JP2007231768A - 可変動弁機構用オイル通路 - Google Patents

可変動弁機構用オイル通路 Download PDF

Info

Publication number
JP2007231768A
JP2007231768A JP2006052048A JP2006052048A JP2007231768A JP 2007231768 A JP2007231768 A JP 2007231768A JP 2006052048 A JP2006052048 A JP 2006052048A JP 2006052048 A JP2006052048 A JP 2006052048A JP 2007231768 A JP2007231768 A JP 2007231768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil passage
valve
cylinder
hole
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006052048A
Other languages
English (en)
Inventor
Isato Maehara
勇人 前原
Shinji Saito
信二 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006052048A priority Critical patent/JP2007231768A/ja
Publication of JP2007231768A publication Critical patent/JP2007231768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】オイル通路の単純化により、加工工数の削減、軽量化、応答性の更なる向上を達成できる可変動弁機構用オイル通路を提供する。
【解決手段】複数の吸・排気弁IV,EVを有する#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒を備えたシリンダヘッド2に、油圧により駆動され独立して可変制御可能な複数のグループで形成される動弁機構13、弁休止機構21を設け、これら動弁機構13、弁休止機構21に作動油を供給する可変動弁機構用オイル通路において、前記独立して可変制御可能な#3気筒、#4気筒への作動油を供給するメインオイル通路51を一度の機械加工で形成し、該メインオイル通路51中にこれを分断するようにボルト97を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、可変動弁機構用オイル通路に関する。
従来から、可変動弁機構としてバルブリフタに弁休止機構を内蔵し、油圧を作用させてバルブ休止を行う弁休止機構エンジンが知られている。このような弁休止機構エンジンにおいては、通常、油圧を作用させるために油圧源から作動油を供給するためのメインオイル通路を形成し、このメインオイル通路から弁休止機構へ油圧が供給されるようになっている(特許文献1参照)。
特開2005−90463号公報
例えば、油圧により駆動され独立して可変制御可能な複数のグループで形成される可変動弁機構に作動油を供給して各グループの制御を行う場合に、シリンダヘッド内に形成されるオイル通路が複雑化してしまう。すると、これに伴ってシリンダヘッドのオイル通路形成に必要な肉厚の確保等による重量増加が避けられないとう課題がある。また、オイル通路を形成する場合に、このオイル通路を形成するために必要な加工が増加すると共に、オイル通路容積が拡大し、デッドボリュームが増加して、油圧系の応答性向上を阻害する課題がある。
そこで、この発明はオイル通路の単純化により、加工工数の削減、軽量化、応答性の更なる向上を達成できる可変動弁機構用オイル通路を提供する。
そこで、この発明は、通路容積を最小限にして、加工工数が削減できる可変動弁機構のオイル通路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、複数の吸・排気弁(例えば、実施形態における吸気弁IV、排気弁EV)を有する複数の気筒(例えば、実施形態における#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒)を備えたシリンダヘッド(例えば、実施形態におけるシリンダヘッド2)に、油圧により駆動され独立して可変制御可能な複数のグループで形成される可変動弁機構(例えば、実施形態における動弁機構13、弁休止機構21)を設け、この可変動弁機構に作動油を供給する可変動弁機構用オイル通路において、前記独立して可変制御可能な複数のグループへの作動油を供給するオイル通路(例えば、実施形態におけるメインオイル通路51)を一度の機械加工で形成し、該オイル通路中にこのオイル通路を分断するように遮断部材(例えば、実施形態におけるボルト97)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、油圧により駆動され独立して可変制御可能な複数のグループで形成される可変動弁機構へのオイル通路を一度の機械加工のみで形成できる。
