JP2007220587A - ワーク処理装置 - Google Patents

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和弘 吉田
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Abstract

【課題】基板の改質等、ワークの処理などに使用されるプラズマ発生装置において、均一なプラズマ照射を可能にする。
【解決手段】各プラズマ発生ノズル31において、チューブ36によってノズルピース37を伸縮可能とし、そのノズルピース37を変位手段39によって昇降可能にするとともに、ワークWの高さ検知を行う高さ検知手段38を設け、その検知結果に応答して前記ノズルピース37の高さを制御する。したがって、基板W1に実装される電子部品W2の高さにばらつきがあるなどしても、ワークWに対するプラズマ発生ノズルの高さを一定に維持し、均一な密度でプラズマ照射を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板等の被処理ワークなどに対してプラズマを照射することで、前記ワークの表面の清浄化や改質などを図ることが可能なワーク処理装置に関する。
たとえば半導体基板等の被処理ワークに対してプラズマを照射し、その表面の有機汚染物の除去、表面改質、エッチング、薄膜形成または薄膜除去等を行うワーク処理装置が知られている。たとえば特許文献1には、同心状の内側導電体と外側導電体とを有するプラズマ発生ノズルを用い、両導電体間に高周波のパルス電界を印加することで、アーク放電ではなく、グロー放電を生じさせてプラズマを発生させ、ガス供給源からの処理ガスを両導電体間で旋回させながら基端側から遊端側へ向かわせることで高密度なプラズマを生成し、前記遊端に取付けられたノズルから被処理ワークに放射することで、常圧下で高密度なプラズマを得ることができるプラズマ処理装置が開示されている。
特開2003−197397号公報
しかしながら、上述の従来技術では、プラズマ発生ノズルの構造が示されているだけで、実装される電子部品等、高さの異なるワークに、どのようにすれば均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができるかが想到し得ないという問題がある。
本発明の目的は、均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができるワーク処理装置を提供することである。
本発明のワーク処理装置は、マイクロ波発生手段で発生されたマイクロ波をプラズマ発生ノズルが受信し、そのマイクロ波のエネルギーに基づきプラズマ化したガスを生成して処理対象とされるワークに向けて照射するとともに、そのプラズマ照射方向とは交差する面上で前記ワークとプラズマ発生ノズルとを相対的に移動させることで、前記ワークに所定の処理を施与するワーク処理装置において、ワークにプラズマ照射する前段階で、ワークの高さ検知を行う高さ検知手段と、前記高さ検知手段の検知結果に応答して、プラズマ発生ノズルのワークからの高さ位置を制御する高さ制御手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、マイクロ波発生手段で発生されたマイクロ波が、たとえば同軸ケーブルを介して、或いは導波管を介して、プラズマ発生ノズルに伝播され、プラズマ発生ノズルがそのマイクロ波のエネルギーに基づき、プラズマ化したガスを生成して処理対象とされるワークに向けて照射するとともに、そのプラズマ照射方向とは交差する面上で前記ワークとプラズマ発生ノズルとを相対的に移動させることで、基板の改質等、ワークに所定の処理を施与するワーク処理装置において、前記ワークとプラズマ発生ノズルとを相対的に移動させるにあたって、たとえばワークを移動させる場合にはワークに対して移動方向の上流側に、これからプラズマ照射が行われる部位のワークの高さ検知を行う高さ検知手段を設け、その高さ検知手段の検知結果に応答して、高さ制御手段が、プラズマ発生ノズルのワークからの高さ位置を制御する。
したがって、前記基板に実装される部品の高さにばらつきがあるなどしても、ワークに対するプラズマ発生ノズルの高さを一定に維持し、均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができる。
また、本発明のワーク処理装置では、前記プラズマ発生ノズルは一方方向に延びて複数個が設けられ、前記ワークは、ワーク搬送手段によって、少なくとも前記プラズマ発生ノズルの配列方向とは交差する方向に搬送され、前記高さ検知手段および高さ制御手段は、プラズマ発生ノズル毎に設けられることを特徴とする。
上記の構成によれば、複数の被処理ワークや大面積の被処理ワークの処理などに対応するにあたって、プラズマ発生ノズルが、たとえば一直線上或いは千鳥状に配置されて、一方方向に延びて配列され、ワーク搬送手段は、ワークを少なくとも前記プラズマ発生ノズルの配列方向とは交差する方向に搬送する場合、前記高さ検知手段および高さ制御手段をプラズマ発生ノズル毎に設け、そのノズル毎でワークの高さ検知によるノズルの高さ制御を行う。
したがって、前記複数の被処理ワークや大面積の被処理ワークにも、均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができる。
