JP2007233055A - 読取用マーク付き表示装置用積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読取用マークが形成される背面フィルム基材に対する読取用レーザー光の正反射をなくして、読取用マークの読み取りを可能にし、併せて多数積み重ね状態に保持しても形状変形が発生することのない読取用マーク付き表示装置用積層体を提供する。
【解決手段】 前面透明フィルム基材1、前面透明導電層2、表示層3、背面金属導電層4及び背面フィルム基材を順に積層してなり、背面フィルム基材の表面に読取用マークを印字してなる表示装置用積層体において、背面フィルム基材にレーザー光を乱反射する白色背面フィルム基材21を用いた。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロカプセル型電気泳動表示装置などに使用される表示部材であり、特にフィルムを主材料とした読取用マーク付き表示装置用積層体に関する。
近年、電気泳動現象を利用した表示装置の1つとして、マイクロカプセル型電気泳動方式が実用化されている。この方式の表示装置は、透明溶媒が満たされたマイクロカプセル中に正か負に帯電した黒い粒子と白い粒子を入れ、外部電圧を印加することによりそれぞれの粒子を表示面に引き上げて画像を形成するものである。
マイクロカプセルの粒径は数十μm〜数百μmと小さいので、このマイクロカプセルを透明なバインダー中に分散させた場合、この分散液をインクのようにコーティングすることができる。
従来、このようなマイクロカプセル型電気泳動表示装置に用いられる積層体として、図4に示す構造のものが知られている。
図4において、透明フィルム基材1上に形成した透明導電層2の表面に、上述した分散液を塗工して表示層3を形成し、得られた積層体(前面板11)を、アクティブマトリクス駆動用の電極回路を形成した基板からなる背面電極12に貼り合わせる。これにより、アクティブマトリクス電気泳動表示装置を得ることができる(例えば特許文献1参照)。
また、背面電極12をセグメント電極、単純マトリックス電極等の電気回路が形成されている電極基板または電極フィルムから構成し、これに積層体(前面板11)を貼り合わせた場合には、パッシブマトリクス電気泳動表示装置を得ることができる。
ここで、上記の透明フィルム基材1、透明導電層2、表示層3の積層体を前面板11と呼び、この前面板11の品質確認が必要である。もしも、検査を実施しないで背面電極12と貼り合せて表示装置を組み上げ、その後に前面板11が原因の異常が判明した場合には、前面板11以外に背面電極12も含めた損失が生じ、大きな無駄となるためである。そのため、背面電極12に貼り合せる前に、前面板11そのものの検査が必須となる。具体的には、表示特性や外観の検査が挙げられる。
前面板11の表示特性を検査するためには、図4に示す背面電極12の代用となる導電層が必要である。この表示検査用の導電層は、最終的に表示装置に搭載されないため、簡易的で安価なものが好ましい。例えば図5に示すように、金属導電層4とフィルム基材5とを積層してなる検査用背面電極13が適している。
表示検査に必要な積層体には、図5に示すように、少なくとも前面透明フィルム基材1、前面透明導電層2、表示層3、背面金属導電層4、背面フィルム基材5を積層してなる表示装置用積層体10が用いられる。この表示特性を確認するためには、表示装置用積層体10の前面透明導電層2と背面金属導電層4の間に所定の電圧を印加して、表示層3に含まれるマイクロカプセル内の黒粒子と白粒子を電気泳動表示させることで前面板11の表示特性を検査する。そして、最終的には表示特性を確認できた前面板11だけを、アクティブマトリクスまたはパッシブマトリクス背面電極に貼り合わせて表示装置として組み上げる。
また、表示装置用積層体10の個々の表示特性や外観の検査結果や保管状況、物流、出荷状況を管理する場合、ロット番号で識別する必要性がある。具体的には、バーコードなどの読取用マークで識別し、品質適合品の集計管理、出荷管理、在庫数管理などをバーコードリーダーなどの読取装置で読み取り、データーとして保管、活用するものである。
バーコード印字方法としては、インクジェットプリンタなどの印字装置でバーコードを表示する。その際、前面透明フィルム基材1は表示面側となるため、図5に示すように、読取用マーク7は非表示面側である背面フィルム基材5に印字される。
特開2005−18021号公報
しかし、表示装置用積層体をバーコードなどの読取用マークで識別管理をする際、背面フィルム基材が透明な場合には、読取装置のレーザー光やCCDが背面フィルム基材の内側に接触する背面金属導電層に正反射してしまう。そのため、読取装置の受光波形が高レベルとなってデジタル波形への変換が不可能になり、読取用マークを活用することができない。読取装置へのデジタル波形変換を可能にするためには、読取用マークが白色または白色の類似色の上に印字され、レーザー光が白色または白色の類似色の面で乱反射することが必要である。