請求項2に記載した発明は、前記遮断部材は、前記オイル通路途中に形成されるボルト穴(例えば、実施形態におけるボルト穴96)あるいは挿入穴(例えば、実施形態における挿入穴98)に装着されるボルト(例えば、実施形態におけるボルト97)あるいはプラグ(例えば、実施形態におけるプラグ99)であることを特徴とする
このように構成することで、ボルトを用いた場合には、取り付け、取り外しを行うことができる。また、プラグを用いた場合にはプラグを挿入穴に装着するだけで組み付けを行うことができる。
請求項3に記載した発明は、前記吸・排気弁を押圧するカム軸がシリンダヘッドに形成されるカム軸受け(例えば、実施形態におけるカム軸受け92)とカムホルダ(例えば、実施形態におけるカムシャフトホルダ34’)により軸支され、前記遮断部材は、前記挿入穴(例えば、実施形態における挿入穴98)に装着される挿入具(例えば、実施形態におけるノックピン106)であり、この挿入具が前記カムホルダにより挿入穴の開口側から押圧されて抜け止めされていることを特徴とする。
このように構成することで、シリンダヘッドに形成されたカム軸受けとカムホルダとの間に挟持されるようにして遮断部材が保持されるため、抜け止めのための特別の部材を必要としない上、カムホルダの位置決めも可能となる。
請求項1に記載した発明によれば、油圧により駆動され独立して可変制御可能な複数のグループで形成される可変動弁機構へのオイル通路を一度の機械加工のみで形成できるため、加工性が向上すると共にシリンダヘッドにオイル通路を形成するため最小限の構造で済み、構造も単純化、軽量化できる。よって、加工の制約によるオイル通路容積のデッドボリュームを低減でき、可変動弁機構の油圧応答性を向上できる。
請求項2に記載した発明によれば、ボルトを用いた場合には取り付け、取り外しを行うことができるためメインテナンスが容易となる。また、プラグを用いた場合にはプラグを挿入穴に装着するだけで組み付けを行うことができるため、組み付け作業が容易となる。
請求項3に記載した発明によれば、シリンダヘッドに形成されたカム軸受けとカムホルダとの間に挟持されるようにして遮断部材が保持されるため、抜け止めのための特別の部材を必要とせず部品点数を削減できると共に、カムホルダの位置決めも可能となるため、遮断部材を、組み付け精度を確保する部品として機能させることができる。
次に、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、エンジンEは、例えば自動二輪車の水冷直列4気筒エンジンであって、シリンダブロック1の上面にシリンダヘッド2が固定され、更にシリンダヘッド2の上面にヘッドカバー3がボルトB2により取り付けられている。
エンジンEの側部にはカムチェーンケースCが形成され、カムチェーンケースC側から車幅方向に沿って#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒が配置され、各気筒は2つの吸気弁IVと2つの排気弁EVを備えている。#1気筒、#2気筒は常時稼働する通常の気筒であり、#3気筒、#4気筒は、ともに全ての吸気弁IVと排気弁EVが閉弁状態となって休止可能(気筒休止)な気筒である。
ここで、以下の説明においては、#3気筒の中で互いに車体前後方向で隣り合うカムチェーンケースC側の一対の機関弁である吸気弁IV及び排気弁EVを例にして説明し、他の一対の吸・排気弁である吸気弁IVと排気弁EVや、#4気筒の各吸気弁IV、排気弁EVについては#3気筒のそれと同様であるので説明は省略する。
図2に示すように、シリンダヘッド2には、シリンダブロック1内のピストン4上方に燃焼室5が形成され、燃焼室5に形成された吸気弁開口6aと排気弁開口7bとが、各々吸気ポート6と排気ポート7の下端開口部を構成している。吸気弁開口6aは吸気弁IVにより開閉され、排気弁開口7aは排気弁EVにより開閉され、吸気弁IVと排気弁EVが挟み角が小さく、各機関弁が立ち上がるようにして配置されている。ここで、吸気弁IV、排気弁EVはともに閉弁状態となることが可能な機関弁である。以下、主として吸気弁IV側について説明し、排気弁EV側については吸気弁IV側と同様であるので同一態様部分に同一符号を付して説明は省略する。
吸気弁IVは、対応する吸気弁開口6aを閉鎖し得る弁体部8にバルブステム9の基端が一体に連設されたもので、排気弁EVは、対応する排気弁開口7aを閉鎖し得る弁体部10にバルブステム11の基端が一体に連設されて構成されている。
吸気弁IVと排気弁EVのバルブステム9,11は、シリンダヘッド2に設けられた各ガイド筒12,12に各々摺動自在に嵌合されている。
吸気弁IVのバルブステム9であってガイド筒12から上方へ突出する部位にはリテーナ14が固定され、このリテーナ14とシリンダヘッド2との間に設けられるコイル状の弁ばね15により、吸気弁IVが吸気弁開口6aを閉じる方向に付勢されている。
