JP2007232964A - フォトマスクの欠陥修正方法及び欠陥修正装置 - Google Patents

フォトマスクの欠陥修正方法及び欠陥修正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトマスクの欠陥修正中の薄膜の透過率を判断でき、その結果によってCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数を制御することが可能なフォトマスクの欠陥修正方法及び装置を提供する。
【解決手段】CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクにレーザ光を照射して欠陥を修正する欠陥修正装置におけるフォトマスクの欠陥修正方法において、欠陥修正工程と同時又はその前後に、フォトマスク60のレーザ光を照射する欠陥箇所に、フォトマスク60を使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して測定光の第1の透過光強度を測定する工程と、測定結果に基づいて、欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数等の条件を制御する工程と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトマスクの欠陥修正方法及び欠陥修正装置に関する。
大型FPD(Flat Panel Display)の製造工程においては、露光工程の削減のため多段階の透過率を有する遮光膜が施されたフォトマスクが使用され始めている。従来、ある値の透過率以下の薄膜を形成すれば遮光膜の修正に十分であったフォトマスク欠陥修正装置においても、形成する薄膜及び欠陥修正箇所の透過率を多段階に調節することが必要になっている。
フォトマスクの欠陥修正方法としては、特許文献1に、2パルス以上のレーザパルス光を、矩形開口パターンが縮小投影される形でフォトマスクの欠陥箇所に集光照射することによって欠陥箇所を除去修正する方法が開示されている。
また、特許文献2が開示している技術は、白欠陥(欠損欠陥)を有するフォトマスクの基板の加工面を下向きに保持し、白欠陥の部分に下方からレーザ光を照射すると同時に加工用ガスをレーザ照射部に吹き付けてフォトマスクの白欠陥の部分に薄膜を形成し、白欠陥を修正するというものである。また、黒欠陥(残留欠陥)を有するフォトマスクの場合も同じく、フォトマスクの基板の加工面を下向きに保持し、黒欠陥の部分に下方からレーザ光を照射して不要なパターン膜を蒸発させて除去し、黒欠陥を修正するというものである。
しかしながら、修正した薄膜の透過率の測定を別の装置又は実際の露光テストによらざるを得ないため、加工条件の調整に非常に多くの時間と労力が必要になるという問題点がある。
また、加工条件の調整について、特許文献3が開示している技術は、位相シフト膜の成膜途中で成膜を中断し、測定光学装置によってその時点における位相シフト膜の光学的特性を測定し、その測定値より成膜終了時点での位相シフト膜の透過率の予測値を算出し、その予測値が許容範囲外であれば成膜条件を修正するという工程を複数回繰り返し、欠陥修正を行うというものである。
特開昭56−162748号公報 特開2002−131888号公報 特開平7−64270号公報
しかしながら、フォトマスク欠陥修正装置においては、膜の欠陥修正中にCVD(Chemical Vapor Deposition)原料ガス濃度及びレーザの照射強度等が長期的に変動するため、特に露光波長における透過率管理が必要な半透明膜の欠陥修正においては、形成した薄膜の透過率を絶えず確認しながら所望の透過率になるように加工条件を調整する必要がある。特許文献3が開示している技術は、欠陥修正中に欠陥修正箇所の露光波長における透過率を測定することができず、薄膜の透過率の測定を別の装置によって行う必要があり、加工条件の調整に非常に多くの時間と労力を要するという問題点がある。
欠陥修正中の欠陥修正箇所の透過率を測定する最も簡単な方法としては、観察用カメラの透過照明時の欠陥修正箇所の画像の輝度から透過率を算出する方法がある。しかしながら、透過照明の波長がフォトマスクの露光光源の波長と異なる場合は、フォトマスクの遮光膜の材質と欠陥修正装置で欠陥修正箇所に形成する薄膜の材質とが異なるため、露光時の欠陥修正箇所の透過率を算出することが難しいという問題点がある。
また、観察用カメラの透過照明がフォトマスクの露光光源の波長と近似波長を有している場合でも、一般に高倍率の透過画像においては、フォトマスクの開口部を透過する透過照明光が対物レンズ端面において反射し、フォトマスク表面で再び反射する光が含まれるため、透過画像の輝度はフォトマスクの遮光膜の反射率及び形状の影響を受け、観察用カメラの欠陥修正箇所の画像の輝度が必ずしも欠陥修正箇所の透過率に比例するものにはならない。
実際に、フォトマスクの遮光膜表面には、露光波長を有する光に対する反射防止膜が施されるのが一般的であるが、欠陥修正装置で欠陥修正箇所に形成する薄膜はクロムなどの金属を主成分とする膜であるため、この薄膜表面の反射率が高くなり易く、透過画像の輝度が実際の透過光のみによる輝度よりも高くなる傾向がある。従って、上述の方法によっても露光時の欠陥修正箇所の透過率を算出することは難しい。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、フォトマスクの欠陥修正装置内において、欠陥修正中の薄膜の透過率を判断することができ、その結果によってCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数を制御することが可能なフォトマスクの欠陥修正方法及び欠陥修正装置を提供することを目的とする。
