JP2007243360A - 音響装置および端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピーカの鳴動に起因する振動音を低減可能な音響装置と、音声再生機能を有する端末装置とを提供する。
【解決手段】スピーカの鳴動に起因する振動音を、固有共振周波数に基づいて減衰させるフィルタを設ける。
【選択図】図4
【解決手段】スピーカの鳴動に起因する振動音を、固有共振周波数に基づいて減衰させるフィルタを設ける。
【選択図】図4
Description
本発明は、端末装置と、端末装置を載置して当該端末装置と協働して音響を提供する音響装置に関する。
たとえば、自宅に帰宅したとき、携帯電話機を充電台に載置して、携帯電話機内のバッテリを充電することは広く行われている。
さらに、充電機能に加えて、スピーカを付加した接続装置が提案されており、接続装置に携帯電話機が載置された(置かれた)ときに、携帯電話機内のバッテリを充電しながら、携帯電話機で受信した音響信号、たとえば、ダウンロードした音楽を、携帯電話機内のスピーカだけではなく、接続装置内のスピーカで聴くことも可能になっている。
接続装置内は携帯電話機内よりも空間的余裕があり、接続装置内のスピーカは、通常、携帯電話機内のスピーカより大型で性能の良いものにすることができるから、携帯電話機で受信した音楽を接続装置内のスピーカで再生すると、良質で大きな再生音が得られるという利点がある。
しかしながら、携帯電話機と接続装置とは着脱容易になっていて、操作の容易性を維持するため、携帯電話機を接続装置に載置しただけで上述した用途が達成可能なように、最小限の接点と、保持加重動作点に設定する必要がある。
すなわち、携帯電話機は接続装置に軽く載置した状態(遊嵌状態)になっているから、携帯電話機のスピーカ、または、接続装置のスピーカを鳴動させると、種々の固有共振周波数において振動し、振動音が出る。この振動音をビビリ音と呼ぶ。
振動は主に、接続装置と携帯電話機との接点(接続端子)、携帯電話機を接続装置が保持している部分に起こる。
上記固有共振周波数としては、携帯電話機の筐体の固有共振周波数、接続装置の固有共振周波数などがある。
振動は主に、接続装置と携帯電話機との接点(接続端子)、携帯電話機を接続装置が保持している部分に起こる。
上記固有共振周波数としては、携帯電話機の筐体の固有共振周波数、接続装置の固有共振周波数などがある。
接続装置のスピーカを用いて良質の音を再生しているにも係わらず、ビビリ音が大きいと、そのスピーカで再生した音質が低下することを意味する。
上述したビビリ音を低減する方法としては、接点の荷重圧力を調整したり、携帯電話機の保持部に振動を低減する緩衝材を装着するなどの対策を講じている。
しかしながら、理想的な荷重圧力をとることは難しい。
また、着脱耐数の低下、接続装置の生産性の低下などの課題があり、接続装置の製品としての信頼性を低下させる可能性があった。
また、着脱耐数の低下、接続装置の生産性の低下などの課題があり、接続装置の製品としての信頼性を低下させる可能性があった。
さらに、好ましくは、接続装置は低価格が要望されているが、従来の方法では、価格が高騰する可能性があった。
本発明は、上記例示した振動音を低減可能な音響装置と、音声再生機能を有する端末装置を提供することにある。
本発明によれば、端末機器と、前記端末機器が載置可能な載置部および前記端末機器が前記載置部に載置されている状態を保持する保持部を備えた置き台と、前記端末機器または前記置き台の少なくとも一方に設けられて、音響信号を出力する音源手段と、前記端末機器または前記置き台の少なくとも一方に設けられて、前記端末機器が前記載置部に載置された状態で前記音源手段から出力された音響信号に基づき音響出力する音響出力手段とを備えた音響装置において、前記端末機器と前記置き台との一方に設けられて、前記音源手段から出力される音響信号の前記端末機器または前記置き台の少なくとも一方の固有共振周波数の成分を減衰させる減衰手段を有し、前記減衰手段にて前記固有共振周波数に対する周波数の成分が減衰された音響信号に応じた音響を前記音響出力手段から出力させるように構成されたことを特徴とする、音響装置が提供される。
また本発明によれば、置き台に載置可能な筐体と、音響信号を出力する音源手段と、前記置き台に載置された状態で、前記筐体または前記置き台の少なくとも一方に設けられた音響出力手段に前記音源手段から出力された音響信号を伝送する音響信号伝送手段とを備えた端末装置において、前記音響信号伝送手段は、自端末または前記置き台の少なくとも一方の固有共振周波数に対する前記音響手段から出力される音響信号の周波数の成分を減衰させる減衰手段を有して、当該減衰手段は前記固有共振周波数に対する周波数の成分が減衰された音響信号を前記音響周波数手段に伝送するように構成されたことを特徴とする、端末装置が提供される。
本発明によれば、音響出力手段の鳴動に起因する振動音(ビビリ音)が低減できる。
その結果、良質な音が得られる。
その結果、良質な音が得られる。
本発明の音響装置および端末装置の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して述べる。
本発明の端末装置の実施の形態としてストレート型の携帯電話機1を例示する。
図1(A)、(B)は、本実施の形態の携帯電話機1が、本発明の音響装置の1実施の形態としての接続装置200に載置されている状態を示す。図1(A)は平面図であり、図1(B)は断面図である。
本発明の端末装置の実施の形態としてストレート型の携帯電話機1を例示する。
図1(A)、(B)は、本実施の形態の携帯電話機1が、本発明の音響装置の1実施の形態としての接続装置200に載置されている状態を示す。図1(A)は平面図であり、図1(B)は断面図である。
携帯電話機1の主要部のみ述べる。携帯電話機1は、筐体5と、テンキースイッチ、機能選択バタンなどを有するキー入力部10と、たとえば、液晶表示器などの表示部12が配置されている。
本発明の音響装置の1例しての接続装置200は、携帯電話機1が載置される凹陥部(載置部)が形成されている置き台210と、接続装置200の外部から、たとえば、DC電圧の電力を受けて携帯電話機1のバッテリの電圧のレベルに変換して携帯電話機1のバッテリに給電する給電部220が接続装置200の内部に配置されている。
