JP2007225336A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でキュベットホイールの回転機構に対する負荷を低減するとともに回転機構を小型化できる自動分析装置を提供すること。
【解決手段】吸光度をもとに液体試料を分析する自動分析装置1。測定光を出射する光源15と、液体試料を収容し、環状に配列される複数の容器14と、複数の容器の中心に配置され、測定光が入射されると共に、入射した測定光を屈曲させて少なくとも1以上の容器に照射する屈曲光学素子21と、容器を透過した測定光を屈曲光学素子に向けて反射するミラー22a〜22dと、ミラーによって反射され、屈曲光学素子によって屈曲された反射光を、光源から出射され、屈曲光学素子に入射する測定光の光路から分岐させるハーフミラー23と、分岐された反射光を分光する輪帯状分散素子24と、輪帯状分散素子によって分光された分光光を受光する受光部26とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体試料に光を照射し、前記液体試料を透過した透過光を測定する自動分析装置に関するものである。
従来、血液等の液体試料を収容したキュベットに光を照射し、透過した透過光を測定する吸光度測定によって、液体試料を分析する自動分析装置が知られている。この自動分析装置は、円盤状のキュベットホイールを有し、このキュベットホイールは、複数のキュベットを環状に配置するとともにキュベットホイールの周囲に液体試料の分注機構、液体試料と反応させる試薬の分注機構、液体試料と試薬との攪拌機構、キュベットの洗浄機構等を配置している。さらに、液体試料の吸光度測定のため、キュベットを挟む対向する位置に光源とキュベットを透過した透過光を測定する測光機器が配置されている。キュベットホイールは、液体試料の分注、試薬の分注等の各機構の位置に停止し、この停止位置を移動回転する間に吸光度測定を行う技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−80055号公報
ところで、近年、多数の液体試料の短時間による吸光度測定が要求されてきている。そこで、キュベットホイールを大型化し、多数のキュベットを配置可能にしている。しかし、例えば、同じ液体試料を再測定する場合には、キュベットホイールを高速に回転する必要が生じ、キュベットホイールの回転機構が大型化するとともに回転機構に対する負荷が増大するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成でキュベットホイールの回転機構を小型化するとともに回転機構への負荷を低減できる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる自動分析装置は、液体試料の吸光度をもとに前記液体試料を分析する自動分析装置において、測定光を出射する光源と、前記液体試料を収容し、環状に配列される複数の容器と、前記複数の容器の中心に配置され、前記測定光が入射されると共に、入射した前記測定光を屈曲させて少なくとも1以上の前記容器に照射する光屈曲手段と、前記容器を透過した前記測定光を前記光屈曲手段に向けて反射する反射手段と、前記反射手段によって反射され、前記光屈曲手段によって屈曲された反射光を、前記光源から出射され、前記光屈曲手段に入射する測定光の光路から分岐させる光路分岐手段と、前記光路分岐手段によって分岐された前記反射光を分光する分光手段と、前記分光手段によって分光された分光光を受光する受光手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記環状に配列される複数の容器の配列中心軸方向から前記光屈曲手段に入射する前記測定光の光路は、前記反射手段によって反射された反射光の光路と重複することを特徴とする。
また、請求項3にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記環状に配列される複数の容器の配列中心軸方向から前記光屈曲手段に入射する前記測定光の光路は、前記反射手段によって反射された反射光の光路と異なることを特徴とする。
また、請求項4にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記光屈曲手段は、当該光屈曲手段に入射する前記測定光を前記複数の容器に向けて屈曲させる複数の屈曲面を有することを特徴とする。