そこで、この対応策として、図6に示すように、白色または白色の類似色を呈する粘着テープ40の表面に読取用マーク7を印字し、この粘着テープ40を背面フィルム基材の表面に貼り付ける方法がある。
しかしながら、この方法によると、テープ類の厚さ分が表示装置用積層体10の裏面側から突出して凸形状となるため、表示装置用積層体10を重ねて保管した場合には、重ねて隣接した表示装置用積層体10の前面透明フィルムを凹状10aに変形させてしまう。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、読取用マークが形成される背面フィルム基材に対する読取用レーザー光の正反射をなくして、読取用マークの読み取りを可能にし、併せて多数積み重ね状態で保持しても形状変形が発生することのない読取用マーク付き表示装置用積層体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層してなり、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面に個々を識別管理する読取用マークを印字してなる表示装置用積層体において、前記背面フィルム基材がマーク読取光を乱反射する材質からなることを特徴とする。
また、本発明は、少なくとも前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層してなり、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面側に個々を識別管理する読取用マークを設けてなる表示装置用積層体において、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面及び該面と反対の面の少なくとも一方の面の全域にマーク読取光を乱反射する乱反射層を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、少なくとも前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層してなり、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面側に個々を識別管理する読取用マークを設けてなる表示装置用積層体において、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面及び該面と反対の面の少なくとも一方の面の一部にマーク読取光を乱反射する乱反射層を設けたことを特徴とする。
本発明の読取マーク付き表示装置用積層体によれば、背面フィルム基材をレーザー光からなるマーク読取光が乱反射される材質から形成し、または背面フィルム基材に設けた乱反射層によりマーク読取光を乱反射させるようにしたので、マーク読取光による読取用マークの読み取りが可能になるとともに受光波形のデジタル波形への変換が可能になり、しかも、表示装置用積層体を多数積み重ね状態に保持しても表示装置用積層体の表示面などが変形されることがない。
本発明の読取マーク付き表示装置用積層体は、前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層したものを基本構成としている。
そして、読取用レーザー光を乱反射させるための白色または白色の類似色の背面フィルム基材としては、レーザー光の乱反射を導く白色または白色の類似色であれば特に限定はされないが、作業性、コスト、汎用性などの面から白色粒子を混練したポリエチレンテレフタレートが好ましい。白色の程度としては、読取装置の性能に依存するため、使用する装置性能に適合する白色程度であれば可能であり、これに限定されない。
また、背面フィルム基材の少なくとも一方の面の全域に形成される乱反射層としては、任意のフィルム基材の少なくとも一方の面の面の全域を白色または白色の類似色の塗料などを均一塗布したものを用いる。この場合も、白色の程度としては、読取装置の性能に依存するため、使用する装置性能に適合する白色程度であれば可能であり、これに限定されない。
また、背面フィルム基材の少なくとも一方の面の一部に形成される乱反射層としては、任意のフィルム基材の少なくとも一方の面の一部が白色または白色の類似色に下地処理されたものを用いる。白色部の形成方法としては、白色などの塗料などをスプレーなどで塗布する。白色部の白色程度としては、上記と同様に限定はされないが、塗布厚さの点では前面透明フィルム基材の50分の1以下の厚さであることが好ましい。50分の1よりも厚い白色部を形成すると、図6に示す従来の粘着テープ40の表面に読取用マーク7を印字した場合と同様に重ねて保管した場合、白色部の厚さ分が凸形状になり、重ねて隣接した積層体の前面透明フィルム基材を凹状に変形させてしまうからである。
