JP2007228564A - データ送信装置及びデータ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報データ11と付加情報14とを安全に伝送するためのデータ通信装置1を提供する。
【解決手段】データ送信装置101において、乱数列生成部111は、鍵情報11から乱数列12を生成する。拡散部112は、付加情報14を時間拡散し、拡散付加情報14を生成する。多値信号生成部113は、情報データ13と乱数列12と拡散付加情報14とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号16を生成する。データ受信装置201において、乱数列生成部211は、鍵情報21から乱数列22を生成する。情報データ復号化213は、乱数列22に基づいて多値信号26から情報データ23及び付加情報24を復号する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第三者による不法な盗聴・傍受を防ぐ秘密通信を行う装置に関する。より特定的には、正規の送受信者間で、特定の符号化/復号化(変調/復調)方式を選択・設定してデータ通信を行うデータ送信及びデータ受信装置に関する。
従来、特定者同志でのみ通信を行うためには、送信/受信間で符号化/復号化のための元情報(鍵情報)を共有し、当該元情報に基づいて、伝送すべき情報データ(平文)を数学的に演算/逆演算することにより秘密通信を実現する構成が一般的に採用されている。これに対して、近年、伝送路における物理現象を積極的に利用した暗号方式がいくつか提案されている。その中の1つとして、光伝送路で発生する量子雑音を利用して暗号通信を行うY−00プロトコルと呼ばれる方式がある。特許文献1には、Y−00プロトコルを用いた従来のデータ通信装置が開示されている。
図10は、Y−00プロトコルを用いた従来のデータ通信装置9の構成例を示すブロック図である。図10において、従来のデータ通信装置9は、送信部901と、受信部902とが、光伝送路910を介して接続された構成である。送信部901は、乱数列生成部911と、スクランブル部912と、変調部913とを備える。受信部902は、復調部915と、乱数列生成部914と、情報データ復号部916とを備える。なお、送信部901と受信部902とは、同じ内容の鍵情報91、96を予め共有しているものとする。
送信部901において、乱数列生成部911は、鍵情報91に基づいて、乱数列92を生成する。スクランブル部912は、情報データ90と乱数列92とのパターンの組合せに対応したレベルを有する信号を、スクランブル情報データ93として生成する。具体的には、スクランブル部912は、例えば、図11に示す信号フォーマットを用いて、強度変調信号であるスクランブル情報データ93を生成する。すなわち、スクランブル部912は、乱数列92を2M通りのパターンに分け、これらのパターンを2個ずつM個の組み合わせ(以下、この組み合わせを基底と記す)とし、各基底の一方のレベルに情報データ90の“0”を、他方のレベルに“1”を割り当てる。このとき、スクランブル部912は、情報データ90の“0”と“1”とに相当するレベルが偏らないように、各基底に対して“0”と“1”とを均等に割り当てる。図11の例では、“0”と“1”とがスクランブル情報データ93のレベル増加方向に対して交互に割り当てられている。
なお、特許文献1には、乱数列911が「送信用擬似乱数発生部」として、スクランブル部912が「変調方式指定部」及び「レーザ変調駆動部」として、変調部913が「レーザダイオード」として、復調部915が「フォトディテクタ」として、乱数列生成部914が「受信用擬似乱数発生部」として、情報データ復号部916が「判定回路」として記載されている。
図12は、従来のデータ通信装置9で用いられる信号形態を説明するための模式図である。乱数列のパターン数が4(すなわち、M=4、パターン#0:”00”、パターン#1:”01”、パターン#2:”10”、パターン#3:”11”)である場合の信号形態の変化の例を、図12(a)〜(g)に示す。例えば、情報データ90の値が“0111”(図12(a)参照)、乱数列92のパターンが”00”、”11”、”10”、”01”(図12(b)参照)のように変化する場合、スクランブル情報データ93のレベルは、図12(c)に示すように“0361”と変化する。変調部913は、スクランブル情報データ93を光強度変調信号である変調信号94に変換し、光伝送路910を介して送信する。
また、受信部902において、復調部915は、光伝送路910を介して伝送されてきた変調信号94を光電変換し、スクランブル情報データ95として出力する。乱数列生成部914は、鍵情報96に基づいて、送信部901の乱数列92と同じ乱数列97を生成する。情報データ復号部916は、乱数列97のパターンに基づいて、図11に示すスクランブル情報データのレベルの組み合わせのうちどちらが用いられているかを識別し、当該識別結果に基づいて情報データ98を復号する。
具体的には、情報データ復号部916は、図12(e)に示すように、乱数列97のパターンに基づいて識別レベルを設定し、スクランブル情報データ95のレベルが識別レベルよりも高いか、あるいは低いかを識別する。この例では、情報データ復号部916は、スクランブル情報データ95のレベルが識別レベルよりも“低、低、高、低”と識別している。次に、情報データ復号部916は、乱数列97のパターン#(番号)が偶数の場合は、低が“0”、高が“1”、奇数の場合は、低が“1”、高が“0”と判定し、判定した値を情報データ98として出力する。この例では、乱数列97のパターン番号は、#0、#3、#2、#1となり、すなわち、“偶数、奇数、偶数、奇数”となっているため、情報データ98は“0111”となる。なお、スクランブル情報データ95には、雑音が含まれているが、信号レベルを適切に設定することで、2値識別における誤りの発生を無視できる程度に抑えることができる。