また、排気弁EVは、排気弁EVのバルブステム11に固定されたリテーナ16とシリンダヘッド2との間に設けられるコイル状の弁ばね17により、排気弁開口7aを閉じる方向に付勢されている。
吸気弁IV、排気弁EVは動弁機構13により駆動される。この動弁機構13は、動弁カム18IV,18EV(吸気カム、排気カム)が設けられるカムシャフト19IV,19EVを有し、更に動弁カム18IV,18EVに従動して摺動する有底円筒状のバルブリフタ20,20とを備えている。
カムシャフト19IV,19EVは、吸気弁IV、排気弁EVにおけるバルブステム9の軸線延長線と直交する軸線を有し、シリンダヘッド2に形成されるカム軸受け92と、該シリンダヘッド2にボルトB3によってネジ孔94に締め付けて結合されるカムシャフトホルダ34,34との間に回転自在に支持されている。尚、49はノックピンの挿通穴を示す。バルブリフタ20,20は、吸気弁IV、排気弁EVにおけるバルブステム9,11の軸線と同軸方向でシリンダヘッド2に摺動自在に嵌合保持され、該バルブリフタ20,20の閉塞端外面が動弁カム18IV,18EVに摺接されている。
図3に吸気側IVを例にして示すように、吸気弁IV、排気弁EVのバルブステム9,11とバルブリフタ20,20との間には、バルブリフタ20,20から吸気弁IV、排気弁EVへの開弁方向の押圧力の作用・非作用を切換可能であって、エンジンEの特定の運転域、例えば、低速運転域などの低負荷域では押圧力を非作用状態としてバルブリフタ20,20の摺動動作にかかわらず吸気弁IV、排気弁EVを休止状態とする弁休止機構21,21が設けられている。動弁機構13と弁休止機構21とで可変動弁機構を構成している。
弁休止機構21は、バルブリフタ20に摺動可能に嵌合されるピンホルダ22と、バルブリフタ20の内面との間に油圧室23を形成してピンホルダ22に摺動可能に嵌合するスライドピン24と、油圧室23の容積を減少させる方向にスライドピン24を付勢するばね力を発揮してスライドピン24及びピンホルダ22間に設けられる戻しばね25と、スライドピン24の軸線まわりの回転を阻止してピンホルダ22及びスライドピン24間に設けられるストッパピン26とを有している。
ピンホルダ22は、バルブリフタ20内に摺動自在に嵌合されるリング部22aを備え、リング部22aの外周には環状溝27が設けられている。また、該リング部22aの一直径線に沿ってリング部22aの内周間を結ぶ架橋部22bが一体に形成され、リング部22aの内周及び架橋部22bの両側面間は、軽量化を図るために肉抜きされている。このようなピンホルダ22は、鉄もしくはアルミニウム合金のロストワックス鋳造もしくは鍛造によるか、合成樹脂により形成され、金属製であるピンホルダ22の外周面、即ちリング部22aの外周面と、バルブリフタ20の内周面とには浸炭処理が施されている。
架橋部22bにはその長手方向、即ちバルブリフタ20の軸線と直交する方向に軸線を有する摺動孔28が設けられている。摺動孔28は一端を前記環状溝27に開口させると共に他端を閉塞した有底形状を有している。また、架橋部22bの中央下部には、摺動孔28に連通する挿通孔29が設けられている。架橋部22bの中央上部には、摺動孔28に連通する延長孔30が挿通孔29と同軸に設けられている。この延長孔30の周囲の架橋部22bには、円筒状の収容筒部31が延長孔30の軸線と同軸となるように一体に設けられている。更に、架橋部22bの上部には摺動孔28の一端にあたる部分から延長孔30に至るまでの間に、摺動孔28に連通する装着孔32が設けられている。
同様に、架橋部22bの下部には摺動孔28の一端にあたる部分から挿通孔29に至るまでの間に、摺動孔28と連通する装着孔33が設けられている。装着孔33は装着孔32に同軸に設けられ、ここにストッパピン26が装着されている。
ピンホルダ22の収容筒部31には円盤状のシム35が嵌合され、延長孔30の端部が閉塞されている。このシム35にはバルブリフタ20の閉塞端内面中央部に設けられた突部36が当接している。ピンホルダ22下部の挿通孔29には吸気弁IVのバルブステム9のステムエンド9aが挿通されている。そして、摺動孔28にはスライドピン24が摺動自在に嵌合されている。スライドピン24の一端とバルブリフタ20の内面との間には、環状溝27に通じる油圧室23が形成され、スライドピン24の他端と摺動孔28の閉塞端との間に形成されるばね室37内には戻しばね25が収納されている。ピンホルダ22が合成樹脂からなるものであるときには、スライドピン24との摺接部のみ金属製としてもよい。
スライドピン24の軸方向中間部には、収容孔38が設けられている。収容孔38は前記挿通孔29及び延長孔30に同軸に連なりバルブステム9のステムエンド9aを収容可能な径を有する。更に、収容孔38の挿通孔29側の端部は、挿通孔29に対向してスライドピン24の下部外側面に形成される平坦な当接面39に開口されている。ここで、当接面39はスライドピン24の軸線方向に沿って比較的長く形成され、収容孔38は、当接面39のばね室37側の部分に開口されている。また、スライドピン24の一端側には、油圧室23側に開口するスリット40が設けられている。