さらにまた、本発明のワーク処理装置では、前記プラズマ発生ノズルの先端は、伸縮可能な蛇腹状のチューブで接続されたノズルピースを有し、このノズルピースからプラズマ照射を行い、前記高さ制御手段は、前記ノズルピースを昇降変位することを特徴とする。
上記の構成によれば、ワークに対するプラズマ発生ノズルの高さ位置を変化することができる構成の一例を実現することができる。
また、本発明のワーク処理装置では、前記プラズマ発生ノズルのノズル本体は、胴部内に摺動可能に、良導電性の金属から構成されるノズルピースが嵌込まれるとともに、中心導電体の下方部分が筒状に形成され、その内部に中心電極が収納されることで望遠鏡状に伸縮可能となっており、前記高さ制御手段は、前記ノズルピースを昇降変位することを特徴とする。
上記の構成によっても、ワークに対するプラズマ発生ノズルの高さ位置を変化することができる構成の一例を実現することができる。
本発明のワーク処理装置は、以上のように、マイクロ波発生手段から同軸ケーブルを介して、或いは導波管を介して、マイクロ波がプラズマ発生ノズルに伝播され、プラズマ発生ノズルがそのマイクロ波のエネルギーに基づき、プラズマ化したガスを生成して処理対象とされるワークに向けて照射するとともに、そのプラズマ照射方向とは交差する面上で前記ワークとプラズマ発生ノズルとを相対的に移動させることで、基板の改質等、ワークに所定の処理を施与するワーク処理装置において、前記ワークとプラズマ発生ノズルとを相対的に移動させるにあたって、ワークに対しては移動方向の上流側、プラズマ発生ノズルに対しては移動方向の下流側、すなわちこれからプラズマ照射が行われる部位のワークの高さ検知を行う高さ検知手段を設け、その高さ検知手段の検知結果に応答して、高さ制御手段が、プラズマ発生ノズルのワークからの高さを制御する。
それゆえ、前記基板に実装される部品の高さにばらつきがあるなどしても、ワークに対するプラズマ発生ノズルの高さを一定に維持し、均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係るワーク処理装置Sの全体構成を示す斜視図である。このワーク処理装置Sは、プラズマを発生し被処理物となるワークWに前記プラズマを照射するプラズマ発生ユニットPU(プラズマ発生装置)と、ワークWを前記プラズマの照射領域を経由する所定のルートで搬送する搬送手段Cとから構成されている。図2は、図1とは視線方向を異ならせたプラズマ発生ユニットPUの斜視図、図3は一部透視側面図である。なお、図1〜図3において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を左右方向、Z−Z方向を上下方向というものとし、−X方向を前方向、+X方向を後方向、−Yを左方向、+Y方向を右方向、−Z方向を下方向、+Z方向を上方向として説明する。
プラズマ発生ユニットPUは、マイクロ波を利用し、常温常圧でのプラズマ発生が可能なユニットであって、大略的に、マイクロ波を伝搬させる導波管10、この導波管10の一端側(左側)に配置され所定波長のマイクロ波を発生するマイクロ波発生装置20、導波管10に設けられたプラズマ発生部30、導波管10の他端側(右側)に配置されマイクロ波を反射させるスライディングショート40、導波管10に放出されたマイクロ波のうち反射マイクロ波がマイクロ波発生装置20に戻らないよう分離するサーキュレータ50、サーキュレータ50で分離された反射マイクロ波を吸収するダミーロード60および導波管10とプラズマ発生ノズル31とのインピーダンス整合を図るスタブチューナ70を備えて構成されている。また搬送手段Cは、図略の駆動手段により回転駆動される搬送ローラ80を含んで構成されている。図1では、基板W1上に電子部品W2が実装されて凹凸を有するワークWが、平板状のパレットW3上に複数搭載され、そのパレットW3が搬送手段Cにより搬送される例を示している。
導波管10は、アルミニウム等の非磁性金属から成り、断面矩形の長尺管状を呈し、マイクロ波発生装置20により発生されたマイクロ波をプラズマ発生部30へ向けて、その長手方向に伝搬させるものである。導波管10は、分割された複数の導波管ピースが互いのフランジ部同士で連結された連結体で構成されており、一端側から順に、マイクロ波発生装置20が搭載される第1導波管ピース11、スタブチューナ70が組付けられる第2導波管ピース12およびプラズマ発生部30が設けられている第3導波管ピース13が連結されて成る。なお、第1導波管ピース11と第2導波管ピース12との間にはサーキュレータ50が介在され、第3導波管ピース13の他端側にはスライディングショート40が連結されている。
また、第1導波管ピース11、第2導波管ピース12および第3導波管ピース13は、それぞれ金属平板からなる上面板、下面板および2枚の側面板を用いて角筒状に組立てられ、その両端にフランジ板が取付けられて構成されている。なお、このような平板の組み立てによらず、押出し成形や板状部材の折り曲げ加工等により形成された矩形導波管ピースもしくは非分割型の導波管を用いるようにしてもよい。また、断面矩形の導波管に限らず、たとえば断面楕円の導波管を用いることも可能である。さらに、非磁性金属に限らず、導波作用を有する各種の部材で導波管を構成することができる。
