのため、血液中の中性脂肪が増加し、高トリグリセリド血症や高VLDL血症(IV型高脂血症)になる。このとき、高VLDL血症に伴って、VLDLが異化されて生じるLDLの生成が増加し、LDL受容体の活性が低下して、高LDL血症(高コレステロール血症)になる。さらに、高VLDL血症に伴ってHDL(高密度リポ蛋白質)の代謝が亢進し、HDL生成も減少し、低HDL血症になる。これらの種々の高脂血症は、脳血栓、心筋梗塞などの原因となる動脈硬化を引き起こす。
また、高インスリン血症になると、糖尿病の素因を有する個体においては非インスリン依存型(II型)糖尿病を発症し、さらに進行すると膵β細胞が疲弊してインスリン依存型糖尿病を発症する。糖尿病は、網膜症、神経障害、腎症、心臓血管系の障害などの種々の合併症を誘発する。また、糖尿病は、一旦発症すると完治は困難であるため、その予防は非常に重要である。
さらに、高インスリン血症になると、インスリンが交感神経やレニン・アンジオテンシン系の活性を亢進し、血管内皮機能障害などをもたらすことにより血圧が上昇し、高血圧となり、さらには動脈硬化にもつながる。このように、メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の肥大によりインスリン抵抗性および高インスリン血症が誘導され、その結果、高脂血症、糖尿病、および高血圧を併発することにより、動脈硬化の発症のリスクが高まる。
ところで、カロテノイドは、抗酸化作用を有し、種々の生理活性が注目されている天然物質である。しかし、肥満や脂肪細胞に対する作用あるいはインスリン抵抗性についての検討はほとんど行われていない。野菜または果実由来のカロテノイドが、インスリン誘導時における前駆脂肪細胞からの脂肪細胞への分化を抑制することが報告されているにすぎない(特許文献1)。しかし、肥満は、上述のように、脂肪細胞数の増加によるだけではなく、特に、内臓脂肪型肥満では脂肪細胞への脂肪の蓄積によるものである。また、前駆脂肪細胞から脂肪細胞の分化に伴ってアディポネクチンの発現が誘導されるが、分化障害によって脂肪が萎縮すると、アディポネクチンが欠乏して代謝異常が引き起こされ、メタボリックシンドロームへとつながることも報告されている(非特許文献1)。したがって、カロテノイドは脂肪細胞への分化を抑制するだけなので、カロテノイドが本当に抗肥満作用を有するのかどうかは疑わしい。
特開2003−95930号公報
門脇孝ら、「アディポネクチンと糖尿病・心血管病の分子メカニズム」,第128回日本医学会シンポジウム記録集「糖尿病と動脈硬化」2004年12月2日,34−45頁
本発明は、安全かつ効果の高い、インスリン抵抗性予防剤およびメタボリックシンドローム予防剤を提供することを目的とする。
本発明は、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、インスリン抵抗性予防剤を提供する。
ある実施態様では、上記インスリン抵抗性は肥満に起因する。
本発明はまた、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤を提供する。
本発明はさらに、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、メタボリックシンドローム予防剤を提供する。
1つの実施態様では、上記アスタキサンチンおよび/またはそのエステルは、ヘマトコッカス属に属する微細藻類由来である。
本発明によれば、新たなかつ非常に効果が高いインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、およびメタボリックシンドローム予防剤が提供される。高脂肪食の摂取継続時においても、本発明のインスリン抵抗性予防剤またはメタボリックシンドローム予防剤を併用することにより、脂質代謝異常が改善される。具体的には、脂肪組織における脂肪分解の抑制が阻害され、または脂肪合成の促進も阻害されるため、脂肪の蓄積が抑制される。また、血糖値の上昇が抑制され、インスリンの過剰分泌が抑制されることにより、脂肪組織への糖の取り込みが抑制され、脂肪細胞への脂肪の蓄積が抑制される。したがって、肥満が抑制され、さらに肥満によって引き起こされるインスリン抵抗性、ならびにそれに続く高インスリン血症およびメタボリックシンドロームを予防/抑制することができる。そのため、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防することができる。さらに、本発明のインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、およびメタボリックシンドローム予防剤は、毒性が非常に低いため、安全性が高い。
