JP2007234132A - 情報記録装置、情報再生装置及び情報記録方法 - Google Patents

情報記録装置、情報再生装置及び情報記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多層構造の次世代光ディスクにおいて問題となる、再生している層以外(非再生層)からの層間クロストークを抑制する。
【解決手段】ユーザデータとそれに含まれる1つ又は複数のマークの長さ・位置・合計面積の組との対応を表わすテーブルを複数(以下、t個とする)使用し、テーブルごとにマークの合計面積の取り得る範囲を変える。そして、ユーザデータとマークの長さ・位置・合計面積の組のテーブルを、事前に決められた個数(以下、m個とする)分の過去のデータセルに含まれるマークの面積の合計値が(t−1)個のマーク面積の閾値の組のうちでどの値とどの値の間にあるかによって切り替えて、次に出現すべきマーク面積の範囲に制約を与えることで、マークの面積の変動量を抑制する。
【選択図】図6

Description

本発明は、光学的特性変化を用いて媒体に情報を記録再生する方式及び装置に係わり、特に光ディスク装置に関するものである。
光ディスクの高記録密度化のための方式として、ディスク面上に一定間隔にマークを記録し、マークの前、後エッジ位置を独立に変化させ、その変化を特定の検出点において、多値レベルの変化として観測し、情報を読み出すサイパー方式が非特許文献1で提案されている。
図1を用いて、従来のサイパー方式の原理を説明する。ディスク面には、トラック中心101に沿って予めプリピット群102,103,104,105,106,107が形成されて配置されている。プリピット群には、トラッキング信号を検出するためにトラック中心101に対して左右にずらして配置したピット対103,104;105,106と、トラック中心に配置されクロックを作るためのピット102,107とが含まれる。プリピット群の間に、データが記録される領域、すなわちデータブロックがある。データブロックは、さらに長さPの複数個のデータセル108に分割されている。データセルの中にはそれぞれ1つのマーク110,111,112が存在し、各マークの前エッジ位置、後エッジ位置が特定位置を中心に特定の間隔Δの整数倍だけ前後に変化する形態で変調され、そのエッジ位置が情報を表す。
形成されるマークの最短マーク長Lminは、読み出しスポット109で再生するときに、前エッジからの再生信号が後エッジの影響を受けない、すなわち干渉がない長さになっている。また、最長マーク長Lmaxは、隣接データセルにある最長マークと当該データセルにある最長マーク間のギャップが、両者の前、後、又は後、前のエッジからの信号が干渉しない間隔Lminとなるように選ばれる。ユーザデータは、間隔Δを単位とする前エッジ及び後エッジの位置分割数をそれぞれnとすると、(n+1)×(n+1)個のエッジ位置の組み合わせ数に対応させられる。記録密度を上げるためには間隔Δを単位とする分割数nを増大する必要がある。
図2は、マークの前エッジ位置及び後エッジ位置に持たせた情報の再生動作の説明図である。エッジ位置を動かさない、すなわち無変調時のマークは前エッジが位置201、後エッジが位置202にあり、マークの長さはLoである。前エッジ位置は位置201を中心に間隔Δの整数倍で独立に変化し、後エッジ位置も位置202を中心に間隔Δの整数倍で独立に変化する。その結果、マーク長は最短マーク長Lminと最長マーク長Lmaxの間の長さをとる。エッジ位置が表す情報の再生に当たっては、マークの両エッジのタイミングで再生信号波形を見て、エッジ位置のずれ量を検出する。具体的には、無変調データの両端エッジ201,202のタイミングで再生信号409のレベルを観測することにより、前エッジの位置及び後エッジの位置を多値レベルに変換して検出することが出来る。
最短マークの位置を可変にすることでサイパー方式よりも高密度化を実現する方式が特許文献1で開示されている。図3を用いて、特許文献1で開示されている方式を説明する。トラックを等間隔に区切られたデータセルに分割し、さらにデータセル内を特定間隔Δ毎に分割し、データセル内には一つのマークを配置し、マークの前エッジ、後エッジをそれらの分割位置のそれぞれ前部、後部に位置させる。但し、前エッジと後エッジの最短間隔、すなわち最短マークの長さはエッジ間の干渉がないLminとする。間隔Δを単位とする前エッジ及び後エッジの位置分割数をそれぞれnとすると、エッジ位置の組み合わせ数は(2n+1)+2n+…+1=(n+1)×(2n+1)である。つまり、ユーザデータは、(n+1)×(2n+1)個のエッジ位置の組み合わせ数に対応させられる。
Japan Journal of Applied Physics, Vol. 35, pp. 437-442, 1996. 特開2001−039117号公報
多層構造の次世代光ディスクにおいては、多層構造にすることで、再生している層以外(非再生層)からの層間クロストークによって再生信号が劣化することが大きな課題の一つである。この層間クロストークの要因の一つは、非再生層の記録済みのマークによる影響であり、この影響は非再生層におけるマークの長さや分布、再生層と非再生層との距離、非再生層の記録状態(記録済みか未記録か)、トラック偏心等によって変動する。マーク部は非マーク部よりも反射率が高く、かつ透過率が低いことから、非再生層上のマークの分布の変動は、非再生層からの反射光量変動による信号変動とか、非再生層を透過して再生する際の透過光量変動による信号変動という現象として現れる。このうち、非再生層からの反射光量変動については、検出器上で再生層からの光スポットと非再生層からの光スポットが異なる強度プロファイルを有するため、例えば共焦点光学系の適用や検出器サイズの調整によって低減することが可能である。しかし、非再生層による透過光量変動については、再生層からの光スポットに信号変動の影響が及んでいるため、光学的に除去することは不可能であり、信号の変動量、すなわちマークの面積の変動量を抑制する必要がある。
特許文献1がユーザデータとそれに含まれる唯一つのマークの前エッジ・後エッジの組との対応を表わすテーブルを使用するのに対して、本発明では、ユーザデータとそれに含まれる1つ又は複数のマークの長さ・位置・合計面積の組との対応を表わすテーブルを複数(以下、t個とする)使用し、テーブルごとにマークの合計面積の取り得る範囲を変える。そして、ユーザデータとマークの長さ・位置・合計面積の組のテーブルを、事前に決められた個数(以下、m個とする)分の過去のデータセルに含まれるマークの面積の合計値が(t−1)個のマーク面積の閾値の組のうちでどの値とどの値の間にあるかによって切り替える。これは、ユーザデータだけでなく参照する過去m個のデータセルに含まれるマーク面積の合計値も加味して、次に出現すべきマーク面積の範囲に制約を与えることを意図している。例えば、参照する過去m個のデータセルに含まれるマークが全て最短マークのときに最短マークが出現しないようなテーブルを使用することで、全体のマーク面積が小さくなり過ぎないように調整する。ユーザデータとマークの長さ・位置・合計面積の組との対応を表わすt個のテーブルに対して、充分長いデータセルの系列におけるマーク面積の平均値の最大値と最小値の比が一番小さくなるような、過去のデータセルの参照個数mと(t−1)個のマーク面積の閾値の組の探索を行なうことで、マーク面積の変動量の抑制が可能である。