また、請求項5にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記光屈曲手段は、前記測定光の光軸を中心軸とした多角錐であることを特徴とする。
また、請求項6にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記多角錐は、前記容器と同数の屈曲面を有することを特徴とする。
また、請求項7にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記光屈曲手段は、前記測定光の光軸を中心軸とした円錐状の反射鏡であることを特徴とする。
また、請求項8にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記光屈曲手段は、前記環状に配列される複数の容器の配列中心軸を中心軸として回転することを特徴とする。
また、請求項9にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記反射手段は、前記環状に配列される複数の容器の外周側に前記容器ごとに配置されていることを特徴とする。
本発明にかかる自動分析装置は、円盤状のキュベットホイールの中心に配置した屈曲光学素子によって測定光をキュベットに照射し、キュベットの背面に配置したミラーによって、キュベットを透過した透過光を反射させ、屈曲光学素子にこの反射光を集光させて吸光度測定を行うためキュベットホイールの回転とは独立に吸光度の測定が行える。この結果、キュベットホイールの回転機構を小型化でき、また、キュベットホイールを高速に回転する必要がなく、回転機構の負荷を低減できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる自動分析装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる自動分析装置1の概要構成を示すブロック図である。図1に示すように、自動分析装置1は、吸光度測定を行う機器および機構等を搭載する作業テーブル2と、作業テーブル2上の機器および機構等を制御するとともに吸光度の演算を行う制御部3とを有する。
作業テーブル2は、試薬庫7、検体テーブル10、キュベットホイール13、光源15、ハーフミラー23、輪帯状分散素子24及び受光部26等を有している。
試薬庫7は、試薬を収容した複数の試薬容器8を保持して時計方向或いは反時計方向に回転する。試薬容器8は、分注機構9によって試薬が吸引され、キュベット14に分注される。ここで、試薬容器8は、収容した試薬の内容を記載したバーコードが添付されており、バーコードリーダ6によって試薬情報が読み取られる。
検体テーブル10は、被測定対象である検体を収容した複数の検体容器11を保持して時計方向或いは反時計方向に回転する。検体容器11は、分注機構12によって検体が吸引され、キュベット14に分注される。
キュベットホイール13は、検体と試薬とを反応させる複数のキュベット14を保持して時計方向或いは反時計方向に回転する。
光源15は、キュベット14が収容する検体と試薬とが混合された液体試料に測定光を照射する。光源15が出射した測定光は、レンズ16、ミラー17、レンズ18,19、ミラー20、ハーフミラー23、屈曲光学素子21、キュベット14、ミラー22a〜22d、屈曲光学素子21、ハーフミラー23、輪帯状分散素子24およびレンズ25を通って受光部26で測光される。ここで、屈曲光学素子21は、母線が水平面に対して45°傾斜した円錐形状に成形され、表面には入射した光を反射するミラーが形成されている。また、屈曲光学素子21は、中心軸が入射した測定光の光軸と一致するように配置されている。更に、屈曲光学素子21の中心軸は、環状に配列される複数のキュベット14の配列中心軸Ax(図3参照)となるキュベットホイール13の回転中心と一致している。
ハーフミラー23は、光源が出射した測定光を屈曲光学素子21に透過させると共に、キュベット14を透過してミラー22a〜22dに反射され、屈曲光学素子21を通って戻って来る反射光を透過させる半透鏡である。
輪帯状分散素子24は、ハーフミラー23で反射された透過光を分光する輪帯状の分光手段である。受光部26は、輪帯状分散素子24で分光された分光光をレンズ25によって集光し、集光した各分光光を受光して、光電変換する。
制御部3は、自動分析装置1の作動を制御するもので、分注機構9,12の分注動作の制御を行う分注制御部4と、受光部26によって光電変換された各分光光の光強度をもとに液体試料の吸光度の演算を行う吸光度演算部5とを有している。
