JP2007225029A - 軸受ユニット - Google Patents

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Takatsugu Furubayashi
卓嗣 古林
Katsutoshi Mogi
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Abstract

【課題】製造工程を簡略化することのできる軸受ユニットを提供する。
【解決手段】軸受ユニット1は、円筒形状を有し、かつ外周面に複数の磁極が着磁された固定軸2と、固定軸2の外周に配置され、固定軸2の外周面に対向する内周面を有する外輪スリーブ4とを備えている。外輪スリーブ4は固定軸2の内径方向に延びるフランジ部6を有しており、かつフランジ部6の主面は固定軸2の軸方向端面と対向している。固定軸2の外周面と外輪スリーブ4の内周面との間の隙間およびフランジ部6の主面と固定軸2の軸方向端面との隙間に注入された磁性流体をさらに備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は軸受ユニットに関し、より特定的には、コンピュータのハードディスクの磁気ヘッド部に用いられる軸受ユニットに関する。
磁性流体軸受は、磁性流体を軸受の潤滑剤として用いた軸受である。磁性流体軸受の作動原理は流体潤滑理論によらず磁力によるため、軸と外輪とが相対的に静止している場合、あるいは軸と外輪との相対速度が極めて小さな場合でも、外部からの加圧なしで軸と外輪とを非接触で支持することができる。このため磁性流体軸受は揺動運動の支点軸受として好適であり、コンピュータのハードディスク(HDD)装置におけるスイングアームの支点軸受として使用され得る。従来の磁性流体軸受は、たとえば特開2004−218792号公報(特許文献1)、実公平7−736号公報(特許文献2)、および特開2003−13957号公報(特許文献3)などに開示されている。
図11は、特許文献1に開示されたHDD装置におけるスイングアーム装置を示す断面図である。図11を参照して、スイングアーム122は磁性流体軸受101を介して正逆回動自在に設置されている。磁性流体軸受101は、回転支軸103と、軸受外輪102とを備えている。回転支軸103は非磁性材料よりなっており、ネジ127によって基台123に固定されている。回転支軸103の外周には軸受外輪102が配置されており、軸受外輪102にはスイングアーム122が取り付けられている。スイングアーム122の一方の端部には磁気ディスクに情報を記録するため磁気ヘッド124が設けられており、スイングアーム122の他方の端部にはヘッド位置決め機構126が設けられている。
軸受外輪102の内周面には複数の磁極104が設けられている。複数の磁極104の各々は円周方向および軸方向に分離されて、軸受外輪102の全周に設けられている。また、回転支軸103は、その上端面にフランジ部105aを有しており、その下端面にフランジ部105bを有している。フランジ部105a,105bの各々は、回転支軸103の外径方向に延在している。回転支軸103と軸受外輪102との隙間Gには磁性流体が注入されている。
図11のスイングアーム装置においては、磁性流体軸受101の自重によって磁性流体軸受101にスラスト荷重が発生する。このスラスト荷重は、フランジ部105aおよび軸受外輪102と、フランジ部105bおよび軸受外輪102との各々によって構成される滑り軸受によって支持されていると考えられる。
特開2004−218792号公報 実公平7−736号公報 特開2003−13957号公報
図11の磁性流体軸受101においては、軸受外輪102の内周面に磁石を埋め込むことによって複数の磁極が設けられている。しかし、軸受外輪102に複数の磁石を埋め込むことは煩雑であり、磁性流体軸受の製造工程の複雑化を招くという問題があった。
ここで、引用文献2には軸を多極着磁する技術が開示されており、この技術を図11の構造に適用して、軸受外輪102に複数の磁石を埋め込む代わりに回転支軸103を多極着磁することも考えられる。しかし、図11の磁性流体軸受101において、回転支軸103はフランジ部105a,105bを有している形状であるため、多極着磁しにくかった。このため、製造工程の複雑化を招くという問題を解決することはできなかった。
したがって、本発明の目的は、製造工程を簡略化することのできる軸受ユニットを提供することである。
