JP2007228961A - 回遊性魚類の養殖方法およびその製品 - Google Patents

回遊性魚類の養殖方法およびその製品 Download PDF

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Abstract

【課題】養殖回遊性魚類における出荷後の肉食劣化を防止する。
【解決手段】養殖回遊性魚類を、出荷前に絶食させることにより、筋肉中の過剰な脂肪とグリコーゲンを低下させる。それによって、肉色保持期間が延長される。
【選択図】なし

Description

本発明は、回遊性魚類、特に赤身肉や血合肉の発達した回遊性魚類の養殖方法およびそれから得られる製品に関する。
赤身肉や血合肉の発達したマグロ等の回遊性魚類を養殖した場合、天然ものと比べて、出荷後、肉色の劣化が早いことが、しばしば経験されている。
しかしながら、従来、これを防ぐ有効な方法は見当たらなかった。
特許文献1には、タイ等の養殖魚を出荷前5日間程度、無給餌期間を設け、身を引き締めることが開示されている。しかし、この文献には、養殖回遊性魚類の出荷後の肉色劣化防止に関する示唆はない。
特開平5−103598号公報
本発明は、回遊性魚類の養殖における、出荷後の肉色劣化を防止することを主な目的とする。
回遊性魚類は、海洋を高速で遊泳しながら回遊する魚種であるため、狭い生け簀で養殖した場合には、運動不足に陥り筋肉内に脂肪とともに大量のグリコーゲンを蓄積する。また、養殖魚は早い成長を期待して飽食に近い形で餌料を与えるために、栄養摂取過多になることも筋肉内に脂肪やグリコーゲンを蓄積する。
本発明者らは、飽食と運動不足によって筋肉中に大量に蓄積したグリコーゲンが、死後、嫌気的解糖作用によって急激に分解し、筋肉の酸性化を引き起こし、これがメト化(ミオグロビンの酸化)による肉色劣化を早めると考え、鋭意検討を重ねた。その結果、出荷前に絶食させることにより肉質の劣化を防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)回遊性魚類の養殖において、絶食させた後、出荷することを特徴とする回遊性魚類の養殖方法、
(2)魚肉中のグリコーゲン濃度が約0〜500mg/100gになるまで絶食させる上記(1)記載の養殖方法、
(3)魚肉中のグリコーゲン濃度が約200〜400/100gになるまで絶食させる上記(2)記載の養殖方法、
(4)1〜7日間給餌をやめて、絶食させる上記(1)記載の養殖方法、
(5)回遊性魚類がマグロおよびブリ類から選ばれる上記(1)項記載の養殖方法、
(6)回遊性魚類がマグロである上記(5)記載の養殖方法、
(7)絶食させた後、出荷した養殖回遊性魚類、
(8)魚肉中のグリコーゲン濃度が約0〜500mg/100gである上記(7)記載の魚類、
(9)回遊性魚類がマグロおよびブリ類から選ばれる上記(7)項記載の魚類、
(10)回遊性魚類がマグロである上記(9)記載の魚類、および
(11)上記(7)〜(10)いずれか1項記載の魚類から得られる魚肉を提供するものである。
本発明によれば、出荷前に絶食させることにより、筋肉中の過剰な脂肪とグリコーゲンを低下でき、特に、筋肉内グリコーゲンを減少させることで死後のpH低下を抑制し、筋肉の色調劣化を遅くできる。
本発明における回遊性魚類としては、回遊性の赤身魚類、血合肉の発達した魚類で養殖の対象となるもの、例えば、マグロ、ブリ、カンパチ等が挙げられ、特に、マグロ、例えば、クロマグロ(Thunnus orientalis, Thunnus thynnus, Thunnus maccoyii)が好ましい。
