JP2007231761A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から供給された燃料を分離して内燃機関に供給する燃料供給装置において、燃料の分離機能に不具合が生じたとき、容易な故障診断の実施を可能とする。
【解決手段】車両等に搭載された燃料タンク2内の燃料を、高オクタン価燃料、低オクタン価燃料、始動用燃料に分留するとともに、燃料改質装置51が低オクタン価燃料を改質し、改質前よりもオクタン価が高い改質燃料を生成する。エンジン1の運転状態に応じて、高オクタン価燃料、改質燃料のいずれかが選択または混合されて、エンジン1に供給されることで効率的な運転が行われる。その際、エンジンの運転状態が安定するような燃料の選択または混合比率の特定ができないときには、分留および/または改質機能が不良であると判断して、分留器3および燃料改質装置51の動作を停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるエンジンなどの内燃機関に燃料を供給するための燃料供給装置に係り、特に、外部から供給された燃料を分離することによって内燃機関を高効率で運転させるための燃料供給技術に関する。
従来、車両の外部から供給された燃料に対して改質を行うことでオクタン価を高め、機関負荷などの内燃機関の運転状態に応じた所望のオクタン価の燃料を内燃機関に供給する技術が知られている。
たとえば、下記特許文献1に開示された燃料供給装置では、分留装置と改質装置とを備える。分留装置は、外部から補給された燃料を低オクタン価燃料と高オクタン価燃料とに分留し、改質装置は、分留装置によって生成された低オクタン価燃料のオクタン価を高める。そして、分留装置によって生成された高オクタン価燃料と、改質装置によってオクタン価が高められた改質燃料とを、機関負荷に応じて要求されるオクタン価になる比率で混合させて、内燃機関に供給する。
特開2000−329013号公報
ところで、上述した従来の燃料供給装置は、分留装置および/または改質装置等、組成に応じた燃料の分離機能に不具合が生じたときに適切な処理がなされない場合には、その不具合部位や原因の特定を含む故障診断の実施を困難とする。それゆえ、分留装置または改質装置を含む燃料供給装置全体を取り替える必要が生ずる等、使用者に著しい不利益が招来する可能性がある。
したがって、本発明の目的は、外部から供給された燃料を分離して内燃機関に供給する燃料供給装置において、燃料の分離機能に不具合が生じたとき、容易な故障診断の実施を可能とすることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、燃料タンクと、燃料分離部と、複数の燃料貯蔵部と、燃料供給部と、制御部とを備える。
燃料タンクは、外部から供給される燃料を貯蔵する。燃料分離部は、燃料タンク内の燃料を、それぞれ組成が異なる複数種類の燃料に分離する。この分離方法として、分留や改質などの様々な化学的処理が考え得る。
複数の燃料貯蔵部は、複数種類の燃料をそれぞれ別々に貯蔵する。燃料供給部は、複数の燃料貯蔵部に貯蔵された複数種類の燃料の中からいずれかの燃料を選択または混合し、内燃機関に所望の組成の燃料を供給する。制御部は、内燃機関の運転状態に応じて、燃料供給部における燃料の選択または混合比率の特定を行う。
さらに、制御部は、内燃機関が所望の運転状態となるような燃料の選択または混合比率の特定ができないとき、燃料分離部の分離動作を停止させる。すなわち、内燃機関が所望の運転状態となるような燃料の選択または混合比率の特定ができないときは、燃料分離部によって所期の組成を有する燃料が生成されていない、つまり、燃料分離部が正常に機能していないと判断して、燃料分離部の動作を停止させるようにする。
したがって、本発明によれば、外部から供給された燃料に対して燃料分離部が正常に分離することができなくなると、その燃料分離部の動作を停止させることで、複数の燃料貯蔵部に貯蔵されている複数種類の燃料の状態がそのまま保持されるため、複数の燃料貯蔵部内の各燃料を順次評価するなどして、不具合原因の特定などの故障診断を容易に行うことが可能となる。
以下、本発明に係る燃料供給装置の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料供給装置を含むエンジンのシステム構成図である。なお、図1において、エンジン1は、通常のガソリンエンジンの圧縮比より高い圧縮比に設定されるものとする。また、エンジン1の燃焼方式の違い、たとえば火花点火、圧縮着火の違いは問わない。
なお、燃料タンク2は、本発明の燃料タンクの一実施形態である。
分留装置3および改質装置51は、本発明の燃料分離部を構成する。
高オクタン価燃料タンク4、低オクタン価燃料タンク5および始動用燃料タンク6は、本発明の複数の燃料貯蔵部を構成する。