マイクロ波発生装置20は、たとえば2.45GHzのマイクロ波を発生するマグネトロン等のマイクロ波発生源を具備する装置本体部21と、装置本体部21で発生されたマイクロ波を導波管10の内部へ放出するマイクロ波送信アンテナ22とを備えて構成されている。本実施形態に係るプラズマ発生ユニットPUでは、たとえば1W〜3kWのマイクロ波エネルギーを出力できる連続可変型のマイクロ波発生装置20が好適に用いられる。
図3に示すように、マイクロ波発生装置20は、装置本体部21からマイクロ波送信アンテナ22が突設された形態のものであり、第1導波管ピース11に載置される態様で固定されている。詳しくは、装置本体部21が第1導波管ピース11の上面板11Uに載置され、マイクロ波送信アンテナ22が上面板11Uに穿設された貫通孔111を通して第1導波管ピース11内部の導波空間110に突出する態様で固定されている。このように構成されることで、マイクロ波送信アンテナ22から放出された、たとえば2.45GHzのマイクロ波は、導波管10により、その一端側(左側)から他端側(右側)に向けて伝搬される。
プラズマ発生部30は、第3導波管ピース13の下面板13B(処理対象ワークとの対向面)に、左右方向へ一列に整列して突設された8個のプラズマ発生ノズル31を具備して構成されている。このプラズマ発生部30の幅員、つまり8個のプラズマ発生ノズル31の左右方向の配列幅は、ワークWの搬送方向と直交する幅方向の合計サイズ(パレットW3のサイズ)tと略合致する幅員とされている。これにより、パレットW3を搬送ローラ80で搬送しながら、ワークWの全表面(下面板13Bと対向する面)に対してプラズマ処理が行えるようになっている。なお、8個のプラズマ発生ノズル31の配列間隔は、導波管10内を伝搬させるマイクロ波の波長λに応じて定めることが望ましい。たとえば、波長λの1/2ピッチ、1/4ピッチでプラズマ発生ノズル31を配列することが望ましく、2.45GHzのマイクロ波を用いる場合は、λ=230mmであるので、115mm(λ/2)ピッチ、或いは57.5mm(λ/4)ピッチでプラズマ発生ノズル31を配列すればよい。
図4は、2つのプラズマ発生ノズル31を拡大して示す側面図(一方のプラズマ発生ノズル31は分解図として描いている)、図5は、図4のA−A線側断面図、図11は、一方のプラズマ発生ノズル31の底面図である。プラズマ発生ノズル31は、中心導電体32(内部導電体)、ノズル本体33(外部導電体)、ノズルホルダ34、シール部材35、チューブ36およびノズルピース37を含んで構成されている。
中心導電体32は、銅、アルミ、真鍮などの良導電性の金属から構成され、φ1〜5mm程度の棒状部材から成り、その上端部321の側が第3導波管ピース13の下面板13Bを貫通して導波空間130に所定長さだけ突出(この突出部分を受信アンテナ部320という)する一方で、下端部322がノズル本体33の下端縁331と略面一になるように、上下方向に配置されている。この中心導電体32には、受信アンテナ部320が導波管10内を伝搬するマイクロ波を受信することで、マイクロ波エネルギー(マイクロ波電力)が与えられるようになっている。当該中心導電体32は、長さ方向略中間部において、シール部材35により保持されている。
ノズル本体33は、良導電性の金属から構成され、中心導電体32を収納する筒状空間332を有する筒状体である。また、ノズルホルダ34も良導電性の金属から構成され、ノズル本体33を保持する比較的大径の下部保持空間341と、シール部材35を保持する比較的小径の上部保持空間342とを有する筒状体である。一方、シール部材35は、テフロン(登録商標)等の耐熱性樹脂材料やセラミック等の絶縁性部材から成り、前記中心導電体32を固定的に保持する保持孔351をその中心軸上に備える筒状体から成る。
ノズル本体33は、上方から順に、ノズルホルダ34の下部保持空間341に嵌合される上側胴部33Uと、後述するガスシールリング339を保持するための環状凹部33Sと、環状に突設されたフランジ部33Fと、ノズルホルダ34から突出する下側胴部33Bとを具備している。また、上側胴部33Uには、所定の処理ガスを前記筒状空間332へ供給させるための連通孔333が穿孔されている。
このノズル本体33は、中心導電体32の周囲に配置された外部導電体として機能するもので、中心導電体32は所定の環状空間H(絶縁間隔)が周囲に確保された状態で筒状空間332の中心軸上に挿通されている。ノズル本体33は、上側胴部33Uの外周部がノズルホルダ34の下部保持空間341の内周壁と接触し、またフランジ部33Fの上端面がノズルホルダ34の下端縁343と接触するようにノズルホルダ34に嵌合されている。なお、ノズル本体33は、たとえばプランジャやセットビス等を用いて、ノズルホルダ34に対して着脱自在な固定構造で装着されることが望ましい。
ノズルホルダ34は、第3導波管ピース13の下面板13Bに穿孔された貫通孔131に密嵌合される上側胴部34U(上部保持空間342の位置に略対応する)と、下面板13Bから下方向に延出する下側胴部34B(下部保持空間341の位置に略対応する)とを備えている。下側胴部34Bの外周には、処理ガスを前記環状空間Hに供給するためのガス供給孔344が穿孔されている。図示は省略しているが、このガス供給孔344には、所定の処理ガスを供給するガス供給管の終端部が接続するための管継手等が取り付けられる。かかるガス供給孔344と、ノズル本体33の連通孔333とは、ノズル本体33がノズルホルダ34への定位置嵌合された場合に互いに連通状態となるように、各々位置設定されている。なお、ガス供給孔344と連通孔333との突き合わせ部からのガス漏洩を抑止するために、ノズル本体33とノズルホルダ34との間にはガスシールリング339が介在されている。