これらの魚類の養殖は、特に限定するものではなく、卵の孵化から成魚までの、いわゆる完全養殖のものでも、種苗や稚魚からの養殖でも、畜養でもよく、公知の養殖条件を用いて公知の方法に従って行えばよい。
本発明の養殖方法は、上記のような魚類の養殖の最終段階で、出荷前に、無給餌期間(絶食期間)を設定し、その間、給餌せずに魚類を生け簀、タンク等に保持し、絶食させることを特徴とする。
本発明においては、非破壊分析により、適宜抽出したサンプルの魚肉中のグリコーゲン量を測定し、所定のグリコーゲン量に低下するまで給餌せず、生け簀やタンク等で保持して絶食させる。
サンプル魚体の魚肉中グリコーゲン量の非破壊分析は、肉や穀類中の水分、脂肪、蛋白質等の一般成分の定量などにすでに使用されている近赤外分光法により測定できる。例えば、試料魚体に接触させることができる光ファイバープローブを装着した近赤外分光分析装置、ハンディー型で本体をそのままサンプルに接触させることができる近赤外分光分析装置または非接触型の光ファイバープローブを装着した近赤外分光分析装置を用いて測定できる。測定波長は600〜1100nm、1100〜1750nmなど近赤外域の様々な波長域が利用でき、透過光または反射光の複数の波長の吸光度とグリコーゲン値との関係を多変量解析(重回帰分析,部分最小二乗回帰分析(PLS)など)によって予め求め、その回帰式を用いて未知サンプルのグリコーゲン量を測定する。
例えば、近赤外分光分析装置の検出部を水揚げ後生きたままのマグロ等のサンプル魚の所定の部位に数秒間接触させて計測し、サンプル魚は元の生け簀に戻すか、そのまま水揚げする。所定部位としては、常に決めた場所であれば特に限定するものではないが、比較的成分変動が少ない魚体の尾側背部が望ましい。測定データは予め作成しておいた検量線式に基づいて試料魚肉中のグリコーゲン量に換算する。
このグリコーゲン量を指標として、無給餌期間を設定すればよいが、通常、魚種によらず絶食によって肉中のグリコーゲン濃度を約0〜500mg/100g、好ましくは、約200〜400mg/100g程度まで低下させることで大きな肉色保持効果が期待される。
無給餌期間は、絶食期間と魚肉中のグリコーゲン量の関係式を作成して、例えば、200〜400mg/100gとなる期間に設定してもよいが、水温が低いと運動量が低下してエネルギー消費が減少するため、関係式にあてはまらない場合が生じるので、無給餌開始時より、近赤外分光法を用いて適宜の間隔でサンプル魚中のグリコーゲン量を測定して、所望の量となった時点で出荷とすることが望ましい。
一般には、エネルギー消費の大きなクロマグロでは1000mg/100g以上のグリコーゲンが蓄積されており、1日以上の絶食、ハマチ、カンパチ等は2日以上の絶食が好ましく、一般に1〜7日程度の無給餌期間とすることにより所望の結果が得られる。
かくして、本発明に従って、絶食により、事前に筋肉中グリコーゲン含量を減少させることで、冷蔵中の肉色を維持し日保ちのする魚肉の生産が可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
24ヶ月間養殖した完全養殖(FC)クロマグロに6日間餌を投与せず絶食させ、絶食前後各3尾について肥満度(体長/体重)、筋肉の一般組成を測定する他、4℃で貯蔵し、pH、グリコーゲン含量、色調、メト化率、細菌数について測定した。
(1)材料および方法
供試マグロ:2003年8月産卵のFCクロマグロ
生簀の概略:円形(直径25m、深さ10m)、養殖密度3,000尾
設置場所(和歌山県、近畿大学大島実験場)
対照区:2005年8月10日 採材
n=3、体長:84.7±4.4cm、体重:16.3±1.9kg