弁(切換弁10,11、開閉弁14,15)、ポンプ(燃料混合用ポンプ8、燃料ポンプ12,13)、燃料タンク(燃料タンク9,12,13)、燃料混合比率調整器7は、本発明の燃料供給部を構成する。
ECU20は、本発明の制御部の一実施形態である。
<システム構成>
先ず、図1に示すエンジンのシステム構成について以下説明する。
燃料タンク2は、車両に補給される燃料を貯蔵するためのものであり、燃料の分留機能を有する分留装置3に接続される。また、分留装置3には、分留された燃料を貯蔵する高オクタン価燃料タンク4、低オクタン価燃料タンク5および始動用燃料タンク6が接続される。
分留装置3では、燃料タンク2に貯蔵される燃料を沸点に応じて複数の成分に分留する。
図2は、燃料に含まれる成分の沸点範囲とオクタン価との関係の一例を示す図である。分留装置3は、図2に示すように、90℃以下の低沸点の燃料成分と、オクタン価の高い沸点範囲、例えば90℃から150℃の燃料成分と、150℃より沸点の高く低オクタン価の燃料成分とを生成する。
90℃から150℃の燃料成分は、高オクタン価燃料タンク4に供給されて貯蔵される。90℃以下の低沸点の燃料成分と、150℃より沸点の高い燃料成分とは、低オクタン価燃料タンク5に供給されて貯蔵される。90℃において気体状の燃料成分は、始動用燃料タンク6に供給されて貯蔵される。
なお、分留装置3は、かかる分留動作に要する温度環境を整えるため、燃料クーラーまたは空冷装置などの熱交換器(図示しない)を備える。
分留装置3における分留動作の基準となる沸点範囲は、車両に補給される燃料やエンジンの使用形態によって変更するようにしてもよいが、以下では、分留装置3が90℃から150℃の燃料成分を高オクタン価の燃料成分として分離する場合を一例として説明する。
低オクタン価燃料タンク5内には、改質装置51が設置される。改質装置51は、改質に必要な条件(たとえば、温度と圧力)が整えられ、低オクタン価燃料タンク5に貯蔵される低オクタン価燃料を改質することで、改質前の低オクタン価燃料よりも高いオクタン価である改質燃料を生成する。
図3に示す改質動作の一例では、改質装置51では、300℃、1MPaの条件下で、白金アルミナゼオライト触媒によってノルマルペンタンを異性化し、オクタン価の高いイソペンタンを生成する。但し、改質装置51によって生成された改質燃料のオクタン価は、高オクタン価燃料タンク4に貯えられる燃料よりも低い。
このように、実施形態に係る燃料供給装置においては、上述した分留装置3および改質装置51によって、燃料タンク2に貯蔵される燃料は、それぞれ組成が異なる複数種類の燃料に分離して個別に貯蔵される。
燃料混合比率調整器7は、高オクタン価燃料タンク4と低オクタン価燃料タンク5とに接続される。燃料混合比率調整器7は、高オクタン価燃料タンク4および低オクタン価燃料タンク5から供給される燃料量の比率を制御する比例電磁弁を含んで構成され、ECU20から指示される混合比率を示す制御信号に基づき、各タンクからの流量を制御する。これによって、燃料混合比率調整器7は、高オクタン価燃料タンク4からの高オクタン価、低オクタン価燃料タンク5からの改質燃料のいずれかを選択または混合する。
燃料タンク9には、燃料混合比率調整器7によって選択または混合された燃料が燃料混合用ポンプ8、切換弁10を介して供給され、貯蔵される。
燃料タンク9内の燃料は、切換弁11および燃料ポンプ12を介して、エンジン1の燃料噴射弁に送られる。
切換弁10,11は、ECU20からの制御信号に応じて、燃料通路の切換動作が制御される。すなわち、高オクタン価燃料(高オクタン価燃料タンク4)、改質燃料(低オクタン価燃料タンク5)、燃料混合比率調整器7によって選択または混合された燃料(燃料タンク9)のいずれかがエンジン1に導かれるようになっている。
また、燃料タンク2は、切換弁11と直接接続される。これは、後述するように分留装置3や改質装置51の動作を停止したとき、燃料タンク2内の燃料を直接エンジン1へ供給できるようにするためである。
ECU(Electronic Control Unit)20は、マイクロコントローラを主体として構成される。ECU20は、点火時期センサ91、吸入空気量センサ92、スロットル開度センサ93、クランク角センサ94、水温センサ95、ノックセンサ96、排気温センサ97などから検出信号を入力し、所定の演算を行うことによってエンジン1の運転状態、環境状態を推定するほか、エンジン1の点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量等を決定する。
ECU20は、エンジンの運転状態等に応じて、前述したように、高オクタン価燃料タンク4からの高オクタン価燃料と、低オクタン価燃料タンク5からの改質燃料との混合比率を示す制御信号を、燃料混合比率調整器7に送出する。