本発明のインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、およびメタボリックシンドローム予防剤に含まれるアスタキサンチンおよび/またはそのエステルは、以下の式:
(ここで、R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子または脂肪酸残基である)で示されるカロテノイドの一種である。アスタキサンチンのエステルとしては、特に限定されないが、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸、あるいはオレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、ビスホモ−γ−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などの不飽和脂肪酸のモノエステルまたはジエステルが挙げられる。これらは単独でまたは適宜組み合わせて用いることができる。アスタキサンチンは、β−カロチンの骨格の両端にオキソ基とヒドロキシ基とを余分に有する構造であるため、β−カロチンとは異なり、分子の安定性が低い。これに対し、両端のヒドロキシ基が不飽和脂肪酸などでエステル化されたエステル体(例えば、オキアミ抽出物)はより安定である。
本発明に用いられるアスタキサンチンおよび/またはそのエステルは、化学的に合成されたものであっても、あるいは天然物由来のもののいずれであってもよい。後者の天然物としては、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを含有する赤色酵母;ティグリオパス(赤ミジンコ)、オキアミなどの甲殻類の殻;緑藻類などの微細藻類などが挙げられる。本発明においては、アスタキサンチンおよび/またはそのエステルの特性を利用できるものであれば、どのような方法で生産されたアスタキサンチンおよび/またはそのエステルを含有する抽出物をも使用することができる。一般的には、これらの天然物からの抽出物が用いられ、抽出エキスの状態であっても、また必要により適宜精製したものであってもよい。本発明においては、このようなアスタキサンチンおよび/またはそのエステルを含有する粗抽出物や破砕粉体物、あるいは必要により適宜精製されたもの、化学合成されたものを、単独でまたは適宜組み合わせて用いることができる。化学的安定性を考慮すると、好ましくはエステル体が用いられる。
本発明のインスリン抵抗性予防剤は、インスリン抵抗性を予防・抑制し得る。すなわち、インスリン抵抗性を惹起する原因である肥満を低減し得る。具体的には、インスリン抵抗性が惹起されることを防ぎ、脂肪組織において脂肪分解の抑制を阻害し、あるいは脂肪合成の促進も阻害するため、脂肪の蓄積を抑制する。また、血糖値の上昇が抑制され、インスリンの過剰分泌が抑制されるため、脂肪組織への糖の取り込みも抑制され得る。さらに、血中の中性脂肪濃度も制御され得る。そのため、インスリン抵抗性から惹起される高インスリン血症、さらにそれに続くメタボリックシンドロームの予防剤としても有用である。本明細書において、メタボリックシンドロームの予防とは、上記の診断基準として挙げられている項目のうちの少なくとも1つの項目に該当する状態が予防または改善されることをいう。また、本発明のインスリン抵抗性予防剤は、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤としても有用である。インスリン抵抗性に関連する疾病としては、例えば、高脂血症、動脈硬化症、高血圧症、心筋梗塞、脳血管障害、脳梗塞、狭心症、膵臓炎、糖尿病、脂肪肝、代謝異常、肥満症などの種々の生活習慣病などが挙げられる。