本発明の第1発明に係るフォトマスクの欠陥修正方法は、CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置におけるフォトマスクの欠陥修正方法において、前記欠陥の修正工程と同時又はその前後に、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する工程と、前記測定結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する工程と、を有することを特徴とする。これにより、欠陥修正装置内において、欠陥修正中の薄膜の露光波長における透過光強度を、分光透過率特性及び対物レンズ端面の反射光による影響を受けることなく測定することができる。
本発明の第2発明に係るフォトマスクの欠陥修正方法は、CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置におけるフォトマスクの欠陥修正方法において、前記欠陥の修正工程と同時又はその前後に、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する工程と、前記測定結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第2発明に係る前記第1及び第2の透過光強度を比較する工程と、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御する前記条件を制御する工程と、が並行して行われることが望ましい。
前記測定光の光スポットは、一定周波数で明滅する明滅光であってもよい。
本発明の第3発明に係るフォトマスクの欠陥修正装置は、CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置において、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する手段と、前記測定結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する手段と、を有することを特徴とする。
本発明の第4発明に係るフォトマスクの欠陥修正装置は、CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置において、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する手段と、前記フォトマスクにおける前記欠陥箇所を有するパターンと同一パターンであるが欠陥箇所を有しない無欠陥パターンの前記欠陥箇所に相当する非欠陥部に前記測定光の光スポットを形成して前記非欠陥部における前記測定光の第2の透過光強度を測定する手段と、前記第1及び第2の透過光強度を比較する手段と、前記比較結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する手段と、を有することを特徴とする。
本発明の第5発明に係るフォトマスクの欠陥修正装置は、CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置において、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光源と、前記測定光及び前記レーザ光を同一の可変開口を透過させ前記フォトマスクの前記欠陥箇所に光スポットを形成する光学系と、前記測定光の光スポットの前記フォトマスク透過光強度を測定するための測定部と、CVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する制御部と、を有し、前記光学系は前記光スポットを形成し、前記測定部は、前記フォトマスクの前記欠陥箇所を透過する前記測定光の光スポットの第1の透過光強度と、前記フォトマスクにおける前記欠陥箇所を有するパターンと同一パターンであるが欠陥箇所を有しない無欠陥パターンの前記欠陥箇所に相当する非欠陥部に形成した前記測定光の光スポットの第2の透過光強度とを測定し、前記第1及び第2の透過光強度を比較し、前記制御部は、前記第1及び第2の透過光強度が等しくなるように前記少なくとも1つの条件を制御することを特徴とする。
前記測定光源は、出射光を一定周波数で明滅させる光変調手段を有することが望ましい。
前記測定部は、前記測定光源の明滅の周波数に同期して前記光スポットからの光を同期検出することもできる。
本発明の第3乃至第5発明に係るフォトマスクの欠陥修正装置は、前記第1及び第2の透過光強度を比較する工程と、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御する前記条件を制御する工程と、が並行して行われることができる。
本発明の第3乃至第5発明に係るフォトマスクの欠陥修正装置は、前記フォトマスクを観察照明する落射照明手段及び/又は前記フォトマスクを下方より観察照明する透過照明手段を有することが望ましい。