スライドピン24には、ばね室37を収容孔38に通じさせる連通孔41が設けられており、スライドピン24が軸方向に移動した際のばね室37の加減圧を防止している。更に、ピンホルダ22には、ピンホルダ22及びバルブリフタ20間の空間をばね室37に通じさせる連通孔42が設けられ、前記空間の圧力が温度により変化することを防止している。また、ばね室37を形成する環状溝27の壁部27aには開口27bが形成されている。この開口27bの径は、戻しばね25の径よりも小さく設定されている。
更に、ピンホルダ22とシリンダヘッド2との間には、ピンホルダ22に装着されるシム35をバルブリフタ20の前記突部36に当接させる方向に前記ピンホルダ22を付勢するコイルばね43が設けられている。このコイルばね43はその外周がバルブリフタ20の内面に接触することを回避する位置でバルブステム9を囲繞するように取り付けられ、ピンホルダ22の架橋部22bには、コイルばね43の端部をバルブステム9の軸線に直交する方向で位置決めする一対の突起44,45が一体に突設されている。
両突起44,45は、コイルばね43の線径以下の突出量でピンホルダ22に一体に突設され、バルブステム9の軸線を中心とする円弧状に形成されている。また、両突起44,45のうち一方の突起44には、ストッパピン26の端部に当接してストッパピン26が吸気弁IV側に移動することを阻止するための段部46が形成されている。
シリンダヘッド2にはバルブリフタ20を摺動自在に支持すべく該バルブリフタ20を嵌合させるリフタホール47が設けられている。このリフタホール47の内面には、バルブリフタ20を囲繞する環状オイル溝48が設けられている。この環状オイル溝48はシリンダヘッド2内に形成された後述する吸気弁側分岐オイル通路50に接続されており、作動油が供給されるようになっている。また、バルブリフタ20には、環状オイル溝48をピンホルダ22の環状溝27に連通させる連通孔100と解放孔101が設けられている。
連通孔100はバルブリフタ20のリフタホール47内での摺動にかかわらず環状オイル溝48と環状溝27を連通させる位置に設けられている。解放孔101はバルブリフタ20が最上方位置に移動したときには、環状オイル溝48をピンホルダ22よりも下方でバルブリフタ20内に通じさせるが、バルブリフタ20が最上方位置から下方に移動するのに伴って環状オイル溝48との連通が遮断される位置でバルブリフタ20に設けられており、この解放孔101からバルブリフタ20内に作動油が潤滑油として噴出される。
吸気弁側分岐オイル通路50から連通孔100、解放孔101を経てピンホルダ22の環状溝27に供給される作動油は摺動孔28の一端から油圧室23に供給される。スライドピン24は、油圧室23の油圧により該スライドピン24の一端側に作用する油圧力と、戻しばね25によりスライドピン24の他端側に作用するばね力とが均衡するようにして軸方向に摺動する。油圧室23の油圧が低圧である非作動時には、挿通孔29に挿通されているバルブステム9のステムエンド9aが収容孔38及び延長孔30に収容されるように図3の左側に移動し、油圧室23の油圧が高圧になった作動状態では、収容孔38を挿通孔29及び延長孔30の軸線からずらせ、バルブステム9のステムエンド9aがスライドピン24の当接面39に当接するように図3の右側に移動する。
ここで、スライドピン24の軸線まわりの回転は前記ストッパピン26により阻止されている。ストッパピン26は、スライドピン24の前記スリット40を貫通する。即ち、ストッパピン26は、スライドピン24の軸線方向への移動を許容しつつスライドピン24を貫通してピンホルダ22に装着されることになり、スリット40の内端閉塞部にストッパピン26が当接することによりスライドピン24の油圧室23側への移動端も規制されることになる。
そして、上述した#3気筒と同様に#4気筒も弁休止機構21を備えていて、#3気筒、#4気筒が独立して気筒休止できるようになっている。
したがって、#3気筒、#4気筒には弁休止機構21が全ての機関弁に設けられているため、これら弁休止機構21が気筒休止機構として機能し、全ての機関弁が休止する気筒休止を行うことができる。また、#1気筒、#2気筒は弁休止機構21が設けられていないため常時稼動気筒となる。
ここで、図2に示すように、シリンダヘッド2は、#3気筒と#4気筒の部分で、吸気ポート6及び排気ポート7を備えたヘッド本体2a(シリンダヘッド)と、バルブリフタ20を摺動自在に支持するリフタホール47を備えたリフタホールプレート2b(シリンダヘッド)とで構成されている。つまり、リフタホールプレート2bは別体で形成され、ボルトB1によってヘッド本体2aに固定されている。