本発明の音響装置の1例しての接続装置200は、携帯電話機1が載置される凹陥部(載置部)が形成されている置き台210と、接続装置200の外部から、たとえば、DC電圧の電力を受けて携帯電話機1のバッテリの電圧のレベルに変換して携帯電話機1のバッテリに給電する給電部220が接続装置200の内部に配置されている。
携帯電話機1の底部には、接続用端子CT1、CT2が設けられており、携帯電話機1が置き台210の凹陥部(載置部)に載置されると、置き台210の凹陥部(載置部)の底部に設けられた給電用端子PT1,PT2と接続状態となり、給電部220から携帯電話機1内のバッテリに充電が行われる。
また、携帯電話機1の上部と底部には図示しない係合凹部がそれぞれ形成されており、携帯電話機1が凹陥部(載置部)に載置されると、これら係合凹部に対向した位置で置き台210から突出して配置された突出係合子が当該係合凹部に係合する構成となっている。携帯電話機1は置き台210の凹陥部(載置部)に載置されると、底部と上部においてそれぞれ置き台210と係止されることとなり、この係合凹部と突出係合子により構成される保持部によって携帯電話機1は置き台210の凹陥部(載置部)に載置されている状態で保持される構成となっている。なお、この係合凹部と突出係合子とを有して構成される保持部は、上述した構成に限定されることなく、従来と同様の構成により、携帯電話機1を置き台210の凹陥部(載置部)に載置された状態で保持する構成であればよい。
本実施の形態においては、上述した充電動作の他、後述する音響処理に起因するビビリ対策が行われるが、その詳細は後述する。
また、携帯電話機1の上部と底部には図示しない係合凹部がそれぞれ形成されており、携帯電話機1が凹陥部(載置部)に載置されると、これら係合凹部に対向した位置で置き台210から突出して配置された突出係合子が当該係合凹部に係合する構成となっている。携帯電話機1は置き台210の凹陥部(載置部)に載置されると、底部と上部においてそれぞれ置き台210と係止されることとなり、この係合凹部と突出係合子により構成される保持部によって携帯電話機1は置き台210の凹陥部(載置部)に載置されている状態で保持される構成となっている。なお、この係合凹部と突出係合子とを有して構成される保持部は、上述した構成に限定されることなく、従来と同様の構成により、携帯電話機1を置き台210の凹陥部(載置部)に載置された状態で保持する構成であればよい。
本実施の形態においては、上述した充電動作の他、後述する音響処理に起因するビビリ対策が行われるが、その詳細は後述する。
図2は携帯電話機1の筐体5の内部、筐体5の表面に配設された信号処理部100を主とした構成要素の一部を図解した図である。
信号処理部100は、無線通信部101、GPS信号受信部102、音声処理部104、記憶部109、充電器検出部110、バッテリ部111、制御部150を有する。
また、携帯電話機1は、キー入力部10の他、音声処理部104に接続されているスピーカ105、マイクロフォン106を有する。無線通信部101に接続されている無線通信用アンテナ121およびGPS信号受信部102に接続されているGPS用アンテナ122は、筐体5内の適宜な場所に配置されている。
信号処理部100は、無線通信部101、GPS信号受信部102、音声処理部104、記憶部109、充電器検出部110、バッテリ部111、制御部150を有する。
また、携帯電話機1は、キー入力部10の他、音声処理部104に接続されているスピーカ105、マイクロフォン106を有する。無線通信部101に接続されている無線通信用アンテナ121およびGPS信号受信部102に接続されているGPS用アンテナ122は、筐体5内の適宜な場所に配置されている。
制御部150は、たとえば、マイクロプロセッサ(μP)を用いて構成されており、上述した部分と協働して、たとえば、下記に例示する処理を行う。
なお、制御部150で行う主要処理は、記憶部109に記憶されたプログラムが制御部150内の演算処理ユニット(CPU)において下記に述べる処理を遂行することによって実現される。記憶部109は、たとえば、上記各処理を行うプログラムおよび固定のパラメータなどを記憶しているROM、各種データの一時的な保存(記憶)処理に使用するRAMとを有する。
なお、制御部150で行う主要処理は、記憶部109に記憶されたプログラムが制御部150内の演算処理ユニット(CPU)において下記に述べる処理を遂行することによって実現される。記憶部109は、たとえば、上記各処理を行うプログラムおよび固定のパラメータなどを記憶しているROM、各種データの一時的な保存(記憶)処理に使用するRAMとを有する。
(1)通話処理
ユーザーがキー入力部10を介してダイアル操作を行った場合、制御部150はそれを検出し、音声処理部104、無線通信部101および無線通信用アンテナ121を介して発呼側と通話処理を行う。たとえば、音声処理部104はマイクロフォン106から入力された音声信号を処理して無線通信部101を介して相手側に送出し、相手側の音声信号をスピーカ105を介して出力する。
(2)位置、方位表示処理
ユーザーがキー入力部10を介して位置・方位表示要求操作を行った場合、総合処理部152をそれを検出し、GPS信号受信部102およびGPS用アンテナ122を介して携帯電話機1の位置情報を入手し、その結果を、たとえば、表示部12に図形表示する。
(3)その他の処理
制御部150はその他、たとえば、バッテリ部111の残量管理処理などを行う。
ユーザーがキー入力部10を介してダイアル操作を行った場合、制御部150はそれを検出し、音声処理部104、無線通信部101および無線通信用アンテナ121を介して発呼側と通話処理を行う。たとえば、音声処理部104はマイクロフォン106から入力された音声信号を処理して無線通信部101を介して相手側に送出し、相手側の音声信号をスピーカ105を介して出力する。
(2)位置、方位表示処理
ユーザーがキー入力部10を介して位置・方位表示要求操作を行った場合、総合処理部152をそれを検出し、GPS信号受信部102およびGPS用アンテナ122を介して携帯電話機1の位置情報を入手し、その結果を、たとえば、表示部12に図形表示する。
(3)その他の処理
制御部150はその他、たとえば、バッテリ部111の残量管理処理などを行う。