本発明による情報記録装置は、ディスク状記録媒体のトラックに沿って設けられた複数のデータセルに1個又は複数個ずつマークを形成することによってデータを記録するものであり、光源と、光源から放射される光束を収束して記録媒体面に微小スポットを形成する光学系と、ユーザデータをデータセル内に形成されるマークの前エッジ位置と後エッジ位置の組に変換する符号化部と、符号化部から出力された前エッジ位置と後エッジ位置の情報に基づいて記録波形を生成する変調部と、変調部から出力された記録波形に従って光源を駆動する光源駆動部とを含む。符号化部は、ディスク状記録媒体の回転に応じてデータセルをトラック方向に等間隔の所定数の領域に分割するタイミングで発生するクロック信号を用いて前エッジ位置で立ち上がり、後エッジ位置で立ち下がるパルス信号を発生する手段と、そのパルス信号から記録波形を生成する手段とを有する。符号化部は、また、複数の変換テーブルを備え、予め決められた個数(m個)の直近の過去のデータセルに含まれるマーク面積に応じて使用する変換テーブルを切り替える。
本発明による情報再生装置は、ディスク状記録媒体のトラックに沿って設けられた複数のデータセルに1個又は複数個ずつ形成されたマークを検出して情報を再生するものであり、ディスク状記録媒体に光スポットを照射する光学系と、ディスク状記録媒体からの反射光を検出する光検出部と、光検出部から出力された再生信号を処理してデータセル内におけるマークの長さ・位置を検出する、マーク検出部と、マークの長さ・位置の組をユーザデータに変換する復号部とを含む。マーク検出部は、各データセルの開始位置を示すデータセル信号を発生するデータセル信号発生回路と、データセル信号を基準とする所定の複数のタイミングでサンプル信号を発生するサンプル信号生成回路と、サンプル信号によってサンプリングされた再生信号を記憶する記憶回路と、記憶回路に記憶された再生信号が時間と共に増大する局面で再生信号が所定レベルに最も近いサンプリング点を前エッジ位置として検出し、記憶回路に記憶された再生信号が時間と共に減少する局面で再生信号が所定レベルに最も近いサンプリング点を後エッジ位置として検出する前後エッジ検出回路とを備えることができる。サンプル信号生成回路は、データセルをトラック方向にマークのエッジ位置変化間隔で所定数の領域に分割するタイミングでサンプル信号を発生するのが好ましい。所定レベルは再生信号の半値レベルとすることができる。マーク検出部は、微分回路と比較器を用いた再生信号のピーク位置を検出する手段と、そのピーク位置の信号レベルをサンプルホールドする手段とを備えることができる。再生信号のピーク位置からマークの中心位置を、ピーク位置の信号レベルからマークの長さを得ることが可能である。復号部は、マークの前エッジ位置と後エッジ位置の組からなるマーク情報、あるいはデータセル内におけるマークの中心位置とマークの長さからなるマーク情報を、変換テーブルを用いてユーザデータに変換する。この変換テーブルにおいて、各マーク情報は一意にユーザデータに対応づけられているとともに、いくつかの特定のユーザデータは複数のマーク情報に対応づけられている。例えば、変換テーブル中でマーク面積が最小のマーク情報とマーク面積が最大のマーク情報に同時に対応づけられているユーザデータが存在する。
本発明によると、光学的に除去することが不可能な非再生層による透過光量変動を抑制することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の図において、同じ機能部分には同じ符号を付けて説明する。
最初に、図4から図12を用いて、本発明の第1の実施形態を説明する。
図4は、データセルに含まれるマークが1つの場合の、本発明による光情報記録再生装置の概略構成図である。半導体レーザ420から出た光は、コリメータレンズ421によって平行光とされ、偏光ビームスプリッタ422を通過し、4分の1波長板423を通って直線偏光が円偏光に変換され、対物レンズ425によって回転する円板状の記録媒体427上に集光され、微小スポットを形成する。記録媒体427からの反射光は再び対物レンズ425を通過し、4分の1波長板423を通過して、偏光方向が入射光の偏光方向と90度回転した直線偏光になり、偏光ビームスプリッタ422によって光路を曲げられ、レンズ419によって光検出部418に収束される。光検出部418では、図示しない光学機能素子により光路が分離され、反射光は、光スポットの位置決め、トラッキング、焦点合わせなどを行うための誤差信号を発生する検出部と、データを検出するための再生信号を発生する検出部に導かれる。制御回路417では、誤差信号から、公知の技術により、トラッキング、焦点合わせのための制御信号を発生し、2次元アクチュエータ424を駆動し、光スポットを記録再生するための最適状態に位置決めする。
再生信号を発生するための検出部では、対物レンズ425を通過してくる反射光を受光し、光検出器で光電変換を行い電気信号とする。光電変換後の再生信号はプリアンプ404で増幅され、記録媒体のトラック426上に予め設けられたプリピット群を検出するプリピット検出部405、トラック上に予め設けられたクロックピットからクロック信号を検出するクロック信号検出部408、データ検出部406に送られる。データ検出部406で検出されたエッジ位置信号は、復号部407で復号され、ユーザデータとして送出される。
ユーザデータの記録に当たっては、ユーザデータをまず、符号化部401に入力し、ユーザデータを前後エッジの位置の情報に変換する。その前後エッジ位置情報415,428を変調部402に入力すると共に、データセル信号414とクロック検出信号411を変調部402に入力し、トラック上のデータセルに記録するマークに対応した変調パルス416を作成し、実際に記録する波形に変換する。この波形416をレーザ駆動回路403に入力し、レーザ光源を電流変調して、半導体レーザ420から出る光強度を変化させる。
ディスク面上では、スポットがトラック中心101に沿って移動するように位置制御が行なわれ、データセル内にマークが形成される。このマークは、光学的な特性がマーク部と非マーク部で異なる形態で形成される。なお、形成されるマークの最短マーク長Lminは、読み出しスポット109で再生するときに、前エッジからの再生信号が後エッジの影響を受けない、すなわち干渉がない長さになっている。また、隣接するデータセルに形成される2つのマーク間の最短間隔もLminに設定する。
次に、図5のタイミングチャートを用いて装置各部の動作について説明する。図5(a)に、プリピット群102,103,104,105,106,107とデータブロックの配置とブロック内に設けられるデータセル108(点線で囲む)とのディスク面上における位置関係を示す。図5(b)には図5(a)に対応して、前記プリピット群の中のクロックピット102,107から作成された、クロックピット信号430を示す。信号430を検出する方法は通常のサンプルサーボに使われた方法でよい。図5(c)に、クロックピット信号430から生成されたクロック信号411を示す。クロックピット信号430からクロック信号411を作成するためには、よく知られたPLL(フェーズ・ロッククド・ループ)を使用すればよい。図5(d)に、プリピット群を示すプリピット信号410を示す。プリピット信号410はクロック信号411と再生信号409を用いて作成される。