図2は、光源15が出射した測定光が受光部26に到達するまでをキュベットホイール13を含む主要部と共に示す斜視図である。図2に示すように、光源15が出射した液体試料を照射する測定光は、レンズ16によって平行光にされ、ミラー17によって反射して方向を変えられた後、レンズ18,19によって平行光にされてミラー20に入射する。ミラー20で鉛直方向下方に反射された平行な測定光は、ハーフミラー23を透過して屈曲光学素子21に鉛直方向上方から入射する。
屈曲光学素子21は、表面が鏡面であるため、入射した測定光は、表面で反射されて水平方向に屈曲され、水平面内全方向に放射される。水平方向に放射された測定光は、背面にミラー22a〜22dが配置されたキュベット14に入射し、キュベット14を透過した透過光は、ミラー22a〜22dによって反射される。ミラー22a〜22dによって反射された反射光は、再び同じ光路を逆行してキュベット14を透過し、屈曲光学素子21を経てハーフミラー23に入射する。ハーフミラー23は、光源15が出射した測定光を透過し、ミラー22a〜22dからの反射光を反射する。このため、ハーフミラー23に入射した反射光は、ハーフミラー23に反射されて輪帯状分散素子24に入射し、波長ごとに分光される。輪帯状分散素子24によって分光された各分光光は、レンズ25によって受光部26に集光される。
図3は、光源15から出射され、ハーフミラー23を透過した測定光が、ミラー22a〜22dによって反射された後、受光部26に集光するまでを示す断面模式図である。図3に示すように、光軸中心付近がカットされた測定光は、ハーフミラー23を透過し、屈曲光学素子21で反射して進行方向が90°屈曲される。屈曲された測定光は、キュベット14を透過した後、ミラー22b,22dによって反射される。ミラー22b,22dによって反射された反射光は、測定光と同じ光路をハーフミラー23まで逆行し、ハーフミラー23での反射によって分岐されて輪帯状分散素子24に入射する。輪帯状分散素子24は、同心円状の回折格子を有する透明部材によって形成され、入射した反射光は、波長ごとに分光され、レンズ25によって受光部26に集光される。受光部26は、同心円状に分割されると共に、放射状に分割され、それぞれ分割された部分に受光素子が配置されている。
輪帯状分散素子24は、分光光を波長ごとに径方向に分散するため、ミラー22b,22dによって反射された反射光は、輪帯状分散素子24とレンズ25とを介して受光部26の放射状に配置された各受光素子によって受光され、光電変換される。たとえば、図3に示すように、輪帯状分散素子24に入射した反射光L1は、長い波長λ2成分の光が大きく回折され、短い波長λ1成分の光が小さく回折される。このため、受光部26において、長い波長λ2成分の分光光は受光部26の外縁部に集光し、短い波長λ1成分の分光光は、受光部26の中心部に集光する。
図4は、輪帯状分散素子24の正面図である。輪帯状分散素子24は、図4に示すように、同心円状の溝を有し、各透過光は、輪帯状分散素子24を含む平面で切断した場合、線状となる。一つのキュベット14を透過した反射光L1は、輪帯状分散素子24に線状となって入射する。なお、図4において、輪帯状分散素子24は、放射状の線を有しているが、この放射状の線は、各反射光が入射する領域を示すものであり、無くてもよい。
図5は、受光部26の正面図である。図5に示すように、受光部26は、同心円状、かつ、放射状に分割されている。このように分割された各領域には受光素子が配置され、各分光光を波長ごとに受光して光電変換する。上述したように、長い波長λ2成分の分光光は、受光部26の外縁部に集光し、短い波長λ1成分の分光光は、中心部に集光する。なお、受光部26は、CCD等の2次元受光素子を用いてもよいし、放射状にPDAを配置してもよい。
以上説明したように、自動分析装置1は、光源15が出射した測定光が屈曲光学素子21によって屈曲してキュベット14に照射され、キュベット14の背面に配置されたミラー22a〜22dによって、キュベット14を透過した透過光を反射させる。そして、自動分析装置1は、ミラー22a〜22dによって反射された反射光を屈曲光学素子21とハーフミラー23とを介して輪帯状分散素子24によって波長ごとに分光し、レンズ25と受光部26とによって、各反射光に対応した各分光光を受光する。この結果、自動分析装置1は、キュベットホイール13の回転と液体試料の吸光度測定とを独立に行うことが可能となり、吸光度測定のためにキュベットホイール13を高速に回転させる必要がなくなり、キュベットホイール13の回転機構を小型化できると共に、回転機構の負荷を低減できる。