絶食区:2005年8月20日 採材
n=3、体長:88.8±1.0cm、体重:14.2±0.9kg
絶食期間:6日間
採材方法:釣り上げ、放血および内臓除去、氷冷中で9時間保存後に解体
筋肉部位:頭側の背部および腹部普通筋(DOMおよびVOM)(図1参照)
貯蔵期間:4℃で、9、15、21、24、48、および72時間保存
(2)測定項目および測定方法
1)一般成分
a)乾燥固形物
細切した試料を105℃で一晩乾燥させる常圧加熱乾燥法により測定した。
b)蛋白質
ケルダール法により窒素量を測定し,得られた窒素量に蛋白質換算係数(6.25)を乗じて蛋白質量を求めた。
c)脂質
ソックスレー抽出器を用いてエーテル抽出法で脂肪を抽出し,エーテルを蒸発除去後,乾燥残留物の重量を脂肪量とした。
d)灰分
試料を600℃で灼熱灰化した後の残留物の重量を灰分量とした。
2)破断強度(レオメーター)
レオテック社製レオメーターに直径3mmの円盤状プランジャーを装着し、厚さ1cmに切断したマグロ肉を線維方向と平行に6cm/分の速度で押し込み、破断試験を行った。
3)pH(pHメーター)
細切した肉片に、その10倍量の冷水を加えて攪拌して懸濁液とし、pHメーターの電極を懸濁液に入れてpHを測定した。
4)グリコーゲン含量(比色法)
細切した肉片2.5gに30mlの30%水酸化カリウム水溶液を加えて溶解し、遠心分離して上澄み液を回収し、沈殿を30%水酸化カリウム水溶液で繰り返し処理して、上澄み液を集め、一定量にメスアップした。2.5mlの上澄み液を取り出し、蓋付き試験管中で1時間加熱後に冷却し、95%エタノールを4ml加えて一晩放置し、遠心分離によって沈殿を得た。沈殿に2%硫酸ナトリウムを加えて溶解し、95%エタノールを加えて一晩放置し、遠心分離後に沈殿を得、1Nの硫酸6mlを加えて溶解し、遠心分離後の上澄み液0.5mlにアンスロン試薬を5ml加えて混合し、15分間加熱後に冷却し、620nmの吸光度を測定して求めた。
5)色値
パーソナルコンピュータに接続したトッパン社製カラーメータ(CS−CM1000)を用い、CIE L、a、bを求めた。
6)メトミオグロビン含有率(比色法)
細切した肉片に冷蒸留水を加えて攪拌し、低温下で10分間放置後に遠心分離を行い、上澄み液のpHを測定した。1N NaOHを用いて液のpHを6.8から7.0に上げ、生じた沈殿を遠心分離で除去して540nmと503nmの吸光度を測定した。540nmの吸光度を503nmの吸光度で割った値を尾藤の換算図に当てはめてメトミオグロビン含有率とした(尾藤方通:東海区水研報、84巻、71(1976年))。
(3)結果
1)マグロの肥満度の変化
マグロの肥満度[体重(g)/体長(cm)×1000]は、絶食により26.7%から20.3%に低下した(p<0.05)。
2)筋肉中一般成分含量の変化(図2参照)
絶食によりDOMとVOMの蛋白質および脂質含量は、減少した。しかし、灰分含量に変化はなかった。
3)グリコーゲン含量の変化(図3参照)
DOMとVOMのグリコーゲン含量は、絶食により貯蔵中を通して低い値だった。また、対照区と絶食区のDOMならびに対照区のVOMのグリコーゲン含量は、冷蔵72時間まで減少した(p<0.05)。しかし、絶食区のVOMのグリコーゲン含量は、冷蔵期間を通して変化しなかった。
4)肝臓中一般成分およびグリコーゲン含量(図4参照)
絶食により肝臓中乾物および脂質重量は減少した。しかし、蛋白質含量は増加した(p<0.05)。また、肝臓中のグリコーゲン含量は、絶食により減少した(p<0.05)。
5)破断強度の変化(図5参照)