なお、前記フォトマスクを観察する観察手段を有することもできる。
前記測定部は、前記フォトマスクを透過する前記レーザ光を遮断し、前記フォトマスクを透過する前記測定光を透過する光フィルタを有することが望ましい。
前記測定光源は、発光ダイオードであってもよい。
露光機の光源と同一波長を有する光源による光スポットを使用して、フォトマスクの欠陥修正装置内において、欠陥修正中の薄膜の光スポットの透過光強度を測定することにより、欠陥修正中の薄膜の分光透過率特性及び対物レンズ端面の反射光による影響を受けることなく測定することができる。また、この測定結果に基づいて、CVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間、照射パルス数等を制御することによって、所望の透過率を有する薄膜の形成を安定して行うことができる。
次に、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正装置の模式図、図2は本発明の第1実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正方法を示すフロー図、図3は白欠陥を有するフォトマスクの平面図の一例である。
XYステージ40上にフォトマスク60が載置され、このフォトマスク60の上面には対物レンズ5、フォトマスク60の表面を観察する観察光学系6、観察用照明光を出射する落射照明7が備えられている。また、このフォトマスク60は、半透明遮光膜パターンに存在する白欠陥箇所を有している。
対物レンズ5とフォトマスク60の間には、表面に窓板52を有する開放型反応器51が配置されている。開放型反応器51には、CVD原料ガス給排装置50が接続されており、フォトマスク60の表面に局所的なCVD原料ガス雰囲気を形成するとともに、周辺の排気口から吸引することによりCVD原料ガスの周囲への漏洩を防止するようになっている。
また、フォトマスク60の表面に露光波長を有する光を照射するためのランプ光源1と、CVD用レーザを照射するためのCVD用レーザ発振器10と、パルスレーザを照射するためのパルスレーザ発振器11とが、これらから出射される光が同一光軸上に位置するよう調整されて設置されている。また更に、これらの同一光軸上には可変開口4が設置され、露光波長を有する光及びレーザ光に照射された可変開口4の像が対物レンズ5に入射し、開放型反応器51の窓板52を通してフォトマスク60の表面で縮小投影像を形成するよう調整されている。フォトマスク60の表面から入射した光はフォトマスク60の裏面から再び射出される。
ランプ光源1から出射される露光波長を有する光は、その光路内に光チョッパー2を設置することによって、その強度を変調させることが可能である。光チョッパー2は、切り換え手段3によってランプ光源1の光路内外に移動可能であり、光チョッパー2がランプ光源1の光路内にあるとき、ランプ光源1から出射される露光波長を有する光は、CVD用レーザ発振器10の発振周波数とは異なる一定周波数の明滅光に変調される。
光チョッパー2がランプ光源1の光路内にないとき、ランプ光源1から出射される光による可変開口4の像は対物レンズ5によってフォトマスク60の表面に光スポット61として結像される。この光スポット61はCVD用レーザ発振器10及びパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光に照射された可変開口4の像が対物レンズ5によってフォトマスク60の表面に結像される照射スポットと同一箇所に形成され、同一形状を有しているため、レーザ光の照射位置と照射スポットの形状とを調整するためのガイドとして使用することができる。
フォトマスク60の下面には、コンデンサレンズ20、観察光学系6のための観察用照明光である透過照明8及び光路切り換え機構21が備えられている。フォトマスク60の裏面から射出された光は、コンデンサレンズ20を通過し集光される。光路切り換え機構21は、コンデンサレンズ20による集光光を検出器23に導くか又は透過照明8をフォトマスク60に導くかを切り換える機能を有している。つまり、フォトマスク60の裏面から射出された光を集光させ検出器23に集光するコンデンサレンズ20は、透過照明8から出射される光のコンデンサレンズ20を兼ねている。光路切り換え機構21によって透過照明8をフォトマスク60に導くよう切り換えられたとき、フォトマスク60の下面に設けられた透過照明8から出射される光は、フォトマスク60の表面を観察する観察光学系6のための観察照明光として使用される。
光路切り換え機構21と検出器23との間には、干渉フィルタ22が設置されている。干渉フィルタ22は、CVD用レーザ発振器10及びパルスレーザ発振器11から出射される波長の光を減衰させるものであり、光路切り換え機構21によってフォトマスク60の裏面から射出された光のコンデンサレンズ20による集光光が検出器23に導かれるよう切り換えられたとき、この集光光は、干渉フィルタ22を通過することによってCVD用レーザ発振器10又はパルスレーザ発振器11から出射される波長の光を減衰され、露光波長を有する光を検出する検出器23に入射される。