本発明に関係する携帯電話機の信号処理部
信号処理部100が行う種々の処理のうち、本実施の形態に関係するのは、音声処理部104、スピーカ105を用いた音声処理が中心となる。音声処理としては、携帯電話機1が無線通信部101を介して、ダウンロードした音楽を再生する場合を例示する。また、本実施の形態の携帯電話機1内のスピーカ105は音響装置の1例としての接続装置200からの音楽など、音響信号を再生することにも使用できる。
さらに、図2に図解した信号処理部100において、本発明に関係するものとして、第1フィルタ161および/または第2フィルタ162と、制御部150内に置き台識別部151と、フィルタ特性変更部152が設けられていて、記憶部109には当該携帯電話機1の固有共振周波数ft と、識別される置き台210に対応する固有共振周波数fc が記憶されている。
信号処理部100が行う種々の処理のうち、本実施の形態に関係するのは、音声処理部104、スピーカ105を用いた音声処理が中心となる。音声処理としては、携帯電話機1が無線通信部101を介して、ダウンロードした音楽を再生する場合を例示する。また、本実施の形態の携帯電話機1内のスピーカ105は音響装置の1例としての接続装置200からの音楽など、音響信号を再生することにも使用できる。
さらに、図2に図解した信号処理部100において、本発明に関係するものとして、第1フィルタ161および/または第2フィルタ162と、制御部150内に置き台識別部151と、フィルタ特性変更部152が設けられていて、記憶部109には当該携帯電話機1の固有共振周波数ft と、識別される置き台210に対応する固有共振周波数fc が記憶されている。
本発明に関係する接続装置
接続装置200は、図3に図解したように、好ましくは、スピーカ230と、プロセッサ240と、メモリ250と、音声処理部260と、第1フィルタ部271および/または第2フィルタ部172とを有する。プロセッサ240は携帯電話機1における信号処理部150に対応しており、好ましくは、携帯電話機1などの端末機器の識別処理を行う端末機器識別部241と、フィルタ特性変更部242とを有する。
接続装置200は、図3に図解したように、好ましくは、スピーカ230と、プロセッサ240と、メモリ250と、音声処理部260と、第1フィルタ部271および/または第2フィルタ部172とを有する。プロセッサ240は携帯電話機1における信号処理部150に対応しており、好ましくは、携帯電話機1などの端末機器の識別処理を行う端末機器識別部241と、フィルタ特性変更部242とを有する。
携帯電話機と接続装置との運用モード
図4(A)〜(C)および図5(A)〜(C)は、接続装置200の置き台210の凹陥部(載置部)に携帯電話機1を載置したときの、音響信号および/または音声信号(以下、音信号という)の再生の態様(モード)を概略的に図解した図である。
具体的には、図4(A)〜(C)には、音楽再生装置や着信発生装置などの音源手段である第1音源M1を携帯電話機1に配設して、この携帯電話機1を置き台210の凹陥部(載置部)に載置した状態で、携帯電話機1に配設されているスピーカーSP1と置き台210に配設されているスピーカーSP2との少なくとも一方から音響を出力する音響装置の態様を概略的に示している。
また、図5(A)〜(C)には、上記同様の音源手段である第2音源M2を置き台210に配設して、この携帯電話機1を置き台210に載置した状態で、携帯電話機1に配設されているスピーカーSP1と置き台210に配設されているスピーカーSP2との少なくとも一方から音響を出力する音響装置の態様を概略的に示している。そして、携帯電話機1または置き台210には、音源手段である第1音源M1、又は第2音源M2から出力される音響信号のうち、特定の周波数の成分を減衰させる減衰手段であるフィルタ(第1フィルタ161、第2フィルタ162)が配置されており、このフィルタによって特定の周波数成分が減衰された音響信号がスピーカーSP1、SP2に出力されて、これらスピーカーSP1、SP2によって減衰された音響信号に基づき音響を出力する構成となっている。なお、音源手段M1、M2から出力された音響信号をスピーカーSP1、SP2に伝送する音響信号伝送手段として、音源M1、M2とスピーカーSP1、SP2とを結ぶ信号線やその途中に設けられたフィルタ161、162が備えられている。
そして、フィルタ161、162は、携帯電話機1に応じた固有共振周波数ft 、または、置き台210に応じた固有共振周波数fc に対応する周波数成分を減衰する特性を有するように構成されている。
図4(A)〜(C)および図5(A)〜(C)は、接続装置200の置き台210の凹陥部(載置部)に携帯電話機1を載置したときの、音響信号および/または音声信号(以下、音信号という)の再生の態様(モード)を概略的に図解した図である。
具体的には、図4(A)〜(C)には、音楽再生装置や着信発生装置などの音源手段である第1音源M1を携帯電話機1に配設して、この携帯電話機1を置き台210の凹陥部(載置部)に載置した状態で、携帯電話機1に配設されているスピーカーSP1と置き台210に配設されているスピーカーSP2との少なくとも一方から音響を出力する音響装置の態様を概略的に示している。
また、図5(A)〜(C)には、上記同様の音源手段である第2音源M2を置き台210に配設して、この携帯電話機1を置き台210に載置した状態で、携帯電話機1に配設されているスピーカーSP1と置き台210に配設されているスピーカーSP2との少なくとも一方から音響を出力する音響装置の態様を概略的に示している。そして、携帯電話機1または置き台210には、音源手段である第1音源M1、又は第2音源M2から出力される音響信号のうち、特定の周波数の成分を減衰させる減衰手段であるフィルタ(第1フィルタ161、第2フィルタ162)が配置されており、このフィルタによって特定の周波数成分が減衰された音響信号がスピーカーSP1、SP2に出力されて、これらスピーカーSP1、SP2によって減衰された音響信号に基づき音響を出力する構成となっている。なお、音源手段M1、M2から出力された音響信号をスピーカーSP1、SP2に伝送する音響信号伝送手段として、音源M1、M2とスピーカーSP1、SP2とを結ぶ信号線やその途中に設けられたフィルタ161、162が備えられている。