図5(e)は、プリピット信号410とクロック信号411から作成される、データセルの区切り目を表すデータセル信号414のタイミングを示す。図5(f)は、3つのデータセル内のマークの位置を説明する図である。スポットが等速度でディスク面上を移動していると、図5(b),(c),(d),(e)の時間軸を拡大していることになる。最初のデータセル内に点線で表した領域1103は、区切れ目Δごとにマークがトラック上で占める領域を表す。2番目のデータセル内のマーク1104,1105はデータセル内で、本発明により記録し得るマークの例を示す。マーク1104はデータセルの最も端にマークの端が位置する場合を示し、マーク1105は従来例でも存在しうる場合を示した。3番目のデータセルには、以下に述べる記録波形429により記録されたマーク1102を示した。本実施例では、1つのデータセルには1つのマークが存在する。図5(g)は、時間軸を拡大したクロック信号411を示す。
図5(h)は、マーク1102に対応した変調データ波形605を表し、図5(i)は、マーク1102を記録するために変調データ波形605から作成した記録波形429を示す。図5(j)は、データセル内でマークを再生するために使用する、特定の間隔Δの周期を持つサンプルクロック705のタイミングを示す。また、図5(k)は本発明の別の実施形態で用いるサンプルパルス1502を示す。以下、図4に示した各ブロックの動作を具体的に説明する。
図6は、符号化部401の構成例を示すブロック図である。データセルに含まれるマーク面積の合計を過去m個分記憶するシフトレジスタ回路504に含まれる各シフトレジスタの出力がm入力加算器505に入力されて、m個のデータセルに含まれるマーク面積の総和506が出力される。一方、アドレス変換部501でNビットのユーザデータを後述する変換テーブルのアドレスに変換し、そのアドレスとマーク面積の合計値506をブロック内の前エッジ、後エッジ、マーク面積に変換するテーブル502に入力し、前エッジ位置、後エッジ位置、マーク面積のデータ415、428、503の出力のうち、415と428を符号化部401の出力とする。出力503はシフトレジスタ回路504に入力されて、シフトレジスタ回路504に含まれる各シフトレジスタの値が更新される。
変換テーブル502の具体的な例を、下記の表1と表2及び図7と図8を用いて説明する。ここではマーク面積はマーク長に比例し、マーク長に比例定数wを掛けることでマーク面積が得られると仮定する。ユーザビットとして4ビットを例にとる。この場合には、ユーザビットにより表現される情報数は16個ある。この数に対応したマークの長さと位置の組み合わせを記録できるようにすれば良い。前エッジ位置、後エッジ位置がそれぞれとりうる数nを変えていくと、表せるマークの位置と長さの組み合わせの数が変化する。nを1とすると組み合わせの数T1は6通り、nを2とすると15通り、nを3とすると28通りの組み合わせ数を表せる。したがって、4ユーザビットにより表される情報数16通りを表すためにはnは1とか2では不足で、3かそれ以上である必要がある。ここではn=3とする。
いま、Lminの長さが、特定間隔Δの6倍の長さと仮定すると、データセルPの長さは、(Lmin+Lmax)であることから、特定間隔Δの18倍となる。したがって、データセル内を特定間隔Δごとに18の領域に分割し、図7で示すように各領域に1から18の番号をつける。ユーザビットごとに、マークの前エッジと領域の前エッジが一致する領域の番号、マークの後エッジと領域の後エッジが一致する領域の番号、そしてマーク面積の組み合わせのテーブルを、表1のように作成する。図7と表1は面積が6Δwから8Δwまでのマークを含むデータセルから16個選んだ図とテーブルである。図8と表2は、面積が7Δwから10Δwまでのマークを含むデータセルから16個選んだ図とテーブルである。表1、表2をそれぞれ第1のテーブル、第2のテーブルと番号付けすると、第1のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値6Δwが第2のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値7Δwを下回り、かつ第1のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最大値8Δwが第2のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値10Δwを下回るように表1と表2それぞれに含むべきデータセルを選択している。
Figure 2007234132
Figure 2007234132
表1と表2の2つのテーブルを使用する(つまり、t=2である)ことから、テーブルを切り替えるためのマーク面積の閾値は1つ((t−1)個)必要である。表1を過去2データセルに含まれるマーク面積の合計が15Δw以上のときのテーブル、表2を過去2データセルに含まれるマーク面積の合計が15Δwに達しないときのテーブルとすることで、データセルの系列におけるマーク面積のデータセル当たりの平均値の最小値を7Δwに、最大値を8Δwに、それぞれすることができる。これは、過去のデータセルの参照個数mとマーク面積の閾値τの組み合わせのうち、データセルの系列におけるマーク面積の平均値の最大値と最小値の比が一番小さくなるようなものを探索した結果の一つとして(m,τ)=(2,15Δw)が得られたことに対応する。
図9は、変調部402の構成例を示すブロック図である。前エッジ位置のデータ415及び後エッジ位置のデータ428を、それぞれ前エッジカウンタ601、後エッジカウンタ602のデータ端子Dにセットし、Δ間隔に同期したクロック411によりカウントダウンし、ゼロになったときに出力端子Qから出力パルスを出す。カウンタの動作のリセットは、データセルの区切れ目に発生するデータセル信号414によって行なわれる。前エッジカウンタ601の出力信号をフリップフロップ603のセット端子Sに入力し、後エッジカウンタ602の出力信号をフリップフロップ603のリセット端子Rに入力する。フリップフロップ603の出力信号605は、前エッジ位置で立ち上がり、後エッジで立ち下がるパルス信号となる。光ディスクではこの波形のまま記録するとマーク形状が涙形になることが知られており、これを解決するために複数のパルス、複数のレベルに変換する公知の技術も知られている。記録波形形成回路604により実際に記録する波形416に変換する。
図10は、データ検出部406の構成例を示すブロック図である。プリピット群の存在する期間を示すプリピット信号410とクロック信号411により、データセルの区切れ目を示すデータセル信号414をデータセル信号発生回路701で発生し、その出力414とクロック信号411から、特定間隔Δに対応したサンプルクロック705をサンプルクロック生成回路706により作成し、データサンプル回路704において再生信号409を前記サンプルクロック705によりサンプルし、サンプルクロック705に従ってサンプル値をデータ記憶回路703に格納し、前後エッジ位置検出回路702から読み出す。前後エッジ位置検出回路702における処理により前後エッジの位置を知ることができる。本例では、干渉がないのでマーク位置と検出した信号振幅の最大値Voで規格化した振幅の半値レベルのタイミングがエッジ位置に対応する特性のあることを、エッジの検出に使用している。