図1に示すカムチェーンケースC内には吸気側及び排気側の動弁機構13のカムシャフト19IV,19EVを駆動するための図示しないカムチェーンが収納されている。このカムチェーンケースCの反対側のシリンダヘッド2の側壁、つまりリフタホールプレート2bの側壁には、図示しない油圧源から供給される作動油を#3気筒と#4気筒とに送給するため、#3気筒のカムチェーンケースC側の吸・排気弁IV,EVの配置位置に至る部位で終端するメインオイル通路51がカムチェーンケースC側に向かって形成されている。
このメインオイル通路51はカムチェーンケースCの反対側のシリンダヘッド2の側壁、つまりリフタホールプレート2bの側壁から一度の機械加工で形成されるものであって、その側壁の開口端には鋼球95が圧入されて閉塞されている。ここで、メインオイル通路51は、リフタホールプレート2b内の両リフタホール47の環状オイル溝48の形成高さ位置であってシリンダヘッド2の前後方向中央部の排気弁開口7a寄りにシリンダヘッド2の長手方向に沿って形成されている。
メインオイル通路51には、吸気弁側分岐オイル通路50と排気弁側分岐オイル通路52が分岐接続されている。吸気弁側分岐オイル通路50は、メインオイル通路51との接続部53から吸気弁のリフタホール47の環状オイル溝48に吸気弁側油圧供給口50aとして開口する通路であり、排気弁側分岐オイル通路52は、メインオイル通路51との接続部53から排気弁EVのリフタホール47に形成された環状オイル溝48に排気弁側油圧供給口52aとして開口する通路である。そして、吸気弁側分岐オイル通路50と排気弁側分岐オイル通路52は、メインオイル通路51との接続部53と吸気弁側油圧供給口50aと排気弁側油圧供給口52aを直線的に結ぶような位置に形成されている。
排気弁側分岐オイル通路52の延長線上には排気弁EV側に吸気弁側分岐オイル通路50と排気弁側分岐オイル通路52を形成する際に穿設される加工孔54が形成されている。この加工孔54はリフタホールプレート2bの側面であってヘッド本体2aとの当接面55に側面開口部54aとして開口すると共に排気弁EV側のリフタホール47の内周面でリフタホール開口部54bとして開口するもので、環状オイル溝48から外れこれよりも上側に配置されている。
ヘッド本体2aにはリフタホールプレート2bの加工孔54の側面開口部54aを閉塞する位置に肩部56が形成されていて、リフタホールプレート2bをボルトB1により締め付けた状態で、加工孔54が閉塞されるようになっている。尚、この加工孔54の側面開口部54a近傍に油密を保持する鋼球57(鎖線で示す)を圧入してもよい。
ここで、#3気筒の#4気筒側の吸・排気弁IV,EVにも、メインオイル通路51を共通とする同様の構成の吸気弁側分岐オイル通路50と排気弁側分岐オイル通路52とが形成されている。
そして、#3気筒と同様の構成の二対の吸・排気弁IV,EVを備えた#4気筒にも、メインオイル通路51を共通とし、このメインオイル通路51から分岐する吸気弁側分岐オイル通路50と排気弁側分岐オイル通路52とが各一対の吸・排気弁IV,EVの対応する位置に形成されている。
即ち、図1に示すように、メインオイル通路51は、#3気筒と#4気筒に渡って4つの接続部53にて吸気弁側分岐オイル通路50と排気弁側分岐オイル通路52とに分岐して、#3気筒の二対の吸・排気弁IV,EVの各々に接続され、且つ、#4気筒の二対の吸・排気弁IV,EVの各々に接続されることとなる。
そして、図1、図2に示すようにメインオイル通路51には、メインオイル通路51の途中、具体的には#3気筒と#4気筒との間に、メインオイル通路51を閉塞可能なオイル通路51よりも大きな直径を有するボルト穴96が形成され、このボルト穴96に、図4に示すように、このメインオイル通路51を分断するボルト97が螺着されている。尚、図1にはボルト穴96のみをハッチングで示す。したがって、メインオイル通路51はこのボルト97によって#4気筒側の#4メインオイル通路514と、#3気筒側の#3メインオイル通路513とに分断されることとなる。尚、ボルト穴96はシールワッシャなどによりシールされている。
そして、#3メインオイル通路513の端部には図示しない油圧源から供給される作動油を#3気筒に送給するためのポートP1が形成され、ポートP1に油圧制御弁V1が接続され、#4メインオイル通路514の端部には図示しない油圧源から供給される作動油を#4気筒に送給するためのポートP2が形成され、ポートP2に油圧制御弁V1が接続されるようになっている。これら油圧制御弁V1,V2により作動油の供給と停止が切り替えられる。
その結果、このエンジンEには、独立して可変制御可能な1つのグループとして形成される#3気筒の可変動弁機構と、もう1つのグループとして#4気筒の可変動弁機構が設けられていることとなる。