そして、フィルタ161、162は、携帯電話機1に応じた固有共振周波数ft 、または、置き台210に応じた固有共振周波数fc に対応する周波数成分を減衰する特性を有するように構成されている。
図4(A)〜(C)において、記号1A〜1Fは、携帯電話機1の各態様を示し、M1は第1音源M1を示す、第1音源M1は、たとえば、携帯電話機1内の、たとえば、音声処理部104を示す。F1〜F4は、携帯電話機1に配設するフィルタを示し、たとえば、第1フィルタ161および/または第2フィルタ162が対応する。SP1は第1スピーカ、たとえば、携帯電話機1内のスピーカ105を示す。
図5(A)〜(C)において、記号200A〜200Fは、接続装置200を示し、M2は第2音源M2を示す、第2音源M2は、たとえば、携帯電話機1内の音声処理部104に対応する接続装置200の音声処理部260を示す。F5〜F8は接続装置200に配設するフィルタを示す。SP2は第2スピーカ、たとえば、接続装置200内のスピーカ230を示す。
図5(A)〜(C)において、記号200A〜200Fは、接続装置200を示し、M2は第2音源M2を示す、第2音源M2は、たとえば、携帯電話機1内の音声処理部104に対応する接続装置200の音声処理部260を示す。F5〜F8は接続装置200に配設するフィルタを示す。SP2は第2スピーカ、たとえば、接続装置200内のスピーカ230を示す。
固有共振周波数f t の設定
携帯電話機も寸法、重量などが様々であるから、携帯電話機に応じた固有共振周波数ft を持つ。好ましくは、携帯電話機1は、その固有共振周波数ft を記憶部109に記憶しておく。同様に、接続装置200も、重量などが様々であるから、接続装置(置き台、クレードル)に応じた固有共振周波数fc を持つ。好ましくは、接続装置200のメモリ250にその固有共振周波数fc を記憶部109に記憶しておく。
携帯電話機も寸法、重量などが様々であるから、携帯電話機に応じた固有共振周波数ft を持つ。好ましくは、携帯電話機1は、その固有共振周波数ft を記憶部109に記憶しておく。同様に、接続装置200も、重量などが様々であるから、接続装置(置き台、クレードル)に応じた固有共振周波数fc を持つ。好ましくは、接続装置200のメモリ250にその固有共振周波数fc を記憶部109に記憶しておく。
識別番号の設定
後述するように、携帯電話機1が、接続装置200の置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたとき、携帯電話機1内の信号処理部150内の置き台識別部151と、接続装置200内のプロセッサ240の端末機器識別部241とが互いの、あるいは、他方の識別を行うことがある。その場合には、携帯電話機1の記憶部109に当該携帯電話機1の識別番号、たとえば、携帯番号を記憶しておく。同様に、接続装置200のメモリ250内に接続装置200の識別番号、たとえば、携帯番号に類似した装置番号を記憶しておく。
詳細には、図4に示される構成では、携帯電話機1には、置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたときにこの載置された置き台210を識別するための識別部151が制御部150に設けられており、制御部150はこの識別部151によって識別された置き台210に応じてフィルタ特性変更部152によって、識別された置き台210が有する固有共振周波数fc に対応する周波数成分が減衰されるようにフィルタの特性を変更する。
また、図5に示される構成では、置き台210には、携帯電話機1が載置されたときにこの載置された携帯電話機1を識別するための識別部241が設けられており、プロセッサ240はこの識別部241によって識別された携帯電話機1に応じて、フィルタ特性変更部242によって、識別された携帯電話機1が有する固有共振周波数ft に対応する周波数成分が減衰されるようにフィルタの特性を変更する。
これら携帯電話機1または置き台210の識別方法としては、前述したように、携帯電話機の識別番号(たとえば、携帯番号、装置番号)を記憶部109やメモリ250内に記憶させておき、この識別番号を判定して携帯電話機1または置き台210を識別するようにしてもよい。または、携帯電話機1が置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたときに、携帯電話機1または置き台210は、置き台210または携帯電話機1より抵抗値を示す信号を入力して、この入力された信号により判定される抵抗値に基づき置き台210又は携帯電話機1を判定するような構成であってもよい。この識別構成については限定されるものではなく、携帯電話機1や置き台210をそれぞれ識別することができるような構成であればよく、この識別された結果に基づき、フィルタ特性変更部152、242がフィルタの特性を変更できるような構成であればよい。
後述するように、携帯電話機1が、接続装置200の置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたとき、携帯電話機1内の信号処理部150内の置き台識別部151と、接続装置200内のプロセッサ240の端末機器識別部241とが互いの、あるいは、他方の識別を行うことがある。その場合には、携帯電話機1の記憶部109に当該携帯電話機1の識別番号、たとえば、携帯番号を記憶しておく。同様に、接続装置200のメモリ250内に接続装置200の識別番号、たとえば、携帯番号に類似した装置番号を記憶しておく。
詳細には、図4に示される構成では、携帯電話機1には、置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたときにこの載置された置き台210を識別するための識別部151が制御部150に設けられており、制御部150はこの識別部151によって識別された置き台210に応じてフィルタ特性変更部152によって、識別された置き台210が有する固有共振周波数fc に対応する周波数成分が減衰されるようにフィルタの特性を変更する。
また、図5に示される構成では、置き台210には、携帯電話機1が載置されたときにこの載置された携帯電話機1を識別するための識別部241が設けられており、プロセッサ240はこの識別部241によって識別された携帯電話機1に応じて、フィルタ特性変更部242によって、識別された携帯電話機1が有する固有共振周波数ft に対応する周波数成分が減衰されるようにフィルタの特性を変更する。