これらガス供給孔344および連通孔333は、周方向に等間隔に複数穿孔されていてもよく、また中心へ向けて半径方向に穿孔されるのではなく、前述の特許文献1のように、処理ガスを旋回させるように、前記筒状空間332の外周面の接線方向に穿孔されてもよい。また、ガス供給孔344および連通孔333は、中心導電体32に対して垂直ではなく、処理ガスの流れを良くするために、上端部321側から下端部322側へ斜めに穿設されてもよい。
シール部材35は、その下端縁352がノズル本体33の上端縁334と当接し、その上端縁353がノズルホルダ34の上端係止部345と当接する態様で、ノズルホルダ34の上部保持空間342に保持されている。すなわち、上部保持空間342に中心導電体32を支持した状態のシール部材35が嵌合され、ノズル本体33の上端縁334でその下端縁352が押圧されるようにして組付けられているものである。
チューブ36は、伸縮可能な蛇腹状のチューブで、プラズマに対する耐蝕性を有し、ノズル本体33の筒状空間332の内径に略等しい外径を有する。このチューブ36は、ノズル本体33の下端縁331の耐蝕性を向上させるため、その一端がノズル本体33の下端縁331から前記筒状空間332に内挿されている。
ノズルピース37は、前記チューブ36の他端に取付けられ、所定長さの透明な石英ガラスパイプ等から成り、プラズマに対する耐蝕性を有する。
プラズマ発生ノズル31は上記のように構成されている結果、ノズル本体33、ノズルホルダ34および第3導波管ピース13(導波管10)は導通状態(同電位)とされている一方で、中心導電体32は絶縁性のシール部材35で支持されていることから、これらの部材とは電気的に絶縁されている。したがって、図6に示すように、導波管10がアース電位とされた状態で、中心導電体32の受信アンテナ部320でマイクロ波が受信され中心導電体32にマイクロ波電力が給電されると、その下端部322およびノズル本体33の下端縁331の近傍に電界集中部が形成されるようになる。
かかる状態で、ガス供給孔344から、たとえば酸素ガスや空気のような酸素系の処理ガスが環状空間Hへ供給されると、前記マイクロ波電力により処理ガスが励起されて中心導電体32の下端部322付近においてプラズマ(電離気体)が発生する。このプラズマは、電子温度が数万度であるものの、ガス温度は外界温度に近い反応性プラズマ(中性分子が示すガス温度に比較して、電子が示す電子温度が極めて高い状態のプラズマ)であって、常圧下で発生するプラズマである。
このようにしてプラズマ化された処理ガスは、ガス供給孔344から与えられるガス流によりプルームPとしてノズルピース37から放射される。このプルームPにはラジカルが含まれ、たとえば処理ガスとして酸素系ガスを使用すると酸素ラジカルが生成されることとなり、有機物の分解・除去作用、レジスト除去作用等を有するプルームPとすることができる。本実施形態に係るプラズマ発生ユニットPUでは、プラズマ発生ノズル31が複数個配列されていることから、左右方向に延びるライン状のプルームPを発生させることが可能となる。
因みに、処理ガスとしてアルゴンガスのような不活性ガスや窒素ガスを用いれば、各種基板の表面クリーニングや表面改質を行うことができる。また、フッ素を含有する化合物ガスを用いれば基板表面を撥水性表面に改質することができ、親水基を含む化合物ガスを用いることで基板表面を親水性表面に改質することができる。さらに、金属元素を含む化合物ガスを用いれば、基板上に金属薄膜層を形成することができる。
各プラズマ発生ノズル31において、矢府Fで示すワークWの移動方向の上流側には、前記ワークWの高さ検知を行う高さ検知手段38が設けられ、下流側には、その検知結果に応答して、前記ノズルピース37を昇降変位する変位手段39が設けられている。ノズルピース37の昇降変位に追従して、チューブ36は前述のように伸縮し、任意の高さでのプルームPの点灯を可能にする。これらの高さ検知手段38および変位手段39は、前記ガス供給孔344に接続される後述するガス供給管922などと干渉しないように適宜構成される。
前記高さ検知手段38は、第3導波管ピース13の前面板13Fに取付けられる基体381と、前記電子部品W2の高さを検出するために、その頭部に接触するそり状の接触片382と、前記基体381に摺動自在に支持され、当り片383または前記接触片382が基体381に当接するまでの範囲で前記接触片382の昇降を許容する案内部材384と、前記接触片382の昇降位置を検出するための検出部材385およびセンサ386とを備えて構成される。
前記検出部材385およびセンサ386は、たとえば検出部材385に形成したピットをセンサ386で検出したり、スライド抵抗から成る検出部材385の抵抗値を、センサ386が、導体から成る案内部材384および当り片383を使用して測定することで、当り片383の高さ検知を行うことができる。この高さ検知手段38としては、赤外線や超音波の反射による非接触の検知手段が用いられてもよい。