実施の形態1の自動分析装置1は、屈曲光学素子21とミラー22a〜22dと輪帯状分散素子24と受光部26とを用いることによって、キュベットホイール13を回転させることなく吸光度測定ができるようにした。なお、実施の形態1の自動分析装置1は、ハーフミラー23を用いて光源15からの測定光とキュベット14からの透過光とを分岐したが、偏向ビームスプリッタを用いてもよい。
(変形例1)
つぎに、この実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1では、円錐状の屈曲光学素子21を用いて光源15が出射した測定光を全周方向に屈曲させ、4つのキュベット14を透過した透過光を分光するようにしていた。これに対し、変形例1では、8角錐の屈曲光学素子と8つのミラーとを用いて測定光を8方向に屈曲させ、8つのキュベット14が収容する液体試料の吸光度測定を行うようにしている。
図6は、変形例1にかかる自動分析装置1Aの概要構成を示すブロック図である。図6に示すように、この自動分析装置1Aは、実施の形態1で示した屈曲光学素子21に代えて屈曲光学素子21Aを使用し、更にミラー22e〜22hを追加している。その他の構成は、実施の形態1の自動分析装置1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。これは以下に説明する変形例や他の実施の形態においても同じである。
図7は、光源15が出射した測定光が受光部26に到達するまでをキュベットホイール13を含む主要部と共に示す斜視図であり、図8は、屈曲光学素子21Aの外観を示す斜視図である。図7に示すように、屈曲光学素子21Aは、8角錐の形状を有し、この8角錐の中心軸と光源15が出射する測定光の光軸とは一致するように配置されている。
自動分析装置1Aにおいては、光源15が出射した測定光は、ハーフミラー23を透過して屈曲光学素子21Aに入射し、屈曲光学素子21Aでの反射によって水平面内に沿って8方向に屈曲されて8つのキュベット14を透過する。その後、測定光は、各キュベット14の背面に配置されるミラー22a〜22hによって反射される。
ミラー22a〜22hによって反射された反射光は、再度キュベット14を透過してハーフミラー23まで測定光と同じ光路を逆行し、ハーフミラー23で反射されて輪帯状分散素子24によって波長ごとに分光され、レンズ25を介して受光部26に集光されて受光される。
変形例1の自動分析装置1Aは、8角錐の屈曲光学素子21Aを用いることによって、測定光を全周方向ではなく、ミラー22a〜22hが配置された8方向にのみ屈曲するようにしている。このため、自動分析装置1Aは、測定光の光量を減じることなくキュベット14を照射でき、吸光度測定を高精度に行うことができる。なお、変形例1の自動分析装置1Aは、屈曲光学素子21Aは8角錐であったが、8角錐以外の多角錐であって、この多角錐が有する面数と同数のミラーを配置し、8つ以外の数の液体試料の吸光度測定を行うようにしてもよい。
(変形例2)
次に、実施の形態1の変形例2について説明する。実施の形態1では、ハーフミラー23を用いることによって、測定光と透過光とを分岐していたが、変形例2では、中空ミラーと反射面が放物面を有する屈曲光学素子とを用いることによって、測定光と透過光とを分岐し、透過光の光量を減じることなく分光し、受光するようにしている。
図9は、変形例2にかかる自動分析装置1Bの概要構成を示すブロック図である。自動分析装置1Bは、図9に示すように、実施の形態1で示したハーフミラー23に代えて中空ミラー27を使用し、屈曲光学素子21に代えて屈曲光学素子21Bを使用している。その他の構成は、実施の形態1の自動分析装置1と同じである。
図10は、中空ミラー27を通過した測定光が受光部26に集光するまでを示す断面模式図である。図10に示すように、光源15が出射した測定光は、中空ミラー27の中空部を通過し、屈曲光学素子21Bに入射する。屈曲光学素子21Bは、側面が放物面からなる反射面に成形され、軸外し放物面鏡となる。屈曲光学素子21Bに入射した光は、キュベット14の背面に配置されたミラー22b,22dに集光する。このとき、屈曲光学素子21Bの中心軸は、入射した測定光の光軸と一致するように配置されている。更に、屈曲光学素子21Bの中心軸は、環状に配列される複数のキュベット14の配列中心軸Ax(図10参照)となるキュベットホイール13の回転中心と一致している。