上記実施形態によれば、油圧制御弁V1,V2を独立して切り替えることにより、#3気筒と#4気筒とが各々備えている複数の動弁機構13と弁休止機構21とからなる可変動弁機構を独立して可変制御することができる。つまり、油圧制御弁V1,V2の双方を遮断方向に切り替えることにより、#3メインオイル通路513と#4メインオイル通路514への作動油の供給が停止すると、#3気筒、#4気筒の双方が気筒休止して#1気筒と#2気筒とによる2気筒運転が行われる。また、油圧制御弁V1,V2の何れか一方を遮断方向に切り替えることにより、#3メインオイル通路513あるいは#4メインオイル通路514の何れかへの作動油の供給が停止され、#3気筒あるいは#4気筒の何れかが気筒休止し、#1気筒と#2気筒とにより3気筒での運転が行われる。また、油圧制御弁V1,V2の双方を開弁方向に切り替えることにより、#3メインオイル通路513と#4メインオイル通路514への作動油の供給が行われ、#3気筒、#4気筒の双方が通常運転を行い全気筒運転が行われる。
ここで、動弁機構13及び弁休止機構21を介して独立して気筒休止可能な#3気筒と#4気筒の各吸・排気弁IV,EVへ作動油を供給するメインオイル通路51を一度の機械加工のみで形成できるため、加工が行い易く加工性が向上する。また、このように単一のメインオイル通路51をシリンダヘッド2のリフタホールプレート2bに形成するだけでよいため最小限の構造で済み、構造も単純化、軽量化できる。よって、加工の制約によるメインオイル通路51の容積のデッドボリュームを低減でき、弁休止機構21の油圧応答性を向上できる。
また、メインオイル通路51を、#3気筒の弁休止機構21へ作動油を供給するための#3メインオイル通路513と、#4気筒の弁休止機構21へ作動油を供給するための#4メインオイル通路514とに分断するために用いられる遮断部材が、メインオイル通路51の途中に形成されたボルト穴96に装着されるボルト97であるため、取り付け、取り外しを容易に行うことができメインテナンスが容易となる。
次に、この発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。この実施形態は前記実施形態のメインオイル通路51を分断するために用いられる遮断部材が、メインオイル通路51の途中に形成された挿入穴98に装着されるプラグ99としたものである。つまり、挿入穴98はメインオイル通路51を閉塞可能な直径を有するもので、この挿入穴98に、図5に示すように、このメインオイル通路51を分断するプラグ99が装着されている。
この実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加え、プラグ99を挿入穴98に装着するだけの簡単な作業で組み付けを行うことで、#3メインオイル通路513と#4メインオイル通路514とを形成できるため、組み付け作業が容易となる。また、このプラグ99に替えて図6に示すように挿入穴98に鋼球102を圧入してもよい。
次に、この発明の第3実施形態を図7〜図9に基づき図1を援用して説明する。図7はこの発明の実施形態に係る排気弁側のカムシャフトホルダの平面図、図8は図7の断面図、図9は図7の取付状態でのC−C線に沿う断面図である。
図7、図8に示すように、排気弁側のカムシャフトホルダ34’は、シリンダヘッド2のネジ孔94に締め付け固定されるボルトB3の挿通孔103(あるいは一部にノックピン挿通用の孔を含めてもよい)を備えると共に、裏面にカム軸受け92と対応してカムシャフト19EVを軸支するための4つの軸受け部93を備えたものである。各軸受け部93にはオイル溜まり91が形成されている。カムシャフトホルダ34’には排気弁EV側の側縁部にヘッドカバー3を取り付けるためのボルトB2の逃げ用凹部104が形成されている。
そして、シリンダヘッド2のリフタホールプレート2bにはメインオイル通路51の途中に形成されたメインオイル通路51よりも直径の大きな挿入穴98(第1実施形態の図1のハッチングで示すボルト穴96に相当する位置)が形成され、この挿入穴98に対応してカムシャフトホルダ34’の吸気弁IV側の側縁部には、膨出部105が形成されている。この膨出部105の裏面側に、シリンダヘッド2の挿入穴98に装着されメインオイル通路51を分断するノックピン106の上端部を保持する装着穴107が形成されている。
したがって、この装着穴107にセットされたノックピン106が挿入穴98の開口側からカムシャフトホルダ34により押圧されて抜け止めされている。これにより、ノックピン106がメインオイル通路を#3メインオイル通路513と#4メインオイル通路514とに分断する遮断部材として機能している。尚、吸気弁側のカムシャフトホルダ34は膨出部105を備えていない第1実施形態の通常の構造のものである。
この実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加え、シリンダヘッド2のリフタホールプレート2bの軸受け92との間に挟持されるようにしてノックピン106がカムシャフトホルダ34’に保持されるため、抜け止めのための特別の部材を必要とせず部品点数を削減できると共に、カムシャフトホルダ34’の位置決めも可能となるため、位置決め精度の高いノックピン106を組み付け精度を確保する部品として機能させることができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、#3気筒、#4気筒の全ての吸・排気弁IV,EVが休止する部分気筒休止エンジンに適用したが、吸・排気弁IV,EVのバルブ開閉タイミングあるいは吸・排気弁IV,EVのリフト量を油圧によって制御する形式のエンジンの可変動弁機構用オイル通路にも適用できる。また、メインオイル通路51、吸気弁側分岐オイル通路50や排気弁側分岐オイル通路52の配置位置は一例であって、メインオイル通路51が一度の機械加工で形成し得るものであるならば、上記各通路の配置位置は限定されない。