図11は、データ検出部406における処理を説明するフローチャートである。データセル信号発生回路701からデータセル信号414がサンプルクロック発生回路706に入力されると処理が開始される。ステップ801において、データサンプル回路704は、データセルの再生信号409をサンプルクロック705に従ってサンプルし、データ記憶回路703に順次格納する。格納が終了すると、ステップ802に進んで、データセル内の最大値、最小値を求め、最大振幅Voを検出し、この値Voを用いて再生信号を規格化する。その後、ステップ803に進み、サンプル点をカウントするカウンタの初期値をゼロとする。
次に、ステップ804において、カウンタの示す数値Nの番号のサンプル値V(N)を取り込み、ステップ805にて、N番目のサンプル値V(N)とN−1番目のサンプル値V(N−1)の大小を比較する。もし、N−1番目のサンプル値の方が大きければ、立下り波形になっているので、ステップ808に進む。また、N番目のサンプル値の方が大きければ、立ち上がり波形であるため、ステップ806に進み、N番目のサンプル値が半値レベルを超えたかどうかを判定する。半値レベルを超えていなければ、Nをインクリメントしてステップ804に戻り、N番目の信号を取り込む。半値を超えていれば、ステップ807に進み、N番目のサンプル値とN−1番目のサンプル値のどちらが半値に近いかを判定する。もし、N−1番目のサンプル値V(N−1)の方が半値に近ければ、ステップ810に進み、前エッジの位置はN−1番目サンプル点との判定結果を出力する。また、N番目のサンプル値V(N) の方が半値に近ければ、ステップ811に進み、前エッジはN番目のサンプル点にあるとの検出結果を出力する。
一方、ステップ808では、立ち下がっていく信号が半値よりもさらに下がったかどうかを判定する。半値よりも下がっていなければ、Nをインクリメントして再びステップ808に戻る。サンプル値V(N)が半値より下がったら、ステップ809に進む。ステップ809では、N番目のサンプル値V(N)とN−1番目のサンプル値V(N−1)のどちらが半値に近いかを判定し、近い方のサンプル点に後エッジ位置があると判断する。すなわち、N番目のサンプル値の方が半値に近ければ、ステップ812に進み、後エッジの位置はN番目サンプル点との判定結果を出力し、N−1番目のサンプル値の方が半値に近ければ、ステップ813に進み、前エッジはN−1番目のサンプル点との検出結果を出力する。
検出された前エッジ位置データ412と後エッジ位置データ413は、図12に構成例を示す復号部407に入力される。データセルに含まれるマーク長を過去m個分記憶するシフトレジスタ回路913に含まれる各シフトレジスタの出力がm入力加算器914に入力されて、m個のデータセルに含まれるマーク面積の総和915が出力される。前エッジ位置データ412、後エッジ位置データ413、そしてマーク面積の総和915をNビットのユーザビットに変換するテーブル910にエッジ位置データを入力し、対応するユーザデータを出力する。テーブル910は、前記表1・表2とは逆の変換を行い、一般には前エッジ位置と後エッジ位置とm個のデータセルに含まれるマーク面積の総和との組をユーザデータに対応付ける。但し、表1と表2に共通して含まれている面積7Δwの符号語と面積8Δwの符号語に対応するユーザデータが一致しているため、表1・表2を復号するテーブルには過去m個数分のデータセルに含まれるマークの面積の総和は必要ない。一方、マーク面積変換テーブル911は、前エッジ位置データ412と後エッジ位置データ413を持つマークの面積を計算し、計算結果912を出力する。計算結果912はシフトレジスタ回路913に入力されてシフトレジスタ回路913に含まれる各シフトレジスタの値が更新される。
図13は本実施形態におけるデータ検出部406のブロック図である。また、図14、図15は、データ検出部406内に設けられた判定器の処理を示すフローチャートである。
再生信号409はスレッシュホールドが異なるコンパレータ1504,1505,1506,1507,…,1508,1509に入力され、入力レベルと閾値電圧が比較され、入力レベルが閾値よりも大きいとコンパレータの出力は“1”になり、閾値以下では“0”となる。コンパレータの出力はフリップフロップ1510,1511,1512,1513,…,1514,1515に入力され、サンプルパルス1502のタイミングでフリップフロップにとり込まれ、値が確定する。各フリップフロップの出力は判定器1501に結合され、図14、図15に示すフローに従い処理を行う。これにより、判定器1501からデータセル毎に前エッジ位置信号412と後エッジ信号413が出力される。
以下、図14、図15を参照して、処理フローの詳細を説明する。最初にステップ1600において、サンプル点の番号を表すカウンタの数値をゼロにセットする。次に、ステップ1601でカウンタの数値を1つ増加させる。ステップ1602でカウンタの数値が示す番号の検出タイミングでV1コンパレータの出力Q(V1)を観測し、ステップ1603で再生信号がV1を超えたか否かを前記コンパレータの出力Q(V1)で判定する。もし、超えていなければ、ステップ1601に戻り、超えるまで、繰り返す。超えると、ステップ1604に進み、超えた時点でのカウンタの数値をMと記憶させる。
次に、検出タイミングM番目でのサンプル値を検出するために、各レベルのコンパレータの出力を観測していくステップに進む。まず、ステップ1605にて、コンパレータの番号を指定するカウンタの初期値をゼロとする。次にステップ1606にて、前記カウンタの数値を1つずつ更新し、ステップ1607にて、カウンタの示す番号のコンパレータの出力を取り込み、ステップ1608にて、コンパレータの出力が1かどうかを判定し、1でなければ、ステップ1606に戻り、1となるカウンタの番号を検出する。1となるカウンタの数値をステップ1609にて、mとカウンタに記録させる。ステップ1610にて、mの値と相対前エッジテーブルを用いて、相対前エッジ位置を検索する。ステップ1611では、ステップ1610で求めた相対前エッジ位置とステップ1604で求めた数値Mの組からデータセル内の特定間隔Δを単位とする前エッジ位置番号に変換する。ステップ1612では前記前エッジ位置番号を前エッジ位置として出力する。
次に、後エッジ位置を検出するステップに進む。ステップ1613にて、サンプルタイミングの番号を示すカウンタの数値を1つ更新する。ステップ1614でカウンタの数値が示す番号の検出タイミングでVnmax値コンパレータの出力Q(Vnmax)を観測し、ステップ1615で再生信号がVnmaxを超えたか否かを前記コンパレータの出力Q(Vnmax)で判定する。もし、超えていなければ、ステップ1613に戻り、超えるまで、繰り返す。超えると、ステップ1616に進み、再生信号が飽和レベルから下がり始めるタイミングを検出するステップに進む。ステップ1616にて、サンプルタイミングの番号を示すカウンタの数値を1つ更新する。ステップ1617でカウンタの数値が示す番号の検出タイミングでVnmax値コンパレータの出力Q(Vnmax)を観測し、ステップ1618で再生信号がVnmaxより下がったか否かを前記コンパレータの出力Q(Vnmax)で判定する。もし、下がっていなければ、ステップ1616に戻り、下がるまで、繰り返す。下がると、サンプル値の比較を止め、ステップ1619に進み、下がった時点でのカウンタの数値をLと記憶させる。