ECU20は、前述したように、切換弁10,11、開閉弁14,15を制御することによって、燃料タンク2内の燃料、高オクタン価燃料タンク4内の高オクタン価燃料、低オクタン価燃料タンク5によって生成される改質燃料、燃料混合比率調整器7によって選択または混合された燃料のうちいずれかの燃料を、燃料ポンプ12を介してエンジン1に供給する。
また、ECU20は、外気温度が低いときには、制御信号によって燃料ポンプ13を動作させ、始動用燃料を燃料ポンプ13を介してエンジン1に供給する。
<燃料供給動作>
次に、エンジン1に対する燃料供給動作について、具体的に説明する。
先ず、車両に供給された燃料は、最初に燃料タンク2に貯蔵される。そして、燃料タンク2に貯蔵された燃料は、分留装置3の処理能力に応じて、分留装置3内に順次導入される。
分留装置3では、先ず、導入された燃料に対して、燃料温度が150℃になる熱を加える。この加熱によって蒸発した沸点150℃以下の燃料成分は、その後90℃まで冷却される。この冷却化により凝縮した沸点90℃〜150℃範囲の燃料成分が、高オクタン価燃料タンク4に供給されて貯えられる。
一方、沸点が90℃以下の燃料成分と、沸点が150℃以上の燃料成分とは、低オクタン価燃料タンク5に供給されて貯えられる。90℃で気体状の燃料は始動用燃料タンク6に導かれ、貯えられる。
図2に示したように、一般的な燃料は、沸点の低い領域と高い領域でオクタン価が低く、沸点90℃〜150℃範囲でオクタン価が高いので、上記の手順により燃料を分留することによってオクタン価の異なる燃料成分に分離できる。なお、高オクタン価成分の沸点範囲は、90℃〜150℃の範囲に限定されるものではなく、実際の使用燃料及び要求オクタン価に応じて適宜設定されるべきものである。また、簡便には、沸点90℃以下の燃料を低オクタン価燃料として分離し、それ以外を高オクタン価燃料とする構成であってもよい。
低オクタン価燃料タンク5において、改質装置51は、低オクタン価燃料に対して触媒作用を施すとともに、クラッキングや重合などの変成を行う改質動作を行うことで、改質前よりもオクタン価の高い燃料(改質燃料)を生成して貯蔵する。
なお、分留装置3で高オクタン価燃料と低オクタン価燃料とに分離することなく、車両に補給された燃料を直接燃料改質装置により改質させることも可能ではあるが、オクタン価の高いものが混ざっている状態では、燃料改質装置の効率(単位時間当たりの改質量)が低下するので、上記のように、分留装置3で分離された低オクタン価燃料を改質することが、高効率の改質を実現するうえで好ましい。
以上の動作により別々のタンクに貯えられた、高オクタン価燃料と改質燃料(改質によって得られたオクタン価の高い燃料であるが、沸点90℃〜150℃範囲の燃料のオクタン価には及ばない燃料)は、エンジンの運転状態に応じて、エンジン1に供給される燃料が所望のオクタン価になるように、燃料混合比率調整器7で混合される。すなわち、燃料混合比率調整器7は、ECU20からの制御信号に基づいて、高オクタン価燃料タンク4および低オクタン価燃料タンク5からの流量を調節する。
図4は、燃料混合比率調整器7における流量制御弁の開度と、混合比率との関係を示す図である。図4に示すように、燃料混合比率調整器7では、流量制御弁の開度がポジション1である場合には改質燃料が選択され、流量制御弁の開度がポジション2である場合には高オクタン価燃料が選択される。そして、ポジション1〜ポジション2間の開度を設定することによって、所望の混合比率を設定できるようになっている。
燃料混合比率調整器7によって選択または混合された燃料は、燃料混合用ポンプ8および切換弁10を介して、燃料タンク9に貯蔵される。そして、燃料タンク9内の燃料は、燃料ポンプ12を介してエンジン1に供給される。
燃料混合比率調整器7における燃料混合比率は、ノッキング回避のための要求オクタン価に基づいて行われ、エンジン負荷及びエンジン回転数(rpm)などのエンジン1の運転状態に応じて変化する。
図5は、エンジン負荷及びエンジン回転数Neと、要求される燃料混合比率との関係の一例を示す。図5に示すように、エンジンの運転状態が低負荷で、ノッキング回避のため要求オクタン価が比較的低い場合には、改質燃料の割合を大きくし、エンジン負荷が高くノッキング回避のための要求オクタン価が比較的高い場合には、沸点90℃〜150℃範囲の高オクタン価燃料の割合を大きくする。
なお、エンジンの負荷は、スロットル開度(スロットル開度センサ93)や、そのスロットル開度を基に各種エンジン状態のパラメータを考慮してECU20内部で決定される燃料噴射量などによって推定できる。
また、エンジンの始動時及び始動直後であってエンジン温度が低いとき、即ち、エンジンの暖機中においては、始動用燃料タンク6内の燃料をエンジン1に供給する。この始動用燃料は、低沸点成分(沸点が90℃以下)の燃料であることから、燃料の気化が車両に補給される燃料よりも良いため、燃焼室壁面などに対する燃料付着が抑制され、燃焼が良好に行われ、排気性能が改善される。