そして、一つの気筒の全ての機関弁が休止する場合について説明したが、例えば一組の吸・排気弁IV,EVのみが休止するバルブ休止エンジンにも適用することができる。
この発明の第1実施形態の要部平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2の吸気弁側を示す拡大断面図である。 図1のB−B線に沿う部位の断面図である。 第2実施形態の図4に相当する断面図である。 第2実施形態の他の態様を示す断面図である。 第3実施形態のカムシャフトホルダの平面図である。 図7の側断面図である。 図7のC−C線に沿う断面図である。
符号の説明
2 シリンダヘッド
13 動弁機構(可変動弁機構)
21 弁休止機構(可変動弁機構)
34’カムシャフトホルダ(カムホルダ)
51 メインオイル通路
92 カム軸受け
96 ボルト穴
97 ボルト(遮断部材)
98 挿入穴
99 プラグ
106 ノックピン(挿入具)
IV 吸気弁
EV 排気弁

Claims (3)

  1. 複数の吸・排気弁を有する複数の気筒を備えたシリンダヘッドに、油圧により駆動され独立して可変制御可能な複数のグループで形成される可変動弁機構を設け、この可変動弁機構に作動油を供給する可変動弁機構用オイル通路において、前記独立して可変制御可能な複数のグループへの作動油を供給するオイル通路を一度の機械加工で形成し、該オイル通路中にこのオイル通路を分断するように遮断部材を設けたことを特徴とする可変動弁機構用オイル通路。
  2. 前記遮断部材は、前記オイル通路途中に形成されるボルト穴あるいは挿入穴に装着されるボルトあるいはプラグであることを特徴とする請求項1に記載の可変動弁機構用オイル通路。
  3. 前記吸・排気弁を押圧するカム軸がシリンダヘッドに形成されるカム軸受けとカムホルダにより軸支され、前記遮断部材は、前記挿入穴に装着される挿入具であり、この挿入具が前記カムホルダにより挿入穴の開口側から押圧されて抜け止めされていることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構用オイル通路。
JP2006052048A 2006-02-28 2006-02-28 可変動弁機構用オイル通路 Pending JP2007231768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006052048A JP2007231768A (ja) 2006-02-28 2006-02-28 可変動弁機構用オイル通路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006052048A JP2007231768A (ja) 2006-02-28 2006-02-28 可変動弁機構用オイル通路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007231768A true JP2007231768A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38552625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006052048A Pending JP2007231768A (ja) 2006-02-28 2006-02-28 可変動弁機構用オイル通路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007231768A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58106506U (ja) * 1982-01-18 1983-07-20 三菱自動車工業株式会社 ロツカア−ムシヤフト
JPS6162209U (ja) * 1984-09-28 1986-04-26
JPS6243108U (ja) * 1985-09-04 1987-03-16
JPH04113716U (ja) * 1991-03-20 1992-10-06 スズキ株式会社 エンジンのオイル通路構造
JPH10184323A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Yamaha Motor Co Ltd 4サイクルエンジン