検出器23は、ロックインアンプ24に接続されており、検出器23によって露光波長を有する光の信号のみが検出され、ロックインアンプ24に入力される。また、ロックインアンプ24は光チョッパー2とも接続されており、光チョッパー2がランプ光源1の光路内にあるとき、CVD用レーザ発振器10の発振周波数とは異なる一定周波数の明滅光に変調されたランプ光源1から出射される露光波長を有する光はロックインアンプ24の参照信号として入力される。
ロックインアンプ24は、参照信号と等しい周波数成分の検出を行うものであり、検出器23の出力信号に含まれる各種の信号のうち、光チョッパー2によってCVD用レーザ発振器10の発振周波数とは異なる一定周波数の明滅光に変調されたランプ光源1から出射される露光波長を有する光の周波数と等しい成分のみが直流となり、その信号の大きさに比例した直流信号が出力される。この直流出力は、検出器23の出力信号を増幅し、特定の周波数成分のみロックするため、他の成分には影響されない。よって、この直流出力値が、露光波長を有する光がフォトマスク60を透過したときの透過光強度の測定値である。
ロックインアンプ24は検出器23の出力信号と光チョッパー2の明滅信号(参照信号)とから透過光強度を測定し、その測定値を出力する。制御部30はロックインアンプ24に接続され、ロックインアンプ24から出力される透過光強度測定値をもとにCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数を制御する。
上述の如く構成されたフォトマスクの欠陥修正装置によって、欠陥修正中の薄膜の光スポットの透過光強度と、欠陥を有するパターンと同一パターンを有し無欠陥であるパターンの欠陥箇所に相当する非欠陥部における光スポットの透過光強度とを比較しながらCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数を制御することによって、半透明遮光膜パターンに存在する白欠陥箇所に非欠陥部の遮光膜と同等の透過率を有する薄膜を形成する方法を説明する。
XYステージ40に白欠陥90を有するフォトマスク60を載置し、その白欠陥90が開放型反応器51の直下に位置するよう調整する。開放型反応器51は、CVD原料ガス給排装置50に接続されており、フォトマスク60の白欠陥90の周囲に局所的なCVD原料ガス雰囲気を形成するとともに、周辺の排気口から吸引することによりCVD原料ガスの周囲への漏洩を防止する。
光路切り換え機構21は透過照明8をフォトマスク60に導くよう切り換えられ、この透過照明8か又は上面からの落射照明7によってフォトマスク60の表面が照明され、観察光学系6により目視又はカメラを通して観察される。
ランプ光源1は露光機の光源と同一波長か又は近似波長を有する光を出射するものである。また、対物レンズ5は、ランプ光源1から出射される光、CVD用レーザ発振器10及びパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光並びに観察用照明光の波長に対して色消しされており、これらの光による可変開口4の縮小投影像はフォトマスク60の表面の同一箇所に同一形状で形成される。
先ず、切り換え機構3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路外に切り換え、フォトマスク60の表面に形成された光スポット61を観察光学系6によって観察しながら、図3に示すように光スポット61が白欠陥90を完全に覆う形状を有するよう、可変開口4の開口を変化させることによって調整する(ステップ1)。光スポット61は、CVD用レーザ発振器10から出射されるレーザ光又はパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光がフォトマスク60に形成する照射スポットと同一箇所に同一形状で形成されるため、光スポット61の位置とその形状を調整することによって照射スポットの調整を行うことができる。
次に、XYステージ40を調整し、白欠陥90を有する半透明遮光膜パターン80bと同一パターンを有し無欠陥である半透明遮光膜パターン80cの、80bの白欠陥90が存在する箇所に相当する箇所(非欠陥部の透過率測定箇所62)に光スポット61を位置決めする。次に、観察用照明(落射照明7及び透過照明8)を消灯し、切り換え手段3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路内に移動させ、光路切り換え機構21をフォトマスク60の裏面から射出された光のコンデンサレンズ20による集光光を検出器23に導くよう切り換える。
ランプ光源1から出射された光は、光チョッパー2によってCVD用レーザ発振器10の発振周波数と異なる一定周波数の明滅光に変調され、可変開口4を照射し、対物レンズ5を通過することによってその縮小投影像をフォトマスク60の表面に形成し、その入射光はフォトマスク60の裏面から再び射出される。
フォトマスク60の裏面から射出された光は、コンデンサレンズ20によって集光され、この集光光はCVD用レーザ発振器10及びパルスレーザ発振器11から出射される波長の光を減衰する干渉フィルタ22を介して検出器23に導かれる。検出器23は、ロックインアンプ24に接続されており、露光波長を有する光の信号のみを検出し、ロックインアンプ24に入力する。また、光チョッパー2によってCVD用レーザ発振器10の発振周波数とは異なる一定周波数の明滅光に変調されたランプ光源1から出射される露光波長を有する光は、ロックインアンプ24の参照信号として入力される。