本発明の軸受ユニットは、円筒形状を有し、かつ外周面に複数の磁極が着磁された軸と、軸の外周に配置され、軸の外周面に対向する内周面を有する外輪とを備えている。外輪は軸の内径方向に延びるフランジ部を有しており、かつフランジ部の主面は軸の軸方向端面と対向している。軸の外周面と外輪の内周面との間の隙間およびフランジ部の主面と軸の軸方向端面との隙間に注入された磁性流体をさらに備えている。
本発明の軸受ユニットによれば、軸は円筒形状を有しており、簡易な形状であるので、軸の外周面を容易に着磁することができる。このため、複数の磁石を埋め込むことなく複数の磁極を形成することができ、製造工程を簡略化することができる。
本発明の軸受ユニットにおいて好ましくは、軸はプラセオジム磁石よりなっている。プラセオジム磁石は機械加工性に富んだ磁性体であるので、円筒形状の軸を容易に形成することができる。また、軸を中空形状にし、軸の中空部分の壁面にネジ溝を形成する場合にも、容易にネジ溝を形成することができる。また軸自体を磁化できるので、磁石を埋め込む場合に比べて部品点数を減少することができる。
本発明の軸受ユニットにおいて好ましくは、軸に固定され、かつ軸の外径方向に延在する板がさらに備えられている。板の主面は外輪の軸方向端面と対向しており、磁性流体は板の主面と外輪の軸方向端面との隙間にも注入されている。
これにより、軸とは別体で形成された板と、外輪とによって滑り軸受が構成され、この滑り軸受によってスラスト荷重が支持される。板の材質は自由であるので、摩擦係数の低い材料を用いることによってスラスト方向の摩擦を低減することができ、高強度な材料を板として用いることによって板を薄板化することができ、それにより軸受ユニットの小型化を図ることができる。
本発明の軸受ユニットにおいて好ましくは、板の主面には複数の磁極が形成されている。
これにより、板の主面と外輪の軸方向端面との間に存在する磁性流体が板の磁力により保持され、磁性流体によって外輪をスラスト方向に非接触で保持することができる。その結果、スラスト軸受の摩擦を低減することができる。
本発明の軸受ユニットにおいて好ましくは、磁性流体は脂肪酸、アルコール、脂肪族アミド、エステル、および硫化油脂からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の材料を含んでいる、または上記材料の誘導体を含んでいる。
これらの材料は、金属表面への吸着性の高い極性物質であり、高い潤滑能力を有している。したがって、磁性流体の潤滑性を向上することができる。
本発明の軸受ユニットによれば、製造工程を簡略化することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における軸受ユニットの構造を示す断面図である。図2(a)は図1のA部拡大図であり、図2(b)は図1のB部拡大図である。図1および図2を参照して、本実施の形態の軸受ユニット1は固定軸2と、外輪スリーブ4と、スラスト板5と、磁性流体7とを備えている。
固定軸2は中空部分8のある円筒形状を有しており、たとえばプラセオジム磁石などの磁性体よりなっている。中空部分8の壁面にはたとえばネジ溝が形成されている。固定軸2の外周面2bには複数の磁極が着磁されている。固定軸2の下部には円盤状のスラスト板5が固定されている。
外輪スリーブ4は中空部分のある円筒形状を有しており、ラジアル軸受隙間を隔てて固定軸2の外周に配置されている。特に図2(a)に示すように、固定軸2の外周面2bと外輪スリーブ4の内周面4aとは互いに対向している。また、外輪スリーブ4はその上部にフランジ部6を有している。フランジ部6は外輪スリーブ4と一体化しており、固定軸2の内径方向(図1中横方向)に延在している。フランジ部6の下面6aは、スラスト軸受隙間を隔てて固定軸2の上端面2a(軸方向端面)と対向している。
スラスト板5は、たとえば接着剤によって固定軸2に固定されており、固定軸2の外径方向(図1中横方向)に延在している。スラスト板5の厚さはたとえば0.5mmである。スラスト板5の上面5aは外輪スリーブ4の下端面4b(軸方向端面)と対向している。
磁性流体7は固定軸2と外輪スリーブ4との間に注入されている。すなわち、固定軸2の外周面2bと外輪スリーブ4の内周面4aとの隙間、固定軸2の上端面2aとフランジ部6の下面6aとの隙間、スラスト板5の上面5aと外輪スリーブ4の下端面4bとの隙間に注入されている。磁性流体7は磁性に加え油性をも有しており、磁性粒子をコロイド状に分散させた液体によって構成されている。また、たとえば脂肪酸、アルコール、脂肪族アミド、エステル、または硫化油脂などの材料またはこれらの材料の誘導体が0.1質量%〜3質量%の範囲で上記液体中にさらに添加されてもよい。これらの潤滑材料は金属表面への吸着性の高い極性物質であり、高い潤滑能力を有しているので、磁性流体7の潤滑性を向上することができる。