前記変位手段39は、第3導波管ピース13の背面板13Rに取付けられる基体391と、前記ノズルピース37を把持する把持部材392と、前記把持部材392が取付けられる移動部材393と、前記移動部材393の昇降を許容する案内部材394と、前記移動部材393を昇降させる昇降機構395と、前記移動部材393の高さ検知を行うセンサ396とを備えて構成される。
昇降機構395は、モータ3951と、前記モータ3951の出力軸3952に固着されるウォームギア3953と、前記ウォームギア3953が外歯に噛合するギア3954と、一端が前記移動部材393に固着され、他端側が前記ギア3954の内歯に噛合するボールねじ3955とを備えて構成される。これらの昇降機構395は、前記基体391から成るギアボックスに収納され、モータ3951が回転することで、前記移動部材393、したがってノズルピース37が昇降変位する。この昇降機構395には、リニアモータやエアシリンダなどの他の構成が用いられてもよい。センサ396は、前記センサ386と同様に、前記案内部材394の伸縮長さから、移動部材393、したがってノズルピース37の高さ検知を行う。
スライディングショート40は、各々のプラズマ発生ノズル31に備えられている中心導電体32と、導波管10の内部を伝搬されるマイクロ波との結合状態を最適化するために備えられているもので、マイクロ波の反射位置を変化させて定在波パターンを調整可能とするべく第3導波管ピース13の右側端部に連結されている。したがって、定在波を利用しない場合は、当該スライディングショート40に代えて、電波吸収作用を有するダミーロードが取付けられる。
図7は、スライディングショート40の内部構造を示す透視斜視図である。図7に示すように、スライディングショート40は、導波管10と同様な断面矩形の筐体構造を備えており、導波管10と同じ材料で構成された中空空間410を有する筐体部41と、前記中空空間410内に収納された円柱状の反射ブロック42と、反射ブロック42の基端部に一体的に取り付けられ前記中空空間410内を左右方向に摺動する矩形ブロック43と、この矩形ブロック43に組付けられた移動機構44と、反射ブロック42にシャフト45を介して直結されている調整ノブ46とを備えている。
反射ブロック42は、マイクロ波の反射面となる先端面421が第3導波管ピース13の導波空間130に対向するよう左右方向に延在する円柱体である。この反射ブロック42は、矩形ブロック43と同様な角柱状を呈していてもよい。前記移動機構44は、調整ノブ46の回転操作により、矩形ブロック43およびこれと一体化された反射ブロック42を左右方向に推進若しくは後退させる機構であって、調整ノブ46を回転させることで反射ブロック42が中空空間410内において矩形ブロック43にてガイドされつつ左右方向に移動可能とされている。かかる反射ブロック42の移動による先端面421の位置調整によって、定在波パターンが最適化される。なお、調整ノブ46の回転操作を、ステッピングモータ等を用いて自動化することが望ましい。
サーキュレータ50は、たとえばフェライト柱を内蔵する導波管型の3ポートサーキュレータからなり、一旦はプラズマ発生部30へ向けて伝搬されたマイクロ波のうち、プラズマ発生部30で電力消費されずに戻って来る反射マイクロ波を、マイクロ波発生装置20に戻さずダミーロード60へ向かわせるものである。このようなサーキュレータ50を配置することで、マイクロ波発生装置20が反射マイクロ波によって過熱状態となることが防止される。
図8は、サーキュレータ50の作用を説明するためのプラズマ発生ユニットPUの上面図である。図示するように、サーキュレータ50の第1ポート51には第1導波管ピース11が、第2ポート52には第2導波管ピース12が、さらに第3ポート53にはダミーロード60がそれぞれ接続されている。そして、マイクロ波発生装置20のマイクロ波送信アンテナ22から発生されたマイクロ波は、矢印aで示すように第1ポート51から第2ポート52を経由して第2導波管ピース12へ向かう。これに対して、第2導波管ピース12側から入射する反射マイクロ波は、矢印bで示すように、第2ポート52から第3ポート53へ向かうよう偏向され、ダミーロード60へ入射される。
ダミーロード60は、上述の反射マイクロ波を吸収して熱に変換する水冷型(空冷型でも良い)の電波吸収体である。このダミーロード60には、冷却水を内部に流通させるための冷却水流通口61が設けられており、反射マイクロ波を熱変換することにより発生した熱が前記冷却水に熱交換されるようになっている。
スタブチューナ70は、導波管10とプラズマ発生ノズル31とのインピーダンス整合を図るためのもので、第2導波管ピース12の上面板12Uに所定間隔を置いて直列配置された3つのスタブチューナユニット70A〜70Cを備えている。図9は、スタブチューナ70の設置状況を示す透視側面図である。図示するように、3つのスタブチューナユニット70A〜70Cは同一構造を備えており、第2導波管ピース12の導波空間120に突出するスタブ71と、該スタブ71に直結された操作棒72と、スタブ71を上下方向に出没動作させるための移動機構73と、これら機構を保持する外套74とから構成されている。