なお、エンジン暖機状態は、エンジンの冷却水温度(水温センサ95)に基づいて判断できる。たとえば冷却水温度が40℃よりも低いときに、エンジンが暖機中であると判断して、始動用燃料を供給するようにする。
また、エンジンの暖機完了後は、ノッキングが発生し易くなるため、前述のように、エンジン負荷に応じて要求されるオクタン価になるように、改質燃料と沸点90℃〜150℃範囲の高オクタン価燃料との混合比率を調整する。
<燃料の選択または混合の処理動作>
次に、ECU20が主体として実行する、本燃料供給装置の燃料の選択または混合の処理動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1では、エンジン回転、エンジン負荷などの運転状態の読み込みを行い、ステップS2では、エンジン安定度の判定を行う。すなわち、エンジン安定度(数値が大きいほどエンジンが安定して運転していることを示すパラメータ)が、設定値よりも大きいか否かを判別する。
なお、エンジン安定度として、エンジン回転の変動値や、燃焼圧の変動値を用いることができる。たとえばエンジン回転の変動値が大きいときには、エンジン安定度が小さいと判断する。
ステップS2においてエンジン安定度が所定の設定値よりも高いと判断した場合(エンジン運転が安定している場合)には、さらに、ステップS3へ進み、ノッキング発生の有無をノックセンサ96の検出信号に基づいて判別する。
ノッキングの発生がない場合には、ステップS4へ進み、その時点で使用している燃料の選択結果をそのまま保持する。
一方、エンジンの安定度が小さいか、又は、ノッキングが発生するときには、ステップS5へ進み、そのときの条件に対応して選択される燃料を、改質燃料(低オクタン価燃料タンク5)と高オクタン価燃料(高オクタン価燃料タンク4)との間で切り替える処理(選択処理)を行う。
そして、同一の運転状態において(ステップS6)、新たに選択された燃料を供給したときのエンジン安定度及びノッキングを判定し、エンジン運転が安定化するか(ステップS7)、または、ノッキングが発生しなくなったときには(ステップS8)、ステップS6における運転状態において、次回から変更後の燃料が選択されるように選択条件を変更するような学習処理を行う(ステップS9)。たとえば、かかる選択条件は、外気温度、エンジン負荷、エンジン回転数等と設定値との比較結果であるが、ステップS9の学習処理では、次回のステップS5の処理で適切な燃料選択ができるように、設定値の更新等を行う。
たとえば、外気温度が低く、かつ、エンジン負荷が小さいために改質燃料を供給したことでノッキングが発生した場合には、同じ条件(同一外気温度、同一エンジン負荷)で、改質燃料よりもオクタン価の高い高オクタン価燃料を供給する。そして、その結果、ノッキングが発生しなくなったことが確認された場合には、上記設定値を変更して、次回から同一条件では、高オクタン価燃料が選択されるようにする。
また、外気温度が低く、かつ、エンジン負荷が大きいために高オクタン価燃料を供給したことでエンジン安定度が小さいときには、同じ条件(同一外気温度、同一エンジン負荷)で、高オクタン価燃料よりもオクタン価の低い改質燃料を供給させ、エンジン安定度が改善された場合には、上記設定値を変更して、次回から同一条件では、改質燃料が選択されるようにする。
ここで、改質燃料と高オクタン価燃料との間で使用燃料を切り替えても、エンジン運転の安定度が小さいか(ステップS7)、または、ノッキングが発生する場合(ステップS8)、ステップS10へ進む。
ステップS10では、たとえば図5に例示したように、運転状態に応じた混合比を所定の許容範囲内で設定できるか否かを判断する。たとえば、図5に従って、運転状態に応じた目標混合比が7:3(高オクタン価燃料:改質燃料)である場合には、この7:3の混合比に対して所定の許容範囲を見積もった範囲内の混合比を、分留・改質条件を変更することで実現できるか否かを判断する。ここで、たとえば装置の設計の際に決められた範囲など、予め規定された分留・改質条件の範囲を越える変更が必要である場合には、混合比を許容範囲内で設定できない、すなわち、燃料の選択または混合比率の特定ができないと判断する。
混合比が所定の許容範囲内に設定できるときは、実際にその混合比への変更が行われる(ステップS11)。すなわち、ECU20からの制御信号に基づき、燃料混合比率調整器7は、高オクタン価燃料タンク4からの高オクタン価燃料の流量と、低オクタン価燃料タンク5からの改質燃料の流量を制御することで、燃料タンク9内に設定された混合比の燃料が貯えられるようにする。これによって、エンジン1に供給される、燃料タンク9内の燃料のオクタン価が変更される。