外輪スリーブ4およびスラスト板5の各々は、たとえばオーステナイト系ステンレス鋼や黄銅などの非磁性体よりなっている。
図3は、図1のIII−III線に沿う断面における固定軸の磁極分布を示す図であり、図4は、固定軸の展開図における固定軸の磁極分布を示す図である。図3および図4を参照して、固定軸2の外周面2bは、円周方向(図4中横方向)に複数の磁極が並ぶように着磁されている。円周方向で隣り合う磁極同士は互いに異極となっており、複数の磁極の各々は軸方向(図4中縦方向)に延びている。
なお、固定軸2の着磁状態は自由であり、図3および図4に示す着磁状態の他、たとえば図5または図6に示すような着磁状態であってもよい。図5を参照して、固定軸2の外周面2bは軸方向に複数の磁極が並ぶように着磁されている。軸方向で隣り合う磁極同士は互いに異極となっており、複数の磁極の各々は円周方向に延びている。図6を参照して、固定軸2の外周面2bは軸方向および円周方向に複数の磁極が並ぶように着磁されている。軸方向および円周方向の各々で隣り合う磁極同士は互いに異極となっている。
一方、固定軸2とフランジ部6との間では磁性流体軸受が構成されていないため、固定軸2の上端面2aとフランジ部6の下面6aとの間の潤滑性は、磁性流体7の磁力ではなく磁性流体7の油性によって確保されている。同様に、外輪スリーブ4とスラスト板5との間では磁性流体軸受が構成されていないため、外輪スリーブ4の下端面4bとスラスト板5の上面5aとの間の潤滑性は、磁性流体7の磁力ではなく磁性流体7の油性によって確保されている。つまり、軸受ユニット1のスラスト方向の荷重は、固定軸2とフランジ部とによって構成される滑り軸受と、スラスト板5と外輪スリーブ4とによって構成される滑り軸受とによって支持される。
スラスト荷重を支持する上記2つの滑り軸受は、境界潤滑条件下で動作する。境界潤滑条件下においては軸と外輪との固体接触が起こり、摩擦が増大しやすい。このため滑り軸受における固体接触が起こる部分の摩擦を低減することにより、固体接触の摩擦が低減されてもよい。具体的に固体接触が起こる部分とは、固定軸2の上端面2aとフランジ部6の下面6aとの互いに対向する部分と、スラスト板5の上面5aと外輪スリーブ4の下端面4bとの互いに対向する部分とを意味している。
摩擦を低減する方法としては、四フッ化エチレン樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、およびポリエーテルエーテルケトンからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の材料を含む材料で固体接触が起こる部分を形成する部分方法が考えられる。外輪スリーブ4全体、スラスト板5全体、またはフランジ部6全体が上記材料よりなっていてもよい。また、固体接触が起こる部分に表面処理または表面改質を施す方法も考えられる。具体的には、たとえばMoS2膜、WS2膜、C膜、Ag膜、Ni−P−B膜、CNx膜、B−C−N膜、およびCrN膜からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の膜(以下、低摩擦膜と記すこともある)を形成する方法や、Alを偏在させる方法が考えられる。なお、上記低摩擦膜を形成する以外の表面処理または表面改質処理が施されていてもよい。また、外輪スリーブ4全体、スラスト板5全体、またはフランジ部6の表面全体に表面処理または表面改質処理が施されていてもよい。
上記低摩擦膜のうち特にMoS2膜は、摩擦係数が低く、ショット処理により常温で形成することができるため素材の熱変形が小さい。加えて、膜厚が薄くても摩擦係数を低減できるので膜形成によるサイズの変化が小さい。C膜にはDLC(Diamond Like Carbon)膜も含まれる。DLC膜とは、主に炭素と水素から構成されるダイヤモンドに近い物性を持つアモルファス(非結晶)状のカーボン膜である。Ni−P−B膜はたとえばメッキにより形成される。B−C−N膜はたとえば真空製膜技術によって形成される。Alに関しては、固体接触が起こる部分の母材をAlとし、陽極酸化でAl表面を微細に多孔質化し、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)などの固体潤滑材を表面に含浸することによりAlを偏在させることができる。
本実施の形態における軸受ユニット1によれば、固定軸2は円筒形状を有しており、簡易な形状であるので、固定軸2の外周面2bを容易に着磁することができる。これについて以下に詳細に説明する。