これら携帯電話機1または置き台210の識別方法としては、前述したように、携帯電話機の識別番号(たとえば、携帯番号、装置番号)を記憶部109やメモリ250内に記憶させておき、この識別番号を判定して携帯電話機1または置き台210を識別するようにしてもよい。または、携帯電話機1が置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたときに、携帯電話機1または置き台210は、置き台210または携帯電話機1より抵抗値を示す信号を入力して、この入力された信号により判定される抵抗値に基づき置き台210又は携帯電話機1を判定するような構成であってもよい。この識別構成については限定されるものではなく、携帯電話機1や置き台210をそれぞれ識別することができるような構成であればよく、この識別された結果に基づき、フィルタ特性変更部152、242がフィルタの特性を変更できるような構成であればよい。
フィルタ特性の変化
携帯電話機1と接続装置200(置き台210)とは、それぞれ異なる固有共振周波数ft 、fc を有しており、携帯電話機1に配設されたスピーカーSP1を鳴動させた場合には、携帯電話機1の固有共振周波数ft に応じて振動が発生するとともに、置き台210の固有共振周波数fc に応じても振動が発生する。また、置き台210に配設されるスピーカーSP2を鳴動させた場合にも、置き台210の固有共振周波数fc に応じて振動が発生するとともに、携帯電話機1の固有共振周波数ft に応じても振動が発生する。もちろん、両スピーカーSP1、SP2を鳴動させる場合にも、携帯電話機1の固有共振周波数ft および置き台210の固有共振周波数fc に応じた振動が発生する。
したがって、携帯電話機1と接続装置200との組み合わせ態様と、携帯電話機1および置き台210との組み合わせ態様と、携帯電話機1および置き台210の各固有共振周波数ft 、fc に応じて、音響信号における各固有共振周波数に対応する周波数成分が減衰されるように、携帯電話機1内の第1フィルタ161、および/または、第2フィルタ162、あるいは、接続装置200内の第1フィルタ部271および/または第2フィルタ部272は、フィルタ特性が変化可能、または、それぞれ、異なるフィルタ特性を持つ複数をフィルタを準備しておき、各固有共振周波数に応じて選択的に使用することが望ましい。
携帯電話機1のフィルタ特性変更部152、接続装置200のフィルタ特性変更部242はそのようなフィルタ特性の変更を行う。
携帯電話機1と接続装置200(置き台210)とは、それぞれ異なる固有共振周波数ft 、fc を有しており、携帯電話機1に配設されたスピーカーSP1を鳴動させた場合には、携帯電話機1の固有共振周波数ft に応じて振動が発生するとともに、置き台210の固有共振周波数fc に応じても振動が発生する。また、置き台210に配設されるスピーカーSP2を鳴動させた場合にも、置き台210の固有共振周波数fc に応じて振動が発生するとともに、携帯電話機1の固有共振周波数ft に応じても振動が発生する。もちろん、両スピーカーSP1、SP2を鳴動させる場合にも、携帯電話機1の固有共振周波数ft および置き台210の固有共振周波数fc に応じた振動が発生する。
したがって、携帯電話機1と接続装置200との組み合わせ態様と、携帯電話機1および置き台210との組み合わせ態様と、携帯電話機1および置き台210の各固有共振周波数ft 、fc に応じて、音響信号における各固有共振周波数に対応する周波数成分が減衰されるように、携帯電話機1内の第1フィルタ161、および/または、第2フィルタ162、あるいは、接続装置200内の第1フィルタ部271および/または第2フィルタ部272は、フィルタ特性が変化可能、または、それぞれ、異なるフィルタ特性を持つ複数をフィルタを準備しておき、各固有共振周波数に応じて選択的に使用することが望ましい。
携帯電話機1のフィルタ特性変更部152、接続装置200のフィルタ特性変更部242はそのようなフィルタ特性の変更を行う。
以下、各モードの詳細について述べる。
第1例
図4(A)は、携帯電話機1(1A)が接続装置200(200A)の置き台210の凹陥部(載置部)内に載置されたとき、携帯電話機1内の第1音源M1(音声処理部104)からの音を、第1フィルタF1(第1フィルタ161)を介して、第1スピーカSP1(スピーカ105)から出力する場合を示している。
図4(A)は、携帯電話機1(1A)が接続装置200(200A)の置き台210の凹陥部(載置部)内に載置されたとき、携帯電話機1内の第1音源M1(音声処理部104)からの音を、第1フィルタF1(第1フィルタ161)を介して、第1スピーカSP1(スピーカ105)から出力する場合を示している。
(1)基本的方法
この場合、基本的に第1スピーカSP1の鳴動によって接続装置200の置き台210内で振動するのは携帯電話機1である。したがって、基本的には、第1フィルタF1(フィルタ161)の特性は、携帯電話機1の固有共振周波数ft の成分において大きく減衰する特性のフィルタを用いることが望ましい。そうすると、固有共振周波数ft の成分が減衰された第1スピーカSP1に入力されないので、その鳴動に伴う振動が抑制される。 その結果、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリは低減する。
この場合、基本的に第1スピーカSP1の鳴動によって接続装置200の置き台210内で振動するのは携帯電話機1である。したがって、基本的には、第1フィルタF1(フィルタ161)の特性は、携帯電話機1の固有共振周波数ft の成分において大きく減衰する特性のフィルタを用いることが望ましい。そうすると、固有共振周波数ft の成分が減衰された第1スピーカSP1に入力されないので、その鳴動に伴う振動が抑制される。 その結果、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリは低減する。
そのようなフィルタとしては、公知のバンド・リジェクション・フィルタ(BRF)、ノッチフィルタ(NF)、ノッチフィルタの複合体のコムフィルタなどを用いることができる。