次に、検出タイミングL番目でのサンプル値を検出するために、各レベルのコンパレータの出力を観測していくステップに進む。まず、ステップ1620にて、コンパレータの番号を指定するカウンタの初期値をnmaxとする。次にステップ1621にて、前記カウンタの数値を1つずつ減算し、ステップ1622にて、カウンタの示す番号のコンパレータの出力Q(Vn)を取り込み、ステップ1623にて、コンパレータの出力が“0”かどうかを判定し、0でなければ、ステップ1621に戻り、0となるカウンタの番号を検出する。“0”となるカウンタの数値をステップ1624にて、pと記録させる。ステップ1625にて、pの値と相対後エッジテーブルを用いて、相対後エッジ位置を検索する。ステップ1626ではステップ1625で求めた相対後エッジ位置とステップ1619で求めたサンプルタイミングLの組からデータセル内の特定間隔Δを単位とする後エッジ位置番号に変換する。ステップ1627では前記後エッジ位置番号を後エッジ位置として出力する。
さらに、図4において、プリアンプ404の直後に波形等化回路を挿入して、ディスクからの読み出し波形に波形処理を行うことができる。この場合には最短マークが短くなり、前、後エッジの相互干渉により、該マークからの再生信号レベルが低下しても、干渉を低減して、信号振幅を増加させることができる。この場合には、等化後の波形では、前エッジと後エッジの干渉が低減されていることから、これまで本発明の実施例で説明した再生信号と同様に扱うことができる。したがって、等化処理を行う場合には処理しない場合よりもより短いマーク長を最短マーク長とすることができ、データセルの長さが決められているときには、より多くの情報をデータセル内に入れることができる。
ここで、Blu-rayディスクで使用されている変調符号17PPと本発明で、透過光量変動に影響する記録マークの面積の変動量を、4層Blu-rayディスクの場合で、再生層に隣接する非再生層に対して、物理的な最短マーク長を揃えた条件で大まかな比較を行なう。記録層間の距離d、レンズの開口数NA、記録層間の膜の屈折率nのとき、4層Blu-rayディスクにおける再生層の隣接層上の「デフォーカスしたスポット」の直径は次式のように近似することが可能である。
Figure 2007234132
17PPにおけるチャネルビット間隔をTとするとき、17PPの最短マーク長は2Tである。本発明の符号における最短マーク長は6Δであることから、Δ=T/3であることが導かれる。17PPのチャネルビット間隔よりも本発明の信号検出間隔が狭くなる分、信号検出が難しくなるが、超解像記録再生技術を使用する等、対策は可能である。このときの本発明の符号語の長さは18Δ=6Tである。
2層Blu-rayディスクの記録層間の距離が25μmで、4層Blu-rayディスクは2つの記録層の間に記録層が2層追加されることで記録層間の距離が1/3になることから、4層のディスクの層間距離は約8.333μmである。Blu-rayディスクではNA=0.85のレンズが使用される。また、記録層間の膜は屈折率n=1.57前後のものが使用される。以上より、隣接層のスポットの直径は約10.7323μm=10732.3nmと概算される。Blu-rayディスクの1層当たりの記憶容量が25ギガバイトのときのチャネルビット長は74.5nmであることから、隣接層のスポットの直径は約144ビット長(時間表記で144T)に相当する。以下の比較では、マーク面積の変動が影響する隣接層のスポットの直径を144ビット長とする。
まず、17PPの場合について、スポットの直径が144ビット長の系列でマーク面積が最小のものと最大のものを調べることで、マーク面積の変動量を算出する。Blu-rayディスクのフォーマットでは、DCの積算値によって69ビットのDCコントロールブロック単位で反転させるかさせないかを切り替えて、マーク面積の変動を抑制している。
ここで図16のように144Tの長さの系列をとると、これが144Tの長さの系列でマーク面積が最小となるものになり、このときのマーク長の合計は(2T×4)+16T+(2T×3+4T)=34T、マーク面積の合計は34Twと近似することができる。
また、図17のように144Tの長さの系列をとると、これが144Tの長さの系列でマーク面積が最大となるものになり、このときのマーク長の合計は(7T×4)+54T+(2T+7T×3+5T)=110T、マーク面積の合計は110Twと近似することができる。
以上より、17PPの場合のマーク面積の最大値と最小値の比は約3.235(≒110/34)であることが導かれる。
本発明ではマーク面積の最大値と最小値の比を小さくすることが可能である。図18と図19は、実施例1と2の場合において144Tの長さの系列でマーク面積が最小となるものと最大となるものをそれぞれ探索した結果の一例である、このとき、マーク面積の最大値と最小値の比が196/162≒1.210となる。
更に、17PPと本発明におけるパワースペクトラムを比較する。図20と図21はそれぞれ、物理的な最短マーク長を揃えたときの17PPと本発明のパワースペクトラムである。両図において、矢印は信号帯域を表している。17PPよりも本発明の方が信号帯域を狭くすることが可能である。信号帯域外の周波数帯域の信号をフィルターで低減することによるノイズの低減が可能である。また、信号成分が高周波側に集中することから、本発明は通常の17PPよりも小さなマークを読み出す超解像技術に適すると予想される。
図22から図24を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。図22は、データセルに含まれるマークが1つ又は複数の場合の、本発明による光情報記録再生装置の概略構成図である。図4との違いは符号化部、変調部、そして復号部のみである。符号化部401の出力が前エッジ位置、後エッジ位置であるのに対して、符号化部1701の出力はNRZI(Non Return to Zero Inverted)符号語1704である。この変更に伴い、変調部1702はNRZI符号語1704を入力して信号416を出力するように、そして復号部1703は検出されたNRZI符号語1705を入力してユーザデータを出力するように、それぞれ変更されている。符号化部の出力をNRZI符号語とすることで、記録効率を上げるようなデータセルの構造の拡張、例えばデータセルが複数のマークを含むようにしたり、データセルの境界を越えるようなマークを出現させるようにすることが容易になる。NRZI符号語の「1」がデータセル内のマークの前エッジ・後エッジ位置に対応する。