コンデンサレンズ20、光路切り換え機構21及び検出器23は、ランプ光源1から出射される光以外の光が検出器23に入射しないように、適当な光学フィルタ又はシャッター機構を備え迷光対策を施した暗室構造(図示せず)の中に設置されることが好ましい。
ロックインアンプ24は、参照信号と等しい周波数成分の検出を行うものであり、検出器23の出力信号に含まれる各種の信号のうち、光チョッパー2によってCVD用レーザ発振器10の発振周波数とは異なる一定周波数の明滅光に変調されたランプ光源1から出射される露光波長を有する光の周波数と等しい成分のみが直流となり、その信号の大きさに比例した直流信号が出力される。この直流出力は、検出器23の出力信号を増幅し、特定の周波数成分のみロックするため、他の成分には影響されない。よって、この直流出力値が、露光波長を有する光がフォトマスク60の非欠陥部の透過率測定箇所62を透過したときの第2の透過光強度の測定値である。上述の方法によって、非欠陥部の透過率測定箇所62における光スポット61の第2の透過光強度Iを測定する(ステップ2)。
次に、光路切り換え機構21を透過照明8がフォトマスク60に導かれるよう切り換え、観察用照明(落射照明7又は透過照明8)を点灯し、切り換え機構3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路外に移動させ、光スポット61を半透明遮光膜パターン80bの白欠陥90の位置に位置決めする(ステップ3)。
位置決めした位置にパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光を照射して半透明遮光膜を除去し、欠陥箇所の形状が光スポット61と同形状を有するよう整形する(ステップ4)。
光スポット61と同形状に整形された欠陥箇所にCVD用レーザ発振器10から出射されるレーザ光を照射し、開放型反応器51に接続されたCVD原料ガス給排装置50より局所的に供給されるCVD原料ガスを分解することにより遮光膜の欠損部(白欠陥)に薄膜を形成する。
次に、再び観察用照明(落射照明7及び透過照明8)を消灯し、切り換え手段3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路内に移動させ、光路切り換え機構21をフォトマスク60の裏面から射出された光のコンデンサレンズ20による集光光を検出器23に導くよう切り換え、上述の第2の透過光強度Iの測定方法と同様に欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iの測定をする(ステップ5)。
次に、欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iと非欠陥部の透過率測定箇所62における光スポット61の第2の透過光強度Iとの差が所定の許容範囲内であるかないかを判定する(判定)。所定の許容範囲内であれば欠陥修正は完了し、所定の許容範囲外であれば、制御部30によって加工条件の微調整(ステップ6)を行う。制御部30はロックインアンプ24に接続され、ロックインアンプ24から出力される透過光強度測定値に基づいて、CVD原料ガス給排装置50のガス条件並びにCVD用レーザ発振器10及びパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光の照射強度、照射時間、照射パルス数等を制御するものである。
制御部30によって加工条件の微調整を行った後ステップ5に戻り、欠陥箇所に対してCVD用レーザ発振器10から出射されるレーザ光の照射を行い、欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iの測定をする。以降、欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iと非欠陥部の透過率測定箇所62における光スポット61の第2の透過光強度Iとの差が所定の許容範囲内に入るまで、ステップ5、ステップ6及び判定を繰り返して行う。
本実施形態によって、フォトマスクの欠陥修正装置内において、白欠陥の修正中の薄膜の露光波長における透過率を判断することができ、その結果によってCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数を制御することが可能になる。従来技術で必要であった別の装置による薄膜の透過率の測定を行わないため、加工条件の調整に要する時間及び労力を大幅に減少できる。
また、本実施形態においては、透過光強度測定の時定数が薄膜成長速度に比べて長く、薄膜の膜厚を少しずつ増加させる度に薄膜の透過光強度を測定する手順を説明しているが、透過光強度測定の時定数が薄膜成長速度に比べて十分短い場合、干渉フィルタ22がCVD用レーザ発振器10及びパルスレーザ発振器11から出射される波長の光を減衰させ、更に検出器23は露光波長を有する光のみを検出し、ロックインアンプ24は、参照信号と等しい周波数成分の検出を行いロックするため、フォトマスク60の表面の欠陥箇所にCVD用レーザ発振器10から出射されるレーザ光を照射しながら同時に光スポット61の第1の透過光強度Iの測定を行い、欠陥修正箇所における第1の透過光強度Iと非欠陥部における第2の透過光強度Iとの差が許容範囲内に収まった時点でCVD用レーザ発振器10から出射されるレーザ光の照射を停止させることも可能である。この場合、加工条件の調整に要する時間及び労力が更に大幅に減少できる。
