JP2007223440A - Sunroof unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、可動パネルを移動して、車両ルーフに設けられた開口部を開閉するサンルーフ装置に関わる。このようなサンルーフ装置は、駆動力を発生させる1つの駆動装置と、この駆動力を可動パネルに伝達して可動パネルの所定の姿勢を維持しつつ移動させるためのラックベルトを備えている。本発明は、特に駆動装置に備えられて駆動力を出力する駆動歯車のピニオン歯と、ラックベルトに形成されて駆動力を受けるラックベルトのラック歯の構成に関する。 The present invention relates to a sunroof device that moves a movable panel to open and close an opening provided in a vehicle roof. Such a sunroof device includes one driving device that generates a driving force, and a rack belt that transmits the driving force to the movable panel and moves the movable panel while maintaining a predetermined posture. The present invention particularly relates to a configuration of pinion teeth of a driving gear provided in a driving device and outputting driving force, and rack teeth of a rack belt formed on a rack belt and receiving driving force.
従来、サンルーフ装置において、ピニオン歯と、ラック歯を共に樹脂製にして、弾力性に優れる歯の特性を活かして作動時の静粛性を向上させ、また噛合いの伝達効率を高める構成が提案されている。(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献1に示されるようなサンルーフ装置のように、ピニオン歯とラック歯を共に樹脂製にしたときは、駆動力の伝達効率が良くまた静粛な作動が得られる反面、歯の必要強度を確保する上で、歯の厚さを大きくする必要がある。
However, when both the pinion teeth and the rack teeth are made of resin as in the sunroof device shown in the above-mentioned
特に、駆動装置を、そのピニオン歯の歯厚を大きく確保したまま、車両のルーフ内の狭いスペースに装着するために小型にしようとすれば、駆動歯車の歯数を少なくして小型にしなければならない。駆動歯車の歯数が少ないと、同時に噛合うピニオン歯とラック歯の数は減少する。この結果、駆動歯車からラックベルトへ伝達される駆動力に変動が生じ易くなって、新たな作動音の増加の原因になる。このように、従来の構成では、作動時の静粛性が十分達成できない問題が生じてしまう。 In particular, if the drive device is to be made small in order to be mounted in a narrow space in the roof of the vehicle while ensuring a large tooth thickness of the pinion teeth, the number of teeth of the drive gear must be reduced to make it small. Don't be. When the number of teeth of the drive gear is small, the number of pinion teeth and rack teeth that are simultaneously meshed decreases. As a result, the driving force transmitted from the driving gear to the rack belt is likely to fluctuate, causing a new increase in operating noise. Thus, with the conventional configuration, there arises a problem that the silence during operation cannot be sufficiently achieved.
この問題を解消するために、本発明の技術的な課題は、サンルーフ装置の駆動装置を作動時の静粛性を達成しつつ、駆動装置を小型にできるピニオン歯とラック歯の構成を提案することである。 In order to solve this problem, the technical problem of the present invention is to propose a configuration of pinion teeth and rack teeth that can reduce the size of the drive device while achieving quietness during operation of the drive device of the sunroof device. It is.
上記した技術的課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、車両のルーフに設けられた開口部を開閉する可動パネルと、前記可動パネルを前記ルーフに対して移動可能に支持する1対の支持機構と、前記可動パネルを駆動するための駆動力を発生するモータと、該駆動力を出力する駆動歯車を備える駆動装置と、互いに対向する位置で前記駆動歯車と係合し、前記1対の支持機構にそれぞれ連結される1対の樹脂製のラックベルトとを備えるサンルーフ装置において、
前記駆動歯車に備えられ金属製のピニオン歯を、前記ラックベルトに形成されたラック歯と噛合い係合させる構成にし、前記ピニオン歯のピッチ線上における円弧歯厚を、前記ラック歯のピッチ線上における歯厚の2分の1以下にして構成したことである。
The first technical means taken in order to solve the above technical problem includes a movable panel that opens and closes an opening provided in a vehicle roof, and supports the movable panel movably with respect to the roof. A pair of support mechanisms; a motor that generates a driving force for driving the movable panel; and a driving device that includes a driving gear that outputs the driving force; A sunroof device comprising a pair of resin rack belts coupled to the pair of support mechanisms,
The metal pinion teeth provided in the drive gear are configured to mesh and engage with the rack teeth formed on the rack belt, and the arc tooth thickness on the pitch line of the pinion teeth is set on the pitch line of the rack teeth. That is, it is configured to be less than half of the tooth thickness.