JP2004293329A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Mazda Motor Corp 可変動弁機構を備えたエンジンのシリンダヘッド部構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58106506U (ja) * 1982-01-18 1983-07-20 三菱自動車工業株式会社 ロツカア−ムシヤフト
JPS6162209U (ja) * 1984-09-28 1986-04-26
JPS6243108U (ja) * 1985-09-04 1987-03-16
JPH04113716U (ja) * 1991-03-20 1992-10-06 スズキ株式会社 エンジンのオイル通路構造
JPH10184323A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Yamaha Motor Co Ltd 4サイクルエンジン
JP2004293329A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Mazda Motor Corp 可変動弁機構を備えたエンジンのシリンダヘッド部構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7530338B2 (en) Valvetrain system for an engine
JP2006177342A (ja) 単一のポンピングピストンによって駆動され、各エンジンシリンダに対して単一の電磁弁によって制御される可変駆動バルブを備えた内燃機関エンジン
US7370617B2 (en) Variable valve operating mechanism of four-stroke internal combustion engine
WO2008035695A1 (en) Cam housing
JP2008255804A (ja) 自動二輪車用多気筒エンジン
JP4616229B2 (ja) 多気筒内燃機関
US8042502B2 (en) Valve drive for an internal combustion engine, in particular with a decompression brake
US20060236969A1 (en) Rocker Shaft Arrangement for an Engine
US9534511B2 (en) Switchable rocker arm with improved switching response time
JP4202166B2 (ja) 多気筒エンジン
US10267189B2 (en) Variable valve actuation device for internal combustion engine
US6467444B2 (en) Valve operating system in internal combustion engine
US5577470A (en) Valve system for internal combustion engine
US9133766B2 (en) Internal combustion engine
US10066518B2 (en) Variable valve mechanism for internal combustion engine
US8522738B2 (en) Vehicle engine
JP2009138742A (ja) 可変排気量エンジンのバルブ作動システム
JP4566926B2 (ja) 可変動弁機構のオイル通路
US10662827B2 (en) Center bolt oil control valve to control a cam phaser with a calibration cap having a pressure check valve and filter
JP2007231768A (ja) 可変動弁機構用オイル通路
US6615781B2 (en) Overhead camshaft type valve train for internal combustion engine
US11828205B2 (en) Latch assembly and compact rocker arm assembly
US10132207B2 (en) Variable valve mechanism for internal combustion engine
US7669562B2 (en) Multi-cylinder engine with cylinder pausing function
EP1243762B1 (en) Internal-combustion engine with hydraulic system for variable operation of the engine valves

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110222