絶食によりDOMおよびVOMの破断強度は、冷蔵期間を通して上昇した。特に、DOMでその傾向が強かった。また、対照区および絶食区のDOMの破断強度は、冷蔵24時間まで上昇し、その後低下した(p<0.05)。しかし、対照区および絶食区のVOMの破断強度は、冷蔵9〜24時間まで変化しなかった。
6)pHの変化(図6参照)
絶食区のDOMおよびVOMのpHは、冷蔵期間を通して対照区より常に高かった。また、両区のDOMおよびVOMのpHは、冷蔵33時間まで減少し(p<0.05)、その後一定の値を保った。
7)色値(L、aおよびb)の変化(図7および8)
DOMでは、絶食区のL、aおよびb値は、冷蔵期間を通して対照区より低かった(p<0.05)(図7)。一方、対照区および絶食区のVOMのLおよびa値の変化は、冷蔵期間を通して似ていた。また、絶食区のVOMのb値は、対照区に比べて高かった(図8)。
8)メトミオグロビン(metMb)含有率の変化(図9)
絶食区のDOMのmetMb含有率は、対照区に比べて低かった。加えて、絶食区のVOMのmetMb含有率は、冷蔵期間を通して対照区より低く保たれた。
以上の結果から、絶食前後の値を比較すると、肥満度が26.7%にから20.3%になり、水揚げ9時間後の赤身肉のグリコーゲン含量が520mg/100gから228mg/100g、pHが5.71に対して6.25となった。また、水揚げ9時間後から24時間後までのグリコーゲン量、pHの低下の程度も絶食前の方が大きかった。外観的な色調の変化も絶食前の方が早く起こっており、CIE L、a、b表色系で色調を数値化した場合にも、絶食前の変化の方がいずれの項目でも大きかった。メト化率の上昇も絶食前が大きいことが確認された。
したがって、6日間の絶食により、筋肉の脂肪およびグリコーゲンが減少し、冷蔵中のpH低下が抑制されて、初期の色調が絶食前よりも長く保持できることが示された。
なお、筋肉内pHが低いほど微生物面の保存性は向上するが、冷蔵中の細菌数には絶食前後の肉で差は認められなかった。
近赤外分析法によるクロマグロ肉中のグリコーゲン含量の測定
クロマグロ肉の冷蔵中の肉色変化はグリコーゲン含量に影響を受けることから、皮付きのクロマグロに対して近赤外分析法を適用し、肉中のグリコーゲン含量の測定を行った。
(1)材料および方法
供試マグロ:近畿大学水産研究所で養殖されたクロマグロ15尾(水揚げ1日または2日後)を用いた。
近赤外分析装置:(株)果実非破壊品質研究所製FQA−NIRGUNを用いた。光の漏れを防ぐために、ゴム製のカバーを測定部に装着し、測定波長は600nmから1100nmで2nm間隔で反射スペクトルを測定した。
測定部位:皮付きの状態で測定した。尻鰭よりも尾に近い部分の腹側で、尻鰭から尾の切断面までの長さの1/3、体の中心線から尻鰭に向かって1/3の位置を皮の上から同一試料について4回測定した。
(2)グリコーゲンの測定
尻鰭より尾側で背骨よりも腹側の部分全体をフードプロセッサーで細切したものについて、上記したアンスロン試薬を用いた比色法でグリコーゲン量を測定した。
統計解析:Pattern Recognition System AS製の多変量解析ソフト(Sirius 6.5)を用い、近赤外測定時の全スペクトルとグリコーゲン含量についてPLS解析を行った。
(3)結果
15尾のグリコーゲン含量は、平均が191.1mg/100gとなり、最低が2.51、最高が1029mg/100gであった。
PLS解析:グリコーゲン含量と600nmから1100nmの波長で得られた近赤外スペクトルの全波長域の吸光度によるPLS解析の結果、図10に示すような実測値(横軸)と予測値(縦軸)の相関が得られ,相関係数は0.780であった。