また、本発明で講じた第2の技術的手段は第1の手段に加えて、前記駆動歯車は、前記ピニオン歯を備えるピニオンギヤ部と、樹脂製の軸部を有する構成にしたことである。 In addition to the first means, the second technical means taken in the present invention is that the drive gear includes a pinion gear portion having the pinion teeth and a resin shaft portion.
請求項1に記載の発明によれば、ピニオン歯との噛合いピッチ線上における歯厚の2分の1以下にしたことによって、 ピニオン歯及びラック歯共に同一の歯厚を採用した標準の場合に比べ、歯のピッチは少なくとも4分の3以下と大幅に小さくなる。このために、駆動装置を小型にしても、十分なピニオン歯の歯数が確保できる。その結果、ピニオン歯とラック歯との同時噛合いの歯数が多くなり、作動の円滑さと静粛性が得られる。
According to the invention described in
また、駆動歯車の金属製ピニオン歯と樹脂製ラック歯との噛合いは摩擦が少なく、高い駆動力の伝達効率と優れた耐久性が得られる。 Further, the engagement between the metal pinion teeth of the drive gear and the resin rack teeth has little friction, and high drive force transmission efficiency and excellent durability can be obtained.
更に、請求項2に記載の発明によれば、駆動歯車をピニオン歯の部分のみを金属製にすることによって、重量の増加を少なく抑えることができる。 Furthermore, according to the second aspect of the present invention, the increase in weight can be suppressed to a small extent by making only the pinion tooth portion of the drive gear made of metal.
以下に、本発明に関わるサンルーフ装置10の実施形態を図面に基づいて説明する。
Below, embodiment of the
図1は、本発明に関わるサンルーフ装置10が車両1のルーフ11に装着されている状態を示す。尚、図1中に矢印で示す前方及び左右側は、車両1における夫々の方向を示している。また、サンルーフ装置10は、基本的に車両1の左右側で対象の構成となっている。以下では、特に左右の構成の違い説明する必要がある場合以外は、対応している左右の各構成に対して同一の符号を付けて説明する。
FIG. 1 shows a state in which a
図1に2点鎖線で示すように、ルーフ11には、開口部13が設けられている。開口部13の左右両側縁に沿って、一対のガイドレール14が前後方向に延在して配置される。また、開口部13の前縁に沿ってハウジング16が左右方向に延在して配置され、ハウジング16の左右端部に前記の各ガイドレール14の前端が連結されている。
As shown by a two-dot chain line in FIG. 1, the roof 11 is provided with an
サンルーフ装置10は、各ガイドレール14とハウジング16でルーフ11の下面に固定されている。両側のガイドレール14は、開口部13の後縁より後方位置でサポート17によって連結されている。このサポート17においてもルーフ11の下面に固定されている。
The
また、各ガイドレール14には、夫々支持機構20が前後方向に摺動可能に取付けられている。左右の支持機構20上に、1つの可動パネル18が、その左右端で支持されるように取付けられている。ここでは詳細構成の説明は省くが、支持機構20は、既知の一般的なサンルーフ装置と同様のリンク機構(図示せず)を備え、支持機構20がガイドレール14の所定の位置、または所定の範囲内にあるとき、可動パネル18を所定の姿勢になるようにする。例えば、開口部13の全開状態から全閉状態まで、可動パネル18は水平な状態で前方向に平行移動し、または全閉状態から可動パネル18の後端部を持上げるチルトアップ作動させて、開口部13を可動パネル18で開閉できる構成となっている。
A
各ガイドレール14には、可動パネル18が後方に移動し、開口部13が全開されたとき、夫々の支持機構20と当接するようにストッパ15が取付けられている。ストッパ15によって、可動パネル18の後方への移動範囲が規定される構成である。
A
更に図1に示すように、サンルーフ装置10には、ルーフ11の前方中央部分に位置して、1つの駆動装置5がハウジング16に取付けられている。駆動装置5は、駆動力を発生させるモータ50と、駆動力を出力する1つの駆動歯車51を備えている。
Further, as shown in FIG. 1, in the
図2は、図1における駆動装置5の駆動歯車51の部分を断面図で示している。この図2に示されるように、駆動装置5はケース61を有し、ケース61には中空のスペース61aが形成されている。また、スペース61aの上下には、上側キャップ62と下側キャップ63が取付けられ、スペース61a内に駆動歯車51が回転自在に収納されている。
FIG. 2 is a sectional view of the
駆動歯車51は、図2に示すように、上下に延びる軸部53を有する。軸部53の下方部には、モータ50の回転を減速するための減速機構(図示せず)を構成するホィールギヤ部52が備えられている。ホィールギヤ部52は、軸部53と一体的に樹脂材料で形成された構成である。また、軸部53の上方部に、金属製のピニオンギヤ部54が挿入されて取り付けられている。