スタブチューナユニット70A〜70Cに各々備えられているスタブ71は、その導波空間120への突出長が各操作棒72により独立して調整可能とされている。これらスタブ71の突出長は、たとえばマイクロ波電力パワーをモニタしつつ、中心導電体32による消費電力が最大となるポイント(反射マイクロ波が最小になるポイント)を探索することで決定される。なお、このようなインピーダンス整合は、必要に応じてスライディングショート40と連動させて実行される。このスタブチューナ70の操作も、ステッピングモータ等を用いて自動化することが望ましい。
搬送手段Cは、所定の搬送路に沿って配置された複数の搬送ローラ80を備え、図略の駆動手段により搬送ローラ80が駆動されることで、処理対象となるワークWを、前記プラズマ発生部30を経由して搬送させるものである。ここで、処理対象となるワークWとしては、プラズマディスプレイパネルや半導体基板のような平型基板、前述のような電子部品W2が実装された凹凸を有する回路基板W1等を例示することができ、搬送ローラ80に代えてベルトコンベア等を採用してもよい。
次に、本実施形態に係るワーク処理装置Sの電気的構成について説明する。図10は、ワーク処理装置Sの制御系を示すブロック図である。この制御系は、CPU(中央演算処理装置)901およびその周辺回路等から成り、全体制御部90と、出力インタフェイスや駆動回路等から成るマイクロ波出力制御部91、ガス流量制御部92、搬送制御部93および昇降制御部94と、表示手段や操作パネル等から成り、前記全体制御部90に対して所定の操作信号を与える操作部95と、入力インタフェイスやアナログ/デジタル変換器等から成るセンサ入力部96,97,98,99と、センサ961,971、前記センサ386,396、駆動モータ931、前記モータ3951および流量制御弁923とを備えて構成される。
マイクロ波出力制御部91は、マイクロ波発生装置20から出力されるマイクロ波のON−OFF制御、出力強度制御を行うもので、前記2.45GHzのパルス信号を生成してマイクロ波発生装置20の装置本体部21によるマイクロ波発生の動作制御を行う。
ガス流量制御部92は、プラズマ発生部30の各プラズマ発生ノズル31へ供給する処理ガスの流量制御を行うものである。具体的には、ガスボンベ等の処理ガス供給源921と各プラズマ発生ノズル31との間を接続するガス供給管922に設けられた前記流量制御弁923の開閉制御乃至は開度調整をそれぞれ行う。
搬送制御部93は、搬送ローラ80を回転駆動させる駆動モータ931の動作制御を行うもので、ワークWの搬送開始/停止、および搬送速度の制御等を行うものである。
全体制御部90は、当該ワーク処理装置Sの全体的な動作制御を司るもので、操作部95から与えられる操作信号に応じて、センサ入力部96から入力される流量センサ961の測定結果、センサ入力部97から入力される速度センサ971によるワークWの搬送速度、センサ入力部98から入力されるセンサ386によるワークWの高さ、センサ入力部99から入力されるセンサ396によるノズルピース37の高さ等をモニタし、上記マイクロ波出力制御部91、ガス流量制御部92、搬送制御部93および昇降制御部94を、所定のシーケンスに基づいて動作制御する。
具体的には、前記CPU901は、メモリ902に予め格納されている制御プログラムに基づいて、ワークWの搬送を開始させてワークWをプラズマ発生部30へ導き、所定流量の処理ガスを各プラズマ発生ノズル31へ供給させつつマイクロ波電力を与えてプラズマ(プルームP)を発生させ、ワークWを搬送しながらその表面にプルームPを放射させるものである。これにより、複数のワークWを連続的に処理する。
このとき、前記CPU901は、複数のプラズマ発生ノズル31のそれぞれに対して設けられる前記センサ386によって検出されるワークWの高さおよびセンサ396によって検出されるノズルピース37の高さをモニタしており、前記センサ386によってワークWの高さが検出されると、その時点から、前記接触片382の中央部からノズルピース37の中心部までの距離L(図5参照)を現在の搬送速度で搬送したときの所要時間だけ経過した後に、センサ396によって検出されるノズルピース37の高さが前記センサ386によって検出されていたワークWの高さに所定値を加えた高さとなるように、昇降制御部94を介してモータ3951を制御する。したがって、変位手段39、昇降制御部94および全体制御部90は、高さ制御手段を構成する。
以上説明したワーク処理装置Sによれば、ワーク搬送手段CでワークWを搬送しつつ、導波管10に複数個配列して取付けられたプラズマ発生ノズル31からプラズマ化されたガスをワークWに対して放射することが可能であるので、複数の被処理ワークに対して連続的にプラズマ処理を行うことができ、また大面積のワークに対しても効率良くプラズマ処理を行うことができる。したがって、バッチ処理タイプのワーク処理装置に比較して、各種の被処理ワークに対するプラズマ処理作業性に優れるワーク処理装置S若しくはプラズマ発生装置PUを提供することができる。しかも、外界の温度および圧力でプラズマを発生させることができるので、真空チャンバー等を必要とせず、設備構成を簡素化することができる。
また、マイクロ波発生装置20から発生されたマイクロ波を、各々のプラズマ発生ノズル31が備える中心導電体32で受信させ、そのマイクロ波のエネルギーに基づきそれぞれのプラズマ発生ノズル31からプラズマ化されたガスを放出させることができるので、マイクロ波が保有するエネルギーの各プラズマ発生ノズル31への伝達系を簡素化することができる。したがって、装置構成のシンプル化、コストダウン等を図ることができる。