次に、想定される盗聴について説明する。盗聴者は、送信者と受信者とが共有する鍵情報を持たない状態で、変調信号94から情報データ90または鍵情報91の解読を試みる。盗聴者は、正規受信者と同様の2値識別を行う場合、鍵情報を持っていないため、鍵情報が取り得る全ての値に対して、スクランブル情報データ95の識別を試みる必要がある。このような方法は、試行回数が鍵情報の長さに対して指数関数的に増大するため、鍵情報の長さが十分長い場合には現実的ではない。
そこで、より効率的な方法として、盗聴者は、図10に示すような盗聴受信部903を用いて、変調信号94から情報データ90又は鍵情報91の解読を試みることが考えられる。盗聴受信部903において、復調部921は、光伝送路910から分岐して得られる変調信号94から多値信号81を復調する。多値識別部922は、多値信号81を多値識別し、識別によって得られた情報を受信系列82として出力する。解読処理部923は、受信系列82に対して解読処理を行い、情報データ90又は鍵情報91の特定を試みる。このような解読方法を用いた場合、盗聴受信部903は、もし多値信号81を誤り無く多値識別することができれば、識別によって得られた受信系列82から1回の試行で、情報データ90または鍵情報91の解読を行うことが可能となる。
しかし、復調部921で変調信号94を光電変換する際に、ショット雑音が発生し、多値信号81に重畳される。このショット雑音は、量子力学の原理により必ず発生することが知られている。ここで、多値信号81の信号レベルの間隔をショット雑音のレベルよりも十分に小さくしておけば、識別誤りによって受信した多値信号81が正しい信号レベル以外の様々な多値レベルを取る可能性が無視できなくなる。よって盗聴者は、多値信号81の正しい信号レベルが、識別によって得られた信号レベル以外の値である可能性を考慮して、受信系列82の解読処理を行う必要があるため、識別誤りが無い場合と比較して解読処理に要する試行回数(受信可能性数)、すなわち計算量が増大し、結果として盗聴に対する安全性が向上する。
特開2005−57313号公報
しかしながら、復調部921において発生するショット雑音のレベルは有限であるので、受信系列82の解読処理に要する試行回数はある程度限定されてしまう。そのため、従来のデータ通信装置9は、盗聴者による受信系列82の解読が成功し、情報データ90または鍵情報91が特定されてしまうという危険性を根本的に解決できないという課題を有していた。
それ故に、本発明の目的は、上記課題を解決するものであり、鍵更新による安全性の確保を目指して、情報データと共に付加情報(新しい鍵情報など)を安全に伝送するためのデータ送信装置及びデータ受信装置を提供することである。
本発明は、所定の鍵情報を用いて情報データを暗号化し、受信装置との間で秘密通信を行うデータ送信装置に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明のデータ送信装置は、所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成部と、乱数列に基づいて、所定の付加情報を時間拡散し、拡散付加情報を生成する拡散部と、情報データと乱数列と拡散付加情報とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する信号を生成し、当該生成した信号に所定の変調処理を施し、変調信号として出力する多値信号変調部とを備える。
多値信号変調部は、情報データと乱数列と拡散付加情報とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号を生成する多値信号生成部と、多値信号に所定の変調処理を施し、変調信号を出力する変調部とを含む。
好ましくは、多値信号生成部は、情報データと乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するスクランブル部と、スクランブル情報データに拡散付加情報を重畳することにより、多値信号を生成する付加情報重畳部とを有する。
また、多値信号生成部は、情報データと乱数列と拡散付加情報とを、所定の方法に従ってデジタル加算した値をアナログ値に変換することによって、多値信号を生成してもよい。
好ましくは、所定の鍵情報は、第1の鍵情報と第2の鍵情報とを少なくとも含む。このような場合、乱数列生成部は、第1の鍵情報に基づいて、第1の乱数列を生成する第1の乱数列生成部と、第2の鍵情報に基づいて、第2の乱数列を生成する第2の乱数列生成部とを含む。拡散部は、第2の乱数列に基づいて、付加情報を時間拡散することで拡散付加情報を生成する。多値信号生成部は、情報データと第1の乱数列と拡散付加情報とに基づいて、多値信号を生成する。
多値信号変調部は、情報データと乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するスクランブル部と、スクランブル情報データに所定の変調処理を施し、第1の変調信号を生成する第1の変調部と、拡散付加情報に所定の変調処理を施し、第2の変調信号を生成する第2の変調部と、第1の変調信号と第2の変調信号とを加算し、当該加算した信号を変調信号として出力する加算部とを含む。
好ましくは、所定の鍵情報は、第1の鍵情報と第2の鍵情報とを少なくとも含んでいる。このような場合、乱数列生成部は、第1の鍵情報に基づいて、第1の乱数列を生成する第1の乱数列生成部と、第2の鍵情報に基づいて、第2の乱数列を生成する第2の乱数列生成部とを含む。スクランブル部は、情報データと第1の乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成する。拡散部は、第2の乱数列に基づいて、付加情報を時間拡散することで拡散付加情報を生成する。
好ましくは、拡散付加情報の信号電力は、拡散付加情報のチップレートに相当する信号帯域内に含まれる雑音電力よりも小さい。また、拡散付加情報の信号レベルは、多値信号の信号レベルが、スクランブル情報データが取り得るいずれかの信号レベルとなるように調整される。また、拡散付加情報の信号レベルは、スクランブル情報データの隣接信号点間距離の整数倍となる。