本発明のインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、またはメタボリックシンドローム予防剤の投与経路は、経口投与または非経口投与のいずれであってもよい。その剤形は、投与経路に応じて適宜選択される。例えば、注射液、輸液、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、腸溶剤、トローチ、内用液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、外用液剤、湿布剤、点鼻剤、点耳剤、点眼剤、吸入剤、軟膏剤、ローション剤、坐剤、経腸栄養剤などが挙げられる。これは、症状に応じてそれぞれ単独でまたは組み合わせて使用することができる。これらの製剤には、必要に応じて、賦形剤、結合剤、防腐剤、酸化安定剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤などの医薬の製剤技術分野において通常用いられる補助剤が用いられる。
本発明のインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、またはメタボリックシンドローム予防剤の投与量は、投与の目的や投与対象者の状況(性別、年齢、体重など)に応じて異なる。通常、成人に対して、アスタキサンチンフリー体換算で、経口投与の場合、1日あたり0.1mg〜2g、好ましくは4mg〜500mg、一方、非経口投与の場合、1日あたり0.01mg〜1g、好ましくは0.1mg〜500mgで投与され得る。
本発明のインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、またはメタボリックシンドローム予防剤は、上記のような医薬品としてだけでなく、医薬部外品、化粧品、機能性食品、栄養補助剤、飲食物などとして使用することができる。医薬部外品または化粧品として使用する場合、必要に応じて、医薬部外品または化粧品などの技術分野で通常用いられている種々の補助剤とともに使用され得る。あるいは、機能性食品、栄養補助剤、または飲食物として使用する場合、必要に応じて、例えば、甘味料、香辛料、調味料、防腐剤、保存料、殺菌剤、酸化防止剤などの食品に通常用いられる添加剤とともに使用してもよい。また、溶液状、懸濁液状、シロップ状、顆粒状、クリーム状、ペースト状、ゼリー状などの所望の形状で、あるいは必要に応じて成形して使用してもよい。これらに含まれる割合は、特に限定されず、使用目的、使用形態、および使用量に応じて適宜選択することができる。
(調製例1:アスタキサンチンモノエステルの調製)
アスタキサンチンモノエステルを、次のように調製した。ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pulvialis)K0084株を、25℃にて光照射条件下3%CO2を含むガスを通気しながら栄養ストレス(窒素源欠乏)をかけて培養し、シスト化した。シスト化した細胞を、ビーズビーターによって破砕し、エタノールで油性画分を抽出した。抽出物は、アスタキサンチン類の他に、トリグリセリドなどの脂質を含んでいた。抽出物を、合成樹脂吸着剤を用いるカラムクロマトグラフィーにかけて、アスタキサンチンのモノエステルを含む精製物を得た。この精製物をHPLCによって分析し、このアスタキサンチンモノエステル精製物が、分子量858のモノエステルを主成分として含み、アスタキサンチンの遊離体およびジエステル体を含まず、わずかにジグリセリドを含んでいることを確認した。
アスタキサンチンモノエステルを、次のように調製した。ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pulvialis)K0084株を、25℃にて光照射条件下3%CO2を含むガスを通気しながら栄養ストレス(窒素源欠乏)をかけて培養し、シスト化した。シスト化した細胞を、ビーズビーターによって破砕し、エタノールで油性画分を抽出した。抽出物は、アスタキサンチン類の他に、トリグリセリドなどの脂質を含んでいた。抽出物を、合成樹脂吸着剤を用いるカラムクロマトグラフィーにかけて、アスタキサンチンのモノエステルを含む精製物を得た。この精製物をHPLCによって分析し、このアスタキサンチンモノエステル精製物が、分子量858のモノエステルを主成分として含み、アスタキサンチンの遊離体およびジエステル体を含まず、わずかにジグリセリドを含んでいることを確認した。