さらに、複数のプラズマ発生ノズル31が一列に整列配置されて成るプラズマ発生部30が、平板状のワークWの搬送方向と直交する幅方向のサイズtに略合致した幅員を有しているので、当該ワークWを、搬送手段Cにより一度だけプラズマ発生部30を通過させるだけで、その全面の処理を完了させることができ、平板状のワークに対するプラズマ処理効率を格段に向上させることができる。また、搬送されて来るワークWに対して同じタイミングでプラズマ化されたガスを放射できるようになり、均質的な表面処理等を行うことができる。
さらにまた、プラズマ発生ノズル31からのプラズマの放射を、伸縮可能なチューブ36からノズルピース37を介して行うようにし、搬送されて来るワークWの高さをセンサ386で検知し、その高さに応じて前記ノズルピース37の高さを変化するので、ノズルピース37は、電子部品W2と衝突することなく、その電子部品W2の頭部から前記所定値だけ高い位置に追従して高さ制御されることになる。したがって、基板W1に実装される電子部品W2の高さにばらつきがあるなどしても、ワークWとノズルピース37との間隔を一定に維持し、大面積の被処理ワークWにも、均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができる。
[実施の形態2]
図11は、本発明の実施の他の形態に係るワーク処理装置におけるプラズマ発生ノズル31’を拡大して示す断面図であり、前述の図5で示す構成に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、本実施の形態では、前述のチューブ36が用いられない代りに、ノズル本体33’が望遠鏡状に伸胴または縮胴することで、伸縮可能となっていることである。このため、上側胴部33U’および下側胴部34B’を連通する環状空間H’は、前述のプラズマ発生ノズル31に比べて拡径されており、その内部に摺動可能に、良導電性の金属から構成されるノズルピース37’(外部導電体)、が嵌込まれており、そのノズルピース37’の先端部371が前記把持部材392によって把持されるとともに、その先端面がこのノズル本体33’の下端縁331となる。
一方、中心導電体32’の下方部分323は、筒状に形成されており、その内部に前記望遠鏡状に伸縮可能に中心電極324が収納される。この中心電極324の先端が前記下端部322となり、ノズル本体33’の下端縁331と略面一になるように、支持部材372によって前記ノズルピース37’の先端部371の内周面に支持されている。支持部材372は、処理ガスの流れを邪魔しないように、たとえばスポーク状に中心電極324を支持し、絶縁性を有し、かつプラズマによる耐蝕性を有する材料から成る。
したがって、前記昇降機構395によってノズルピース37’が伸縮されると、中心電極324も伸縮するけれども、導波空間130に突出する受信アンテナ部320の長さは変わらずマイクロ波の受信特性が変化することはない。また、シール部材35によるノズルホルダ34との絶縁も確保されている。このように構成してもまた、ワークWとノズルピース37’との間隔を一定に維持し、大面積の被処理ワークWにも、均一な(密度で)プラズマ照射を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態に係るワーク処理装置Sについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば下記の実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、複数のプラズマ発生ノズル31を一列に整列配置した例を示したが、ノズル配列はワークWの形状やマイクロ波電力のパワー等に応じて適宜決定すればよく、たとえばワークWの搬送方向に複数列プラズマ発生ノズル31をマトリクス整列したり、千鳥配列したりしてもよい。
(2)上記実施形態では、搬送手段Cとして搬送ローラ80の上面にワークWを載置して搬送する形態を例示したが、この他に、たとえば上下の搬送ローラ間にワークWをニップさせて搬送させる形態、搬送ローラを用いず所定のバスケット等にワークを収納し前記バスケット等をラインコンベア等で搬送させる形態、或いはロボットハンド等でワークWを把持してプラズマ発生部30へ搬送させる形態であってもよい。或いは、プラズマ発生ノズル31側が移動してもよい。すなわち、ワークWとプラズマ発生ノズル31とは、プラズマ照射方向(Z方向)とは交差する面(X,Y面)上で相対的に移動すればよい。
(3)上記実施形態では、マイクロ波発生源として2.45GHzのマイクロ波を発生するマグネトロンを例示したが、マグネトロン以外の各種高周波電源も使用可能であり、また2.45GHzとは異なる波長のマイクロ波を用いるようにしてもよい。
(4)導波管10内におけるマイクロ波電力を測定するために、パワーメータを導波管10の適所に設置することが望ましい。たとえば、マイクロ波発生装置20のマイクロ波送信アンテナ22から放出されたマイクロ波電力に対する反射マイクロ波電力の比を知見するために、サーキュレータ50と第2導波管ピース12との間に、パワーメータを内蔵する導波管を介在させるようにすることができる。