上記混合比率の変更によってエンジン1に供給される燃料のオクタン価を変更しても、エンジン安定度やノッキングを改善できない場合には、必要に応じて、燃料の分留・改質条件を変更することで更なるオクタン価の変更を図る(ステップS12)。たとえば、燃料の分留・改質条件の変更によるオクタン価の増加(ノッキング回避)は、初期設定されている沸点範囲90℃〜150℃を、オクタン価のより高い成分が多い、例えば130℃〜150℃に狭めて、よりオクタン価の高い燃料を抽出し、また、残った低オクタン価の燃料に対する改質時間をより長くすることで、改質燃料のオクタン価をより高めることによって実現される。
なお、ステップS11における燃料混合比の変更は、時間当たりの分留・改質能力を考慮し、その変更量を所定値に制限して行う。たとえばノッキングが改善されない場合には、燃料タンク9のオクタン価をより高めるべく、高オクタン価燃料タンク4からの高オクタン価燃料の比率を少しずつ高めていく。そして、ステップS11→S12→S6→S7,S8→S10→S11のループ処理を繰り返し、エンジンが安定し、かつ、ノッキングが生じない混合比となった時点でステップS9へ進む。
したがって、本実施形態に係る燃料供給装置では、エンジン安定度が高く、または、ノッキングが生じないようなオクタン価の燃料がエンジン1に供給されるように、燃料の混合比率が常に制御されることになる。
一方、ステップS10において、混合比が所定の許容範囲内に設定できないときは、ステップS13へ進み、ECU20は、分留装置3および改質装置51の作動を停止させる。混合比が許容範囲外に設定された場合には、分留装置3および/または改質装置51が故障もしくは劣化(以下、総称して「故障」)によって所期の能力を発揮していないと判断し、分留装置3および改質装置51の作動を停止させることによって故障時の作動状態を保存し、後の故障診断等によって不具合部位を容易に特定することができるようにする。
なお、この時点で、エンジン1が搭載された車両の警告灯(図示しない)を点灯させることで、分留装置3および/または改質装置51の故障を車両の使用者に対して報知することが好ましい。
さらに、ステップS14において、ECU20は、車両に補給された燃料タンク2内の燃料が直接エンジン1へ供給されるように切換弁11を制御するとともに、燃料タンク2内の燃料に応じたエンジン設定(機関設定;たとえば、点火時期、燃料噴射時期、圧縮比等)の変更を行う。これによって、分留装置3および/または改質装置51が故障時の作動状態を保持したまま、たとえば修理工場まで走行するためにエンジン1を動作させることができる。
ステップS14以降において、故障診断を実行することが可能な状態となる(ステップS15)。
<故障診断の処理動作その1>
次に、ECU20が主体として実行する、本燃料供給装置の故障診断の処理動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7に示すフローチャートでは、改質燃料および高オクタン価燃料を使用して、故障診断の処理を行う。
なお、かかる故障診断処理の実行主体は、使用者の利便性の観点からECU20であることが好ましいが、修理工場にある外部装置(図示しない)であってもよい。
本故障診断では、不具合部位を特定するために、低オクタン価燃料タンク5に貯えられた改質燃料、高オクタン価燃料タンク4に貯えられた高オクタン価燃料を、順にエンジン1に供給し、その安定度を評価することにより行う。
その際、広範な運転条件でエンジン1の安定度を評価することによって評価精度を高めるため、たとえば図8に示すような複数の運転条件を予め規定しておく(図8の例では、3条件)。そして、運転条件ごとに、エンジンの安定度評価のために閾値を予め設定する。
先ず、エンジン1の運転状態の読み込みを行い(ステップS21)、予め規定された、故障診断のための運転条件と合致するかを判断する(ステップS22)。合致する場合にはステップS23に進み、改質燃料をエンジン1に供給する(ステップS23)。すなわち、燃料混合比率調整器7の流量制御弁の開度をポジション1(図4参照)に設定し、低オクタン価燃料タンク5からの改質燃料のみが、燃料混合用ポンプ8、切換弁10、切換弁11を介して、エンジン1に供給されるようにする。
改質燃料を用いたエンジンの安定度評価は、ステップS23において供給燃料が改質燃料に切り替えられた後、実際に改質燃料がエンジン1に到達するために要する時間遅れ(時間T)を考慮して行われる(ステップS24)。そして、その時間遅れTが経過した後に、改質燃料に応じてエンジン設定を変更した後に、たとえばエンジン回転の変動値や、燃焼圧の変動値のデータを取得することで安定度の読み込みを行う(ステップS25)。
ステップS26において、読み込まれた安定度の値は、運転条件(ステップS21で読み込まれた運転状態と同一)に応じた閾値と比較し、安定度が閾値以下である、すなわち、安定度が悪化する場合には、低オクタン価燃料タンク5内の改質装置51では、適切に改質が行われていないと判断し、改質装置51を不具合部位として特定する(ステップS27)。