好ましくは、拡散付加情報のチップレートは、多値信号のシンボルレートの整数倍である。また、拡散付加情報のチップレートは、スクランブル情報データのシンボルレートの整数倍であってよい。
好ましくは、拡散部に入力される乱数列は、所定の区間が略周期的に間引かれた上で、付加情報の時間拡散に用いられる。
また、本発明は、所定の鍵情報を用いて暗号化された情報データを受信し、送信装置との間で秘密通信を行うデータ受信装置にも向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明のデータ受信装置は、所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成部と、送信装置から受信した変調信号に所定の復調処理を施し、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号を出力する復調部と、多値信号を2つの経路に分離する分離部と、乱数列に基づいて、一方の経路に分離された多値信号から情報データを復号する情報データ復号部と、情報データと乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するスクランブル部と、他方の経路に分離された多値信号からスクランブル情報データを除去することによって、乱数列に基づいて所定の付加情報が時間拡散された拡散付加情報を出力するスクランブル情報データ除去部と、乱数列を用いて、拡散付加情報に逆拡散処理を施し、付加情報を復号する逆拡散部とを備える。
好ましくは、所定の鍵情報は、第1の鍵情報と第2の鍵情報とを少なくとも含んでいる。このような場合、乱数列生成部は、第1の鍵情報に基づいて、第1の乱数列を生成する第1の乱数列生成部と、第2の鍵情報に基づいて、第2の乱数列を生成する第2の乱数列生成部とを含む。情報データ復号化部は、第1の乱数列に基づいて、一方の経路に分離された多値信号から情報データを復号する。スクランブル部は、情報データと第1の乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成する。スクランブル情報データ除去部は、他方の経路に分離された多値信号からスクランブル情報データを除去することによって、第2の乱数列に基づいて所定の付加情報が時間拡散された拡散付加情報を出力する。逆拡散部は、第2の乱数列を用いて、拡散付加情報に逆拡散を施し、付加情報を復号する。
好ましくは、拡散付加情報の信号電力は、拡散付加情報のチップレートに相当する信号帯域内に含まれる雑音電力よりも小さい。また、拡散付加情報の信号レベルは、多値信号の信号レベルが、スクランブル情報データが取り得るいずれかの信号レベルとなるように調整される。また、拡散付加情報の信号レベルは、スクランブル情報データの隣接信号点間距離の整数倍となる。
好ましくは、拡散付加情報のチップレートは、多値信号のシンボルレートの整数倍である。また、拡散付加情報のチップレートは、スクランブル情報データのシンボルレートの整数倍であってよい。
好ましくは、拡散部に入力される乱数列は、所定の区間が略周期的に間引かれた上で、付加情報の時間拡散に用いられる。
また、上述したデータ送信装置が備える乱数列生成部と、拡散部と、多値信号変調部とが行うそれぞれの処理は、一連の処理手順を与えるデータ送信方法としても捉えることができる。すなわち、所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成ステップと、乱数列に基づいて、所定の付加情報を時間拡散し、拡散付加情報を生成する拡散ステップと、情報データと乱数列と拡散付加情報とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する信号を生成し、当該生成した信号に所定の変調処理を施し、変調信号として出力する多値信号変調ステップとを備える、データ送信方法である。
また、上述したデータ受信装置が備える乱数列生成部と、復調部と、分離部と、情報データ復号部とが行うそれぞれの処理は、一連の処理手順を与えるデータ受信方法としても捉えることができる。すなわち、所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成ステップと、送信装置から受信した変調信号に所定の復調処理を施し、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号を出力する復調ステップと、多値信号を2つの経路に分離する分離ステップと、乱数列に基づいて、一方の経路に分離された多値信号から情報データを復号する情報データ復号ステップと、情報データと乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するステップと、他方の経路に分離された多値信号からスクランブル情報データを除去することによって、乱数列に基づいて所定の付加情報が時間拡散された拡散付加情報を出力するスクランブル情報データ除去ステップと、乱数列を用いて、拡散付加情報に逆拡散処理を施し、付加情報を復号する逆拡散ステップとを備える、データ受信方法である。
以上のように本発明に係るデータ送信装置及びデータ受信装置によれば、時間拡散した付加情報をスクランブル情報データに多重して多値信号を生成することで、通信の秘匿性を高めることができる。また、通信の秘匿性を確保しながら、情報データと共に付加情報も伝送するので、付加情報で更新用の鍵情報を伝送することが可能となる。従って、データ送信装置及びデータ受信装置は、鍵情報を定期的に更新することが可能となり、解読に対する耐性をさらに向上させることができる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、データ通信装置1は、データ送信装置101と、データ受信装置201とが、伝送路110を介して接続された構成である。データ送信装置101とデータ受信装置201とは、同じ内容の鍵情報11、21を予め共有している。伝送路110には、LANケーブルや同軸ケーブル等の金属路線や、光ファイバケーブル等の光導波路が用いられる。また、伝送路110は、LANケーブル等の有線ケーブルに限られず、無線信号を伝搬することが可能な自由空間であってもよい。