近赤外分光法では特定の官能基に対応する波長だけでなく、全ての波長の吸光度から目的とする成分に関係する情報を引き出すPLS解析法がよく用いられる。今回は、グリコーゲン含量を目的変数とし、全波長域の吸光度の中から類似の情報を主成分分析により集約して目的変数であるグリコーゲン含量との関係式を導いた。これにより、グリコーゲン含量が未知のマグロでも、近赤外分析を行うことで面倒な化学分析を行わずに、グリコーゲン含量を知ることができる。
この結果、肉色の維持と相関の高い筋肉中グリコーゲン含量を非破壊で測定することが可能となり、出荷前に肉色保持の目的で絶食させている生け簀からマグロを引き上げ、活きたまま近赤外分光分析装置でグリコーゲン含量を測定することで絶食期間の設定をすることができる他、中央卸売市場において、仲買人が皮側から近赤外分光分析装置を使ってグリコーゲン含量を測定することで、品質を正確に判断し,適正な価格で取引することが可能となる。
本発明に従って、養殖回遊性魚類を出荷前に絶食させ、筋肉中の過剰な脂肪とグリコーゲンを低下させることにより、肉色保持期間が延長され、例えば、肉色が重視されるマグロの棚持ち期間が延長されるため、養殖魚の価値が高まるとともに、廃棄物の減少にもつながる。
FCクロマグロの背部普通筋(DOM)部位および腹部普通筋(VOM)部位を示す図である。 絶食によるFCマグロのDOMおよびVOM中の一般成分含量の変化を示すグラフである。(a)および(b)は、それぞれDOMとVOMを示す(以下の図において同様)。データは、平均値±標準誤差で示している。 絶食によるFCマグロのDOMおよびVOM中グリコーゲン含量の冷蔵中(4°C)変化を示すグラフである。 絶食によるFCマグロの肝臓中の一般成分含量およびグリコーゲン含量の変化を示すグラフである。 絶食によるFCマグロのDOMおよびVOMにおける破断強度の冷蔵中(4°C)変化を示すグラフである。 絶食によるFCマグロのDOMおよびVOMにおけるpHの冷蔵中(4°C)変化を示すグラフである。 絶食によるFCマグロのDOMにおける色値の冷蔵中(4°C)変化を示すグラフである。 絶食によるFCマグロのVOMにおける色値の冷蔵中(4°C)変化を示すグラフである。 絶食によるFCマグロのDOMおよびVOMにおけるメトミオグロビン含有率の冷蔵中(4°C)変化を示すグラフである。 クロマグロ肉中のグリコーゲン含量(mg/100g)の実測値と予測値の相関を示すグラフである。

Claims (11)

  1. 回遊性魚類の養殖において、絶食させた後、出荷することを特徴とする回遊性魚類の養殖方法。
  2. 魚肉中のグリコーゲン濃度が約0〜500mg/100gになるまで絶食させる請求項1記載の養殖方法。
  3. 魚肉中のグリコーゲン濃度が約200〜400mg/100gになるまで絶食させる請求項2記載の養殖方法。
  4. 1〜7日間給餌をやめて、絶食させる請求項1記載の養殖方法。
  5. 回遊性魚類がマグロおよびブリ類から選ばれる請求項1項記載の養殖方法。
  6. 回遊性魚類がマグロである請求項5記載の養殖方法。
  7. 絶食させた後、出荷した養殖回遊性魚類。
  8. 魚肉中のグリコーゲン濃度が約0〜500mg/100gである請求項7記載の魚類。
  9. 回遊性魚類がマグロおよびブリ類から選ばれる請求項7項記載の魚類。
  10. 回遊性魚類がマグロである請求項9記載の魚類。
  11. 請求項7〜10いずれか1項記載の魚類から得られる魚肉。
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