本発明の読取マーク付き表示装置用積層体における背面金属導電層の厚さは、表示装置に必要とされる導電性を確保できれば薄いことがコスト面からも好ましい。また、薄膜層を形成する必要性からも、背面フィルム基材の表面に形成することが好ましい。また、素材としては導電電極として機能する金属素材であれば特に限定はされない。例えば、アルミニウム、金、銀、銅などがある。また、乾式成膜法でITO(Indium Tin Oxide)、ZnO、SnOなどの金属酸化物透明材料を形成して用いてもよい。しかし、成膜速度やコスト面などからアルミニウムの真空蒸着法による導電層の形成が好ましい。
また、白色または白色の類似色にする塗料などからなる乱反射層を背面フィルム基材の少なくとも一方の面に塗布する場合、背面金属導電層を形成する工程の前後のいずれでも可能である。しかし、背面金属導電層が真空蒸着法により形成する場合には、塗料成分が真空成膜の真空度に影響するため、背面金属導電層の形成後に、白色または白色の類似色の塗料などで塗布することが好ましい。
本発明の読取用マーク7としては、例えばインクを用い、インクジェット印字装置によりバーコードとして形成される。インクジェット印字装置としては公知のものを使用できるが、インクジェットヘッドの方式は、サーマル方式、バブル方式、静電アクチュエータ方式、ピエゾ方式等のいずれでもよい。なお、インクは黒色または黒色の類似色の公知のインクを用いることができる。
本発明の読取マーク付き表示装置用積層体における前面透明フィルム基材は積層体の表示面側に位置する。そのため、透明性の高いことが必要であり、前面透明導電層やマイクロカプセル型電気泳動表示層の担体となりうることが必要である。このような前面透明フィルム基材の素材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ナイロン-6、ナイロン-66、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテルスルフォン等の透明高分子フィルムなどを用いることができる。
また、本発明の読取マーク付き表示装置用積層体における前面透明導電層は透明性が高く、電極を形成することができる導電性物質ならば特に制限はないが、透明性や実用化の側面からITO、ZnO、SnO2などの金属酸化物透明材料を乾式成膜法で形成することが好ましい。乾式成膜法としては、真空蒸着法、スパッタ蒸着法、イオンプレーティング法、レーザー蒸着法、イオンビーム蒸着法が挙げられる。
マイクロカプセル型電気泳動などの表示層は、マイクロカプセル、バインダー、溶媒等からなる分散液を塗布することによって得られる。このマイクロカプセル内には絶縁性の電気泳動分散媒中に黒色電気泳動粒子および白色電気泳動粒子の帯電粒子が分散されており、正か負のいずれかに帯電されている。
上述した基本構成である前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材において、前面透明フィルム基材と背面金属導電層の間に電圧を印加し、透明電極側を負極、背面板側を正極とした場合、負に帯電した粒子が背面電極側に引かれ、正に帯電した粒子が透明電極側に引かれることにより、画像表示が可能となる。
次に、マイクロカプセル型電気泳動表示層の構成材料について説明する。
黒色電気泳動粒子には、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料などが使用される。白色電気泳動粒子には、酸化チタンや酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機顔料の他、ガラスあるいは樹脂等の微粉末、さらにはこれらの複合体などが使用される。
電気泳動分散媒は、帯電粒子が良好、かつ、安定に帯電することができる絶縁性液体、つまり、実質的に水に不溶の有機溶媒から形成される。例えば、ドデカノール、ウンデカノール等の長鎖アルコール系溶媒や、ジブチルケトン、メチルイソブチルケトン等の多炭素ケトン類や、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素や、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素や、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素や塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素や、シリコーンオイル、オリーブオイル等の種々の油類のいずれかの単体、あるいはこれらの混合物が挙げられる。この分散媒は、染料などの着色剤を溶解または分散させることで着色することもできる。