BRFは、特定の帯域において、大きな減衰特性を持つフィルタである。NFは特定の周波数において楔型の大きな減衰(垂下)特性を持つフィルタである。
BRFは、特定の帯域において、大きな減衰特性を持つフィルタである。NFは特定の周波数において楔型の大きな減衰(垂下)特性を持つフィルタである。
(2)改良方法(1)
携帯電話機1が接続装置200に載置されることにより、第1スピーカSP1の振動が質量の大きな接続装置200によって吸収される一方、置き台210の凹陥部(載置部)に載置されており、接続装置200とは遊嵌状態であるが、接続装置200も携帯電話機1の第1スピーカSP1の鳴動により振動する。
以上から、好ましくは、第1フィルタF1の減衰特性としては、携帯電話機1の固有共振周波数ft と接続装置200の固有共振周波数fc との両者の成分を減衰ものとすることが好ましい。
このように行えば、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリは一層低減する。
携帯電話機1が接続装置200に載置されることにより、第1スピーカSP1の振動が質量の大きな接続装置200によって吸収される一方、置き台210の凹陥部(載置部)に載置されており、接続装置200とは遊嵌状態であるが、接続装置200も携帯電話機1の第1スピーカSP1の鳴動により振動する。
以上から、好ましくは、第1フィルタF1の減衰特性としては、携帯電話機1の固有共振周波数ft と接続装置200の固有共振周波数fc との両者の成分を減衰ものとすることが好ましい。
このように行えば、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリは一層低減する。
(3)改良方法(2)
携帯電話機1が種々の接続装置に載置可能であり、接続装置200も種々の携帯電話機と組み合わせ可能に構成されているときは、好ましくは、次のように行う。
携帯電話機1が接続装置200の置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたとき、たとえば、図示しない接続端子が相互に接続された、置き台識別部151と端末機器識別部241とが、相互に通信可能となったとき、通信相手を識別する。識別方法としては、たとえば、携帯電話機1の携帯番号と前処理回路部20の装置番号を用いる。これにより、相互に接続可能であることが確認されたら、相互に固有共振周波数ft と固有共振周波数fc とを交換する。
本例では、第1フィルタF1を有する携帯電話機1のフィルタ特性変更部152が、接続装置200から重心固有共振周波数fc と、記憶部109に記憶されている固有共振周波数ft とから、第1フィルタ161のフィルタ特性を望ましいものとする。
その選択方法は、上述したように、たとえば、第1フィルタ161として複数の減衰特性の異なるフィルタを準備しておき、最も適切なフィルタを選択する。
このように行えば、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリはさらに低減する。
携帯電話機1が種々の接続装置に載置可能であり、接続装置200も種々の携帯電話機と組み合わせ可能に構成されているときは、好ましくは、次のように行う。
携帯電話機1が接続装置200の置き台210の凹陥部(載置部)に載置されたとき、たとえば、図示しない接続端子が相互に接続された、置き台識別部151と端末機器識別部241とが、相互に通信可能となったとき、通信相手を識別する。識別方法としては、たとえば、携帯電話機1の携帯番号と前処理回路部20の装置番号を用いる。これにより、相互に接続可能であることが確認されたら、相互に固有共振周波数ft と固有共振周波数fc とを交換する。
本例では、第1フィルタF1を有する携帯電話機1のフィルタ特性変更部152が、接続装置200から重心固有共振周波数fc と、記憶部109に記憶されている固有共振周波数ft とから、第1フィルタ161のフィルタ特性を望ましいものとする。
その選択方法は、上述したように、たとえば、第1フィルタ161として複数の減衰特性の異なるフィルタを準備しておき、最も適切なフィルタを選択する。
このように行えば、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリはさらに低減する。
第2例
図4(B)は、携帯電話機1(1A)が接続装置200(200A)の置き台210の凹陥部内に載置されたとき、携帯電話機1内の第1音源M1(音声処理部104)からの音を、第2フィルタF2(フィルタ162)を介して、第2スピーカSP2(接続装置200内のスピーカ230)から出力する場合を示している。
接続装置200内のスピーカ230は空間的な余裕もあり、携帯電話機1内の第1スピーカSP1より音質のよい音を再生可能である。たとえば、携帯電話機1が音楽をダウンロードしたものを、音声処理部104を第1音源M1として、スピーカ230が再生すれば、良質の再生音が得られるし、大きな音量で聴くこともできる。
この場合、鳴動するのはスピーカ230であり、鳴動により振動するのは、携帯電話機1と接続装置200である。
図4(B)は、携帯電話機1(1A)が接続装置200(200A)の置き台210の凹陥部内に載置されたとき、携帯電話機1内の第1音源M1(音声処理部104)からの音を、第2フィルタF2(フィルタ162)を介して、第2スピーカSP2(接続装置200内のスピーカ230)から出力する場合を示している。
接続装置200内のスピーカ230は空間的な余裕もあり、携帯電話機1内の第1スピーカSP1より音質のよい音を再生可能である。たとえば、携帯電話機1が音楽をダウンロードしたものを、音声処理部104を第1音源M1として、スピーカ230が再生すれば、良質の再生音が得られるし、大きな音量で聴くこともできる。
この場合、鳴動するのはスピーカ230であり、鳴動により振動するのは、携帯電話機1と接続装置200である。
(1)基本的方法
携帯電話機1内のフィルタF2(フィルタ162)としては、携帯電話機1を接続装置200に載置してスピーカ230を鳴動させた時の共振周波数の特性に選択しておく。
フィルタF2の減衰特性は、第1例、改良方法(1)で述べたと同様となる。