一方、ステップS26における比較の結果、安定度が閾値より大きい場合には、改質装置51は正常に機能していると判断して、ステップS28へ進む。
次に、高オクタン価燃料をエンジン1に供給する(ステップS28)。すなわち、燃料混合比率調整器7の流量制御弁の開度をポジション2(図4参照)に設定し、高オクタン価燃料タンク4からの高オクタン価燃料のみが、燃料混合用ポンプ8、切換弁10、切換弁11を介して、エンジン1に供給されるようにする。
なお、図示していないが、高オクタン価燃料を用いたエンジンの安定度評価は、上記した改質燃料の場合と同様に、実際に高オクタン価燃料がエンジン1に到達するために要する時間遅れを考慮して行われることが好ましい。
ステップS29では、高オクタン価燃料に応じてエンジン設定(点火時期、燃料噴射時期、圧縮比等)を変更した後に、たとえばエンジン回転の変動値や、燃焼圧の変動値のデータを取得することで安定度の読み込みを行う(ステップS29)。
ステップS30において、読み込まれた安定度の値は、運転条件(ステップS21で読み込まれた運転状態と同一)に応じた閾値と比較し、安定度が閾値以下である、すなわち、安定度が悪化する場合には、分留装置3では適切に分留が行われていないと判断し、分留装置3を不具合部位として特定する(ステップS31)。
一方、ステップS30における比較の結果、安定度が閾値より大きい場合には、分留装置3は正常に機能していると判断して、ステップS32へ進み、燃料混合比率調整器7またはその他の不具合(たとえば切換弁11などの不具合)が存在すると判断する(ステップS32)。
図9は、たとえば改質燃料をエンジン1に供給した場合の故障診断処理を示すタイミングチャートであり、(a)はエンジン点火時期、(b)はエンジン安定度(ノッキング強度)を示す。図示したタイミングチャートは、図7におけるステップS21〜S27に相当する。
図9において、時刻t0に故障診断が開始されると、改質燃料がエンジン1に供給されるまでの切り替え時間(時間遅れT)の間は、エンジン安定度の読み込みは行われない。時間遅れTが経過した後、図9(a)に示すように、改質燃料に応じたエンジン設定として、エンジン点火時期を進角化させるとともに、エンジン安定度の読み込みが開始される。
図9(b)に示すように、安定度の閾値は、それぞれ異なる運転条件A〜Cに対して別々に設定される。そして、たとえば運転条件Cの場合、読み込んだ安定度がその閾値を越える時刻t1において、改質の異常であると判断する。
<故障診断の処理動作その2>
次に、ECU20が主体として実行する、本燃料供給装置の故障診断の別の処理動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10に示すフローチャートは、図7に示したフローチャートによる故障診断を実行した後の最初の始動時に実行される処理であって、始動用燃料タンク6内の始動用燃料が所期の組成であるか否かを確認するための処理である。
図10において、イグニッションSWがONされると、先ず、水温センサ95からの検出信号に基づいて、冷却水温がたとえば40℃より低いか否かを判断する(ステップS41)。冷却水温が40℃以上である場合には、エンジンの暖機が終了したと判断し、始動時の故障診断は行わない。
一方、ステップS41において、冷却水温が40℃より低い場合には、ステップS42へ進む。外気温度センサ(図示しない)によって検出される外気温度(たとえばエンジンの吸気温度)が所定の設定値、たとえば10℃よりも低いか否かを判断する(ステップS42)。そして、外気温度が10℃よりも低いときには、冷間始動時であると判断し、ステップS43以降の処理を行う。
ステップS43では、始動用燃料タンク6からの燃料をエンジン1に供給するとともに、ECU20は、始動時間の読み込みを行う。
ここで、分留装置3が正常に機能しているならば、気化性の高い低沸点成分(沸点が90℃以下)の燃料が始動用燃料タンク6に貯えられているはずである。したがって、始動時間が所定値(たとえば1秒)を越えるときには(ステップS44)、分留装置3が正常に機能しておらず、始動用燃料が所期の組成の燃料ではないと判断し、分留装置3の不良であると判定する(ステップS45)。
一方、始動時間が所定値以下であるときには(ステップS44)、分留装置3が正常であると判定する。
<本燃料供給装置の特徴>
(1)