まず、データ送信装置101について説明する。データ送信装置101は、乱数列生成部111と、拡散部112と、多値信号生成部113と、変調部114とを備える。乱数列生成部111は、予め定められた鍵情報11に基づいて乱数列12を生成する。拡散部112は、この乱数列12を用いて付加情報14を時間拡散し、拡散付加情報15を生成する。付加情報14には、例えば、更新用の鍵情報11、21が用いられる。このような場合、データ通信装置1は、付加情報14を用いて鍵情報11,21を更新することができるので、より安全なデータ通信を実現することができる。なお、付加情報14には、更新用の鍵情報11,21に限らず、どのような情報を用いてもよい。
多値信号生成部113は、情報データ13と乱数列12と拡散付加情報15とに基づいて、略乱数的に変化する多値信号16を生成する。変調部114は、多値信号16に所定の変調処理を施して変調信号17を生成し、生成した変調信号17を伝送路110を介して伝送する。なお、多値信号生成部113と変調部114とは、多値信号16を生成し、生成した多値信号16を変調するための構成であるので、まとめて多値信号変調部と記すこともできる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るデータ送信装置101の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図2において、多値信号生成部113以外の構成は、図1と同様である。多値信号生成部113は、スクランブル部115と、付加情報重畳部116とを含む。スクランブル部115は、情報データ13と乱数列12とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データ18を生成する。付加情報重畳部116は、スクランブル情報データ18に拡散付加情報15を重畳することにより、多値信号16を生成する。
続いて、上述した多値信号生成部113の具体的な動作について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係るデータ送信装置101の各部で生成される信号の一例を示す模式図である。図3を参照して、スクランブル部115は、例えば、情報データ13の値がA(Aは、0或いは1である)、乱数列12のパターン数が4(すなわち、M=4)である場合、乱数列12のパターン番号Bに対して、Bが偶数の場合は“AM+B”、Bが奇数の場合は“(1−A)M+B”のレベルを有するスクランブル情報データ18を生成する。具体例として、情報データ13が”0111”(図3(a))、乱数列12のパターン数が4、乱数列12が”00:パターン#0”、”11:パターン#3”、”10:パターン#2”、”01:パターン#1”(図3(b))である場合、スクランブル情報データ18のレベルは、”0361”となる(図3(c))。
拡散部112は、乱数列12を用いて付加情報14を時間拡散し、拡散付加情報15を生成する。例えば、付加情報14が”0101”(図3(d))であり、乱数列12”00111001”である場合、拡散付加情報15は、”11110101”(図3(e))となる。付加情報重畳部116は、スクランブル情報データ18に拡散付加情報15を重畳して、多値信号16を生成する。例えば、付加情報重畳部116は、拡散付加情報15の0,1の値に応じて、振幅レベルが−C、+Cの信号をスクランブル情報データ18に加算することにより、多値信号16を生成する(図3(f))。なお、振幅レベルCの大きさ(すなわち、拡散付加情報15の信号電力)は、拡散付加情報15のチップレートに相当する信号帯域内に含まれる雑音電力よりも小さくなるように設定されることが望ましい。最後に、変調部114は、この多値信号16に所定の変調処理を施し、変調信号17を生成する。変調信号17としては、例えば、光偏波変調信号、光強度変調信号、振幅変調信号、周波数変調信号、位相変調信号などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、信号を伝送可能あればいかなる種類の変調信号であってもよい。
なお、スクランブル情報データ18に重畳される拡散付加情報15の振幅レベルCは、多値信号16のレベルが、スクランブル情報データ18が取り得るいずれかの信号レベルとなるように調整されることが望ましい。これにより、スクランブル情報データ18に拡散付加情報15を重畳した信号(すなわち、多値信号16)が、他の区間のスクランブル情報データ18のレベルと重なり、拡散付加情報15のみに依存した多値信号16の信号レベルの発生を防ぐことができる。従って、盗聴者が多値信号16の解読を行う際に、拡散付加情報15の存在を検知しにくくなり、多値信号16の解読が困難になる。このような効果は、スクランブル情報データ18の信号レベルが等間隔で配置されている場合には、拡散付加情報15の振幅レベルCをスクランブル情報データ18の隣接信号点間距離の整数倍とすることによっても得られる。
さらに、拡散付加情報15のチップレートは、多値信号16或いはスクランブル情報データ18のシンボルレートの整数倍であることが望ましい。例えば、拡散部112は、付加情報14の時間拡散に、所定の区間が略周期的に間引かれた乱数列12を用いることよって、拡散付加情報15のチップレートを多値信号16のシンボルレートの整数倍とすることができる。具体例として、拡散部112は、乱数列12”00111001”から偶数番目を間引いた間引き後乱数列列12a”0110”(図3(g))により、付加情報14”0101”を時間拡散し(この例では、間引き後乱数列12aと付加情報14とを排他的論理和演算し)、拡散付加情報15a”1100”(図3(h))を生成する。これによって、多値信号16a(図3(i))は、各シンボル区間内で、拡散付加情報15aによるレベル変動の発生が抑止された信号となる。従って、盗聴者が多値信号16aの解読を行う際に、拡散付加情報15aの存在を検知しにくくなり、解読がより困難になる。