マイクロカプセルを形成する材料としては、光を十分に透過させる材料が好ましく、具体的には、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ゼラチン等が挙げられる。また、これらを単独、あるいは、2種以上混合して使用することも可能である。
透明フィルム基材の衝撃吸収等を目的として多層フィルム構成をすることも可能である。具体的には、透明基材が防眩ハードコート層、紫外線吸収層、ガスバリア層といった機能層を併せ持たせることも可能である。
また、マイクロカプセル型電気泳動表示層を形成する方法としては、マイクロカプセルとバインダー樹脂、溶媒の分散液をワイヤーバーコート、ロールコート、ブレードコート、ディップコート、スプレーコート、スピンコート、またはグラビアコートなどにより塗工し、その後、乾燥することで得られる。マイクロカプセル型電気泳動表示層の厚さは、好ましくは10〜80μmである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1に示す読取マーク付き表示装置用積層体の模式図である。
この図1において、読取マーク付きの表示装置用積層体100は、前面透明フィルム基材1、前面透明導電層2、表示層3、背面金属導電層4、ウレタン系接着剤層8、白色背面フィルム基材21及び積層体の反表示面側である白色背面フィルム基材21の表面に形成された読取用マーク7を備える。
前面透明フィルム基材1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなり、この前面透明フィルム基材1の表示面と反対の面には前面透明導電層2が、約0.1μmのITO層をスパッタリング法により成膜することで形成され、これにより、前面透明フィルム基材1と前面透明導電層2の積層体を構成する。前面透明フィルム基材1は、厚さが100μmで、大きさが350mm角である。
次に、マイクロカプセル、バインダー、溶媒等からなる分散液を準備し、この分散液を、前面透明フィルム基材1と前面透明導電層2からなる積層体の前面透明導電層2が前面透明フィルム基材1に積層される面と反対の面にワイヤーバーコートで約50μmの厚に塗布する。その後80℃で2分間乾燥して、100μmの厚さの前面透明フィルム基材1と、0.1μmの厚さの前面透明導電層2と、40μmの厚さの表示層3とからなる積層体を形成した。
次いで、前記積層体の表示層3の表面に、ウレタン系接着剤を約50μmの厚さに塗布してウレタン系接着剤層8を形成した。
次に、100μmの厚さの白色ポリエチレンテレフタレートからなる白色背面フィルム基材21の一方の面に、アルミニウムを約0.01μmの厚さに蒸着して背面金属導電層4を形成し、背面金属導電層4と白色背面フィルム基材21との積層体を形成した。
その後、上記2種類の積層体のウレタン系接着剤層8と背面金属導電層4の面をラミネートして、前面透明フィルム基材1と前面透明導電層2と表示層3とウレタン系接着剤層8と背面金属導電層4と白色背面フィルム基材21とからなるマイクロカプセル型電気泳動型の表示装置用積層体100を得た。
次に、表示装置用積層体100の反表示面側である白色背面フィルム基材21の表面に、ロット認識番号の読取用マーク7としてのバーコードをインクジェット印字装置で印字した。
このように構成された実施の形態1に示す読取マーク付きの表示装置用積層体100によれば、印字したバーコードを、レーザー式のバーコード読取装置で読込を試みたところ、マーク読取光であるレーザー光は正反射せず、印字内容の認識番号を読み取ることができた。
また、印字した表示体を100枚重ねて、10日間保管した後においても、印字部分に相当する部分が接する別の積層体の前面透明フィルム基材に凹状などの変形異常は見られなかった。
(実施の形態2)
図2は本実施の形態2に示す読取マーク付き表示装置用積層体の模式図である。
この図2において、読取マーク付きの表示装置用積層体100は、前面透明フィルム基材1、前面透明導電層2、表示層3、背面金属導電層4、ウレタン系接着剤層8、背面フィルム基材5、白色層(特許請求の範囲に記載した乱反射層に相当する)22及び積層体の反表示面側である白色層22の表面に形成された読取用マーク7を備える。
上記実施の形態1と同様にして、100μmの厚さの前面透明フィルム基材1と、0.1μmの厚さの前面透明導電層2と、40μmの厚さの表示層3と、50μmの厚さのウレタン系接着剤層8とを順に積層してなる積層体と、100μmの厚さの透明ポリエチレンテレフタレートからなる背面フィルム基材5の一方の面に、アルミニウムを約0.01μmの厚さに蒸着して背面金属導電層4を形成してなる積層体とを形成した。