図23は、符号化部1701の構成例を示すブロック図である。データセルに含まれるマーク面積の合計を過去m個分記憶するシフトレジスタ回路504に含まれる各シフトレジスタの出力がm入力加算器505に入力されて、m個のデータセルに含まれるマーク面積の総和506が出力される。一方、アドレス変換部501でNビットのユーザデータを後述する変換テーブルのアドレスに変換し、そのアドレスとマーク面積の合計値506をブロック内のNRZI符号語、マークの合計面積に変換するt個のテーブルをまとめた回路1801に入力し、NRZI符号語のデータ1704、マーク面積の合計のデータ503の出力のうち、NRZI符号語のデータ1704を符号化部1701の出力とする。マーク面積の合計のデータ503はシフトレジスタ回路504に入力されて、シフトレジスタ回路504に含まれる各シフトレジスタの値が更新される。
例として、図7と図8に対応する具体的な変換テーブル1801を、下記の表3と表4も用いて説明する。ここでもマーク面積はマーク長に比例し、マーク長に比例定数wを掛けることでマーク面積が得られると仮定する。データセル内を特定間隔Δごとに18の領域に分割し、図7で示すように各領域に1から18の番号をつける。データセルに対して、領域番号(n−1)と領域番号nが共にマークに含まれるか共に含まれないときはNRZI符号語の上位から第nビット目を「0」、そうでないときは「1」と表現する。ユーザビットごとに、データセルを以上のように表現したNRZI符号語とマーク面積の組を対応させることでテーブルを作成する。表3は面積が6Δwから8Δwまでのマークを含むデータセルから16個選んだテーブルである。表4は、面積が7Δwから10Δwまでのマークを含むデータセルから16個選んだテーブルである。表3と表4におけるNRZI符号語の灰色部分はマークに対応するビットを表わしている。
Figure 2007234132
Figure 2007234132
表3と表4におけるNRZI符号語は、それぞれ実施例1における表1と表2の前エッジ・後エッジで表現されるデータセルの別の記述方法を用いただけであることから、表3を過去2データセルに含まれるマーク面積の合計が15Δw以上のときのテーブル、表4を過去2データセルに含まれるマーク面積の合計が15Δwに達しないときのテーブルとすることで、データセルの系列におけるマーク面積のデータセル当たりの平均値の最小値を7Δwに、最大値を8Δwに、それぞれすることができる。
図24は、変調部1702の構成例を示すブロック図である。NRZI符号語のデータ1704を、プリピット部検出信号414が入力される時間間隔でパラレル/シリアル変換回路1901に入力し、クロック信号411が入力される時間間隔でNRZI符号語のビットをシリアルに出力し、排他的論理和回路1902と1ビットデータシフトレジスタ1903によって、NRZI符号語の「1」で立ち上がり又は立ち下がりをするパルス信号1904となる。記録波形形成回路604により実際に記録する波形416に変換する。
図25は、復号部1703の構成例を示すブロック図である。データセルに含まれるマーク長を過去m個分記憶するシフトレジスタ回路913に含まれる各シフトレジスタの出力がm入力加算器914に入力されて、m個のデータセルに含まれるマーク面積の総和915が出力される。NRZI符号語をNビットのユーザビットに変換するテーブル2001にNRZI符号語1705とm個のデータセルに含まれるマーク面積の総和915を入力し、対応するユーザデータを出力する。テーブル2001は、前記表1に類似しているテーブルであるが表3・表4とは逆の変換を行い、一般にはNRZI符号語とm個のデータセルに含まれるマーク面積の総和との組をユーザデータに対応付ける。表3と表4に共通して含まれているマーク面積7Δwとマーク面積8Δwに対応するユーザデータが一致しているため、表3と表4を復号するためのテーブルには過去m個数分のデータセルに含まれるマーク面積の総和で切り換える必要はない。一方、マーク面積変換回路2002は、NRZI符号語1705で表現されるデータセルに含まれるマークの面積の合計を計算し、計算結果912を出力する。計算結果912はシフトレジスタ回路913に入力されてシフトレジスタ回路913に含まれる各シフトレジスタの値が更新される。
図26、図27、図28、図29を用いて、マークの長さとマーク中心位置の検出をそれぞれ信号レベルと信号の微分ゼロクロス点を用いる、別の検出方式を説明する。図26と図27はそれぞれ、本実施形態において図7と図8に代えて使用するユーザデータとデータセルの対応を示している。図26と図27における特定間隔Δ′を、図7と図8のΔの半分に、データセルの領域数を倍にした上で、長さが2Δ′の奇数倍のマークを持つ符号語についてはマーク位置をΔ′ずらしたものを使用するようにユーザデータとデータセルを対応付けた図である。図7と図8を使用してユーザデータから変換されたデータセルの系列から各データセル中のマークの中心位置を検出する場合のマークの中心の検出間隔はΔ/2=Δ′(例えば、前エッジ位置が等しい長さ7Δのマーク中心位置と長さ8Δのマーク中心位置の差)であるのに対し、Δを図7と図8の幅の半分に、データセルの領域数を倍にした図26と図27を使用してユーザデータから変換されたデータセルの系列から各データセル中のマークの中心位置を検出する場合のマークの中心の検出間隔は2Δ′である。
図28は、本実施形態におけるデータ検出部406の構成例を示すブロック図である。プリピット群の存在する期間を示すプリピット信号410とクロック信号411により、データセルの区切れ目を示すデータセル信号414をデータセル信号発生回路701で発生し、その出力414によってカウンタ2101のリセットとデータ記憶回路2109で記憶された値の出力が行なわれる。また、データセル信号発生回路701の出力414とクロック信号411から、特定間隔Δに対応したサンプルクロック705をサンプルクロック生成回路706により作成する。サンプルクロック生成回路706の出力705がカウンタ2101に入力されることで、カウンタ値2102が出力され、カウンタ内部の値が1増加される。再生信号409を微分回路2103に入力して、微分回路2103の出力2104を比較器2105に入力することで微分された再生信号のゼロ交叉点の時刻にゼロ交叉点を示すタイミングパルス2106を出力する。一方、再生信号409をサンプルホールド回路2107に入力し、比較器2105の出力であるタイミングパルス2106により、再生信号409のレベルをサンプルホールドすると同時にサンプルホールドされたレベル値2108を出力する。また、タイミングパルス2106によりデータ記憶回路2109が動作し、カウンタ値2102とサンプルホールドされたレベル値2108を記憶する。出力414がデータ記憶回路2109に入力されたときに出力されたカウンタ値2110とサンプルホールドされたレベル値2111は、NRZI符号語判定器2112に入力され、判定されたNRZI符号語1705を出力する。
図29は、簡単なシミュレーションによってランダムなユーザデータを図26と図27に相当するテーブルで生成されたデータセル系列に対応する再生信号のピーク位置とそこでサンプルホールドされた信号レベルを点として表わして、それをデータセル幅で区切って重ね合わせた図である。シミュレーションではマークの干渉によるエッジ位置の変動の調整を行なっていないため、ピーク位置が2Δ′の倍数の位置から変動しているもののピーク位置、つまりマーク中心位置がほぼ2Δ′になっていることが図29から確認することができる。エッジ位置の調整をすることで、例えばカウンタ値11以上13未満でかつサンプルホールドされた信号レベルが8.0以上9.0未満のときは中心位置12Δ’の最短マークであるというように、閾値でデータセルやそれに対応するNRZI符号語の推定が可能になる。