キュベット14を介してミラー22b,22dに集光した透過光の光軸はミラー22b,22dに対して鉛直ではないため、ミラー22b,22dで反射された反射光は、ミラー22b,22dに入射した測定光とは異なる光路を通り屈曲光学素子21Bに入射する。ミラー22b,22dによって反射された反射光は、測定光が屈曲光学素子21Bに入射した領域と異なる領域に発散して入射する。屈曲光学素子21Bは、この入射した反射光を平行光に変換するとともに中空ミラー27のミラー部分に入射させる。中空ミラー27のミラー部分に入射した反射光は、ミラー部分で反射されて輪帯状分散素子24に入射し、波長ごとに回折分光され、レンズ25を介して受光部26に集光される。
図11は、中空ミラー27の外観を示す斜視図である。図11に示すように、中空ミラー27の中心部は中空となっており、中空ミラー27が斜めに固定された場合でも、光源15が出射した測定光の光束が通過できる大きさに中央部分が形成されている。
図12は、屈曲光学素子21Bの外観を示す斜視図である。屈曲光学素子21Bは、図12に示すように、全体が円錐状の形状であり、平行光が上方から照射された場合、側面で反射して各ミラー22a〜22dの位置に集光するように側面が放物面の形状を有している。
図13は、屈曲光学素子21Bに対する測定光と反射光との関係を示す模式図である。図13に示すように、光源15が出射した測定光が屈曲光学素子21Bの内側に平行に入射した場合、測定光は、屈曲光学素子21Bの内側で反射されて屈曲し、光軸ミラー22b,22dの平面に対して所定の角度を持って集光する。このため、キュベット14を透過してミラー22b,22dに集光した測定光は、ミラー22b,22dによって反射されると、測定光とは異なる光路を通って発散し、屈曲光学素子21Bの外側に入射する。従って、ミラー22b,22dによって反射した反射光は、屈曲光学素子21Bの外側で反射して平行光に変換される。
変形例2では、中空ミラー27と軸外し放物面の形状を有する屈曲光学素子21Bとを用いることによって、測定光と反射光とを屈曲させ、測定光の光量を減じることなく各キュベット14を照射し、かつ各ミラー22a〜22dで反射された反射光の光量を減じることなく受光するので、高精度な吸光度測定ができる。なお、変形例2では、中空ミラー27の中空部分は、円形であったが、中空ミラー27を傾けた場合、測定光の光束を遮らない楕円形にしてもよい。また、中空部分は、透明部材で塞がれているようにしてもよい。
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1の自動分析装置1は、屈曲光学素子21を用いて光源15が出射した測定光を分散させ、複数のキュベットが収容する液体試料の吸光度測定を同時に行えるようにしていた。これに対し、実施の形態2の自動分析装置は、屈曲光学素子に代えて凹面ミラーを使用し、キュベットホイール13に配置される所望のキュベット14が収容する液体試料の吸光度測定ができるようにしている。
図14は、実施の形態2にかかる自動分析装置100の概要構成を示すブロック図である。図14に示すように、自動分析装置100は、実施の形態1で示したキュベット14の背面に配置したミラー22a〜22dに代えて全周ミラー33を使用すると共に、屈曲光学素子21に代えて凹面ミラー28を使用し、輪帯状分散素子24,レンズ25および受光部26に代えて凹面ミラー29,スリット30,グレイティング(凹面回折格子)31および受光部32を使用している。凹面ミラー29は、凹面ミラー28と同様な放物面からなる反射面を有している。その他の構成は、実施の形態1の自動分析装置1と同じである。
全周ミラー33は、環状形状を有し、キュベットホイール13に固定され、キュベット14の背面全体を囲うように配置された反射ミラーである。凹面ミラー28は、反射面が放物面形状に成形され、軸外し放物面鏡となる。凹面ミラー28は、入射した測定光を反射し、焦点位置に配置された全周ミラー33の1点に集光する。また、凹面ミラー28は、キュベットホイール13と独立して回転する回転機構(図示せず)に固定されている。