また、非欠陥部における第2の透過光強度Iが既知である場合、上述のステップ2を省略することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正方法を示すフロー図である。上述の第1実施形態は白欠陥を有するフォトマスクの欠陥修正方法であったのに対し、本実施形態においては黒欠陥を有するフォトマスクの欠陥修正方法である点が異なり、使用する装置は同様の構成を有している。第1実施形態と同様の手順においてはその詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、半透明遮光膜パターンに存在する黒欠陥を修正し、非欠陥部の遮光膜と同等の透過率を得る方法を説明する。
XYステージ40上にフォトマスク60が載置され、このフォトマスク60の上面には対物レンズ5、フォトマスク60の表面を観察する観察光学系6、観察用照明光を出射する落射照明7が備えられている。また、このフォトマスク60は、半透明遮光膜パターンに存在する黒欠陥箇所を有している。
フォトマスク60の表面は、上面から落射照明7によって照明され、また光路切り換え機構21は、透過照明8をフォトマスク60に導くよう切り換えられ、フォトマスク60の表面は、観察光学系6により目視又はカメラを通して観察されるよう設定されている。
先ず、切り換え機構3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路外に切り換え、ランプ光源1から出射される露光機の光源と同一波長か又は近似波長を有する光によって照射された可変開口4が対物レンズ5によってフォトマスク60の表面に縮小投影像を結像した光スポット61を観察光学系6によって観察しながら、光スポット61が黒欠陥を完全に覆う形状を有するよう調整する(ステップ1)。光スポット61は、パルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光の照射スポットと同一箇所に同一形状で結ばれるため、パルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光のガイドとして使用する。
次に、黒欠陥を有する半透明遮光膜パターンと同一パターンを有し無欠陥である半透明遮光膜パターンの、黒欠陥が存在する箇所に相当する箇所に光スポット61を位置決めした後、観察用照明(落射照明7及び透過照明8)を消灯し、切り換え手段3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路内に移動させ、光路切り換え機構21をフォトマスク60の裏面から射出された光のコンデンサレンズ20による集光光を検出器23に導くよう切り換え、上述の透過光強度の測定方法によって非欠陥部の透過率測定箇所における光スポット61の第2の透過光強度Iを測定する(ステップ2)。
非欠陥部の透過率測定箇所の第2の透過光強度Iを測定後、光路切り換え機構21を透過照明8がフォトマスク60に導かれるよう切り換え、観察用照明(落射照明7及び透過照明8)を点灯し、切り換え機構3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路外に移動させ、光スポット61を半透明遮光膜パターンの黒欠陥の位置に位置決めする(ステップ3)。
黒欠陥にパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光を照射し、余分な遮光膜を除去する。再び観察用照明(落射照明7及び透過照明8)を消灯し、切り換え手段3によって光チョッパー2をランプ光源1の光路内に移動させ、光路切り換え機構21をフォトマスク60の裏面から射出された光のコンデンサレンズ20による集光光を検出器23に導くよう切り換え、上述の透過光強度の測定方法によって欠陥修正箇所における光スポット61の第2の透過光強度Iの測定をする(ステップ4)。
次に、欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iと非欠陥部の透過率測定箇所における光スポット61の第2の透過光強度Iとの差が所定の許容範囲内であるかないかを判定する(判定)。所定の許容範囲内であれば欠陥修正は完了し、所定の許容範囲外であれば、パルスレーザ発振器11の照射強度の微調整(ステップ6)を行い、再びステップ5に戻り、欠陥箇所に対してパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光の照射を行い、欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iの測定をする。以降、欠陥修正箇所における光スポット61の第1の透過光強度Iと非欠陥部の透過率測定箇所における光スポット61の第2の透過光強度Iとの差が所定の許容範囲内に入るまで、ステップ5、ステップ6及び判定を繰り返して行う。
本実施形態によって、フォトマスクの欠陥修正装置内において、黒欠陥の修正中の薄膜の露光波長における透過率を判断することができ、その結果によってレーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数を制御することが可能になる。従来技術で必要であった別の装置による薄膜の透過率の測定を行わないため、加工条件の調整に要する時間及び労力を大幅に減少できる。
パルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光の照射周期が透過光強度測定の時定数よりも十分長い場合は、第1実施形態と同様、フォトマスク60の表面の欠陥箇所にパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光を照射しながら同時に光スポット61の第1の透過光強度Iの測定を行い、欠陥修正箇所における第1の透過光強度Iと非欠陥部における第2の透過光強度Iとの差が許容範囲内に収まった時点でパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光の照射を停止させることも可能である。この場合、加工条件の調整に要する時間及び労力が更に大幅に減少できる。
また、非欠陥部における第2の透過光強度Iが既知である場合、上述のステップ2を省略することができる。
また、予めCVD用レーザ発振器10から出射されるレーザ光を照射して形成した薄膜にパルスレーザ発振器11から出射されるレーザ光を照射して薄膜の透過率を調節する場合においても、図4のステップ1において光スポット61の形状を、透過光率を調整したい薄膜の形状に一致するように調節し、図4に示すフローと同様の手順によって非欠陥部の透過光率と同等の透過光率を有する薄膜を得ることができる。
次に、本発明の変形例について説明する。図5は、本発明の変形例に係るフォトマスクの欠陥修正装置の模式図である。図5において、図1と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。上述の第1実施形態及び第2実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正装置においては露光波長を有する光を出射する光源としてランプ光源1が設置され、光チョッパー2によって一定周波数の明滅光に変調されるのに対し、本変形例においてはランプ光源1の代わりに露光波長を有する光を出射する光源をLED(Light Emitting Diode)光源100とし、光チョッパー2の代わりに信号発生器101のON/OFF信号で明滅させる点において異なり、それ以外は第1及び第2実施形態と同様の構造を有している。本発明の変形例に係るフォトマスクの欠陥修正装置は、光チョッパー2が不要になるため、装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正装置の模式図である。 本発明の第1実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正方法を示すフロー図である。 白欠陥を有するフォトマスクの平面図の一例である。 本発明の第2実施形態に係るフォトマスクの欠陥修正方法を示すフロー図である。 本発明の変形例に係るフォトマスクの欠陥修正装置の模式図である。
符号の説明
1 ;ランプ光源
2 ;光チョッパー
3 ;切り換え手段
4 ;可変開口
5 ;対物レンズ
6 ;観察光学系
7 ;落射照明
8 ;透過照明
10 ;CVD用レーザ
11 ;パルスレーザ
20 ;コンデンサレンズ
21 ;光路切り換え機構
22 ;干渉フィルタ
23 ;検出器
24 ;ロックインアンプ
30 ;制御部
40 ;XYステージ
50 ;CVD原料ガス給排装置
51 ;開放型反応器
52 ;窓板
60 ;フォトマスク
61 ;光スポット
62 ;非欠陥部の透過率測定箇所
70 ;遮光膜
80a;半透明遮光膜パターン
80b;半透明遮光膜パターン
80c;半透明遮光膜パターン
80d;半透明遮光膜パターン
80e;半透明遮光膜パターン
80f;半透明遮光膜パターン
90 ;白欠陥
100 ;LED光源
101 ;信号発生器

Claims (14)

  1. CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置におけるフォトマスクの欠陥修正方法において、前記欠陥の修正工程と同時又はその前後に、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する工程と、前記測定結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する工程と、を有することを特徴とするフォトマスクの欠陥修正方法。
  2. CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置におけるフォトマスクの欠陥修正方法において、前記欠陥の修正工程と同時又はその前後に、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する工程と、前記フォトマスクにおける前記欠陥箇所を有するパターンと同一パターンであるが欠陥箇所を有しない無欠陥パターンの前記欠陥箇所に相当する非欠陥部に前記測定光の光スポットを形成して前記非欠陥部における前記測定光の第2の透過光強度を測定する工程と、前記第1の透過光強度と前記第2の透過光強度とを比較する工程と、前記比較結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する工程と、を有することを特徴とするフォトマスクの欠陥修正方法。