図30を用いて、本発明の第3の実施形態である変換テーブル1801が3つのテーブルを切り換えるようなもので、データセル中に2つのマークを持つ場合を説明する。変換テーブル1801が3つのテーブルを切り換えることと、復号部1703の内部にあるNRZI符号語をNビットのユーザビットに変換するテーブル2001が変換テーブル1801に対応して内容が変わっているのを除けば実施例2と同じ構成である。データセル内を特定間隔Δごとに36の領域に分割し、図30で示すように各領域に1から36の番号をつける。データセルに対して、領域番号(n−1)と領域番号nが共にマークに含まれるか共に含まれないときはNRZI符号語の上位から第nビット目を「0」、そうでないときは「1」と表現する。ユーザビットごとに、データセルを以上のように表現したNRZI符号語とマーク面積の組を対応させることでテーブルを作成する。この例の場合、各テーブルにおけるNRZI符号語が256個あることから、図30では切り替えるべきテーブルのうちの一つからNRZI符号語とデータセルの対応を一部のみ記載している。
表5は、データセル中に2つのマークを持ち、1つのマークの面積が6Δw以上9Δw以下のときにおける、マーク面積の合計と取りえるデータセルの個数の表である。ここから次の5つの条件でデータセルを選択することで、切り換えるべき3つのテーブルを構成することが可能である。まず、第1のテーブルを「マーク面積合計値13Δwのデータセルに対応する符号語を156個全部、マーク面積合計値14Δwのデータセルに対応する符号語を100個」持つようなものであることが1つ目の条件である。第2のテーブルを「マーク面積合計値14Δwのデータセルに対応する符号語を100個、マーク面積合計値15Δwのデータセルに対応する符号語を156個」持つようなものであることが2つ目の条件である。第3のテーブルを「マーク面積合計値15Δwのデータセルに対応する符号語を156個、マーク面積合計値16Δwのデータセルに対応する符号語を100個」持つようなものであることが3つ目の条件である。更に第1のテーブルと第2のテーブルにおいてはマーク面積合計値14Δwのデータセルに対応する符号語とユーザビットとの対応を一致させることが4つ目の条件である。そして第2のテーブルと第3のテーブルにおいてはマーク面積合計値15Δwのデータセルに対応する符号語とユーザビットとの対応を一致させることであることが5つ目の条件である。
Figure 2007234132
以上で構成した第1から第3のテーブルに対して、過去4データセルに含まれるマーク面積の合計が57Δw以上のときには第1のテーブルを、55Δw以上57Δw未満のときには第2のテーブルを、55Δw未満のときには第3のテーブルを、符号化に使用するように切り換えることで、データセルの系列におけるマーク面積のデータセル当たりの平均値の最小値を14Δwに、最大値を14.2Δwに、それぞれすることができる。これは、過去のデータセルの参照個数m(但し、m≦4)とマーク面積の閾値の組(τ1,τ2)の組み合わせのうち、データセルの系列におけるマーク面積の平均値の最大値と最小値の比が一番小さくなるようなものを探索した結果の一つとして(m,τ1,τ2)=(4,55Δw,57Δw)が得られたことに対応する。
従来のサイパー方式の原理説明図。 マークの前エッジ位置及び後エッジ位置に持たせた情報の再生動作の説明図。 マークの長さとエッジ位置の組み合わせにより表現できる情報数を説明する図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、本発明による光情報記録再生装置の概略構成図。 本発明のタイミングチャートの説明図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、符号化部の構成例を示すブロック図。 ユーザデータを前エッジ位置・後エッジ位置、或いはNRZI符号語に変換するテーブルの説明図。 ユーザデータを前エッジ位置・後エッジ位置、或いはNRZI符号語に変換するテーブルの説明図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、変調部の構成例を示すブロック図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、データ検出部の構成例を示すブロック図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、データ検出部における処理を説明するフローチャート。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、復号部の構成例を示すブロック図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、データ検出部の他の構成例を示すブロック図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、データ検出部内に設けられた判定器の処理を示すフローチャート。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、データ検出部内に設けられた判定器の処理を示すフローチャート。 変調符号17PPにおいてマーク面積が最小となる系列の説明図。 変調符号17PPにおいてマーク面積が最大となる系列の説明図。 本発明においてマーク面積が最小となる系列の説明図。 本発明においてマーク面積が最大となる系列の説明図。 変調符号17PPのパワースペクトラムを示すグラフ。 本発明のパワースペクトラムを示すグラフ。 データセルに含まれるマークが1つ又は複数の場合における、本発明による光情報記録再生装置の概略構成図。 データセルに含まれるマークが1つ又は複数の場合における、符号化部の構成例を示すブロック図。 データセルに含まれるマークが1つ又は複数の場合における、変調部の構成例を示すブロック図。 データセルに含まれるマークが1つの場合における、復号部の構成例を示すブロック図。 マーク中心位置とマーク長を検出する場合における、ユーザデータをNRZI符号語に変換するテーブルの説明図。 マーク中心位置とマーク長を検出する場合における、ユーザデータをNRZI符号語に変換するテーブルの説明図。 データセルに含まれるマークが1つ又は複数の場合における、データ検出部の構成例を示すブロック図。 再生信号のピーク位置とそこでサンプルホールドされた信号レベルを点として表わして、それをデータセル幅で区切って重ね合わせた図。 変換テーブルが3つのテーブルを切り換えるようなもので、データセルに含まれるマークが2つの場合において、ユーザデータをNRZI符号語に変換するテーブルの説明図。
符号の説明
101:トラック中心、108:データセル、109:読み出しスポット、110,111,112:マーク、401:符号化部、406:データ検出部、407:復号部、409:再生信号、410:プリピット信号、411:クロック信号、412,413:前後エッジ位置データ、414:データセル信号、418:光検出部、426:トラック、427:記録媒体、429:記録波形、430:クロックピット信号