図15は、光源15が出射した測定光が受光部32に到達するまでをキュベットホイール13を含む主要部と共に示す斜視図である。図15に示すように、光源15から出射した測定光は、ミラー20で反射され、ハーフミラー23を透過し、凹面ミラー28に入射する。凹面ミラー28は、入射した測定光を反射し、キュベット14を介して焦点位置に配置された全周ミラー33の1点に集光させる。全周ミラー33に集光した透過光は、全周ミラー33によって反射され、測定光と同じ光路をハーフミラー23まで逆行して反射される。ハーフミラー23で反射された反射光は、凹面ミラー29で反射されてスリット30に集光する。スリット30を通過した反射光は、グレイティング31に入射して分光される。グレイティング31で分光された分光光は、受光部32に集光される。
このように、自動分析装置100は、キュベットホイール13の回転とは独立に凹面ミラー28のみを回転させることによって、受光光学系であるハーフミラー23、凹面ミラー29、スリット30、グレイティング31、受光部32を固定したまま、キュベット14が収容する所望の液体試料の吸光度測定ができる。
実施の形態2の自動分析装置100は、キュベットホイール13の回転とは独立に回転する凹面ミラー28とキュベット14の背面に全周ミラー33とを配置することによって、所望の液体試料に測定光を照射し、固定された受光光学系によって、吸光度測定ができる。
(変形例)
次に、実施の形態2の変形例について説明する。実施の形態2では、ハーフミラー23を用いて測定光と反射光とを分岐していた。これに対し、この変形例は、光源が出射した測定光と反射光とを異なる光路を通過させることによって、測定光の光量および透過光の光量を減じることなく回折分光し、高精度の吸高度測定を行えるようにしている。
図16は、実施の形態2の変形例にかかる自動分析装置100Aの概要構成を示すブロック図である。図16に示すように、自動分析装置100Aは、実施の形態2で示したハーフミラー23を回転板37とミラー40とを内蔵したケース36に代え、回転板37と凹面ミラー28とを接続する支柱38を有している。その他の構成は、実施の形態2の自動分析装置100と同じである。
図17は、光源15が出射した測定光が受光部32に到達するまでをキュベットホイール13を含む主要部と共に示す斜視図である。図17に示すように、光源15が出射した測定光は、回転板34の中央に入射し、回転板34の中に形成された1対の反射ミラーで反射された後、凹面ミラー28に入射する。凹面ミラー28は、液体試料を収容したキュベット14を介して入射した測定光を全周ミラー33の1点に集光する。全周ミラー33は、キュベット14を介して入射した透過光を反射し、反射光は、再び凹面ミラー28に入射し、平行光に変換され、ミラー40に入射する。
ミラー40は、入射した反射光を再度反射して凹面ミラー29に入射させ、凹面ミラー29で収束された後、グレイティング31によって波長ごとに分光されて受光部32に集光する。
ここで、回転板34と凹面ミラー28とミラー40との関係について説明する。図18は、回転ミラー34とミラー40とを固定するケース36の内部を示した断面図である。図18に示すように、ケース36の側面は、透明部材で形成されると共に、ケース36は、透明支持板39を支持し、透明支持板39がミラー40を支持している。回転板34と凹面ミラー28とは、支柱38によって接続され、ケース36とは独立して回転する。また、キュベットホイール13もケース36とは、分離され、独立した回転を行う。
自動分析装置100Aにおいては、光源15が出射した測定光は、回転板34を介して凹面ミラー28の斜面上方に入射する。凹面ミラー28に入射した測定光は、反射後、凹面ミラー28の焦点位置に配置された全周ミラー33に集光するが、測定光の光軸は、全周ミラー33に対して鉛直ではない。このため、全周ミラー33で反射した反射光は、測定光と同じ光路を通らず、凹面ミラー28の中央部に入射する。このため、光源15から出射された測定光の光路は、環状に配列される複数のキュベット14の配列中心軸Ax(図18参照)において全周ミラー33で反射された反射光の光路と異なっている。
凹面ミラー28の中央部に入射した反射光は、凹面ミラー28で反射されて平行光に変換されると共に、常に同じ光路に反射される。回転板34と凹面ミラー28とが回転しても測定光と反射光との位置関係は不変であるため、ミラー40の位置が固定されていてもミラー40は、常に同じ方向に光を反射する。