As shown in FIG. 2, the
図3は、図2におけるIII−III部分での断面図を示す。図3に示されるように、ピニオンギヤ部54は円盤状で、中央部分に矩形穴54aを有する形状である。そして、矩形穴54aに軸部53の上端部が挿入され、ピニオンギヤ部54とホィールギヤ部52は互いに一体となって、駆動歯車51として回転可能な構成である。尚、図2に示すように、駆動歯車51は、軸部53でケース61によって、またピニオンギヤ部54の下側中心に設けられた突起56で下側キャップ63に設けられた窪部63aで、回転自在に支持されている。
FIG. 3 is a sectional view taken along the line III-III in FIG. As shown in FIG. 3, the
図2に更に示されるように、ピニオンギヤ部54の円盤形状の外周部には、複数のピニオン歯55が形成されている。そして、ピニオン歯55と噛合う複数のラック歯35、36を有する一対のラックベルト31、32が、ピニオンギヤ部54を前後方向で挟むように配置されている。
As further shown in FIG. 2, a plurality of
ラックベルト31,32は、樹脂製で、帯状の長く伸び、長さ方向に直角の断面で、矩形形状となっている。複数のラック歯35、36は、この矩形形状の1面上に、ラックベルト31,32の全長に亘って形成されている。
The
モータ50が回転作動することによって、駆動歯車51にモータ50の回転が減速して伝達され、更にピニオン歯55を介してラック歯35、36に駆動力が伝達される構成である。
When the
図2、図3に示されるように、ケース61には、ラック歯35、36の背面側から各ラックベルト31,32を押さえて、噛合いを確保するため1対の突起66が形成されている。突起66はラックベルト31,32を摺動支持する平面形状部を有し、ラックベルト31,32の左右方向への直線的な移動をガイドする構成である。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
更に、ケース61には各突起66の左右の延長上に位置して、2対の計4つの係止溝67が形成されている。各係止溝67には、4本のガイドケース33a、33b、34a、34bが、夫々の1端部で係止されている。ガイドケース33a、33b、34a、34bは、長さ方向に直角の断面が、ラックベルト31,32を所定の隙間を保持して収納する矩形となって、管状のものである。1方側のラックベルト31は、ガイドケース33a、33b内に、また他方側のラックベルト32は、ガイドケース34a、34b内に、夫々長さ方向に移動可能に収納されている。そして、ピニオンギヤ部54のピニオン歯55との噛合いで、2本のラックベルト31,32は、ピニオンギヤ部54が回転すると、互いに左右の反対方向に移動する構成である。
Further, the
図1、図2に更に示されるように、ラックベルト31を案内するガイドケース33aは、ハウジング16に数箇所支持されて右側に延び、更に途中の直角の曲げ部を経て、ガイドレール14の先端に導かれ、結合されている。そして、ラックベルト31の1方端側を、右側のガイドレール14内へと導いている。ラックベルト31は、更にガイドレール14内で後方へ延び、端部が支持機構20に連結されている。一方、ラックベルト31の他方端側は、ガイドケース33bに導かれ、左側のガイドレール14の側面に沿って後方に延び、開放されている。
As further shown in FIGS. 1 and 2, the guide case 33 a for guiding the
同様に、ガイドケース34aによって、左側のガイドレール14内に導かれるラックベルト32の1方の端部は、左側の支持機構20に連結される。ラックベルト32の他方端部は、ガイドケース34bに導かれ、開放されている。
Similarly, one end of the
上記で明らかなように、駆動歯車56が回転作動したとき、2本のラックベルト31、32にそれぞれ連結された支持機構20は、左右のガイドレール14に沿って同じ距離移動する構成となっている。従って、左右の支持機構20に支持されている可動パネル18は、所定の姿勢を維持しつつ前後への移動、もしくはチルトアップ作動することができる構成である。
As is apparent from the above, when the
次に、図4、図5に基づいて、本発明に関わるラック歯35、36とピニオン歯55の特徴について、更に詳述する。図4は、本発明に関わるラック歯35、36とピニオン歯55の形状を拡大して示す。また、図5は、本発明のラック歯35、36とピニオン歯55の歯型と対比するために、従来のサンルーフ装置におけるラック131、132のラック歯135、136とピニオンギヤ部154のピニオン歯155の歯形を夫々示す。
Next, the characteristics of the
図4において、RL1で示される一点鎖線の直線は、ラックベルト31、32に形成されたラック歯35、36のピッチ線を表す。また、PL1で示される一点鎖線の円弧の曲線は、ピニオン歯55のピッチ線を示している。ラック歯35、36とピニオン歯55の噛合い作動は、直線のラック歯35、36のピッチ線RL1上を、ピニオン歯55の円弧のピッチ線PL1が滑り無く転がり作動するものと、理論的に同等である。
In FIG. 4, an alternate long and short dash line indicated by RL <b> 1 represents a pitch line of the