なお、多値信号生成部113は、入力される乱数列12、情報データ13、及び拡散付加情報15が全てデジタル信号である場合には、これらをデジタル処理(演算)することによって、上記同様に多値信号16のレベルを計算し、DAコンバータなどを用いてアナログ値に変換することによって多値信号16を生成してもよい。すなわち、多値信号生成部113は、情報データ13と乱数列12と拡散付加情報15とを、所定の方法に従ってデジタル加算し、デジタル加算した信号をアナログ値に変換することによって、多値信号16を生成してもよい。
次に、データ受信装置201について説明する。図1において、データ受信装置201は、復調部214と、分岐部217と、乱数列生成部211と、情報データ復号部213と、スクランブル部215と、スクランブル情報データ除去部216と、逆拡散部212とを備える。復調部214は、所定の復調処理を変調信号17に施し、多値信号26を出力する。分岐部217は、多値信号26を情報データ復号部213と、スクランブル情報データ除去部216とに分岐する。乱数列生成部211は、鍵情報21に基づいて乱数列22を生成する。情報データ復号部213は、乱数列22に基づいて、多値信号26から情報データ23を復号する。スクランブル部215は、乱数列22と情報データ23とに基づいて、スクランブル情報データ28を生成する。スクランブル情報データ除去部216は、多値信号26からスクランブル情報データ28を除去することにより、拡散付加情報25を出力する。拡散付加情報25は、送信側において乱数列22と同様の乱数列12に基づいて、付加情報24と同様の付加情報14が時間拡散されることによって生成された情報である。逆拡散部212は、乱数列22を用いて、拡散付加情報25に逆拡散処理を施し、付加情報24を復号する。
続いて、データ受信装置201の具体的な動作について図4を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係るデータ受信装置201の各部で生成される信号の一例を示す模式図である。図4を参照して、復調部214は、データ送信装置101における変調方式に対応した復調処理を変調信号17に施すことにより、多値信号26を出力する(図4(a))。情報データ復号部213は、乱数列22のパターン番号Bに対して、“B+(M/2)”のレベルを判定閾値とし、判定閾値を用いた多値信号26の2値識別を行う。例えば、乱数列22が”00:パターン#0”、”11:パターン#3”、”10:パターン#2”、”01:パターン#1”(図4(b))である場合、判定閾値は”2543”となる。これにより、多値信号26を識別した結果は、”低、低、高、低”となる。
ここで、情報データ復号化部213は、乱数列22のパターン番号Bが偶数の場合には、識別結果の高を“0”、低を”1”、奇数の場合には、識別結果の高を”1”、低を”0”に割当てることにより、情報データ”0111”を復号する(図4(c))。スクランブル部215は、データ送信装置101と同様に、乱数列22と情報データ23とから、スクランブル情報データ28を生成する(図4(d))。スクランブル情報データ除去部216は、多値信号26からスクランブル情報データ28のレベルを除去し、拡散付加情報25”11110101”を出力する(図4(e))。最後に、逆拡散部212は、乱数列22を用いて、拡散付加情報25に逆拡散処理を行うことにより、付加情報24”0101”を復号する(図4(f))。
また、データ送信装置101において、拡散付加情報15のチップレートが多値信号16のシンボルレートの整数倍に設定されている場合には、逆拡散部212は、データ送信装置101と同様に、所定の区間が略周期的に間引かれた乱数列22を用いて、拡散付加情報25に逆拡散処理を行うことで、付加情報24を復号することが可能となる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るデータ送信装置101及びデータ受信装置201によれば、時間拡散した付加情報14をスクランブル情報データ18に多重して多値信号16を生成することで、通信の秘匿性を高めることができる。また、通信の秘匿性を確保しながら、情報データ13と共に付加情報14も伝送するので、付加情報14で更新用の鍵情報11,21を伝送することが可能となる。従って、データ送信装置101及びデータ受信装置201は、鍵情報11,21を定期的に更新することが可能となり、解読に対する耐性をさらに向上させることができる。
なお、本実施例では、付加情報14と情報データ13の伝送レートが同一の場合を示したが、これに限定されるものではなく、拡散/逆拡散処理によって十分な信号品質を得るための拡散率となるように、付加情報14の伝送レートを情報データ13のレートより小さくすることも可能である。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係るデータ送信装置102の構成の一例を示すブロック図である。図5において、第2の実施形態に係るデータ送信装置102は、乱数列生成部111aの構成が第1の実施形態と異なる。乱数列生成部111aは、互いに異なる第1の鍵情報21−1と、第2の鍵情報21−2とを用いて、第1の乱数列12−1と第2の乱数列12−2とを生成する。
具体的には、乱数列生成部111aは、第1の乱数列生成部111−1と、第2の乱数列生成部111−2とを含む。第1の乱数列生成部111−1は、第1の鍵情報11−1に基づいて、第1の乱数列12−1を生成する。第2の乱数列生成部111−2は、第2の鍵情報11−2に基づいて、第2の乱数列12−2を生成する。拡散部112は、第2の乱数列11−2を用いて付加情報14を時間拡散し、拡散付加情報15を生成する。多値信号生成部113は、情報データ13と第1の乱数列12−1と拡散付加情報15とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号16を生成する。変調部114は、多値信号16に所定の変調処理を施し、変調信号17を生成する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るデータ送信装置102の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図6において、多値信号生成部113以外の構成は、図5と同様である。