その結果、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリは低減する。
携帯電話機1内のフィルタF2(フィルタ162)としては、携帯電話機1を接続装置200に載置してスピーカ230を鳴動させた時の共振周波数の特性に選択しておく。
フィルタF2の減衰特性は、第1例、改良方法(1)で述べたと同様となる。
その結果、第1スピーカSP1(スピーカ105)によるビビリは低減する。
(2)改良方法(1)
携帯電話機1が種々の接続装置に載置可能であり、接続装置200も種々の携帯電話機と組み合わせ可能に構成されているときは、好ましくは、第1例、改良方法(2)で述べたと同様に、相互に相手を識別し、固有共振周波数ft 、固有共振周波数fc を交換し、フィルタF2(フィルタ162)フィルタ特性を望ましいものとする。
このように行えば、第2スピーカSP2(スピーカ230)によるビビリはさらに低減する。
携帯電話機1が種々の接続装置に載置可能であり、接続装置200も種々の携帯電話機と組み合わせ可能に構成されているときは、好ましくは、第1例、改良方法(2)で述べたと同様に、相互に相手を識別し、固有共振周波数ft 、固有共振周波数fc を交換し、フィルタF2(フィルタ162)フィルタ特性を望ましいものとする。
このように行えば、第2スピーカSP2(スピーカ230)によるビビリはさらに低減する。
第3例
図4(C)は、携帯電話機1(1A)が接続装置200(200A)の置き台210の凹陥部(載置部)内に載置されたとき、携帯電話機1内の第1音源M1(音声処理部104)からの音を、フィルタF1(フィルタ161)を介して、第1スピーカSP1(スピーカ105)で再生し、同時に、第2フィルタF2(フィルタ162)を介して、第2スピーカSP2(スピーカ230)で再生する場合を示している。
この場合は、第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とが同時に鳴動する。
図4(C)は、携帯電話機1(1A)が接続装置200(200A)の置き台210の凹陥部(載置部)内に載置されたとき、携帯電話機1内の第1音源M1(音声処理部104)からの音を、フィルタF1(フィルタ161)を介して、第1スピーカSP1(スピーカ105)で再生し、同時に、第2フィルタF2(フィルタ162)を介して、第2スピーカSP2(スピーカ230)で再生する場合を示している。
この場合は、第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とが同時に鳴動する。
(1)基本的方法
携帯電話機1内のフィルタF1(フィルタ161)として携帯電話機1の固有共振周波数ft に減衰特性を持つフィルタを用い、フィルタF2(フィルタ162)として接続装置200の固有共振周波数fc に大きな減衰特性をもつフィルタ(フィルタ162)を用いる。
その結果、第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とによる相乗的なビビリは低減する。
携帯電話機1内のフィルタF1(フィルタ161)として携帯電話機1の固有共振周波数ft に減衰特性を持つフィルタを用い、フィルタF2(フィルタ162)として接続装置200の固有共振周波数fc に大きな減衰特性をもつフィルタ(フィルタ162)を用いる。
その結果、第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とによる相乗的なビビリは低減する。
(2)改良方法(1)
携帯電話機1が種々の接続装置に載置可能であり、接続装置200も種々の携帯電話機と組み合わせ可能に構成されているときは、好ましくは、第1例、改良方法(2)で述べたと同様に、相互に相手を識別し、固有共振周波数ft 、固有共振周波数fc を交換し、フィルタF1、F2のフィルタ特性を望ましいものとする。
このように行えば、第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とによる相乗的なビビリはさらに低減する。
携帯電話機1が種々の接続装置に載置可能であり、接続装置200も種々の携帯電話機と組み合わせ可能に構成されているときは、好ましくは、第1例、改良方法(2)で述べたと同様に、相互に相手を識別し、固有共振周波数ft 、固有共振周波数fc を交換し、フィルタF1、F2のフィルタ特性を望ましいものとする。
このように行えば、第1スピーカSP1と第2スピーカSP2とによる相乗的なビビリはさらに低減する。
第4〜6例
図5(A)〜(C)は、第2音源M2が、接続装置200内にある音声処理部260であり、フィルタも接続装置200にある場合を示す。
これらの場合、上述した携帯電話機1で行った処理を、接続装置200の端末機器識別部241、フィルタ特性変更部242で行い、第1フィルタ部271、第2フィルタ部172を固有共振周波数ft 、固有共振周波数fc を参照して適宜設定すればよい。
よって、詳細な説明は割愛する。
図5(A)〜(C)は、第2音源M2が、接続装置200内にある音声処理部260であり、フィルタも接続装置200にある場合を示す。
これらの場合、上述した携帯電話機1で行った処理を、接続装置200の端末機器識別部241、フィルタ特性変更部242で行い、第1フィルタ部271、第2フィルタ部172を固有共振周波数ft 、固有共振周波数fc を参照して適宜設定すればよい。
よって、詳細な説明は割愛する。
上述したように、本発明の実施の形態によれば、ビビリ音、すなわち、スピーカの鳴動に起因する振動音を非常に低減することができる。その結果、携帯電話機1、接続装置200を組み合わせて使用した場合、本来の効果を奏することができる。
本発明の実施に際しては、上記実施の形態には限定されないことは自明である。
なお、上記実施の形態においては、携帯電話機を端末機器として例示したが、端末機器としては携帯電話機には限定されない。本発明の端末機器としては、音声再生機能を有する端末装置に広く適用できる。
なお、上記実施の形態においては、携帯電話機を端末機器として例示したが、端末機器としては携帯電話機には限定されない。本発明の端末機器としては、音声再生機能を有する端末装置に広く適用できる。