図7は、本発明の一実施の形態における固定軸の着磁方法を説明するための平面図である。図8(a)は、図7の側面図であり、(b)は、フランジ部を有する固定軸の着磁方法を説明するための側面図である。図7を参照して、固定軸2の着磁には円周形状の着磁装置30が用いられる。着磁装置30は、円周形状のハウジング31と、電線32とを有している。ハウジング31の内周面には複数の溝が形成されており、溝の各々は、ハウジング31の軸方向(図7において紙面に垂直な方向)に延びている。そして、ハウジング31の溝の各々には電線32が配置されており、電線32は紙面に垂直方向に存在する上端面および下端面において180度折り曲げられており、溝31の各々に通されている。これにより、周方向で互いに隣り合う溝に配置された電線には互いに異なる向きの電流が流される。固定軸2の着磁の際には着磁装置30の中空部分に固定軸2が配置され、電線32に電流が流される。これにより、着磁装置30の中空部分に磁界が発生し、この磁界によって固定軸2が着磁される。その結果、図3に示すように、固定軸2の外周面2bに複数の磁極が形成される。固定軸2が円筒形状であると、図8(a)に示すように着磁装置30の中空部分に固定軸2を完全に収納することができるので、固定軸2の外周面2bを容易に着磁することができる。
一方、図8(b)を参照して、固定軸202が円筒形状でなく、たとえば外径方向に延在したフランジ部206を有している場合には、フランジ部206とハウジング31とが干渉するため、着磁装置30の中空部分に固定軸202を完全に収納することができない。このため、フランジ部206付近の固定軸202の着磁が困難となり、固定軸202の外周面への着磁が困難となる。
したがって、固定軸2を円筒形状とすることによって固定軸2の外周面2bを容易に着磁することができるので、複数の磁石を埋め込むことなく複数の磁極を形成することができ、固定軸2に固定するスラスト板も省略可能となる。その結果、製造工程を簡略化することができる。加えて、フランジ部6を外輪スリーブ4と一体化して形成することにより、別体で形成する場合に比べて部品点数を減少させ、軸受ユニットの構造を簡単にすることができる。
また、固定軸2が、機械加工性に富んだ磁性体であるプラセオジム磁石よりなっているので、円筒形状の固定軸2を容易に形成することができる。特に固定軸2の中空部分8の壁面にネジ溝を形成する場合に、容易にネジ溝を形成することができる。また回転軸2自体を磁化できるので、磁石を埋め込む場合に比べて部品点数を減少することができる。
また、本実施の形態では、固定軸2に固定され、かつ固定軸2の外径方向に延在するスラスト板5を軸受ユニット1が備えており、スラスト板5の上面5aが外輪スリーブ4の下端面4bと対向しており、磁性流体7がスラスト板5の上面5aと外輪スリーブ4の下端面4bとの隙間にも注入されている。これにより、固定軸2とは別体で形成されたスラスト板5と、外輪スリーブ4とによって滑り軸受が構成され、この滑り軸受によってスラスト荷重が支持される。スラスト板5の材質は任意であるので、スラスト板5として摩擦係数の低い材料を用いることによってスラスト方向の摩擦を低減することができ、高強度な材料を板として用いることによって板を薄板化することができ、それにより軸受ユニット1の小型化を図ることができる。
軸受ユニット1は、たとえばHDD装置におけるスイングアーム装置の支点軸受としての使用に適している。
図9は、本発明の一実施の形態における軸受ユニットをHDD装置におけるスイングアーム装置の支点軸受として使用した場合を説明する断面図である。図9を参照して、スイングアーム装置21は、スイングアーム22と、磁気ヘッド24と、ヘッド位置決め機構26と、軸受ユニット1とを備えている。軸受ユニット1の固定軸2の中空部分および基台23にネジ27を螺合させることによって、基台23に固定軸2が固定されている。軸受ユニット1の外輪スリーブ4にはスイングアーム22が取り付けられている。これにより、スイングアーム22はネジ27を支点として揺動可能となっている。スイングアーム22の図中左端には、磁気ディスク25に情報を記録するための磁気ヘッド24が設けられており、磁気ヘッド24は磁気ディスク25の情報記録面に対向している。スイングアーム22の図中右端にはヘッド位置決め機構26のロータ26aが設けられている。基台23にはロータ26aに対向するようにヘッド位置決め機構26のステータ26bが設けられている。ロータ26aはコイルにより構成されており、ステータ26bは永久磁石により構成されている。スイングアーム装置21においては、ロータ26aに流す電流によってロータ26aおよびステータ26bの間に磁力を発生させ、この磁力を動力としてスイングアーム22を揺動させ、磁気ヘッド24を所望の位置へ移動させる。