多値信号生成部113は、スクランブル部115と、付加情報重畳部116とを含む。スクランブル部115は、情報データ13と第1の乱数列12−1とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データ18を生成する。付加情報重畳部116は、スクランブル情報データ18に拡散付加情報15を重畳することにより、多値信号16を生成する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るデータ受信装置202の構成の一例を示すブロック図である。図7において、第2の実施形態に係るデータ受信装置202は、乱数列生成部211aの構成が第1の実施形態と異なる。乱数列生成部211aは、第1の乱数列生成部211−1と、第2の乱数列生成部211−2とを含む。第1の乱数列生成部211−1は、第1の鍵情報21−1に基づいて、第1の乱数列22−1を生成する。第2の乱数列生成部211−2は、第2の鍵情報21−2に基づいて、第2の乱数列22−2を生成する。情報データ復号化部213は、第1の乱数列22−1に基づいて、多値信号26から情報データ23を復号する。
スクランブル部215は、情報データ23と第1の乱数列22−1とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データ28を生成する。スクランブル情報データ除去部216は、多値信号26からスクランブル情報データ28を除去することで、拡散付加情報25を出力する。拡散付加情報25は、送信側において第2の乱数列22−2と同様の乱数列12−2に基づいて、付加情報24と同様の付加情報14が時間拡散されることによって生成された情報である。逆拡散部212は、第2の乱数列22−2を用いて、拡散付加情報25に逆拡散処理を施し、付加情報24を復号する。これ以外の構成は、第1の実施形態に係るデータ受信装置202と同様であるので説明を省略する。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るデータ送信装置102及びデータ受信装置202によれば、情報データ13と付加情報14との暗号化に用いる鍵情報をそれぞれ別個のものとすることで、より安全性を高めた暗号通信を実現することが可能となる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係るデータ送信装置103の構成の一例を示すブロック図である。図8において、第3の実施形態に係るデータ送信装置103は、乱数列生成部111と、スクランブル部115と、第1の変調部114−1と、拡散部112と、第2の変調部114−2と、加算部118とを備える。乱数列生成部111は、所定の鍵情報11に基づいて乱数列12を生成する。スクランブル部115は、情報データ13と乱数列12とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データ18を生成する。第1の変調部114−1は、スクランブル情報データ18に所定の変調処理を施し、第1の変調信号17−1を生成する。拡散部112は、乱数列12を用いて付加情報14を時間拡散し、拡散付加情報15を生成する。第2の変調部114−2は、拡散付加情報15に所定の変調処理を施し、第2の変調信号17−2を生成する。加算部118は、第1の変調信号17−1と第2の変調信号17−2とを加算し、第3の変調信号17−3を生成する。なお、スクランブル115と、第1の変調部114−1と、第2の変調部114−2と、加算部118とは、まとめて多値信号変調部と記すこともできる。
また、本発明の第3の実施形態に係るデータ送信装置103は、図8に示すデータ送信装置103aのように異なる構成にすることも可能である。図9は、本発明の第3の実施形態に係るデータ送信装置103aの構成の一例を示すブロック図である。図9において、データ送信装置103aは、乱数列生成部111aの構成が、図7に示すデータ送信装置103と異なる。乱数列生成部111aは、第1の乱数列生成部111−1と、第2の乱数列生成部111−2とを含む。第1の乱数列生成部111−1は、第1の鍵情報11−1に基づいて、第1の乱数列12−1を生成する。第2の乱数列生成部111−2は、第2の鍵情報11−2に基づいて、第2の乱数列12−2を生成する。
スクランブル部115は、情報データ13と第1の乱数列12−1とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データ18を生成する。第1の変調部114−1は、スクランブル情報データ18に所定の変調処理を施し、第1の変調信号17−1を生成する。拡散部112は、第2の乱数列12−2を用いて付加情報14を時間拡散し、拡散付加情報15を生成する。第2の変調部114−2は、拡散付加情報15に所定の変調処理を施し、第2の変調信号17−2を生成する。加算部17−3は、第1の変調信号17−1と第2の変調信号17−2とを加算し、第3の変調信号17−3を生成する。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るデータ送信装置103によれば、スクランブル情報データ18と拡散付加情報15とをそれぞれ光強度変調後に加算することでも、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明に係るデータ通信装置は、盗聴・傍受等を受けない安全な秘密通信装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る通信装置1の構成の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係るデータ送信装置101の詳細な構成の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係るデータ送信装置101の各部で生成される信号の一例を示す模式図 本発明の第1の実施形態に係るデータ受信装置201の各部で生成される信号の一例を示す模式図 本発明の第2の実施形態に係るデータ送信装置102の構成の一例を示すブロック図 は、本発明の第2の実施形態に係るデータ送信装置102の詳細な構成の一例を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係るデータ受信装置202の構成の一例を示すブロック図 本発明の第3の実施形態に係るデータ送信装置103の構成の一例を示すブロック図 本発明の第3の実施形態に係るデータ送信装置103aの構成の一例を示すブロック図 Y−00プロトコルを用いた従来のデータ通信装置9の構成例を示すブロック図 Y−00プロトコルで使用する信号フォーマットを示す図 従来のデータ通信装置9で用いられる信号形態を説明するための模式図