図19−1〜図19−4は、測定光が回転してもミラー40で反射される反射光は、常に同一方向であることを示す斜視図である。図19−1は、測定光の光軸と反射光の光軸とが同一方向である場合を示し、図19−2は、キュベットホイール13の上面から見て回転板34と凹面ミラー28とが反時計回りに90°回転した場合、測定光の光軸と反射光の光軸とが90°ずれている場合を示す。図19―3は、回転板34と凹面ミラー28とが反時計回りに180°回転した場合を示し、図19−4は、回転板34と凹面ミラー28とが反時計回りに270°回転した場合を示す。
図20は、回転板34の外観を示す斜視図である。図20に示すように、回転板34は、中央部に1対の45°の傾斜の内壁を有する矩形の孔を有する。平行光である測定光は、この孔の傾斜面に入射すると、反射され、対向する他の傾斜面に入射して反射され、入射した測定光と光軸がずれた測定光を出射する。
図21は、回転板34の断面を示す断面図である。図21に示すように、回転板34が有する矩形状の孔の内壁は、ともに回転板34の面に対して45°の傾斜を有し、測定光が回転板34の孔に入射した場合、光の光束は分散されず、単に光軸がずれて出射する。
自動分析装置100Aにおいては、回転板34に入射した測定光は、光量を減じることなく凹面ミラー28に入射し、また、凹面ミラー28も光量を減じることなく反射光をミラー40に対して反射する。ミラー40も入射した反射光の光量を減じることなく凹面ミラー29に反射するため、光量を損失せずに液体試料に対して光を照射できると共に、光量の損失無しに透過光を回折分光できる。このため、自動分析装置100Aは、高精度の吸光度測定が行える。
この変形例の自動分析装置100Aは、回転板34と凹面ミラー28とを回転させることによって、所望の液体試料の吸光度測定が高精度に行うことができる。なお、変形例の自動分析装置100Aは、ミラー40で反射された反射光を凹面ミラー29とグレイティング31とを介して受光部32に分光光を集光するようにしていたが、凹面ミラー29を平面回折格子に代え、グレイティング31を凹面ミラーに代え、分光光を受光部32に受光させるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1にかかる自動分析装置の概要構成を示すブロック図である。 光源が出射した測定光が受光部に到達するまでをキュベットホイールを含む主要部と共に示す斜視図である。 この発明の実施の形態1にかかる測定光が受光部に集光するまでを示す断面模式図である。 この発明の実施の形態1にかかる輪帯状分散素子の正面図である。 この発明の実施の形態1にかかる受光部の正面図である。 この発明の実施の形態1の変形例1にかかる自動分析装置の概要構成を示すブロック図である。 光源が出射した測定光が受光部に到達するまでをキュベットホイールを含む主要部と共に示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の変形例1にかかる屈曲光学素子の外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の変形例2にかかる自動分析装置の概要構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1の変形例2にかかる測定光が受光部に集光するまでを示す断面模式図である。 この発明の実施の形態1の変形例2にかかる中空ミラーの外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の変形例2にかかる屈曲光学素子の外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の変形例2にかかる屈曲光学素子に対する入射光と反射光との関係を示す模式図である。 この発明の実施の形態2にかかる自動分析装置の概要構成を示すブロック図である。 光源が出射した測定光が受光部に到達するまでをキュベットホイールを含む主要部と共に示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる自動分析装置の概要構成を示すブロック図である。 