以上説明したように、上記燃料供給装置は、車両に搭載された燃料タンク2内の燃料を、高オクタン価燃料(たとえば90〜150℃の沸点)、低オクタン価燃料(たとえば90℃以下または150℃以上の沸点)、始動用燃料(90℃で気体状の燃料)に分留するとともに、改質装置51が低オクタン価燃料を改質し、改質前よりもオクタン価が高い改質燃料を生成する。エンジン1の運転状態に応じて、高オクタン価燃料、改質燃料のいずれかが選択または混合されて、エンジン1に供給されることで効率的な運転が行われる。その際、エンジン回転の変動値や、燃焼圧の変動値などに基づいてエンジンの運転状態が安定するような燃料の選択または混合比率の特定ができないときには、分留および/または改質機能が不良であると判断して、分留装置3および改質装置51の動作を停止する。
したがって、分留および/または改質機能が不良であると判断した時点における高オクタン価燃料タンク4、低オクタン価燃料タンク5、始動用燃料タンク6に貯蔵されている燃料がそのままの状態で保持される。それゆえ、故障診断において、原因の特定、故障部位の特定が容易となる。
(2)
上記燃料供給装置は、燃料タンク2からエンジン1へ直接燃料を供給するための燃料通路を備え、ECU20は、燃料の選択または混合比率の特定ができないとき(図6のステップS10)、その燃料通路を介してエンジン1に燃料を供給する。すなわち、分留装置3および改質装置51の動作を停止したとき、切換弁11を制御することで、車両に搭載された燃料タンク2内の燃料を、燃料タンク2→切換弁11→燃料ポンプ12→エンジン1による燃料通路を介して、直接エンジン1に供給する。
したがって、分留および/または改質機能が不良であると判断した時点における高オクタン価燃料タンク4、低オクタン価燃料タンク5、始動用燃料タンク6に貯蔵されている燃料をそのままの状態で保持しながら、たとえば故障診断を行う修理工場までの間、使用者は車両の走行を継続することができる。
(3)
故障診断は、分離によって生成された改質燃料、高オクタン価燃料を順次エンジン1に供給し、エンジン安定度に基づいて、エンジン1の運転が安定するか否かを評価することにより行う。したがって、その燃料ごとの安定度評価結果により故障部位を容易に特定することができる。たとえば、改質燃料によるエンジン安定度の評価が悪いときには、改質装置51が正しく機能していないと判断することができ、高オクタン価燃料によるエンジン安定度の評価が悪いときには、分留装置3が正しく機能していないと判断することができる。
(4)
故障診断は、高オクタン価燃料および改質燃料のそれぞれに適したエンジン設定(たとえば点火時期、圧縮比、燃料噴射時期等)をエンジン1に与えることによって行われる。これによって、各燃料性状に合致した状態でエンジン1の安定度を評価することができ、評価精度が向上する。
(5)
故障診断は、少なくとも、エンジン1の温度が低くかつ運転開始時である第1運転条件下と、エンジン1の負荷が所定の閾値よりも高い第2運転条件下とにおいて行われる。
第1運転条件は、たとえば冷間始動時の条件である。この第1運転条件下では、気化性が高く燃焼しやすい、低沸点成分である始動用燃料を使用し、始動時間を評価することにより行われる。したがって、始動用燃料を生成する分留装置3の機能を適切に評価することができる。
第2運転条件は、図8に例示したように、暖機後の複数の運転条件を含む。この第2運転条件下では、高沸点成分として、改質燃料または高オクタン価燃料を用いる。この第2運転条件下では、広範囲な運転領域でエンジン1の安定度を評価することができ、評価精度が向上する。
(6)
故障診断では、改質燃料は、分留装置3によって得られた燃料のうち改質装置51によって改質されない非改質燃料(高オクタン価燃料)よりも先にエンジン1に供給される。すなわち、故障診断におけるエンジン1の安定度評価は、最初に改質燃料、その後に、非改質燃料である高オクタン価燃料、の順に、それぞれエンジン1に供給することにより行う。これにより、化学反応を伴うために最も劣化が懸念される改質装置51の故障有無を速やかに判断することができ、故障診断時間を低減できる可能性が高くなる。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成及びシステムは本実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更や、他のシステムへの適応なども含まれる。
たとえば、上述した実施形態では、燃料タンク2内の燃料に対する燃料分離機能として、分留装置3および改質装置51を使用した例について説明したが、分留・改質処理を利用した分離方法に限られない。本実施形態では、燃料分離の結果、異なるタンクに組成の異なる燃料が貯蔵され、分離機能の故障判定時(上述した実施形態ではステップS10の処理時)にその分離機能を停止するようにすればよく、分離方法を限定しない。