符号の説明
101〜103、901 データ送信装置
201、902 データ受信装置
110、910 伝送路
111 乱数列生成部
112 拡散部
113 多値信号生成部
114 変調部
115 スクランブル部
116 付加情報重畳部
211 乱数列生成部
212 逆拡散部
213 情報データ復号化部
214 復調部
215 スクランブル部
216 スクランブル情報データ除去部
217 分岐部

Claims (23)

  1. 所定の鍵情報を用いて情報データを暗号化し、受信装置との間で秘密通信を行うデータ送信装置であって、
    前記所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成部と、
    前記乱数列に基づいて、所定の付加情報を時間拡散し、拡散付加情報を生成する拡散部と、
    前記情報データと前記乱数列と前記拡散付加情報とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する信号を生成し、当該生成した信号に所定の変調処理を施し、変調信号として出力する多値信号変調部とを備えることを特徴とする、データ送信装置。
  2. 前記多値信号変調部は、
    前記情報データと前記乱数列と前記拡散付加情報とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号を生成する多値信号生成部と、
    前記多値信号に所定の変調処理を施し、前記変調信号を出力する変調部とを含むことを特徴する、請求項1に記載のデータ送信装置。
  3. 前記多値信号生成部は、
    前記情報データと前記乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するスクランブル部と、
    前記スクランブル情報データに前記拡散付加情報を重畳することにより、前記多値信号を生成する付加情報重畳部とを有することを特徴とする、請求項2に記載のデータ送信装置。
  4. 前記多値信号生成部は、前記情報データと前記乱数列と前記拡散付加情報とを、所定の方法に従ってデジタル加算した値をアナログ値に変換することによって、前記多値信号を生成することを特徴とする、請求項2に記載のデータ送信装置。
  5. 前記所定の鍵情報は、第1の鍵情報と第2の鍵情報とを少なくとも含んでおり、
    前記乱数列生成部は、
    前記第1の鍵情報に基づいて、第1の乱数列を生成する第1の乱数列生成部と、
    前記第2の鍵情報に基づいて、第2の乱数列を生成する第2の乱数列生成部とを含み、
    前記拡散部は、前記第2の乱数列に基づいて、前記付加情報を時間拡散することで前記拡散付加情報を生成し、
    前記多値信号生成部は、前記情報データと前記第1の乱数列と前記拡散付加情報とに基づいて、前記多値信号を生成することを特徴とする、請求項2に記載のデータ送信装置。
  6. 前記多値信号変調部は、
    前記情報データと前記乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するスクランブル部と、
    前記スクランブル情報データに所定の変調処理を施し、第1の変調信号を生成する第1の変調部と、
    前記拡散付加情報に所定の変調処理を施し、第2の変調信号を生成する第2の変調部と、
    前記第1の変調信号と前記第2の変調信号とを加算し、当該加算した信号を前記変調信号として出力する加算部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のデータ送信装置。
  7. 前記所定の鍵情報は、第1の鍵情報と第2の鍵情報とを少なくとも含んでおり、
    前記乱数列生成部は、
    前記第1の鍵情報に基づいて、第1の乱数列を生成する第1の乱数列生成部と、
    前記第2の鍵情報に基づいて、第2の乱数列を生成する第2の乱数列生成部とを含み、
    前記スクランブル部は、前記情報データと前記第1の乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成し、
    前記拡散部は、前記第2の乱数列に基づいて、前記付加情報を時間拡散することで前記拡散付加情報を生成することを特徴とする、請求項6に記載のデータ送信装置。
  8. 前記拡散付加情報の信号電力は、前記拡散付加情報のチップレートに相当する信号帯域内に含まれる雑音電力よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載のデータ送信装置。
  9. 前記拡散付加情報の信号レベルは、前記多値信号の信号レベルが、前記スクランブル情報データが取り得るいずれかの信号レベルとなるように調整されることを特徴とする、請求項3に記載のデータ送信装置。
  10. 前記拡散付加情報の信号レベルは、前記スクランブル情報データの隣接信号点間距離の整数倍となることを特徴とする、請求項3に記載のデータ送信装置。
  11. 前記拡散付加情報のチップレートは、前記多値信号のシンボルレートの整数倍であることを特徴とする、請求項2に記載のデータ送信装置。
  12. 前記拡散付加情報のチップレートは、前記スクランブル情報データのシンボルレートの整数倍であることを特徴とする、請求項6に記載のデータ送信装置。
