JP2007244140A - 出力トルク補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速回転時に出力トルクが減少せず、位置決め動作を短縮できる出力トルク補正方法を提供する。
【解決手段】サーボモータの回転速度によって変化する機械損を予め測定するステップ1と、ステップ1の測定値を近似式にて当てはめて回転速度における補正トルクの補正係数を求めるステップ2と、求めた補正係数の妥当性を確認し決定するステップ3と、決定した補正係数に基づき速度変化に応じて補正トルクに演算するステップ4と、前記補正トルクをトルク指令値に加算して閉ループ制御するステップ5とを備え、サーボモータを機械に組み込んで使用する際に、回転速度に応じて変化する補正トルクをリアルタイムに適用する。
【選択図】図1

Description

本発明はサーボモータの回転速度変化における機械的な補正トルクの補正に関する。
モータの出力トルクを制御する場合は、モータ内のコイルに流れる電流のレベルを制御する。この場合コイルに流す電流は、制御回路で電圧スイッチングしてON−OFFを繰り返すことで電流量をコントローする。
このため、コイルに流れる電流を電流検出器で検出してフィードバック制御し、予め定めた基準電流値と検出した電流値と比較して、基準電流値>実電流値の時には電流を増加に、基準電流値≦実電流値の時には電流を減少に制御してトルクを制御する(例えば、特許文献1参照)。
図7に示すように、指令速度32でモータを回転させた場合、軸受けの機械損や風損などの機械的な損失が発生するため、実際には理想トルク34に比べて補正トルクだけ少ない出力トルク33となり、加速時においては実速度31の加速が高速回転領域になると鈍化して指令速度32に追従できなくなり、目標速度到達に遅れが発生し、減速時においては高速回転領域で理想トルク34に対して出力トルク33が低くなるため、減速に遅れが発生してしまい、指令速度32に対して追従できず、位置決め動作時間が長くなり、問題があった。
一方、モータの回転スピードが速くなった場合に、制御回路の演算周期の遅れによりモータ内にある回転子の位置と、制御回路で演算する位置データとのずれが大きくなり、トルク出力が下がる現象では、回転速度により制御演算周期分の実際の位置と演算でする位置データのずれを予め予測し、演算することで回転速度が上がることによるトルクの出力低下を防止している(例えば、特許文献2参照)。
特開平8―172793号公報 特開2000―287488号公報
解決しようとする問題点は、モータ回転の指令速度に対する実速度の遅れであり、サーボ特性は、回転速度が変化してもトルク指令に追従して出力トルクは一定でなければならないが、軸受けの機械損や風損により、回転速度が上がると損失分だけトルクが落ち、結果として、位置決め動作が遅れる点である。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、高速回転時に出力トルクが減少せず、位置決め動作を短縮できる出力トルク補正方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、サーボモータの回転速度によって変化する機械損を予め測定するステップ1と、ステップ1の測定値を近似式にて当てはめて回転速度における補正トルクの補正係数を求めるステップ2と、求めた補正係数の妥当性を確認し決定するステップ3と、決定した補正係数に基づき速度変化に応じて補正トルクに演算するステップ4と、前記補正トルクをトルク指令値に加算して閉ループ制御するステップ5とを備え、サーボモータを機械に組み込んで使用する際に、回転速度に応じて変化する補正トルクをリアルタイムに適用する。
本発明の出力トルク補正方法によれば、回転速度により変化するサーボモータ内部の風損と機械損をリアルタイムに補正して適用できる。特に高速領域におけるサーボモータのトルク指令を補正して、位置決め動作時間を短縮することができる。
このように、高速領域においても速度指令に対して遅延することなく追従させることが可能となる。
サーボモータの回転速度によって変化する機械損を予め測定するステップ1と、ステップ1の測定値を近似式にて当てはめて回転速度における補正トルクの補正係数を求めるステップ2と、求めた補正係数の妥当性を確認し決定するステップ3と、決定した補正係数に基づき速度変化に応じて補正トルクに演算するステップ4と、前記補正トルクをトルク指令値に加算して閉ループ制御するステップ5とを備え、サーボモータを機械に組み込んで使用する際に、回転速度に応じて変化する補正トルクをリアルタイムに適用する。
図1はトルク補正係数決定方法のフローチャート、図2はトルク補正演算アルゴリズムのフローチャート、図3はサーボモータの構成図、図4はサーボアンプのブロック構成である。
以下、図1および図2のフローチャートに沿って、図3および図4の構成図を併用しながら説明する。
最初に、サーボモータ1が回転する際に発生する損失トルクについて述べる。損失トルクは、回転子3の回転によりサーボモータ1内部の空気との摩擦により熱としてエネルギーを消費してしまう風損と、回転子3のシャフト2を回転自在に支承するベアリング4の内輪、外輪、玉、グリスが摩擦することにより熱としてエネルギーを消費してしまう機械損とからなり、回転速度および摩擦係数に比例する。
従来のサーボシステムは、サーボモータ1内のエンコーダ5からの位置情報のフィードをサーボアンプ11が受け取り、位置情報より演算で得られる回転速度15に関わらずトルク指令16に追従して出力トルク22を制御する。このため、トルク指令16をCPU13で計算し、PWMの3相信号に変換して出力し、IGBT19のスイッチングにより電流をサーボモータ1に供給する。