その後、背面フィルム基材5の表面に白色塗料をスプレー塗布して均一な白色層22を形成し、これにより、背面金属導電層4と背面フィルム基材5と白色層22とからなる積層体を形成した。
次に、上記2種類の積層体のウレタン系接着剤層8と背面金属導電層4の面をラミネートして、前面透明フィルム基材1と前面透明導電層2と表示層3とウレタン系接着剤層8と背面金属導電層4と背面フィルム基材5と白色層22とからなるマイクロカプセル型電気泳動型の表示装置用積層体100を得た。
次に、表示装置用積層体100の反表示面側である白色層22の表面に、ロット認識番号の読取用マーク7として、バーコードをインクジェット印字装置で印字した。
このように構成された実施の形態2に示す読取マーク付きの表示装置用積層体100によれば、印字したバーコードを、レーザー式のバーコード読取装置で読込を試みたところ印字内容の認識番号を読み取ることができた。
また、印字した表示体を100枚重ねて、10日間保管した後、印字部分に相当する部分が接する別の表示体に凹状などの変形異常は見られなかった。
(実施の形態3)
図3は本実施の形態3に示す読取マーク付き表示装置用積層体の模式図である。
この図3において、読取マーク付きの表示装置用積層体100は、前面透明フィルム基材1、前面透明導電層2、表示層3、背面金属導電層4、ウレタン系接着剤層8、背面フィルム基材5、白色層(特許請求の範囲に記載した乱反射層に相当する)23及び白色層23の表面に形成された読取用マーク7を備える。
実施の形態1と同様にして、100μmの厚さの前面透明フィルム基材1と、0.1μmの厚さの前面透明導電層2と、40μmの厚さの表示層3と、50μmの厚さのウレタン系接着剤層8とを順に積層してなる積層体と、100μmの厚さの白色ポリエチレンテレフタレートからなる背面フィルム基材5の一方の面に、アルミニウムを約0.01μmの厚さに蒸着して背面金属導電層4を形成し、この背面金属導電層4の表面に100μmの厚さの背面フィルム基材5を積層してなる積層体とを形成した。
その後、背面フィルム基材5の表面の一部に白色塗料をスプレー塗布して、厚さ1μm(前面透明フィルム基材1の厚さの50分の1以下)の白色層23を形成し、これにより、背面金属導電層4と背面フィルム基材5と白色層23とからなる積層体を形成した。
次に、上記2種類の積層体のウレタン系接着剤層8と背面金属導電層4の面をラミネートして、前面透明フィルム基材1と前面透明導電層2と表示層3とウレタン系接着剤層8と背面金属導電層4と背面フィルム基材5と白色層23とからなるマイクロカプセル型電気泳動型の表示装置用積層体100を得た。
次に、表示装置用積層体100の白色層23の表面に、ロット認識番号の読取用マーク7として、バーコードをインクジェット印字装置で印字した。
このように構成された実施の形態3に示す読取マーク付きの表示装置用積層体100において、印字したバーコードを、レーザー式のバーコード読取装置で読込を試みたところ印字内容の認識番号を読み取るこができた。
また、印字した表示体を100枚重ねて、10日間保管した後においても、印字部分に相当する部分が接する別の積層体の前面透明フィルム基材に凹状などの変形異常は見られなかった。
(比較例1)
比較例1として、表示装置用積層体の背面フィルム基材に透明フィルムを用い、この透明背面フィルム基板以外は本発明の実施の形態1と同じ方法で、100μmの厚さの前面透明フィルム基材と、0.1μmの厚さの前面透明導電層と、40μmの厚さの表示層と、50μmの厚さのウレタン系接着剤層と、0.01μmの厚さの背面金属導電層と、100μmの厚さの透明背面フィルム基材とからマイクロカプセル型電気泳動型の表示装置用積層体を形成した。そして、この表示装置用積層体の透明背面フィルム基材の表面に、図6に示す場合と同様に、ロット認識番号の読取用マーク7として、バーコードをインクジェット印字装置で印字した20μmの厚さの粘着テープ40を貼付した。
このような比較例1において、印字したバーコードを、レーザー式のバーコード読取装置で読込を試みたところ印字内容の認識番号を読み取ることができた。
しかしながら、印字した表示体を100枚重ねて、10日間保管したところ、印字部分に相当する部分が接する別の積層体の前面透明フィルム基材に凹状の変形異常が発生していることが観察された。
(比較例2)
比較例2として、透明フィルムからなる透明背面フィルム基材の表面の一部に白色塗料をスプレー塗布して、厚さ15μmの白色部を形成し、これにより、背面金属導電層と透明背面フィルム基材と白色部とからなる積層体を形成し、その他は本発明の実施の形態3と同じ方法で、100μmの厚さの前面透明フィルム基材と、0.1μmの厚さの前面透明導電層と、40μmの厚さの表示層と、50μmの厚さのウレタン系接着剤層と、0.01μmの厚さの背面金属導電層とからなる積層体に、上述の透明背面フィルム基材と白色部との積層体を積層することでマイクロカプセル型電気泳動型の表示装置用積層体を形成した。そして、この表示装置用積層体の白色部の表面に、図3に示す場合と同様に、ロット認識番号の読取用マーク7として、バーコードをインクジェット印字装置で印字した。