実施形態におけるエンジンのシステム構成図。 燃料に含まれる成分の沸点範囲とオクタン価との関係の一例を示す図。 改質燃料の生成方法の一例を図解する図。 燃料混合比率調整器における流量制御弁の開度と、混合比率との関係を示す図。 エンジン負荷及びエンジン回転数と、要求される燃料混合比率との関係の一例を示す図。 燃料供給装置の燃料の選択または混合の処理動作を示すフローチャート。 燃料供給装置の故障診断の処理動作(暖機後)を示すフローチャート。 エンジンの安定度を評価する運転条件を示す図。 改質燃料をエンジンに供給した場合の故障診断処理を示すタイミングチャート。 燃料供給装置の故障診断の処理動作(始動時)を示すフローチャート。
符号の説明
1 エンジン
2 燃料タンク
3 分留装置
4 高オクタン価燃料タンク
5 低オクタン価燃料タンク
51 改質装置
6 始動用燃料タンク
7 燃料混合比率調整器
8 燃料混合用ポンプ
9 燃料タンク
12,13 燃料ポンプ
10,11 切換弁
14,15 開閉弁
20 ECU

Claims (9)

  1. 外部から供給される燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を、それぞれ組成が異なる複数種類の燃料に分離する燃料分離部と、
    前記複数種類の燃料をそれぞれ別々に貯蔵する複数の燃料貯蔵部と、
    前記複数の燃料貯蔵部に貯蔵された複数種類の燃料の中からいずれかの燃料を選択または混合し、内燃機関に所望の組成の燃料を供給する燃料供給部と、
    内燃機関の運転状態に応じて、前記燃料供給部における燃料の選択または混合比率の特定を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、内燃機関が所望の運転状態となるような前記燃料の選択または混合比率の特定ができないとき、前記燃料分離部の分離動作を停止させる
    内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記燃料分離部は、前記燃料タンクに貯蔵された燃料に対し、分留および/または改質を行うことによって、前記複数種類の燃料に分離する
    請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。
  3. 前記燃料供給部は、前記燃料タンクから内燃機関へ直接燃料を供給するための燃料通路を備え、
    前記制御部は、前記燃料の選択または混合比率の特定ができないとき、前記燃料通路を介して内燃機関に燃料を供給する
    請求項1または2記載の内燃機関の燃料供給装置。
  4. 前記制御部は、前記燃料の選択または混合比率の特定ができないとき、前記燃料分離部の分離動作を停止させるとともに、故障診断を開始する
    請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置。
  5. 前記故障診断では、前記複数の燃料貯蔵部に貯蔵された複数種類の燃料を順次内燃機関に供給し、内燃機関の運転が安定するか否かを評価する
    請求項4記載の内燃機関の燃料供給装置。
  6. 前記故障診断では、前記複数種類の燃料のそれぞれに対応した機関設定を内燃機関に与える
    請求項5記載の内燃機関の燃料供給装置。
  7. 前記燃料分離部は、
    前記燃料タンク内の燃料を、沸点が第1温度とその第1温度よりも高い第2温度とを境にした成分に分留する分留装置と、
    前記第1温度から前記第2温度までを沸点とする成分を改質して、改質燃料を生成する改質装置と、を含み、
    前記故障診断において、前記改質燃料は、前記分留装置によって得られた燃料のうち前記改質装置によって改質されない非改質燃料よりも先に内燃機関に供給される
    請求項5または6記載の内燃機関の燃料供給装置。
  8. 前記故障診断は、少なくとも、内燃機関の機関温度が低くかつ運転開始時である第1運転条件下と、内燃機関の機関負荷が所定の閾値よりも高い第2運転条件下とにおいて行われる
    請求項5〜7のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置。
  9. 前記第1運転条件下では、前記第1温度よりも低沸点成分の燃料を内燃機関に供給し、
    前記第2運転条件下では、前記改質燃料、または、前記第2温度よりも高沸点成分の燃料を内燃機関に供給する
    請求項8記載の内燃機関の燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299581A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Toyota Motor Corp 燃料タンク装置
JP2011047309A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Toshiyuki Aizawa 故障診断装置

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