電流量14とトルク指令16による閉ループ制御では電流量は制御できるが、上述したサーボモータ1の損失トルクは考慮されておらず、出力軸であるシャフト2のトルクを測定すると、トルク指令>出力トルクとなる。この差分が損失トルクであり、すなわち補正トルクに相当する。
本発明は、この損失トルクを考慮したトルク指令によって出力トルクとの整合性を向上させ、位置決め動作時間の短縮を図るものである。
ステップ1では、サーボモータ1の機械的な損失特性を予め確認するために、サーボモータ1をテストベンチに設置し、サーボモータ1のシャフト2にトルク計測装置を取り付け、サーボアンプ11から一定の電流量を印加した状態で、定格回転速度15におけるシャフト2から出力されるトルクを計測する(図5参照)。
この結果、トルク指令21と出力トルク22の差分から定格回転速度15における補正トルク23が得られる。
ステップ2では、ステップ1で計測した結果を基にして、定格回転速度15と補正トルク23の相関よりトルク補正演算17の係数を決定する。
補正演算17では、サーボモータ1内の風損やベアリングによる機械損は、回転速度に比例するため相関を1次式で近似させると、T=a・V+b(T=補正トルク、V=回転速度)となる。この補正係数aおよび補正係数bをパラメータとして、サーボアンプ11に記憶させる。
ステップ3では、ステップ2で決定した補正係数aおよび補正係数bに妥当性があるかを検証する。ステップ1と同様にサーボモータ1をテストベンチに設置し、サーボモータ1のシャフト2にトルク計測装置を取り付け、サーボアンプ11はステップ2で決定した補正係数を用いて演算された補正トルクを加算した電流をサーボモータ1に印加し、回転速度を変化させて回転速度毎にシャフト2の出力トルクを計測する。
ステップ3における出力トルク25が整合する場合はステップ2で決定した補正係数に妥当性があるとして、サーボモータ1の出荷パラメータに反映させる。整合性がない場合は、ステップ2に戻り補正係数の設定を再度実施する。
このステップ1からステップ3は、補正トルクを決定するためのデータ準備のステップで、ステップ4とステップ5に入る前に実施する。
このあと、サーボモータ1とサーボアンプ11は、制御対象となる機械に組み込まれ、以後は機械の動作における回転速度変化に応じて、サーボモータ1の出力トルク25に反映させる。
ステップ4では、機械に組み込んだサーボモータ1を動作させ、エンコーダ5からサーボアンプ11にフィードバックされる位置情報よりサーボモータ1の回転速度15が演算される。これをv1と定義する。サーボアンプ11は、ステップ2で記憶しておいた1次式のトルク補正演算17の近似式であるT=a・V+bに、現在の回転速度v1をVに代入し、現在の補正トルクt1=a・v1+bにて演算する。
ステップ5では、図1のトルク指令16に現在の補正トルクt1を加算した指令トルク24を用いて、サーボモータ1に印加する電流量をコントロールするため、出力トルク25をトルク指令16に一致させることができる。
サーボモータ1の回転速度15は都度変化するので、回転続行している間はステップ4に戻り回転速度v2を演算し、v2を近似式に代入して補正トルクt2=a・v2+bを演算し、サーボモータ1の出力トルクを回転速度に応じて都度補正する。
このように、サーボモータ1の回転が続行している間は、リアルタイムに回転速度vnを計測し、補正トルクtn=a・vn+bの演算を行い、補正トルクtnを適用した出力トルク25でモータ駆動を続行する。
この結果、図7のように理想のトルク出力34に対し、トルク出力33が不足することがなくなり、指令速度に対し高速領域においても動作遅れすることなく追従することが可能となる。
本発明の出力トルク補正方法は、サーボモータの閉ループ制御に最適であり、高速回転領域で頻繁に速度変動させて使用する用途などに有効である。
補正係数を設定するためのフローチャート 補正係数をモータ制御に反映させるためのフローチャート サーボモータの要部構成図 サーボアンプのブロック構成図 補正係数を用いない場合のスピード−トルク特性図 補正係数を用いた場合のスピード−トルク特性図 従来の位置決め動作の速度とトルクの説明図
符号の説明
1 サーボモータ
2 シャフト
3 回転子
4 ベアリング
5 エンコーダ
11 サーボアンプ
12 電流センサー
13 CPU
14 電流量
15 回転速度
16 トルク指令
17 トルク補正演算
18 電流制御
19 IGBT
21 指令トルク
22 出力トルク
23 損失トルク(補正トルク)
24 損失を考慮した指令トルク
25 補正後の出力トルク

Claims (1)

  1. サーボモータの回転速度によって変化する機械損を予め測定するステップ1と、ステップ1の測定値を近似式にて当てはめて回転速度における補正トルクの補正係数を求めるステップ2と、求めた補正係数の妥当性を確認し決定するステップ3と、決定した補正係数に基づき速度変化に応じて補正トルクに演算するステップ4と、前記補正トルクをトルク指令値に加算して閉ループ制御するステップ5とを備え、サーボモータを機械に組み込んで使用する際に、回転速度に応じて変化する補正トルクをリアルタイムに適用することを特徴とする出力トルク補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013243848A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Thk Co Ltd モータ制御装置、及びモータ制御方法

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