(調製例2:アスタキサンチンカプセルの調製)
まず、アスタキサンチンを次のように調製した。ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pulvialis)K0084株を、25℃にて光照射条件下3%CO2を含むガスを通気しながら栄養ストレス(窒素源欠乏)をかけて培養し、シスト化した。シスト化した細胞を、ビーズビーターによって破砕し、エタノールでアスタキサンチンを含む油性画分を抽出した。抽出物を減圧濃縮してエタノールを留去し、アスタキサンチンをフリー体換算で9.9%含む抽出物を調製した。
まず、アスタキサンチンを次のように調製した。ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pulvialis)K0084株を、25℃にて光照射条件下3%CO2を含むガスを通気しながら栄養ストレス(窒素源欠乏)をかけて培養し、シスト化した。シスト化した細胞を、ビーズビーターによって破砕し、エタノールでアスタキサンチンを含む油性画分を抽出した。抽出物を減圧濃縮してエタノールを留去し、アスタキサンチンをフリー体換算で9.9%含む抽出物を調製した。
このアスタキサンチンを9.9%含有する抽出物を用いて、1カプセル当たり以下の表1に示す成分を内包するソフトカプセルを調製した。
得られたソフトカプセル1個当たりには、アスタキサンチンをフリー体換算で4mg含有する。
(実施例1:高脂肪食負荷肥満モデルマウスに対するアスタキサンチンモノエステルの効果)
アスタキサンチンを高脂肪食負荷肥満モデルマウスに投与し、体重変化、皮下脂肪量(鼠径部および背部)、内臓脂肪量(生殖器周囲および腎臓周囲)、肝臓重量、血糖値、および血中インスリン濃度について、以下のように試験した。
アスタキサンチンを高脂肪食負荷肥満モデルマウスに投与し、体重変化、皮下脂肪量(鼠径部および背部)、内臓脂肪量(生殖器周囲および腎臓周囲)、肝臓重量、血糖値、および血中インスリン濃度について、以下のように試験した。
日本チャールス・リバー株式会社より購入したC57BL/6J系マウス(SPF)の4週齢の雄を用いた。マウスは、8日間予備飼育して5週齢時から試験に供した。平均体重が等しくなるように、1群8匹として通常食群、高脂肪食群、および高脂肪食+アスタキサンチン(AX)群の3群に分けた。
予備飼育期間中は普通粉末飼料(MF、オリエンタル酵母工業株式会社)を、16週間の試験期間中は普通粉末飼料または以下の表2に示す組成の高脂肪食飼料を与えた。飲料水は滅菌蒸留水を給水瓶で自由に与えた。
上記調製例1で調製したアスタキサンチンモノエステルをオリーブ油(和光純薬工業株式会社)に溶解して、60mg/mLのアスタキサンチンモノエステル溶液を作製した。高脂肪食+AX群にはこの溶液を、他の2群にはオリーブ油を、それぞれ0.05mL/10g体重となるように、試験開始時(5週齢時)から21週齢時までの16週間にわたって毎日、マウス用経口ゾンデを用いて強制経口投与した。
試験期間中、週に1回体重計にて体重を測定した。試験終了時に体重を測定した後、一晩絶食させ、マウスの尾からワンタッチウルトラTM(LIFE SCAN製、血糖値測定装置)を用いて血糖値を測定した。次いで、ヘパリンNa添加の注射筒を用いて心臓より採血した。採血後直ちに、遠心分離により血漿を分離し、得られた血漿を−80℃に凍結保存した。次いで、肝臓、鼠径部脂肪組織、生殖器周囲脂肪組織、腎臓周囲脂肪組織および背部脂肪組織を採取し、重量を測定した。次いで、試験終了時に採血した血漿を用いて血中のインスリン濃度を、市販のキット(レビス インスリン−マウスT:株式会社シバヤギ)を用いて測定した。
得られた各種データは、群毎の平均値±標準誤差で示した。高脂肪食群に対する高脂肪食+AX群または通常食群の統計学的有意差を検定するため、解析ソフト(Stat View,Abacus Inc., USA)を用いて多重比較検定(ANOVA)を行い、Fisher's PLSD法である多重比較検定を行いて群間の比較を行った。統計的有意差は、p<0.05の場合を有意であるとした。
試験開始から16週間のマウスの平均体重の経時変化を、図1に示す。高脂肪食群では、通常食群と比較して、著しく体重が増加していた。高脂肪食+AX群では、通常食群よりも大きく体重が増加していたが、高脂肪食群よりも体重の増加が抑制されている傾向が認められた。