光源が出射した測定光が受光部に到達するまでをキュベットホイールを含む主要部と共に示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる凹面ミラーに入射する測定光と凹面ミラーで反射される反射光との関係を示す断面模式図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる測定光と反射光とが同方向である場合を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる測定光と反射光とが90°である場合を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる測定光と反射光とが180°である場合を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる測定光と反射光とが270°である場合を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる回転板の外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる回転板の断面を示す断面図である。
符号の説明
1,1A,1B,100,100A 自動分析装置
2,2A,2B,2C 作業テーブル
3 制御部
4 分注制御部
5 吸光度演算部
6 バーコードリーダ
7 試薬庫
8 試薬容器
9,12 分注機構
10 検体テーブル
11 検体容器
13 キュベットホイール
14 キュベット
15 光源
16,18,19,25 レンズ
17,20,22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,40 ミラー
21,21A,21B 屈曲光学素子
23 ハーフミラー
24 輪帯状分散素子
26,32 受光部
27 中空ミラー
28,29 凹面ミラー
30 スリット
31 グレイティング
33 全周ミラー
34 回転板
36 ケース
38 支柱
39 透明支持板

Claims (9)

  1. 液体試料の吸光度をもとに前記液体試料を分析する自動分析装置において、
    測定光を出射する光源と、
    前記液体試料を収容し、環状に配列される複数の容器と、
    前記複数の容器の中心に配置され、前記測定光が入射されると共に、入射した前記測定光を屈曲させて少なくとも1以上の前記容器に照射する光屈曲手段と、
    前記容器を透過した前記測定光を前記光屈曲手段に向けて反射する反射手段と、
    前記反射手段によって反射され、前記光屈曲手段によって屈曲された反射光を、前記光源から出射され、前記光屈曲手段に入射する測定光の光路から分岐させる光路分岐手段と、
    前記光路分岐手段によって分岐された前記反射光を分光する分光手段と、
    前記分光手段によって分光された分光光を受光する受光手段と、
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記環状に配列される複数の容器の配列中心軸方向から前記光屈曲手段に入射する前記測定光の光路は、前記反射手段によって反射された反射光の光路と重複することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記環状に配列される複数の容器の配列中心軸方向から前記光屈曲手段に入射する前記測定光の光路は、前記反射手段によって反射された反射光の光路と異なることを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  4. 前記光屈曲手段は、当該光屈曲手段に入射する前記測定光を前記複数の容器に向けて屈曲させる複数の屈曲面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動分析装置。
  5. 前記光屈曲手段は、前記測定光の光軸を中心軸とした多角錐であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動分析装置。
  6. 前記多角錐は、前記容器と同数の屈曲面を有することを特徴とする請求項5に記載の自動分析装置。
  7. 前記光屈曲手段は、前記測定光の光軸を中心軸とした円錐状の反射鏡であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動分析装置。
  8. 前記光屈曲手段は、前記環状に配列される複数の容器の配列中心軸を中心軸として回転することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の自動分析装置。
  9. 前記反射手段は、前記環状に配列される複数の容器の外周側に前記容器ごとに配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の自動分析装置。
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