  3. 前記第1及び第2の透過光強度を比較する工程と、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御する前記条件を制御する工程と、が並行して行われることを特徴とする請求項2に記載のフォトマスクの欠陥修正方法。
  4. 前記測定光の光スポットは、一定周波数で明滅する明滅光であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフォトマスクの欠陥修正方法。
  5. CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置において、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する手段と、前記測定結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する手段と、を有することを特徴とするフォトマスクの欠陥修正装置。
  6. CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置において、前記フォトマスクの前記レーザ光を照射する欠陥箇所に、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光の光スポットを形成して前記測定光の第1の透過光強度を測定する手段と、前記フォトマスクにおける前記欠陥箇所を有するパターンと同一パターンであるが欠陥箇所を有しない無欠陥パターンの前記欠陥箇所に相当する非欠陥部に前記測定光の光スポットを形成して前記非欠陥部における前記測定光の第2の透過光強度を測定する手段と、前記第1及び第2の透過光強度を比較する手段と、前記比較結果に基づいて、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御するCVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する手段と、を有することを特徴とするフォトマスクの欠陥修正装置。
  7. CVD原料ガス雰囲気中に置かれたフォトマスクの白欠陥箇所にレーザ光を照射して原料ガスを分解することにより薄膜を形成して白欠陥を修正する欠陥修正装置及び/又はフォトマスクの黒欠陥箇所にレーザ光を照射して黒欠陥を修正する欠陥修正装置において、前記フォトマスクを使用した露光処理時の露光波長と同一の波長を有する測定光源と、前記測定光及び前記レーザ光を同一の可変開口を透過させ前記フォトマスクの前記欠陥箇所に光スポットを形成する光学系と、前記測定光の光スポットの前記フォトマスク透過光強度を測定するための測定部と、CVD原料ガス供給量、レーザ照射強度、レーザ照射時間及び照射パルス数からなる群から選択された少なくとも1つの条件を制御する制御部と、を有し、前記光学系は前記欠陥箇所に前記光スポットを形成し、前記測定部は、前記フォトマスクの前記欠陥箇所を透過する前記測定光の光スポットの第1の透過光強度と、前記フォトマスクにおける前記欠陥箇所を有するパターンと同一パターンであるが欠陥箇所を有しない無欠陥パターンの前記欠陥箇所に相当する非欠陥部に形成した前記測定光の光スポットの第2の透過光強度とを測定し、前記第1及び第2の透過光強度を比較し、前記制御部は、前記第1及び第2の透過光強度が等しくなるように前記少なくとも1つの条件を制御することを特徴とするフォトマスクの欠陥修正装置。
  8. 前記測定光源は、出射光を一定周波数で明滅させる光変調手段を有することを特徴とする請求項7に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。
  9. 前記測定部は、前記測定光源の明滅の周波数に同期して前記光スポットからの光を同期検出することを特徴とする請求項8に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。
  10. 前記第1及び第2の透過光強度を比較する工程と、前記欠陥修正装置が欠陥修正を行う際に制御する前記条件を制御する工程と、が並行して行われることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。
  11. 前記フォトマスクを観察照明する落射照明手段及び/又は前記フォトマスクを下方より観察照明する透過照明手段を有することを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。
  12. 前記フォトマスクを観察する観察手段を有することを特徴とする請求項5乃至11のいずれか1項に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。
  13. 前記測定部は、前記フォトマスクを透過する前記レーザ光を遮断し、前記フォトマスクを透過する前記測定光を透過する光フィルタを有することを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。
  14. 前記測定光源は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項7乃至13のいずれか1項に記載のフォトマスクの欠陥修正装置。

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