各群のマウスの皮下脂肪および内臓脂肪の平均重量を、図2に示す。図2より、高脂肪食の摂取により皮下脂肪および内臓脂肪ともに非常に脂肪蓄積量が多くなるが、アスタキサンチンを併用することによって、脂肪の蓄積が有意に抑制されたことがわかる。
各脂肪組織および肝臓の平均重量の平均体重に対する割合を、図3に示す。高脂肪食の摂取により、脂肪組織はいずれも体重に対する割合が激増するが、アスタキサンチンを併用することにより、その増加が有意に抑制された。また、肝臓重量については、高脂肪食の摂取により体重に対する割合が小さくなるが、アスタキサンチンの併用により、通常食と同様の割合に近づくことがわかった。
各群のマウスにおける血中のインスリン濃度を、図4に示す。高脂肪食群では、インスリン濃度が非常に高くなっていた。脂肪を蓄積した脂肪細胞からアディポカインが分泌されることにより、インスリン感受性が低下し(インスリン抵抗性を発現し)、血糖値を十分に低下させることができなくなる。そこで、血糖値を制御するために、インスリンが過剰分泌されたと考えられる。また、インスリンには、脂肪組織における脂肪分解の抑制作用、脂肪合成の促進作用、および脂肪組織への糖の取り込み促進作用があるため、インスリンの過剰分泌により、脂肪の蓄積が促進され、さらに脂肪が蓄積されるという結果が示された(図3および4参照)。一方、高脂肪食+AX群では、インスリン濃度は、高脂肪食群と比較して非常に抑制されており、このため、各脂肪組織における脂肪の増加が抑制されていると考えられる。
各群のマウスの血糖値を、図5に示す。高脂肪食の摂取により血糖値が上昇したが、アスタキサンチンを併用することによって、血糖値は通常食群と同レベルに維持された。すなわち、高脂肪食摂取による血糖値の上昇が通常食群レベルにまで有意に抑制された。これは、上記の血中インスリン濃度の結果とよく一致する。さらに、高脂肪食群では、インスリンが過剰に分泌されても血糖値が十分に低下しないインスリン抵抗性であるのに対して、アスタキサンチン投与群では、比較的少量のインスリン分泌で血糖値が十分に低下していた。このことは、インスリン抵抗性が予防されていることを示している。また、血糖値の上昇が抑制されたことから、糖尿病を予防できたことも示している。
(実施例2:血中中性脂肪濃度に及ぼす効果)
上記調製例2で得たアスタキサンチンカプセルを、20歳代〜70歳代の男女18名の被験者に、1日1回1カプセルずつ4週間にわたり摂取させた。摂取開始日の朝食前および摂取終了日の翌日の朝食前に、各被験者から採血し、血中の中性脂肪濃度を測定した。中性脂肪濃度は、LタイプワコーTG・M(和光純薬工業株式会社)を用いて酵素法によって測定した。酵素法では、トリグリセリド(中性脂肪)を、リポ蛋白リパーゼで加水分解してグリセロールとし、さらにグリセロールキナーゼ、グリセロール−3−リン酸オキシダーゼなどの酵素を用いて当該技術分野で通常用いられる酸化系発色剤に導いて、比色法で測定する。血中中性脂肪濃度測定の結果を図6および7に示す。図6は、各被験者についてのアスタキサンチンカプセル摂取前後の血中中性脂肪濃度の変化を示し、そして図7は、平均値を示す。いずれの図においても、縦軸の数値の単位はmg/dLである。
上記調製例2で得たアスタキサンチンカプセルを、20歳代〜70歳代の男女18名の被験者に、1日1回1カプセルずつ4週間にわたり摂取させた。摂取開始日の朝食前および摂取終了日の翌日の朝食前に、各被験者から採血し、血中の中性脂肪濃度を測定した。中性脂肪濃度は、LタイプワコーTG・M(和光純薬工業株式会社)を用いて酵素法によって測定した。酵素法では、トリグリセリド(中性脂肪)を、リポ蛋白リパーゼで加水分解してグリセロールとし、さらにグリセロールキナーゼ、グリセロール−3−リン酸オキシダーゼなどの酵素を用いて当該技術分野で通常用いられる酸化系発色剤に導いて、比色法で測定する。血中中性脂肪濃度測定の結果を図6および7に示す。図6は、各被験者についてのアスタキサンチンカプセル摂取前後の血中中性脂肪濃度の変化を示し、そして図7は、平均値を示す。いずれの図においても、縦軸の数値の単位はmg/dLである。