(5)前記高さ検知手段としては、上述のように接触片382によって実際にワークWに接触して高さを検知する構成に限らず、赤外線や超音波の反射などを利用した非接触の検知手段が用いられてもよい。また、高さ検知手段としては、そのように接触、非接触で逐次実際に高さを求めるだけでなく、設計図面データなどから、ワークWのジオメトリーデータ、すなわち電子部品W2の位置や高さの地図情報を予め定め記憶しておき、ワークWの始端を検知し、搬送に伴って、対応する位置の高さデータを読出すようにしてもよい。さらにまた、同様のワークが繰返し搬送される場合には、最初のワークを処理する際に、前記接触、非接触によって実際に高さ検知を行いつつ、そのデータを記憶してゆき、以降のワークに対しては、ワークの始端を検知し、搬送に伴って、対応する位置の高さデータを読出してゆく、すなわちワーク処理装置にティーチングを行うようにしてもよい。
(6)マイクロ波発生装置20からのマイクロ波は、導波管10ではなく、同軸ケーブルを介して伝達されてもよい。しかしながら、導波管10を用いると、多くのプラズマ発生ノズル31へ伝達するのに好適である。
本発明に係るワーク処理装置およびプラズマ発生装置は、半導体ウェハ等の半導体基板に対するエッチング処理装置や成膜装置、プラズマディスプレイパネル等のガラス基板やプリント基板の清浄化処理装置、医療機器等に対する滅菌処理装置、タンパク質の分解装置等に好適に適用することができる。
本発明に係るワーク処理装置の全体構成を示す斜視図である。 図1とは視線方向を異ならせたプラズマ発生ユニットの斜視図である。 ワーク処理装置の一部透視側面図である。 2つのプラズマ発生ノズルを拡大して示す側面図(一方のプラズマ発生ノズルは分解図として描いている)である。 図4のA−A線側断面図である。 プラズマ発生ノズルにおけるプラズマの発生状態を説明するための透視側面図である。 スライディングショートの内部構造を示す透視斜視図である。 サーキュレータの作用を説明するためのプラズマ発生ユニットの上面図である。 スタブチューナの設置状況を示す透視側面図である。 ワーク処理装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施の他の形態に係るワーク処理装置におけるプラズマ発生ノズルを拡大して示す断面図である。
符号の説明
10 導波管
20 マイクロ波発生装置(マイクロ波発生手段)
30 プラズマ発生部
31,31’ プラズマ発生ノズル
32,32’ 中心導電体(内部導電体)
324 中心電極
33,33’ ノズル本体(外部導電体)
34 ノズルホルダ
344 ガス供給孔(ガス供給部)
36 チューブ
37,37’ ノズルピース
38 高さ検知手段
382 接触片
384 案内部材
385 検出部材
386 センサ
39 変位手段
392 把持部材
393 移動部材
394 案内部材
395 昇降機構
3951 モータ
396 センサ
40 スライディングショート
50 サーキュレータ
60 ダミーロード
70 スタブチューナ
80 搬送ローラ
90 全体制御部
901 CPU
902 メモリ
91 マイクロ波出力制御部
92 ガス流量制御部
921 処理ガス供給源
922 ガス供給管
923 流量制御弁
93 搬送制御部
931 駆動モータ
94 昇降制御部
95 操作部
96,97,98,99 センサ入力部
S ワーク処理装置
PU プラズマ発生ユニット(プラズマ発生装置)
C 搬送手段
W ワーク

Claims (4)

  1. マイクロ波発生手段で発生されたマイクロ波をプラズマ発生ノズルが受信し、そのマイクロ波のエネルギーに基づきプラズマ化したガスを生成して処理対象とされるワークに向けて照射するとともに、そのプラズマ照射方向とは交差する面上で前記ワークとプラズマ発生ノズルとを相対的に移動させることで、前記ワークに所定の処理を施与するワーク処理装置において、
    ワークにプラズマ照射する前段階で、ワークの高さ検知を行う高さ検知手段と、
    前記高さ検知手段の検知結果に応答して、プラズマ発生ノズルのワークからの高さ位置を制御する高さ制御手段とを含むことを特徴とするワーク処理装置。
  2. 前記プラズマ発生ノズルは一方方向に延びて複数個が設けられ、前記ワークは、ワーク搬送手段によって、少なくとも前記プラズマ発生ノズルの配列方向とは交差する方向に搬送され、
    前記高さ検知手段および高さ制御手段は、プラズマ発生ノズル毎に設けられることを特徴とする請求項1記載のワーク処理装置。
  3. 前記プラズマ発生ノズルの先端は、伸縮可能な蛇腹状のチューブで接続されたノズルピースを有し、このノズルピースからプラズマ照射を行い、前記高さ制御手段は、前記ノズルピースを昇降変位することを特徴とする請求項2記載のワーク処理装置。
  4. 前記プラズマ発生ノズルのノズル本体は、胴部内に摺動可能に、良導電性の金属から構成されるノズルピースが嵌込まれるとともに、中心導電体の下方部分が筒状に形成され、その内部に中心電極が収納されることで望遠鏡状に伸縮可能となっており、前記高さ制御手段は、前記ノズルピースを昇降変位することを特徴とする請求項2記載のワーク処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104979246A (zh) * 2015-06-19 2015-10-14 深圳市华星光电技术有限公司 喷淋组件以及具有该喷淋组件的湿刻设备

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