更に、図4で、tr1はピッチ線RL1の直線上におけるラック歯35、36の歯厚を示し、またtp1は、ピニオン歯55の歯厚を円弧のピッチ線PL1に沿った長さである円弧歯厚を示している。
Further, in FIG. 4, tr1 indicates the tooth thickness of the
本発明に関わるピニオン歯55の円弧歯厚tp1の値は、ラック歯35、36の歯厚tr1に対して、大幅に小さく構成している。これは、ピニオン歯55が樹脂製であるのに対して、ラック歯35、36を金属製にすることで、歯の強度を確保しつつ実現している。
The value of the arc tooth thickness tp1 of the
円弧歯厚tp1の小さいピニオン歯55は、標準インボリュート歯車の歯形に対して、転位して創生した歯形を適用すれば良く、これによって正確な噛合いを実現できることは既知である。また、ピニオン歯55に適用される金属材料は、アルミニューム合金等の軽金属で、押出し工法で作製することができる。このために、軽量の金属材料と、大量に生産可能な工法が適用できるので、安価で且つ軽量化ができる構成である。
It is known that the
一方、図5に示される従来のサンルーフ装置のラック歯135、136とピニオン歯155では、両方とも樹脂製であり、歯の強度のために、両方ともほぼ同じで、しかも厚い歯厚(図5のtr2とtp2)となっている。
On the other hand, the rack teeth 135 and 136 and the
図4にpr1の値は、隣り合う2つのラック歯35、36の中心間の距離で、歯のピッチを示している。同様に、図5に、従来のサンルーフ装置のラック歯135、136の歯のピッチがpr2として示されている。ピッチは、近似的にラック歯とピニオン歯の歯厚と、各歯間の微小な間隙を合計した値である。従って、本発明に関わるラック歯35、36のピッチpr1は、従来技術におけるピッチpr2より、ピニオン歯55の円弧歯厚tp1を大幅に小さくした分、小さくなっている。ピニオン歯55の円弧歯厚tp1をラック歯35、36の歯厚tr1の2分の1以下に構成すれば、ピッチpr1は従来のピッチpr2に対して、4分の3以下と大幅に小さくできる。
In FIG. 4, the value of pr1 is the distance between the centers of two
金属製のピニオン歯55と樹脂製のラック歯31,32の組み合わせは、噛合いの摩擦を少なく、高い駆動力の伝達効率を実現できる。また、歯のピッチを小さくした歯車では、同一寸法であっても標準歯車より歯数を多くすることができるので、ピニオン歯とラック歯との同時噛合いの歯数が多く確保できるので、作動の円滑さと静粛性を達成することができる。
The combination of the
1 車両
5 駆動装置
10 サンルーフ装置
11 ルーフ
13 開口部
18 可動パネル
20 支持機構
31、32 ラックベルト
35、36 ラック歯
50 モータ
53 軸部
54 ピニオンギヤ部
55 ピニオン歯
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記可動パネルを前記ルーフに対して移動可能に支持する1対の支持機構と、
前記可動パネルを駆動するための駆動力を発生するモータ及び該駆動力を出力する駆動歯車を備える駆動装置と、
互いに対向する位置で前記駆動歯車と係合し、前記1対の支持機構にそれぞれ連結される1対の樹脂製のラックベルトとを備えるサンルーフ装置において、
前記駆動歯車に備えられた金属製のピニオン歯を、前記ラックベルトに形成されたラック歯と噛合い係合させる構成にし、前記ピニオン歯のピッチ線上における円弧歯厚を、前記ラック歯のピッチ線上における歯厚の2分の1以下にして構成したサンルーフ装置。 A movable panel that opens and closes an opening provided in the roof of the vehicle;
A pair of support mechanisms for movably supporting the movable panel with respect to the roof;
A driving device including a motor that generates a driving force for driving the movable panel and a driving gear that outputs the driving force;
In a sunroof device comprising a pair of resin rack belts that engage with the drive gear at positions facing each other and are respectively coupled to the pair of support mechanisms,
The metal pinion teeth provided in the drive gear are configured to mesh with and engage with the rack teeth formed on the rack belt, and the arc tooth thickness on the pitch line of the pinion teeth is set on the pitch line of the rack teeth. A sunroof device configured to be less than or equal to one-half of the tooth thickness.
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