図6からわかるように、18名の被験者のうち13名(実線で示す)において、血中中性脂肪濃度が低下していた。また、図7に示すように、被験者全員の中性脂肪濃度の平均値は、アスタキサンチンカプセル摂取前と比較して、14.7%減少していた。特に、アスタキサンチンカプセル摂取前の中性脂肪濃度が100mg/dL以上であった被験者では、全員が減少しており(図6参照)、平均減少値は35.2mg/dL(摂取前の値を100%とすると21.5%)であったことにより、特に中性脂肪濃度が高い被験者において低減効果が高かったことがわかる。一般に、中性脂肪濃度は35〜149mg/dLが正常値である。このように、アスタキサンチンカプセルの摂取により、中性脂肪濃度が高い被験者では、確実に中性脂肪濃度が低下し、一方、中性脂肪濃度が低い被験者では、あまり濃度が低下しなかった。このことから、アスタキサンチンが、中性脂肪濃度を極度に低下させることなく、正常値の範囲に中性脂肪濃度を制御し、安全に作用することがわかった。また、被験者のほぼ全員の値が、摂取後には正常範囲内に収まったことから、アスタキサンチンが血中中性脂肪の濃度を正常範囲へ制御することが示された。
(実施例3:血圧に及ぼす効果)
上記調製例2で得たアスタキサンチンカプセルを、20歳代〜70歳代の男女18名の被験者に、1日1回1カプセルずつ4週間にわたり摂取させた。摂取開始日の朝食前および摂取終了日の翌日の朝食前に、各被験者の弛緩期血圧を測定した。各被験者についてのアスタキサンチンカプセル摂取前後の弛緩期血圧(mmHg)の変化を図8に示す。図8において、血圧が低下した、または血圧の変化がなかった被験者を実線で、および血圧が上昇した被験者を点線で示した。
上記調製例2で得たアスタキサンチンカプセルを、20歳代〜70歳代の男女18名の被験者に、1日1回1カプセルずつ4週間にわたり摂取させた。摂取開始日の朝食前および摂取終了日の翌日の朝食前に、各被験者の弛緩期血圧を測定した。各被験者についてのアスタキサンチンカプセル摂取前後の弛緩期血圧(mmHg)の変化を図8に示す。図8において、血圧が低下した、または血圧の変化がなかった被験者を実線で、および血圧が上昇した被験者を点線で示した。
図8からわかるように、アスタキサンチンカプセル摂取前に弛緩期血圧が90mmHg以上であった被験者は、いずれもアスタキサンチンカプセルの摂取により血圧が低下した。逆に、血圧が51mmHgと低かった被験者においては、正常域(60〜89mmHg)近くまで血圧が上昇していた。このように、アスタキサンチンカプセルの摂取により、血圧が高い被験者では、確実に血圧が低下し、一方、血圧が低い被験者では、あまり血圧が低下しなかった。このことから、アスタキサンチンが、血圧を極度に低下させることなく、正常値の範囲に制御し、安全に作用することがわかった。また、被験者のほぼ全員の値が、摂取後には正常域付近になったことから、アスタキサンチンは、実施例2における血中中性脂肪濃度の場合と同様に、血圧についても正常範囲へ制御することが示された。
(参考例1:HUVECに対する50%致死濃度の測定)
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)(ATCC CRL−1730)を、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手し、1%Antibiotic-Antimycotic(GIBCO BRL, USA)を添加した10%ウシ胎児血清含有Endothelial Cell Growth Medium(CELL APPLICATIONS, USA))中、5%CO2雰囲気下、37℃にて予備培養した。
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)(ATCC CRL−1730)を、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手し、1%Antibiotic-Antimycotic(GIBCO BRL, USA)を添加した10%ウシ胎児血清含有Endothelial Cell Growth Medium(CELL APPLICATIONS, USA))中、5%CO2雰囲気下、37℃にて予備培養した。