また上述した実施の形態では、音楽再生による音響信号に基づく音響出力について説明したが、これに限定されることなく、携帯電話機1または置き台210に設けられる音源から出力される音響信号に基づき携帯電話機1と置き台210との少なくとも一方から音響出力されるものに適用可能であり、たとえば、着信音の出力などにも適用できる。
また、携帯電話機1または置き台210がもつ固有共振周波数は、上述したように、固有共振周波数ft 、fc を1つだけでなく、それぞれ複数の固有共振周波数を有する場合がある。そのような場合には、携帯電話機1および置き台210が有する複数の固有共振周波数ft 、fc の全てまたは主な周波数における周波数成分を減衰させるように構成すればよい。
また、携帯電話機1の記憶部109には、その携帯電話機1の固有共振周波数ft とともに識別される複数の置き台210に対応する固有共振周波数fc が記憶され、置き台210のメモリ250には、その置き台210の固有共振周波数fc とともに識別される複数の携帯電話機1に対応する固有共振周波数が記憶されているが、これら識別される置き台210又は携帯電話機1に対応する固有共振周波数fc、ftを記憶することなく、これらを識別した際に、これらの固有共振周波数fc、ftを取得するように構成してもよい。
また、携帯電話機1の記憶部109には、その携帯電話機1の固有共振周波数ft とともに識別される複数の置き台210に対応する固有共振周波数fc が記憶され、置き台210のメモリ250には、その置き台210の固有共振周波数fc とともに識別される複数の携帯電話機1に対応する固有共振周波数が記憶されているが、これら識別される置き台210又は携帯電話機1に対応する固有共振周波数fc、ftを記憶することなく、これらを識別した際に、これらの固有共振周波数fc、ftを取得するように構成してもよい。
また音響装置の例示として、充電機能を持つ接続装置200について述べたが、本発明において、充電機能は関係がない。
1…携帯電話機、5…筐体、
104…音声処理部、105…スピーカ、109…記憶部
150…信号処理部、151…置き台識別部、152…フィルタ特性変更部
161、162…フィルタ
200…接続装置、
210…置き台、220…給電部、230…スピーカ
240…プロセッサ、241…端末機器識別部、242…フィルタ特性変更部
250…メモリ、260…音声処理部、
271、272…フィルタ
104…音声処理部、105…スピーカ、109…記憶部
150…信号処理部、151…置き台識別部、152…フィルタ特性変更部
161、162…フィルタ
200…接続装置、
210…置き台、220…給電部、230…スピーカ
240…プロセッサ、241…端末機器識別部、242…フィルタ特性変更部
250…メモリ、260…音声処理部、
271、272…フィルタ
Claims (7)
- 端末機器と、
前記端末機器が載置可能な載置部および前記端末機器が前記載置部に載置されている状態を保持する保持部を備えた置き台と、
前記端末機器または前記置き台の少なくとも一方に設けられて、音響信号を出力する音源手段と、
前記端末機器または前記置き台の少なくとも一方に設けられて、前記端末機器が前記載置部に載置された状態で前記音源手段から出力された音響信号に基づき音響出力する音響出力手段と
を備えた音響装置において、
前記端末機器と前記置き台との一方に設けられて、前記音源手段から出力される音響信号の前記端末機器または前記置き台の少なくとも一方の固有共振周波数の成分を減衰させる減衰手段を有し、
前記減衰手段にて前記固有共振周波数に対する周波数の成分が減衰された音響信号に応じた音響を前記音響出力手段から出力させる
ように構成されたことを特徴とする、音響装置。 - 前記端末機器は、前記載置部に載置されたときに前記置き台を識別する置き台識別手段を有し、
前記減衰手段が、前記端末機器に配設されて、前記置き台の固有共振周波数に対する前記音響信号の周波数の成分を減衰するとともに、前記置き台識別手段による識別結果に応じて減衰する成分の周波数を変更する減衰周波数変更手段を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の音響装置。 - 前記置き台は、前記載置部に前記端末機器に載置されたときに前記端末機器を識別する端末機器識別手段を有し、
前記減衰手段が、前記置き台に配設されて、前記端末機器の固有共振周波数に対する前記音響信号の周波数の成分を減衰するとともに、前記端末機器識別手段による識別結果に応じて減衰する周波数を変更する減衰周波数辺変更手段を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の音響装置。 - 前記音響出力手段は、前記端末機器に配設され、
前記減衰手段は、前記端末機器の固有共振周波数に対する前記音響信号の周波数の成分を減衰する
ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音響装置。 - 前記減衰手段は、前記端末機器および前記置き台の各固有共振周波数に対する前記音響信号の周波数の成分を減衰する
ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の音響装置。 - 置き台に載置可能な筐体と、
音響信号を出力する音源手段と、
前記置き台に載置された状態で、前記筐体または前記置き台の少なくとも一方に設けられた音響出力手段に前記音源手段から出力された音響信号を伝送する音響信号伝送手段と を備えた端末装置において
前記音響信号伝送手段は、自端末または前記置き台の少なくとも一方の固有共振周波数に対する前記音響手段から出力される音響信号の周波数の成分を減衰させる減衰手段を有して、当該減衰手段は前記固有共振周波数に対する周波数の成分が減衰された音響信号を前記音響周波数手段に伝送する
ように構成されたことを特徴とする、端末装置。 - 前記筐体が前記置き台に載置されたときに前記置き台を識別する置き台識別手段を備え、
前記減衰手段は、前記置き台の固有共振周波数に対する音響信号の周波数の成分を減衰するとともに、前記置き台識別手段による識別結果に応じて減衰する周波数を変更する減衰周波数変更手段を有する
ことを特徴とする、請求項6に記載の端末装置。
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