  13. 前記拡散部に入力される乱数列は、所定の区間が略周期的に間引かれた上で、前記付加情報の時間拡散に用いられることを特徴とする、請求項1に記載のデータ送信装置。
  14. 所定の鍵情報を用いて暗号化された情報データを受信し、送信装置との間で秘密通信を行うデータ受信装置であって、
    前記所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成部と、
    前記送信装置から受信した変調信号に所定の復調処理を施し、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号を出力する復調部と、
    前記多値信号を2つの経路に分離する分離部と、
    前記乱数列に基づいて、一方の経路に分離された前記多値信号から前記情報データを復号する情報データ復号部と、
    前記情報データと前記乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するスクランブル部と、
    他方の経路に分離された前記多値信号から前記スクランブル情報データを除去することによって、前記乱数列に基づいて所定の付加情報が時間拡散された拡散付加情報を出力するスクランブル情報データ除去部と、
    前記乱数列を用いて、前記拡散付加情報に逆拡散処理を施し、前記付加情報を復号する逆拡散部とを備えることを特徴とする、データ受信装置。
  15. 前記所定の鍵情報は、第1の鍵情報と第2の鍵情報とを少なくとも含んでおり、
    前記乱数列生成部は、
    前記第1の鍵情報に基づいて、第1の乱数列を生成する第1の乱数列生成部と、
    前記第2の鍵情報に基づいて、第2の乱数列を生成する第2の乱数列生成部とを含み、
    前記情報データ復号化部は、前記第1の乱数列に基づいて、一方の経路に分離された前記多値信号から前記情報データを復号し、
    前記スクランブル部は、前記情報データと前記第1の乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成し、
    前記スクランブル情報データ除去部は、他方の経路に分離された前記多値信号から前記スクランブル情報データを除去することによって、前記第2の乱数列に基づいて所定の付加情報が時間拡散された拡散付加情報を出力し、
    前記逆拡散部は、前記第2の乱数列を用いて、前記拡散付加情報に逆拡散を施し、前記付加情報を復号することを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  16. 前記拡散付加情報の信号電力は、前記拡散付加情報のチップレートに相当する信号帯域内に含まれる雑音電力よりも小さいことを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  17. 前記拡散付加情報の信号レベルは、前記多値信号の信号レベルが、前記スクランブル情報データが取り得るいずれかの信号レベルとなるように調整されることを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  18. 前記拡散付加情報の信号レベルは、前記スクランブル情報データの隣接信号点間距離の整数倍となることを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  19. 前記拡散付加情報のチップレートは、前記多値信号のシンボルレートの整数倍であることを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  20. 前記拡散付加情報のチップレートは、前記スクランブル情報データのシンボルレートの整数倍であることを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  21. 前記逆拡散部に入力される乱数列は、所定の区間が略周期的に間引かれた上で、前記拡散付加情報の逆拡散処理に用いられることを特徴とする、請求項14に記載のデータ受信装置。
  22. データ送信装置が、所定の鍵情報を用いて情報データを暗号化し、受信装置との間で秘密通信を行うデータ送信方法であって、
    前記所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成ステップと、
    前記乱数列に基づいて、所定の付加情報を時間拡散し、拡散付加情報を生成する拡散ステップと、
    前記情報データと前記乱数列と前記拡散付加情報とに基づいて、信号レベルが略乱数的に変化する信号を生成し、当該生成した信号に所定の変調処理を施し、変調信号として出力する多値信号変調ステップとを備えることを特徴とする、データ送信方法。
  23. データ受信装置が、所定の鍵情報を用いて暗号化された情報データを受信し、送信装置との間で秘密通信を行うデータ受信方法であって、
    前記所定の鍵情報に基づいて、乱数列を生成する乱数列生成ステップと、
    前記送信装置から受信した変調信号に所定の復調処理を施し、信号レベルが略乱数的に変化する多値信号を出力する復調ステップと、
    前記多値信号を2つの経路に分離する分離ステップと、
    前記乱数列に基づいて、一方の経路に分離された前記多値信号から前記情報データを復号する情報データ復号ステップと、
    前記情報データと前記乱数列とに基づいて、信号レベルが多値にスクランブルされたスクランブル情報データを生成するステップと、
    他方の経路に分離された前記多値信号から前記スクランブル情報データを除去することによって、前記乱数列に基づいて所定の付加情報が時間拡散された拡散付加情報を出力するスクランブル情報データ除去ステップと、
    前記乱数列を用いて、前記拡散付加情報に逆拡散処理を施し、前記付加情報を復号する逆拡散ステップとを備えることを特徴とする、データ受信方法。
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