Claims (15)

  1. 記録媒体のトラックに沿って設定された複数のデータセルのそれぞれに1個又は複数個のマークを形成することによってデータを記録する情報記録装置において、
    光源と、
    前記光源から放射される光束を収束して前記記録媒体上に微小スポットを形成する光学系と、
    ユーザデータを、変換テーブルを使用して、前記データセル内に形成されるマークの前エッジ位置と後エッジ位置の組からなるマーク情報に変換する符号化部と、
    前記符号化部から出力されたマーク情報に基づいて記録波形を生成する変調部と、
    前記変調部から出力された前記記録波形に従って前記光源を駆動する光源駆動部とを含み、
    前記符号化部は、複数の変換テーブルを備え、予め決められた個数の直近の過去のデータセルに含まれるマーク面積に応じて使用する変換テーブルを切り替えることを特徴とする情報記録装置。
  2. 請求項1記載の情報記録装置において、前記符号化部はt個の変換テーブルを備え、第jの変換テーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値が第(j+1)のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値を下回ることが1≦j≦t−1で成立することを特徴とする情報記録装置。
  3. 請求項1記載の情報記録装置において、前記符号化部はt個の変換テーブルを備え、第jの変換テーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最大値が第(j+1)のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最大値を下回ることが1≦j≦t−1で成立することを特徴とする情報記録装置。
  4. 請求項2記載の情報記録装置において、前記t個の変換テーブルを切り替えるための(t−1)個の閾値を大きい順にτ1からτt-1とし、予め決められた個数の過去のデータセルに含まれるマーク面積をSとするとき、
    τ1≦Sのときは第1の変換テーブルを、
    τj+1≦S<τj、かつ1≦j≦t−1のときは第jの変換テーブルを、
    τt-1>Sのときは第tの変換テーブルを、
    符号化に使用することを特徴とする情報記録装置。
  5. 請求項3記載の情報記録装置において、前記t個の変換テーブルを切り替えるための(t−1)個の閾値を大きい順にτ1からτt-1とし、予め決められた個数の過去のデータセルに含まれるマーク面積をSとするとき、
    τ1≦Sのときは第1の変換テーブルを、
    τj+1≦S<τj、かつ1≦j≦t−1のときは第jの変換テーブルを、
    τt-1>Sのときは第tの変換テーブルを、
    符号化に使用することを特徴とする情報記録装置。
  6. 請求項4記載の情報記録装置において、前記(t−1)個の閾値として、前記データセルのとり得る系列のうちマークの面積が最大の場合と最小の場合の面積比が最小となるようなものを使用することを特徴とする情報記録装置。
  7. 請求項5記載の情報記録装置において、前記(t−1)個の閾値として、前記データセルのとり得る系列のうちマークの面積が最大の場合と最小の場合の面積比が最小となるようなものを使用することを特徴とする情報記録装置。
  8. 記録媒体のトラックに沿って設定された複数のデータセルのそれぞれに1個又は複数個形成されたマークを検出して情報を再生する情報再生装置において、
    前記記録媒体に光スポットを照射する光学系と、
    前記記録媒体からの反射光を検出する光検出部と、
    前記光検出部から出力された再生信号を処理して前記データセル内におけるマーク情報を検出する検出部と、
    前記マーク情報を、変換テーブルを使用してユーザデータに変換する復号部とを含み、
    前記変換テーブルは、各マーク情報を過去のマーク情報に依存せずに一意にユーザデータに変換するとともに、当該変換テーブル中でマーク面積が最小のマーク情報とマーク面積が最大のマーク情報に同時に対応づけられているユーザデータが存在することを特徴とする情報再生装置。
  9. 請求項8記載の情報再生装置において、前記検出部は前記データセル内におけるマークの前エッジ位置と後エッジ位置の組を検出することを特徴とする情報再生装置。
  10. 請求項8記載の情報再生装置において、前記検出部は前記データセル内におけるマークの中心位置とマークの長さを検出することを特徴とする情報再生装置。
  11. 記録媒体のトラックに沿って設定された複数のデータセルのそれぞれに1個又は複数個のマークを形成することによってデータを記録する情報記録方法において、
    予め決められた個数の直近の過去のデータセルに含まれるマークの面積の合計を算出する工程と、
    前記算出したマークの面積の合計に応じて複数の変換テーブルのうちの一つを選択する工程と、
    前記選択された変換テーブルを使用して、ユーザデータを、前記データセル内に形成されるマークの前エッジ位置と後エッジ位置の組からなるマーク情報に変換する工程と、
    前記マーク情報に基づいて記録波形を生成する工程と、
    前記記録波形に従って光源を駆動し、前記記録媒体上にマークを記録する工程と
    を有することを特徴とする情報記録方法。
  12. 請求項11記載の情報記録方法において、第jの変換テーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値が第(j+1)のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最小値を下回ることが1≦j≦t−1で成立するt個の変換テーブルを用いることを特徴とする情報記録方法。
  13. 請求項11記載の情報記録方法において、第jの変換テーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最大値が第(j+1)のテーブルの符号語で表現されるデータセル中のマークの面積の最大値を下回ることが1≦j≦t−1で成立するt個の変換テーブルを用いることを特徴とする情報記録方法。
  14. 請求項12記載の情報記録方法において、(t−1)個の閾値を大きい順にτ1からτt-1とし、予め決められた個数の過去のデータセルに含まれるマーク面積をSとするとき、
    τ1≦Sのときは第1の変換テーブルを用い、
    τj+1≦S<τj、かつ1≦j≦t−1のときは第jの変換テーブルを用い、
    τt-1>Sのときは第tの変換テーブルを用いることを特徴とする情報記録方法。
  15. 請求項13記載の情報記録方法において、(t−1)個の閾値を大きい順にτ1からτt-1とし、予め決められた個数の過去のデータセルに含まれるマーク面積をSとするとき、
    τ1≦Sのときは第1の変換テーブルを用い、
    τj+1≦S<τj、かつ1≦j≦t−1のときは第jの変換テーブルを用い、
    τt-1>Sのときは第tの変換テーブルを用いることを特徴とする情報記録方法。
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