Matrigelマトリックス(BD Biosciences, USA)を融解して氷上で4℃にて保持し、そして50μLのマトリックスを96ウェル組織培養プレートの各ウェルに移した。プレートを37℃にて少なくとも1時間インキュベートして、マトリックス溶液を固化させた。
一方、上記調製例1で得たアスタキサンチンモノエステルを、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、次いで蒸留水で希釈して、40(v/v)%DMSO中に25000、2500、250、25、および2.5μMのアスタキサンチンモノエステルを含むストック試験溶液を調製した。
100μLのHUVEC懸濁液(約2.5×103細胞/ウェル)を、5%CO2雰囲気下37℃にて96ウェルのMatrigelプレートに入れた。24時間後、100μLの増殖培地および上記の各ストック試験溶液またはベヒクル(40(v/v)%DMSO)2μLずつを、各2つのウェルに添加し、さらに72時間インキュベートした。DMSOおよびアスタキサンチンモノエステルの最終濃度は、250、25、2.5、0.25、および0.025μMであった。
インキュベーション終了後、20μLの90%alamarBlue試薬を個々のウェルに添加し、さらに6時間インキュベートした。次いで、各ウェルの蛍光強度を、Spectrafluor Plusプレートリーダーを用いて、励起波長530nmおよび発光波長590nmにて測定し、生存細胞数を計数した。これは、生存細胞が、alamarBlueを非蛍光性の酸化型(青)から蛍光性の還元型(赤)に変化させる能力に基づく。なお、50%致死濃度は、実験開始時の細胞数の50%になる濃度を算出した。
この結果、HUVECに対するアスタキサンチンモノエステルの50%致死濃度(LC50)は250μM(DMSOへの最大溶解濃度)以上であり、毒性が低いことがわかった。
本発明によれば、新たなかつ非常に効果が高いインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、およびメタボリックシンドローム予防剤が提供される。高脂肪食の摂取継続時においても、本発明のインスリン抵抗性予防剤またはメタボリックシンドローム予防剤を併用することにより、脂質代謝異常が改善される。具体的には、脂肪組織における脂肪分解の抑制が阻害され、または脂肪合成の促進も阻害されるため、脂肪の蓄積が抑制される。あるいは、血糖値の上昇が抑制され、インスリンの過剰分泌が抑制されることにより、脂肪組織への糖の取り込みが抑制され、脂肪細胞への脂肪の蓄積が抑制される。したがって、肥満が抑制され、さらに肥満によって引き起こされるインスリン抵抗性および高インスリン血症、ならびにメタボリックシンドロームを予防/抑制することができる。そのため、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防することができる。
本発明のインスリン抵抗性予防剤、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤、またはメタボリックシンドローム予防剤の有効成分であるアスタキサンチンおよび/またはそのエステルは食経験が長く、毒性が非常に低いため、安全性が極めて高い。したがって、医薬品として使用されるだけでなく、健康食品などとして日常的に予防的に用いられ得る。
Claims (6)
- アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、インスリン抵抗性予防剤。
- 前記アスタキサンチンおよび/またはそのエステルが、ヘマトコッカス属に属する微細藻類由来である、請求項1に記載のインスリン抵抗性予防剤。
- 前記インスリン抵抗性が肥満に起因する、請求項1または2に記載のインスリン抵抗性予防剤。
- アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、インスリン抵抗性に関連する疾病の予防剤。
- アスタキサンチンおよび/またはそのエステルを有効成分として含有する、メタボリックシンドローム予防剤。
- 前記アスタキサンチンおよび/またはそのエステルが、ヘマトコッカス属に属する微細藻類由来である、請求項5に記載のメタボリックシンドローム予防剤。
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