また、本実施の形態においては、スラスト板5が非磁性体よりなっている場合について示したが、スラスト板5の材料に特に制限はない。特に、スラスト板5はたとえばプラセオジム磁石などの磁性体よりなっていてもよく、図10に示すような着磁状態であってもよい。図10を参照して、スラスト板5の上面5aには複数の磁極が形成されている。具体的には、円周方向に複数の磁極が並ぶように着磁されており、円周方向の各々で隣り合う磁極同士は互いに異極となっている。
さらに、本実施の形態においては、外輪スリーブ4が固定軸2の上端面2a側にのみフランジ部6を有している場合について示したが、本発明においては、スラスト板5が設けられる代わりに外輪スリーブ4が固定軸2の下端面側にもフランジ部を有していて、このフランジ部と固定軸2の下端面とが滑り軸受を構成していてもよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
本発明は、コンピュータのハードディスクの磁気ヘッド部に用いられる軸受ユニットに特に適している。
本発明の一実施の形態における軸受ユニットの構造を示す断面図である。 (a)は図1のA部拡大図であり、(b)は図1のB部拡大図である。 図1のIII−III線に沿う断面における固定軸の磁極分布を示す図である。 固定軸の展開図における固定軸の磁極分布を示す図である。 固定軸の展開図における固定軸の磁極分布の他の例を示す図である。 固定軸の展開図における固定軸の磁極分布のさらに他の例を示す図である。 本発明の一実施の形態における固定軸の着磁方法を説明するための平面図である。 (a)は、図7の側面図であり、(b)は、フランジ部を有する固定軸の着磁方法を説明するための側面図である。 本発明の一実施の形態における軸受ユニットをHDD装置におけるスイングアーム装置の支点軸受として使用した場合を説明する断面図である。 本発明の一実施の形態におけるスラスト板の他の例を示す斜視図である。 特許文献1に開示されたHDD装置におけるスイングアーム装置を示す断面図である。
符号の説明
1 軸受ユニット、2,202 固定軸、2a 固定軸上端面、2b 固定軸外周面、4 外輪スリーブ、4a 外輪スリーブ内周面、4b 外輪スリーブ下端面、5 スラスト板、5a スラスト板上面、6,105a,105b,206 フランジ部、6a フランジ部下面、7 磁性流体、8 中空部分、21 スイングアーム装置、22,122 スイングアーム、23,123 基台、24,124 磁気ヘッド、25 磁気ディスク、26,126 ヘッド位置決め機構、26a ロータ、26b ステータ、27,127 ネジ、30 着磁装置、31 ハウジング、32 電線、101 磁性流体軸受、102 軸受外輪、103 回転支軸、104 磁極。

Claims (5)

  1. 円筒形状を有し、かつ外周面に複数の磁極が着磁された軸と、
    前記軸の外周に配置され、前記軸の外周面に対向する内周面を有する外輪とを備え、
    前記外輪は前記軸の内径方向に延びるフランジ部を有し、かつ前記フランジ部の主面は前記軸の軸方向端面と対向し、
    前記軸の外周面と前記外輪の内周面との間の隙間および前記フランジ部の主面と前記軸の軸方向端面との隙間に注入された磁性流体をさらに備えることを特徴とする、軸受ユニット。
  2. 前記軸はプラセオジム磁石よりなる、請求項1に記載の軸受ユニット。
  3. 前記軸に固定され、かつ前記軸の外径方向に延在する板をさらに備え、
    前記板の主面は前記外輪の軸方向端面と対向し、前記磁性流体は前記板の主面と前記外輪の軸方向端面との隙間にも注入されている、請求項1または2に記載の軸受ユニット。
  4. 前記板の主面には複数の磁極が形成されている、請求項3に記載の軸受ユニット。
  5. 前記磁性流体は脂肪酸、アルコール、脂肪族アミド、エステル、および硫化油脂からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の材料を含んでいる、または前記材料の誘導体を含んでいることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010158083A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Chuo Univ 超音波モータ
JP2019010663A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 ユニバーサル製缶株式会社 成形ローラの摺動構造

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