このような比較例2において、印字したバーコードを、レーザー式のバーコード読取装置で読込を試みたところ印字内容の認識番号を読み取ることができた。
しかしながら、印字した表示体を100枚重ねて、10日間保管したところ、印字部分に相当する部分が接する別の積層体の前面透明フィルム基材に凹状の変形異常が発生していることが観察された。
本発明の実施の形態1における読取マーク付き表示装置用積層体の模式図である。 本発明の実施の形態2における読取マーク付き表示装置用積層体の模式図である。 本発明の実施の形態3における読取マーク付き表示装置用積層体の模式図である。 従来におけるマイクロカプセル型電気泳動表示装置を示す模式図である。 従来における表示装置用積層体の一例を示す模式図である。 従来における表示装置用積層体を積み重ねた場合の状態を示す模式図である。
符号の説明
1……前面透明フィルム基材、2……前面透明導電層、3……表示層、4……背面金属導電層、5……背面フィルム基材、7……読取用マーク、8……ウレタン系接着剤層、21……白色背面フィルム基材、22……白色層、23……白色部、100……表示装置用積層体。

Claims (8)

  1. 少なくとも前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層してなり、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面に個々を識別管理する読取用マークを印字してなる表示装置用積層体において、
    前記背面フィルム基材がマーク読取光を乱反射する材質からなることを特徴とする読取用マーク付き表示装置用積層体。
  2. マーク読取光を乱反射する前記背面フィルム基材は白色または白色の類似色を呈する材質であることを特徴とする請求項1記載の読取用マーク付き表示装置用積層体。
  3. 少なくとも前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層してなり、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面側に個々を識別管理する読取用マークを設けてなる表示装置用積層体において、
    前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面及び該面と反対の面の少なくとも一方の面の全域にマーク読取光を乱反射する乱反射層を設けたことを特徴とする読取用マーク付き表示装置用積層体。
  4. 前記読取用マークは、前記乱反射層が前記背面フィルム基材の前記背面金属導電層と積層される面に設けられている場合は前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面に印字され、前記乱反射層が前記背面フィルム基材の前記背面金属導電層と積層される面と反対の面に設けられている場合は該乱反射層に印字されていることを特徴とする請求項3記載の読取用マーク付き表示装置用積層体。
  5. 少なくとも前面透明フィルム基材、前面透明導電層、表示層、背面金属導電層及び背面フィルム基材を順に積層してなり、前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面側に個々を識別管理する読取用マークを設けてなる表示装置用積層体において、
    前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面及び該面と反対の面の少なくとも一方の面の一部にマーク読取光を乱反射する乱反射層を設けたことを特徴とする読取用マーク付き表示装置用積層体。
  6. 前記読取用マークは、前記乱反射層が前記背面フィルム基材の前記背面金属導電層と積層される面に設けられている場合は前記背面フィルム基材が前記背面金属導電層に積層される面と反対の面に印字され、前記乱反射層が前記背面フィルム基材の前記背面金属導電層と積層される面と反対の面に設けられている場合は該乱反射層に印字されていることを特徴とする請求項5記載の読取用マーク付き表示装置用積層体。
  7. 前記乱反射層は、白色または白色の類似色を呈する材質であることを特徴とする請求項3または5記載の読取用マーク付き表示装置用積層体。
  8. 前記乱反射層は、前記前面透明フィルム基材の50分の1以下の厚さであることを特徴とする請求項5記載の読取用マーク付き表示装置用積層体。
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